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いよいよ7月4日に Ve n d é e G l o b eの予選レース「Vendée-Arctique-Les Sables d’Olonne」がスタートします。 同レースは、フランス西部の都市、レ・サーブル・ドロンヌ港の沖合からスタートし、北極圏のアイスランド付近のポイント、大西洋のポルトガル領アゾレス諸島付近のポイントを経てスタート地点に戻る約14日間のソロレース。スタート2日前に全参加選手がオンライン上で気象ブリーフィングを行う予定で、気象条件によって、アイスランドとアゾレス諸島のどちら
― Vendée Globeへの道 ―DMG MORI SAILING TEAM
皆さま、こんにちは!「DMG MORI SAILING TEAM」と白石康次郎選手の挑戦をお伝えするメルマガ『DMG MORI SAILING TEAM -Vendée Globeへの道 -』の第 8号です。今回は、7月 4日にスタートする Vendée Globeの予選レース「Vendée-Arctique-Les Sables d’Olonne」に向けたチームの状況をお伝えします。
予選レースに向けて実践的な2000マイルのソロロングセーリングを実施
VGまであと 133日!
発行日 2020.06.29 Vol.8
「Vendée-Arctique-Les Sables d’Olonne」のレースコース
を先に通過するかが確定します。出場を予定しているスキッパーは22名で、本番のVendée Globe 2020に出場するには、このレースを完走する必要があります。
白石選手は、5月上旬に渡仏して以降、このVendée-
Arctique-Les Sables d’Olonneに向けてトレーニングを行ってきました。前号では、5月20日から25日までの5日間、予選レースを想定したセーリングを実施したとお伝えしましたが、6月8日からは、さらに距離を伸ばし、2000マイルのソロロングセーリングを行いました。 今回の2000マイルセーリングは、序盤は天候に恵まれましたが、中盤以降は雨やスコールに見舞われる場面もありました。
強い雨が降ると、カッパもびしょびしょになり、船のなかも湿った状態が続きます。ロングセーリング中、目まぐるしく変わる風向きや鉛色の空を見て、白石選手は、南に下るほど海域が荒れることで知られる南氷洋を思い出したそうです。 予選レースでも、北極圏のアイスランド付近がコースに入っているので、ヒーターを持っていく必要がありそうです。こうした対策もセーリング中の体調管理として重要なポイントです。 ヨットレースでは、最低限の真水は積んでいきますが、水を積めば積むほど船が重くなるので、海水を濾過して真水に変えるウォーターメーカーという装置を利用し、船の軽量化につなげています。今回のセーリングでも、この装置を使って真水を確保しました。ちなみに、生活用水は、スコール時にセールにたまった雨水を利用します。
発行日 2020.06.29 Vol.08
DMG MORI SAILING TEAM ― Vendée Globeへの道 ―
出航前に確認した気象予報をもとに走行計画を立て、より実践を想定したセーリングに。
海水を濾過する装置を利用し、約1時間半でタンクに真水をためる。天候に恵まれたセーリング序盤。デッキに魚が揚がることも。
セーリング後半、スコールで強い雨がデッキをたたく。風も安定せず、波も荒いのが写真からわかる。
ホームポートのロリアンでは、ショアクルーたちが船上の白石選手と連絡を取りながら24時間体制でサポートをしました。そのおかげで初日から順調なセーリングとなり、最後に風が弱まりスピードが落ちたものの2000マイルを8日間で走破することができました。
白石選手が今回、特に気をつけたのは、怪我をしないように慎重に作業をすることです。予選レースを想定したセーリングとはいえ、怪我をしてしまったら肝心の予選レースに出られなくなってしまいますし、船上作業はどれも重労働なので注意が必要です。白石選手によると、「僕はオールドセーラーだから無理は禁物」とのことです。 皆さまがこのメルマガを目にするころには、白石選手とDMG MORI SA IL ING TEAMは、7月4日スタートのVendée-Arctique-Les Sables d ’Olonneに向けた最終調整に入っています。 このレースレポートは、次々回の第10号にてお届けする予定です。予選レースの完走、そしてVendée Globe 2020の出場権獲得という嬉しいご報告をできるよう、チーム一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします!
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白石選手について、「セーリングを始めてからずっと憧れていた方」と語るフェデリコさん。
【メンバー紹介】 1996年、日本生まれ。小学校時代から水泳、バスケットボール、ラグビーなどのスポーツに親しみ、ラグビーではU16フィリピン代表に選抜され、海外遠征を経験したこともあるフェデリコさん。セーリングとの出会いは2015年、新聞で見たセーリングチーム選考会に参加したことだったそうです。これがきっかけで「海神チームジャパン」のメンバーとなり、レッド・ブル・ユース・アメリカズカップ日本代表にも選出されました。ちなみに、前号で紹介した鈴木シモンさんとは、この海神チームジャパンでユース・アメリカズカップに出場したときのチームメイトで、DMG MORI SAILING TEAMに参加したのも同じタイミング。チームでは、船の整備やトレーニングへの同行など、セーリングのサポートを担当しています。
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2000マイルの単独セーリングから帰港したDMG MORI Global One号。無事にトレーニングを終えたことで、白石選手も充実した表情。
【白石康次郎MEMORY】
ー新たなる決意ー 3号の本コーナーでは、白石選手が多田雄幸さんに弟子入りしたところまでをお伝えしました。多田さんは、弟子になった高校生の白石選手をヨットに乗せ、ヨットだけでなく人生の楽しみ方を教えてくれたそうです。また、海外の名高いセーラーとの付き合いや資金集めなど、なんでも気さくに話してくれたことが、「いつかは単独で世界一周レースに出場する」という白石選手の夢を育みました。白石選手は師匠のサポートをしながら、小型船舶操縦士、
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発行元 : DMG MORI SAILING TEAM お問い合せ : DMG MORI SAILING TEAM <[email protected]>
https://sailingteam.dmgmori.com/
DMG MORI SAILING TEAMの公式WEBサイトが開設しました!随時最新情報を更新していきますので、ぜひご覧ください。
@SailingTeamDMGMORI@sailingteamdmgmori
皆さん、こんにちは。
本文中にもありましたが、2000マイルのトレーニングも無事に終えることができ、
いよいよVendée Globeの予選レースが7月4日にスタートします。
このレースは、DMG MORI Sailing Teamにとって初めて出場するヨットレースになります。
皆さんの愛情がたっぷりと詰まったDMG MORI Global One号の晴れ舞台です。
ご支援をいただいているスポンサーの皆さまに、この舞台に立てることを改めて感謝申し上げます。
また、世界的な混乱を招いたコロナ禍のなか、感染対策をとりながらヨットを
万全の状態にしてくれたクルー達にも感謝しています。
このレースに完走して、正式にVendée Globe出場権を獲得して、皆さまに良いご報告ができるよう、
ベストを尽くしたいと思います。
感謝
白石選手からのメッセージ
ボイラー、冷凍、危険物取扱者など、航海に必要な国家資格を取得しました。 多田さんは、1982年に出場した世界一周単独ヨットレース「アラウンド・アローン」で優勝を遂げますが、その後、1990年に出場した「第3回BOCレース」を棄権しました。当時24歳だった白石選手は、師匠との別れのなかで、単独世界一周レースへの出場の決意を新たにしたのです。
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