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平成 28 年度 公益財団法人 東京動物園協会

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Page 1: 平成 28 年度会、ツシマヤマネコの保全活動を紹介する「ヤマネコ祭2016」など時節に応じた (4)「ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウムin

平 成 2 8 年 度

事 業 報 告 書

公益財団法人 東京動物園協会

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目 次

第1 運 営 の 概 要

Ⅰ.運 営 概 要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅱ.決 算 概 要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

Ⅲ.組 織 概 要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

第2 公 益 目 的 事 業

Ⅰ.事 業 総 括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

〔1〕決 算 額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

〔2〕管 理 施 設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

〔3〕主 な 実 施 事 項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

Ⅱ.事 業 実 績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

〔1〕動物飼育及び展示業務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

〔2〕野 生 生 物 保 全 業 務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36

〔3〕教 育 普 及 業 務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38

〔4〕受 託 業 務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71

〔5〕市民・団体との協働業務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73

〔6〕危 機 管 理 対 策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81

第3 収 益 事 業

Ⅰ.事 業 総 括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83

Ⅱ.事 業 実 績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84

〔1〕便 益 施 設 等 の 経 営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84

〔2〕そ の 他 の 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85

第4 事 務 報 告

Ⅰ.役 員 会 議 の 開 催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 86

Ⅱ.監 査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 87

Ⅲ.人 事 関 係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88

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第1 運 営 の 概 要

Ⅰ.運 営 概 要

新たな指定管理期間の初年度として、都立動物園・水族園4園が個性を存分に発揮するとともに、

一体運営の強みを活かして、人と動物の共存への貢献、来園される方々への感動と上質なサービス

の提供による、首都・東京に相応しい動物園・水族園を目指し、各事業を展開した。

第一に、生物多様性保全の拠点として、各園で希少動物の繁殖を成功させたほか、研究教育機関

と連携して研究・調査、生息域内・域外保全、保護増殖・野生復帰事業等に取り組み、高度な飼育

繁殖技術の継承・蓄積に努めた。また、移動水族館によるアウトリーチ活動や、魅力的な企画展の

開催等により教育プログラムの充実に努め、生物多様性保全に向けた気運の向上に努めた。

第二に、夏季の夜間開園や、鉄道事業者と連携した「Visit ほっと Zoo」の実施、「UENO PLANET」

など ICT を活用した積極的な情報発信により来園者確保を図るとともに、案内サインの多言語化

や語学力向上等により外国人来園者への対応力を高めるなど、動物園・水族園の魅力向上を図った。

第三に、危機管理規程の整備や、テロ対策の取組み、BCP 訓練・一般公募型避難誘導訓練の実施

等により、様々な危機への対応力を高めた。また、ウェブサイト「東京ズーネット」への不正アク

セスによる個人情報流出を猛省し、情報セキュリティ体制を再構築し、再発防止を徹底した。

第四に、園内整備工事に伴う施設の一時閉鎖等があるなか、来園者の安全管理を徹底した上で、

「おもてなし」の気持ちが伝わる接遇の推進や、催事や展示と連携した魅力的な商品・メニューの

提供等により、来園者サービスの向上に努めた。

各事業における今年度の主な取組み事項は、以下のとおりである。

事業区分 主 な 実 施 事 項

公益目的事業

(1)世界的な希少動物であるチーター、ゴールデンターキンなどの繁殖や、絶滅危

惧種であり、国の特別天然記念物である日本産ライチョウの孵化に成功した。

(2)タスマニア州政府が進める教育普及プログラムに参加し、アジアでは唯一とな

るタスマニアデビルの飼育展示を開始した。

(3)小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会やアイアイ来園15周年記念講演

会、ツシマヤマネコの保全活動を紹介する「ヤマネコ祭2016」など時節に応じた

企画プログラムを展開し、教育普及活動の充実を図った。

(4)「ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウムin Tokyo」や、移動水族

館事業などにより、誰もが動物園・水族園の魅力を感じられる取組みを推進した。

(5)夏季の夜間開園、正月イベント、「アフリカフェアin多摩動物公園」など季節

ごとに様々な催事を4園で開催し、年間を通じた園の魅力向上に努めた。

(6)情報セキュリティの強化のための規程整備やシステム改修を実施したほか、鳥

インフルエンザに適切に対応するなど、様々な危機への体制構築を進めた。

収 益 事 業

(1)園内整備工事や施設の一時閉鎖等によるサービス低下を防ぐため、状況に応じ

て柔軟な販売対応をおこなった。

(2)訪日外国人等をふくむ多様な来園者への接遇力向上のため、各種研修を実施す

るとともに接遇環境の整備を進めた。

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Ⅱ.決算概要(正味財産増減計算書)

(単位:千円)

科目 公益目的

事業会計

収益事業

会計 法人会計 合計

Ⅰ 一般正味財産増減の部

1.経常増減の部

(1)経常収益

基本財産運用収益 2,460 ― 3,716 6,176

特定資産運用益 2 ― ― 2

受取会費 6,497 ― ― 6,497

事業収益 35,374 2,597,697 ― 2,633,071

受取寄付金 11,757 ― ― 11,757

受取委託料 5,444,270 ― 170,869 5,615,139

雑収益 12,526 11,486 850 24,862

経常収益計 5,512,887 2,609,182 175,435 8,297,504

(2)経常費用

事業費 5,596,144 2,427,377 ― 8,023,521

管理費 ― ― 276,472 276,472

経常費用計 5,596,144 2,427,377 276,472 8,299,993

評価損益等 0 0 0 0

当期経常増減額 △83,256 181,805 △101,037 △2,489

2.経常外増減の部

(1)経常外収益 4,494 7,848 1,966 14,308

(2)経常外費用 882 3,444 1,151 5,478

当期経常外増減額 3,612 4,404 815 8,830

他会計振替額 70,000 △169,569 99,569 0

税引前当期一般正味財産額 △9,644 16,639 △653 6,341

法人税等

法人税等調整額

1,000

2,754

1,000

2,754

当期一般正味財産増減額 △9,644 12,886 △653 2,588

一般正味財産期首残高 368,285 1,175,240 289,605 1,833,130

一般正味財産期末残高 358,641 1,188,126 288,952 1,835,718

Ⅱ 指定正味財産増減の部

受取寄付金 12,353 0 0 12,353

一般正味財産への振替額 10,915 0 0 10,915

当期指定正味財産増減額 1,437 0 0 1,437

指定正味財産期首残高 76,799 0 0 76,799

指定正味財産期末残高 78,236 0 0 78,236

Ⅲ 正味財産期末残高 436,877 1,188,126 288,952 1,913,954

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Ⅲ.組 織 概 要

〔1〕協会の機構

○ 総 裁 常陸宮正仁親王殿下

○ 会 長 貫 洞 哲 夫

機関名 名 称 人数等 摘 要

1.議決・監督

機関 評 議 員 会 16名

2.執 行 機 関

理 事 会 11名 常務理事を含む

理 事 長 0名

常 務 理 事 2名 内1名 代表理事

参 与 3名

事 務 局 4部 13課 47係

3.諮 問 機 関 顧 問 7名

4.監 査 機 関 監 事 3名

5.協 力 機 関

賛 助 会 員 5名

準 会 員 2,994名 東京動物園友の会会員

(員数は平成 29年3月 31日現在)

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〔2〕事務局組織

【事 務 局】

総 務 部 総 務 課 庶 務 係職 員 係

事業調整担当部長 経理第1係経理第2係

運営企画課 経営企画係協働事業係制作広報室

営 業 課 利用促進係商品開発係

施 設 課 維持計画係恩賜上野動物園施設係多摩動物公園施設係葛西臨海水族園施設係井の頭自然文化園施設係

恩賜上野動物園 教育普及課 管 理 係教育普及係子供動物園係

飼育展示課 調 整 係東園飼育展示係西園飼育展示係は虫類館飼育展示係動物病院係

事 業 課 業 務 係案 内 係販 売 係

多摩動物公園 教育普及課 管 理 係教育普及係昆虫園飼育展示係

飼育展示課 調 整 係南園飼育展示係北園飼育展示係動物病院係野生生物保全センター

事 業 課 業 務 係案 内 係販 売 係

葛西臨海水族園 飼育展示課 管 理 係教育普及係飼育展示係調 査 係

事 業 課 業 務 係案 内 係販 売 係

井 の 頭 管 理 係自然文化園 教育普及係

飼育展示係水生物館飼育展示係

参 与

理 事 長

常 務 理 事

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〔3〕事務局職員数

(単位:人)

固有職員 都派遣職員 合 計

職 員 嘱託員 計 職 員 再雇用 計 職 員 嘱託員

再雇用 合 計

187 131 318 111 0 111 298 131 429

(平成29年3月31日現在)

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第2 公 益 目 的 事 業

都立動物園・水族園4園の指定管理者として管理運営を行うとともに、動物園事業の発展・

振興を図り、動物とその生息環境について知識を広め、人と動物の共存に貢献することを目的

に、動物飼育及び展示業務、野生生物保全業務、教育普及業務、受託業務、市民・団体との協

働業務を実施した。

Ⅰ.事業総括

〔1〕決算額 5,596,144千円

〔2〕管理施設

〔3〕主な実施事項

1.4園共通

【飼育管理】

適正な動物飼育と魅力的な展示の充実に向け、都立動物園・水族園4園間での調整を図りつ

つ飼育展示業務を着実に実施するとともに、中長期的な視野に立った都立動物園・水族園の動

物収集・展示計画の策定に向け検討を進めた。また、高度な飼育繁殖技術の継承・発展を目指

して、各園で飼育研究会を定期的に開催するほか、国内外の会議・学会・研究会などへ積極的

に職員を派遣し、各方面の専門家との人的・技術的交流を図り、最新の知識の習得や技術の向

上を図った。特に日本動物園水族館協会の生物多様性委員会や国際事業部などを通じてWAZA

(世界動物園水族館協会)等の国際組織とも連携し、国際的な種保存事業への貢献を推進する

ことで世界トップレベルの飼育管理の実現に向けた取組みを進めた。

名 称 住 所 開園面積(㎡) 摘 要

恩賜上野動物園 台東区上野公園、池之端三丁目 142,897.89

多 摩 動 物 公 園 日野市程久保六丁目、七丁目、

南平八丁目 601,372.54

うち無料開園区域

77,508.22㎡

葛西臨海水族園 江戸川区臨海町六丁目 85,958.90

井の頭自然文化園 武蔵野市御殿山一丁目、

三鷹市井の頭四丁目 115,500.00

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野生生物保全センターを中心に、各園で希少種等の保全活動を推進し、平成28年度は4園で

ズーストック種及び保全対象種のうち、19種の繁殖に成功した。

国内の2つの動物園が一時休園となるなど、今年は鳥インフルエンザが全国で猛威をふるっ

た。このため協会内に鳥インフルエンザ対策本部を立上げ、近県発生・都内発生などの発生状

況に応じた対応指針により鳥類のふれあいや放し飼いの中止、一部鳥類の展示中止など、的確

な防疫措置を講じた。

各園の飼育動物の適正な管理を図るため導入にしている動物個体管理システムについては、

機能を拡張し、各園貸借動物の一覧表を出力できるよう取組みを進めた。

【普及啓発】

各園で、身近な野生動物に関する講演会やパネル展示等を行い、野生動物が置かれた現状に

ついての普及啓発に努め、4園連携のイベントとして「アカハライモリの保全現場を訪ねる」

を引き続き開催し、都立動物園・水族園が取り組んでいる保全活動について紹介した。

小笠原諸島世界自然遺産登録5周年を記念し、海外から研究者を招き、講演会「生き物から

見る小笠原の魅力とその保全」を4園連携の企画として実施し、小笠原の自然や魅力、生息す

る動物や取り巻く環境、野生生物保全の重要性を伝えるとともに、都立動物園が進める小笠原

の稀少種保全の取組みを広く伝えることができた。

平成28年9月には日本動物園水族館協会との共催により、アジア各国の動物園関係者を招聘

し「アジア動物園・水族館シンポジウム」を開催、アジア間における情報共有と連携を強化す

るとともに、現代の動物園水族館の持つ課題と解決に向けた取組みを一般の方に広く伝える機

会となった。

学校教育への支援連携として実施している教員セミナーについては、授業に活かせる「動物

園・水族園」講座として、学習指導要領に沿った実践的な講義を実施した。また、東京動物園

協会野生生物保全基金を活用した取組みについて知っていただくため、助成対象活動の成果に

ついて、研究者による講演会を開催した。

4園の教育普及事業を充実させるため、今後設立する予定の「教育普及センター」(仮称)に

ついて、PTを設置し、センターの新設に向けた準備、検討を開始した。

【利用促進・園内サービス】

恒例となった「VisitほっとZoo」キャンペーンをはじめ、平成28年6月の多摩でのタスマニ

アデビル新規公開、夏季の夜間開園、4園でのスマートフォンアプリを利用したデジタルクイ

ズラリーなど、機会をとらえ4園でのキャンペーンを実施し、各種媒体を活用した効果的な広

告宣伝により都立動物園・水族園のPRに努めた。

訪日外国人来園者調査を実施し、増加しつつある海外からの来園者の動向把握に努めた。ま

た案内接遇職員を中心に「外国人おもてなし研修」を実施し、語学だけでない対応力や心構え

について学んだ。さらに各園で新たに繁体字の中国語園内マップを作成し、配布を開始したほ

か、外国人向けタブロイド紙や、台湾人向けの日本観光情報サイトに広告を掲出するなど、更

なる訪日来園者誘致を図った。

各園の利用者満足度の把握のため実施しているブラインドモニター調査は、初めての試みと

して一般公募による調査員により実施し、4園で222名から回答を得た。アンケート結果は部

署別ワークショップにおいて検討し、4園の課題と対応方針をとりまとめた。

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新宿駅西口広場行政情報掲示板に4園の年間パスポート利用促進の広告を掲出した。

【危機管理・施設維持管理】

平成28年7月に「東京ズーネット」が不正アクセスにより改ざんされると共に個人情報が漏

洩し、ホームページが一時閉鎖となる事故が発生した。これを踏まえサイバーセキュリティに

関する課題を組織全体で取り組む体制の強化を図った。個人情報の適切な管理のため、情報セ

キュリティ自己点検及びパソコン端末上の個人情報等を点検・削除したほか、人的な措置とし

て管理職への集合研修と全職員へのe-ラーニングを実施した。さらに技術的・物理的な措置と

して、セキュリティ対策を今一度見直し、年々巧妙化するウイルスへの対策として新たな機能

を取り入れ、重要情報は守る措置を講じた。ウェブサイト管理では、WAF(Webアプリケーシ

ョンファイアウォール)の導入、侵入検知装置を取り入れ、不正アクセス及び情報漏洩を防ぐ

対策を講じ、10月末より東京ズーネットの個人情報を除く機能を再開した。

各園で、災害の発生に備え、様々な訓練を実施した。総務部及び上野動物園の管理職等を対

象に、テロ対策ワークショップを開催し、世界中で高まりつつあるテロの脅威への対策を検討

した。葛西では公募により入園者役を募集し、大規模でより実践的な震災対策訓練を実施した。

また多摩と井の頭では災害発生時における事業継続のための机上訓練を実施した。

樹木の落枝による事故を防止するため、施設の点検マニュアルにより、施設担当者とそれ以

外のスタッフも加わった点検を行うことで、枯枝、落枝の早期発見、早期対応を行い、来園者

の安全を保つことができた。また、気象災害対策計画書及び雪害対策計画書に基づき、台風、

集中豪雨、大雪等への対応を行った。

省エネに向けた長期的な更新計画を策定し、既存照明のインバーター化・LED化を進めると

ともに、省エネ効果の高い設備への更新を行い、環境負荷が少ない施設づくりを推進した。

園内の植物を動物園の緑の資源として活用するため、他都市の動物園職員も参加する研究会

を開催した。

2.上野動物園

【飼育・繁殖】

ジャイアントパンダは、平成29年2月中旬からメスに発情に係る行動が見られ始め、ホルモ

ン値の変化も伴ってきたことから、2月22日に展示を中止し2頭の同居・交配に備えていたと

ころ、2月27日に4年振りに自然交配に至った。今後は出産に向けてより一層の健康管理と行

動観察を行っていく。

ホッキョクグマは、平成28年春の繫殖期に初めてオス・メスの同居を行ったが、交尾には至

らなかった。

アジアゾウは、平成28年7月にメスのウタイの妊娠がホルモン値の変動及び超音波検査によ

り確認された。その後も上野動物園での初の繁殖に向け、定期的に検査を行いながら注意深く

経過を観察してきたが、10月19日からホルモン値に異常が認められ、10月31日にはすでに死亡

している胎児が娩出され、流産という結果となった。

ニシゴリラはモモコの第4子妊娠が確定し、出産を迎える準備を進めてきた。しかし、10月

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12日に出産したが子の動く姿が確認できず、死産と考えられた。

アイアイについては、より適切な飼育環境を作るため、サンディエゴ動物園の専門家の意見

を基に展示窓の改修を実施し、飼育環境改善に取り組んだ。

また、平成28年度から環境省と日本動物園水族館協会の主体で開始されたアマミトゲネズミ

の生息域外保全に参加することとし、平成29年1月12日に奄美大島から4頭を搬入した。

【保全活動】

保全対象種であるアカガシラカラスバト、ルリカケス、ライチョウなどの保全・繁殖に取り

組んだ。

アカガシラカラスバトは6羽孵化し、うち4羽が人工育雛により成育している。生息域内保

全についても小笠原における定期的な報告会での発表や、アカガシラカラスバトの保護に供す

る施設建設に対し技術的指導を行うなど、積極的に活動を行った。

ルリカケスは、平成28年の奄美大島での繁殖期における創始個体の確保のために、12月に巣

箱の設置場所変更などを実施したが、新たな個体を搬入することができなかった。平成28年3

月に繁殖した3羽は順調に成育している。

平成27年度に本格的に開始したライチョウ保護増殖の取組みは、平成28年6月3日、4日に

乗鞍岳から採卵した種卵4卵を輸送・搬入した。6月26日にこれら全てが孵化した。昨年育雛

に成功しなかったことを検証し、関係機関との連携を一層密にし取り組んだ結果、現在まで全

羽順調に成育している。

日本獣医生命科学大学との共同研究により、ライチョウ、アカガシラカラスバトの飼料に関

する研究を継続実施した。

【教育普及・催物等】

平成29年度オープン予定の新子ども動物園(仮称)に向けた新たな教育活動として、平成28

年4月~11月まで台東区・文京区の幼稚園・小学校対象に実施時間を延長した団体指導の新プ

ログラムを試行した。また、8月から3月の間、一般向けプログラムの新たな運用手法として

整理券や自動発券機を用い、時間延長と内容の充実を図る新ふれあいプログラムを試行した。

野生動物保全の必要性を多くの人に伝えるため、平成28年5月に日本野鳥の会と共催でシマ

フクロウの保全の取組みに関する講演会、7月に現地の自然保護専門家を招いたマダガスカル

の希少な自然に関する講演会、11月に進化生物学の専門家を招いた小笠原の生き物に関する講

演会、12月には毎年恒例となったジャイアントパンダ国際交流シンポジウムをサンディエゴ動

物園のバーバラ・デュラント博士を迎えて開催した。

外部研究機関やNPO等との連携による環境教育プログラムとして、平成25年度より実施して

いた「うえのトラ大使」の第2期を平成28年8月から開始、台東区内の小学3・4年生15名を

任命し、2月には大使たちが作成した普及啓発パンフレット「すごろくで学びタイガー」のお

披露目と配布活動を行った。

年間を通じて園の魅力を伝える取組みとして、上野動物園のまだ知られざる多様な魅力を知

ってもらうスマートフォン・タブレット端末向け特設ページ「UENO PLANET」を平成29年2

月から開設した。

【維持管理・園内サービス】

表門改修工事の影響により、平成28年4月から8月上旬まで旧正門を臨時の入場門として運

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用した。また、12月にはいそっぷ橋改修工事による通行止めの代替措置として、管理通路を利

用した来園者の東西連絡を実施した。いずれも来園者の動線が従来と大きく変わったため、園

内外サイン及び園内案内図のタイムリーな更新や警備員増員などの対策を実施し、来園者の負

担軽減に努めた。

園内サービスでは、近年増加傾向にある外国人来園者の満足度向上を目的とした「おもてな

しPT」を立ち上げ、課題の抽出及び検証を行った。また、平成27年度に引き続き、接遇スタ

ッフへの英会話研修、タブレット端末を利用した通訳サービスの利用、入場門での外国人来園

者調査を実施し、更に「上野動物園よく使う英会話集」や「繁体字版案内図」を作成し、多言

語対応に向けた取組みを強化した。

また、平成28年2月の東食売店閉店に続き、4月から東園食堂が閉店になったことによる飲

食提供施設の補完として、東園中央広場売店における飲食品販売コーナーの拡張及び繁閑に合

わせたキッチンカーの出店を実施し、来園者の利便性向上に努めた。併せて、東園無料休憩所

の閉鎖による来園者の寒暖風雨対策として、東園内2ヶ所に大型テントを設置した。また、園

内唯一の屋内休憩施設となり利用増加が見込まれる西園無料休憩所について、座席数不足解消

のため、閉鎖となった東園無料休憩所からイス・テーブルを移設し、最大限の座席数を確保し

た。

危機管理対策では、4年後に控えた「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に

向けて国内のテロ対策が強化される中、テロ対応勉強会及びシミュレーションを実施し、テロ

対応に関する初動対応計画などのルールを整備した。

園内維持管理としては、東園藤棚テラスやベンチなどの補修を行ったほか、園路の不陸部分

の舗装や、園内樹木の枝処理など、利用者の快適性の向上と安全確保に努めた。また、こもれ

びの小径や閑々亭において、動物園における魅力ある緑と文化のゾーンとして修景再生に取り

組んだ。

3.多摩動物公園

【飼育・繁殖】

平成28年度も希少野生動物の飼育展示・繁殖に努めた。レッサーパンダ、キリン、ゴールデ

ンターキン、モウコノウマ、マレーバク、ニホンイヌワシ、ソデグロヅル等、様々な種におい

て繁殖に成功した。また、飼育動物の血統更新のため、国内外の動物園と連携しアムールトラ、

チーター、シフゾウ等の個体交流を実施した。

飼育関連では、オーストラリア連邦タスマニア州政府の取り組む「セイブ・ザ・タスマニア

デビル・プログラム」に参画し、タスマニアデビル2頭を受入れ、アジアでは唯一となる展示

を平成28年6月より開始した。また、ゾウの安全な飼育体制構築のため、平成27年度に引き続

き、アメリカのゾウのトレーニングの専門家を招聘し、準間接飼育用防護壁を用いたトレーニ

ングの精度向上を図った。

【保全活動】

生息域内、域外の両面において保全活動の取組みを強化している。トキについては繁殖した

4羽を佐渡トキ保護センターへ搬出したほか、業務委託計画に基づく定期健康診断の実施等に

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より佐渡での保護増殖事業に協力した。ニホンコウノトリでは、IPPM-OWSの計画に従って放

鳥個体の遺伝的多様性を維持するため、コウノトリの郷公園に未発生卵の輸送を試み、無事、

孵化・成育した。また、生息域外保全の成果として、29年連続でのニホンコウノトリの繁殖、2

年連続してニホンイヌワシの繁殖に成功した。さらにオガサワラシジミでは、園内施設を用い

ての交配試験を行い、初めて飼育下第3世代におけるペアリングに成功した。

生物工学分野では、EIA法によるホルモン測定を実施し、チーター、ツシマヤマネコ、イワ

トビペンギン、キョン(大島公園動物園飼育個体)等の繁殖生理の解明に役立てている。PCR

法を用いた鳥類・哺乳類の性判別は、平成28年度には計46種309検体について実施した。また、

ミトコンドリアDNA解析では、新たな生息を確認した地点を含むメダカ地域個体群解析、小笠

原で採取したアカガシラカラスバトのサンプルからハプロタイプ解析、園内定着を目指すゲン

ジボタル群の由来確認のための解析、動物園周辺に生息するアズマヒキガエルの交雑調査等を

おこなった。これらは保全指針を決める一助となっている。

普及啓発分野では、野生生物保全についての一般市民への普及啓発を目的にカワウソシンポ

ジウムを開催した。カワウソが絶滅した日本と、増加傾向に転じた韓国が交流を持ち、情報を

共有することは他の希少動物の保全活動を進める上で非常に有意義であるとの考えのもと、国

内で飼育展示にとりくむ他園とも連携し、韓国の研究者を招聘して、両国の現状を比較した。

【教育普及・催物等】

学校団体向けを含む各種教育プログラム、企画展、季節や長期休暇にあわせたイベント、外

部団体との連携プログラムなど、年間を通して様々な教育活動を展開した。

教育プログラムとしては、飼育担当者による展示前でのキーパーズトークや解説員によるタ

イムリーガイドなどの他に、「たまZOOクラブ」「サマースクール」「大人のための動物園・水

族館講座」「サイエンズーカフェ」など、年齢や理解度に応じた多様なプログラムを実施した。

学校との連携では、動物園での動物観察の支援や身近な昆虫への関心を引き出すプログラムを

中心に、幼児、小学生、中高生、大学生と幅広い年齢の団体を受け入れた。教員研修にも積極

的に取り組み、「虫が苦手!そんな先生のための昆虫教室」「東京都教師養成塾の研修受入」「小

学校教員対象セミナー」「教職員採用前研修」などの実施を通し、動物園と学校教員の連携強

化も図った。

また、昨年に引き続き障がいを持つ子どもとその家族を対象にした「ドリームナイト」、一

般来園者を対象にした大規模なイベント、「サマーナイト」「アフリカフェア」などを行ったほ

か、タスマニアデビル来園を記念した講演会やスペシャルトーク、入園者7,000万人達成記念セ

レモニーなど園のPR事業に大きく貢献するイベントを実施した。他にも「埋蔵文化財センタ

ー」「日本自然保護協会」など他団体との連携も継続し、独自のイベントを企画することで動

物園の多目的な利用に取り組んだ。

【維持管理・園内サービス】

安全に園内を散策できるよう、舗装補修や段差解消、補助手摺の設置などを行った。また倒

木や落枝対策として、樹木点検・診断に基づく予防保全としての伐採・剪定処理を行ったほか、

枯れ枝除去を実施した。安全・快適な園内環境や、適正な動物飼育環境を支える基盤となる電

気・機械設備に関しては、定期的な保守点検に加え、常に十分に機能発揮するよう、不具合箇

所については迅速に修繕を行った。

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省エネ対策は、照明のLED化などの取組みを継続している。また、園内トイレについては、

昆虫広場やコアラ下のトイレで便器の洋式化やシャワートイレ化など快適性の確保に努めた。

更に、正門前トイレのオストメイト対応、ウォッチングセンター入口の自動ドア設置など、バ

リアフリー化を推進した。その他、デング熱対策として草刈や側溝・桝清掃を、鳥インフルエ

ンザ対策として水鳥池の補修等を行った。

無料開園区域である七生公園については、安全確保のために柵の補修や樹木管理等を行った

ほか、園地管理の基礎資料として定期的に環境調査を実施した。また、NPOとの協働により、

外来種除去を行うなど、在来昆虫の棲みやすい環境づくりを行った。

売改札スタッフの接遇力向上を目的に、外国人来園者対応を念頭とした英会話講習、聴覚障

がい者対応を念頭とした手話講習を継続実施した。また、外国人来園者への対応強化としてタ

ブレット端末を利用した映像通訳サービスを新たに導入した。更には、救命講習(赤十字救急

法救急員養成講習や上級救命講習など)に積極的に参加し、傷病者対応における初動対応とし

ての応急手当や搬送などの知識と技術の習得に努めた。

災害時の備えとして、園内一時避難場所の目印となる案内標識の設置を行い、また、震災時

の注意喚起とスムーズに避難誘導体制を整えることを目的とした多言語(日・英・中)自動放

送設備を導入した。

4.葛西臨海水族園

【飼育・繁殖】

平成28年度は、園内各所において大規模修繕工事が実施されたが、受変電設備更新工事にお

ける工事期間中の度重なる停電対応については、光の変化に弱いクロマグロをはじめとした展

示生物に悪影響を与えないよう努めた。また、大洋の航海者マグロ大水槽のテンションバー工

事では、大水槽の上部において水槽の水位を下げた状態で長期間に渡り行われる初めての工事

でもあったが、入念な対応を行うことにより、大きな事故もなく無事に工事を終えることがで

きた。

クロマグロについては、平成26年度後半に個体数が減少したが、翌27年度に様々な機器等の

点検を行ったのちに補充を行い、その後も順調な展示を維持している。平成28年度においても、

6月に70尾の補充を行い、魅力ある展示に向け個体数の回復を図った。また、同水槽において

はマンボウの展示を、ビニールシートを使わずに5月より開始し、好評を得ている。

平成27年度にモナコ海洋博物館との友好提携協定を締結したが、協定締結に伴う動物交換を

平成28年7月に実施し、翌8月に世界の海エリア「地中海」水槽の展示の充実を図った。

クラゲの展示については、これまで実験展示コーナーにおいてミズクラゲのみを継続的に展

示していたが、アカクラゲやギヤマンクラゲなど複数種類のクラゲを展示することが可能な施

設「浮遊生物」にクラゲ水槽を改修し、展示改善を行っている。

東京産の両生類では、ニホンアカガエル、シュレーゲルアオガエルを繁殖させ、カエル類に

ついては繁殖個体の展示を行っている。

また、小笠原父島で生物採集を行うとともに、ユウゼンの生態調査を継続的に実施し、それ

ら活動により得られた知見を学会で発表した。

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【保全活動】

保全活動として、井の頭自然文化園、多摩動物公園、上野動物園と共同でアカハライモリや

ミナミメダカの調査を継続的に行った。親子向け観察会の開催、国立研究開発法人森林総合研

究所と連携し、多摩市立連光寺小学校への体験授業を通年で実施するなど、生息地での保全活

動とともに普及活動に年間を通して取り組んだ。また、「東京めだか」では生息の確認・情報提

供があった地点などからサンプリングを行い、DNA分析調査を行っている。

トビハゼは、東京湾内で調査研究を行っている8施設による「トビハゼ保全施設連絡会」を

水族園が事務局となり引き続き実施し、結成5周年を記念した冊子をまとめている。夏には、

江戸川放水路において、連絡会のメンバーが協力して解説を行うトビハゼ観察会を行い、また

展示水槽において、来園者に東京湾のトビハゼの現状を伝えるとともに、繁殖研究も行ってい

る。

ゼニタナゴにおいては、屋外水槽において昨年秋に二枚貝を用いて採卵を行い24尾の稚魚を

確認し、そのうちの12尾を育成することができた。

【教育普及・催物等】

2年目となった移動水族館事業は障がいや病気などのために来園することが難しい方々の

いる特別支援学校、病院、社会福祉施設、また教育を目的としたイベント等を対象に合計約70

回を実施し、海の生き物に親しむ機会を提供した。

園内外の教育活動では、特設展示や講演会、教育プログラムの開発・実施、既存教育プログ

ラムの見直しと更なる充実に継続的に取り組んだ。

特設展示としては、平成26年度に開催し好評であったトビハゼをテーマにした特設展「はま

ったらぬけだせない?! 干潟の誘惑──東京湾のトビハゼとその仲間たち」を、リニューアルし

て再び開催、また海に生息する発光生物を生体及び標本で紹介する特設展「発光生物」を開催

した。

講演会としては、開園記念日に「マグロの祖先は深海魚! -遺伝子で解き明かすマグロの

過去と現在-」(宮 正樹/千葉県立中央博物館生態・環境研究部長)、「海鳥の専門家と海鳥飼

育係が語る! ~それぞれの視点から見るウミガラスの保全活動~」として「環境省アクティ

ングレンジャーが語る!天売島での海鳥保護の取組み」(松井 晋/環境省自然保護専門員)、井

の頭自然文化園・多摩動物公園野生生物保全センターとの共催による講演会として「ハリガネ

ムシがつなぐ森と川の生態系」(佐藤拓哉/神戸大学大学院准教授)、大人のためのスイート講

演会「オスとメスのつきあい方の多様性~配偶システムの話」(狩野賢司/東京学芸大学教授)、

「素っ気ないけど円満なイシヨウジの一夫一妻」(曽我部篤/弘前大学助教)を開催した。

教育プログラムとしては、学年別シリーズプログラムに小学1,2年生向け「いきものこと

はじめ」、小学5,6年生向け「集まれ! 汐っ子たち」を加え、幼児から大学生までのほぼ全

ての年齢を対象とした学年別シリーズプログラムをそろえた。一部のプログラムについては、

前年同様に外部の助成金を使用し、プログラムの改善につながる評価研究を東京大学の協力の

もと行った。フィールドプログラムにも積極的に取り組み、シリーズフィールドプログラム「東

京の海を知る」には新たに「東京湾で魚を釣る・食べる」を加えて実施した。

水槽周りの情報の充実、多言語化をより進め、「世界の海」エリアの展示サインを段階的に

改修していくこととした。その他、夏の開園延長時の「ナイト・オブ・ワンダー」では日本財

団の助成を受けて、4夜にわたって海に関わる著名人を招いての「シーライフステージ」を開

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催したほか、障がい者向けの「ドリームナイト」、開園記念イベント「帰ってきた! All About

MAGURO」ではチーム・ホヌを向かえ、ハワイの海を舞台にしたミュージカル「ホヌ・バイ・

ザ・シー」を実施し、多くの参加者で賑わった。また、引き続き大人限定のガイドツアーなど、

幅広い来園者が楽しめ、学べる普及活動を行った。

【維持管理・園内サービス】

経年劣化や腐食した設備の改修、配管類の改修、機器の交換・分解整備等により健全な飼育環境

を維持した。また老朽化した繁殖センターやテラスデッキなど建物・工作物の補修や補強を行っ

た。園内樹木は樹形を考慮しながら、適切な時期に剪定を行い害虫の発生を抑え、健全な生育

と自然環境の創出と保全を行っている。また1ヶ月の閉園後の再開園に際し、来園者へのおも

てなしとして、売札所脇の左右の壁面を花鉢で飾るフラワーウォールを設置した。

外国人来園者対応としては、繁体字マップの作成及び園内案内看板の多言語化に着手したほ

か、接遇力の強化に向けた取組みとして、案内係員の語学講習についても継続実施している。

また、夏季における園内サービスの一環として、観覧通路・無料休憩所における扇風機によ

る送風(夏季空調温度抑制対策による冷房補助対策)、無料休憩所外周窓の緑のカーテン(リ

ュウキュウアサガオ)による緑陰の提供、空の広場における間欠式散水による来園者への輻射

熱対策、ミスト扇風機の導入(水の広場売店周辺、売札所)、氷柱の設置(ゲート棟)、よしず

テントの設置(ペンギンテラス、レストランテラス)など来園者への涼感の演出及びサービス

を継続的に行っている。

5.井の頭自然文化園

【飼育・繁殖】

平成28年度の出来事で特筆すべきは、アジアゾウ「はな子」の死である。平成28年の春頃か

ら屋外放飼場に出舎しなくなった。飼育係のケアによりに、大きな体調の悪化は見られなかっ

たものの、徐々に食欲が減衰していった。そして、平成28年5月26日の朝に寝室内で横たわっ

ているのを飼育係が発見し、上野動物園、多摩動物公園の職員にも応援を要請して、まずは何

とか立ち上がらせようと懸命の努力をしたが、同日昼過ぎに息を引き取った。

「はな子」の死は全国的に大きな反響を呼び、その死を悼んで献花のため文化園を訪れる

人々が後を絶たず、当初準備した献花台では間に合わず、ゾウ舎屋外放飼場に並べたところ、

ほぼ一面を埋め尽くすほどの数であった。

動物の繁殖では、ニホンリスが順調に繁殖しており、平成28年の出生個体数29頭(♂14頭う

ち1頭死亡、♀15頭)であった。また、大阪市天王寺動物園から繁殖用にメスを借り受け、水

生物園でペア飼育していたタンチョウの繁殖に成功し、2羽(いずれもオス)が成育した。繁

殖個体は平成28年11月28日に親と分け、本園の「武蔵野ハビタット」に移動し、飼育展示して

いる。

平成23年度から整備を進めてきた「水辺のいきもの広場」の造成が終了し、定期的な植栽管

理と出現生物のモニタリングを開始した。まずは、既存のイベントプログラムの一部として、

試験的な利用を開始した。

【保全活動】

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ツシマヤマネコの保護増殖事業では、日本動物園水族館協会が策定した飼育下繁殖計画にお

けるツシマヤマネコの「人工繁殖推進施設」として、人工授精の実施に取り組んできた。平成

28年度は平成29年1月に、子宮内精液注入を予定し、No.43(オス)の去勢と精液潅流、No.50

(オス)からカテーテル法による採精を実施した上で、No.39(メス)を開腹したところ、充分

な卵胞の発育が見られなかったため、注入をせずに閉腹した。なお、No.43は野生捕獲個体で

あり、高齢で繁殖に供用することができないため、生存中に配偶子を回収し保存する目的で富

山市ファミリーパークから移動した個体である。回収した精液は、メスの状態がよければ授精

に用いる予定であったが、授精を実施できなかったため、日本獣医生命科学大学に搬送し、同

大学において凍結保存されている。

東京産両生類は、4園が連携して飼育下繁殖の技術向上と野外採集にできるだけ依存しない

展示の維持に努めている。アズマヒキガエルについては、4園で多摩動物公園内産個体群の保

全に取り組むとともに、平成28年度からは各園内とその周辺に生息する野生個体の産卵状況等

のモニタリングを開始した。

【教育普及・催物等】

専属のデザイナーにより、統一感のあるデザインと分かりやすい情報ラベル等の作成を継続

し、さまざまな情報発信を行った。また、地域の民間企業や団体との連携の中でも当園のデザ

インを中心に展開し、園のイメージ強化を図った。

教育プログラムとしては、動物解説員のガイドツアーや教員向けセミナー、小学生対象のサ

マースクールなどを内容の検討を加えながら継続してきた。また、4日間連続の講座「大学生

のためのズーカレッジ」を開講した。その他、日本獣医生命科学大学や東京農工大学をはじめ

として、様々な学校・団体の受け入れを積極的に行った。

野生生物の保全に関する普及啓発については、平成28年10月に「ヤマネコ祭2016」を2日間

開催し、生息地の対馬市や保全に取り組む様々な団体とともに、ヤマネコに関する様々な普及

啓発を行った。また、国連生物多様性の10年日本委員会が取り組む「MY行動宣言」について、

スタンプラリーや各種講習会などでの啓発を図ってきた。

毎年、春は生物多様性、夏は創作怪談、年末年始は干支にちなんだ、オリジナリティの高い

スタンプラリーを開催しており、子供たちに楽しみながら動物について知ってもらえるように

工夫をした。

資料館での企画展は、アジアゾウはな子の死亡に伴い、「アジアゾウはな子の69年」展を開

催。当園で長年暮らしたはな子の歴史を振りかえるとともに、これからの動物園でのアジアゾ

ウ飼育について考えるものとなった。水生物館では、特設展示として「現代 トウキョウダル

マガエル事情」、「みんなの井の頭池 どんな池になってほしいですか?」を実施した。

彫刻館では、VisitほっとZooキャンペーンの一つとして、平成29年2月から「Art and the Zoo

Vol.3 西浦裕太作品展『カレラトイクトコ』」を開催した。

自然観察会は園内の生物をさがす「身近ないきもの探検」、「親子で井の頭池たんけん」、

園外では都立野川公園での「親子で川遊び」や、高尾山での観察会などを実施した。

講演会は開園記念日講演会「動物の進化をひもとく─都会に暮らす動物たちの遺伝的多様性」

を実施したほか、ヤマネコ祭で、2題のヤマネコ関係の講演を行った。また、野生生物保全セ

ンター・葛西臨海水族園と連携して、「身近な水辺保全講演会」を実施した。

地域との連携では、武蔵野市や三鷹市主催の催しへのモルモットふれあいコーナーの出張を

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行った。また、地元吉祥寺のいくつかの商業施設との連携企画も実施し、動物園事業の普及啓

発に努めた。例年実施している文化園コンサートは、平成29年2月に5回開催した。

【維持管理・園内サービス】

動物園(本園)では、平成27年度計画した吉祥寺通り沿いの樹林地管理計画に沿った高木剪

定を引き続き実施した。また、降雨時に数箇所水溜りとなっていたぶらんこ広場に排水設備を

設けて解消したのと共に省エネルギーと観覧環境の改善のためアトリエ館の照明設備をLED

照明に更新し来園者サービスの向上を図った。

水生物園(分園)では七井門周辺園路の段差の著しい部分や安全対策等に努めた。

植栽管理では枯枝や折枝の巡回強化を継続し、集中的に危険枝の除去を行った。また、園内

の植物の見どころを掲載した「花ごよみ」と「二十四節気のカレンダー」を園内とホームペー

ジで掲出したほか、植物ガイドツアーを4回行い、園の魅力向上に努めた。

桜花期の開園時間延長は、桜の開花予想にあわせて行った。また、吉祥寺駅構内にデジタル

サイネージ広告を掲出するとともに、同駅北口に新設された大型LEDビジョンにも園の紹介動

画を掲出した。さらに、近隣企業との相互広告企画も実施した。

また、外国人来園者への接遇力向上を目的として、園内サービススタッフへの英会話講習を

実施した。

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Ⅱ.事業実績

〔1〕動物飼育及び展示業務

1.展示動物の収集・管理

(1)動物収集業務

国内外の飼育動物等の情報収集に努め、動物交換、共同繁殖のための動物貸借(BL:ブリー

ディングローン)、動物購入等を積極的に行った。

【主な収集動物】

園 名 種 名 数量 区分 摘 要

恩賜上野動物園

クロキツネザル 2 借受 進化生物学研究所

ミナミコアリクイ 1 借受 高知県立のいち動物公園

ショウガラゴ 2 贈与 神戸市立王子動物園

オオルリ 4 採集 山梨県富士吉田市

キオビヤドクガエル 5 交換 札幌市円山動物園

多 摩 動 物 公 園

ボルネオオランウータン 2 借受 よこはま動物園(王子所有)

タスマニアデビル 2 借受 オーストラリア・タスマニア州

アムールトラ 1 贈与 独・ティアパーク・ベルリン

シフゾウ 1 交換 熊本市動植物園

オーストラリアイシチドリ 4 交換 有竹鳥獣店

葛西臨海水族園

アキシラリーラス 5 交換 モナコ海洋博物館

マンボウ 1 購入 走水

ロングフィンスカルピン 8 採集 カナダ

サーカスティックフリンジヘッド 6 購入 アメリカ

チョウクラゲ 49 贈与 金沢大学

井の頭自然文化園

ニホンカモシカ 1 借受 横浜市金沢動物園

ヨツユビハリネズミ 4 交換 仙台うみの杜水族館

テンジクネズミ 2 購入 オリエンタル酵母工業株式会社

ニホンアマガエル 12 採集 あきる野市

ミズグモ 73 採集 北海道

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(2)動物管理業務

動物台帳の管理を適正に行ったほか、国内外における稀少種血統登録への参画や国際種情報

システム機構(International Species Information System)への加盟により、動物管理事務の強化

を図るとともに、持続可能な個体群管理に向けた取組みを進めている。

【展示動物飼育数】(平成29年3月31日現在)

園名 類 目 科 種 点 備 考

上 野

哺 乳 類 18 59 110 1,157

鳥 類 20 56 136 570

は 虫 類 5 32 77 273

両 生 類 2 18 40 428

魚 類 5 5 6 137

無 脊 椎 動 物 1 1 1 50

計 51 171 370 2,615

多 摩

哺 乳 類 10 30 61 638

鳥 類 18 28 100 1,157

は 虫 類 1 5 7 16

両 生 類 2 5 7 118

魚 類 3 3 9 27

無 脊 椎 動 物 26 61 125 23,576

昆虫網シロアリ目の社会性昆虫1科1種1群と昆虫綱ハチ目の社会性昆虫1科1種2群含む

計 60 132 309 25,532

葛 西

哺 乳 類 0 0 0 0

鳥 類 5 5 9 263

は 虫 類 1 2 3 17

両 生 類 2 6 10 380

魚 類 27 134 496 13,069

無 脊 椎 動 物 68 176 475 48,214

計 103 323 993 61,943

井の頭

哺 乳 類 7 16 26 494

鳥 類 14 22 64 314

は 虫 類 2 6 9 60

両 生 類 2 8 11 588

魚 類 8 12 40 2,412

無 脊 椎 動 物 7 16 18 583

計 40 80 168 4,451

合 計 94,541

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2.飼育展示・調査研究

(1)日常飼育業務

動物の健康と飼育環境管理を適正に行い繁殖に努めるとともに、創意工夫により、動物の特

性を引き出すための展示改善を積極的に行った。

① 主な繁殖動物

園名 動 物 名 出産・孵化数

備考 オス メス 不明 計

上 野

オオカンガルー 1 1 2

レッサースローロリス 2 2

コンドル 1 1

シロハラハイイロエボシドリ 1 1

ニシアフリカコガタワニ 4 4 育成数

多 摩

チーター 2 2 4

シセンレッサーパンダ 1 1 2

マレーバク 1 1

ゴールデンターキン 1 1 2

ニホンイヌワシ 2 1 3

葛 西

ミナミイワトビペンギン 2 2 2 6

フェアリーペンギン 3 1 8 12

ゼニタナゴ 12 12 育成数

ビッグベリードシーホース 100 100

シュレーゲルアオガエル 18 18 育成数

井の頭

マーラ 1 2 3

タンチョウ 2 2

オオコノハズク 1 1

ツクシガモ(人工) 1 1 2

ミヤコタナゴ 646 646

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② 主な展示改善

園 名 主な展示改善の件名 内 容

恩 賜 上 野 動 物 園

合計22件

アイアイ舎の展示の工

アイアイ展示場にフィーダーや解説板を設

置。ハンズオンツールや解説を通じてアイ

アイの生理生態を学べるように工夫した。

ジャイアントパンダ屋

外放飼場雨除け台の設

ジャイアントパンダの屋外放飼場に丸太等

を加工した雨除け台を設置。来園者の見や

すい場所に展示動物を誘導した。

ニシアフリカコガタワ

ニの子ワニ公開

繁殖したニシアフリカコガタワニの幼体の

展示を開始。サインボードやタブレットを

活用し、生育情報をタイムリーに発信。

多 摩 動 物 公 園

合計25件

タスマニアデビルの新

規展示

オーストラリアのタスマニア州からタスマ

ニアデビルを新規導入。アジア唯一の展示

公開を実現した。

企画展「ナナフシ七不思

議」における展示の工夫

夏の企画展「ナナフシ七不思議」を開催。

様々な実物展示を通じて、ナナフシの生態

等をわかりやすく伝えた。

オランウータン舎への

スウェイ式遊具等の設

オランウータン舎大放飼場へスプリングコ

イルを使用したスウェイ式遊具やガス管を

用いたブランコ、吊り輪を設置した。

葛 西 臨 海 水 族 園

合計19件

深海コーナーの解説パ

ネルリニューアル

深海コーナーに解説パネルを新たに設置。

子ども向けの解説もあり、深海生物の世界

を親子で楽しめるよう工夫した。

新展示「浮遊生物」のオ

ープン

東京の海エリアにおいて、新展示「浮遊生

物」をオープン。クラゲ等の浮遊生物につ

いて生体や写真、パネルで紹介した。

新展示「発光生物」のオ

ープン

ウミホタルをはじめ、マツカサウオやウミ

サボテンなどの展示を通して、生物発光の

魅力を伝えた。

井の頭自然文化園

合計10件

テン舎の展示改善

テン舎の放飼場を空間的な広がりがもてる

ようレイアウトするなど、数々の工夫によ

りテンの様々な行動を誘発した。

タンチョウの繁殖解説

タンチョウの抱卵や孵化、成長に合わせて

解説板を設置して紹介。タンチョウの繁殖

や雛の成長についてわかりやすく伝えた。

ネズミコーナーのオー

プン

資料館の一部を改修し、「ネズミコーナー」

をオープンした。多様なネズミ類の比較展

示や解説を通じて生理生態等を伝えた。

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(2)研究成果の発表

動物園で得られた野生動物や教育普及活動に関する情報や研究成果等について、研究会等で

積極的に発信した。

① 恩賜上野動物園(合計19件)

発表内容 担 当 摘 要

動物園のニホンザル研究 青木孝平 京都大学霊長類研究所(ニホンザル

研究セミナー)

ミナミコアリクイにおける飼料改善の

試み

小川美紀 市原ぞうの国(第6回関東東北・北

海道合同ブロック動物園技術者研究

会)

Aye-aye breeding program and birth 渡部浩文 台北動物園(2016MFG総会)

ヒガシクロサイの繁殖に向けての取組

林 皓太 桐生が岡動物園(第7回関東東北・

北海道合同ブロック動物園技術者研

究会)

上野動物園におけるライチョウ人工孵

化・育雛経過報告

高橋幸裕 サンアルプス大町(第17回ライチョ

ウ会議長野大会)

The Case of Cutaneous Pruritus of Giant

Panda (Ailuropoda melanoleuca) and its

Fungal Flora of Body Surface

林 笑 中国・都江堰(第1回ジャイアント

パンダ保全国際会議)

Blood Draw Training for Polar Bears 三塚修平 タマンサファリ・インドネシア(第

24回SEAZA総会)

Improvement of Husbandry Management

for Western Lowland Gorilla at Ueno

Zoological Gardens

矢部知子 メキシコ・グアダラハラ動物園

(2016International Gorilla Workshop)

A case of estrus dynamics of female giant

panda at Ueno Zoological Gardens

廣田敦司 中国・成都(2016年ジャイアントパ

ンダ繁殖技術会議)

人工保育のチンパンジーを群れに戻す

~多摩動物公園での事例~

木岡真一 宇部市ときわ動物園(SAGA19)

長期単独飼育されたオオアナコンダか

ら発見された幼蛇

坂部あい 琉球大学(日本爬虫両棲類学会第55

回沖縄大会)

Environmental education by the “Ueno

Tiger Ambassadors”

金 子 美 香

ソウル動物園・スアンボ研修センタ

ー(保全に関する会議・KAZA)

長期単独飼育されたオオアナコンダか

ら発見された幼蛇

坂部あい 日本丸訓練センター(第28回日本動

物園水族館両生類爬虫類会議)

ニシアフリカコガタワニの繁殖 齊當史恵 日本丸訓練センター(第28回日本動

物園水族館両生類爬虫類会議)

キンイロアデガエルの繁殖 石神雄大 日本丸訓練センター(第28回日本動

物園水族館両生類爬虫類会議)

Page 26: 平成 28 年度会、ツシマヤマネコの保全活動を紹介する「ヤマネコ祭2016」など時節に応じた (4)「ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウムin

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発表内容 担 当 摘 要

アジアゾウ“ウタイ”の妊娠経過につい

山口翔平 どうぶつと動物園 2017年冬号

中学2年生に対する出張授業に関する

報告について

傳見 勇 足立区生物園(第8回関東東北・北

海道合同ブロック動物園技術者研究

会) ポスター

シロハラハイイロエボシドリの人工孵

化と育雛

宇 野 な つ

日本モンキーセンター(第64回動物

園技術者研究会)

利用者数からみた日本の動物園・水族館

の特性

土居利光 観光科学研究第10号2017

② 多摩動物公園(合計9件)

発表内容 担 当 摘 要

いつ冷やすかで決まる、トノサマバッタ

の卵の冷蔵法

田中陽介 どうぶつと動物園2016夏号

コオロギ相撲が参加者の意識に与える

影響について

片田菜美 群馬県立ぐんま昆虫の森(平成28年

度全国昆虫施設連絡協議会)

チーター(Acinonyx jubatus)における顔

面変形を伴う真菌症の一例

吉本悠人 宮崎市民プラザ(第22回日本野生動

物医学会大会)

中古ガス管を用いた飼育展示の工夫 児島 匠 桐生が岡動物園(第7回関東東北・

北海道合同ブロック研究会)

モウコノウマの繁殖と群れ入れについ

野村星矢 どうぶつと動物園2016秋号

M99使用例の報告(モウコノウマ) 原 樹子 安佐動物公園(第28回大型動物麻酔

研究会)

INTRODUCING THE TASMANIAN

DEVIL TO TAMA ZOOLOGICAL PARK

永田典子 タマンサファリ・インドネシア(第

24回SEAZA総会)

オガサワラシジミの生息域外保全につ

いての経過報告

古川紗織 足立区生物園(第8回関東東北・北

海道合同ブロック研究会)

準間接飼育用防護柵(PCW)を用いたア

ジアゾウのトレーニングについて

高村里美 日本モンキーセンター(第64回動物

園技術者研究会)

③ 葛西臨海水族園(合計16件)

発表内容 担 当 摘 要

子どもといっしょに遊んで学ぶ 子ど

も向け教育プログラムの実践

天野未知 どうぶつと動物園2016春号

水族館での海洋教育の可能性 天野未知 ザ・キャピトルホテル東急(海の人

材に関する国際シンポジウム)

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発表内容 担 当 摘 要

世界最小のペンギンを救え!~新たな

繁殖技術への挑戦~

山本達也 都民ホール(第28回建設局技術業務

体験発表会)

Breeding Status and Effort of Fish in Tokyo

Sea Life Park

遠藤周太 バンクーバー水族館(世界水族館会

議)

東京湾のトビハゼ生息状況

~地域連携による調査結果から~

田辺信吾 ランドスケープ研究 第80巻 第3号

マグロ大水槽におけるマンボウMola sp.

Bの飼育について

加 茂 耕 太

なかがわ水遊園(平成28年度関東東

北・北海道ブロック合同水族館技術

者研究会)

小笠原諸島におけるユウゼンChaetodon

daedalmaの生態①ペアでの行動と定住

松村 悟 新潟大学 五十嵐キャンパス(第35回

日本動物行動学会)

自然体験をとおして「生物ってすご

い!」を学ぶ -フィールドプログラム

の実践と評価から-

天野未知 新潟市水族館マリンピア日本海(第

57回日本動物園水族館教育研究会)

身近な海、東京湾へつなげるフィールド

プログラム

幅祥太 新潟市水族館マリンピア日本海(第

57回日本動物園水族館教育研究会)

葛西臨海水族園での板鰓類飼育展示の

取組みについて

小味亮介 ホテルシーサイド江戸川(板鰓類シ

ンポジウム2016)

アカシュモクザメ(Sphyrna lewini)のユ

ニークな頭の形の意味を伝えるガイド

西村大樹 葛西臨海水族園(板鰓類シンポジウ

ム2016)

葛西臨海水族園移動水族館活動につい

雨 宮 健 太

品川プリンスホテル(第14回日本小

児がん看護学会学術集会 シンポジ

ウム 「笑顔のたね」)

メンダコの飼育と産卵について 小味亮介 横浜八景島シーパラダイス(第61回

水族館技術者研究会)

「生物ってすごい!」葛西臨海水族園

のフィールドプログラム その実践と

評価

天野未知 東京大学伊藤国際学術研究センター

(第4回全国海洋教育サミット)

ウミガラスとエトピリカに実施した採

食エンリッチメントとその効果測定

野島大貴 日本モンキーセンター(第62回動物

園技術者研究会)

ミナミイワトビペンギンのペアリング

方法変更による受精率の改善

山本達也 江戸川区総合文化センター(ペンギ

ン会議第16回ペンギン飼育技術研究

会)

④ 井の頭自然文化園(合計3件)

発表内容 担 当 摘 要

アカハライモリの保全地における教育

普及活動

金原功 新潟市水族館マリンピア日本海(第

57回日本動物園水族館教育研究会)

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発表内容 担 当 摘 要

個体群管理ソフトを用いた日本国内の

飼育下個体群の現状分析

大橋直哉 井の頭自然文化園(コウノトリ保全

国際シンポジウム)

園内の自然を活かした観察プログラム

「身近ないきもの探検」

阿部万純 足立区生物園(第8回関東東北北海

道ブロック動物園技術者研究会)

(3)共同研究

大学や研究機関と協力し、動物学、獣医学等の学術的な見地から共同研究を進めた。

提 携 先 提 携 園 研究テーマ

東京大学博物館 東京動物園協会 希少動物の保全、研究及び教育

東京大学大学院農学生

命科学研究科

東京動物園協会 希少動物の保全、研究及び教育

首都大学東京 東京動物園協会 希少動物の保全、研究及び教育

日本獣医生命科学大学 東京動物園協会 希少動物の保全、研究及び教育

東京農工大学 東京動物園協会 希少動物の保全、研究及び教育

独立行政法人 森林総合

研究所

東京動物園協会 イモリの保全及びその生態学的研究

独立行政法人国立科学

博物館

東京動物園協会 動物等の研究

大学共同利用機関法人

情報・システム研究機

構 国立極地研究所

東京動物園協会 連携・協力に関する協定

東京大学海洋アライア

ンス海洋教育促進研究

センター

東京動物園協会 海洋教育促進

東京大学大学院農学生

命科学研究科

恩賜上野動物園 希少動物の獣医衛生に関する研究(獣医病理

学)

日本獣医生命科学大学

動物生産化学教室

恩賜上野動物園 ライチョウの域外飼養技術の開発に関する研

究-飼育飼料の検討-

日本獣医生命科学大学

動物生産化学教室

恩賜上野動物園 アカガシラカラスバトの域外飼養技術に関す

る研究-飼育飼料の検討-

日本獣医生命科学大学

動物生産化学教室

恩賜上野動物園 飼育飼料成分のデータベース化による動物園

動物栄養管理システムの構築に関する共同研

日本蛇族学術研究所 恩賜上野動物園 ヘビ類の飼育管理向上を目的とした粉末式人

工飼料に関する共同研究

京都大学霊長類研究所 恩賜上野動物園 ジェントルキツネザル腸内細菌叢の遺伝解析

に関する共同研究

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提 携 先 提 携 園 研究テーマ

京都大学霊長類研究所 恩賜上野動物園 ハリモグラの化学感覚受容体遺伝子の解析に

関する共同研究

日本獣医生命科学大学

獣医臨床繁殖学教室

恩賜上野動物園 ジャイアントパンダをはじめとする希少野生

動物の精液凍結技術の開発

岐阜大学 恩賜上野動物園 希少動物の保全繁殖

多摩動物公園 希少動物の繁殖生理の内分泌モニタリング

多摩動物公園における希少動物の性ホルモン

分析技術の推進

井の頭自然文化園 アムールヤマネコの繁殖整理に関する共同研

東京都健康安全研究セ

ンター

多摩動物公園 サル類の腸管寄生原虫に関する研究(検査・

駆除対策)

国立研究開発法人国立

環境研究所

多摩動物公園 外部環境に由来するDNAの混入が糞のDNA分

析結果に与える影響の評価

日本工業大学 多摩動物公園 モグラの地中掘削行動の機構学的解析

麻布獣医学園 多摩動物公園 ネコ科の瞳の形状に関する遺伝子解析

独立行政法人国立科学

博物館

多摩動物公園 飼育オランウータンにおける歯周疾患予防診

断のための技術開発

横浜市環境創造局繁殖

センター

多摩動物公園 希少動物の保全に関わる試験研究

日本大学生物資源科学

葛西臨海水族園 水生生物における包括的魚病診断調査及び防

疫法の確立

大学共同利用機関法人

情報・システム研究機

構 国立極地研究所

葛西臨海水族園 南極海に生息する魚類の繁殖および摂餌生態

に関する共同研究

東京慈恵医科大学大学

院医学研究科解剖学講

葛西臨海水族園 3Dエコーを用いた板鰓類心臓の形態・機能

解析

東北大学大学院生命科

学研究科器官形成分野

葛西臨海水族園 フンボルトペンギン胚における特徴的四肢形

態の発生操作

電力中央研究所

株式会社イワキ

葛西臨海水族園 大規模水槽向け脱窒装置及び小型水槽用脱窒

モジュールに関する共同研究

大学共同利用機関法人

情報・システム研究機

構 国立極地研究所

葛西臨海水族園 ウミスズメ科の水中採食生態の解明に関する

共同研究

東京海洋大学 葛西臨海水族園 深海生物共同研究

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提 携 先 提 携 園 研究テーマ

日本獣医生命科学大学

獣医学科比較動物医学

教室

井の頭自然文化園 井の頭自然文化園におけるニホンアナグマの

飼育技術の開発に伴うアナグマの環境エンリ

ッチメントに関する共同研究

日本獣医生命科学大学

獣医臨床繁殖学教室

井の頭自然文化園 希少野生ネコ科動物における人工繁殖技術の

研究

日本獣医生命科学大学

野生動物学教室

井の頭自然文化園 飼育下におけるツシマヤマネコの発情行動と

ホルモンに関する研究

東京農工大学農学部比

較心理学研究室

井の頭自然文化園 動物園において動物展示を観覧することが来

園者に及ぼす心理的影響とその要因の分析

(4)飼育展示・教育普及研究会の開催

園内及び4園相互での情報交換と共有化を積極的に進めるとともに、研究発表等に積極的

に参加することによる職員の能力向上を図るため、各園で飼育展示・教育普及担当者による

研究会を毎月開催した。

3.動物病院業務

飼育職員と連携して病気等の予防策を講じるとともに、異常の早期発見に努め、適切な治療

を行った。また、検疫業務、病理解剖、検体の保存等を行った。

【診療件数及び検疫件数】 (単位:件)

園 別 治療 病理解剖 年間検疫件数

種数 頭数

恩賜上野動物園 10,883 113 56 440

多摩動物公園 12,876 54 19 37

葛西臨海水族園 1,358 43 1 1

井の頭自然文化園 5,867 51 13 44

※葛西臨海水族園については、上野動物園の動物病院においても実施。

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4.施設維持管理・園内サービス

(1)園内施設・設備の維持管理

① 定常的維持管理

施設や設備を適切に保守し、利用者の安全と快適性を確保するために、以下の園内施設の維

持管理業務を実施するとともに、電力使用量削減に取り組んだ。

園 名 主 要 施 設 主要維持管理業務

恩 賜 上 野 動 物 園

・敷地面積:143千㎡

・パンダ舎、ホッキョク

グマとアザラシの海、

クマ舎、ゾウ舎、アイ

アイのすむ森 等

・両生爬虫類館

・管理センター

・不忍池

・設備更新(水処理、ボイラー、空調、暖房 他)

・補修工事(動物舎、漏水、排水、園内不陸 他)

・設備保守(機械、水処理、放送、動物脱出

防止柵 他)

・不忍池水質管理

・設備点検

・保護管理(植込地、花壇)

・危険樹点検対応 他

多 摩 動 物 公 園

・敷地面積:601千㎡

(含む七生公園)

・オランウータン舎、

コアラ館等

・ライオン園 他

・昆虫生態園

・丘陵地

・設備更新(水処理、ボイラー、空調、暖房 他)

・補修工事(動物舎、漏水、排水、園内不陸 他)

・設備保守(機械、水処理、放送、動物脱出

防止柵 他)

・設備点検

・保護管理(植込地、芝生地、花壇)

・危険樹点検対応 他

葛 西 臨 海 水 族 園

・敷地面積:86千㎡

・水槽数:47

・マグロ水槽(2,200t)、

ペンギン池 他

・ポンプ(水処理用244

台、給排水用53台)

・設備補修(冷凍機、水処理 他)

・施設補修(水槽、漏水、排水、園内不陸 他)

・設備保守(中央監視、水処理、展示システ

ム、排水処理、オゾン設備 他)

・設備点検

・保護管理(植込地、芝生地、花壇)

・危険樹点検対応 他

井の頭自然文化園

・敷地面積:116千㎡

・大放飼場

・彫刻館

・リスの小径

・資料館

・水生物館

・設備更新(水処理、ボイラー、空調、暖房 他)

・補修工事(動物舎、漏水、排水、園内不陸 他)

・設備保守(機械、水処理、放送 他)

・設備点検

・保護管理(植込地、花壇)

・危険樹点検対応 他

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② 集中的維持管理

設備補修や地球温暖化対策などを行うとともに、動物舎等について、集中的な修繕を行った。

園名 № 修 繕 施 設 概 要

上 野

1 水処理施設 両生爬虫類館ろ過機補修

2 給水設備 キリン舎排水管補修

3 園路 西園園路舗装補修

4 ツリーサークル 植樹桝ウッドチップ舗装補修

多 摩

1 動物舎扉 アフリカゾウ舎油圧シリンダー補修

2 グレーチング蓋補修 ムフロン舎前排水側溝補修

3 園路 正門前園路補修

4 動物舎 インドサイ放飼場補修

葛 西

1 冷温水設備補修 繁殖センター冷温海水配管補修

2 構内通信設備 園内外スピーカー回線補修

3 照明器具 海鳥水槽補修

井の頭

1 空調配電設備 ハビタット内動力制御盤補修

2 照明設備 アトリエ館照明設備補修

3 動物舎 和鳥舎フレーム補修

(2)園内の保安及び環境美化

① 園内巡回警備

巡回警備による整理・誘導、防犯等、入園者の安全に配慮して実施した。繁忙期には増員

により対応した。

② 園内清掃及び廃棄物搬出

園内美化を図り、園内の清掃及び収集したゴミ等の廃棄物を園外へ搬出した。また、搬出

した寝藁等は専門施設においてリサイクルし、肥料化した。

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(3)入園券の売改札及び利用案内・園内サービス

① 入園券の売改札

入園券の売改札、年間パスポートの販売を行った。

【入園者数】

区 分 上野 多摩 葛西 井の頭 合計 摘 要

一 般 1,826,300 371,848 519,676 414,094 3,131,918

中学生 55,139 1,633 9,892 668 67,332

65歳以上 145,966 34,898 38,383 49,205 268,452

計 2,027,405 408,379 567,951 463,967 3,467,702

一 般 126,521 56,261 68,556 14,052 265,390 20人以上

中学生 1,937 55 728 181 2,901 〃

65歳以上 3,817 1,004 6,525 1,378 12,724 〃

計 132,275 57,320 75,809 15,611 281,015

小 計 2,159,680 465,699 643,760 479,578 3,748,717

小学生以下 1,248,440 266,086 510,394 271,751 2,296,671

中学生 18,798 4,381 23,931 5,958 53,068 都内在住在学

計 1,267,238 270,467 534,325 277,709 2,349,739

幼 児 78,788 57,415 29,188 25,926 191,317

小学生 61,039 55,881 50,046 16,409 183,375

中学生 59,433 2,900 10,844 391 73,568

計 199,260 116,196 90,078 42,726 448,260

特 免 89,381 27,960 37,503 33,738 188,582 身体障がい者等

その他 127,641 42,482 66,671 34,100 270,894 無料開園日等

小 計 1,683,520 457,105 728,577 388,273 3,257,475

合 計 3,843,200 922,804 1,372,337 867,851 7,006,192

【年間パスポート販売状況】

園 名 販売実績 摘 要

恩 賜 上 野 動 物 園 23,116枚 一般2,400円、65歳以上1,200円

多 摩 動 物 公 園 6,548枚 〃

葛 西 臨 海 水 族 園 2,797枚 一般2,800円、65歳以上1,400円

井の頭自然文化園 13,291枚 一般1,600円、65歳以上 800円

合 計 45,752枚

(単位:人)

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② 有料施設等の占用等の申請受付と料金徴収

園内での写真撮影や集会所の使用申請の受付事務と入園料、使用料、占用料の徴収及び東

京都への納付事務を行った。

【入園料金の徴収】

園 名 収 納 額 摘 要

恩 賜 上 野 動 物 園 1,167,602,260円 大人600円、中学生200円、65歳以上300円

多 摩 動 物 公 園 239,840,320円 〃

葛 西 臨 海 水 族 園 411,639,400円 大人700円、中学生250円、65歳以上350円

井の頭自然文化園 152,353,440円 大人400円、中学生150円、65歳以上200円

合 計 1,971,435,420円

【占用料・使用料の徴収】

園 名 収 納 額 摘 要

恩 賜 上 野 動 物 園 271,996円 占用料(写真撮影等)

多 摩 動 物 公 園 92,800円 〃

葛 西 臨 海 水 族 園 72,168円 〃

井の頭自然文化園 585,285円 占用料・使用料(資料館・童心居)

合 計 1,022,249円

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③ 利用案内・園内サービス

園内における利用者案内、迷子相談、園内放送、救急救護、身障者用車椅子の貸出等のサ

ービスや拾得物・遺失物対応を実施したほか、園外からの電話による問い合わせに対応、園

内案内図、案内板の更新を行った。また、GWや春休みの繁忙対策として、上野動物園、多

摩動物公園で仮設トイレを設置した。

東京動物園ボランティアーズのサービスガイドグループとの協働により、園内案内サービ

スや園内催物を実施した。

【園内利用案内】 (単位:件)

園 名 迷 子 放 送 救 護 車椅子 遺失物届 拾得物届

上 野 743 4,881 585 1,226 596 3,382

多 摩 57 3,507 342 351 536 4,697

葛 西 201 1,981 195 520 529 2,681

井 の 頭 167 545 284 133 373 2,010

合 計 1,168 10,914 1,406 2,230 2,034 12,770

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(4)利用促進・PR活動

ウェブサイトや各種印刷物・広告媒体等により、利用促進活動を行った。また、都立動物園・

水族園の魅力とサービス向上を目的とするVisit Zoo事業推進のため、東京都と協力しながら、

各種イベント、開園時間の延長、開園日数の拡大など、様々な取組みを行った。

【利用促進・PR】

事 項 摘 要

ウェブサイト

・ ウェブサイト「東京ズーネット」を通じて、動物の最新ニュースや動

画、イベント情報等を多くの人に向けて発信した。

・ 葛西臨海水族園の「職場体験・実習のご案内」ページを開設した。

・ 夏季限定の特設サイト「東京の夏を動物園・水族園で楽しもう2016」

を公開した。スマートフォンユーザーにも配慮した設計で、各園の夜

間開園情報や豊富なイベント情報をまとめて紹介した。

・ 冬の動物園・水族園の魅力を集めた特設サイト「VisitほっとZoo 2017」

を12月下旬から公開し、各園の見どころや特別イベント、「電車でま

わろう!動物園&水族園スタンプラリー」についてアピールした。

・ 上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」で

は、パンダに関する情報を掲載したほか、ジャイアントパンダ保護サ

ポート基金についても広くアピールした。

・ スマートフォンサイトでは、各園のイベントや開園カレンダーの露

出を図った。また、「東京ズーネット」内の上野動物園コンテンツとし

て、スマートフォン及びタブレット端末向け特設ページ「UENO

PLANET」を2月から公開し、上野動物園の魅力について積極的に発

信した。

・ 都立動物園の最新情報を届けるメールマガジン「ズー・エクスプレ

ス」を配信、ファンに向けて4園の最新情報を伝えた。

・ Twitterによる4園の情報発信を通じて、即時性のある情報をタイム

リーに配信した。

広 告 物

・夏の夜間開園、秋のデジタルスタンプラリーキャンペーン、「Visitほっ

とZoo2017」等の周知、集客に向けて、中吊り広告・トレインチャンネ

ル(JR・都営線)、ラジオ番組広告(TOKYO-FM)、映画館広告(新宿

バルト9)、新聞広告(朝日新聞)等を適宜、実施した。

・インバウンド対策として、台湾向けの訪日旅行サイトや、台東区発行

のインバウンド向け冊子への広告掲出を実施した。

・4園の認知向上をはかるため、都バスに野生動物のラッピングを施し

た4台のラッピングバスを運行した。

・老人週間期間の来園促進のため、シニア向け旅行通販誌に記事広告を

掲出した。

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事 項 摘 要

・上野動物園では、東京都来訪者に向けた成田空港での壁面広告や、都

営交通内の中吊り広告等を実施した。

・多摩動物公園では、タスマニアデビル来園やアフリカフェア実施に合

わせて4園連携PRチラシの制作や交通広告の掲出等を実施した。

・葛西臨海水族園では、工事による1ヶ月休園後の再開園周知のためJR

線中吊り・トレインチャンネル、WEB広告等を実施した。

・井の頭自然文化園では、最寄り駅でのデジタルサイネージ広告、およ

び大型ビジョンでの広告等を実施した。

ダイレクトメール 幼稚園・保育園、学校、福祉施設、ホテル等

(2園10,198件)

そ の 他

・繁忙期における休園日の臨時開園(上野10日、多摩10日、葛西8日、

井の頭4日)、開園時間延長(上野19日、多摩16日、葛西16日、井の頭

8日)を実施した。

・Visit Zoo事業に関する4園合同のキャンペーンとして、多摩タスマニ

アデビル公開周知、夏の夜間開園、スマートフォンを利用したデジタ

ルスタンプラリー「コキャットからの挑戦状」、冬には4園の冬の魅

力を伝える企画「VisitほっとZoo2017」を開催した。また、「Visitほっ

とZoo2017」では、民間事業者と連携して、「電車でまわろう!動物園・

水族園スタンプラリー」を開催した。

・マーケティング調査として、上野動物園の訪日外国人来園者の動向調

査(9月、10月、11月、1月、2月に計8日)を実施した。さらに、4

園の動向を把握するため、多摩、葛西、井の頭においても10月に各園

2日間の調査を実施した。

・葛西の再開園にあわせ、京葉線の中吊り広告1両編成ジャックや都営

地下鉄全車両中吊り広告掲出、Facebookバナー広告等を行った。

・外国人観光客向けに、都立動物園・水族園紹介パンフレット(英語・

中国語[繁体・簡体]・韓国語及び日本語)を東京都観光案内所等で

配布した。

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(5)広報広聴

園内動物の繁殖や催物等についての広報発表、取材対応のほか苦情や意見への対応を行った。

① 主な広報発表

園 名 発表日 件 名

上 野

6月27日 ライチョウが孵化しました

7月14日 真夏の夜の動物園

9月28日 小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会「生き物から見る小笠原の

魅力とその保全」

2月9日 スマートフォン・タブレット端末向け特設ページUENO PLANETを公開

します

2月27日 ジャイアントパンダの交尾行動を確認しました

その他、合計27件

多 摩

6月2日 絶滅危惧種の肉食性有袋類タスマニアデビルを公開します!

6月21日 ニホンコウノトリ、29年連続で誕生!! ~ヒナがすくすく成長中です!~

7月14日 サマーナイト@TamaZoo ~ゆったりのんびり夜の動物園~

10月27日 「アフリカフェアin多摩動物公園」開催!~野生動物のふるさとアフリ

カの今とこれから~

1月26日 ゴールデンターキンが誕生しました

その他、合計30件

葛 西

4月7日 マグロ類の死亡原因の調査結果と展示について

7月14日 夏の特別イベント「Night of Wonder~夜の不思議の水族園~」

7月15日 深海のタコの仲間、メンダコの産卵について

1月12日 みんなで訓練「お・さ・か・な」大作戦2017~もしも葛西臨海水族園で

大地震に遭遇したら~地震避難訓練参加者募集

2月23日 葛西臨海水族園の再開園について

その他、合計24件

井の頭

5月12日 開園記念日のイベント

5月26日 さようなら、アジアゾウ「はな子」

6月21日 怪談スタンプラリー「動物園怪談画劇 ~井之頭百物語・四~」

7月26日 「はな子とのお別れ会」を開催します

3月23日 開園記念日企画 生物多様性講演会「生物多様性を考える〜植物と動物

の様々な関係〜」を開催します

その他、合計18件

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② 苦情・意見への対応

園内に設置した意見箱やホームページ「東京ズーネット」寄せられた苦情・意見について、

関係部署へ周知するとともに対応策を検討し、園内環境やサービス等の改善に努めた。

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〔2〕野生生物保全業務

「野生生物保全センター」を都立動物園・水族園の野生生物保全活動の中心に位置付け、保

全活動、情報収集、調査研究及び普及啓発活動を実施した。

項 目 内 容

動物園内におけ

る保全活動

(域外保全)

① トキやニホンコウノトリ、ニホンイヌワシ、東京産両生類等、希少

種の繁殖に継続して成功している。

② 小笠原母島にて採集した卵から孵化したオガサワラシジミの飼育

下繁殖に成功、第3世代の交尾も確認された。

③ アカガシラカラスバトは毎年順調に繁殖しており、緊急保護された

傷病個体が繁殖に寄与し、自然育雛を行っている。

④ 乗鞍岳で採取したライチョウの、4卵全ての孵化、育成に成功した。

フィールドにお

ける保全活動

(域内保全)

① 多摩市のアカハライモリ生息地において、生息状況調査を継続して

実施し、その生態解明に努めるとともに、地域との連携・環境教育活

動を推進した。

② アカガシラカラスバト野生個体群の遺伝的多様性を解明するため、

小笠原自然文化研究所と連携し、ミトコンドリアDNAの解析を実施

した。

③ 環境省の実施した兄島殺鼠剤散布による、アカガシラカラスバトの

誤食・中毒対策、現地緊急飼養施設設置・運営に協力した。また、施

設で産卵された卵(有精卵)の緊急保護を実施、発生後期に携帯孵

卵器を用いて上野動物園に収容したが、嘴打ち段階で死ごもりとな

った。

生物工学技術を

応用した保全活

① DNA解析による性判別(鳥類・哺乳類)を日常的に行うほか、クロツ

ラヘラサギほかのマイクロサテライト解析による親子判定を実施

し、繁殖計画の推進に寄与した。

② 遺伝子解析装置を用いて希少鳥類の遺伝的多様性の解析、メダカや

ゲンジボタル地域個体群解析、アズマヒキガエルの交雑状況の調査

を継続して行っている。

③ 人工授精技術を用いて自然交尾不能なソデグロヅルのペアから継

続して有精卵を得ることに成功し、孵化成育に至ったほか、チンパ

ンジーの人工授精を実施、妊娠に至った。

④ EIA法による性ホルモン測定を実施。ツシマヤマネコやチーター、イ

ワトビペンギン等の繁殖生理解明に役立てている。

調査研究・情報収

第24回SEAZA総会にて「Blood Draw Training for Polar Bears」「Introducing

the Tasmanian Devil to Tama Zoological Park」を口頭発表した。

また、CBSG(保全繁殖専門家グループ)年次総会に職員を派遣し、情

報収集に努めた。

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項 目 内 容

普及啓発活動

① 多摩市の小学校と連携し校外学習の一環として、アカハライモリの

保全活動について普及啓発を行った(全6回)。

② 一般参加の観察会として、「トビハゼ観察会」。「アカハライモリの保

全現場をたずねる」を実施した。

③ 上野動物園で講演会「生き物から見る小笠原の魅力とその保全」を

アメリカより研究者を招請し開催した。

④ コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)

との共催により、韓国から研究者を招聘し、コウノトリ保全国際シ

ンポジウムを開催した。

⑤ 保全パンフレットの更新、メダカパンフレットの作成、トビハゼの

記念誌の作成をおこなった。

保全への協力

千葉県野田市でのコウノトリの放鳥は6月に実施された。また例年受け

入れている「コウノトリ保全に関する協定」に基づく飼育職員研修は鳥

インフルエンザのため中止した。

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〔3〕教育普及業務

動物園・水族園における観察や学習などの体験を充実させるために各種プログラムを企画・

開催し、生物や環境等の情報を伝えるとともに、教育機関との連携やボランティア団体との協

働等を通じて普及活動を推進した。

1.4園連携による幅広い教育普及活動の展開

平成27年度に引き続き「ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウム in Tokyo」を多

摩・葛西・井の頭で実施した。上野では、希望者全員を安全に受け入れるため、「ドリームデ

イ・アット・ザ・ズー in Tokyo」として休園日である8月29日の日中に開催した。「大人のた

めの動物園・水族園講座」を4園で開催した。また、野生生物保全センターが中心となって見

学会「アカハライモリの保全現場をたずねる」を実施するなど、野生生物保全や生物多様性の

重要性を普及するため、様々な企画に4園が連携して取り組んだ。

①連携企画

内 容

・ 障がいをもつ子供とその家族を閉園後に招待する「ドリームナイト・アット・ザ・ズ

ー & アクアリム in Tokyo」を3園で実施(6/4多摩、7/16葛西・井の頭)。上野で

は、「ドリームデイ・アット・ザ・ズー in Tokyo」として休園日である8/29の日中に

開催した。

・ 葛西臨海水族園・井の頭自然文化園合同の体験プログラム「親子ではじめる川遊び」

を実施(7/18葛西、7/30都立野川公園にて実施)。

・ 小学校教員対象「授業に活かせる『動物園・水族園』講座」を4園で実施(7~8

月)、葛西では2月に冬の小学校教員対象セミナーを実施した。

・ 東京教師養成塾を4園で受入れ(7~8月)

・ 東京動物園協会・日本動物園水族館協会共催「アジア動物園・水族館シンポジウム-

アジアの動物園・水族館の未来を考えよう」(9/22国立科学博物館で実施)

・ 4園共同企画 親子向け観察会「アカハライモリの保全現場をたずねる」を多摩市連

光寺にて実施(10/8)

・ 「アフリカフェア スタンプラリー」を4園で実施(11/1~27)

・ 小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念講演会「生き物から見る小笠原の魅力とその

保全」を国立科学博物館講堂にて実施(11/3)

・ 16歳以上を対象とした「大人のための動物園・水族園講座」を4園で開催(11〜12

月)

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内 容

・ カワウソ国際シンポジウム「韓国と日本 カワウソのたどった道」(3/19東京都美術館

講堂で実施)

・ 連続講演会「身近な水辺の生き物を調べる・守る」を実施(2/25ホテルシーサイド江

戸川、3/26井の頭にて実施)

②Visit Zoo事業における4園連携事業

実施項目 内 容

タスマニアデ

ビル来園キャ

ンペーン

6/11~7/10

多摩動物公園へのタスマニアデビル初来園を機会として、4園が連携して

新規展示の周知施策を展開。各園でタスマニアデビル来園の広告物を配布

した他、Visit Zoo事業として各鉄道会社の協力により、駅構内への顔出し

パネルの設置や、車内中吊り広告や駅構内電飾広告の掲出を行った。多摩

動物公園内では、関連したスタンプラリーや講演会、音楽イベント等を開

催した。

夏季開園時間

延長イベント

に伴う集客

8/3~31

各園での開園時間延長イベントを中心とする集客施策を4園合同で周知し

た。ホームページでの特設ページの開設や、特設ページへの誘導を図る

WEB広告、映画館での上映前宣伝や、電車内中吊り広告やポスター掲出等

を展開した。

デジタル

クイズラリー

9/27〜11/27

各園内にBeaconを配置し、来園者が所有するスマートフォンで参加するこ

とが可能なデジタルクイズラリー「スマホで挑戦!コキャットからの挑戦

状2016」を実施。またこのアプリに登場する江戸家小猫氏出演の利用促進

イベント「なきまね名人 江戸家小猫からの挑戦状」を4園にて開催した。

(上野:10/2、多摩・葛西:11/3、井の頭:11/5)

Visitほっと

Zoo 2017

1/5~2/28

上野

電車でまわろう!動物園・水族園スタンプラリー(1/5~2/28)、ビ

バリウムキーパーズトーク(1/5~2/28の間の平日)、大道芸 de ほ

っとZoo!!(1/21)、ほっとZooガイドツアー(2/1,9,17,21)、リーリ

ー・シンシン来園6周年記念イベント(2/19)

多摩

電車でまわろう!動物園・水族園スタンプラリー(1/5~2/28)、カ

モ展(12/8~2/14)、落ちないオランウータンにあやかり合格祈願?

-験かつぎ-(1/2~2/21)、どうぶつえん寄席(1/14)、ガンカモの

映画上映会(1/15)、 “ほっと”SG工作教室(1/8,29,2/11,26)、ス

イートツアー(2/11,12)

葛西

葛西臨海水族園お休み直前キャンペーン(1/5~1/31)、大人向け平

日限定クイズラリー「おとなのひれ活」(1/5~31の平日)、おとなガ

イドツアー(1/7,17,27)、大道芸 de ほっとZoo!!(1/28)

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実施項目 内 容

井の頭

電車でまわろう!動物園・水族園スタンプラリー(1/5~2/28)、飼

育係のいきものガイド(1/5~2/28の毎週日曜日)、正門前特設展-

冬 越 し の い き も の た ち ( 1/7 ~ 2/28 )、 彫 刻 園 ガ イ ド

(1/6,7,20,21,2/3,4,17,18)、お正月むかし遊び(1/6)、ふゆのおは

なし会(1/7)、お手玉をつくって遊ぼう(1/9)、 紙芝居と手品

(1/14,28,2/11,25)、大道芸 de ほっとZoo!!(1/22)、彫刻館特設展

-Art and the Zoo Vol.3「カレラトイクトコ」(西浦裕太作品展)(2/14

~ 5/14)、文化園コンサート「February Concert at the Zoo」

(2/5,12,19,26)、園長と農園芸職員の動物園さんぽ(2/5,26)、折り

紙でお雛様をつくろう(2/12)

2.園内プログラム

(1)動物解説業務(園内ガイドツアー・団体指導ほか)

各園に配置した動物解説員により、一般来園者を対象とした園内ガイドツアー及び小学生等

の団体を対象とした動物解説のほか、夏休み期間その他に特別企画等を実施した。

項 目 実 施 内 容

1.一般来園者への

ガイド

内 容 テーマを設定し、園内を案内しながら動物の解説を行っ

た。(1回約45分間)

実施回数 上野236回、多摩208回、葛西551回、井の頭116回、

4園合計1,111回

参加者数 上野3,463名、多摩3,035名、葛西4,786名、井の頭1,810名、

4園合計13,094名

2.団体指導

内 容

団体の要望等を事前に調整の上、プログラムを実施した。

特に学校団体については、学校教育と動物園との連携を図

り、教育活動の一環として役立つプログラムを実施した。

実施回数 上野322回、多摩199回、葛西298回、井の頭98回、

4園合計917回

参加者数 上野25,877名、多摩13,780名、葛西17,954名、井の頭6,207名、

4園合計63,818名

3.団体引率者への

事前指導

内 容

遠足や理科・生活科等の見学で実地踏査に来る教員や引率

者を対象として、動物園における教育プログラムを提示・

説明した。

実施回数 上野999回、多摩901回、葛西252回、井の頭93回

4園合計2,245回(実地踏査、電話、その他対応)

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項 目 実 施 内 容

4.特別企画

内 容

春夏休み期間を中心に、子供や親子連れを対象にクイズラ

リーやオリジナル観察シートを活用したセルフガイド、生

物研究等の特別企画を行った。

実施回数

上 野 みんなでつくるおもしろ図鑑4回、クイズラリー

7回、サンデークイズ10回

多 摩 たまZOOくらぶ8回、「虫が苦手!」そんな先生の

ための昆虫教室1回

葛 西 大人限定ガイドツアー30回

井の頭 文化園いきものクラブ8回

5.大人のための動

物園・水族園講

座(4園合同企

画)

内 容 16歳以上対象の事前申込みによる半日講座と1日講座を設定

し、観察の仕方や動物園水族園の役割を紹介した。

実施時期 上野11月、多摩11月、葛西12月、井の頭11月・12月

6.その他

各園の教育普及関係スタッフが連携し、観察会など各種普及活動にお

ける指導・企画展示用テキスト作成等を行った。また、上野動物園・

多摩動物公園・葛西臨海水族園で動物園のホットな話題を紹介するニ

ュースレターを制作した。

(2)動物相談室の運営

上野動物園、多摩動物公園内の動物相談所において、来園者及び電話・書簡による相談に応

じた。

園 名 来 園 電 話 書 簡 計 摘 要(重複あり)

恩賜上野動物園 1,999 3,872 6 5,877件 飼育1,032 動物園1,078 生態1,771

保護386 鳥獣害358 その他3,746

多 摩 動 物 公 園 718 663 16 1,397件 飼育318 動物園197 生態397

保護163 鳥獣害49 その他534

計 2,717 4,535 22 7,274件

(3)通年プログラム

園 名 内 容

恩 賜 上 野 動 物 園

・キーパーズトーク(ビバリウムほか943件)

・ウサギ・モルモットとのふれあい(子ども動物園で毎日実施、12

月1日以降リニューアルのため休止)

・スタディシート(セルフガイド用ブックレット)2種配布

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園 名 内 容

多 摩 動 物 公 園

・キーパーズトーク(キリン、チンパンジーほか1,155件)

・モルモットとのふれあい(毎日実施)

・スタディシート(かんさつシート)16種配布

葛 西 臨 海 水 族 園

・キーパーズトーク(マグロ、ペンギンほか1,021件)

・サメ・エイとのふれあい(タッチンフィーリンで毎日実施)

・スタディシート(魚ッチングシート)約20種配布

井の頭自然文化園

・キーパーズトーク(アライグマほか151件)

・モルモットとのふれあい(毎日実施)

・ダックさんにお弁当(7・8月を除き月2回実施、鳥インフルエ

ンザ対策のため12月以降中止)

・スタディシート(ワークシート用資料集)1種配布

(4)企画プログラム

園 名 内 容

恩賜上野動物園

・HANAMI AT UENOZOO(3/26~4/3)

・飼育の日イベント:えさフェス2016 (4/16,17)

・じゃくちゅうぬりえコンテスト(4/16~6/30)

・ミュージアムウィーク特別ガイドツアー(5/7,10)

・上野の山でトラめぐり(5/15)

・きちんと手あらいレッスンステージ(5/15,10/16)

・国際生物多様性の日イベント(5/21)

・野間馬関連イベント クイズラリー・物産コーナー(5/28,29)

・いい歯いきいき上野動物園行事(6/5)

・第1回サポーターズデイ(6/19)

・動物愛護に関する標語募集(7/1~31)

・熱中症予防啓発イベント(7/23)

・ドリームデイ・アット・ザ・ズー(8/29)

・真夏の夜の動物園(夜間開園:8/9~16)

・友の会の日(9/10)

・動物愛護に関する標語入選作品掲示(9/20~11/15)

・動物慰霊祭(9/22)

・スマホで挑戦!コキャットからの挑戦状2016(9/27~11/27)

・なきまね名人 江戸家小猫からの挑戦状(10/2)

・モーニングズー「うえのパンダ大使」(10/16)

・寛永寺僧侶と歩く上野公園めぐり(10/18,11/4)

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園 名 内 容

・数寄フェス「動物のしっぽを新聞紙でつくろう」(10/21)

・まちなかコンサート 芸術の秋、音楽散歩(10/22)

・パンダの日イベント(10/23)

・3代目うえのパンダ大使任命式(10/23)

・文化財ウィークイベント(10/29~11/6)

・アフリカフェア スタンプラリー(11/1~27)

・ラスコー展共催 スタンプラリー(11/1~2/19)

・生き物から見る小笠原の魅力とその保全(11/3)

・国際子ども図書館イベント(11/20)

・スポットガイドフェスタ(11/23)

・動物たちにクリスマスのプレゼント(12/24,25)

・お正月イベント(1/2,3)

・年間パスポートキャンペーン(1/2~31)

・Visit ほっと Zoo 2017(1/5~2/28)

・冬の都立動物園スタンプラリー(1/5~2/28)

・うえのdeにっぽん!-zooっと身近に!日本でくらす生き物たち-

(1/11~3/12)

・大道芸 de ほっとZoo!!(1/21)

・うえのdeにっぽん!トークツアー(1/22,2/19)

・第2回サポーターズデイ(1/29)

・ほっとZooガイドツアー(2/1,9,17,21)

・「ニホンザル×上野動物園」フォトパネル贈呈式(2/4)

・「リーリー&シンシン」来園6周年記念イベント(2/19)

・大人の遠足「ホッキョクグマ」(3/5)

・モーニングズー「GP保護サポート基金協賛イベント」(3/5)

・開園記念日 ジャイアントパンダの着ぐるみがお出迎え(3/20)

・HANAMI AT UENOZOO(3/25~4/2)

多 摩 動 物 公 園

・エイプリルフールイベント(4/1)

・飼育の日イベント(4/16,17)

・こいのぼり展示(4/21~5/11)

・開園記念日 園長と着ぐるみのお出迎え(5/5)

・モウコノウマ命名募集(5/11~18)

・コウノトリの生態系ピラミッドを完成させよう!(5/11~22)

・ドリームナイト・アット・ザ・ズー in Tama(6/4)

・タスマニアデビル公開イベント(6/11)

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園 名 内 容

・タスマニアデビル来園記念スタンプラリー(6/11~7/10)

・入園者7,000万人達成セレモニー(6/12)

・国内野鳥観察スポット「野鳥ビュー」(6/16~3/31)

・オランウータン「アピ」誕生会(6/19)

・アムールトラ「シズカ」誕生会(6/19)

・七夕イベント(6/30~7/7)

・子供写生画コンクール作品募集(7/1~8/30)

・オランウータン夏祭りイベント(7/17)

・セミの抜け殻を調べてみよう!(7/23)

・サマーナイト@TamaZoo(夜間開園:8/6,7,13~16,20,21,27,28)

・アメリカの鳥たちに会いに行こう!(8/16)

・長寿動物イベント(9/8~19)

・動物慰霊祭(9/22)

・サポーターズデイ(9/24)

・スマホで挑戦!コキャットからの挑戦状2016(9/27~11/27)

・りかび展ワークショップ(10/8,15)

・多摩ZOO 体育の日(10/10)

・文化財ウィーク 解説カードの配布(10/29~11/6)

・アフリカフェア スタンプラリー(11/1~27)

・子供写生画コンクール表彰式(11/3)

・生き物から見る小笠原の魅力とその保全(11/3)

・なきまね名人 江戸家小猫からの挑戦状(11/3)

・親子環境講座 in 多摩動物公園(11/13)

・縄文人がやってきた!第3回-縄文人の森のくらし(11/23)

・アフリカフェア in 多摩動物公園(11/26,27)

・クリスマス特別企画イベント(12/1~12/25)

・映像上映会「渡り鳥を友として」(12/17,1/15)

・お正月イベント(1/2,3)

・年間パスポートキャンペーン(1/2~31)

・落ちないオランウータンにあやかり合格祈願?(1/2~2/21)

・VisitほっとZoo 2017(1/5~2/28)

・冬の都立動物園スタンプラリー(1/5~2/28)

・オランウータン「ジプシー」「キュー」誕生会(1/8)

・どうぶつえん寄席(1/14)

・サイエンズーカフェ(1/28,2/11,25,3/11)

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園 名 内 容

・写真展「野原のむしたち」(3/5~3/26)

・虫となかよし(3/20)

葛西臨海水族園

・飼育の日イベント(4/17)

・ゴールデンウィークイベント(4/29~5/5)

・ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウム in Tokyo(7/16)

・Night of Wonder(夜間開園:8/13~16)

・海と日本プロジェクト シーライフステージ(8/13~16)

・スマホで挑戦!コキャットからの挑戦状2016(9/27~11/27)

・開園記念イベント(10/8~10)

・生き物から見る小笠原の魅力とその保全(11/3)

・なきまね名人 江戸家小猫からの挑戦状(11/3)

・キッズカレンダー2017(11/19,20)

・平日限定大人向けクイズラリー「おとなのひれ活」(12/1~1/31)

・スイートツアー「海の中のオス♂メス♀事情 vol.4」

(12/24,25,3/11,12)

・文化財ウィーク 解説カードの配布(10/29~11/6)

・アフリカフェア スタンプラリー(11/1~27)

・お正月イベント(1/2,3)

・年間パスポートキャンペーン(1/2~31)

・葛西臨海水族園お休み直前キャンペーン(1/5~31)

・Visit ほっと Zoo 2017(1/5~2/28)

・サポーターズデイ(1/21)

・深海トークショー(1/27~29)

・大道芸 de ほっとZoo!!(1/29)

井の頭自然文化園

・全国「とらやま」スタンプラリー(2015/10/8~8/31)

・飼育の日イベント(4/16,17)

・ネイチャークラフト~園内で素材を探して、自分だけの動物を作ろ

う~(4/23)

・春のスタンプラリー「しんかのふしぎ」(4/23~5/29)

・開園74周年記念イベント(5/21,22)

・アジアゾウはな子への献花・メッセージ(5/27~6/12)

・おえかきZOO-どうぶつたちを描いてみよう(6/1~7/18)

・おえかきZOO-父の日特別企画「みんなの絵をTシャツにしてプレ

ゼントしよう」(6/19)

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園 名 内 容

・動物愛護・譲渡事業PR展-身近な動物「ペット」としての犬と猫

(6/21~26)

・短冊づくり(6/25~7/7)

・ドリームナイト・アット・ザ・ズー&アクアリウム in Tokyo(7/16)

・怪談スタンプラリー「動物園怪談画劇~井之頭百物語・四~」

(7/23~9/11)

・どうぶつたちをみつけようスタンプラリー(8/2~11)

・絵本作家:きくちちきさんとどうぶつを描いてみよう(8/6)

・~動物園スタッフによる~しらなかった!アジアゾウ「はな子」の

はなし(8/11)

・いのけんフィールドワーク(8/13)

・アジアゾウはな子とのお別れ会・ミニコンサート(9/3)

・動物慰霊祭(9/22)

・スマホで挑戦!コキャットからの挑戦状2016(9/27~11/27)

・やまねこ祭2016(10/29,30)

・文化財ウィーク 解説カードの配布(10/29~11/6)

・アフリカフェア スタンプラリー(11/1~27)

・生き物から見る小笠原の魅力とその保全(11/3)

・なきまね名人 江戸家小猫からの挑戦状(11/5)

・サポーターズデイ(11/12)

・井の頭池の水生生物の観察会(11/26)

・文化園干支めぐりスタンプラリー『鳥の動物園をつくろう!』

(12/17~1/18)

・お正月イベント(1/2,3)

・年間パスポートキャンペーン(1/2~31)

・動物たちからの年賀状(1/2~8)

・VisitほっとZoo 2017(1/5~2/28)

・冬の都立動物園スタンプラリー(1/5~2/28)

・動物たちへの年賀状(1/6~15)

・大道芸 de ほっとZoo!!(1/22)

・園長と農園芸職員の動物園さんぽ(2/5,26)

・February Concert at the Zoo 2017(2/5,12,19,26)

・February Concert at the Zoo 2017「Special Jazz Night」(2/12)

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(5)特設展・企画展

園 名 内 容

恩賜上野動物園

・ホネトハ展 両生類・爬虫類の見る骨(コツ)知る骨(コツ)(3/23

~10/30)

・ハペペ博士の研究所-あしのナゾ(3/22~12/28)

・野間馬のふるさと・いまばりで遊ぼう!(5/30~6/19)

・じゃくちゅうぬりえコンテスト応募作品展(8/9~9/4)

・動物園のお仕事体験~飼育係になってみよう~(8/9~29)

・長年飼育・長寿動物 お祝い看板の設置(9/6~22)

・ビバ!芸大生がやってきた!(10/18~11/20)

・干支の企画展「にわとりどり展」(12/13~1/29)

・トラ来園130年企画パネル展(2/7~3/20)

多 摩 動 物 公 園

・昆虫園本館写真展「春の昆虫や草花」(4/1~5/10)

・飼育の日パネル展-来て・見て・知ろう 飼育係!(4/7~5/10)

・ミニ企画展示「約束のケージ-コウノトリの野生復帰、そして未来

に向けて」(5/11~6/14)

・昆虫園本館写真展「昆虫園付近で見られるトンボたち」(6/2~)

・ホタル展「ホタルの光」(6/9~28)

・パネル展「里地里山と野鳥-モニ1000の活動から見る身近な自然」

(6/16~7/19)

・昆虫園本館企画展「ナナフシ七不思議」(7/28~9/6)

・サマースクール作品展(8/4~30)

・秋の鳴く虫展(9/8~27)

・体育の日企画「動物たちの身体能力を知ろう!」(9/29~10/11)

・美術作品展「りかびてん」(9/29~10/25)

・文化財ウィークパネル展「世界に誇る 日本の天然記念物」(10/29~

11/6)

・子供写生画コンクール入選作品展(11/3~29)

・酉年企画展「カモ展-あなたはカモを知らないカモ」(12/8~2/14)

葛西臨海水族園

・はまったらぬけだせない!? 干潟の誘惑─東京湾のトビハゼとその

仲間たち(4/21〜10/11)

・ゼーガペインADP複製原画展(10/20~11/1)

井の頭自然文化園

・東京コミュニケーションアート専門学校学生 動物解説パネル作品

展(2/20~4/12)

・彫刻館特設展 Art and the Zoo Vol.2「身近な生き物たち」(2/29~

5/22)

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園 名 内 容

・タイのインターナショナルスクールからのはな子へのバースデーカ

ード掲示(4/1~17)

・資料館特設展「カエル学にゅうもん」(4/1~6/19)

・資料館特設展「飼育係の秘密道具」(4/8~5/5)

・いのかしらしぜんぶんかえんのいちねん(4/15~6/19)

・資料館特設展「飼育係のお仕事コミックができるまで」(5/6~6/18)

・水生物館特設展示「現代トウキョウダルマガエル事情」

(6/18~8/31)

・資料館特設展示「約束のケージ─コウノトリの野生復帰、そして未

来に向けて」(6/19~7/10)

・資料館特設展「アジアゾウはな子の69年」(7/12~)

・冬越しのいきもの展(1/7~2/28)

・雛飾り(2/11~3/5)

・彫刻館特設展-Art and the Zoo Vol.3 西浦裕太作品展「カレラトイク

トコ」(2/14~5/14)

・水生物館特設展「みんなの井の頭池 どんな池になってほしいです

か?」(3/27~5/14)

(6)その他プログラム

実施月日 内 容

恩賜上野動物園 ・上野動物園 公式ツイッター フォロワー数20万人突破お祝い企画

(2/14~3/12)

多 摩 動 物 公 園

・程久保まつり(9/4)

・イロハモミジの植樹式(11/6)

・動物脱出対策訓練(2/7)

・ココリア多摩センター連携イベント(2/15~28)

・イヌワシの子育てとカスタネットのヒミツ(3/5)

・イヌワシのヒミツを観察しよう!―手のひらサイズのイヌワシクラ

フトづくり(3/12)

葛西臨海水族園

・JAMSTEC横須賀 一般公開(5/21)

・江戸川区金魚まつり 出展(7/23,24)

・葛西臨海公園「サマーフェスティバル」(8/21)

・秋の公園フェスティバル in 葛西臨海公園2016(10/1)

・東京湾大感謝祭2016(10/22,23)

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実施月日 内 容

井の頭自然文化園

・ユニクロ吉祥寺店キッズコーナーへ遊具設置(2015/7/1~)

・武蔵野市動物愛護展(9/20~27)

・三鷹国際交流フェスティバル(9/25)

・むさしの環境フェスタ(10/23)

・「野鳥の巣箱コンクール」受賞作品展示(11/15~27)

3.体験プログラム・フィールドプログラム

動物やその生息環境について、来園者が有意義に観察し、楽しみながら学べるよう、各種プ

ログラムを企画し、実施した。

(1)体験プログラム

園 名 内 容

恩賜上野動物園

・サマースクール(7/21,22,26,27,28,29)

・こども動物大使(8/21,10/30,11/20,12/11,12/18,2/5,19)

・大人のための動物園・水族園講座(11/24~25,29)

多 摩 動 物 公 園 ・サマースクール(7/21〜22, 25〜26)

・大人のための動物園・水族園講座(11/26,28)

葛西臨海水族園

・幼児向け企画「進め!海のいきものたち」(5/8,9/11,7/18, 12/18)

・小学1,2年生向け企画「身近ないきもの」(6/12)

・小学3,4年生向け企画「海のあそび舎」

(5/29,7/24,8/7,10/2,11/6,1/15)

・小学5,6年生向け企画「発見!海の生き物」(6/4,7/10,9/17, 11/20)

・大人のための動物園・水族園講座(12/8,9)

・深海ラボ(1/27~29)

井の頭自然文化園

・文化園いきものクラブ(7/17,8/11,9/25,11/20,1/15)

・サマースクール(8/2~5,7)

・もののけワークショップ(8/28)

・大学生のためのズーカレッジ(9/15〜18)

・大人のための動物園・水族園講座(11/30,12/4)

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(2)フィールドプログラム

園 名 内 容

4 園 合 同 企 画 ・アカハライモリの保全現場を訪ねる(10/8)於:多摩市連光寺

葛西臨海水族園・

井の頭自然文化園

合 同 企 画

・親子ではじめる川遊び第1回「はじめて川遊び」

(7/18)於:葛西臨海水族園内

・親子ではじめる川遊び第2回「川の生き物を飼ってみよう」(7/30)

於:都立野川公園

恩賜上野動物園 ・セミとコウモリの観察会(8/6)於:不忍池畔

多 摩 動 物 公 園

・ホタル観察会(6/17,18,24,26)於:園内

・ムササビの棲む森を見よう(9/4)於:園内及び高尾山

・初心者野鳥観察会(3/5)於:園内及び動物ホール

葛西臨海水族園

・「東京の海を知る」第1回「東京湾の人工干潟を訪ねる」(5/7)於:

葛西海浜公園 西なぎさ

・「東京の海を知る」第2回「トビハゼのくらす干潟を訪ねる」(6/18)

於:千葉県市川市 江戸川放水路

・「東京の海を知る」第3回「東京湾の干潟とアマモ場を訪ねる」(6/19)

於:千葉県 富津海岸

・「東京の海を知る」第4回「海の幸を獲る・味わう」(10/22,23)於:

静岡県熱海市 網代港

井の頭自然文化園

・身近ないきもの探検「身近ないきもの探検・野山のいきものたちin高

尾」(6/25)於:高尾山

・身近ないきもの探検「夜のいきものたち」(8/6)於:園内

・親子で井の頭池たんけん(9/10)於:園内

・身近ないきもの探検「アリの世界を知ろう~アリエンテーリング」

(10/8)於:園内

・身近ないきもの探検「冬越しのいきものたち」(2/18)於:園内

・身近ないきもの探検「冬越しのいきものたちin飯能」(2/25)

於:埼玉県飯能市

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(3)講演会

動物園・水族館及び自然、野生動物の知識を深めるために、大人から子供まで様々な年齢層

を対象に、講演会を実施した。

① 動物園講演会

園名 演 題 ・ 講 師 参加者

合 同

企 画

連続講演会第1回「身近な水辺の生き物を調べる・守る」

・2/25 ホテルシーサイド江戸川にて実施

講演1「アカハライモリを守る~14年間の地道な活動~」

堀田桃子(葛西臨海水族園 教育普及係)

講演2「ハリガネムシがつなぐ森と川の生態系」

佐藤拓哉 氏(神戸大学大学院 理学研究科生物学専攻 生物多様性

講座 准教授)

57名

連続講演会第2回「身近な水辺の生き物を調べる・守る」

・3/26 井の頭自然文化園にて実施

講演1「井の頭池に浅瀬をつくる、すみかをふやす ~水辺のいきもの

広場での取組み~」

金原 功(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係長)

講演2「風景が変わると生きものはどう変わるのか ~石神井公園の

まわりのトンボ・チョウを中心として~」

須田真一 氏(中央大学理工学部 保全生態学研究室 専任研究員)

86名

上 野

【アイアイ来園15周年記念講演会「マダガスカル-希少な生き物たちの

宝庫」】

・7/3 国立科学博物館にて実施

講演1「マダガスカルの自然と保全」

RAKOTOARIJAONA A. Mamy 氏(マダガスカル国立公園)

講演2「マダガスカルの野生動物」

島 泰三 氏(日本アイアイ・ファンド代表)

講演3「上野動物園におけるマダガスカルの動物」

中村壮登(上野動物園 飼育展示課 西園飼育展示係)

講演4「動物園におけるマダガスカルの野生動物保全の取組み」

渡部浩文(上野動物園 飼育展示課長)

84名

【講演会「日本における動物園の歴史」】

・11/13 東京都美術館で実施

講演「日本における動物園の歴史」

土居利光(上野動物園 園長)

124名

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園名 演 題 ・ 講 師 参加者

【ジャイアントパンダ国際交流シンポジウム「サンディエゴ動物園のパ

ンダと野生動物保全」】

・12/4 東京都美術館で実施

講演1「サンディエゴ動物園におけるジャイアントパンダ保全の取組

み」

バーバラ・デュラント 氏(サンディエゴ動物園)

講演2「上野動物園におけるジャイアントパンダの飼育と繁殖」

上野動物園 飼育展示課 東園飼育展示係

講演3「サンディエゴ動物園の野生動物保全の取組みについて」

バーバラ・デュラント 氏(サンディエゴ動物園)

総合討論「野生動物保全に向けたサンディエゴ動物園と恩賜上野動物

園との協力について」

131名

【干支の講演会2017「ニワトリ-人の心をつかまえた鳥」】

・1/22 東京都美術館で実施

(1)都立動物園・水族園4園の園長による新年のご挨拶と、最近の4

園のニュースのご紹介

①土居利光(上野動物園 園長)

②福田 豊 (多摩動物公園 園長)

③永井 清 (井の頭自然文化園 園長)

④田畑直樹(葛西臨海水族園 園長)

(2)講演「ニワトリ-人の心をつかまえた鳥-」

遠藤秀紀 氏(東京大学総合研究博物館教授)

183名

【東京動物園協会野生生物保全基金講演会】

・3/26 園内にて実施

講演①「マレーヒヨケザルの未来に向けて─現地調査による基礎生

態の解明」

辻 大和 氏(京都大学霊長類研究所助教)

講演②「四国のツキノワグマを絶滅から救うために─遺伝子解析に

よる血縁鑑定」

山田孝樹 氏(認定特定非営利活動法人 四国自然史科学研究セン

ター研究員)

講演③「ノジコの繁殖環境を探る─山梨県・長野県・新潟県での生

息調査」

西 教生 氏(都留文科大学非常勤講師)

講演④「ツシマヤマネコの繁殖生理─保全に向けた試み」

楠田哲士 氏(岐阜大学応用生物科学部准教授)

66名

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園名 演 題 ・ 講 師 参加者

多 摩

【タスマニアデビル公開イベント 記念講演会】

・6/11 園内にて実施

「タスマニアデビルの魅力と保全について」

アンドルー・ケリー 氏(トロワナ・ワイルドライフパーク)

【講演会「ホタルが送る私たちへのメッセージ」】

・6/25 園内にて実施

大場信義 氏(大場蛍研究所所長、全国ホタル研究会名誉会長)

22名

【アフリカフェア記念 講演会】

・11/26 園内にて実施

オスマン・サンコン氏(元ギニア親善大使)

三輪芳和 氏(JICA地球環境部)

福田 豊(多摩動物公園 園長)

70名

葛 西

【海の学び舎第1回「深海からぷかぷか~はじまりは浮遊から~」】

・7/31 園内にて実施

渡部裕美 氏(独立行政法人海洋研究開発機構)

22名

【海の学び舎第2回「ぷかぷか ただようオアシス-限られた空間でくら

す生き物たち」】

・7/31 園内にて実施

青木優和 氏(東北大学大学院 農学研究科 水圏植物生態学分野 准

教授)

17名

【マグロ講演会「マグロの祖先は深海魚!遺伝子で解き明かすマグロの過

去と現在」】

・10/10 園内にて実施

宮 正樹 氏(千葉県立中央博物館 生態・環境研究部長)

65名

【海の学び舎第3回「砂浜で学ぶ ぷかぷか学」】

・11/13 園内にて実施

田中雄二 氏(NPO法人表浜ネットワーク 代表)

22名

【第2回「日本板鰓類研究会フォーラム ~サメ・エイの世界にようこそ

~」】

・12/4 園内にて実施

○「研究者による最新のサメ研究事例」84名参加

(1)サメ研究の自分史(仮)

仲谷一宏 氏(日本板鰓類研究学会会長)

(2)サメ研究の最前線:サメの繁殖生態

佐藤圭一 氏(一般財団法人沖縄美ら海財団総合研究センター)

○「世代を超えたサメ話(子ども向け講演会)」32名参加

116名

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園名 演 題 ・ 講 師 参加者

【海鳥の専門家と海鳥飼育係が語る! それぞれの視点から見るウミガ

ラスの保全活動】

・1/14 園内にて実施

第1部 飼育係が語る!水族園での飼育の工夫

野島大貴(葛西臨海水族園 飼育展示係)

第2部 環境省アクティングレンジャーが語る!天売島での海鳥保

護の取組み

松井 晋 氏(環境省羽幌自然保護官事務所 自然保護専門員)

47名

【海の学び舎第4回「THEぷかぷか」】

・1/22 園内にて実施

杉崎宏哉 氏(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 中央水産研究

所 海洋・生態系研究センター センター長)

14名

【大人のためのスイート講演会 Episode3「オスとメスのつきあい方」】

・3/11 園内にて実施

講演1「オスとメスのつきあい方の多様性~配偶システムの話」

狩野賢司 氏(東京学芸大学教授)

講演2「素っ気ないけど円満なイシヨウジの一夫一妻」

曽我部 篤 氏(弘前大学助教)

43名

井 の 頭

【動物の進化をひもとく~都会に暮らす動物たちの遺伝的多様性~】

・5/22 園内にて実施

講演1「井の頭自然文化園で飼育する都会の動物」

大西一馬(井の頭自然文化園飼育展示係)

講演2「動物の進化をひもとく-都会に暮らす動物たちの遺伝的多

様性」

増田隆一 氏(北海道大学大学院理学研究院教授)

147名

【ヤマネコ講演会】

・10/29,30 園内にて実施

①「国境の島対馬、その独特な生物相──日本と大陸を繫ぐ証た

ち」

川口 誠 氏(合同会社 対馬自然写真研究所代表)

②「井の頭自然文化園でのツシマヤマネコ飼育10年」

唐沢瑞樹(井の頭自然文化園 飼育展示係)

100名

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園名 演 題 ・ 講 師 参加者

【高碕賞受賞式と記念講演会】

・3/11 園内にして実施

◎受賞記念講演「いつ冷やすかで決まる、トノサマバッタの卵の冷

蔵法」

田中陽介(前・多摩動物公園昆虫園飼育展示係、現・上野動物園

西園飼育展示係)

◎動物園ニュース特別編

永井 清(井の頭自然文化園 園長)

70名

② 他団体との共催講演会

実施月日 5月21日

行 事 名 「みんなで守るシマフクロウ-生息地での保全と動物園の役割」講演会

共 催 恩賜上野動物園、釧路市動物園、公益財団法人日本野鳥の会、富士通(株)

会 場 東京都美術館

参加者数 119名

内 容

野生のシマフクロウの生態や保全活動、動物園での生息域外保全などについ

て、映像や写真を交えて紹介。

講演1「動物園で守る」

藤本 智 氏(釧路市動物園)

講演2「生息地で守る」

松本潤慶 氏(日本野鳥の会)

講演3「企業が貢献する」

斎藤睦巳 氏(富士通九州ネットワークテクノロジーズ)

講演4「これからの動物園の可能性」

渡部浩文(上野動物園)

パネルトーク「3者がつながる」

実施月日 9月22日

行 事 名 アジア動物園・水族館シンポジウム-アジアの動物園・水族館の未来を考えよ

共 催 東京動物園協会・日本動物園水族館協会共催

会 場 国立科学博物館

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参加者数 116名

内 容

アジア各地の動物園水族館協会の代表者をアジア各国の動物園関係者を招聘

し、アジア間における情報共有と連携を強化するとともに、現代の動物園水族

館の持つ課題と解決に向けた取組みを一般の方に広く伝えることを目的とし

た。

Dr. Kevin Lazarus(マレーシア動物園水族館協会会長)

Dr. Kisub Lee(韓国動物園水族館協会会長)

Dr. Rahmat Shah(インドネシア動物園水族館協会会長)

Mr. Benjapol Nakprasert(タイ動物園協会会長)

Dr. Jason S.C.Chin(台湾動物園水族館協会会長)

Ms. Suzanne M.Gendron( 香港オーシャンパーク)

Mr. Jake Gaw(フィリピン動物園協会会長)

Dr. Phan Viet Lam(東南アジア動物園水族館協会会長)

佐藤哲也 氏(JAZA 生物多様性委員長)

実施月日 12月10日

行 事 名 コウノトリ保全国際シンポジウム「コウノトリの生息域拡大に向けて」

共 催 主催:コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)

共催:東京動物園協会、兵庫県立コウノトリの郷公園、兵庫県立大学大学院地

域資源マネジメント研究科

後援:日本動物園水族館協会

会 場 井の頭自然文化園

参加者数 120名

内 容

コウノトリの野生復帰にとって重要となる日本と韓国の連携強化に向け、国内

外の研究者や井の頭職員による講演を実施。

①シンポジウム開催にあたって「なぜ今、海外との連携か」

山岸 哲 氏(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル代表、

兵庫県立コウノトリの郷公園 園長)

②基調講演「野生復帰の進展と今後の海外連携」

江崎保男 氏(IPPM-OWS域内保全作業部会部会長、兵庫県立大学大学院地

域資源マネジメント研究科科長・教授)

③講演1「コウノトリの行動生態の探求:飼育下から野外へ」

Dr. Jongmin Yoon(韓国教員大学校主任研究員)

④講演2「個体群管理ソフトを用いた日本国内の飼育下個体群の現状分析」

大橋直哉(東京動物園協会 井の頭自然文化園教育普及係長、日本動物園水

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族館協会生物多様性委員会ニホンコウノトリ計画管理者)

⑤講演3「韓国における再導入のための飼育コウノトリ集団の遺伝的多様性

の管理戦略」

Dr.Hyun-Joo Yoon(韓国教員大学校研究員)

⑥講演4「個体群管理ソフトを用いた域外・域内個体群の遺伝管理の重要性」

内藤和明氏(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授)

実施月日 3月19日

行 事 名 カワウソ国際シンポジウム「韓国と日本 カワウソのたどった道」

共 催 東京動物園協会・カワウソ研究会

会 場 東京都美術館

参加者数 172名

内 容

国と日本の両国のカワウソの現状を比較することで、野生生物保全への理解を

深めることを目的とし、国内外の専門家を招いた国際シンポジウム。

①講演1「テレビカメラが捉えた! 韓国のカワウソ」

小林夏生 氏(株式会社NHKエンタープライズ NHK「ダーウィンが来

た!」ディレクター)

②講演2「韓国の野生動物 現状と特徴」

ハン・サンフン 氏(韓国 環境部 国立生物資源館研究員)

③講演3「韓国のカワウソ」

ハン・ソンヨン 氏(韓国 カワウソ研究センター所長)

④講演4「ニホンカワウソの絶滅から何を学ぶか:海外事例との比較から」

安藤元一氏(学校法人ヤマザキ学園大学教授)

⑤講演5「韓国と日本 協力して進める野生生物保全」

藤井智子(多摩動物公園 野生生物保全センター長)

⑥パネルディスカッション「カワウソから考える野生生物保全」

パネリスト:小林夏生氏、ハン・サンフン氏、ハン・ソンヨン氏、

安藤元一氏、藤井智子、前田直樹 氏(カワウソ研究会)

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4.学校教育との連携

(1)各園実績

園 名 内 容

恩 賜 上 野 動 物 園

・教員セミナー(2件105名)

・職場訪問(82件552名)

・職場体験(5件9名)

・団体見学指導(322件25,877名)

・教材貸出(262件)

・大学ほか実習生指導(60名)

・出張授業・講師派遣(22件)

・教師養成塾(3名)

多 摩 動 物 公 園

・教員セミナー(4件92名)

・職場訪問(9件135名)

・職場体験(15件53名)

・団体見学指導(199件13,780名)

・教材貸出(597件)

・大学ほか実習生指導(53名)

・出張授業(17件)

・教師養成塾(3名)

葛 西 臨 海 水 族 園

・教員セミナー(2件44名)

・職場訪問(49件297名)

・職場体験(11件19名)

・団体見学指導(298件18,032名)

・教材貸出(2件)

・大学ほか実習生の指導(25名)

・出張授業・講師派遣(11件)

・教師養成塾(4名)

井の頭自然文化園

・教員セミナー(4件94名)

・職場訪問(8件39名)

・職場体験(8件14名)

・団体ガイド見学指導(97件5,661名)

・教材貸出(29件)

・大学ほか実習生の指導(14名)

・出張授業・講師派遣(7件)

・教師養成塾(4名)

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(2)教員セミナーの開催

小学校を中心とした教員を対象として、飼育展示動物や施設を活かした生きものの観察法、

飼育法、採集法、教授法等を紹介し、校外学習で利用するポイントと授業へのヒントを探る講

座を開催した。

実施日 内 容 講 師 参加者

7月26日 骨から調べる動物の体とくら

し 井の頭:教育普及係、飼育展示係 22名

7月27日 モルモット・メダカ等の飼育 井の頭:教育普及係、動物病院、飼育展示

係、水生物館飼育展示係 28名

7月28日 井の頭池で調べる水辺の環境

と生物

井の頭:教育普及係、水生物館飼育展示

係 15名

7月29日 身近なムシの調べ方・よび寄

せ方

井の頭:教育普及係、飼育展示係、水生

物館飼育展示係 29名

8月1日 3年理科 昆虫の見方・飼い方 多摩:教育普及係、昆虫園飼育展示係 20名

8月2日 6年理科 「食べる」と「消化」 上野:教育普及係、東園・西園飼育展示

係 22名

8月3日 動物園で学ぶ理科・国語 上野:教育普及係、動物病院係、東園飼

育展示係 41名

8月3日 干潟を体験!環境と生きもの

を知る 葛西:教育普及係 26名

8月4日 動物園で学ぶ理科・国語 上野:教育普及係、動物病院係、東園飼

育展示係 41名

8月4日 干潟を体験!環境と生きもの

を知る 葛西:教育普及係 30名

8月5日 4年理科 体のつくりと動き 多摩:教育普及係 22名

8月8日 3年理科 昆虫の見方・飼い方 多摩:教育普及係、昆虫園飼育展示係 21名

8月9日 5年理科 動物の誕生 多摩:教育普及係、南園飼育展示係 23名

1月21日 はじめての動物飼育〜水の生

きもの 葛西:教育普及係、飼育展示係 19名

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(3)出張授業の開催

各園において動物園の仕事や動物の飼育管理などについて、職員が講師となり学校や図書館

などに出向き出張授業を開催した。

実施園 出 張 先 実施件数

恩賜上野動物園 文京区立湯島小学校ほか 22

多 摩 動 物 公 園 府中市立四谷小学校ほか 17

葛西臨海水族園 江戸川区立細田小学校ほか 11

井の頭自然文化園 武蔵野市立井之頭小学校ほか 7

(4)連携推進用資料の作成と配布

校外学習などのための団体来園者に、少しでも有意義な見学ができるよう、生き物を見る

ポイントや園の見どころが分かるプログラム・教材を紹介した教育活用ハンドブックを各園

で引率者の参考資料として配布した。

5.移動水族館事業

葛西臨海水族園では、障害や病気などのために来園することが難しい方々のいる特別支援

学校、病院、社会福祉施設、及び教育を目的としたイベント等を対象に、海の生き物に親し

む機会を提供する移動水族館事業を実施した。専用車を活用し、水族園外においてもイワシ

など東京湾の魚をテーマにしたプログラム、ウニなど磯の生き物をテーマにしたふれあいプ

ログラムなど、生き物の観察やふれあい体験を通した普及啓発活動に取り組んだ。平成28年

度通じて、70回実施し、延べ18,015名が参加した。

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6.友の会運営

動物園・水族園への関心を高めるとともに、広く自然科学への興味を育ててもらうために組

織している「東京動物園友の会」の運営を行った。

名 称 東京動物園友の会

会 員 数 一般:2,994名 ジュニア:271名(平成29年3月31日現在)

実施事項

①新規入会、継続手続等、受付・管理事務

②季刊雑誌「どうぶつと動物園」及びジュニア向け会誌「ZOO! どーぶつえん

しんぶん」の送付

③各種普及活動案内送付(ダイレクトメール)

④新規入会案内パンフレット及びポスターの作成及び配布

(1)友の会会員対象催物

実施月日 行 事 名 内容・講師等 参加者

5月14日 昆虫園見学会 多摩動物公園昆虫生態園特別見学

指導:多摩動物公園 22名

6月3〜5日 沖縄やんばるの

森観察ツアー

沖縄のヤンバルクイナとオオコウモ

リ観察ツアー

指導:井の頭自然文化園

19名

6月17日

6月18日

6月24日

6月26日

ホタル観察会

園内で発生するホタルを観察(一般

来園者も参加)

指導:多摩動物公園

6月17日 8名

6月18日 12名

6月24日 2名

6月26日 7名

(一般含む4日

間計136名)

7月1〜2日 築地ツアー 築地市場でマグロのセリを見学

指導:葛西臨海水族園 16名

8月6日 セミとコウモリ

の観察会

上野動物園でセミとコウモリを観察

(一般来園者参加あり)

指導:上野動物園

21名

(一般含87名)

9月4日 ムササビ観察会

高尾山のムササビを観察(一般来園

者参加あり)

講師:岡林弘幸(都立高校教諭)

指導:多摩動物公園

26名

(一般含28名)

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実施月日 行 事 名 内容・講師等 参加者

10月1〜2日

金華山のニホン

ジカとうみの杜

水族館

宮城県・金華山のニホンジカ、ニホ

ンザルと、仙台市うみの杜水族館を

見学

指導:上野動物園

26名

1月22日 干支の動物講演

講演「ニワトリ-人の心をつかまえ

た鳥」(一般来園者参加あり)

講師:遠藤秀紀(東京大学総合研究

博物館教授)

135名

(一般含183

名)

3月5日 初心者野鳥観察

初心者のための野鳥観察会(一般来

園者参加あり)

指導:多摩動物公園

23名

(一般含29名)

(2)ジュニア会員対象催物

実施月日 開 催 園 内 容 参加者

7月3日 葛西臨海水族園 西なぎさ観察会 38名

10月22日 井の頭文化園 ニホンリスウォッチング 29名

12月18日 多摩動物公園 トナカイのことをもっと知ろう 33名

3月4日 恩賜上野動物園 ゾウの大きさ大調査 56名

(3)「友の会の日」の実施

平成28年度の「友の会の日」は恩賜上野動物園で開催し、講演会と園内特別見学会を実施し

た。また、友の会会員相互及び動物園スタッフとの交流を深めるための懇親会を開催した(113

名参加)。

実施月日 催 物 名 内 容

9月10日 友の会の日

(恩賜上野動物園)

第1部:講演「動物たちの運びかた」と園内スポット見学

第2部:懇親会及びチャリティーバザー(不忍池畔)

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7.資料の収集・公開

動物及び動物園・水族館関係の専門書や学術雑誌、普及雑誌を中心に収集した。定期刊行物

は、購入や寄贈のほか、動物園、博物館、研究所等の出版物との交換により収集した。

写真・ビデオ等の映像資料のほか、動物の音声資料(録音データ)も園内外の利用に供した。

収蔵図書については、ホームページ上に図書検索システムを設けている。

(1)図書収集状況

区 分 収集

点数

国 内 国 外 摘 要

購入 寄贈 交換 購入 寄贈 交換

書 籍 類 191 71 53 0 9 58 0 収蔵数 和書 13,287冊

洋書 4,127冊 雑 誌 類 532 166 154 101 84 27 0

(2)図書利用一覧

区分 動物園 哺乳類 鳥 類 爬虫類 魚 類 無脊椎 一 般 その他 計

件数 39 27 11 1 1 1 21 2 103件

(都立動物園水族園関係者は除く)

(3)映像資料利用状況

区 分 無 料 有 料 合 計

写 真

ビ デ オ 映 像

音 声 資 料

79件

25

374点

112

11

127件

85

15

282点

198

54

206件

110

16

656点

310

65

計 105件 497点 227件 534点 332件 1,031点

(都立動物園水族園関係者は除く)

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8.出版事業

(1)「東京動物園友の会」会員向け機関誌の発行

動物及び動物園に関する情報を提供するための出版物を発行し、「東京動物園友の会」会員

その他関係機関等に配付した。

刊 行 物 内 容

季刊

どうぶつと動物園

A4変型判・約54頁/約4,300部/春・夏・秋・冬号(Vol.68-2~69-1)

・春号は井の頭自然文化園のアジアゾウ“はな子”の食生活や、葛

西臨海水族園の子ども向け教育プログラムを紹介する記事を掲

載した。

・夏号は多摩動物公園におけるトノサマバッタの卵の冷蔵保存法に

関する記事や、ライチョウの域外保全事業について掲載した。

・秋号は多摩動物公園のモウコノウマの繁殖と群れ入れの経緯や、

葛西臨海水族園のユメカサゴの卵に関する記事を掲載した。

・冬号は葛西臨海水族園のフェアリーペンギンの繁殖技術向上の取

組みや、上野動物園のアジアゾウ“ウタイ”の妊娠経過を紹介す

る記事を掲載した。

・そのほか、動物研究・調査や保全活動の最新知見として、動物園

における個体群管理、コウノトリの野生復帰、ツシマウラボシシ

ジミの生息域外保全や、キリンの首の骨の研究などを紹介した。

ZOO! どーぶつえ

んしんぶん

A4判・8頁/750部/8月・2月発行

・第16号(8月発行)は「ニホンジカ」を特集した。上野動物園で

飼育するエゾシカと、多摩動物公園および井の頭自然文化園で飼

育するヤクシカを中心に、各部位の特徴や季節ごとの体の変化、

さらに動物園での観察ポイント等について解説した。

・第17号(2月発行)は「ネズミのなかま」を特集した。日本でく

らすネズミのなかで、都立動物園でも飼育している6種につい

て、その生態をはじめ、大きさや尾の長さ比べ、毛づくろいのよ

うす紹介などを通じて、さまざまな角度からネズミを知ることが

できる冊子を制作した。

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(2)民間との協働による出版物

刊 行 物 内 容

みんなの上野動物

A4変型判・12頁/約45,000部

みんなの上野動物園 第53号~第58号(6回)発行

・上野動物園の話題の動物を取り上げ、動物園の魅力を伝える情報

誌を発行し、園内や都庁に設置して配布した。 第53号 動物の「しっぽ」特集、他

第54号 動物園獣医師のお仕事、他

第55号 「似て非なる」動物たち、他

第56号 「水辺の王者」ワニ特集、他

第57号 2017年の干支は「酉」~日本のニワトリ~、他

第58号 祝!トラ来園130周年記念~上野動物園のトラたち~、他

(3)葛西臨海水族園情報誌の発行

刊 行 物 内 容

SEA LIFE NEWS

A4判・4頁/約27,000部/第67号〜第72号(6回)発行

・以前発行していた機関誌「SEA LIFE NEWS」を葛西臨海水族園開

園25周年を機に再刊し、展示生物についての情報や保全活動・調

査活動などに関する情報を取り上げ、園内で配布した。

第67号 水族園スタッフの南極採集記、他

第68号 ここにも!あそこにも!深海の展示、さらなるパワーアッ

プ、他

第69号 マンボウのトレーニング、他

第70号 ひとあじ違うマグロの楽しみかた、他

第71号 新展示「浮遊生物」オープン、他

第72号 サメ・エイのふれあい展示「タッチンフィーリン」が新し

くなりました!、他

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(4)高碕賞の表彰

季刊「どうぶつと動物園」に年間(平成28年春号〜平成29年冬号)に掲載された記事及び写

真を対象に、優れた作品を選出し、表彰した。

区分 表 題 掲載号 氏 名 摘 要

高碕賞 いつ冷やすかで決まる、トノサマバッ

タの卵の冷蔵法 夏号 田 中 陽 介

前多摩動物公園、

現上野動物園

奨励賞

江戸川区自然動物園のクモザル 春号 髙 田 健 一

上野動物園のエゾヒグマ 夏号 小林貴美江

多摩動物公園のゴールデンターキン 冬号 西川加代子

9.インターネット事業

ホームページ「東京ズーネット」(都立動物園・水族園公式サイト)やメールマガジン「ズ

ー・エクスプレス」、Twitter(5アカウント)を通じて、動物園・水族園の基本情報及び動物に

関する情報を広く提供・配信した。また、ホームページ「UENO-PANDA.JP」では、ジャイア

ントパンダに関する情報を掲載・配信した。

(1)ホームページ「東京ズーネット」の運営(http://www.tokyo-zoo.net/)

【主なコンテンツ】

ページ名 内 容 等

ニュース&催物 都立動物園で飼育している動物に関する最新情報と各園催物情報

イベント情報 カレンダーによる日別のイベントスケジュール情報、定例イベントな

どに関する情報

各種利用案内 開園時間、休園日、入園料、団体入園、乳幼児・障害者対応、園内利

用施設、交通アクセス、園内マップ

見どころと歴史 各園の特徴と見どころ、および歴史を紹介

保全への取組 野生生物や生物多様性の保全、研究、環境教育に関する取組みを紹介

どうぶつ図鑑 飼育動物に関する生態等の解説

東京ズーネットBB 動物の様々な行動の動画配信(平成29年3月31日現在計842点)

鳴き声図鑑 動物の鳴き声の音声配信

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ページ名 内 容 等

東京動物園友の会 活動や会誌の紹介

ガイドツアー 各園の動物解説員が行うガイドツアーの内容及びスケジュール案内

蔵書検索 上野動物園資料室に収蔵されている動物関連図書の検索システム

動物園サポーター 動物園サポーターの紹介、登録方法、登録者リスト、会計報告

学校向けプログラム 教育機関のための各種プログラムの紹介

おすすめコース テーマに即した上野動物園と多摩動物公園の観覧コース

かんさつシート 多摩動物公園の「かんさつシート」の紹介

水族園魚ッチング

シート 葛西臨海水族園で楽しく生物観察をするためのワークシートの紹介

移動水族館 葛西臨海水族園の「移動水族館」事業の紹介と申込案内

いきもの広場 井の頭自然文化園園内の「いきもの広場」の紹介、毎週の活動の紹介

モルモット

ふれあいコーナー

井の頭自然文化園モルモットふれあいコーナー事前学習ムービーに

よる紹介

花ごよみ 井の頭自然文化園の四季おりおりの植物を紹介

【不正アクセス事故に伴う対応】

平成28年7月に発生した不正アクセスによるウェブページの一部改ざん及び個人情報漏洩

事故発生に伴い、原因調査を実施した。ウェブ制作委託先においてセキュリティを考慮したシ

ステム開発が行われるよう運用体制を整え、不正アクセスや個人情報漏洩の再発防止策を徹底

するとともに、業務管理体制上の対応策を講じ、10月末にウェブサイトを復旧した。

平成29年3月31日現在、メールマガジン「ズー・エクスプレス」、東京動物園友の会郵便振替

用紙請求フォームと入会継続オンライン手続、「ご意見・ご要望」フォーム等、個人情報が係わ

るサービスについてはすべて中止し、再開に向けてセキュリティ対策を進めている。

(2)メールマガジン「ズー・エクスプレス」の発行

内 容 摘 要

都立動物園情報、国内外各

種情報、新刊書籍情報等を

登録会員に毎週配信

平成28年4月1日号(No.788)から7月2日号(No.801)ま

で全14号を配信した(平成28年6月30日現在:登録数14,854

件)。

なお、平成28年7月7日に発生した「東京ズーネット」への

不正アクセス事故に伴い、メールマガジンの配信・登録・解

除を中止している。

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(3)スマートフォンサイトの運営

内 容 摘 要

都立動物園情報等をPC版

サイトに連動して配信

動物園ニュースや催物情報を掲載した。また、携帯電話サイ

ト(フィーチャーフォンサイト)の更新を休止した。

(4)ホームページ「UENO-PANDA.JP」の運営(http://www.ueno-panda.jp/)

上野動物園のジャイアントパンダ情報サイトとして、展示個体ならびに過去に飼育した個体

の情報、飼育係によるレポート、ジャイアントパンダに関する最新情報やQ&Aなどを紹介。ま

た、保全への取組みやジャイアントパンダ保護サポート基金の紹介、さらには壁紙ダウンロー

ドコーナーや企業協賛の募集等のコンテンツを加え、豊富な情報を掲載した。

【主なコンテンツ】

ページ名 内 容 等

トピックス 上野動物園のジャイアントパンダに関する最新情報

パンダプロフィール 上野動物園で展示している2頭の個体紹介

ジャイアントパンダについて 様々な角度からジャイアントパンダを紹介

パンダムービー 動画によるジャイアントパンダ紹介

歴代のパンダたち これまで上野動物園で飼育した個体を動画とともに紹介

パンダ舎の紹介 ジャイアントパンダ舎を写真付きで紹介

パンダ大百科 ジャイアントパンダに関するQ&A

保全への取り組み ジャイアントパンダ保護研究に関する概要

熊猫的新聞(パンダニュース) 飼育係による写真付きのレポート

壁紙ダウンロード パソコン用にダウンロードできる壁紙を提供

ジャイアントパンダ保護サポ

ート基金

基金の概要、SAVE the PANDAパートナーズクレジットカー

ド決済(不正アクセス事故に伴い中止中)、企業協賛の募集

について

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(5)Twitterによる情報発信

コミュニケーションネットワークサービスである「Twitter」を利用し、4園及び東京ズー

ネットの5アカウントから、積極的に情報を提供した。

アカウント フォロワー数(平成29年3月31日現在)

恩賜上野動物園 @UenoZooGardens 220,181

多摩動物公園 @TamaZooPark 134,984

葛西臨海水族園 @KasaiSuizokuen 121,770

井の頭自然文化園 @InokashiraPark 44,653

東京ズーネット @TokyoZooNet_PR 126,311

10.映像記録資料制作

(1)動物写真撮影

都立動物園・水族園を中心に、飼育動物全般に関する記録及び園内外の行事や催物を撮影・

記録した。

(2)ビデオ撮影・制作

飼育動物の行動記録や動物園情報をビデオ映像として撮影記録し、来園者向けニュースや

各種研究発表として上映・提供するほか、ホームページ「東京ズーネット」「UENO-PANDA.JP」

において配信した。

内 容 時間 園名 主な使用目的

チンパンジー過去の人工授精 162分8秒 多摩 資料として提供

オオアナコンダ給餌 4分13秒 上野 資料として提供

ジャイアントパンダ検査 3分23秒 上野 資料として提供

タスマニアデビルお披露目式・講演会 29分13秒 多摩 資料として提供

アジアゾウはな子解剖 94分55秒 井の頭 資料として提供

アイアイ 2分1秒 上野 講演用

カメレオン交尾 9分8秒 上野 資料として提供

セミの羽化 34分20分 上野 資料として提供

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ナイトビバリウム 2分30秒 上野 ビバリウム上映用として提供

アジアゾウはな子お別れ会 54分15秒 井の頭 資料として提供

上野動物園PRビデオ 1分23秒 上野 台北動物園へ式典用として提

ジャイアントパンダ移動関連 16分58秒 上野 中国基地へ会議用として提供

ジャイアントパンダ 20秒 上野 資料として提供

アジアゾウアーシャーの出産 4分51秒 上野 資料として提供

ニシアフリカコガタワニ採食 48秒 上野 ツイッター用として提供

歴代ジャイアントパンダ 6分35秒 上野 レセプション用

ジャイアントパンダ発情期 1分33秒 上野 会議用

ジャイアントパンダ過去ペアリング 150分43秒 上野 資料として提供

葛西臨海水族園の生き物 2分00秒 葛西 葛西臨海公園駅上映用として提

カワウソ講演会 208分43秒 多摩 資料として提供

マレーガビアル雌雄判定 14分49秒 上野 資料として提供

(3)広報用資料の制作

動物園・水族園の広報発表時の写真資料に加え、ビデオ映像を撮影・制作し、提供した。

内 容 時間 園名 主な使用目的

ライチョウ孵化 1分5秒 上野 報道発表資料

ジャイアントパンダ(1月16日) 57秒 上野 報道発表資料

ジャイアントパンダ(2月21日) 1分18秒 上野 報道発表資料

ジャイアントパンダ(2月27日) 1分12秒 上野 報道発表資料

ジャイアントパンダ(3月1日) 1分13秒 上野 報道発表資料

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〔4〕受託業務

1. 恩賜上野動物園ジャイアントパンダ繁殖研究プロジェクトに係る業務受託

東京都からの委託により、都と中国野生生物保護協会の間で締結された「ジャイアントパン

ダ保護研究実施の協力協定書」に基づく研究プロジェクトについて、恩賜上野動物園における

ジャイアントパンダ繁殖に係る中国側専門家の受入に向けた取り組み、中国側の保護資金の使

用状況に関する調査、プロジェクトの進展状況報告書の作成、ジャイアントパンダ評価検証会

議の開催補助等の業務を実施した。

項 目 内 容

件 名 恩賜上野動物園ジャイアントパンダ繁殖研究プロジェクトに係る業務委託

業 務 内 容

・中国側のパンダ保護資金の使用状況に関する調査業務

・「ジャイアントパンダ保護繁殖研究プロジェクト」の進展状況報告書作成

・ジャイアントパンダ評価検証会議の開催補助

期 間 平成28年4月1日~平成29年3月31日

委 託 金 額 6,094,440円

2.特別天然記念物トキの健康管理及び飼育指導に係る業務受託

新潟県からの委託により、佐渡市のトキ保護センター、野生復帰ステーションにおいてトキ

の定期検診及び飼育指導を行った。

項 目 内 容

件 名 特別天然記念物トキの健康管理及び飼育指導に関する業務委託

業 務 内 容

① 特別天然記念物トキの飼育・管理指導

② 特別天然記念物トキの定期健康診断

③ 特別天然記念物トキの疾病時における専門的治療

④ 特別天然記念物トキの人工増殖の指導

⑤ トキ類縁種の研究飼育指導

期 間 平成28年4月1日~平成29年3月31日

委 託 金 額 898,000円

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3.大島公園動物園動物飼育管理業務委託

東京都大島支庁の委託により、大島公園動物園で展示している動物を健全な状態で来園者が

観察できるよう、動物の飼育、管理を行った。

項 目 内 容

件 名 大島公園動物園動物飼育管理業務委託

業 務 内 容 大島公園動物園の展示動物の飼育及びこれに関する管理業務

期 間 平成28年4月1日~平成29年3月31日

委 託 金 額 27,540,000円

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〔5〕市民・団体との協働業務

1.ボランティアとの協働

上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園において展示動物の解説等の教育普及のほ

か、来園者案内等のボランティア活動を行っている「東京動物園ボランティアーズ(TZV)」

(登録者数760名)と、葛西臨海水族園で同様の活動を行っている「東京シーライフボランテ

ィアーズ(TSV)」(登録者数133名)に対して、新規応募者や既存会員対象を対象とした研修

会の開催、ニュースレターの発行やユニフォーム等活動経費の援助を行った。上野動物園で

は「NPO法人樹木・環境ネットワーク」、「恩賜上野動物園樹木美化ボランティア」が園内の

樹木や花壇等の管理活動を行った。

(1)「東京動物園ボランティアーズ」新規応募者対象研修会実施状況

園 名 内 容 実施回数 参加者数

恩賜上野動物園

①ドーセントグループ(DG)・サービスガイ

ド(SG)新規応募者合同講習会

②DG新規応募者前期講習会

①1回

②1回

①85名

②47名

多 摩 動 物 公 園 DG新規応募者前期講習会

DG新規応募者後期講習会

2回

1回

49名

43名

井の頭自然文化園 DG新規応募者後期講習会 1回 46名

(2)「東京シーライフボランティアーズ」新規応募者対象研修会研修会等実施状況

園 名 内 容 実施回数 参加者数

葛西臨海水族園 ガイダンス研修 2回 30名

(3)ボランティア会員を対象とした研修会

園 名 内 容 参加者数

TZV

上 野 爬虫類、トラ、クマについて等 93名

多 摩 サマースクール、チンパンジー・ニホンザル、昆虫等 52名

井の頭 いきもの広場、リスの小径、タンチョウ、ミズグモ等 54名

TSV 葛 西 マグロ、サメ、東京の海、魚の繁殖等 219名

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(4)ボランティアとの協働による教育活動・園内美化活動等

園 名 内 容 実施回数

TZV

上 野 園内スポットガイド、ふれあいコーナー活動等 568回

多 摩 園内スポットガイド、ふれあいコーナー活動等 546回

井の頭 しおだまり、東京の海ガイド等 145回

TSV 葛 西 園内スポットガイド、ヤマドリガイド等 380回

2.サポーター事業

個人及び団体、法人等から資金的支援を得て、都立動物園における動物飼育環境の改善に資

するとともに、「動物園サポーター」として登録し、市民の動物園事業への理解と参画意識を

促進した。

(1)動物園サポーターの登録状況

園 名 個人

(大人)

1口:10,000円

個人 (大学生以下)

1口:5,000円

子供

サポーター 1口:500円

法人 (団体)

1口:50,000円 金額

上 野 235名 316口 18名 22口 16名 36口 9法人 13口 3,938,108円*

多 摩 134名 182口 9名 15口 12名 13口 1法人 2口 2,001,500円

葛 西 10名 13口 1名 2口 2名 2口 1法人 3口 291,000円

井の頭 78名 93口 1名 1口 27名 74口 1法人 1口 1,022,000円

合 計 457名 604口 29名 40口 57名 125口 14法人 19口 7,252,608円

*1口未満の寄付を含む

(2)サポーターを対象とした園内見学等の催物(サポーターズデイ)等の実施

実施月日 開催園 内 容 参加者

6月19日 上 野 講演会と収支報告 63名

9月24日 多 摩 タスマニアデビル・講演会と特別見学 51名

11月12日 井の頭 リスの小径、ニホンザル、ゾウ舎特別見学 27名

1月21日 葛 西 「浮遊生物」「世界の海」裏側ガイドツアー 10名

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1月29日 上 野 鳥類の飼育について講演とスポット見学 81名

3月4日 多 摩 動物を見ながら飼育係と語り合おう 77名

(3)サポーター資金による飼育展示等の改善

園 名 実 施 事 項

恩賜上野動物園

①マレーグマ放飼場暖房設備設置

②アイアイ展示施設金網部ガラス保護

③アフリカクロトキ巣台兼止まり木設置

④クマ舎ハズバンダリートレーニング用扉改善

⑤マレーグマ放飼場丸太設置

⑥ミナミコアリクイ用スポットクーラー設置

⑦両生爬虫類用霧発生器設置

多 摩 動 物 公 園

①ライオン舎爪研ぎ用丸太設置

②猛禽舎フライングケージ内植栽

③アジアゾウ及びアフリカゾウ特別給餌(スイカ)

④ユキヒョウ用スポットクーラー設置

⑤アカカンガルー給餌台設置

⑥シロテテナガザル展示舎内ロープ設置

⑦ワライカワセミ監視カメラ及びレコーダー設置

⑧モルモット赤外灯設置

⑨アジアゾウ給餌器設置

⑩アムールトラ遊具(丸ブイ)

⑪モウコノウマ遊具(ジョリーボール)

井の頭自然文化園

①水生物園「カエルハウス」展示改善

②アジアゾウ舎空調設備設置

③ニホンリス及びアカゲザル用特別給餌(柿等)

葛西臨海水族園 ウィーディーシードラゴン水槽用擬海藻導入

3.関係団体との協力

(1)国際自然保護連合への協力

国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources 略称

IUCN)の委員会である種保存委員会(Species Survival Commission 略称SSC)の保全繁殖専門

家グループ(Conservation Breeding Specialist Group 略称CBSG)へ、事業援助のため寄付を

行った。

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(2)関係団体への協力

動物園事業に関係する20の団体に加入し、情報の交換や募金活動への協力を行った。

〔加入団体〕

会員区分 団 体 名 会員区分 団 体 名

特別賛助会員

賛 助 会 員

維 持 会 員

団 体 会 員

(公財)世界自然保護基金ジャパン

(公財)日本鳥類保護連盟

(公財)山階鳥類研究所

(公社)日本動物園水族館協会

(公財)日本博物館協会

日本哺乳類学会

日本生態学会

(公社)日本動物学会

(公財)日本自然保護協会

日本動物心理学会

団 体 会 員

日本霊長類学会

日本応用動物昆虫学会

日本環境教育学会

日本昆虫学会

日本動物行動学会

日本鱗翅学会

日本鳥学会

日本爬虫両棲類学会

日本生物教育学会

日本造園学会

(3)動物愛護週間中央行事への協賛

実施月日 9月17日(屋外行事)、9月24日(屋内行事)

行 事 名 動物愛護週間中央行事

主 催 環境省、東京都ほか計11団体

内 容 「動物愛護ふれあいフェスティバル」の各種行事やシンポジウム等に協賛した。

会 場 上野恩賜公園(屋外行事)と東京国立博物館平成館講堂(屋内行事)

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4.基金事業

(1)ジャイアントパンダ保護サポート基金の運営

募金やドネーション商品からの寄付、企業からの協賛金等を積立て、ジャイアントパンダ保

護に向けた普及啓発活動や上野動物園での飼育環境の向上、東京都と中国が共同で進めている

繁殖研究プロジェクトへの支援に活用した。

①収入の状況

項 目 金 額 内 容

寄付金 4,430,526円 ①園内外募金箱への募金

②SAVE the PANDAパートナーズ ほか

企業協賛金 1,625,520円 ①園内広告協賛

②園内イベント協賛 ほか

ドネーション商品

売上金からの寄付金 5,314,090円

オリジナルドネーション商品売上金額の5%

アイテム数:48点(ぬいぐるみ、お菓子ほか)

売上点数:107,106点

②基金活用の状況

使 途 活用内容 活用金額

ジャイアントパンダの保護に向けた普及

啓発活動

国際交流シンポジウムや観察

会、パンダの日イベントの開

催ほか

999,518円

上野動物園におけるジャイアントパンダの

飼育環境の向上

室内木製台座の更新、室内展

示室湿度対策工事、雨よけ用

木製台座の設置

3,661,200円

東京都と中国野生動物保護協会が共同で

進める国際的なパンダ保護活動

東京都と中国の共同繁殖プロ

ジェクト支援(東京都へ寄

付)

10,000,000円

③基金残高

基金残高 36,450,497円(平成29年3月31日現在)

④ジャイアントパンダ保護サポート基金運営委員会の開催

基金を適正に管理し事業に活用するため、ジャイアントパンダ保護サポート基金運営委員会

を開催した。

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〔委員・顧問〕

役 職 氏 名 職 名

委 員 長 菅 谷 博 ミュージアムパーク茨城県立自然博物館名誉館長

副 委 員 長 中 野 透 東京都建設局次長

委 員 湯川れい子 音楽評論家・作詞家

委 員 二 木 忠 男 上野観光連盟会長

顧 問 黒 柳 徹 子 女優・ユニセフ親善大使

〔運営委員会〕

回 開催月日 議 題

第1回 7月20日 (1)平成27年度決算報告について

(2)平成28年度基金事業について

第2回 1月18日 (1)平成28年度基金進捗状況について

(2)平成29年度基金事業・予算(案)について

(2)東京動物園協会野生生物保全基金の運営

野生生物の保全に積極的に取り組む個人・団体の支援を目的として、助成対象活動を公募し、

審査のうえ、助成金交付を行った。また、助成対象活動及び基金事業のPRのために講演会を開

催したほか、事業の紹介や助成対象活動についての啓発を目的としたパンフレットを制作し、

配布した。

①助成金交付実績

〔平成28年度〕

*平成28年2月1日〜2月29日公募。平成27年度内に助成対象を決定し、平成28年度に助成金を交付。

助成対象活動名 助成対象者 交付額

インドネシアのマレーヒヨケザルの保全に向け

て:繁殖と大量死に影響する環境要因の把握 辻 大和 500,000円

マダガスカル北部原猿類分布調査-とくにアイ

アイを中心に- 日本アイアイ・ファンド 498,000円

ヤンバルクイナ飼育下個体群における野生復帰

技術開発

特定非営利活動法人 どうぶつた

ちの病院 沖縄 500,000円

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②収入の状況

寄付金 669,500円 友の会の日バザー売上金、企業・個人からの寄付

③基金残高

基金残高 9,346,264円(平成29年3月31日現在)

④東京動物園協会野生生物保全基金審査委員会の開催

助成対象活動の選定を適正かつ公正に行うため、東京動物園協会野生生物保全基金審査委員

会を開催し、助成対象活動を選定した。

〔審査委員会〕

開催月日 議 題

3月21日 平成29年度助成対象活動選定について

⑤助成金交付予定

〔平成29年度〕

*平成29年2月1日〜2月28日公募。平成28年度内に助成対象を決定し、助成金は平成29年度に交付。

助成対象活動名 助成対象者 交付額

インドネシアのマレーヒヨケザルの保全に向け

て:謎に包まれた夜間行動の解明 辻 大和 500,000円

野生ヨウムの野生復帰と密猟防止のための戦略 特定非営利活動法人 アフリカ日

本協議会 497,000円

マダガスカル北西部原猿類調査 日本アイアイ・ファンド 492,000円

飼育下ハシビロコウの繁殖にむけたペアリング

適期把握のための生理状態と行動パターンの解

岐阜大学応用生物科学部動物繁

殖学研究室(動物保全繁殖学) 500,000円

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⑥「東京動物園協会野生生物保全基金」講演会(会場:上野動物園管理事務所、参加者66

名)

実施月日 内 容

3月26日

講演①「マレーヒヨケザルの未来に向けて──現地調査による基礎生態の解明」

辻 大和 氏(京都大学霊長類研究所助教)

講演②「四国のツキノワグマを絶滅から救うために──遺伝子解析による血縁

鑑定」

山田孝樹 氏(認定特定非営利活動法人 四国自然史科学研究センター研究

員)

講演③「ノジコの繁殖環境を探る──山梨県・長野県・新潟県での生息調査」

西 教生 氏(都留文科大学非常勤講師)

講演④「ツシマヤマネコの繁殖生理──保全に向けた試み」

楠田哲士 氏(岐阜大学応用生物科学部准教授)

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〔6〕危機管理対策

平成28年度は「命を預かる現場としての安全確保や事故発生抑止、事業継続計画の推進など

危機管理対策の拡充」を組織方針の一つに掲げ、全職員の危機管理意識の向上に努めた。

(1)事業継続(BCP)計画

大規模災害の発生を想定し、備蓄品の確保やマニュアルを整備したほか、訓練を通して関

連団体との連携を強化し災害対応力を向上させた。平成28年度は職員の災害対応力を更に高

めるため、葛西臨海水族園において協会で初めて一般参加者公募型の災害対策訓練を実施し

た。また、大規模集客施設としての責任を果すべく、新たにテロ対策計画を策定し、事業継

続計画への反映を行った。

開催日 目 的

第1回BCP訓練

葛 西 6/29

井の頭 7/4

上 野 7/11

多 摩 7/13

総務部 10/18

災害対応力の向上を目的として全園で実施

・平成27年度の未達項目の解消を確認

・初動対応及び災害対策本部運営の確認

・関係団体との連携

参集訓練 総務部・4園 11/22 参集経路の確認と参集者による災害対策本

部立上を実施

第2回BCP訓練

井の頭 12/12

上 野 1/23

多 摩 1/11

災害対応力の向上を目的として実施

・前回の未達項目の解消を確認

・初動対応及び災害対策本部運営の確認

・関係団体との連携

・事業継続計画の机上訓練(多摩・井の頭)

公募型災害対策

訓練(「お・さ・

か・な」大作戦

2017)

葛 西 3/8

700名規模の入園者の迅速かつ効果的な避

難誘導

・初動対応の確認

・災害対策本部運営の確認

・葛西臨海公園との連携

(2)災害時対策

台風や大雨等の気象警報発令時等には、巡回点検や職員の事務所待機を行い災害時に備え

るとともに、被害復旧対応を行った。

また、多摩動物公園において、地震発生によりチンパンジー舎運動場タワーのワイヤーが

外れ、チンパンジー1頭が脱出したという想定により、動物脱出対策訓練を平成29年2月に

実施した。訓練では、来園者の避難誘導・関係機関への通報・脱出動物の追跡保護・AED(自

動体外式除細動器)を使用した負傷者救護などを行った。

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(3)工事等安全講習会

工事等を委託する指定店事業者を対象に、労働基準監督署より講師を招き、建設工事の安

全について講習会を行い、92社(92名)が参加し安全指導を行った。

(4)事故防止研修

施設課職員を対象に四半期ごとに行われる施設課全体会の中で、ビデオを活用した事故防

止科研修を行った。また、安全対策を習慣化するため、KYミーティングを実施し、注意喚起

を行った。

(5)情報セキュリティ対策

世界規模で生じているサイバーセキュリティのリスク対策強化のため、平成28年7月1日

に情報セキュリティ基本方針及び情報セキュリティ対策基準の改定を行った。

①組織体制

情報セキュリティ統括責任者(CISO)をおき、東京動物園協会情報セキュリティ・イ

ンシデント対応を統括する組織として協会CSIRTを新たに設置した。情報セキュリティ

委員会を2回、情報セキュリティ連絡会を1回開催した。

②研修・訓練

・管理者向けの情報セキュリティ研修を実施した。(12/14,12/19)

・全職員向けの情報セキュリティ学習を実施した。(11/15~21)

・標的型攻撃対策メール訓練を2回実施した。(11/8,12/6)

③セキュリティ対策の強化

・外部公開用Webサイトの対策として、WAF及びIPS/IDSを導入した。

・内部システムの対策として、サンドボックス及び通信ログ機器を導入した。

・ネットワーク機器の物理的対策として、施錠付スチールラックを導入した。

④その他

・情報セキュリティ自己点検を実施した。(1/16~1/31)

・USBメモリをセキュリティ機能付きに変更した。(8/12~19)

・電子情報処理委託に係る特記仕様書を改訂した。(11/20)

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第3 収 益 事 業

Ⅰ.事業総括

恩賜上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園の利用者の利便と公益

目的事業の充実のために、以下の事業を実施した。

事 業 区 分 事 業 細 目

Ⅰ.便益施設の経営

園 名 種 別 箇所数

(1)恩賜上野動物園

(1)売店

(2)飲食店

(3)臨時売店

(4)自動販売機コーナー

(5)写真(映像資料)貸出

(6)ベビーカー貸出所

(7)コインロッカー

(8)フォトサービス

12

(2)多摩動物公園

(1)売店

(2)飲食店

(3)臨時売店

(4)自動販売機コーナー

(5)ベビーカー貸出所

(6)コインロッカー

(7)ライオンバス

(8)フォトサービス

13

(3)葛西臨海水族園

(1)売店

(2)飲食店

(3)自動販売機コーナー

(4)コインロッカー

(4)井の頭自然文化園 (1)売店

(2)自動販売機コーナー

Ⅱ.そ の 他 事 業

(1)恩賜上野動物園内広告事業(広告施設10箇所)

(2)協賛金募集事業(ジャイアントパンダ保護サポート基金

等)

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Ⅱ.事業実績

〔1〕便益施設等の経営

1.施設及び収入額

(単位:千円)

園 名 施 設 名 収 入 額

恩賜上野動物園

※改修工事のため

閉鎖中

1.1号売店(店名:リトルトランク)

2.4号売店(店名:カメレオン)

3.東園中央広場売店(店名:バードソング)

4.東食売店(猿山前)※

5.飲食店第1号(東園)※

6.飲食店第2号(西園)

7.臨時売店

8.自動販売機コーナー

9.ベビーカー貸出所

10.コインロッカー

11.フォトサービス

12.写真(映像資料)貸出

13.その他

1,568,721

多 摩 動 物 公 園

※改修工事のため

閉鎖中

1.2号売店(コアラ館)

2.3号売店(ライオン園)

3.4号売店(店名:コレクション)

4.5号売店(店名:ズーカフェ)

5.飲食店(アフリカ園)※

6.臨時売店

7.自動販売機コーナー

8.ベビーカー貸出所

9.ライオンバス※

10.コインロッカー

11.フォトサービス

12.その他

452,895

葛西臨海水族園

1.1号売店(店名:アクアマリン)

2.2号売店(店名:アクアスケープ)

3.飲食店(店名:シーウインド)

4.自動販売機コーナー

5.コインロッカー

6.その他

454,119

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井の頭自然文化園

1.1号売店(店名:はな子カフェ)

2.2号売店(店名:こもれび)

3.自動販売機コーナー

4.その他

116,057

合 計 2,591,792

2.商品取扱状況

(単位:点)

区 分 恩賜上野

動物園

多摩

動物公園

葛西

臨海水族園

井の頭

自然文化園

取扱商品数 1,289 1,355 1,494 213

ギフトその他 1,067 1,169 1,332 122

飲 食 品 222 186 162 91

〔2〕その他の事業

1.恩賜上野動物園内広告事業

恩賜上野動物園の案内誘導サイン等の整備費用に充てるため、園内に設置した下記の広告掲

示施設により、広告料金による民間からの資金を得た。

種 別 設 置 場 所 数量

動物解説ボード ジャイアントパンダ、ニホンザル、カバ、サイ、ゾウ、ゴリラ、

ワシ・タカ、キリン・オカピ、ハシビロコウ 9基

環境啓発ボード モノレール東園駅前 1基

収 入 額 3,732 千円

2.協賛金募集事業

ジャイアントパンダ保護サポート基金を活用した事業展開のため、園内メディアやイベント

の協賛、園外でのロゴマーク協賛などを実施した。

収 入 額 1,626 千円

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第4 事 務 報 告

Ⅰ.役員会議の開催

〔1〕評議員会

回 開催月日 議 題

第1回 6月28日

(1) 平成27年度決算報告(案)について

監査報告

(2) 理事・監事の選任について

平成27年度事業報告について

※ 7月14日 (1) 理事の選任について

※ 10月21日 (1) 監事の選任について

(2) 理事の選任について

第2回 12月15日 (1) 定款の変更について

※書面表決による決議

〔2〕理 事 会

回 開催月日 議 題

第1回 6月13日

(1) 平成27年度事業報告(案)について

(2) 平成27年度決算報告(案)について

監査報告

(3) 特定費用準備資金の設定について

(4) 定時評議員会の開催について

(5) 諸規程の一部改正について

理事長及び常務理事の職務状況報告

※ 6月28日 (1) 理事長の互選について

(2) 常務理事の互選について

※ 7月5日 (1) 評議員会の開催について

(2) 事務局長任免について

第2回 7月28日 (1) 理事長の選定について

(2) 常勤理事の報酬額(案)について

※ 10月18日 (1) 評議員会の開催について

(2) 顧問就任の承認について

※ 11月30日 (1) 評議員会の開催について

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回 開催月日 議 題

※ 12月15日 (1) 代表理事の選定について

(2) 諸規程の改正について

第3回 3月29日

(1) 平成29年度事業計画(案)について

(2) 平成29年度収支予算(案)について

(3) 常勤理事の報酬額の変更について

(4) 参与の委嘱及び報酬額について

(5) 諸規程の一部改正について

常務理事の職務状況報告

※書面表決による決議

〔3〕評議員選定委員会

回 開催月日 議 題

第1回 12月22日 (1)評議員の退任にともなう後任者の選任について

Ⅱ.監 査

〔1〕京橋監査法人と監査契約を締結し、公認会計士による会計帳簿・証憑書類の試査、実

地棚卸立会、現金実査、銀行残高確認等の外部監査を実施した。

〔2〕平成27年度の事業報告及び決算報告について、平成28年5月30日に監事による監査を

実施した。

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Ⅲ.人事関係

〔1〕就任・退任

① 評議員の就任

役職名 氏 名 就任月日 摘 要

評 議 員

石 川 良 一

中 野 透

佐 野 克 彦

1月31日

1月31日

1月31日

東京都議会環境・建設委員長

東京都建設局次長

公益財団法人東京都公園協会理事長

② 評議員の退任

役職名 氏 名 退任月日 摘 要

評 議 員

福 田 良 行

飯 尾 豊

田 中 朝 子

石 川 良 一

細 岡 晃

菊 池 正 芳

6月30日

7月31日

10月12日

2月22日

3月31日

3月31日

東京都建設局次長

公益財団法人東京都公園協会理事長

東京都議会環境・建設委員長

東京都議会環境・建設委員長

東京都東部公園緑地事務所長

東京都西部公園緑地事務所長

③ 理事・監事の就任

役職名 氏 名 就任月日 摘 要

常務理事

理 事 長

理 事

監 事

代表理事

熊 倉 伸 一

塚 本 直 之

松 原 英 憲

今 村 篤 夫

滝 澤 達

6月28日

8月1日

10月25日

10月25日

12月15日

前公益財団法人東京動物園協会事業調整担当部長

前東京都会計管理局長

東京都建設局公園緑地部公園管理担当部長

東京都建設局総務部長

公益財団法人東京動物園協会常務理事

④ 理事・監事の退任

役職名 氏 名 退任月日 摘 要

監 事

理 事 長

理 事

理 事 長

理 事

佐 藤 敦

藤 井 芳 弘

日 浦 憲 造

塚 本 直 之

岡 野 俊 一 郎

松 原 英 憲

6月30日

7月31日

10月15日

11月30日

2月2日

3月31日

東京都建設局総務部長

公益財団法人東京動物園協会理事長

東京都建設局公園緑地部公園管理担当部長

公益財団法人東京動物園協会理事長

国際オリンピック委員会名誉委員(死去)

東京都建設局公園緑地部公園管理担当部長

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⑤ 顧問の就任

役職名 氏 名 就任月日 摘 要

顧 問 藤 井 芳 弘 10月7日 前公益財団法人東京動物園協会理事長

顧 問 小 池 百 合 子 12月19日 東京都知事

⑥ 顧問の退任

役職名 氏 名 退任月日 摘 要

顧 問

顧 問

舛 添 要 一

正 田 陽 一

6月21日

12月30日

東京都知事

元財団法人東京動物園協会副会長(死去)

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〔2〕役員等名簿(平成29年3月31日現在)

○総 裁 常陸宮正仁親王

○会 長 貫 洞 哲 夫

(1)評 議 員

No. 氏 名 摘 要

10

11

12

13

14

15

16

林 良 博

高 橋 茅 香 子

松 島 ト モ 子

内 山 晟

久 邦 彦

海 老 名 香 葉 子

篠 永 哲

遠 藤 秀 紀

今 泉 忠 明

林 公 義

三 浦 慎 悟

安 藤 元 一

中 野 透

細 岡 晃

菊 池 正 芳

佐 野 克 彦

公益財団法人山階鳥類研究所長

翻訳家

俳優

動物写真家

漫画家・絵本作家

エッセイスト

元東京医科歯科大学大学院助教授

東京大学総合研究博物館教授

日本ネコ科動物研究所長

横須賀市自然・人文博物館特別委員

早稲田大学人間科学学術院教授

ヤマザキ学園大学動物看護学部教授

東京都建設局次長

東京都東部公園緑地事務所長

東京都西部公園緑地事務所長

公益財団法人東京都公園協会理事長

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(2)理事・監事

No. 役職名 氏 名 摘 要

10

11

代表理事(常 務)

理 事(常 務)

理 事

滝 澤 達

熊 倉 伸 一

菅 谷 博

羽 仁 進

青 木 淳 一

島 津 久 永

見 城 美 枝 子

長 谷 川 寿 一

西 源 二 郎

加 藤 奐

松 原 英 憲

前東京都建設局公園緑地部長

前公益財団法人東京動物園協会事業調整担当部長

ミュージアムパーク茨城県立自然博物名誉館長

映画監督・評論家

横浜国立大学名誉教授

公益財団法人山階鳥類研究所顧問

青森大学社会学部教授、エッセイスト

東京大学大学院総合文化研究科教授

前東京都葛西臨海水族園 園長

京王電鉄株式会社取締役相談役

東京都建設局公園緑地部公園管理担当部長

監 事

木 村 欣 二

須 賀 光 一

今 村 篤 夫

前あかつき証券株式会社顧問

上野のれん会会長

東京都建設局総務部長

(3)参 与

No. 氏 名 摘 要

土 居 利 光

田 畑 直 樹

山 下 博 史

上野動物園 園長

葛西臨海水族園 園長

公益財団法人東京動物園協会総務部施設課長

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(4)顧 問

No. 氏 名 摘 要

小 池 百 合 子

石 内 展 行

浅 倉 繁 春

矢 島 稔

齋 藤 勝

浅 倉 義 信

藤 井 芳 弘

東京都知事

元財団法人東京動物園協会理事長

元財団法人東京動物園協会理事長

元財団法人東京動物園協会理事長

元財団法人東京動物園協会理事長

元公益財団法人東京動物園協会理事長

元公益財団法人東京動物園協会理事長

(5)正会員

〔賛助会員〕 上 田 浩 斉 藤 進 一 上 田 憲 治 上 田 清 一 関 斎