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Windows Server 2008 R2 SP1 レビューアーズ ガイド - RC 版

発行: 2010 年 10 月

© 2010 Microsoft Corporation. All rights reserved. このドキュメントは製品の出荷前にリリースされたもので、記載されている内容が出荷される製品の詳細と同一であることについて、いかなる保証もいたしません。このドキュメントに記載されている情報は、このドキュメントの発行時点におけるマイクロソフトの見解を反映したものです。マイクロソフトは市場の変化に対応する必要があるため、このドキュメントの内容に関する責任をマイクロソフトは問われないものとします。また、発行日以降に発表される情報の正確性を保証できません。このドキュメントに記載されている情報は、このドキュメントの発行時点における製品に関するものです。この情報は、計画を立てる目的にのみ使用してください。情報は、事前の予告なしに変更されることがあります。このドキュメントに記載された内容は情報提供のみを目的としており、 明示または黙示に関わらず、このドキュメントの情報についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

Microsoft、Active Directory、Aero、BitLocker、Forefront、Excel、Hyper-V、MSDN、RemoteFX、SQL Server、Visual Studio、Windows、Windows Media、Windows PowerShell、Windows ロゴ、Windows 7、Windows Vista、および Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国またはその他の国における登録商標または商標です。

その他、記載されている会社名、製品名には、各社の商標のものもあります。

概要「Windows Server® 2008 R2 SP1 レビューアーズ ガイド」は、Windows Server 2008 R2 と Windows 7 の Service Pack 1 RC 版で導入された追加機能の技術概要を説明することを目的としています。SP1 では、いくつかの新しい機能強化が施されていますが、Windows Server 仮想化スタックを使用するユーザー向けに 2 つの重要な新機能も導入されています。

Dynamic Memory Dynamic Memory は Windows Server 2008 R2 SP1 RC 版で導入された新機能です。Dynamic Memory を使用すると、物理サーバーを仮想環境に統合する際、または仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) を導入する際の密度を向上させることができるので、予測可能なパフォーマンスと一定のスケーラビリティが得られます。また、IT 管理者は、物理ホストに利用可能なメモリをプールし、現在のワークロードのニーズに応じて、ホストで実行している仮想マシンにメモリを動的に分配できます。

RemoteFX

リモート デスクトップ サービス (RDS) の主要機能である RemoteFX を使用すると、IT 管理者は仮想デスクトップ インフラストラクチャまたはセッション バーチャリゼーションによって導入されたリモート デスクトップを通じてエンドユーザーに優れたエクスペリエンスと拡張された USB のリダイレクション機能を提供できます。プロトコルの機能強化により、エンド ユーザーは、さまざまなデバイスからリモート デスクトップおよびアプリケーションにアクセスできるようになりました。また、その際には、サーバー側のグラフィック処理によって、優れたグラフィック操作が提供されます。

このレビューアーズ ガイドは、これら 2 つの機能の評価手順に関する情報を提供することを目的としています。

目次

概要.............................................................................................................................. 2

RemoteFX によるユーザー エクスペリエンスの向上................................................1RemoteFX 評価システムの要件................................................................................1RemoteFX のユーザー エクスペリエンスの評価......................................................2手順 1: RemoteFX の評価用に Windows Server 2008 R2 SP1 を準備する...3手順 2: 仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールして構成する..................6手順 3: Windows 7 仮想マシンで RemoteFX 3D ビデオ アダプターのサポートを有効にする.........................................................................................................6

手順 4: RemoteFX のユーザー エクスペリエンスを評価する..............................7手順 5: RemoteFX USB サポートを評価する......................................................12

仮想マシンのメモリの動的割り当て.........................................................................17Dynamic Memory 評価システムの要件...................................................................18Dynamic Memory のユーザー エクスペリエンスの評価.........................................18手順 1: Dynamic Memory の評価用に Windows Server 2008 R2 SP1 を準備する..............................................................................................................19

手順 2: 仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールして構成する................19手順 3: Windows 7 仮想マシンで Dynamic Memory のサポートを有効にする......................................................................................................................... 19

手順 4: Dynamic Memory のユーザー エクスペリエンスを評価する.................20

RemoteFX によるユーザー エクスペリエンスの向上RemoteFX を使用すると、ユーザーは仮想化された環境で Windows 7 デスクトップとアプリケーションを実行できるだけでなく、3D アクセラレータ グラフィック ディスプレイ アダプターを搭載した物理コンピューターに Windows 7 とアプリケーションをインストールした場合と同様のユーザー エクスペリエンスを実現できます。Windows Server 2008 R2 SP1 のリモート デスクトップ仮想化ホスト (RDVH) および Remote Desktop Session Host (RDSH) の両方の役割サービスは、RemoteFX をサポートしています。

RemoteFX 評価システムの要件Windows Server 2008 R2 SP1 における RDVH の役割サービスの RemoveFX 機能を評価するには、このガイドの前半にある「はじめに」の「システム要件」に記載されているシステム要件に加えて、次の表に示すシステム要件を満たしている必要があります。

表 1: RemoteFX 評価システムの要件コンピューター 説明とシステム リソースW2K8R2SP1 スタンドアロン サーバーまたはドメインのメンバーにすること

ができる物理コンピューターです。このコンピューターでは、次のサーバーの役割、役割サービス、および機能がインストールされた Windows Server 2008 R2 SP1 を実行します。

Hyper-V サーバーの役割

リモート デスクトップ サービス サーバーの役割

リモート デスクトップ仮想化ホスト

コア サービスの役割サービス

RemoteFX の役割サービス

このコンピューターのシステム リソースは次のとおりです。

3D ハードウェア アクセラレータをサポートするビデオ ディスプレイ アダプター

1.6 GHz 以上で実行されている 2 基以上のプロセッサ コア

4 GB 以上の物理メモリ

250 GB 以上の空きディスク領域がある 1 つのディスク パーティション

ページ 1

WIN7-01(仮想マシン)

スタンドアロン コンピューターまたはドメインのメンバーにすることができる仮想マシンです。このコンピューターには、次のシステム リソースが備わっており、Windows 7 Enterprise SP1 または Windows 7 Ultimate SP1 を実行します。

1.6 GHz 以上で実行されている 1 つ以上の仮想プロセッサ

1 GB 以上のメモリ

120 GB 以上の 1 つの仮想ハード ディスク

WIN7-02(物理コンピューター)

Windows 7 SP1 の任意のエディションを実行していて、Windows 7 の一般的な最小ハードウェア インストール要件のみを満たしている必要がある物理コンピューターです。このコンピューターは、RemoteFX を使用してローカル リソースを Windows 7 仮想マシンに転送するために使用します。

RemoteFX のユーザー エクスペリエンスの評価次の手順を使用して、RemoteFX を使用するとリモート デスクトップのユーザー エクスペリエンスがどのように向上するのかを評価します。

1. 適切なサーバーの役割と役割サービスをインストールし、適切なビデオ ディスプレイ デバイス ドライバーが使用されていることを確認して、RemoteFX の評価に使用する Windows Server 2008 R2 SP1 を準備します。

2. 物理コンピューターで、リモート デスクトップ クライアントでの Remote FX の USB サポートを有効にします

3. 仮想マシンに Windows 7 Enterprise SP1 または Windows 7 Ultimate SP1 をインストールし、Windows 7 のリモート デスクトップ接続を構成します。

4. Windows 7 仮想マシンで RemoteFX 3D ビデオ アダプターのサポートを有効にします。

5. RemoteFX を使用することで Windows 7 でのリモート デスクトップのユーザー エクスペリエンスが向上していることを確認します。

6. 完全なエンド ツー エンドの RDS のエクスペリエンスについては、「Deployment Guide for Connection Broker」(英語) を参照してください。このドキュメントでは、RemoteFX ホスト サーバーとゲスト VM の評価エクスペリエンスと、RemoteFX ホスト サーバーとゲスト VM 間で RemoteFX 接続を使用することについてのみ説明します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

手順 1: RemoteFX の評価用に Windows Server 2008 R2 SP1 を準備する次の手順を使用して、RemoteFX の評価に使用する Windows Server 2008 R2 SP1 を実行している物理コンピューターを準備します。

1. コンピューターに Windows Server 2008 R2 SP1 をインストールします。

2. Hyper-V サーバーの役割をインストールします。Hyper-V サーバーの役割のインストールに関する詳細については、「Hyper-V Planning and Deployment Guide」(http://www.microsoft.com/download s /details.aspx? FamilyID=5da4058e-72cc-4b8d-bbb1-5e16a136ef42&displaylang=en、英語) の「Installing Hyper-V」を参照してください。

3. リモート デスクトップ サービス サーバーの役割を次の役割サービスと併せてインストールします (図 1 参照)。

リモート デスクトップ仮想化ホスト

コア サービス

RemoteFX

図 1: リモート デスクトップ仮想化ホストの役割サービス

リモート デスクトップ仮想化ホストの役割サービスをインストールする方法の詳細については、「リモート デスクトップ仮想化ホストの役割サービスをインストールする」(http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd759143.aspx) を参照してください。

ページ 3

Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

4. 3D アクセラレータ ビデオ ディスプレイ アダプターのデバイス ドライバーがインストールされていることを確認します。

3D アクセラレータ ビデオ ディスプレイ アダプターのデバイス ドライバーがインストールされていないと、RemoteFX 3D ビデオ アダプターのサポートを有効にした状態で Windows 7 仮想マシンを起動することができません。

5. Win7-02 コンピューターで、リモート デスクトップ クライアントでの Remote FX の USB サポートを有効にします。この操作を行うには、次の手順を実行します。

注: 下記の手順では、ローカル グループ ポリシー エディターを使用します。ただし、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) のグループ ポリシーを使用して同じポリシーを設定することもできます。

a. Gpedit.exe を起動します。

b. ローカル グループ ポリシー エディターのナビゲーション ページで、[コンピューターの構成]、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[リモート デスクトップ サービス]、[リモート デスクトップ接続のクライアント]、[RemoteFX USB デバイス リダイレクト] の順に移動します。

c. 詳細ウィンドウで、[サポートされている他の RemoteFX USB デバイスの、このコンピューターからの RDP リダイレクトを許可する] を右クリックし、[編集] をクリックします。

d. [サポートされている他の RemoteFX USB デバイスの、このコンピューターからの RDP リダイレクトを許可する] ダイアログ ボックスで、[有効] をクリックします。

e. [サポートされている他の RemoteFX USB デバイスの、このコンピューターからの RDP リダイレクトを許可する] ダイアログ ボックスで、[RemoteFX USB リダイレクトのアクセス権限] ボックスの一覧の [Administrators と Users] をクリックします。

[サポートされている他の RemoteFX USB デバイスの、このコンピューターからの RDP リダイレクトを許可する] ダイアログ ボックスは、図 2 のように構成されている必要があります。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 2: RemoteFX USB デバイス ポリシーの設定

f. [サポートされている他の RemoteFX USB デバイスの、このコンピューターからの RDP リダイレクトを許可する] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

6. コマンド プロンプトで「gpupdate.exe /force」と入力します。

7. コンピューターを再起動して、グループ ポリシーの設定を有効にします。

手順 2: 仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールして構成する次の手順を使用して、Hyper-V で実行している仮想マシンに Windows 7 Enterprise SP1 または Windows 7 Ultimate SP1 をインストールします。

1. 既定のインストール オプションを使用して Windows 7 SP1 をインストールします。

2. Windows 7 SP1 へのログオンに使用するアカウントに対してリモート デスクトップ接続を有効にします。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

Windows 7 でリモート デスクトップ接続を有効にする方法の詳細については、Windows 7 ヘルプの「許可するリモート デスクトップ接続の種類」を参照してください。

3. Windows Server 2008 R2 SP1 のリモート デスクトップ接続クライアントを使用して、Windows 7 SP1 に接続できることを確認します。

4. Windows 7 仮想マシンをシャットダウンします。

手順 3: Windows 7 仮想マシンで RemoteFX 3D ビデオ アダプターのサポートを有効にするWindows Server 2008 R2 SP1 を実行しているコンピューターで次の手順を使用して、Windows 7 SP1 仮想マシンに RemoteFX 3D ビデオ アダプターのサポートを追加する必要があります。

1. Hyper-V マネージャーを起動します。

2. Hyper-V マネージャーで Windows 7 仮想マシンを選択し、操作ウィンドウで [設定] をクリックします。

3. ナビゲーション ウィンドウで、[ハードウェア] の [ハードウェアの追加] をクリックします。

4. アダプターを追加して仮想マシンを起動し、アダプターがインストールされていることを確認してから、マシンを再起動します。

5. プロパティ ウィンドウで、[RemoteFX 3D ビデオ アダプター] をクリックし、[追加] をクリックします。

[ハードウェア] のハードウェアの一覧に RemoteFX 3D ビデオ アダプターが表示されます (図 3 参照)。

6. 仮想マシンを起動し、ログオンできることとドライバーが読み込まれていることを確認します。この時点で VM の再起動を求められるので再起動します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 3: 仮想マシンの RemoteFX 3D ビデオ アダプターの設定

手順 4: RemoteFX のユーザー エクスペリエンスを評価する次の手順を使用して、RemoteFX が適切にインストールおよび構成されていることを確認し、RemoteFX のユーザー エクスペリエンスを評価します。

1. Windows 7 SP1 を実行している仮想マシンを起動します。

2. Windows Server 2008 R2 SP1 のリモート デスクトップ接続クライアントを使用して、Windows 7 SP1 とのリモート デスクトップ セッションを確立します。その際、次のオプションを有効にします。

[ローカル リソース] タブの [Windows の組み合わせキーの適用先] で、次のいずれかを選択します (図 4 参照)。

全画面表示の使用時のみ: 全画面表示でリモート デスクトップ セッションを実行する場合は、このオプションを選択します。

リモート コンピューター: ウィンドウでリモート デスクトップ セッションを実行する場合は、このオプションを選択します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 4: リモート デスクトップ クライアントの [ローカル リソース] タブのオプション

[エクスペリエンス] タブの [パフォーマンス] で、[LAN (10Mbps 以上)] を選択し、すべてのチェック ボックスがオンになっていることを確認します (図 5 参照)。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 5: リモート デスクトップ クライアントの [エクスペリエンス] タブのオプション

3. Windows 7 SP1 のローカルの Administrators グループのメンバー アカウントを使用してログオンします。

4. Windows 7 のテーマを、Aero テーマを使用するように変更します。

デスクトップ テーマはすべての Aero 機能 (透明感など) が適用された状態で表示されます。

図 6: Aero テーマを有効にしたリモート デスクトップ セッション

5. 電卓を起動します。

6. ペイントを起動します。

7. エクスプローラーを起動します。

8. Aero プレビューを使用してプログラムを表示します (図 7 参照)。

ヒント: Aero プレビューを使用するには、マウス ポインターをタスク バー上のアイコンに合わせます。

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図 7: Aero プレビューを使用したリモート デスクトップ セッション

9. Aero フリップを使用してプログラムを切り替えます (図 8 参照)。

ヒント: Aero フリップを使用するには、Windows キーを押しながら Tab キーを押します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 8: Aero フリップを使用したリモート デスクトップ セッション

10. Windows Media Player を使用して Windows 7 のサンプル ビデオのいずれかを再生します。

ヒント: サンプル ビデオは、各ユーザーの “ライブラリ\ビデオ\サンプル ビデオ” フォルダーにあります。

11. リモート デスクトップ セッションからログオフします。

手順 5: RemoteFX USB サポートを評価する次の手順を使用して、RemoteFX が適切にインストールおよび構成されていることを確認し、RemoteFX USB サポートを評価します。

1. Windows 7 SP1 を実行している仮想マシンを起動します。

2. Windows Server 2008 R2 SP1 を実行しているコンピューターに、USB デバイスを差し込みます。

注: 下記の手順では、USB カメラを使用します。

3. リモート デスクトップ接続のクライアントを起動します。

4. [リモート デスクトップ接続] ダイアログ ボックスで、[オプション] をクリックします。

5. [ローカル リソース] タブで、[詳細] をクリックします。

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6. [ローカル デバイスとリソース] セクションで [その他のサポートされている RemoteFX USB デバイス] を展開して、手順 2. で差し込んだ USB デバイスを選択し、[OK] をクリックします (図 9 参照)。

図 9: リモート デスクトップ接続で USB デバイスのサポートを有効にする

7. [リモート デスクトップ接続] ダイアログ ボックスで、[接続] をクリックします。

8. Windows 7 SP1 とのリモート デスクトップ セッションを確立します。

9. Windows 7 SP1 のリモート デスクトップ セッションで、デバイス マネージャーを起動します。

10. デバイス マネージャーで、手順 2. で差し込んだ USB デバイスを探します。

USB デバイスのデバイス ドライバーがインストールされていない場合、デバイス マネージャーでは USB デバイスが図 10 のように表示されます。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 10: RemoteFX リモート デスクトップ セッションの USB デバイスの状態 (デバイス ドライバーをインストールする前)

USB デバイスのデバイス ドライバーがインストールされている場合、デバイス マネージャーでは USB デバイスが図 11 のように表示されます。

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図 11: RemoteFX リモート デスクトップ セッションの USB デバイスの状態 (デバイス ドライバーをインストールした後)

Windows 7 SP1 に USB デバイスのデバイス ドライバーをインストールすると、デバイスを正常に使用できます。

11. デバイス マネージャーで、[システム デバイス] を展開し、[Remote Desktop USB Hub] デバイスを確認します (図 12 参照)。

Remote Desktop USB Hub デバイスは、リモート デスクトップ接続クライアントからリダイレクトされるすべての USB デバイスの仮想 USB ハブとして機能します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 12: Windows 7 SP1 の RemoteFX USB デバイス ドライバー

12. Windows Server 2008 R2 SP1 を実行しているコンピューターで、[デバイスとプリンター] を開きます。

13. 図 13 のように、[デバイスとプリンター] の [未指定] の下に USB デバイスがリダイレクトされていることがわかります。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 13: [デバイスとプリンター] に表示されるリダイレクトされた USB デバイス

14. Windows 7 SP1 セッションからログオフします。

ここまでの説明を簡単にまとめると、RemoteFX 機能を使用すると、仮想マシンで実行している Windows 7 SP1 とアプリケーションで、物理コンピューターで実行した場合と同じユーザー エクスペリエンスを提供できます。また、リモート ユーザーは、ローカルの USB デバイスをリモート デスクトップ セッションにリダイレクトすることもできます。この一連の手順は、RemoteFX によって、仮想化された環境で Windows 7 とアプリケーションを実行するときのユーザー エクスペリエンスがどのように向上するのかを理解するのに役立ちます。

仮想マシンのメモリの動的割り当てWindows Server 2008 R2 SP1 の Hyper-V に備わっている Dynamic Memory 機能を使用すると、ユーザーは仮想マシンのメモリを動的に割り当てることができる仮想化された環境で Windows 7 SP1 とアプリケーションを実行できます。Dynamic Memory 機能を使用すると、IT 管理者は、仮想マシンのメモリ割り当ての初期値と最大値を指定できます。仮想マシンのメモリを動的に割り当てられるので、システム リソースをより効率的に使用できます。また、システム リソースは、各仮想マシンのニーズに基づいて自動調整されます。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

Dynamic Memory 評価システムの要件Windows Server 2008 R2 SP1 の Hyper-V に備わっている Dynamic Memory 機能を評価するには、このガイドの前半にある「はじめに」の「システム要件」に記載されているシステム要件に加えて、次の表に示すシステム要件を満たしている必要があります。

表 2: Dynamic Memory 評価システムの要件

コンピューター 説明とシステム リソースW2K8R2SP1 スタンドアロン サーバーまたはドメインのメンバーにすること

ができる物理コンピューターです。このコンピューターでは、Hyper-V サーバーの役割をインストールした Windows Server 2008 R2 SP1 を実行します。このコンピューターのシステム リソースは次のとおりです。

1.6 GHz 以上で実行されている 2 基以上のプロセッサ コア

4 GB 以上の物理メモリ

250 GB 以上の空きディスク領域がある 1 つのディスク パーティション

WIN7-02 スタンドアロン コンピューターまたはドメインのメンバーにすることができる仮想コンピューターです。このコンピューターには、次のシステム リソースが備わっており、Windows 7 SP1 を実行します。

1.6 GHz 以上で実行されている 1 つ以上の仮想プロセッサ

1 GB 以上のメモリ

120 GB 以上の 1 つの仮想ハード ディスク

Dynamic Memory のユーザー エクスペリエンスの評価次の手順を使用して、Hyper-V の Dynamic Memory 機能によってユーザー エクスペリエンスがどのように向上するのかを評価します。

1. Hyper-V サーバーの役割をインストールすることで、Hyper-V の Dynamic Memory 機能を評価に使用する Windows Server 2008 R2 SP1 を準備します。

2. Hyper-V で実行している仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールします。

3. Windows 7 仮想マシンで Hyper-V の Dynamic Memory 機能を有効にします。

4. Dynamic Memory を使用することで、Windows 7 で追加のプログラムを実行する際のユーザー エクスペリエンスが向上していることを確認します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

手順 1: Dynamic Memory の評価用に Windows Server 2008 R2 SP1 を準備する次の手順を使用して、Dynamic Memory の評価に使用する Windows Server 2008 R2 SP1 を実行している物理コンピューターを準備します。

1. コンピューターに Windows Server 2008 R2 SP1 をインストールします。

2. Hyper-V サーバーの役割をインストールします。

Hyper-V サーバーの役割のインストールに関する詳細については、「Hyper-V Planning and Deployment Guide」(http://www.microsoft.com/downloadS/details.aspx?FamilyID=5da4058e-72cc-4b8d-bbb1-5e16a136ef42&displaylang=en、英語) の「Installing Hyper-V」を参照してください。

手順 2: 仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールして構成する既定のインストール オプションを使用して、Hyper-V で実行している仮想マシンに Windows 7 SP1 をインストールします。Hyper-V の Dynamic Memory 機能を評価する際に、Windows 7 SP1 に追加でインストールが必要なソフトウェアやデバイス ドライバーはありません。

手順 3: Windows 7 仮想マシンで Dynamic Memory のサポートを有効にするWindows Server 2008 R2 SP1 を実行しているコンピューターで次の手順を使用して、Windows 7 仮想マシン用に Dynamic Memory 機能を構成する必要があります。

1. Hyper-V マネージャーを起動します。

2. Hyper-V マネージャーで最初の Windows 7 仮想マシンを選択し、[操作] ウィンドウで [設定] をクリックします。

3. ナビゲーション ウィンドウで、[ハードウェア] の [メモリ] をクリックします。

4. プロパティ ウィンドウで、[動的] をクリックします。

5. [スタートアップ RAM] ボックスに「512」と入力します。

6. [最大 RAM] ボックスに「3192」と入力します。

Dynamic Memory の設定は、図 14 のように構成されます。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

図 14: 仮想マシンの設定ダイアログ ボックスでの Dynamic Memory の構成

7. 仮想マシンの設定ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

手順 4: Dynamic Memory のユーザー エクスペリエンスを評価する次の手順を使用して、Dynamic Memory が適切にインストールおよび構成されていることを確認し、Dynamic Memory のユーザー エクスペリエンスを評価します。

1. Hyper-V マネージャーを使用して、Windows 7 SP1 を実行している仮想マシンに接続します。

2. Windows 7 SP1 を実行している仮想マシンを起動します。

3. Windows 7 SP1 のローカルの Administrators グループのメンバー アカウントを使用してログオンします。

4. タスク マネージャーを起動します。

5. [パフォーマンス] タブで、Windows 7 SP1 で現在利用できるメモリ量を確認します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

ヒント: [物理メモリ (MB)] の [合計] に、利用可能なメモリの総量が表示されます。

メモリ容量は、仮想マシンの設定ダイアログ ボックスの [スタートアップ RAM] ボックスに指定した 512 MB に近い数値となります (図 15 参照)。

図 15: Windows 7 で利用可能な初期メモリ

6. 電卓を起動します。

7. ペイントを起動します。

8. ワードパッドを起動します。

9. エクスプローラーを起動します。

10. XPS ビューアーを起動します。

11. コマンド プロンプトを起動します。

12. Windows Media Player を起動します。

13. Windows Update を起動します。

14. コンピューターの管理を起動します。

15. タスク マネージャー以外のすべてのプログラムを最小化します。

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

16. タスク マネージャーの [パフォーマンス] タブで、Windows 7 SP1 で現在利用できるメモリ容量を確認します。

ヒント: [物理メモリ (MB)] の [合計] に、利用可能なメモリの総量が表示されます。

メモリ容量は、仮想マシンの設定ダイアログ ボックスの [スタートアップ RAM] ボックスに指定した 512 MB より大きい数値になっています (図 16 参照)。

図 16: いくつかのプログラムの実行後に Windows 7 で利用可能なメモリ

ここまでの説明を簡単にまとめると、Windows Server 2008 R2 SP1 の Hyper-V に備わっている Dynamic Memory 機能を使用すると、仮想化された環境で実行している Windows 7 SP1 とアプリケーションで必要に応じてメモリを動的に割り当てることができます。仮想マシンに割り当てられるメモリの初期容量と最大容量は、仮想マ

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Windows Server 2008 R2 レビューアーズ ガイド

シンごとに構成できます。そのため、すべての仮想マシンのメモリ割り当てを細かく制御することが可能です。

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