自薦絶賛！！「もうKYと言われても大丈夫。今の空気の線量を読もう」

-オープンフォース総統@nanbuwks

上級者にも対応

ホームセンタにある材料で

丁寧な解説付き

歩数計でカウント

誰でも作れる

ガイガー管から

ハンドメイド！

2011Geiger Making Special BookGeiger Making Special Book

ハンズオンテキスト

VGMT型ガイガー管のすべて！VGMT型ガイガー管のすべて！VGMT型ガイガー管のすべて！

著作：オープンフォース

@nanbuwks

#cloudcande

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ご自由にお使いください。

Ver.20110612

VGMT型ガイガー管

作成手順

Ver.20110611

ガイガーカウンターとは

放射線を測る装置です。放射線の数を数える機能があり、放射能を測るのには向いていません。（エネルギーや核種を測るのは苦手。）内部にガイガー管があり、この管がセンサーとなります。

ガイガー管とは

ガイガーミューラー管、ガイガーミューラーチューブなどと言われ、２０世紀のはじめに開発されました。単純な構造で、ハイテクは必要ありません。今生産しているメーカはあまりありません。

VGMT型ガイガー管とは

しろうとが、ホームセンターなどで入手できる材料で作れることを目標に設計されたガイガー管です。

VGMTとは

Volks Geiger Muller Tube

「国民のガイガーミューラー管」

この冊子は

VGMTガイガー管の製作、そのガイガー管を使ったガイガーカウンタの作成、およびそのハンズオンのためのテキストです

目次

概略編

ガイガー管編

ガス作成編

参考資料

●ガイガーカウンター製作ハンズオン：概略編

今回は写真左側のVGMT19型のガイガー管から作ります。

まず、おことわりですが今回作るものは写真のようにショボいです。自作管は性能が低いですし、100円歩数計でカウントなので累計CPMしか出ません。

成功率も低いので、確実なものをお求めならガイガー管は写真の市販のものを使うのがいいかもしれません。

ハンズオンに必要な材料です。運営側で用意の予定です。高圧電源はバックライトインバーターか「写ルンです」を選択。

ガイガー管はホームセンターにある材料などで作ります。これも運営者で準備。

二人一組になって作ります。これは１組ごとで使う工具キット。

ブレッドボード上に回路を組んでいきます。はんだづけはゼロに近い方向で。

特性を試験器でチェックします。

特性に合わせて電池の本数を選択します。

100円ペンケースに入れたところ。時間がある人は歩数計の感度のアップをします。時間が足りなくてここまで来れない人はランプと音での動作まで。

大体今までので材料費は2000円程です。しかし苦労したくない方は写真のような安定動作するキット（１万円ほど）で作った方がいいかもしれません。

●ガイガーカウンター製作ハンズオン：ガイガー管編

VGMT19型の自作管の作り方。まず6φ銅管を4cmにカットします。

バリを丹念に取って、5φのABS丸棒が入るようにしておきます。

サランラップをあてて引っ張り、角で破れないか確認しておきます。

内部をきれいに清掃。

次に5φABS管をバーナーで熱してちょっと伸ばします

こんな感じに斜めにカット。これが圧力隔壁になります。

今度は4φABS管を長く細く伸ばします

アノードとしてニクロム線を切り、まっすぐにしたものと先の部品と組み合わせます。

圧力隔壁内部をエポキシで満たして固めます

銅パイプに差し込みエポキシで固めます。

完全に固まる前に位置調整してアノード線が中心に来るようにします。

検出窓を作ります。管端にエポキシを塗って…

サランラップに押し付けて接着。

サランラップを引っ張ってビニールタイで留めておきます

固まったらビニールタイを取り外し、針金部分の跡に沿ってカッターでサランラップを除去。

切り口にエポキシを盛っておきます

圧力試験のあと、アルゴンエタノールガスを注射器にとります。

2気圧⇔0.5気圧を10往復してガスパージします。これを2セット行います。

●ガイガーカウンター製作ハンズオン：ガイガー管編

最後に圧力を0.1気圧に保ってABSパイプを焼き切り、密封します。

このあと試験して、動いていたらVGMT型ガイガー管作成は完了です。

●ガイガーカウンター製作ハンズオン：ガス作成編

内部ガスの作製編です。まず、どこにでもある密封用器を準備します。

密封用器は中身を消費しておかないといけません。

密封用器の口に4φABSパイプを差し込み、接着剤でシールします。

バイクのパンク修理キットをぶった切ってチューブにつなげるようにしておきます。

密封用器は熱帯魚用のバルブをつけ、無水エタノールを満たしておきます。

今回アルゴンガスは防寒ジャケット用のものを使いました。

CO2ボンベを利用するバイクパンク修理キットとボンベのサイズが同じでした。

エタノールがクエンチ抑止材です。 密封用器内の空気をゼロにします。

そのあと、アルゴンガスを吹き込みます。Ar90%+EtOH10%ガスができます。

パイプ類の構成はこんな感じ。ABSパイプと熱帯魚用のチューブ、コック、バイク修理キットのバルブで構成。

スタッフの協力も欠かせません。

ガイガー管の方の準備ができたらガスを注射器にとって使用します。空気が入らないように注意。これでガス編解説はおしまいです。

●参考資料

以下は自分で勉強を行いたい方のための参考書類です。ちゃんと数字を読めるようになるために、人に聞くのではなく自分で調べる態度を厭わない方はぜひともご参考にしてください。

放射線測定ハンドブック

グレン・F. ノル ( Glenn F. Knoll) 著 木村 逸郎, 阪井 英次 訳

日刊工業新聞社; 第3版 (2001/03)　\27,300

基本の基本という感じの本です。ガイガーに限らず様々な計測方法について網羅されています。より発展的な研究をしたい方には必須です。しかし日本語版は値段が高すぎで気軽に購入できません。また入手も困難になっていますので、図書館の利用をおすすめします。また、原著の第４版が２０１０年に出ています。$144.23で原著を購入するのもいいかもしれません。

放射線計測の理論と演習

上下巻　ニコラス　ツルファニディス　著　坂井英次訳　現代工学社

現代工学社 (1986/01)　\5040,\4200

古い本ですが、こちらも基本を網羅した本です。演習問題がオススメ。より発展的な研究をしたい方はぜひ。こちらも図書館の利用をお薦めします。

図解 放射性同位元素等取扱者必携

放射線取扱者教育研究会 著

オーム社 (2007/05) \3150円

まだちゃんと見ていませんが、かなり良さそうな本です。