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Who is able to Create Innovation?イノベーションを起こすために必要な人財と組織構造
2016/6/23Hiroyuki Arai / @hiroyukiarai / hiroyukiarai.jp
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何故イノベーションがうまれないのか
Why can not?
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戦後日本は、イノベーター大国だったが ...
1953
1956
1959
1962
1965
1968
1971
1973
1976
1979
1982
1985
1988
1991
1994
1997
2000
2003
2006
2009
2012
2015
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
雇用者 家族従業者 自営業主総務省 労働力調査 長期時系列データ「従業上の地位別就業者数」http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/03roudou.htm
1953年には、起業家が 50% 超 2014年は、ほとんどがサラリーマン
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国際比較による日本人の強みと弱み
成長力プロセス改善力プロダクト開発力(人財の事業成長意欲)は、今でも圧倒的に高い
GEDIhttp://thegedi.org/tool/
人財技術吸収力(人財のスキル /能力)も、比較的高い
強み 弱み
機会感知力創業力(人財の行動力)が、圧倒的に低い
ネットワーキング力文化的サポート創業機会(社会環境)は、比較的低い
ポテンシャルはあるのに、イノベーションが起こせない…
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何故、イノベーターがいなくなってしまったのか
Time
Scale
創業初期(Seed Stage)
創業期(Early Stage)
成長期(Middle Stage)
成熟期(Later Stage)
衰退期(Shrink Stage)
事業の成長ステージ
創業期に必要なのは、機械探知と価値創造成長期から成熟期に至るにつれ、企業の目的は「利益の追求」になる。そのとき必要なのは、業務平準化・効率化・合理化
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何故、イノベーターがいなくなってしまったのか
Time
Scale
創業初期(Seed Stage)
創業期(Early Stage)
成長期(Middle Stage)
成熟期(Later Stage)
衰退期(Shrink Stage)
事業の成長ステージ
創業期に必要なのは、機械探知と価値創造成長期から成熟期に至るにつれ、企業の目的は「利益の追求」になる。そのとき必要なのは、業務平準化・効率化・合理化
どんな事業も必ず、成熟期・衰退期をむかえる。日本のトップ企業はすでにそのステージをむかえている。イノベーター不在は必然
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イノベーションを起こすために必要な人財と組織構造とは
Human &Organization
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事業の成長ステージによって異なる必要なエース人財
Time
Scale
創業初期(Seed Stage)
創業期(Early Stage)
成長期(Middle Stage)
成熟期(Later Stage)
衰退期(Shrink Stage)
事業の成長ステージ
世界を変える革命家 (WHY 型 )
成長を目指してカイゼンを繰り返すモノづくり人材 (WHAT型 )
仕組みを整えるマネージャー (HOW 型 ) と指示の下、粛々と業務をこなすオペレーター
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人材の 3+1タイプ分類
WHY 型
HOW 型
WHAT 型
(Operator)
モチベーションの源泉• 世界を変革すること• 自分の信じる価値を実現すること• オペレーションを整え、平準化 /効率化 /合理化すること• 最高なプロダクトを創りあげること
• なし
人財数特徴• 業務を実行するための目的を明確にし、そこに最短距離で進む方法を考える• 起業家に多い• 目的よりも手段を重要視• ロジカルシンキングが得意で、欧米型経営に傾倒• 大企業のマネージメントレイヤーに多い• 目の前のプロダクトをとにかく作る• 自分が好きなことであれば細部にこだわる• 研究者に多い• 仕事にモチベーションは持たない• 言われた仕事は淡々とこなす• 社員である必要はなく、派遣で代替可能
少
多
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事業の成長ステージごとのあるべき組織のエース人財とタイプ構成
創業初期(Seed Stage)
創業期(Early Stage)
成長期(Middle Stage)
成熟期(Later Stage)
衰退期(Shrink Stage)
世界を変える革命家 (WHY 型 )成長を目指してカイゼンを繰り返すモノづくり人材 (WHAT 型 )
仕組みを整えるマネージャー (HOW 型 ) と指示の下、粛々と業務をこなすオペレーター
WHY 型
変革期(Pivot/Disrupt Stage)
WHY 型WHAT 型
WHY 型HOW 型WHAT 型
HOW 型WHAT 型
(Operator) WHY 型
=
変革期には、再びWHY型が必要になるが、成熟期になるに連れ、WHY型は組織には不要となり、排除されてしまう。必要なタイミングでイノベーターは組織にいなくなっている
スティーブ・ジョブスは圧倒的なWHY型人材で価値観をもとにモノづくりを推進していた。企業が成長し、HOW型人材が必要となり、ペプシコーラ出身のジョン・スカリーを招聘することに。 しかし、成熟期にはWHY型はアンマッチとなり、結果的に自分が創業した Appleを追い出されることとなった。 その後、変革期を迎えた Appleは再びWHY型が必要となり、スティーブ・ジョブスは Appleに返り咲くことになる。その後のAppleの急成長は知っての通り。
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何故、成熟期にはWHY型人材は排除されてしまうのか
WHY 型
HOW 型WHAT 型
手段は価値を実現するための手段でこだわる意味はない
目的の整理ばかりで全然手を動かさない
業務遂行のための駒言われたとおりにやっていれば楽
価値実現のための大切な仲間価値に共感できれば猛烈に働く
HOW型の下で働くWHAT型は、オペレーション構築されたうえでの業務をこなすため、自ら考えることやめてしまいいずれOperator へと変化してしまう。
WHY型からみれば、目的より手段にこだわることは無意味にみえる。HOW型からみれば、目的にこだわるのはただめんどくさいだけの存在。
イノベーターが排除されるのは組織構造に原因がある
WHY型の描くビジョンにWHAT型が共感したとき、明確にビジョンを実現するプロダクトの開発ができる。共感できなくても、共感に至る努力を互いがすることができる。
※ WHAT型は、一般的な企業組織のなかで、出世していくことはほとんどない。
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企業の「変革期」には、WHY 型人財の活躍は必須。そのための採用と人材登用をする仕組みを整える必要がある。