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USER’S MANUAL 12ビット8点AD変換ボード 98AD12P8D-79 AZI-31 20 (第3版 1997.8) AZI-3120

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Page 1: USER’SMANUAL 12ビット8点AD変換ボード - Interface2 AZI-3120 アナログ部の異常電圧がパソコンに影響しないようにバス絶縁対策が行われていますが、

USER’S MANUAL

12ビット8点AD変換ボード

98AD12P8D-79 AZI-3120

(第3版 1997.8)

AZI-3120

Page 2: USER’SMANUAL 12ビット8点AD変換ボード - Interface2 AZI-3120 アナログ部の異常電圧がパソコンに影響しないようにバス絶縁対策が行われていますが、

目次

3.接続方法 2

3.1 外部信号の接続 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

■アナログ入力信号の接続例(差動入力) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

■外部トリガ使用時の接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

■1件のサンプリング使用時の接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

■汎用入力の接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

■汎用出力の接続例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

3.2 外部配線時の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

3.4 コネクタ仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

■コネクタピンアサインメントおよび信号名<CN1> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

■コネクタ信号説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

■等価回路 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

4.スイッチ類の説明 10

4.1 各部名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

■上面(出荷時設定) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

4.2 各スイッチの機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

■I/Oポートアドレス設定(RSW1~3) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

■ボード番号設定(RSW4) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

■パソコンからのリセット信号設定(JP1) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

■入力レンジ設定(JP2~17) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

■ユニポーラレンジのオフセット調整(VR17~24)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

■バイポーラレンジのオフセット調整(VR9~16)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

■ゲイン調整(VR1~8) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

■外部リファレンス出力調整(VR25,26,TP1,2,TPCOM) ・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

6.仕様 15

6.1 このボードの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

■機能と特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

6.2 ハードウェア仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

6.3 付属ソフトウェア仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

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AZI-3120

Page 3: USER’SMANUAL 12ビット8点AD変換ボード - Interface2 AZI-3120 アナログ部の異常電圧がパソコンに影響しないようにバス絶縁対策が行われていますが、

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AZI-3120

● アナログ部の異常電圧がパソコンに影響しないようにバス絶縁対策が行われていますが、

絶縁側のグランド(COM)とパソコンのグランド(FG)に電圧(V)を印加しないでくだ

さい。故障や焼損の原因となります。

【正しい接続】 【間違った接続】

● アナログ信号の入力は、入力保護電圧(Vp)を瞬時でも超えないよう(サージ電圧含む)

にしてください。Vp以上の入力は、故障や発熱の原因となります。

Vp:入力保護電圧

ボードの電源ON時 -35V~+35V

ボードの電源OFF時 -20V~+20V

を超える電圧を、COM-AIN(+)または

COM-AIN(-)間に、印加しないでくだ

さい。

● 外部回路への供給電源(±15V,±5V)を利用する場合には最大負荷電流を超えないよう

に注意してください。

最大負荷電流を超えて使用すると、故障や発熱の原因となります。

REF(+5V) 最大負荷電流2mA

REF(-5V) 〃 〃

+ 5V 〃 100mA

+15V 〃 10mA

-15V 〃 10mA

電源出力短絡(ショート)は故障の原因となります。短絡は、内部回路動作に影響を与

えます。

● 出力信号同士(OUT1/2,REF(+5V),REF(-5V),+5V,+15V,-15V)の接続は行わないでく

ださい。故障の原因となります。

● 入力信号(EXINT IN,EXTRG IN,IN1/2)に、0~+5V以外の電圧を入力しないでください。

故障の原因となります。

● パソコンまたは外部機器の電源を入れたまま、外部接続コネクタの着脱はしないでくだ

さい。故障や誤動作の原因となります。

ESIAシリーズコネクタピン番号についてESIAシリーズでは、アンフェノール型コネクタ,ハーフピッチ型コネクタ共にコネクタのピン番号をすべて統一しております。これによりESIAシリーズ全体(ボード,ケーブル,端子台)の標準化を行い、より使いやすい製品にしています。●アンフェノール型ピン番号(ボード側) ●ハーフピッチ型ピン番号(ボード側)

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AZI-3120

デジタル(EXINT IN,EXTRG IN,IN1/2,OUT1/2,+5V)信号を使用する場合は、接続ケーブルを1.5m

以下にしてください。

デジタル信号に、スイッチ,リレーなどのメカニカル接点を接続すると、チャタリングによって誤

動作する場合があります。

アナログ入力接続ケーブルがノイズを受けることにより、正常な変換データが取り込めない場合が

あります。

このため、接続ケーブルはできるだけ短くするかシールドケーブルを使用し、ノイズの発生源(モ

ータなどの動力源,およびその配線)から離してご使用ください。

3 1 外部信号の接続.

外部入出力信号はボード面のアンフェノールコネクタに接続します。

以下に各々の接続例を示します。

■ アナログ入力信号の接続例(差動入力)アナログ入力信号を差動入力方式にてチャンネル1に接続し、AD変換する場合の接続例を示します。

使用しないチャンネルは、各チャンネル間の干渉を防止するため、各チャンネルの入力と

コモンをショートさせてください。

■ 外部トリガ使用時の接続例サンプリングトリガ条件に、外部トリガを使用する場合の接続例を示します。

下図では、EXINT INの立ち下がりエッジに同期して、チャンネル1のアナログ入力信号をサンプリング

します。(トリガ条件などの設定を行う必要があります。)

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AZI-3120

■ 1件のサンプリング使用時の接続例EXTRG INの入力信号のパルスに同期して、チャンネル1のアナログ入力信号を1件ずつサンプリングす

る場合の接続例を示します。

(EXST,EXIN,EXEDなどのコマンド設定を行う必要があります。)

■ 汎用入力の接続例IN1の入力信号(TTL)のON/OFFを入力・検出する場合の接続例を示します。

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AZI-3120

■ 汎用出力の接続例CN1から信号(TTL)のON/OFFを出力する場合の接続例を示します。

3 2 外部配線時の注意事項.

1)添付コネクタを使って、配線・組み立てする場合、次のように行ってください。

●添付コネクタを使い配線する例 ●コネクタの組み立て例

添付コネクタへ半田付するときは他の端子

とショートさせないように注意してくださ

い。

半田付部には絶縁チューブを通してくださ ケーブルをコネクタの端子に通し半田付します。

い。 コネクタカバーを図のように組み合わせます。

2)信号ケーブルは、モーター,インバータなど他の誘導源からなるべく離すようにしてください。ノ

イズの影響により正しい計測ができなくなります。

3)ツイストペアケーブルの使用

使用するケーブルは、なるべくツイストペアケーブルを使用してください。

ツイストペアケーブルは下図のように2本の線をよりあわせたもので誘導結合によるノイズを低減す

る効果があります。

下図のように↑の方向への磁束による誘導電圧が と で打ち消されるため、外部誘導によるノイA B

ズを低減できます。

4)シールドケーブルの使用

商用電源を使用した機器等との接続時、静電気結合のノイズ対策のために使用するケーブルはシー

ルドされたものを使用してください。

ノイズ対策のシールドの接地方法については、その環境,ノイズの種類によりまちまちです。

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AZI-3120

5)接地

外部信号源(機器)と接続する場合、機器によっては するおそれがあります。リーク電流などで感電

パソコンおよび、外部機器を するか両機器のフレームグランドを太い電線で接続し接地確実に接地

してください。

*ノイズ対策などの参考文献として下記のものがあります。

参考文献

アナログ回路のトラブル対策

CQ出版社 蒲生 良治著

電子機器のノイズ対策法

オーム社 仁田 周一著

6)出力インピーダンスの影響

アナログ信号源の出力インピーダンスはなるべく低いものを使用してください。出力インピーダン

スが高い場合、ADボードの入力インピーダンスとの関係から精度が悪くなります。

(当社アナログ回路の入力インピーダンスは10MΩ以上です。)

下図の回路において、信号源をVo,信号源インピーダンス(出力インピーダンス)をRs,Rinを入

Rin力インピーダンスとすると測定信号Vinは、Vin = Vo なりRsとRinで分圧されます。

Rs + Rin

ここで本ボードの入力インピーダンスRin=10MΩと出力インピーダンスRs=100kΩの信号源を接続

し、信号源Voが10Vを出力した場合は、

10 Ω7

Vin = 10V × = 9.9009Vとなり約100mVの誤差となります。10 Ω + 10 Ω5 7

各分解能における、出力インピーダンスの値は下表を目安としてください。

なお、目安は、ADコンバータ分解能の1/2としています。

分解能 出力インピーダンス 精度の目安

8ビット 20kΩ以下 0.2%以下

10ビット 5kΩ以下 0.05%以下

12ビット 1.2kΩ以下 0.012%以下

16ビット 75Ω以下 0.00075%以下

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AZI-3120

3 4 コネクタ仕様.

■ コネクタピンアサインメントおよび信号名〈CN1〉 ボード側

● 使用コネクタ(ボード側)

メーカー:山一電機

型式:MFS50-2115-BS-C3または相当品

● 適合コネクタ

メーカー:DDK

型式:57-30500-D76または相当品

NC:未接続

■ コネクタ信号説明 ボード側

端子 チャン信号名 機 能 用 途 仕 様

番号 ネル

AIN1(+) 2 CH1 アナログ入力信号(+) 外部アナログ信号の入力端 入力インピーダンス:10MΩ以上

AIN2(+) 4 CH2 子 過電圧入力保護

AIN3(+) 6 CH3 ・ボード電源ON時 :最大±35V

AIN4(+) 8 CH4 ・ボード電源OFF時:最大±20V

AIN5(+) 10 CH5

AIN6(+) 12 CH6

AIN7(+) 14 CH7

AIN8(+) 16 CH8

AIN1(-) 1 CH1 アナログ入力信号(-)

AIN2(-) 3 CH2

AIN3(-) 5 CH3

AIN4(-) 7 CH4

AIN5(-) 9 CH5

AIN6(-) 11 CH6

AIN7(-) 13 CH7

AIN8(-) 15 CH8

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AZI-3120

端子 チャン信号名 機 能 用 途 仕 様

番号 ネル

COM1 26 CH1 アナログ入力コモン 外部アナログ信号の入力端 入力インピーダンス:10MΩ以上27

子 過電圧入力保護COM2 28 CH2

29 ・ボード電源ON時 :最大±35V

COM3 30 CH3 ・ボード電源OFF時:最大±20V31

COM4 32 CH433

COM5 34 CH535

COM6 36 CH637

COM7 38 CH739

COM8 40 CH841

EXINT IN 21 外部割り込み入力 ドライバソフトウェアのトリガ設定 TTLレベル入力(パソコン割り込み) で外部トリガを選択したと ・外部駆動電流 2mA以上

きに使用 ・LOWレベル 最大入力電圧 0.8V・HIGHレベル最小入力電圧 2.0V

EXTRG IN 22 AD変換スタート外部入力 ドライバソフトウェアのEXSTコマン ・立ち下がりエッジで有効(1件サンプリング) ドにより、任意のタイミング

で1件のサンプリングを行います。

IN1 43 汎用デジタル入力 ドライバソフトウェアのDIコマンド TTLレベル入力(チャンネル1,2) により入力が可能 ・外部駆動電流 2mA以上

IN2 44 ドライバソフトウェアのトリガ設定 ・LOWレベル 最大入力電圧 0.8Vで外部トリガ条件に設定す ・HIGHレベル最小入力電圧 2.0Vることができます。

OUT1 45 汎用デジタル出力 ドライバソフトウェアのDOコマンド TTLレベル出力(チャンネル1,2) により任意の出力が可能 電源投入時 :LOWレベル

PC98バス リセット時:LOWレベル(JP1:短絡)

OUT2 46 ・最大負荷電流 24mA・最小HIGHレベル出力電圧 2.4V・最大LOWレベル 出力電圧 0.4V

+5V 49 デジタル回路用+5V出力 外部デジタル回路用の+5 最大負荷電流 100mAV電源として利用可能(通常は使用しません)

DCOM 47 デジタル共通グランド EXINT IN,EXTRG IN,IN 1/2, OUT 1/2,+5V用のデジタル共通グランド

REF(+5V) 24 外部リファレンス出力 外部回路用基準電圧出力 最大負荷電流 2mA+5.000V として利用可能

(通常は使用しません)REF(-5V) 23 外部リファレンス出力

-5.000V

+15V 50 アナログ回路用±15V出力 外部アナログ回路用の±15 最大負荷電流 10mAV電源として利用可能

-15V 25 (通常は使用しません)

ACOM 48 アナログ共通グランド REF(+5V),REF(-5V),±15V用のアナログ共通グランド

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AZI-3120

■ 等価回路●AIN(+)1~8,AIN(-)1~8, COM1~8 ●REF(+5V),REF(-5V)

●EXINT IN,EXTRG IN ●IN1,IN2

●EXINT IN 入力最小パルス幅 1μsec

パルスの立ち下がりエッジで割り込み発生

●EXTRG IN 入力最小パルス幅 1μsec

パルスの立ち下がりエッジでトリガ検出

●+5V,±15V(アナログ電源) ●OUT1,OUT2

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AZI-3120

4.1 各部名称

■ 上面(出荷時設定)

No 名 称 内 容

① RSW1~3 I/Oポートアドレス設定用ロータリスイッチ

B RSW4 ボード番号設定用ロータリスイッチ

C JP1 パソコンからのリセット信号設定用ジャンパスイッチ

D JP2~17 入力レンジ設定用ジャンパスイッチ

E VR17~24 ユニポーラレンジのオフセット調整用ボリューム

F VR9~16 バイポーラレンジのオフセット調整用ボリューム

G VR1~8 ゲイン調整用ボリューム

⑧ VR25,26 外部リファレンス出力調整用ボリューム

⑨ TP1,2 外部リファレンス出力調整用テストピン

⑩ TPCOM アナロググランドテストピン

K TPGND デジタルグランドテストピン

L CN1 アンフェノール50ピンコネクタ

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AZI-3120

4 2 各スイッチの機能.

■ I/Oポートアドレス設定(RSW1~3) 出荷時設定では、00D0から00D7Hの8ポートを占有します。I/Oポートアドレスは、本ボードをパソコンのI/O空間へ割り付けるためのものです。

I/Oポートアドレスは、パソコンのユーザ開放エリアに設定してください。

占有ポートアドレスが他のボードと重複しないように設定してください。

I/Oポートアドレスを変更したときは、条件設定プログラムにて設定し直してください。

なお、本ボードはここで設定したI/Oポートアドレスから8ポートを占有します。

(例)I/Oポートアドレスを12D0~12D7Hに変更する場合、RSW1~3を以下のように設定して くださ

い。

■ ボード番号設定(RSW4) 出荷時設定では、ボード番号0に設定しています。RSW4は、本ボードのボード番号を設定します。

ボード番号設定機能は、I/Oポート領域を複数のボードで共有できる機能です。

I/Oポートを共有するボードのボード番号は、個々に異なる番号を設定します。

98Wave Driverでは、ボード番号設定機能は同一型式のみ使用できます。また、ボード番号

を0~4までしか設定できません。(一部コマンドは0~7まで使用できます。)

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AZI-3120

【対応表】

R S W 4 ボ ー ド 番 号

No.0

(出荷時設定)

No.1

・ ・・ ・・ ・

No.15

■ パソコンからのリセット信号設定(JP1)出荷時設定では、パソコンからのリセット信号を入力するに設定しています。

JP1は、パソコンからのリセット信号の入力する/しないを設定します。

ボードが初期化されると、汎用デジタル出力信号(OUT1/2)がLOWレベルになります。

設 定 内 容

パソコンからのリセット信号を

入力します。

パソコンのリセットスイッチが

押されると、ボードは初期化さ

れます。

(出荷時設定)

パソコンのリセットスイッチが

押されても、ボードには影響あ

りません。

■ 入力レンジ設定(JP2~17) 出荷時設定では、バイポーラ:-5V~+5Vです。JP2~17は、入力する電圧の範囲をチャンネルごとに設定します。

JP2~17によって指定された入力レンジの状態を、条件設定プログラムに対して設定して

ください。

設 定 内 容

バイポーラ:- 5~+ 5V

(出荷時設定)

バイポーラ:-10~+10V

ユニポーラ : 0~+10V

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AZI-3120

JP2~17とチャンネル1~8の対応を以下に示します。

CH番号 CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7 CH8

JP2 JP3 JP4 JP5 JP6 JP7 JP8 JP9JP番号

JP10 JP11 JP12 JP13 JP14 JP15 JP16 JP17

■ ユニポーラレンジのオフセット調整(VR17~24) 調整済みで出荷されています。VR17~24は、入力仕様にユニポーラ(0~+10V)を設定したときに、AD調整用プログラムでオフセット調

整を行うときに、使用するボリュームです。

調整には基準電圧発生器が必要です。

AD調整用プログラムの指示に従って調整を行ってください。

入力レンジを変更したとき、再調整が必要です。

【対応表】

CH番号 VR番号

CH1 VR17

CH2 VR18

CH3 VR19

CH4 VR20

CH5 VR21

CH6 VR22

CH7 VR23

CH8 VR24

■ バイポーラレンジのオフセット調整(VR9~16) 調整済みで出荷されています。VR9~16は、入力仕様にバイポーラ(±5V,±10V)を設定したときに、AD調整用プログラムでオフセッ

ト調整を行うときに、使用するボリュームです。

調整には基準電圧発生器が必要です。

AD調整用プログラムの指示に従って調整を行ってください。

入力レンジを変更したとき、再調整が必要です。

【対応表】

CH番号 VR番号

CH1 VR9

CH2 VR10

CH3 VR11

CH4 VR12

CH5 VR13

CH6 VR14

CH7 VR15

CH8 VR16

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AZI-3120

■ ゲイン調整(VR1~8) 調整済みで出荷されています。VR1~8は、AD調整用プログラムでゲイン調整を行うときに使用するボリュームです。

調整には基準電圧発生器が必要です。

AD調整用プログラムの指示に従って調整を行ってください。

入力レンジを変更したとき、再調整が必要です。

【対応表】

CH番号 VR番号

CH1 VR1

CH2 VR2

CH3 VR3

CH4 VR4

CH5 VR5

CH6 VR6

CH7 VR7

CH8 VR8

■ 外部リファレンス出力調整(VR25,26,TP1,2,TPCOM) 調整済みで出荷されています。VR25, 26, TP1, 2, TPCOMは、外部リファレンス出力調整を行うときに使用するボリュームとテストピ

ンです。

調整には電圧計あるいはマルチメータが必要です。

【対応表】

TP番号

調整目標 調整 マルチメータの マルチメータの

電圧 VR番号 +側に接続 COM側 接続に

+5.000V VR25 TP1

TPCOM

-5.000V VR26 TP2

【+5.000V調整時】

(例)リファレンス出力電圧+5.000Vを調

整する場合、テストピンと測定器を

右記のように接続し、VR25を回して

+5.000Vとなるように調整します。

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AZI-3120

6 1 このボードの概要.

AZI-3120【98AD12P8D-79】は、高速ADコンバータを各入力に搭載し、8チャンネル同時高速サンプリン

グを可能にした12ビットAD変換ボードです。

■ 機能と特長

1) (TM)

ADコンバータを各入力ごとに使用することで、チャンネルごとに入力レンジを設定することができ

ます。

2)高速同時変換

8チャンネル同時変換で変換時間10μsecの高速サンプリングを実現しています。

3)フォトカプラ絶縁

アナログ信号にデジタルノイズが混入しないように、またアナログ部の異常電圧がパソコンに影響

しないように、アナログ部とデジタル部(PC98バス部)をフォトカプラ絶縁しています。

4)極性切り替え

外部からのトリガ信号の極性をソフトウェアで変更することが可能です。

5)割り込みコントローラ搭載

割り込みコントローラ搭載により複数の割り込み要求を1つの割り込みレベルで処理することができ

ます。

6)汎用入出力

デジタル入出力が各2点設けられており、外部装置などへの制御信号として利用することができます。

7)タイマ内蔵

ボード上にタイマ(8254相当品)を搭載しており、AD変換のサンプリング周波数を正確に作り出す

ことができます。

8)外部同期入力

外部からの入力を割り込み入力,AD変換スタートとして使用することができます。

9)ボード番号設定機能

同一のI/Oポート領域を複数のボードで共有できます。

10) Safety Bus対応

ボードカードエッジ部にボード挿抜検出機能を持たせることで、パソコンの電源が入

りのときに、誤ってボードの挿抜を行ってもボードを故障から防止します。

:パソコンの故障および誤作動を防止するものではありません。

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AZI-3120

6 2 ハードウェア仕様.

項 目 仕 様

接続方式:差動入力入 力 仕 様

チャンネル切り替え方式:マルチADC方式

チ ャ ン ネ ル 数 差動入力 : 8チャンネル

ア 絶 縁 方 式 バス絶縁入力(絶縁抵抗:100MΩ以上)

入 力 レ ン ジ ユニポーラ:0~+ 10V バイポーラ:- 5~+ 5V- 10~+ 10V

ナ (JPにて設定)

分 解 能 12ビット

ロ 入力インピーダンス 10MΩ以上

入 力 保 護 POWER ON時 35V±POWER OFF時 20V±

グA D 変 換 器 使用素子:AD774K(相当品)

分 解 能:12ビット変換時間:8.5μsec

部相 対 精 度 ±1LSB (at 25℃)

誤 差 ( 最 大 ) ±0.15%(0~50℃)

変 換 時 間 10μsec(8チャンネル同時)

割 り 込 み 機 能 使用素子:8259相当品AD変換終了割り込みタイマ割り込み

デ 外部トリガ割り込み

ジ タ イ マ 使 用 素 子:8254相当品基準クロック:8MHz

タ タイマ周期

ル 汎 用 入 出 力 入力:2点(TTL)出力:2点(TTL)

部外 部 制 御 入 力 ADサンプリング制御入力:1点

外 部 割 り 込 み 入 力:1点

I / Oポートアドレス 16ビットフルデコード設定可能(RSWにて設定)占有ポート数:8ポート

共外 部 リ フ ァ レ ン ス 出 力 +5V(±0.1%)

-5V(±0.1%)

外 部 電 源 出 力 +15V,-15V(負荷電流10mA以下)通 +5V (負荷電流100mA以下)

供 給 電 源 DC+5V( 5%)±

消 費 電 流 +5V 1.4A(TYP)部

使 用 条 件 温度:0~50℃ 湿度:20~90%(非結露)

使 用 コ ネ ク タ MFS50-2115-BS-C3(相当品)

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AZI-3120

6 3 付属ソフトウェア仕様.

サンプリング周波数の最大値は、サンプリングモードおよび使用環境により異なります。* 1

項 目 仕 様

ボ ー ド 番 号 機 能 5枚まで同時使用可能(ドライバのコマンドにより8枚まで使用可能)

入 力 仕 様 差動入力

チ ャ ン ネ ル 数 差動入力時:1~8

ク ロ ッ ク 種 類 内部クロック(ボード上のタイマを使用)

D M A チ ャ ン ネ ル 使用不可能

サ ン プ リ ン グ モ ー ド I/ O方式(マルチADCタイプ)

サンプリング周波数 I / O方式時:0.002Hz~20000Hz(98Wave Driver時)* 1

0.002Hz~80000Hz(98Fast Driver時)

入 力 レ ン ジ バイポーラ: 5 V ユニポーラ:0~10V±

±10V

入 力 ゲ イ ン ×1

外 部 入 力 EXINT IN(外部トリガ時のトリガ信号として使用)

EXTRG IN(1件のサンプリング入力として使用)

汎 用 入 出 力 IN:1~2(汎用入力および外部トリガ+DIトリガ時のマスクに使用)

OUT:1~2(汎用出力として使用)

ボード固有の制限事項 特になし