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WHAT'S NEW IN MASTERCAM 2019 2018年6月

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WHAT'S NEW INMASTERCAM 2019

2018年6月

WHAT'S NEW IN MASTERCAM 2019

2018年6月© 2018 CNC Software, Inc. – All rights reserved.ソフトウェア: Mastercam 2019

利用規約この文書の使用はMastercamエンドユーザー使用許諾に従ってください。 Mastercamエンドユーザー使用許諾はこちらでご確認いただけます(英語サイト):

http://www.mastercam.com/companyinfo/legal/LicenseAgreement.aspx

最新の情報をご確認ください!この文書の出版後に情報が変更、または追加されている可能性があります。 本ドキュメントの最新版はMastercamとともにインストールされます。または、担当の販売店にお問い合わせください。 ReadMeファイル(ReadMe.PDF)には、新機能と強化部分についての最新情報が記載されています。このファイルはソフトとともにインストールされます。

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目次

はじめに 9

リリース ハイライト 9

Mastercam リソース 9

お問い合わせ先 10

全般的な強化部分 11

高度なツールパス表示 11

アナライズの強化部分 14

アナライズ - 距離 14

ツールパス アナライズ 15

ブロックドリルのサポート 15

ボックス境界 17

画像キャプチャ 17

ファイル オプションの変更点 18

ダイナミック座標軸設定 19

ファイルのサポートを強化 19

AutoCADペーパー空間のサポート 19

STEPのエクスポート オプション 20

B-Repデータを持つProE/Creoファイルのインポート 20

モデルベース定義のデータ表現に対応 21

Parasolid 22

SolidEdgeのサポート 22

Unigraphics NX 22

複数のデータ系統を持つファイル 22

iii

部分チェインのガイド チェイン 24

レベルの強化部分 24

レベルに要素を貼り付ける 25

全レベルのオン/オフ 25

Mastercamシミュレーター 27

軸制御 27

キャプチャ/リプレイ 28

色ループ 28

マシン ハウジングの表示切替 29

工具をワイヤーフレームやメッシュで保存する 30

停止条件 31

タイムライン ズーム 32

ツールパス分析 33

材質表示 34

ネスティングの強化部分 35

MCLink INIファイル 35

操作の順序 35

画像をカラーで保存 37

平面の強化部分 37

平面からの色分け表示 37

座標軸のXY平面を色分けして表示 38

平面に使用する軸とグリッドの設定 39

設定を手早くデフォルトに保存 40

断面表示 42

選択機能の強化 45

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グロー ハイライト 45

メッシュ節点の選択 47

ツールパス マネージャの表示オプション 48

ビューシートの強化部分 48

ワイヤーフレーム工具の表示 50

Designの強化部分 51

製図の強化部分 51

クロスハッチ 51

製図の関連性 52

注釈高さ 53

画面上のトリガー 53

ソリッドとモデル準備の強化部分 54

ブーリアン 55

面取り 55

分解 55

穴軸 55

新しい整列機能 56

新しいソリッドの穴機能 58

プッシュ/プル 60

ソリッド マネージャ 61

サーフェイスの強化部分 61

新しいサーフェイス編集機能 62

パワー サーフェイス 63

ソリッドから面作成 65

ワイヤーフレームの強化部分 65

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単一エッジ曲線と全エッジ曲線 65

新しい部分削除機能 66

要素の結合 67

オフセット チェイン 67

画面上のコントロール 68

点 節点 68

スプライン ブレンド 69

Mill強化部分 70

チェック ホルダー 70

MastercamのAccelerated Finishing™ 71

新しくなった点選択のワークフロー 73

スキップするポケットの大きさ 73

2Dの強化部分 75

雑多な強化部分 76

シャープコーナーを維持 76

新しいモデル面取りツールパス 76

3Dの強化部分 79

キャビ粗取りツールパスの改良部分 79

新しい均等スキャロップ ツールパス 81

円滑化公差 83

移行動作の送り速度 84

複合軸の強化部分 84

雑多な強化部分 84

徐変フロント シフト 85

マルチスレッディング 87

vi

新しいバリ取りツールパス 88

Latheの強化部分 90

3D工具に対応 90

センターラインをまたがる旋削加工の対応を改良 92

複数切込み 93

PrimeTurning™ツールパス 96

PrimeTurningの工具ライブラリを改良 96

PrimeTurningの3D工具ライブラリ 97

Mill-Turnの強化部分 98

工具突出しの調整 98

バーフィードの強化部分 100

操作のインポート/エクスポート 101

工具の取り付けを改良 101

ワークオフセット サポートを改良 101

衝突検知ファイルを管理するための新しいオプション 101

参照位置 102

シミュレーションの強化部分 103

ポストの強化内容 105

ポストブロックのカスケード 105

NCIの更新部分 106

正規表現の新しいMP関数 107

新しいストック関数 109

MPポストのUTF-8エンコーディング 110

NC出力のUTF-8エンコーディング 110

メインのNC出力系統 110

vii

補助的な出力系統 111

バッファ 111

NCIファイル 112

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はじめに

Mastercam 2019へようこそ! Mastercam 2019には、加工業務におけるスピードと効率を高める事にフォーカスを絞った新しい機能が用意されています。

リリース ハイライト以下は新しいツールパスや強化された機能など、このバージョンのハイライトの一部です。

l 「新しいバリ取りツールパス」(88ページ)

l 「新しいモデル面取りツールパス」(76ページ)

l 「PrimeTurning™ツールパス」(96ページ)

l 「新しいソリッドの穴機能」(58ページ)

l 「3D工具に対応」(90ページ)

l 「高度なツールパス表示」(11ページ)

警告: 文書内の図の画面色は画質が高くなるように修正されていますので、ご使用のMastercam設定や結果と異なる可能性があります。 こういった色の違いが機能に影響することはありません。

Mastercam リソース以下の資料を利用する事で、Mastercamについての情報を入手いただけます。

l Mastercam文書 — Mastercamをインストールすると、いくつかの役に立つソフトウェア文書がMastercam 2019のインストール フォルダにあるDocumentationフォルダにインストールされます。

l Mastercamヘルプ — Mastercamのファイルタブからヘルプ、ヘルプを選択する、あるいは、キーボードの[Alt+H]を押すことによって、Mastercamのヘルプへとアクセスすることができます。

l Mastercam代理店 — お近くのMastercam代理店がMastercamのご質問に対応します。

l 技術サポート — 株式会社ジェービーエムの技術サポートは、月曜日から金曜日までの午前9時~午後6時の間、電話サポートを受け付けています。

What's New in Mastercam 2019 — はじめに

l Mastercamチュートリアル — CNC社は登録済みのユーザー様に対して、Mastercamの基本的な機能に慣れていただくためのチュートリアル シリーズを提供しています。 最新の発行物を確認するには、Mastercamのウェブサイトにアクセスするか、Mastercamのファイルタブからヘルプ、チュートリアルを選択してください。

l オンライン コミュニティ — www.mastercam.comでは豊富な情報が得られます(英語サイト)。 技術的なヒントやMastercamの最新ニュースについては、Facebook(www.facebook.com/mastercam)、Twitter (www.twitter.com/mastercam)、あるいはGoogle+ (plus.google.com/+mastercam)にてMastercamをフォローしてください(英語)。MastercamのYouTubeチャンネル(www.youtube.com/user/MastercamCadCam)では、Mastercam関連の動画をご覧いただけます。 ご登録いただくと、Mastercamのウェブ フォーラムforum.mastercam.comにて情報の検索や質問をすることができ、またkb.mastercam.comのナレッジベースをご利用いただくこともできます(すべて英語)。

お問い合わせ先本書やその他のMastercam文書についてのご質問は、[email protected]までe-mailにてご連絡ください。

What's New in Mastercam 2019 — はじめに

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全般的な強化部分

以下はMastercam 2019の全般的な強化部分です。 選択方法やツールパス全般の機能強化、製品固有ではない機能に対する強化内容が含まれています。

高度なツールパス表示Mastercamが動作タイプによってツールパスを色分けして表示するようになっています。 次の図は、高度な表示をオンにした状態のダイナミック オプティラフ ツールパスを示しています。 Wireのツールパスでは使用できません。

高度な表示がオンになっていない場合、Mastercamは切削動作と早送り動作のみ色を変えて表示します。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

この表示状態はビュータブにある高度な表示を選択して変更します。 これらの色の設定は、システムコンフィグダイアログボックスの色の下にある高度なツールパス表示ページで行います。

高度な表示のダイアログボックス ランチャーを選択することで、色の設定も行えます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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線種、線幅やその他の属性も変更可能です。 ドリル ツールパスの場合は、工具径の色、線種、線幅を設定することができます。

表示するツールパス部分を変更するには、ドロップダウン メニューを使用してください。 例えば退出動作を選択解除すると、グラフィック画面上には退出動作が一切表示されなくなります。

この表示はツールパス マネージャからも切り替えることができます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

高度な表示がオンになっている場合は、クラシック バックプロットとMastercamシミュレーターでもこのカスタマイズされたツールパス色が表示されます。 オンになっていない場合はデフォルトの色で表示されます。

アナライズの強化部分以下は、ホームタブにあるアナライズ機能に加えられた強化です。

アナライズ - 距離最初の要素を選択すると表示される距離アナライズダイアログボックス上の距離が、カーソルの動きに合わせて動的に更新されます。 ちょっとした変更点ではありますが、これにより、2点目をクリックしてから機能に入り直すといったことをしなくても、画面上の複数の位置でおおよその距離を確認することができます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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ツールパス アナライズツールパス アナライズの使用時に、工具と工具ホルダーをシェード状態とワイヤーフレームのどちらで表示するかを選択できるようになりました。 工具とホルダーをシェード モードで表示している時は、その不透明度も制御できます。

ブロックドリルのサポートMastercamシミュレーターとクラシック バックプロットがブロックドリル ツールパスを適切にサポートするようになりました。 複数の穴を同時にドリル加工することにも対応しています。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

Mastercamシミュレーターのベリファイ:

Mastercam 2018 Mastercam 2019

クラシック バックプロット:

Mastercam 2018 Mastercam 2019

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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ボックス境界旧バージョンのMastercamでは、現在の作図平面でしかボックス境界を作成できませんでした。Mastercam 2019には、作図平面を変更しなくてもボックス境界の向きを変えることができる以下の4つのオプションが追加されています。

l 作図平面: 作図平面を基準にボックス境界を揃えます(デフォルト)。

l 自動: 選択したソリッドボディのもっとも大きく、もっとも平らなフェイスを基準にボックス境界を揃えます。

l フェイス: 選択したソリッドフェイスを基準にボックス境界を揃えます。

l 手動: 座標軸を使ってボックス境界の向きを設定します。

これらのオプションは詳細設定タブにあります。

画像キャプチャActiveReports SETUPシートに追加する画像をグラフィック画面の表示から作成することができるようになりました。 こういった画像を追加することで、複雑な部分や特に注意が必要な部分を強調することができます。 MastercamがSETUPシートへと追加できるカスタム画像の個数に制限はありません。

SETUPシートへとカスタム画像を追加するには、SETUPシートダイアログボックスの画像を追加を選択してください。 カスタム画像のプレビュー、キャプションの編集、画像ファイルの追加については、ActiveReportsのSETUPシートで行えます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

ファイル オプションの変更点ファイル、オプションからアクセスできるオプションダイアログボックスのオプションページが更新され、いくつかの新機能が追加されています。

リボンのアクセスキーを有効にするを選択解除すると、[Alt]キーを押した時にタブの上に現れるアクセスキーが表示されなくなります。 このオプションはデフォルトでオンになっています。

グラフィック画面上にどのクイックマスクを表示させるかを選択することができます。 表示したくないクイックマスクは選択を解除してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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ダイナミック座標軸設定座標軸設定ダイアログボックスは、ダイナミック平面やダイナミック変形移動での座標軸の振る舞いをコントロールします。 半透明の平面グリッドを有効にするオプションやサイズと不透明度を制御するオプションが追加されています。

このダイアログボックスへは、グラフィック画面上のダイナミック座標軸を右クリックしてアクセスします。

ファイルのサポートを強化以下は他のCADソフトに対応するためにMastercamに加えられた強化部分です。

AutoCADペーパー空間のサポート旧バージョンのMastercamでは、複数の図面レイヤー(ペーパー空間)を持つAutoCADファイル(DWG、DXF)をMastercamにインポートしても、モデル空間と1つのペーパー空間しかインポートされませんでした。 ペーパー空間を確認するには、パーツをアンブランクする必要がありました。

Mastercam 2019ではすべてのペーパー空間レイアウトのインポートに対応しており、それらが自動的にビューシートへと変換されるようになっています。 結果として、システム コンフィグダイアログボックスとDWG/DXF読込みパラメータダイアログボックスから、ペーパー空間要素をブランクにするが除去されています。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

STEPのエクスポート オプションMastercamファイルをSTEPファイルとして保存する際、STEPのアプリケーション プロトコルを指定することができます。 アプリケーション プロトコルを設定するには、別名保存ダイアログボックスでオプションを選択します。

242のアプリケーション プロトコル(AP242)で保存されたファイルには、3D注記の情報が保存されます。 他のアプリケーション プロトコルで保存すると、この情報は失われます。

B-Repデータを持つProE/ CreoファイルのインポートMastercam 2018にProE/Creoファイルをインポートする際、MastercamはParasolidデータを使用します。 お客様からのご要望に基づき、Mastercam 2018よりも古いインポート方法である、ソリッドの境界表現(B-Rep)データを使用するオプションをMastercamに追加しました。

どちらの方法を使用するかは、ProE/Creoファイルの変換時に選択できます。 デフォルト設定を変更するには、システム コンフィグダイアログボックスの変換ページにあるProE/CreoファイルにB-Repマッピングを使用オプションを選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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このオプションは、ProE/Creo読込みパラメータダイアログボックスでも使用できます。 ProE/Creoファイルを開く際にオプションを選択してください。 ファイルを変換する際に、設定をデフォルトから変更できます。

モデルベース定義のデータ表現に対応アプリケーション プロトコル AP242を使用したソリッドモデルをMastercamにインポートすると、モデルベース定義(MBD)データが保持されます。 これは、CADソフト(Creo、NX、CATIA V5やAutoDesk Inventor1 )からMastercamへとデータを移す際に、設計意図を残すために役立ちます。

インポート時、Mastercamはインポートするファイル内にあるすべてのユーザー定義ビューをビューシートへと変換します。 ビューに属しているすべての表現データ(注記や寸法など)が保持され、そのビューに表示されます。

Mastercamでアナライズを行うと、インポートされた表現データは3D注記要素に分類されます。 削除や変形移動が可能で、ボックス境界に収めることもできます。 Mastercamで作成した寸法や注釈と同じように見えるかもしれませんが、Mastercamでは3D注記要素の編集や作成はできません。

1 AutoDesk Inventorのインストールが必要。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

ParasolidMastercamがParasolid 30.0に対応しました。 また、Parasolidへのエクスポート時にワイヤーフレーム要素とサーフェイス要素も含まれるようになりました。

SolidEdgeのサポートMastercamが、SolidEdgeパーツに含まれているサーフェイス、ソリッド、そして複数のボディタイプをインポートするようになりました。

Unigraphics NXMastercamが、Unigraphics NX 12ファイルのインポートに対応しました。

複数のデータ系統を持つファイルMastercamは、複数のバージョンのMastercamで作成されたデータを含んでいるSOLIDWORKSファイルに対応できるようになっています。 複数のバージョンからのデータが含まれているファイルを開くと、ご使用のバージョンのMastercamと互換性がある系統を選択することができます。 そうすると、Mastercamはその系統を保存し、そのファイル内のその他のデータ系統を消去します。

複数のデータ系統のダイアログボックスは、Mastercamのバージョンが異なるだけでなく、IndustrialとEducationalのいずれかのユーザーによってデータが作成された場合にも表示されます。 Mastercamは、現在実行中のバージョンとユーザー タイプでデータを保存します。 ユーザー タイプだけが異なるデータ系統はファイルから消去されません。

例えばIndustrialユーザーの場合、

l Industrialのデータ系統にしかアクセスできません。

l 2018の系統を選択すると、それは現在使用しているバージョンのMastercamに保存されます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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l 2017の系統は消去されます。

l Educationalの系統は変更されず、パーツ内に残ります。

このSOLIDWORKSファイルを保存すると、Mastercamのデータは現在のユーザー タイプに基づいて、現在使用しているMastercamバージョンに保存されます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

部分チェインのガイド チェインMastercam 2018で登場したガイド チェインが、ほとんどのツールパス タイプにおいて、チェインダイアログボックスで部分チェインを選択した時に使えるようになっています。

分岐点に到達すると、次の要素の方向を向いた状態で赤い矢印が表示されます。 次の例でご覧頂けるように、別の分岐方向を向いた1つ以上の青い矢印が表示されます。

ガイド チェインでは以下のコントロールを使用してください。

赤い矢印の方向へ進むには次へを使用してください。

違う方向/要素を選択するには調整を使用してください。

あるいは、赤と青の矢印をクリックしてその方向にチェインを進めてください。 Latheツールパスでは部分チェインのガイド チェインはサポートされていません。

レベルの強化部分以下はレベルとレベル マネージャに加えられた強化部分です。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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レベルに要素を貼り付けるホームタブにあるクリップボードコマンドで、グラフィック画面上の要素をレベルへとカット/コピーできるようになりました。

切り取った/コピーした要素をレベルへと貼り付けるには、レベル マネージャの右クリックメニューにある要素を貼付けを使用してください。

全レベルのオン/ オフレベル マネージャ上の全レベルをオンと全レベルをオフのボタンが、以下のように機能を切り替えるようになりました。

l 初めて全レベルをオンを選択すると、すべてのレベルが可視になります。 ボタンはオンの状態になり、全レベルをオフがオフに切り替わります。

l 次に全レベルをオンを選択すると、すべてのレベルがボタンを押す前の表示状態に戻ります。 全レベルのオンはオフに切り替わります。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

l 初めて全レベルをオフを選択すると、すべてのレベルの表示状態がオフになります。 ボタンはオンの状態になり、全レベルをオンがオフに切り替わります。

l 次に全レベルをオフを選択すると、すべてのレベルがボタンを押す前の表示状態に戻ります。 全レベルをオフはオフに切り替わります。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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Mastercamシミュレーター以下はツールパス マネージャやマシンタブから実行できるMastercamシミュレーターに加えられた強化部分です。

軸制御Mastercamシミュレーターのシミュレーションモード使用時に利用できる軸制御が強化されています。このパネルは、ビュータブで軸制御を選択することによってオンに切り替えることができます。

軸コントローラーでは手動で軸を動かします。 スライダーとボタンを使用して軸をジョグで動かしてください。 これはマシン リミットが正しく設定されているかどうかをチェックする際や、衝突チェックを確認するために使用します。 必要であればすべてのオプションをデフォルト設定に戻し、コンポーネントをデフォルト位置に戻すために、全部リセットを使用してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

キャプチャ/ リプレイベリファイの処理を途中で止めて、パーツから削られた素材を元に戻すことによって、進捗状況を巻き戻せるようになりました。キャプチャ/リプレイは、ベリファイモードでのみ使用できます。

キャプチャ/リプレイを使用するには、あらかじめこのオプションをオンにした状態でシミュレーションを実行する必要があります。

シミュレーションが完了したら、プレイバック バーを使って前後に移動することで、素材が元に戻る/削られる様子を見ることができます。

色ループMastercamシミュレーターの色ループにさらに色が追加されています。 Mastercam 2018では12色しか使用できませんでした。 Mastercam 2019では18色となっています。

また、ベリファイタブの色ループドロップダウンから、操作でと工具でのループ方法を選択できるようになっています。 これらのオプションはオプションダイアログボックスからは取り除かれています。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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マシン ハウジングの表示切替シミュレーションモードに入っている時は、マシン ハウジングの状態をオン、オフ、半透明に切り替えることができるようになりました。

このオプションは、ホームタブの表示グループで設定します。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

工具をワイヤーフレームやメッシュで保存するMastercamシミュレーターのバックプロットモードでは、工具をワイヤーフレームやメッシュとして保存することができます。

オプションを設定するには、バックプロットコンテキスト タブにある工具を保存を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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停止条件値を指定を使って停止条件を設定する際、値に到達、または超過を選択することで、入力したXYZのいずれかの値に到達(超過)した時点でMastercamシミュレーターを止めることができるようになっています。 停止条件はホームタブで設定できます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

タイムライン ズームMastercamシミュレーターにタイムライン ズームが追加されており、シミュレーションのタイムラインをズームすることで詳細の確認が行えます。 作成したブックマークが混雑している場合に役に立ちます。 タイムライン ズームのオン/オフはビュータブで切り替えます。

タイムラインのズームイン/ズームアウトを行うには、Mastercamシミュレーターの左下にあるタイムライン ズームスライダーを使用します。

Mastercamシミュレーターの右下にあるタイムラインには、シミュレーションの全体のタイムラインが表示されます。 ハイライトされている部分がズームされている区間を表します。 ハイライトされている部分は前後にスライドすることで動かすこともできます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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タイムライン ズームをオフに切り替えると、シミュレーションはデフォルト設定に戻ります。 タイムライン ズームを再度オンに切り替えると、ズームの設定が記憶されており、シミュレーションの位置に基づいてその設定が適用されます。 これはMastercamシミュレーターを終了すると適用されません。

ツールパス分析Mastercamシミュレーターでシミュレーションモードを使用している時に、ツールパス分析が使用できるようになりました。 ツールパス分析パネルを表示するには、ビュータブにあるツールパス分析を選択してください。

ツールパス分析は、色スキームを適用することによって、ツールパスの変化を分析します。 以下のオプションから選択してください:

l 操作: 各ツールパスを色分けします。

l 工具: 使用工具が変わる時にツールパスを色分けします。

l 送り速度: 送り動作と早送り動作でツールパスを色分けします。

l セグメントの長さ: セグメントの長さに基づいてツールパスを色分けします。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

材質表示ビュータブにある材質は、シェード状態の要素に割り当てられている材質の表示をコントロールします。 材質をオンに切り替えると、要素に適用されている材質が表示されます。 材質をオフに切り替えると、要素はデフォルトの表示に戻ります。 ワイヤーフレームモードでは材質表示は利用できません。

金属 プラスティック ガラス

要素には金属、プラスティック、ガラスのいずれかを適用できます。 各材質には最大の半透明から最大の不透明までの7つの段階があります。 要素に材質を適用すると、ファイルの材質表示も切り替わります。

この設定は、ホームタブにある属性グループか、グラフィック画面の右クリックメニューから行います。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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ストックモデルの作成時にも、ストック定義ページで材質を設定できます。

ネスティングの強化部分以下はツールパス及び図形のネスティングに加えられた強化部分です。

MCLink INIファイルMCLinkのATPによって生成されたINIファイルをツールパス ネスティングダイアログボックスから開いて保存することができます。 MCLinkはMastercam Routerのユーティリティです。 MCLinkネスティングは、ネスティングされたパーツのセットと自動ツールパス(ATP)アドオンによって出力されたツールパスを実行する方法です。

INIファイルを開いて保存する細かな手順については、Mastercamヘルプのツールパス ネスティングについてをお読みください。

操作の順序ツールパス ネスティングの使用時に、操作クラスタ内の操作を並び替えることができるようになりました。 このオプションは、ソート方法になしを選択した場合にのみ使用できます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

操作クラスタを右クリックしてから操作の順序を選択してください。

操作の順序ダイアログボックスが開き、選択したクラスタ内のすべての操作が表示されます。 このダイアログボックスを使って操作の順序を変更することができます。

Mastercamは操作をソートした後に、ゼロ以外の加工インデックスが割り当てられているすべての操作を移動します。 加工インデックスが小さい操作ほど先に加工され、加工インデックスが大きい操作ほど後で加工されます。 例えば、負の加工インデックス(-5と-1)が割り当てられている操作は、インデックスが割り当てられていない操作(0など)よりも先に加工されます。 正の加工インデックス(10と25)が割り当てられている操作は、インデックスが割り当てられていない操作よりも後に加工されます。 このケースでは、この6工程の加工順序は-5、-1、0、10、25となります。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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画像をカラーで保存ネスティング コンフィグダイアログボックスでカラーのレポート画像を選択することで、ネスティングレポートにカラー画像を含めることができます。 サイクル開始色が有効になっている場合は、ツールパスのみがカラーで表示されます。

平面の強化部分以下は平面と平面マネージャに加えられた強化部分です。

平面からの色分け表示平面を検索する、平面からを選択すると、平面の座標軸が平面マネージャで設定されている色でグラフィック画面に表示され、どの平面を選択すればいいのかが見分けやすくなっています。 どの平面を表示するかをコントロールするには、平面マネージャの表示行を使用してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

座標軸のXY平面を色分けして表示平面マネージャにある色を使用することで、各平面の座標軸のXY平面を設定できるようになりました。XY平面の色を変えて表示することで、グラフィック画面上での平面の確認がしやすくなります。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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平面に使用する軸とグリッドの設定平面座標軸のサイズや平面グリッドの半透明表示の設定が、平面の座標軸設定ダイアログボックスで行えるようになっています。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

平面グリッドの不透明度とサイズだけでなく、軸のサイズも設定できます。

これらのオプションへとアクセスするには、平面マネージャ内の表示オプションから平面の座標軸設定を選択してください。

設定を手早くデフォルトに保存タブから開いたダイアログボックスで行った設定内容をコンフィグとして保存するように選択できるようになりました。 従来は、システム コンフィグのページ内でデフォルトを設定する必要がありました。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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以下のクイック設定ダイアログボックスが、設定内容をコンフィグ ファイルに保存するか、そのセッションのみで使用するかを選択できるメッセージを表示するようになっています。

l ホーム、属性、要素属性マネージャ

l 製図、寸法、製図オプション

l ビュー、表示、シェーディング

l ビュー、ツールパス、高度なツールパス表示

l ビュー、グリッド、グリッド

l ビュー、ビューシート、ビューシート

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

断面表示平面マネージャでは、平面を切ることによって断面表示を作成し、パーツの断面を確認することができます。

既存の平面を使用して断面表示を作成するには、平面マネージャ上で使用したい平面の断面列をクリックしてください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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グラフィック画面上で断面表示を行うには、ビュータブにある断面表示か平面マネージャにある断面表示のいずれかを選択する必要があります。

断面表示をオフに切り替えると、グラフィック画面上では断面表示がされなくなりますが、断面列にはXが表示されたままとなります。 断面表示をオンにしているが、必要のなくなった断面表示がある場合には、その断面列のXを選択して除去してください。

断面表示ボタンには、表示できる要素のリストがあります。 リストから要素を選択すると、その要素タイプに対して断面表示が有効になります。 断面表示を有効にできる要素は以下の通りです。

l ストックモデル

l シェード要素

l ワイヤーフレーム要素

l ツールパス

l キャップを表示

キャップを表示は、以下の図でご覧いただけるように、パーツの断面をソリッドで埋めます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

キャップを表示: オン キャップを表示: オフ

平面新規作成の機能パネルで新しい平面を作成している時にも、断面表示を作成できます。 平面の作成時や編集時に断面表示を行うには、断面表示をオンに切り替える必要があります。 新しい平面を断面表示として設定するには、設定対象の下にある断面を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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断面表示の平面とその設定は、ビューシートの一部として保存できます。 これらのオプションは、システム コンフィグダイアログボックスの画面の下にあるビューシートページで設定します。 このオプションを選択すると、新たに作成する平面の断面状態がビューシート内に保存されます。

選択機能の強化以下はMastercam 2019での要素の選択方法に対する強化部分です。

グロー ハイライトグラフィック画面上で要素にカーソルを合わせた時や要素を選択した時に、ハイライトを光らせることができます。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

グロー ハイライトは、システム コンフィグダイアログボックスの画面ページでグロー ハイライトを使用を選択することによって有効にできます。

自動ハイライトのグロー色は、システムコンフィグダイアログボックスの色ページで変更してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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メッシュ節点の選択オートカーソルがMastercamメッシュの頂点を端点として認識するようになりました。 Mastercamはすべてのメッシュ頂点を認識し、またメッシュのエッジ上にある頂点のみを認識させることもできます。これによりCADでの作図時や寸法作成時の柔軟性が向上します。

オートカーソルにメッシュ頂点をどのように認識させるかは、オートカーソル設定ダイアログボックスで行います。 すべてのメッシュ頂点に対するスナップを有効にするには、メッシュの頂点のみを選択してください。 メッシュのエッジ上にあるメッシュ頂点のみを含めるには、エッジ上のみを選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

ツールパス マネージャの表示オプション選択されているツールパスのみを表示の設定がMastercamのセッション間で維持されるようになりました。 この状態は、ツールパス マネージャとクイック アクセス ツールバーのどちらで設定しても維持されます。

ビューシートの強化部分システム コンフィグダイアログボックスやビューシート タブを右クリックしてから設定を選択した時に開くビューシートページに、7つの新しいオプションが追加されています。

断面表示の平面を選択することで、断面表示の作成に使用されている平面を保存することができます。断面表示の設定を選択すると、デフォルト オプションを保存することができます。 断面表示に関するその他の情報については「断面表示」(42ページ)をご覧ください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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ビューシート設定にはストック表示設定も追加されています。 LatheやMill-Turnのパーツではビューシートに複数のストック表示設定を保存できますが、MillやRouterのパーツではストック表示設定を1つしか保存できません。

3Dconnexionsのデバイスをお持ちの場合は、現在の回転位置をビューシートに保存できます。 モーション コントローラーの回転位置を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

ワイヤーフレーム工具の表示クラシック バックプロットの使用時に、工具をワイヤーフレームとシェード状態のどちらで表示するかを選択できるようになりました。

このオプションは、バックプロット オプションダイアログボックスの工具の描画形式の下でシェードとワイヤーフレームのいずれかを選択することによって設定します。

What's New in Mastercam 2019 — 全般的な強化部分

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DESIGNの強化部分

以下はクロスハッチ、プッシュ/プルや点 節点といった作図機能に行われた強化です。

製図の強化部分以下はクロスハッチや注釈といった製図タブ上の機能に行われた強化です。

クロスハッチこれまでのバージョンでは、クロスハッチの図形を再チェインする必要がある場合、機能を終了しなければなりませんでした。 再選択ボタンが追加されており、機能を終了しなくても図形の再チェインができるようになっています。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

製図の関連性新機能の関連性がMastercamに追加されており、図形にどの寸法が関連付けられているかを確認することができます。 この機能へは、製図タブの検証の下にある関連性を選択することでアクセスします。

機能に入ったら、チェックしたい製図要素を選択してから[Enter]を押すか、選択終了を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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Mastercamは関連性を持つ寸法を結果色(紫)で、関連性を持たない寸法をグループ色(赤)でそれぞれ表示します。 関連性を持つ寸法にマウスカーソルを合わせると、その関連先の図形がハイライトします。 Mastercamは、選択された寸法の中で関連性を持つものの個数も表示します。

注釈高さ注釈文字の高さを他の注釈と同じ高さにすばやく変更するには、注釈機能パネルにある高さを選択を使用してください。 ボタンをクリックした後にグラフィック画面から注釈を1つ選択してください。 選択した注釈の高さに合わせて高さのパラメーターが更新されます。

画面上のトリガー円弧や円に寸法を作成する際、その四分円位置と45度方向にオフセットした位置に小さなトリガーが現れます。 これらのトリガーを使用して、正接寸法と円寸法の作成を切り替えることができます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

正接寸法を作成するには、下図のように四分円トリガーの上にカーソルを置いてください。

円寸法を作成するには、下図のようにオフセット トリガーの上にカーソルを置いてください。

ソリッドとモデル準備の強化部分以下はプッシュ/プルや穴軸といったソリッド及びモデル準備タブ上にある機能に行われた強化です。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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ブーリアン機能パネルのインタフェースが導入されて以来、ブーリアンに複数の操作を持つ複雑なパーツやツールボディを選択すると、時間がかかるケースがありました。

Mastercam 2019では、処理時間を最小限に抑えるためにブーリアンのワークフローを変更しました。機能パネルを表示して設定を編集するために、ターゲット ボディとツール ボディを選択する必要はなくなっています。 機能に入るとすぐに機能パネルが表示されるようになっています。

面取りMastercam 2019では、円筒上の穴など、作成される面取りフェイスの角度が変化するような形状の面取りが可能になりました。

分解分解が平面的なフェイスを持たない円筒形や円錐形などのソリッドモデルに対応しました。

穴軸Mastercam 2019では穴軸にいくつかの強化が加えられています。 テーパーの付いた穴を選択できるようになっており、またスポットドリルで加工する穴に対してベクトルを作図することもできるようになっています。 さらに、新しいすべての穴ボタンを使用すると、パーツ内のすべての穴が1クリックで選択されます。

軸直線の表示属性とレベルを変更するには、軸直線の作成後に詳細設定タブを使用してください。

また、Mastercamはグラフィック画面上に穴の半径ではなく直径を表示するようになりました。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

新しい整列機能2つの新しい整列機能がモデル準備タブに追加されており、位置の名前がフェイスに整列に変わっています。

フェイスに整列

フェイスに整列では、ダイナミック座標軸を使用してソリッド モデルを面合わせする際の向きをコントロールします。 3D工具の作成時にチップをホルダーに合わせる際に便利です。 3D工具についてさらに学習するには、「3D工具に対応」(90ページ)をご覧ください。

配置した後でも、ダイナミック座標軸でさらに調整することが可能です。 フェイスに整列では、一致、直角、平行の3つのモードで作業できます。

一致では、ソリッド上のフェイスを別のソリッドのフェイスと合せることによってソリッドを移動、またはコピーすることができます。 平行と直角では、移動するソリッドボディと移動先となるソリッドボディから直線的なエッジを選択する必要があります。 移動するソリッドボディから直線的なエッジを選択すると、Mastercamは座標軸のX軸をそのエッジに合わせます。 移動先となるボディからエッジを選択すると、Mastercamは移動するソリッドのX軸をそのエッジに対して平行、または直角に向けます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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フェイスに整列は円筒面の面合わせにも対応しています。 フェイスを選択すると、フェイスに整列によって各ボディが適宜回転され、各フェイスがその中心位置で合わせられます。 対象物は、ボディが同一平面上にない場合やボディの径が異なる場合に回転されます。

Zに整列

Zに整列は、旋削操作に使用するソリッドボディを新しいWCS、または既存の作図平面のZ軸方向に向けます。 これにより、加工ができる向きにボディを準備できます。 この機能はLathe旋削コンテキスト タブにもあります。

平面に整列

平面に整列は、ソリッドボディを新しいWCS、または既存の作図平面に揃えます。 ソリッド上の任意のエッジを平面、またはWCSのX軸に向け、ソリッド上で点を選択して平面、またはWCSの原点に合わせることができます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

新しいソリッドの穴機能穴という新機能がソリッドタブで使用できるようになっています。 この機能は簡単なソリッド形状に円筒形の穴をあける作業を自動化し、円を作成してそれを押し出す手間を省きます。

穴の寸法と穴のタイプを設定してください。 シンプルな円筒の作成だけでなく、以下の穴タイプから選択することもできます。

l 座ぐり

l カウンターシンク

l カウンタードリル

l テーパー

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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グラフィック画面内にあるソリッド上でクリックして配置してください。 作成した穴を確認するには[Enter]を押してください。 穴は未確定状態のままなので、機能を終了するまではパーツ上に穴を追加配置することやパラメーターを修正することができます。

よく使用する穴はプリセット ライブラリに保存してください。 プリセットはMastercamを一旦閉じた後も使用できます。 Mastercamは、プリセット ライブラリ内に保存されている穴の寸法を現在の単位(インチからメトリック、またはメトリックからインチ)に変換します。

この機能の操作はソリッド マネージャに表示されます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

プッシュ/ プルプッシュ/プルが、開いた、閉じた、または入れ子になったワイヤーフレーム図形やシート ボディからソリッド ボディを作成できるようになりました。

プッシュ/プルの機能パネルに入ったら、チェインの下にある選択をクリックしてチェインダイアログボックスを開いてください。 ソリッドボディの作成に使用したいワイヤーフレームを選択し、OKをクリックしてください。 そして、グラフィック画面上に表示されるコントロール矢印を使ってソリッドボディを作成してください。

プッシュ/プルはサーフェイスにも対応しています。 1枚のサーフェイスを選択して矢印を使用することで、ソリッドボディを作成することができます。また、つながっている複数のサーフェイスを掴んで1つのシートとして動かすこともできます。 新しいオプション元のサーフェイスを維持を使用すると、オリジナルの面が削除されることを防げます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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ソリッド マネージャソリッド マネージャには新しい整理機能が追加されています。 その改良内容には以下のものが含まれています。

l 複数のソリッド グループを作成して、ボディを整理できるようになっています。 さらに、グループの編集、移動、並び替えやグループ内のボディの削除も可能です。 グループをゆっくりとダブルクリックすると名前を変更できます。 複数のソリッドボディをグループ間で移動するには、[Shift]か[Ctrl]を押しながらクリックしてください。

l グループのフォルダーを短縮表示にしている時でも、グループ内にあるソリッドボディの状態がフォルダー アイコンに表示されます。

l ツールバーには、従来は右クリックメニューでしか使用できなかったオプションが追加されています。

l 右クリックメニューの属性がアナライズに変わっており、選択したボディから得られる情報が増えています。

サーフェイスの強化部分以下はソリッドから面作成や新しいサーフェイス編集機能といったサーフェイスタブ上の機能に行われた強化です。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

新しいサーフェイス編集機能新機能のサーフェイス編集がサーフェイスタブで使用できるようになっています。

サーフェイス編集を使用すると、既存のサーフェイスに編集を加えることができます。 これはMastercam 2017で登場したスプライン編集機能と同じように働きます。 節点位置での曲線の接線性とマグニチュードを修正することや、制御点のベクトル位置での接線性を編集することができます。 編集する制御点を増やしてより細かく調整できるように、節点とアイソカーブの追加や除去も可能です。

サーフェイス編集には、編集中のサーフェイスを評価、分析することができるツールも含まれています。 U軸/V軸方向のフローラインを可視化することができます。 曲率コンボはサーフェイスの曲率を表現し、曲率連続/曲率不連続を表示します。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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パワー サーフェイス新機能のパワー サーフェイスがサーフェイスタブの作図グループで使用できるようになっています。 パワー サーフェイスを使うと、隣接するサーフェイスを考慮に入れたサーフェイスが曲線から簡単に作成できます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

サーフェイスを作成するための曲線を選択するとパワー サーフェイスの機能パネルが現れ、作成するサーフェイスの編集を行うことができます。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

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ソリッドから面作成Mastercam 2018で利用できた選択オプションが、サーフェイスタブにあるソリッドから面作成の使用時にも使用できるようになりました。 以下のショートカット キーを使用することができます。

l [Shift]を押しながらクリックすると、接するソリッドフェイスが選択されます。

l [Alt]を押しながらクリックすると、ベクトルが選択されます。

l [Ctrl]を押しながらクリックすると、大きさが同じソリッド フィレットと穴が選択されます。

l [Ctrl+Shift]を押しながらクリックすると、類似のソリッドフェイスが選択されます。

l ダブルクリックすると、ソリッド フィーチャーが選択されます。

l トリプルクリックすると、ソリッド ボディが選択されます。

ワイヤーフレームの強化部分以下は点 節点や結合といったワイヤーフレームタブ上の機能に行われた強化です。

単一エッジ曲線と全エッジ曲線単一エッジ曲線と全エッジ曲線がメッシュ ファイルにエッジ曲線を作成できるようになりました。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

新しい部分削除機能部分削除がトリム/分割/延長機能から切り離され、独立した機能になっており、機能も追加されています。 部分削除はワイヤーフレームタブにあります。

旧バージョンのMastercam同様、部分削除で要素をトリムするか、分割するかのオプションも用意されています。 また、マウスの左ボタンを押したままにすることで、カーソルが当たる要素をトリム、または分割することもできます。

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要素の結合(ワイヤーフレームタブ上のトリム/分割/延長の下にあった)結合が機能パネルとして表示されるようになりました。 これにより、機能に入り直さなくても複数回の操作ができるようになっています。

オフセット チェインオフセット チェインのワークフローも変更になっています。 これまでのバージョンでは、チェイン方向によってオフセットが決まっていました。 現在は、グラフィック画面上でクリックするか、オートカーソル位置を選択することによって、オフセットの方向と距離を設定するようになっています。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

画面上のコントロール文字作図とボルト円が、これまではストレッチや移動機能でしか使用できなかった原点、極座標、線形の画面上コントロールを使用するようになりました。

原点は中央のボールをクリックして動かすことで変更できます。 半径を編集するには、矢印をクリックし、内側か外側にドラッグしてください。 開始角度や回転角度を変更するには、青い円をクリックしてください。

点 節点点 節点がスプラインの制御点に点を作成しなくなりました。

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Mastercam 2018 Mastercam 2019

スプライン ブレンドスプライン ブレンドに新たな方向設定が追加されており、スプラインごとにマグニチュードが変更できるようになりました。 さらに、いずれか、または両方のスプラインをトリム/分割することも可能となっています。

What's New in Mastercam 2019 — Designの強化部分

MILL強化部分

以下は2D、3D及び複合軸のツールパス タイプに対する改善など、Mill製品に加えられた強化部分です。

チェック ホルダーMastercamの旧バージョンではアドインだったチェック ホルダーがMastercamに組み込まれており、改良が加えられています。 チェック ホルダーは、操作の工具ホルダーがパーツと干渉するかどうかをチェックするために使用します。 ホルダーとパーツとの間に干渉が存在する領域を計算し、それを避けるために必要な最低限の工具長を教えてくれます。 チェック ホルダーを起動する前に、ご希望の操作をツールパス マネージャの中で選択しておいてください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

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チェック ホルダーはMillツールパスコンテキスト タブにあります。

MastercamのAccelerated Finishing™

MastercamのAccelerated Finishingテクノロジーは最新の仕上げ工具形状及び加工に対応し、Millを使用した時の効率性と加工生産性を向上するものです。 この機能強化にあたって、レンズ型とテーパー型という2つの新しい工具タイプがMastercamに追加されています。 バレル ミルはAccelerated Finishingグループに移動しており、使用できる形状のバリエーションが増えています。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

レンズ型とテーパー型はバレル ミル工具がベースとなっており、刃先と輪郭の寸法が追加されたものとなっています。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

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新しくなった点選択のワークフローMill、Router、Wire固定のツールパスに点図形を選択する際には、ドリル点選択ダイアログボックスの代わりにツールパス穴定義という新しい機能パネルが表示されるようになっています。

選択タブにあるオプションを使って点を選択してから、ソート順序に変更を加えてください。 選択内容とオプション設定が満足いくものになったら、OKをクリックしてツールパスのダイアログボックスを開いてください。

スキップするポケットの大きさキャビ粗取り、ダイナミック オプティラフ、ウォーターライン、平坦部及び2Dキャビ加工ツールパスの移行動作ページに新たなパラメーターが追加されています。 この新しいパラメーターを使用すると、ポケットのサイズを入力するのではなく、工具直径の割合に基づいてポケットをスキップすることができま

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

す。 工具直径の割合(左側)と最小ポケットサイズ(右側)のいずれかに値を入力すると、他方のパラメーターが更新されます。

Mastercamの計算上は十分に工具が入る大きさのポケットだが、進入動作が圧縮され、工具が事実上パーツへと切り込んでしまう場合に役に立ちます。 必ずサーフェイス全体を加工するようにしたい場合には、この値を0に設定します。 しかし、切削領域がプログラムされている進入動作に対して小さすぎる場合には、工具はポケットへとまっすぐ切り込んでいきます。

下図は異なるスキップするポケットの大きさの割合で、直径12ミリのフラット エンドミルを使用した2Dキャビ加工ツールパスを示しています。

割合 結果のツールパス

0%

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割合 結果のツールパス

300%

350%

旧バージョンのMastercamで作成したファイルを開くと、操作がダーティになる場合があります。 この場合は警告が表示されます。

2Dの強化部分以下は輪郭といった2Dツールパス タイプに加えられた強化部分です。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

雑多な強化部分

l ねじ切りミル ツールパスの進入/退出円弧長さを0°~360°の任意の場所でコントロールできるようになりました。

l 進入/退出ページに追加された中心で終了オプションにより、選択した円弧の中心でツールパスを終了することができます。

シャープコーナーを維持シャープコーナーを維持という新しいフィールドが、2D輪郭及びポケット ツールパスの切削パラメータページで使用できるようになっています。 この新しいオプションを使用すると、シャープコーナーでツールパスをロールさせることができます。 壁面の仕上げ代に正の値が入力されている場合に使用できます。

l 径補正コーナー処理をシャープに設定

l 壁面の仕上げ代を0.0に設定

l シャープコーナーを維持は選択されていない

l 径補正コーナー処理をシャープに設定

l 壁面上の仕上げ代を0.175に設定

l シャープコーナーを維持は選択されていない

l 径補正コーナー処理をシャープに設定

l 壁面上の仕上げ代を0.175に設定

l シャープコーナーを維持が選択されている

新しいモデル面取りツールパス2D加工に新しいツールパスが使えるようになりました。 モデル面取りツールパスを使用すると、ソリッドモデル上の2次元的な面取りを安全に加工できます。 モデル面取りは以下のみに対応しています。

l 面取りミル工具タイプ

l チェイン図形はソリッドエッジとソリッドフェイス

l 回避モデルはサーフェイス、ソリッド、メッシュ

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チェイン図形を選択した後、モデル面取りにはツールパスをさらにコントロールするための固有のパラメータがいくつか用意されています。 ソリッドモデルに対してサイド クリアランスを入力することで、刃部の垂直部分をソリッドモデルから離す距離を指定できます。 このオプションはツールパス タイプページで設定します。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

切削パラメータページでは面取り幅の値を入力でき、Mastercamはリンク パラメータページで定義されている切削深さによって調整された状態のチェイン図形から幅を計算します。 トップ オフセットは工具の最大径を面取りのトップレールから上空にどれだけ離すかを定義するために使用し、ボトム オフセットは工具の先端を面取りのボトムレールからどれだけ離すかを定義するために使用します。

Millツールパスコンテキスト タブにある2Dギャラリーからモデル面取りを選択してください。

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3Dの強化部分以下はハイブリッドといった3Dツールパス タイプに加えられた強化部分です。

キャビ粗取りツールパスの改良部分キャビ粗取りツールパスのリンクの処理速度が、特に多くのポケットを持つパーツに対して切込みピッチを細かくした場合に、向上しています。 これにより、高送りエンドミルを使用した高速加工の処理速度も全体的に向上します。 こういった工具には(例えば工具径の10%など)典型的に細かな切込みピッチを使用しますから、ソートが必要となるポケットの数も多くなりがちです。 以下の画像では、Mastercam 2018とMastercam 2019で下図のツールパスの処理時間が短縮されている様子をご覧いただけます。

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Mastercam 2018

Mastercam 2019

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新しい均等スキャロップ ツールパスMastercam 2019では、均等スキャロップという新しい3D高速ツールパスが登場しています。 この新しいツールパスは、切削ピッチ距離を基準に、一貫したスキャロップ動作を作成します。 均等スキャロップでは、3D HSTスキャロップと比べると、優れた表面の仕上がりが得られます。

均等スキャロップはシャープ コーナー動作を滑らかにし、また切削ピッチ間を接続する動作を避けるために動作を渦巻き状に変換することができるので、ノイズのないきれいな動作が生成されます。

均等スキャロップは回避図形と、同じくこのバージョンで登場した投影後の境界の円滑化公差に対応しています。 その他の情報については「円滑化公差」(83ページ)をお読みください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

均等スキャロップ固有のパラメータが2つあり、両方とも切削パラメータページで使用できます。 渦巻きは加工中の切削ピッチ動作を無くします。 円滑化はシャープコーナーを滑らかにして曲線に置き換えますので、結果として工具にかかる負荷がより均等になります。

Millツールパスコンテキスト タブにある3Dギャラリーから均等スキャロップを選択してください。

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円滑化公差投影後の境界の円滑化公差という新しいオプションがハイブリッドと均等スキャロップ ツールパスのツールパス制御ページに追加されています。

特に加工モデルの急斜面部分に制限境界を投影すると、投影後の境界が汚くなることがあります。 このオプションを使用してMastercamに投影後の境界の品質を改善させてください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

公差なし 公差あり

回避図形あり、制限境界なしの状態で作成した均等スキャロップ ツールパスにこのオプションを使用すると、Mastercamは加工図形と回避図形の間の境界部分を円滑化してきれいにしようとします。

移行動作の送り速度ウォーターライン ツールパスの移行動作にどちらの送り速度を使用するかを、移行動作ページで設定できるようになりました。

l 切込み速度: 移行動作に対して工具ページで設定されている切込み速度を使用します。

l 送り速度: 移行動作に対して工具ページで設定されている送り速度を使用します。

複合軸の強化部分以下は複合面のツールパス タイプに加えられた強化部分です。

雑多な強化部分

l スワーフ加工ツールパスの出力を、パスがサーフェイスから離れる場合であっても、4軸に固定できるようになりました。

l 3軸工具平面選択ダイアログボックスの平面選択ボタンで平面を選択できるようになりました。

l Port Expertツールパスで粗取りを使用している時に、パターンをダイナミックに設定できるようになりました。 このオプションは、工具軸制御ページで出力形式が4軸に設定されている時に、切削パターンページで使用できます。

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l 再びビュー方向として名前付き平面を選択できるようになりました。

l スキャロップ ハイトが、モーフィング ツールパスとスキャロップ ハイトに対応しているその他のツールパスで効くようになりました。

徐変フロント シフトモーフィング ツールパスと走査線ツールパスが徐変のフロント シフトに対応しており、工具がパーツと良好に接触した状態に保たれ、工具の前方エッジと後方エッジが過度に摩耗することがなくなっています。 フロント シフトが徐変しなかった場合、工具は以下の図でご覧いただけるように、工具の1つのエッジのみでパーツ全体を加工します。 フロント エッジは工具軸制御ページにあります。

1枚目の図は、工具がエッジ部分で切削を開始しているところです。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

2枚目の図は、工具が同じエッジで円弧全体を加工している様子です。

下の図は同じ加工を徐変のフロント シフトで行ったところです。 1枚目の図は工具が加工に入っている様子、2枚目の図は工具が工具の中心部を使用するようにシフトしている様子、3枚目の図は加工の終了付近で反対側のエッジが加工に使われている様子をそれぞれ示しています。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

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マルチスレッディング輪郭、スワーフ、面沿い、複合面、ポート、ロータリーのツールパスがマルチスレッドに対応しており、ツールパスの生成中にMastercamを操作することができます。 複数回のオフセット切削を計算する際に、速度が向上していることを感じていただけます。

必要な場合はマルチスレッドをオフにすることもできます。Mastercam詳細設定ダイアログボックスのツールパス サポートページにあるクラシック複合軸ツールパスのマルチスレッドを無効に設定してください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

新しいバリ取りツールパス複合軸で新しいツールパスが使えるようになりました。 バリ取りは3軸から5軸の動きでエッジやバリを除去するために使用します。

バリ取りツールパスは以下の工具で使用できます。

l ボール エンドミル

l アンダーカットを持つ棒付きミル

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Millツールパスコンテキスト タブにある複合軸ギャラリーからバリ取りを選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill強化部分

LATHEの強化部分

以下はMastercam 2019 Latheの強化部分です。

3D工具に対応Mastercamでは、新しい工具デザイナーを使用することで、3DのSTEPモデルから工具を作成できるようになっています。 3D工具を作成するには、Lathe工具マネージャダイアログボックスの右クリックメニューから3D工具作成を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

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工具デザイナーはタブ形式のナビゲーションを持つ機能パネルになっており、ウイザード形式のような構造のワークフローを使用します。 定義した工具は操作に使用でき、クラシック バックプロットやMastercamシミュレーターの実行時に表示させることができます。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

センターラインをまたがる旋削加工の対応を改良センターラインをまたがる旋削加工の対応が改良されました。 チェイン図形を加工するにはセンターラインをまたがる形になる工具やタレットを選択すると、Mastercamはその工程の主軸回転方向を反転させます。 旧バージョンのMastercamでは、工具を手動で反対側のタレットへと取り付けなければなりませんでしたが、この作業はもう必要ありません。

新しい検証ルーチンもMastercamに追加されており、ピンチターン ツールパスなど、つじつまが合わない状況ではセンターラインをまたがるツールパスが作成されないようになっています。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

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複数切込み旋盤溝きりツールパスに複数切込みオプションが追加されており、下図でご覧いただけるように、リブ切削で溝を粗加工することができます。

工具のたわみが心配な場合に便利です。 工具による圧力が一定になることで切りくずがより良好にコントロールされ、工具負荷がさらに均等になります。 複数切込みには、最初の切込み時よりも送り速度を上げてリブを加工するオプションも用意されています。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

これらの新しいオプションを有効にするには、溝粗取りパラメータタブにある複数切込みを選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

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複数切込みパラメータダイアログボックスを使用して、リブ切削の方向、切込みの送り速度や主軸回転速度、リブの幅を設定してください。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

PrimeTurning™ツールパスMastercam 2018でアドインとして登場したPrimeTurningツールパスがMastercamに完全に統合されました。 Lathe旋削かMill-Turn旋削のコンテキスト タブからPrimeTurningを選択してください。

Mastercamは、Sandvik Coromantとの共同開発を行い、Sandvik社の画期的なPrimeTurning™加工方法とCoroTurn® Primeツーリングをサポートしました。 この加工方法と工具を使うことで、Mastercamにて従来の旋削とPrime Turningの加工とで方向を変更することができます。 CoroTurnPrime AタイプやBタイプのチップを組み合わせれば、PrimeTurningは素晴らしい金属切削率を実現し、50%を超える生産性が得られるほか、様々な材質において工具の長寿命化が見込めます。

PrimeTurningはCoroTurnチップを使用して、従来の旋削加工と比較して2倍の回転速度及び送り速度で加工することにより、高い金属除去率を実現します。 これらのチップは、前方の切り刃での温度を抑え、工具ノーズから逃がす設計を採用しています。 切りくずをより良好にコントロールして工具寿命を延ばし、工具交換や工程の中断を少なく抑えることができます。

PrimeTurningの工具ライブラリを改良PrimeTurning用のコロターン プライム工具ライブラリにSandvikのR0.4mmのチップが追加されています。 ライブラリはMastercam 2019とともにインストールされ、またMastercam.comのTechExchange(https://community.mastercam.com/techexchange)でもダウンロードいただけます。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

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PrimeTurningの3D工具ライブラリ3D工具(「3D工具に対応」(90ページ))に対応したことに伴い、PrimeTurningに対して2つの3D工具ライブラリが用意されています。 一方はインチ単位、もう一方はメトリック単位となっています。 ライブラリはMastercam.comのTech Exchange(https://community.mastercam.com/techexchange)からダウンロードいただけます。

What's New in Mastercam 2019 — Latheの強化部分

MILL-TURNの強化部分

以下はMastercam 2019 Mill-Turnの強化部分です。

工具突出しの調整工具を取り付けた後に、グラフィック画面上で工具をドラッグすることによって、工具の突き出し量を調整できるようになりました。 工具セットアップ マネージャの中で工具を右クリックし、突出し長を設定を選択してください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

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Mastercamは工具と工具ロケーター コンポーネントをグラフィック画面に表示します。 工具をご希望の位置までドラッグしてください。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

バーフィードの強化部分バーフィード ツールパスが改良されています。

l シミュレーションでサポートされました。

l 図形の管理を助けるオプションが追加されています。 バーフィード ツールパスで移動する図形の選択、移動後の図形の保存レベルの指定、そして元の図形を削除するオプションがあります。

l 機械が対応している場合は、主軸を選択することができます。

l 主軸原点を更新するオプション、新しい主軸原点に基づいて平面を作成するオプション、ワークオフセットを更新するオプションが追加されています。

l バーフィードの移動先と動作速度を指定するための新しいオプションがあります。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

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操作のインポート/エクスポートLatheやMillのマシングループからMill-Turnのマシングループへと操作をインポートできます。 旧バージョンのMastercamでは、Mill-Turnマシングループの操作しかインポートできませんでした。

さらに、MillやLatheのマシングループから操作をコピー&ペースト、またはドラッグ&ドロップすることもできます。 Mastercamには、インポート、またはコピーされた操作がMill-Turnのマシン定義と互換性を持っていることを確認する検証ルーチンが含まれています。

工具の取り付けを改良工具取り付けのアルゴリズムがMastercam 2019で改良されています。 特に、いずれの主軸での加工にも対応できるマルチステーションの工具ロケーターに工具を取り付ける際に役に立ちます。

タレット工具ロケーターを特定の角度方向に設定できるようになりました。 これは、Mastercam 2018では主軸工具ロケーターしか対応していませんでした。

ワークオフセット サポートを改良Mill-Turnが他のMastercam製品と同じようにワークオフセットの自動オプションに対応しています。ツールパスの作成時にワークオフセットとして自動を選択することができ、Mastercamは使用できる次のオフセットを探します。

衝突検知ファイルを管理するための新しいオプションMastercam 2019ではMill-Turnのmachineファイルに入っている衝突検知ファイル(collisionファイル)の管理方法が改良されています。 collisionファイルをmachineファイル内に保存するオプションが用意されており、またシミュレーションの起動時にMastercamにこのファイルを生成させることもできます。

l collisionファイルがカスタマイズされたものである場合は、collisionファイルをmachine

ファイルに保存することをおすすめします。

l 必ず最新のcollisionファイルがシミュレーションで使用されるようにしたい場合は、collisionファイルを保存しないことをおすすめします。 例えば、マシン定義に修正が加えられた場合などです。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

Code Expertの新しい右クリックメニュー オプションを使用すると、collisionファイルを管理することができます。 現在のマシン定義からcollisionファイルを作成するか、既存のcollisionファイルを選択して、それをmachineファイルへと追加することができます。

2019へと移行すると、Mastercamは既存の2018 machineファイルからcollisionファイルを取り除きます。 既存の2018 machineファイルのcollisionファイルを残したい場合には、ファイルをコピーしておき、上図の右クリックメニュー オプションを使用して、移行処理後の2019 machineファイルにそれを追加し直してください。

参照位置マシン参照位置マネージャに、直線軸のNC出力を抑制する軸動作なしオプションが追加されています。

例えば、X軸座標しか出力しないタレット退避の参照位置を作成することができます。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

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シミュレーションの強化部分シミュレーション起動時の初期ビューを設定できるオプションが追加されています。 以下から選択できます。

l Mastercamの標準ビュー。

l 最適なビュー。ワーク全体が見やすくなるようにフロント ビューが調整されます。

l 現在のセッション内で最後にシミュレーションを実行した時に使用したビュー。

l 強制再読込みは、シミュレーションの起動時にマシンモデルやその他のサポート ファイルをMastercamに再読み込みさせます。 こうすることで、machineファイルに修正が加えられた場合に、シミュレーションで確実に最新のモデルが使用されるようになります。

これらのオプションは、アプリケーション オプションダイアログボックスのシミュレーションページにある同期マネージャの下でも設定できます。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

シミュレーションは、各コンポーネントに対してマシン定義内に保存されている半透明設定を読み取るようにもなっています。

What's New in Mastercam 2019 — Mill-Turnの強化部分

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ポストの強化内容

以下はポストに加えられた強化部分です。

ポストブロックのカスケードMPがポストブロックのカスケードに対応しました。 このテクニックを使うと、複数のポストブロック ラベルが同じポストライン群を共有することができ、それらのポストブロック ラベルのどれを呼び出しても同じポストライン群が実行されるようになります。 これにより、コードの記述をよりコンパクトにモジュール化でき、使い回しがしやすくなります。

ポストブロックのカスケードを定義するには、単純にポストブロック ラベルを連続する行に字下げせずに記述してください。 最後のポストブロック ラベルの後に、処理するロジックのポストラインを記述してください。

ポストブロックを1つ呼び出す以外には何もしないポストブロックを定義している場合には、効果的なテクニックとなります。 例えばMPFAN.pstポストには、ドリルサイクル内の点に対して呼び出される一連の"_2"ポストブロックがあります。 しかし、これらのほとんどはpdrill_2$を呼び出す以外には何もしません。

# Additional Holes

pdrill_2$ #Canned Drill Cycle, additional points

pdrlcommonb

pcan1, pbld, n$, pxout, pyout, pzout, pcout, prdrlout, feed, strcantext,e$

pcom_movea

ppeck_2$ #Canned Peck Drill Cycle

pdrill_2$

pchpbrk_2$ #Canned Chip Break Cycle

pdrill_2$

ptap_2$ #Canned Tap Cycle

pdrill_2$

pbore1_2$ #Canned Bore #1 Cycle

pdrill_2$

pbore2_2$ #Canned Bore #2 Cycle

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

pdrill_2$

pmisc1_2$ #Canned Fine Bore (shift) Cycle

pdrill_2$

ポストブロックのカスケードを使用することで、このロジックを以下のように記述することができます。

# Additional Holes

pdrill_2$ #Canned Drill Cycle, additional points

ppeck_2$ #Canned Peck Drill Cycle

pchpbrk_2$ #Canned Chip Break Cycle

ptap_2$ #Canned Tap Cycle

pbore1_2$ #Canned Bore #1 Cycle

pbore2_2$ #Canned Bore #2 Cycle

pmisc1_2$ #Canned Fine Bore (shift) Cycle

pdrlcommonb

pcan1, pbld, n$, pxout, pyout, pzout, pcout, prdrlout, feed, strcantext,e$

pcom_movea

ポスト内でポストブロックのカスケードを使用できるようにするには、あらかじめx_mp_adv_func$スイッチでカスケードを有効にしておく必要があります。 これは「ナンバープレート」式の変数となっており、それぞれの桁が特定の高度なMP処理ルーチンを制御します。 ポストブロックのカスケード対応は2桁目(10の位)でオンになります。

x_mp_adv_func$ : 10 # Enable cascading postblock support

x_mp_adv_func$スイッチは基本的にヘッダー行の直後(他の変数よりも前)で初期化します。

NCIの更新部分MPポストを作成されている方はMastercam 2019の以下の新しいNCIデータにご注意ください。

l 1016行の末尾に20番目のパラメータが新たに追加されています。 この値を保存するための新しい定義済み変数link_op$が定義されています。 これは、複合軸ドリル操作(tool_op$= 28)でセーフティ ゾーン機能が有効になっていることを示します。

複合軸ドリル操作でセーフティ ゾーンオプションが選択されている場合、ドリル点とドリル点の間の無工具交換部でlink_op$の値が155になります。 それ以外のケースでは、(操作タイプは関係なく)link_op$の値がtool_op$と同じになります。

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

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l tool_op$に対して以下の新しい値が定義されています。

l 73: Lathe PrimeTurning™

l 140: Mill 2Dモデル面取り

l 459: Multiaxis バリ取り

l 155は複合軸ドリルのセーフティ ゾーン操作でlink_op$によって使用するために予約済みとなっています。

Mastercam 2019で登場した新しい工具タイプにも値が定義されています。 工具に関するその他の情報については、「MastercamのAccelerated Finishing™」(71ページ)と「3D工具に対応」(90ページ)をお読みください。

l 新しいAccelerated Finishing工具タイプであるテーパー型とレンズ型は工具タイプ26と27です。この値はNCI 20004行(パラメーター2)に出力され、tool_typ$の値(NCI 1016のパラメーター2)にも保存されます。

l 3D旋盤工具は既存のカスタム工具と同じNCIストラクチャで出力されます。 値はチップのタイプに基づきます。 NCI 20100行(パラメーター2)に出力され、tool_typ$にも保存されます。

l 3D旋削工具は工具タイプ50として出力されます。

l 3Dねじ切り工具は工具タイプ51として出力されます。

l 3D溝きり/突切り工具は工具タイプ52として出力されます。

正規表現の新しいMP関数Mastercam 2019には新しいMP関数regex( )が追加されており、正規表現に一致する文字列を検索することができます。 正規表現では、テキスト文字列の検索時にパターンを適用することができます。 このパターンは、リテラル文字列程度のシンプルなものや、ワイルドカード、任意文字やその他の式を使ったものにすることができます。

この関数は以下のように設定できます。

l 式に一致する文字列を返す。

l 正規表現に基づいてソース文字列を修正する。

一般的な形式:

string1 = regex (expression, string2, n)

凡例:

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

l string1: モード0と1の場合は、操作の結果が含まれた文字列となります。

l 一致が見つかった場合、これは一致する文字列となります。 一致が見つからなかった場合、これは空の文字列となります。

l モード2の場合は、修正されることになる入力文字列となります。

l expression: クォーテーションで囲まれた正規表現か正規表現が含まれた文字列です。

l string2: モード0と1の場合は、検索されることになるソース文字列となります。 モード2の場合は、string1へと挿入されることになる置換文字列となります。

l n: 関数のモードです。 2桁の値になります。 右側の桁は0、1、2のいずれかの値となり、必須です。

l 0: string2を検索し、一部でもexpressionに一致する部分があるかどうかをチェックします。 一致する文字列をstring1に返します。一致がない場合は空の文字列を返します。

l 1: string2がexpressionと完全一致するかどうかをチェックします。 一致する場合はオリジナルの文字列を、一致しない場合は空の文字列を返します。

l 2: 文字列を置換します。 string1が部分的にexpressionと一致する場合は、string1のその部分をstring2に置換します。

左側の桁は任意です。 正規表現の中に括弧で囲まれた式が複数存在する場合には、この桁を使用して、ターゲットにする式を指定できます。

regex( )関数は、結果となる文字列の開始位置と終了位置でヘルパー変数st_str_ix$とend_str_

ix$を設定します。

次の例ではNC出力行でG1、G2、G3、またはG01、G02、G03を検索しています。

srgx : "G0?[123]" # Find G or G0 followed by either 1, 2, or 3.

sinput : "N1 G01 X1.5 Y1.25 F15."

p_mypostblock

sreturn = regex(srgx, sinput, 0)

関数の結果:

sreturn = "G01"

st_str_ix$ = 4

end_str_ix$ = 7

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

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Note: regex( )関数ではどんな正規表現でも使用できます。

新しいストック関数Mastercam 2019のMPに新しい関数stockinfo( )が追加されています。 この関数では、3D高速ツールパスのモデル図形ページからストックモデルの情報を取得することができます。

stockinfo( )関数はターゲットにする行を指定してクエリーすることができます。 1つ目の引数がクエリーのモードを指定し、3つ目の引数がクエリーする行を指定します。 3つ目の引数は行の名前にすることも番号にすることもできます。

この関数は行からの情報を8項目のデータを持つ1つの文字列として返します。 文字列を解析して必要な値を取得するには、rpar( )などの関数を使用してください。

この関数によって返される文字列には以下のデータ群が含まれます。

1 壁ストック。

2 フロアー ストック。

3 要素の数。

4 色。 この数字はMastercamインタフェース内の色と関連しています。

5 行番号(1行目は0から始まります)。

6 将来的に使用するため予約済み。 常に0になります。

7 将来的に使用するため予約済み。 常に0になります。

8 列の名前。

例えば上図で2行目の加工図形をクエリーすると、次の文字列が返されます。

0.1 0.05 3 8 1 0 0 machining - right

一般的な形式:

string = stockinfo(n, x, y)

凡例:

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

l String: 文字列内に含まれたストックのパラメーター群。

l n: 関数の状態。

l 0: ドライブ(加工)の行を番号でクエリーします。

l 1: チェック(回避)の行を番号でクエリーします。

l 2: ドライブ(加工)の行を名前でクエリーします。

l 3: チェック(回避)の行を名前でクエリーします。

l x: ストックの設定をクエリーする操作のID。 現在の操作をクエリーするにはop_id$を使用してください。

l y: 関数状態のヘルパー変数。行番号か名前のいずれか。 行番号は1ではなく0から起算するということにご注意ください。

MPポストのUTF-8エンコーディングMastercam 2018では、ポストテキストに対する新しいXML形式を追加しました。 しかし、pstファイル自体は依然としてASCIIテキストとしてエンコードされます。 Mastercam 2019では、pst(あるいはmcpost)ファイル全体がUTF-8としてエンコードされます。 このことにより、米国以外の言語でのポストテキストの対応が改善されています。 旧バージョンのMastercamからポストを更新すると、この変換が自動的に行われます。

NC出力のUTF-8エンコーディングMastercam 2019では、各バッファや出力系統に使用する文字エンコーディング スキームを選択することができます。 これには以下が含まれます。

l メインのNC出力系統

l 補助的な出力系統(subprg$、auxprg$、extprg$、lccprg$)

l テキスト バッファ

l NCIファイル

メインのNC出力系統メインのNC出力系統に使用する文字エンコーディング形式を設定するために、新しい変数ncprg$が登場しました。 2つの値を取ります。

l 0ではNC出力がWindowsコードページ(ANSI)テキストとしてエンコードされます。 これがデフォルト値です。 Mastercam 2019より前のバージョンのMastercamではこの出力形式しかサポートされていませんでした。

What's New in Mastercam 2019 — ポストの強化内容

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l 10ではNC出力がUTF-8テキストとしてエンコードされます。 ご使用の機械の制御盤がUTF-8のテキストに対応している場合はこちらをご使用ください。

補助的な出力系統文字エンコーディング スキームは出力系統ごとに個別に設定することもできます。

l subprg$

l auxprg$

l extprg$

l lccprg$

これを行えるように、文字エンコーディングの指定に2桁目が追加されています。

l UTF-8テキストを使用するには、この桁を1に設定してください。

l Windowsコードページ(ANSI)テキストを使用するには、0に設定(または省略)してください。 こちらがデフォルト値であり、Mastercam 2019よりも前のMastercamでの出力もこちらになります。

例えばMastercam 2019よりも前のバージョンでは、subprg$を2に設定することでSUB出力ファイルを追記モードで開くことができました。 Mastercam 2019からは、subprg$を12に設定することで、SUB出力ファイルを追記モードで、かつUTF-8テキスト エンコーディングを使用して開くことができます。

バッファMastercam 2019では、定義した文字列バッファに対して文字エンコーディング方法を選択できます。これを行えるように、パラメーター5に2桁目が追加されています。 例えば古いバージョンのMastercamでは、次の記述で文字列バッファを開けました。

fbuf 4 0 2 1 1

Mastercam 2019では、最後のパラメーターに11を使用することで、バッファの内容をUTF-8テキストでエンコードするように指定できます。

fbuf 4 0 2 1 11

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NCIファイルNCI出力に対してUTF-8エンコーディングを選択することができます。 このオプションは詳細設定ユーティリティで設定します。 このオプションが選択されていない場合、NCIファイルはWindowsコードページ(ANSI)テキストとしてエンコードされます。

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ご注意ください ! 更新版が入手可能になっている場合があります。最新版のダウンロードについてはMASTERCAM.COM/ SUPPORT(英語サ

イト)をご参照ください。