user’s m tc10温度調節計 エンジニアリングマニュ …手動モード(oplo) ・...
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User’sManual
IM 05C01E81-02JA4 版
TC10 温度調節計エンジニアリングマニュアル
2 IM05C01E81-02JA
目次
第1章 外形寸法1.1 計器寸法.................................................................................................................................................................................... 5
1.2 パネルカット寸法................................................................................................................................................................ 5
1.3 取付.............................................................................................................................................................................................. 5
第 2章 配線2.1 配線上の注意.......................................................................................................................................................................... 7
2.2 測定入力.................................................................................................................................................................................... 7
2.3 出力............................................................................................................................................................................................10
2.4 シリアル通信インタフェース.....................................................................................................................................12
2.5 電源............................................................................................................................................................................................12
第 3章 設置・電源仕様
第 4章 設定手順4.1 はじめに..................................................................................................................................................................................15
4.2 電源投入時の動作..............................................................................................................................................................15
4.3 設定モードに入る方法....................................................................................................................................................16
4.4 パラメータ変更時のキー操作.....................................................................................................................................19
4.5 工場出荷時設定...................................................................................................................................................................20
4.6 パラメータ設定方法.........................................................................................................................................................20
第 5章 パラメータレベル設定5.1 パラメータレベル設定方法..........................................................................................................................................47
第 6章 操作モード6.1 「オペレータレベル」時にパラメータを変更する..........................................................................................49
6.2 「制限付きアクセス」レベルに入る........................................................................................................................50
6.3 「制限付きアクセスのパラメータ」を確認する...............................................................................................50
6.4 自動モード.............................................................................................................................................................................51
6.5 手動モード.............................................................................................................................................................................52
6.6 スタンバイモード..............................................................................................................................................................53
第 7章 エラーメッセージ7.1 レンジ外信号........................................................................................................................................................................55
7.2 エラーの一覧........................................................................................................................................................................55
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第 8章 一般的な注意事項8.1 適切な使用.............................................................................................................................................................................57
8.2 保証............................................................................................................................................................................................57
8.3 製品の安全および保護について................................................................................................................................57
付録 パラメータ一覧
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5IM05C01E81-02JA
第 1 章 外形寸法
第1章 外形寸法1.1 計器寸法
48
48
48
PV
AT
1411
57
8 mm 最大ガスケット(オプション)
ブラケット(取付具)
単位:mm
1.2 パネルカット寸法65 mm 最小
45+0.6 mm
45+0
.6 m
m 65 m
m 最
小
1.3 取付本計器は、屋内の計装パネル内に設置されるように設計されています。以下のような場所に設置してください。1. 容易に近づくことができる。2. 振動はできるだけ少なく、衝撃がない。3. 腐食性ガスが存在しない。4. 水やその他の流体(結露)が存在しない。5. 周囲温度は、動作温度(0~ 50℃)に適合している。6. 周囲湿度は、本計器の仕様(20~ 90%)に適合している。
本計器は、最大 8mmの厚みをもつパネルに取り付けることができます。前面保護(IP65)が必要な場合は、オプションのガスケットを取り付けてください。
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第 2 章 配線
第2章 配線
D -
D +
+ + +
+
+
12345678
910111213141516
Out1
Out3
Out2
C
NO+
-
C
NO+
-
C
NO +
-
+
-
DI1
Out4
DI2
RS485
12 VDC/20 mA最大
Pt1000
Pt100
TC
-
電源
リレー出力 1(Out1): 4(4)A/250 VACリレー出力 2、3(Out2/3): 2(1)A/250 VACSSR 出力 1、2、3(Out1/2/3): 10 VDC/15 mASSR 出力 4(Out4): 12 VDC/20 mA
4~20 mA(アクティブ)
0/12~60 mV、0/1~5V、0/2~10V
パッシブTX、2線、4~20 mA
OP1
2.1 配線上の注意1. 入力ケーブルは、電源ケーブルに近づけて配線しないでください。2. センサと入力端子間に外部構成部品(ツェナーバリアーなど)を接続すると、ライン抵抗や漏えい電流によって測定に誤差が生じることがあります。
3. シールド付きケーブルを使用する場合は、1点だけに接続してください。4. 線間抵抗が高いと、測定誤差が生じることがありますので、線間抵抗に注意してください。
2.2 測定入力2.2.1 熱電対
1
2
+
_
外部抵抗:最大100Ω、最大誤差25μV冷接点:0 ~ 50℃間で自動補償冷接点精度:20 分間のウォームアップ後 0.05℃ /℃入力インピーダンス:>1MΩ
注意熱電対の配線については、シールド付き補償導線を使用してください。
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第 2 章 配線
2.2.2 測温抵抗体(Pt100)
3RTD
1
2
入力回路:測定電流(150μA)配線抵抗:最大 20Ω /1線
NOTE3線の抵抗は、同じにしてください。
2.2.3 測温抵抗体(Pt1000)
2
3Pt1000
線間抵抗:補償されません。Pt1000 入力回路:電流(15μA)
2.2.4 電圧(V、mV)
mVV +
_+
_1
2
入力インピーダンス:mV入力の場、>1MΩ V 入力の場合、500kΩ
2.2.5 電流(mA入力)伝送器電源を使用した場合、0/4 ~ 20mA 入力配線
+
_
4~20mA伝送器
4
1
入力インピーダンス:<53Ω内部補助電源:12VDC(±10%)、最大 20mA
外部電源を使用した伝送器の場合、0/4 ~ 20mA 入力配線
+
_+
_ 1
20/4~20mA伝送器
_外部電源+
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第 2 章 配線
アクティブ伝送器の場合、0/4 ~ 20mA 入力配線
0/4~20mAアクティブ伝送器 +
_
+
_
1
2
2.2.7 ディジタル入力配線上の注意:
・ ディジタル入力は、電源ケーブルに近づけて配線しないでください。
・ 本計器は、接点状態の違いを認識するために150msが必要です。
・ ディジタル入力は、測定入力によって絶縁されていません。ディジタル入力と電源ライン間は、外部素子によって2重絶縁や強化絶縁をするようにしてください。
ディジタル入力(無電圧接点)での接続
ディジタル入力1ディジタル
入力24
15
16
最大接点抵抗:100Ω接点定格: DI1=10V、6mA DI2=12V、30mA
ディジタル入力(電圧接点 24 VDC)での接続
+
-
+
-ディジタル入力1
ディジタル入力2
415
16
ディジタル入力状態 1:6 ~ 24VDCディジタル入力状態 2:0 ~ 3VDC
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第 2 章 配線
2.3 出力配線上の注意:
・ 感電を避けるために、電源ラインは最後に接続してください。
・ 電源の接続部には、少なくとも75℃の定格をもったNo.16AWG以上の配線を使用してください。
・ 銅心線のみを使用してください。
・ SSR出力は絶縁されていません。強化絶縁は、外部ソリッドステートリレーによって確保してください。
・ SSR出力については、ライン長さが30mを超えるときは、シールド線を使用してください。
・ SSR出力の端子は、短絡しないでください。
警告出力アクチュエータを接続するときは、接続前に用途に合わせてパラメータ(たとえば、入力の種類、制御方法、警報など)を設定することをお勧めします。
2.3.1 出力 1(OP1)リレー出力
C
NO
7
8
接点定格: •4A/250Vcosφ=1 •2A/250Vcosφ=0.4
SSR 出力
SSR+
-7
8
オフ電圧: Vout<0.5VDCオン電圧: 12V± 20%、最大15mA
電流出力
mA+
-7
8
電流出力: 0-20mAまたは 4-20mA、負荷抵抗 600Ω以下
電圧出力
V+
-7
8
電圧出力: 0-10Vまたは 2-10V、負荷抵抗 500Ω以上
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第 2 章 配線
2.3.2 出力 2(OP2)リレー出力
C
NO
13
14
接点定格: •2A/250Vcosφ=1 •1A/250Vcosφ=0.4
SSR 出力
SSR
-
+
13
14
オフ電圧: Vout<0.5VDCオン電圧: 12V± 20%、最大15mA
2.3.3 出力 3(OP3)リレー出力
C
NO
11
12
接点定格: •2A/250Vcosφ=1 •1A/250Vcosφ=0.4
SSR 出力
SSR
-
+
11
12
オフ電圧: Vout<0.5VDCオン電圧: 12V± 20%、最大15mA
2.3.4 出力 4(OP4)SSR 出力
SSR+
-
4Out4 4
16
オフ電圧: Vout<0.5VDCオン電圧: 12V± 20%、最大 20mA
NOTE保護回路が付いています。
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第 2 章 配線
2.4 シリアル通信インタフェース
B+
A -
D +
D -
D +
D -
D +
D -
RS-485TC10ML2
4
3 (外部) 終端抵抗
220Ω1/4W
(外部)終端抵抗220Ω1/4W
インタフェースタイプ: 絶縁(50V)RS-485電圧レベル: EIA 規格に準拠プロトコルタイプ: ModbusRTUバイト形式: パリティなし8ビットストップビット: 1通信速度(ボーレート): 1200 ~ 38400bpsアドレス: 1~ 254
NOTE1.RS-485インタフェースを使うと、1台のリモート親機で最大 30台の機器を接続することができます。
2. ケーブル長さは、9600bps で 1.2 ㎞を超えないようにしてください。
2.5 電源
電源9
10
N
L
供給電源: 100 ~ 240VAC(-15~ +10%)
NOTE1. 本計器を電源ラインに接続する前に、電源電圧が、識別ラベルに示す電圧と等しいことを確認してください。
2. 電源入力はヒューズで保護されていませんので、外部に Tタイプ1A、250Vのヒューズを設置してください。
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第 3 章 設置・電源仕様
第3章 設置・電源仕様ケース:プラスチック、耐燃性:UL94-V-0前面保護:IP65(パネル用ガスケット装着時 )(屋内設置時はEN60070-1)に準拠端子保護:IP20(EN60070-1に準拠 )設置:パネル取付け端子台:ケーブル:0.25~2.5mm2(AWG22~AWG14)押し締め端子、締付けトルク0.5Nm寸法:48× 48、奥行き73mmパネルカット:45[-0,+0.6]× 45[-0,+0.6]mm質量:最大180g電源:100 ~ 240VAC(-15~ +10%)消費電力:最大 6.0VA(100~ 240VAC)絶縁電圧:2300Vrms、EN61010-1に準拠表示更新時間:500msサンプリング時間:130ms総合精度:±0.5%F.S.V. ± 1digit適合規格:CEマーキング、UL EMC指令: EN61326-1ClassA、Table2(Foruseinindustriallocations) EN55011ClassA、Group1 (試験中、計器は仕様内の測定精度で動作し続けます) LV 指令: EN61010-1、EN61010-2-030 UL61010-1、CSA61010-1設置カテゴリ:II汚染カテゴリ:2周囲温度:0 ~ 50℃周囲湿度:20 ~ 90% RH、結露なきこと保管温度:-20 ~ +70℃
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第 4 章 設定手順
第 4章 設定手順4.1 はじめに
TC10に電源を入れると、パラメータの設定値に従って動作し始めます。TC10の動作と性能は、パラメータの値によって決定されます。
警告出力アクチュエータを接続するときは、接続前に用途に合わせてパラメータ(たとえば、測定入力の種類、制御方法、警報など)を設定することをお勧めします。これらのパラメータを変更するには、「設定モード」に入る必要があります。
4.2 電源投入時の動作電源が投入されると、TC10は以下のモードで起動できます。
自動モード
・ 上部表示部は、測定入力値を表示します。
・ 下部表示部は、目標設定値を表示します。手動モード(OPLO)
・ 上部表示部は、測定入力値を表示します。
・ 下部表示部は、制御出力または手動出力[(加熱側は)Hが、(冷却側は)Cが表示]を表示します。MANLEDが点灯します。
・ 制御出力は、 や ボタンによって手動で変更することができます。
スタンバイモード(St.bY)
・ 上部表示部は、測定入力値を表示します。
・ 下部表示部は、目標設定値とSt.by や odのメッセージを交互に表示します。
・ 制御出力はオフです。
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第 4 章 設定手順
4.3 設定モードに入る方法NOTETC10は、以下の2つの「設定方法」があります。 A)「コード」設定方式 B)「詳細パラメータ」設定方式
「コード」設定方式は、入出力、警報などの基本的なパラメータを設定する方法です。「詳細パラメータ」設定方式を使うと、すべての機能を使用することができます。両設定方式とも、パラメータへのアクセスはパスワードによって保護されています(それぞれの方法に対してパスワードを設けています)。
NOTE本計器では、形名コードや基本的なパラメータ設定内容に従い、各パラメータが表示されます。
4.3.1 「コード」設定方法本計器の設定(入力の種類、制御モードなど)は、2つの 4桁コードを入力して行うことができます。
NOTE1.「コード」設定方式には、タイムアウトはありません。
2. 作成した設定を保存しないで任意の時点で設定セッションを終えたいときは、[ ]ボタンを押してください。
3. コンフィグレーションコードのUserCod1、UserCod2を変更すると、パラメータが初期化されますので、設定内容を確認のうえ操作してください。
「コード」設定方式を行うには、次の手順に従ってください。
1.[ ]ボタンを3秒以上押します。
上部表示部は PA55(点滅)を表示し、下部表示部は 0を表示します。
2. と ボタンを使用して、パラメータ[120]PA54に登録したパスワードを設定します。
コード設定方法の工場出荷時のパスワードは、300です。3.[ ]ボタンを押します。
パスワードが正しければ、本計器は以下の1つの状態を表示します。
・ コードが存在しない場合、表示器は上部表示部に codEを表示し、下部表示部に oFFを表示します。
・[ ]ボタンを押して、操作を続けます。
・ 上部表示部は cod1を点滅させ、下部表示部は 0000を表示します。
・ 以前のコードが保存されていれば、上部表示部は cod1を点滅させ、下部表示部は cod1
のメモリに保存された値を表示します。
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第 4 章 設定手順
4. と ボタンを使用して、下表に従ってコード1の値を設定します。測定入力の種類とレンジ L M
TCJ -50 ~ +1000℃ 0 0TCK -50 ~ +1370℃ 0 1TCS -50 ~ +1760℃ 0 2TCR -50 ~ +1760℃ 0 3TCT -70 ~ +400℃ 0 4PT100 -200 ~ +850℃ 0 7PT1000 -200 ~ +850℃ 0 8直流電圧 0~ 60mV 0 9直流電圧12~ 60mV 1 0直流電流 0~ 20mA(この選択を行うと、強制的に出力4= TXになる) 1 1直流電流 4~ 20mA(この選択を行うと、強制的に出力4= TXになる) 1 2直流電圧 0~ 5V 1 3直流電圧1~ 5V 1 4直流電圧 0~ 10V 1 5直流電圧2~ 10V 1 6
L M N Oc%d1:
制御モード OP1 OP2 OP3 OP4 N Oオン/オフ加熱=H H AL1 AL2 AL3 0 0
NU AL1 AL2 H 0 1オン/オフ冷却=C C AL1 AL2 AL3 0 2
NU AL1 AL2 C 0 3不感帯付きオン/オフ(H/C) H C AL2 AL3 0 4
H AL1 AL2 C 0 5C H AL2 AL3 0 6NU H AL2 C 0 7C AL1 AL2 H 0 8NU C AL2 H 0 9
PID 加熱=H H AL1 AL2 AL3 1 0NU AL1 AL2 H 1 1
PID 冷却=C C AL1 AL2 AL3 1 2NU AL1 AL2 C 1 3
PID 加熱/冷却(H/C) H C AL2 AL3 1 4H AL1 AL2 C 1 5C H AL2 AL3 1 6NU H AL2 C 1 7C AL1 AL2 H 1 8NU C AL2 H 1 9
5.[ ]ボタンを押します。
上部表示部は cod2を点滅させ、下部表示部は 0000またはメモリに保存されている cod2
の値を表示します。
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第 4 章 設定手順
6. と ボタンを使用して、下表に従ってコード2の値を設定します。警報 3 R
警報 2 Q警報 1 P
未使用 0 0 0センサ断線 1 1 1絶対値 上限 2 2 2
下限 3 3 3絶対値上限/下限 外部上下限 4 4 4
内部上下限 5 5 5偏差 上限偏差 6 6 6
下限偏差 7 7 7偏差 外部偏差 8 8 8
内部偏差 9 9 9
P Q R Sc%d2:
サービス機能 Sなし 0電力計(Wで表される瞬時電力) 1電力計(Wh/hで表される電力消費量) 2稼働時間(日数で表される) 3稼働時間(時間で表される) 4
7.[ ]ボタンを押します。
入力したコードが受け付けられると、上部表示部は codEを表示し、下部表示部は Goodを表示します。
8.[ ]ボタンを押してコードを保存し、コード設定方法を終了します。
NOTE「コード」設定方式を使用した後、「詳細パラメータ」設定方式を使っていつでもパラメータを変更することができます。構成コード(cod1 – cod2)にあるパラメータの内の1つの値でも変更されると、本計器はその変更を取り込み、その他のパラメータはすべてそのまま維持します。
警告上記の「NOTE」に示すようなパラメータの変更が行われると、構成コード(cod1 – cod2)を検索すると、下部表示部に「oFF」を表示してパラメータが1つ変更されたことをオペレータに知らせます。
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第 4 章 設定手順
4.3.2 詳細パラメータ設定方式詳細パラメータは、入力、出力、制御などのグループに分類されています。
1.[ ]ボタンを3秒以上押します。上部表示部は PASSを表示し、下部表示部は 0を表
示します。
2. と ボタンを使用して、登録したパスワードを設定します。
3.[ ]ボタンを押します。
パスワードが正しければ、表示器は の記号が前に付いた第1パラメータグループの頭字
語を表示します。
つまり、上部表示部は (入力パラメータのグループ)を表示します。
本計器は、設定モードになっています。
4.3.3 設定の終了方法[ ]ボタンを3秒以上押します。本計器は「運転画面」に戻ります。
4.4 パラメータ変更時のキー操作[ ] このボタンを押すと、現在のパラメータグループを終了し、新しいパラメータグ
ループを選ぶことができます。このボタンを長押しすると、パラメータ設定方法を終えることができます(本計器は、「運転画面」に戻ります)。
[ ] 上部表示部がパラメータグループを示し、下部表示部がブランクになっている場合は、このキーによって、選んだグループに入ることができます。上部表示部はパラメータを示し、下部表示部はその値を示している場合は、このキーを使うと、現在のパラメータに選択した値を保存し、同じグループの次のパラメータを選ぶことができます。パラメータ設定値を増やすことができます。
パラメータ設定値を減らすことができます。
[ ]+[ ]これら2つのキーを同時に使うと、前のグループに戻ることができます。
次の手順に従ってください。[ ]ボタンを押した状態で、[ ]ボタンを押します。離すときは、2つの
ボタンを同時に放します。
NOTEグループの選択は、グループ内のパラメータを選ぶときと同じようにサイクリックに行われます。
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第 4 章 設定手順
4.5 工場出荷時設定TC10 温度調節計を再設定したいときや設定ミスをしたときに、設定値を工場出荷時に戻すことができます。(はじめて電源を投入したときと同じ状態)工場出荷時値にするには、以下の手順を行ってください。
1.[ ]ボタンを5秒以上押します。すると、上部表示部は PASSを表示し、下部表示部
は 0を表示します。
2. と ボタンを使用して、-481の値を設定します。
3.[ ]ボタンを押します。
4. 本計器はすべてのLEDを数秒間消灯したのち、上部表示部が dFLt(初期値)を表示し、その後すべてのLEDを 2秒間点灯させます。この時点で、本計器は新たに電源が投入されたときのように再起動されます。
初期化設定手順は、これで完了です。
4.6 パラメータ設定方法本計器のすべてのパラメータについて解説します。TC10温度調節計では、ハードウェアオプションに適用されるパラメータだけを本計器の特定の構成に従って表示します(すなわち、AL 1t[警報1の種類]に nonE[使用しない]を設定すると、警報1に関連したすべてのパラメータの表示は省略されます)。
inP グループ:入力パラメータ[1] SEnS:測定入力の種類
レンジ: J= 熱電対 T crAL= 熱電対K S = 熱電対 S r = 熱電対 R t = 熱電対 T ir.J = 予備 ircA= 予備 Pt1= 測温抵抗体Pt100 Pt10= 測温抵抗体Pt1000 0.60= 直流電圧 0~ 60mV 12.60=直流電圧12~ 60mV 0.20= 直流電流 0~ 20mA 4.20= 直流電流 4~ 20mA 0.5= 直流電圧 0~ 5V 1.5= 直流電圧1~ 5V 0.10= 直流電圧 0~ 10V 2.10= 直流電圧 2~ 10V
[2] dP:小数点位置レンジ: 0 ~ 3 [1]SEnS=直流電圧入力のとき 0 または1 [1]SEnSが直流電圧入力以外のとき
NOTE1. dP パラメータの設定が変更されるたびに、このパラメータに関連したすべてのパラメータ(例えば、設定値、比例帯など)が変更されます。
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第 4 章 設定手順
[3] SSc:測定値下限[1]SEnSによって直流電圧入力または直流電流入力が選ばれたときレンジ:-1999 ~ 9999
NOTE1. SSc パラメータを用いると、アナログ入力をスケーリングして、最小表示値/測定値を設定することができます。本計器は、[3]SSc の値よりも5%少ない測定値まで表示しますが、これを下回るとアンダーレンジエラーを表示します。
2. 逆表示スケーリングを得るために、初期スケール表示をフルスケール表示よりも高く設定することができます。
[4] FSc:測定値上限[1]SEnSによって直流電圧入力または直流電流入力が選ばれたときレンジ:-1999 ~ 9999
NOTE1. FSc パラメータを用いると、アナログ入力をスケーリングして、最大表示値/測定値を設定することができます。本計器は、[4]FSc の値よりも5%高い測定値まで表示しますが、これを上回るとオーバーレンジエラーを表示します。
2. 逆表示スケーリングを得るために、フルスケール表示を初期スケール表示よりも低く設定することができます。
[5] unit:工業単位(変更禁止)[1]SEnS パラメータによって温度センサが選択されたときレンジ: ℃=摂氏
[6] FiL:測定値フィルタレンジ: oFF(フィルタなし) 0.1~ 20.0 秒
[7] inE:プリセット出力条件選択レンジ: our = オーバーレンジやアンダーレンジが検出されると、制御出力は強制的に [8] oPE パラメータの値になります。 or = オーバーレンジが検出されると、制御出力は強制的に [8]oPE パラメータの値 になります。 ur = アンダーレンジが検出されると、制御出力は強制的に [8]oPE パラメータの値 になります。
[8] oPE:プリセット出力値レンジ:(出力の)-100~ 100%
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第 4 章 設定手順
[9] io4.F:入出力 4 機能(OP4)の選択レンジ: on= 伝送器の電源として使用されます。 out4= ディジタル出力4として使用されます。SSR出力 dG2.c = ディジタル入力2(無電圧接点) dG2.U= ディジタル入力2(12~ 24VDC電圧)
NOTE1. [9]io4.F=dG2.CまたはdG2Uが設定されると、[25]O4F パラメータは非表示になり、[11]diF2 パラメータが表示されます。
2. [9]io4.F=onが設定されると、[25]O4F パラメータと [11]diF2 パラメータは表示されません。3. [9]io4.FがdG2.cまたはdG2.U以外に設定されると、本計器は[13]diF2パラメータをnonEにします。[11]diF1が SP4またはUPDNだった場合は、nonEになります。
4. [9]io4F=ONを [9]io4F=Out4に変更すると、[25]O4F パラメータはnonEと表示されます。
[10] diF1:ディジタル入力 1 機能レンジ: oFF=機能しない 1 警報リセット[ステータス] 2 警報確認(ACK)[ステータス] 3 測定値の保持[ステータス] 接点が閉じたとき、測定値保持 接点が開いたとき、測定値非保持 4 本計器のスタンバイモード[ステータス] 接点が閉じたとき、スタンバイ中(St.bY) 接点が開いたとき、自動運転(Auto) 5 手動モード 接点が閉じたとき、手動運転(Man) 接点が開いたとき、自動運転(Auto) 6 SP1/SP2 切替 (SP1で加熱、SP2で冷却[ステータス]) 7 ~ 17 予備 18SP1~ SP4の選択[エッジ] 19SP1/SP2の選択[ステータス] 20ディジタル入力1で設定された設定値のバイナリ選択(下位ビット)およびディ ジタル入力2(上位ビット)[ステータス]
21ディジタル入力1は ボタンと同期して動作し、ディジタル入力2は ボ
タンと同期して機能します。
NOTE[11]diF2 が使用できない場合、20と 21項目は表示されません。
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第 4 章 設定手順
[11] diF2:ディジタル入力 2 機能[9]lo4.F=diG2のときレンジ: oFF=機能しない 1 警報リセット[ステータス] 2 警報確認(ACK)[ステータス] 3 測定値の保持[ステータス] 接点が閉じたとき、測定値保持 接点が開いたとき、測定値非保持 4 本計器のスタンバイモード[ステータス] 接点が閉じたとき、スタンバイ中(St.bY) 接点が開いたとき、自動運転(Auto) 5 手動モード 接点が閉じたとき、手動運転(Man) 接点が開いたとき、自動運転(Auto) 6 SP1/SP2 切替 (SP1で加熱、SP2で冷却[ステータス]) 7 ~ 17 予備 18SP1/SP2の選択[エッジ] 19SP1/SP2の選択[ステータス] 20ディジタル入力1で設定された設定値のバイナリ選択(下位ビット)およびディ ジタル入力2(上位ビット)[ステータス]
21ディジタル入力1は ボタンと同期して動作し、ディジタル入力2は ボ
タンと同期して機能します。
NOTE1. [10]diF1または [11]diF2 が 6に設定されると、本計器は以下の通り動作します。 ・接点が開いていると、制御動作は加熱となり、目標設定値はSPです。 ・接点が閉じると、制御動作は冷却となり、目標設定値はSP2です。2. [10]diF1=20のとき、[11]diF2設定は強制的に20になり、diF2は別の機能を行うことはできません。3. [10]diF1=20 および [11]diF2=20 の場合、設定値は下表に従って選択されます。
ディジタル入力 1 ディジタル入力 2 機能する設定値オフ オフ 目標設定値1オン オフ 目標設定値 2オフ オン 目標設定値 3オン オン 目標設定値 4
4. [10]diF1=21のとき、[11]diF2 設定は強制的にup.du(21の値)になり、別の機能を行うことはできません。
5.「SP1~ SP4の選択」が使用されると(diF1またはdiF2=18)、ディジタル入力が閉じられるたびに、1ステップのSPAT(有効な設定値)の値が増加します。選択は、次のようにサイクリックに行われます。
SP→SP2→SP3→SP4
[12] di.A:ディジタル入力動作レンジ: 0= DI1正動作 DI2(設定されていると)正動作 1= DI1逆動作 DI2(設定されていると)正動作 2= DI1正動作 DI2(設定されていると)逆動作 3= DI1逆動作 DI2(設定されていると)逆動作
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第 4 章 設定手順
out グループ:出力パラメータ[13] o1.t:出力 1(OP1)種類
レンジ: 0-20= 0-20mA 4-20= 4-20mA 0-10= 0-10V 2-10= 2-10V
[14] o1F:出力 1 機能(OP1)の選択レンジ ・ 電流出力の場合 nonE=出力は使用しない。 H.rEG= 加熱出力 c.rEG= 冷却出力 r.inP= 測定値伝送 r.Err= 予備 r.SP= 目標設定値 (SP) 伝送 r.SEr= 予備 ・ リレー接点出力、電圧パルス出力の場合 nonE=出力は使用しない。 H.rEG= 加熱出力 c.rEG= 冷却出力 AL= 警報出力 t.out= 予備 t.HoF= 予備 P.End= 予備 P.HLd= 予備 P.uit= 予備 P.run= 予備 P.Et1= 予備 P.Et2= 予備 or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示 P.FAL= 停電表示 bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示 St.By= スタンバイ状態表示 diF1= ディジタル入力1状態を出力 diF2= ディジタル入力2状態を出力 on= 常にオン riSP= 予備
NOTE1. 2 つ以上の出力が同じように設定されると、これらの出力は並列に駆動されます。
2. 本計器が[ ]キー、ディジタル入力、あるいはシリアルリンクによる警報リセットコマンドを検出すると、停電表示はリセットされます。
3. 制御出力が設定されていないと、警報は使用できません。
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第 4 章 設定手順
[15] Ao1L:アナログ出力(伝送出力)の下限値レンジ: -1999 ~ Ao1H
[16] Ao1H:アナログ出力(伝送出力)の上限値レンジ:Ao1L ~ 9999
[17] o1AL:出力 1 への警報割付[14]o1F=ALのときレンジ: 以下の規則に従い0~ 63 +1= 警報 1 +2= 警報 2 +4= 警報 3 +8= 予備 +16= センサ断線(バーンアウト) +32= 出力 4の過負荷(出力4の短絡)例 1: 3(2+1)を設定すると、出力は警報1と2(OR条件)で駆動されます。
[18] o1Ac:出力 1 動作[14]o1F が「nonE」以外のときレンジ: dir = 正動作 iEU= 逆動作 dir.r = 反転 LED表示付き正動作 rEU.r = 反転 LED表示付き逆動作
[19] o2F:出力 2 機能(OP2)の選択本計器が出力2オプションを装備しているときレンジ: nonE=出力は使用しない。 H.rEG= 加熱出力(警告を参照してください) c.rEG= 冷却出力 AL= 警報出力 t.out= 予備 t.HoF= 予備 P.End= 予備 P.HLd= 予備 P.uit= 予備 P.run= 予備 P.Et1= 予備 P.Et2= 予備 or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示 P.FAL= 停電表示 bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示 St.By= スタンバイ状態表示 diF1= ディジタル入力1状態を出力 diF2= ディジタル入力2状態を出力 on= 常にオン riSP= 予備
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第 4 章 設定手順
[20] o2AL:出力 2 への警報割付[18]o2F=ALのときレンジ: 以下の規則に従って0~ 63 +1= 警報 1 +2= 警報 2 +4= 警報 3 +8= 予備 +16= センサ断線(バーンアウト) +32= 出力 4の過負荷(出力4の短絡)詳細については、[17]o1.AL パラメータを参照してください。
[21] o2Ac:出力 2 動作[19]o2F が「nonE」以外のときレンジ: dir = 正動作 iEU= 逆動作 dir.r = 逆 LED表示付き正動作 rEU.r = 逆 LED表示付き逆動作詳細については、[18]o1.Ac パラメータを参照してください。
[22] o3F:出力 3 機能(OP3)の選択本計器が出力3オプションを装備しているときレンジ: nonE=出力は使用しない。 H.rEG= 加熱出力 c.rEG= 冷却出力 AL= 警報出力 t.out= 予備 t.HoF= 予備 P.End= 予備 P.HLd= 予備 P.uit= 予備 P.run= 予備 P.Et1= 予備 P.Et2= 予備 or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示 P.FAL= 停電表示 bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示 St.By= スタンバイ状態表示 diF1= ディジタル入力1状態を出力 diF2= ディジタル入力2状態を出力 on= 常にオン riSP= 予備その他の詳細については、[14]o1.F パラメータを参照してください。
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第 4 章 設定手順
[23] o3AL:出力 3 への警報割付[21]o3F=ALのときレンジ: 以下の規則に従って0~ 63 +1= 警報 1 +2= 警報 2 +4= 警報 3 +8= 予備 +16= センサ断線(バーンアウト) +32= 出力 4の過負荷(出力4の短絡)詳細については、[17]o1.AL パラメータを参照してください。
[24] o3Ac:出力 3 動作[21]o3F が「nonE」以外のときレンジ: dir = 正動作 iEU= 逆動作 dir.r = 逆 LED表示付き正動作 rEU.r = 逆 LED表示付き逆動作詳細については、[18]o1.Ac パラメータを参照してください。
[25] o4F:出力 4 機能(OP4)の選択[9]io4.F=Out4 のときレンジ: nonE=出力は使用しない。 H.rEG= 加熱出力 c.rEG= 冷却出力 AL= 警報出力 t.out= 予備 t.HoF= 予備 P.End= 予備 P.HLd= 予備 P.uit= 予備 P.run= 予備 P.Et1= 予備 P.Et2= 予備 or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示 P.FAL= 停電表示 bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示 St.By= スタンバイ状態表示その他の詳細については、[14]o1.F パラメータを参照してください。
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第 4 章 設定手順
[26] o4AL:出力 4 への警報割付[25]o4F=ALのときレンジ: 以下の規則に従って0~ 63 +1= 警報 1 +2= 警報 2 +4= 警報 3 +8= 予備 +16= センサ断線(バーンアウト) +32= 出力 4の過負荷(出力4の短絡)詳細については、[17]o1.AL パラメータを参照してください。
[27] o4Ac:出力 4 動作[25]o4F が「nonE」以外のときレンジ: dir = 正動作 iEU= 逆動作 dir.r = 逆 LED表示付き正動作 rEU.r = 逆 LED表示付き逆動作詳細については、[18]o1.Ac パラメータを参照してください。
AL1 グループ:警報 1 パラメータ[28] AL1t:警報 1 の種類
レンジ: nonE=警報は使用しない。 LoAb=絶対下限警報 HiAb= 絶対上限警報 LHAo=外部絶対値上下限警報 LHAi= 内部絶対値上下限警報 SE.br = センサ断線 LodE=下限偏差警報 HidE= 上限偏差警報 LHdo=外部偏差警報 LHdi= 内部偏差警報
NOTE1. 警報動作例です。
LoAb
OUTAL1
AL1
PV
HAL1
時間
HiAboffoffoff
OUTAL1
AL1PV
HAL1
時間offoffoffON ON ON ON
LHAo
PVAL1H HAL1
時間offoffoff
LHdo
OUTAL1
AL1L HAL1
PVAL1HSP
HAL1
時間OUTAL1
-AL1L HAL1
offoffoffON ON ON ON
2.(SE.br)センサ断線警報は、表示器が-----を表示しているとオンになっています。
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第 4 章 設定手順
[29] Ab1:警報 1 の機能使用可能性:[28]AL1t が「nonE」以外のときレンジ: 以下の規則に従って0~ 15 +1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作) +2=ラッチ警報(マニュアルリセット) +4=ACK 動作 +8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)例:Ab1を 5(1+ 4)に設定すると、警報1は「電源投入時にアクティブにならない」と「確認可能な」警報です。
NOTE1.「電源投入時にアクティブにならない(待機動作)」を選択すると、本計器の電源投入時や、本計器が以下の変更を検出すると、警報機能を抑制することができます。
・手動モード(oplo)から自動モードへ ・スタンバイモードから自動モードへ 警報は、測定値が初めて警報設定値±ヒステリシスに達すると(すなわち、初期警報状態がなくなると)自動的に有効になります。
電源オン
AL1PV
時間offoff
Ab1 = +1
Ab1 = +0
offoff
ON ON
ON
2.「ラッチ警報」(マニュアルリセット)とは、警報を発生させた状態がなくなった場合でもアクティ
ブになったままになる警報のことです。警報のリセットは、外部コマンド([ ]ボタン、ディジタル入力、またはシリアルリンク)によってのみ行うことができます。
警報のリセット 警報のリセット
AL1PV
時間offoff
Ab1 = +2
Ab1 = +0
offoff
ON
ON
3.「ACK 動作」警報とは、警報が発生した状態が存在している場合でもリセットすることが可能な警
報のことです。警報の確認は、外部コマンド([ ]ボタン、ディジタル入力、またはシリアルリンク)によってのみ行うことができます。
警報確認 警報確認
AL1PV
時間offoff
Ab1 = +4
Ab1 = +0
offoff off
ON
ON ON
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第 4 章 設定手順
「設定値の変更時にアクティブにならない(待機動作)」とは、設定値の変更後、プロセス量が警報設定値±ヒステリシスになるまで警報状態がマスクされる警報のことです。
SP2
SP1
PV
時間
Ab1 = +8
Ab1 = +0
ON offoff
AL1
offoffoff
AL1
ON ON ON
ON
4. 本計器は、警報状態をEEPROMに保存しません。このため、電源が落とされると警報状態は失われます。
[30] AL1L:上下限警報の場合は、警報 1 下限設定値
:偏差警報の場合は、下限側の設定値[28]AL1t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:-1999 ~ [31]AL1H工業単位まで
[31] AL1H:上下限警報の場合は、警報 1 上限設定値
:偏差警報の場合は、上限側の設定値[28]AL1t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:[30]AL1L ~ 9999工業単位まで
[32] AL1:警報 1 設定値 [28]AL1t=LoAb:絶対下限警報、 [28]AL1t=HiAb:絶対上限警報、 [28]AL1t=LodE:下限偏差警報、 [28]AL1t=LidE:上限偏差警報のときレンジ:[30]AL1L ~ [31]AL1H工業単位まで
[33] HAL1:警報 1 ヒステリシス[28]AL1t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:1~ 9999工業単位まで
NOTE1. ヒステリシス値は、警報設定値と、警報が自動的にリセットされる点との間で異なります。2. 警報設定値±ヒステリシスが入力レンジを外れている場合は、本計器は警報をリセットすることができません。
例:入力レンジ 0~ 500(℃)
・ 設定値は、250(℃)になります。
・ 相対偏差警報
・ 下限設定値は、10(℃)になります。
・ 上限設定値は、10(℃)になります。
・ ヒステリシスは、25(℃)になります。
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第 4 章 設定手順
[34] AL1d:警報 1 オンディレイ[28]AL1t が「nonE」以外のときレンジ:oFF(0) ~ 9999 秒
NOTE1. 警報は、警報状態が [34]AL1dの時間よりも長く続いた場合にのみオンになりますが、リセットは瞬時に行われます。
[35] AL1o:警報 1 モード[28]AL1t が「nonE」以外のときレンジ: 0= 無効 1= スタンバイモード時に有効 2= オーバーレンジまたはアンダーレンジ時に有効 3= オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタンバイモード時に有効
AL2 グループ:警報 2 パラメータ[36] AL2t:警報 2 の種類
レンジ: nonE=警報は使用しない。 LoAb=絶対下限警報 HiAb= 絶対上限警報 LHAo=外部絶対値上下限警報 LHAi= 内部絶対値上下限警報 SE.br = センサ断線 LodE=下限偏差警報 HidE= 上限偏差警報 LHdo=外部偏差警報 LHdi= 内部偏差警報
NOTE1. 相対警報は、現在の設定値に対して「相対的」です(これは、設定値ファンクションに勾配を使用している場合には、目標設定値とは異なることがあります)。
[37] Ab2:警報 2 の機能[36]AL2t が「nonE」以外のときレンジ: 以下の規則に従って0~ 15 +1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作) +2=ラッチ警報(マニュアルリセット) +4=ACK 動作 +8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)例:Ab2を 5(1+ 4)に設定すると、警報 2は「電源投入時にアクティブにならない(待機動作)」と「ACK動作」です。
NOTEその他の詳細については、[29]Ab1パラメータを参照してください。
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第 4 章 設定手順
[38] AL2L:上下限警報の場合は、警報 2 下限設定値
:偏差警報の場合は、下限側の設定値[36]AL2t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:-1999 ~ [39]AL2H工業単位まで
[39] AL2H:上下限警報の場合は、警報 2 上限設定値
:偏差警報の場合は、上限側の設定値[36]AL2t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:[38]AL2L ~ 9999工業単位まで
[40] AL2:警報 2 設定値 [36]AL2t=LoAb絶対下限警報、 [36]AL2t=HiAb 絶対上限警報、 [36]AL2t=LodE 下限偏差警報、 [36]AL2t=LidE 上限偏差警報のときレンジ:[38]AL2L ~ [39]AL2H工業単位まで
[41] HAL2:警報 2 ヒステリシス[36]AL2t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:1~ 9999工業単位まで
NOTEその他の詳細については、[33]HAL1パラメータを参照してください。
[42] AL2d:警報 2 オンディレイ[36]AL2t が「nonE」以外のときレンジ:oFF(0) ~ 9999 秒
NOTE1. 警報は、警報状態が [42]AL2dの時間よりも長く続いた場合にのみオンになりますが、リセットは瞬時に行われます。
[43] AL2o:警報 2 モード[36]AL2t が「nonE」以外のときレンジ: 0= 無効 1= スタンバイモード時 2= オーバーレンジまたはアンダーレンジ時 3= オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタンバイモード時
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第 4 章 設定手順
AL3 グループ:警報 3 パラメータ[44] AL3t:警報 3 の種類
レンジ: nonE=警報は使用しない。 LoAb=絶対下限警報 HiAb= 絶対上限警報 LHAo=外部絶対値上下限警報 LHAi= 内部絶対値上下限警報 SE.br = センサ断線 LodE=下限偏差警報 HidE= 上限偏差警報 LHdo=外部偏差警報 LHdi= 内部偏差警報
NOTE1. 相対警報は、現在の設定値に対して「相対的」です(これは、設定値ファンクションに勾配を使用している場合は、目標設定値とは異なることがあります)。
[45] Ab3:警報 3 の機能[44]AL3t が「nonE」以外のときレンジ: 以下の規則に従って0~ 15 +1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作) +2=ラッチ警報(マニュアルリセット) +4=ACK 動作 +8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)例:Ab3を 5(1+ 4)に設定すると、警報 3は「電源投入時にアクティブにならない」と「確認可能な警報」です。
NOTEその他の詳細については、[29]Ab1パラメータを参照してください。
[46] AL3L:上下限警報の場合は、警報 3 下限設定値
:偏差警報の場合は、下限側の設定値[44]AL3t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:-1999 ~ [47]AL3H工業単位まで
[47] AL3H:上下限警報の場合は、警報 3 上限設定値
:偏差警報の場合は、上限側の設定値[44]AL3t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:[46]AL3L ~ 9999工業単位まで
[48] AL3:警報 3 設定値 [44]AL3t=LoAb絶対下限警報、 [44]AL3t=HiAb 絶対上限警報、 [44]AL3t=LodE 下限偏差警報、 [44]AL3t=LidE 上限偏差警報のときレンジ:[46]AL3L ~ [47]AL3H工業単位まで
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第 4 章 設定手順
[49] HAL3:警報 3 ヒステリシス[44]AL3t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ:1~ 9999工業単位まで
NOTEその他の詳細については、[33]HAL1パラメータを参照してください。
[50] AL3d:警報 3 オンディレイ[44]AL3t が「nonE」以外のときレンジ:oFF(0) ~ 9999 秒
NOTE1. 警報は、警報状態が [50]AL3dの時間よりも長く続いた場合にのみオンになりますが、リセットは瞬時に行われます。
[51] AL3o:警報 3 モード[44]AL3t が「nonE」以外、または「SE.br」以外のときレンジ: 0= 無効 1= スタンバイモード時 2= オーバーレンジまたはアンダーレンジ時 3= オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタンバイモード時
AbA グループ:予備
rEG グループ:制御パラメータrEGグループは、少なくとも1つの出力が制御出力(H.rEGまたはC.rEG)として設定されているときに限り使用できます。
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第 4 章 設定手順
[56] count:制御の種類少なくとも1つの出力が制御出力(H.rEGまたはC.rEG)として設定されているときレンジ: ・2出力(加熱冷却)が設定されているとき Pid= PID(加熱と冷却) nr = 不感帯付き加熱/冷却 オン/オフ
HSEt
HSEtSP
PV
時間OUTH.rEG(加熱)OUTc.rEG(冷却)
offON ON
off offON
・1出力(加熱または冷却)が設定されているとき: Pid= PID(加熱または冷却) On.FA=オン/オフ対称ヒステリシス On.FS=オン/オフ非対称ヒステリシス
加熱 - On.FA
OUTH.rEG
SPPV
HSEt
時間
off off
冷却-On.FA
OUTC.rEG
SP
PV
HSEt
時間
ON ON ON off offON ON ON
加熱 - On.FS
OUTH.rEG
SPPV
HSEtHSEt
時間
冷却-On.FS
OUTH.rEG
SP
PV
HSEtHSEt
時間
ON ON ONoff off off offON ON ON
NOTE1. 非対称ヒステリシス付きオン/オフ制御 ・PV≧ SPのときオフ ・PV≦(SP‐ヒステリシス)のときオン2. 対称ヒステリシス付きオン/オフ制御 ・PV≧(SP+ヒステリシス)のときオフ ・PV≦(SP‐ヒステリシス)のときオン
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第 4 章 設定手順
[57] Auto:オートチューニングの選択下記の3つのオートチューニングアルゴリズムがあります。
・ 振動オートチューニング
・ 高速オートチューニング
・ EvoTune1. 振動オートチューニングは通常のオートチューニングであり、次の特徴をもっています。
・ より正確です。・ PV が設定値付近でもスタートできます。・ 設定値が周囲温度に近い場合でも使用することができます。
2. 高速チューニングは、以下の場合に適しています。・ プロセスが非常に遅いので、短時間で機能させたい。・ オーバーシュートは容認できない。・ その他のループの影響から高速法によって計算誤差が少なくなるマルチループ機械の場合
3. EvoTuneタイプは、以下の場合に適しています。・ プロセスに関する情報がない。・ エンドユーザの技量がはっきりしない。・ 起動条件から独立してオートチューニングの計算をしたい(たとえば、チューニング実行時などに設定値を変更する)。
NOTE高速チューニングは、測定値(PV)が(SP+1/2SP)よりも小さい場合にのみ開始できます。
使用可能性:[56]cont=PIDのときレンジ: 次の場合において -4~ 8 -4 =すべての設定値変更時に自動再スタートが行われる振動オートチューニング -3= 手動で開始される振動オートチューニング -2= 初めての電源投入時にのみ自動再スタートが行われる振動オートチューニング -1= 電源投入時ごとに自動再スタートが行われる振動オートチューニング 0= 使用しない 1= 電源投入時ごとに自動再スタートが行われる高速オートチューニング 2= 初めての電源投入時にのみ自動再スタートが行われる高速オートチューニング 3= 手動で開始される高速オートチューニング 4 = すべての設定値変更時に自動再スタートが行われる高速オートチューニング 5= 電源投入時ごとに自動再スタートが行われるEvoTune 6 = 初めての電源投入時にのみ自動再スタートが行われるEvoTune 7 = 手動で開始されるEvoTune 8 = すべての設定値変更時に自動再スタートが行われるEvoTune
[58] Aut.r:オートチューニングの手動開始使用可能性:[56]cont=PIDのときレンジ: oFF= オートチューニングの停止 on= オートチューンングの実行
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第 4 章 設定手順
[59] SELF:予備
[60] HSEt:ヒステリシス(オン/オフ制御)[56]cont が PID以外のときレンジ:0 ~ 9999工業単位
[61] cPdt:コンプレッサ保護時間[56]cont=nr. のときレンジ: OFF=保護は無効 1~ 9999 秒
[62] Pb:比例帯[56]cont=PIDおよび [59]SELF=no. のときレンジ:1~ 9999工業単位
[63] ti:積分時間[56]cont=PIDおよび [59]SELF=no. のときレンジ: ・oFF=オフ ・1~ 9999 秒 ・inF=積算しません。
[64] td:微分時間[56]cont=PIDおよび [59]SELF=no. のときレンジ: ・OFF=オフ ・1~ 9999 秒
[65] Fuoc:ファジーオーバーシュート抑制このパラメータは、通常、本計器の起動時や設定値変更を行った後に存在するオーバーシュートを低減させ、この2つの場合に限りアクティブになります。0.00と1.00 の間の値を設定することで、設定値に近づいた時に本計器の動作を減速させることができます。Fuoc=1を設定すると、この機能は無効になります。
PVSP
時間
2
1
3
[56]cont=PIDおよび [59]SELF=no. のときレンジ:0 ~ 2.00
[66] tcH:加熱出力サイクルタイムレンジ:1.0 ~ 130.0 秒
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第 4 章 設定手順
[67] rcG:加熱動作と冷却動作の出力比(相対冷却ゲイン)本計器は加熱動作と冷却動作に対して同じPIDパラメータセットを使用しますが、通常2つの動作の効率は異なります。このパラメータを用いると、加熱系統の効率と冷却系統の効率の間の比率を決めることができます。例を挙げると、考え方を説明し易くなります。1ループのプラスチック押出機を考えてみます。作動温度を250℃とします。100%の加熱出力(抵抗器)を使用して温度を250℃から270℃(ΔT= 20℃)に上昇させたいときは、60秒必要です。一方、100%の冷却出力(ファン)を使用して温度を250℃から230℃(ΔT= 20℃)に下げたいときは、わずか20秒で済みます。この例では、比率は60/20= 3([67]rcG=3)となり、冷却システムの効率は加熱システムよりも3倍よいことを示しています。2つの制御動作(H.rEGと c.rEG)が設定され、[56]cont=PIDおよび [59]SELF=no. のときレンジ:0.01~ 99.99
[68] tcc:冷却出力サイクルタイムレンジ:1.0 ~ 130.0 秒
[69] rS:マニュアルリセットこのパラメータを用いると、ホットリスタートによりアンダーシュートを大幅に削減することができます。プロセスが安定しているときは、本計器は一定の制御出力(たとえば、30%)で動作します。制御出力が短時間遮断されると、プロセスはプロセス変数を設定値に近づけて再開され、本計器は積分動作をゼロに設定してスタートします。マニュアルリセットを平均制御出力(この例では30%)に設定すると、本計器は制御出力を、(ゼロの代わりに)安定状態で使用する値に設定してスタートし、アンダーシュートは非常に小さくなります(理論的にはゼロになります)。[56]cont=PIDのときレンジ:-100.0 ~ +100.0%
[72] od:電源投入時の遅延動作レンジ: oFF:機能は使用しない。 0.01~ 99.59 時間 . 分
NOTE1. このパラメータは、(電源投入後に)本計器が他のすべてのファンクション(制御、警報、プログラムなど)を開始する前のスタンバイモードになっている時間を決めます。
2. 電源投入時の自動スタート付きのプログラムとodファンクションが設定されていると、本計器はプログラムの実行を開始する前にodファンクションを実行します。
3. 電源投入時の自動スタート付きのオートチューニングとodファンクションが設定されていると、od遅延が終わるとオートチューニングが始まります。
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第 4 章 設定手順
[73] St.P:ソフトスタート出力値レンジ:-100.0 ~ +100.0%
[74] SSt:ソフトスタート時間レンジ: oFF:機能は使用しない。 0.01~ 7.59時間 . 分 inF=ソフトスタートは常にアクティブになっている。
[75] SS.tH:ソフトスタート無効化の設定値レンジ:-1999 ~ 9999 工業単位
SP グループ:設定値パラメータSPグループは、少なくとも1つの出力が制御出力(H.rEGまたはC.rEG)として設定されているときにのみ使用できます。
[76] nSP:目標設定値数レンジ:1~ 4
NOTEこのパラメータの値を変更すると、TC10は次のように動作します。・ [83]A.SP パラメータは、強制的にSPパラメータにさせられます。・ 本計器は、すべての使用されている設定値が、[77]SPLL および [78]SPHLで設定された限度内にあることを確認します。SPがこの範囲を外れている場合、本計器は強制的にSPを最大許容値にします。
[77] SPLL:目標設定値下限レンジ:-1999 ~ [78]SPHL 工業単位まで
NOTE1. [77]SPLL の値が変更されると、本計器はすべてのローカル設定値(SP、SP2、SP3、および SP4パラメータ)とプログラムのすべての設定値([97]Pr.S1、[102]Pr.S2、[107]Pr.S3、[112]Pr.S4 パラメータ)を確認します。SPがこの範囲を外れている場合、本計器は強制的にSPを最大許容値にします。
2. [77]SPLL が変更されると、以下の動作が生じます。 ・[84]SP.rt=SP の場合、リモート設定値は強制的に有効な設定値にさせられます。 ・[84]SP.rt=trin の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。 ・[84]SP.rt=PErc の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。
[78] SPHL:目標設定値上限レンジ:[77]SPLL ~ 9999工業単位まで
NOTEその他の詳細については、[77]SPLL パラメータを参照してください。
[79] SP:目標設定値 1レンジ:[77]SPLL ~ [78]SPHL 工業単位まで
[80] SP2:目標設定値 2 レンジ:[77]SPLL ~ [78]SPHL 工業単位まで[76]nSP≧ 2のとき
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第 4 章 設定手順
[81] SP3:目標設定値 3 レンジ:[77]SPLL ~ [78]SPHL 工業単位まで[76]nSP≧ 3のとき
[82] SP4:目標設定値 4レンジ:[77]SPLL ~ [78]SPHL 工業単位まで[76]nSP≧ 4のとき
[83] A.SP:目標設定値の選択レンジ:「SP」~ [76]nSPまで
NOTE1. [83]A.SP が変更されると、以下の動作が生じます。 ・[84]SP.rt=SP の場合、リモート設定値は強制的に有効な設定値にさせられます。 ・[84]SP.rt=trin の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。 ・[84]SP.rt=PErc の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。2. SP2、SP3、SP4の選択肢は、相対設定値が有効になっている([75]nSP パラメータを参照してください)ときのみ表示されます。
[84] SP.rt:リモート設定値の種類TC10は、RS485シリアル通信インタフェースを使って相互に通信を行います。1台の TC10を親機として設定することができ、その他の TC10は(通常)子機になります。親機は、子機に設定値を送ることができます。このようにして、たとえば、親機の設定値を変えることによって20台の TC10の設定値を同時に変更することができます(例:ホットランナーアプリケーション)。SP.rt パラメータは、子機がシリアルリンクからくる値をどのように使うのかを決定します。[133]tr.SP パラメータ[再送信する値の選択(親機)]を使用すると、親機が送信する値を決めることができます。使用可能性: 少なくとも1つの出力が制御出力として設定され、シリアル通信インタフェース が装備されているときレンジ: rSP= シリアルリンクからくる値は、リモート設定値(RSP)として使用されます。 trin= シリアルリンクからくる値は、A.SPによって選択されたローカル設定値に代 数学的に追加され、合計値は機能する設定値になります。 PErc= シリアルリンクからくる値は入力レンジでスケーリングされ、この値はリモー ト設定値として使用されます。
trin 動作付きのリモート設定値(RSP)が設定されていると、レンジ範囲外は使用されません。[77]SPLL+RSP ~ [78]SPHL-RSP
NOTE[84]SPrt が変更されると、以下の動作が生じます。 ・[84]SP.rt=SP の場合、リモート設定値は強制的に有効な設定値にさせられます。 ・[84]SP.rt=trin の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。 ・[84]SP.rt=PErc の場合、リモート設定値は強制的に0(ゼロ)にさせられます。
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第 4 章 設定手順
例:PCB用の 6ゾーンリフローオーブンの場合親機は、設定値を5つの他のゾーン(子機調節計)に送ります。子機ゾーンは、その設定値を設定値 trinとして使用します。第1ゾーンは親機ゾーンであり、設定値を210℃として使用します。第 2ゾーンは、-45℃のローカル設定値をもちます。第 3ゾーンは、-45℃のローカル設定値をもちます。第 4ゾーンは、-30℃のローカル設定値をもちます。第 5ゾーンは、+40℃のローカル設定値をもちます。第 6ゾーンは、+50℃のローカル設定値をもちます。
このようにして、各ゾーンの温度は次のようになります。
・ 親機 SP= 210℃
・ 第 2ゾーン SP=210- 45=165℃
・ 第 3ゾーン SP=210- 45=165℃
・ 第 4ゾーン SP=210- 30=180℃
・ 第 5ゾーン SP=210+ 40=250℃
・ 第 6ゾーン SP=210+ 50=260℃親機の SPが変更されると、その他の子機はすべて直ちにそれぞれの機能する設定値を変更します。
[85] SPLr:ローカル/リモート設定値の選択レンジ: Loc= [83]A.SPによって選択されたローカル設定値 rEn= リモート設定値(シリアルリンクを介して得られる)
[86] SP.u:設定値上昇勾配レンジ: ・0.01~ 99.99 分単位 ・inF=勾配は無効
[87] SP.d:設定値下降勾配レンジ: ・0.01~ 99.99 分単位 ・inF=勾配は無効
PAn グループ:オペレータ HMI[118] PAS2:レベル 2 パスワード:パラメータアクセス用パスワード
レンジ: oFF= パスワード保護されていないレベル2 (レベル1=オペレータレベルと同様) 1~ 200
[119] PAS3:レベル 3 パスワード:詳細パラメータ設定用パスワードレンジ:3~ 200
NOTE[118]PAS2を [119]PAS3に設定すると、レベル2はマスクされます。
[120] PAS4:レベル 4 パスワード:コンフィグレーションモードアクセス用パスワードレンジ:201~ 400
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第 4 章 設定手順
[121] uSrb:[ ]キーの機能レンジ: nonE=機能しない tunE= オートチューニングの実行。 1回(1秒以上)押すと、オートチューニングが開始されます。 oPLo=手動モード。初めて押されると、本計器は手動モード(OPLO)になり、 次に押されると自動モードになります。 AAc= 警報リセット ASi = 警報確認 chSP= 連続した設定値の選択(注記) St.by = スタンバイモード。初めて押されると、本計器はスタンバイモードになり、 次に押されるとオートモードになります。 Str.t = 予備 P.run= 予備 P.rES= 予備 P.rH.r =予備
NOTE1.「連続した設定値の選択」が使用されると、[ ]ボタンを(1秒以上)押すたびに、1ステップのA.SPの値が増加します。選択は、次のように巡回式に行われます。
SP→SP2→SP3→SP4
[ ]キーを使って新しい設定値を選択すると、表示器は新しい設定値の略語(たとえば、SP2)を 2秒間表示します。
2.「連続した設定値の選択」が使用されると、選択可能な設定値の数は [74]nSPによって制限されます。
[122] diSP:表示管理レンジ:nonE=標準の運転画面 Pout = 制御出力 SPF= 目標設定値 Spo= 機能する設定値 AL1= 警報 1設定値 AL2= 警報 2設定値 AL3= 警報 3設定値 Pr.tu= 予備 Pr.td= 予備 P.t.tu= 予備 P.t.td= 予備 ti.uP= 予備 ti.du= 予備 PErc= ソフトスタート時に使用される制御出力のパーセント(ソフトスタート時間が 無限大のときは、リミットは常に有効で、オン/オフ制御が選択されたとき も使用できます)。 PoS= 予備
[123] di.CL:測定入力表示色切替レンジ: 0 = 表示色は、実偏差(PV- SP)を示すために使用されます。 1= 赤色で表示(固定) 2= 緑色で表示(固定) 3= オレンジ色で表示(固定)
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第 4 章 設定手順
[124] AdE:表示色切替設定値(偏差)[123]di.CL= 0のときレンジ:1~ 9999工業単位
[125] diS.t:表示自動消灯時間レンジ: oFF=表示器は常にオン 0.1~ 99.59 分 . 秒
NOTEこの機能を使用すると、警報が未発生、動作が行われていないとき、表示器をオフにすることができます。diS.t が oFF 以外に設定されていて、設定されたタイムアウト時間を超えてボタンが押されていないと、表示器はオフになり、最小桁の4セグメントだけが点灯し続けて、本計器が正常に作動していることを表示します。警報が発生したり、ボタンが押されたりすると、表示器は通常の動作に復帰します。
[126] FiLd:表示値のフィルタレンジ: oFF=フィルタは無効 0.0(oFF)~ 20.0 工業単位
NOTEこの機能は表示値のみに適用され、本計器のその他の機能(たとえば、制御、警報など)には影響はありません。
[128] dSPu:電源投入時の本計器の状態レンジ: AS.Pr =電源を落とす前と同じ状態で起動されます。 Auto=自動モードで起動されます。 oP.0= 制御出力を0%にして手動モードで起動されます。 St.bY=スタンバイモードで起動されます。
NOTE1. [129]oPr.E の値を変更すると、本計器は強制的に [130]oPEr パラメータを自動にします。2. [128]dSPuパラメータの値が「AS.Pr」以外のときは、記憶機能は抑制されます。
[129] dPr.E:運転モードの有効化レンジ: ALL= 次のパラメータによってすべてのモードが選択可能です。 Au.oP=次のパラメータによって自動および手動(OPLO)モードのみを選択 できます。 Au.Sb=次のパラメータによって自動およびスタンバイモードのみを選択できます。
NOTE[129]dPr.E の値を変更すると、本計器は [130]oPEr パラメータを強制的に自動にします。
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第 4 章 設定手順
[130] oPEr:運転モードの選択レンジ: ・[129]dPr.E=ALL のとき Auto=自動モード oPL0=手動モード St.bY=スタンバイモード ・[129]dPr.E=Au.oPのとき Auto=自動モード oPL0=手動モード ・[129]dPr.E=Au.Sbのとき Auto=自動モード St.bY=スタンバイモード
Ser グループ:シリアル通信パラメータ[131] Add:計器アドレス
レンジ: oFF=シリアル通信インタフェースは使用しない。 1~ 254
[132] bAud:通信速度[131]Addが oFF以外のときレンジ: 1200= 1200bps 2400= 2400bps 9600= 9600bps 19.2= 19200bps 38.4 = 38400bps
[133] trSP:再送信する値の選択(親機)[131]Addが oFF以外のときレンジ: nonE=再送信は行われません(TC10は子機)。 rSP= TC10は親局になり、機能する設定値を再送信します。 PErc= TC10は親局になり、制御出力を再送信します。
NOTE詳細については、[84]SP.rt(リモート設定値の種類)パラメータを参照してください。
Con グループ:電力消費量パラメータ[134] Co.tY:カウントの種類
レンジ: oFF= 使用しない 1= 瞬間電力(kW) 2= 電力消費(kWh) 3= 予備 4 = 総稼働日。本計器の電源が入っている時間数を24で割った数。 5= 総稼働時間。本計器の電源が入っている時間数 6= 設定値をもった総稼働日。TC10の電源が入っている時間数 24で割った数。 Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された設定値になると、本計器は強制的 にスタンバイ状態になります。 7= 設定値をもった総稼働時間。TC10の電源が入っている時間数。 Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された設定値になると、本計器は強制的 にスタンバイ状態になります。
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第 4 章 設定手順
8 = 制御リレー作動日数のトータライザー、制御リレーがオン状態になっている 時間数を24で割った数。 9= 制御リレー作動時間のトータライザー。制御リレーがオン状態になっている 時間数 10= 設定値をもった制御リレー作動日数のトータライザー。制御リレーがオン 状態になっている時間数を24で割った数。Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定 された設定値になると、TC10は強制的にスタンバイ状態になります。 11= 設定値をもった制御リレー作動時間のトータライザー。制御リレーがオン 状態になっている時間数。Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された設定値に なると、本計器は強制的にスタンバイ状態になります。
NOTE選択肢 4~ 11は、内蔵カウントを表しています。これらのモードでは、TC10の稼働を時間または日数で計算します。カウント数が [137]h.Job パラメータで設定した設定値になると、表示器は「r.iSP」(検査の要求)を表示します。カウントのリセット(r.iSP 取り消しによる)は、[137]h.Job パラメータのしきい値を変えることによってのみ行うことができます。計数方法 6、7、10、または11を使用してカウントリセットを行うと、本計器はスタンバイモードを終了して、制御状態に戻ります。
[135] UoLt:負荷電圧[134]Co.tY = ist、[134]Co.tY = h、あるいは [134]Co.tY = S.S. のときレンジ:1~ 9999(V)
[136] cur:負荷電流[134]Co.tY = ist、[134]Co.tY = h、あるいは [134]Co.tY = S.S. のときレンジ:1~ 999(A)
[137] h.Job:稼働期間の設定値[134]Co.tY = tot.dまたは [134]Co.tY = tot.Hのときレンジ: oFF=設定値は使用されません。 [134]Co.tY = 4のとき、1~ 9999日 [134]Co.tY = 5のとき、1~ 9999時間
[138] t.Job:稼働時間(再設定不可)レンジ:1~ 9999日
CAL グループ:ユーザ校正グループこのファンクションを使うと、測定系統を校正したり、次の項目から生じる誤差を補償することができます。
・ センサの位置
・ センサの等級(センサ誤差)
・ 本計器の精度
[139] A.L.P:入力下限値の調整レンジ:-1999 ~(AH.P-10)工業単位まで
NOTEAL.Pと AH.P の間の最低差は、10工業単位です。
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第 4 章 設定手順
[140] A.L.o:入力下側値オフセットの調整レンジ:-300 ~+ 300工業単位まで
[141] A.H.P:入力上限値の調整レンジ:(AL.P+ 10)~ 9999工業単位まで
NOTEAL.Pと AH.P の間の最低差は、10工業単位です。
[142] A.H.o:入力上限値オフセットの調整レンジ:-300 ~ +300工業単位まで例:操作レンジが10~ 100℃の人口気候室の場合1. 人口気候室に、基準計器(通常、校正器)と接続した基準センサを挿入します。2. 本計器の制御を開始し、設定値を操作レンジの最低値(たとえば:10℃)に設定します。人口気候室内の温度が安定したら、基準システムで測定した温度(たとえば、9℃)を書き留めます。
3. [139]A.L.P=10(下作動点)と [140]A.L.o=-1(これは、本計器の表示値と、基準システムの表示値との差です)を設定します。この設定後、本計器の測定値が基準システムの測定値と等しくなることに注意してください。
4. 設定値を操作レンジの最大値(たとえば、100℃)に設定します。人口気候室内の温度が安定したら、基準システムで測定した温度(たとえば、98℃)を書き留めます。
5. [141]A.H.P=100(上作動点)と [142]A.H.o=+2(これは、本計器の表示値と基準システムの表示値との差です)を設定します。この設定後、本計器の測定値が基準システムの測定値と等しくなることに注意してください。
AH.P 100°C
AH.o = 2
AL.o = -1
AH.P 10°C
実曲線
変更された曲線
設定方法のもっとも重要なステップを完了しました。パラメータ設定方法を終えるには、次の手順に従ってください。
・[ ]ボタンを押します。
・[ ]ボタンを3秒以上押します。本計器は、「運転画面」に復帰します。
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第 5 章 パラメータレベル設定
第5章 パラメータレベル設定本計器をオペレータが使い易いようにするために、HMI(インタフェース)を作成することができることによります。最初のものは、「制限付きアクセス」レベルです。このサブセットは、[118]PAS2パラメータによって登録したパスワードで保護されます。もう1つのものは、「オペレータ」セット(レベル1)です。このレベルは、パスワードによって保護されません。
NOTE1.「制限付きアクセス」パラメータは、リストで収集されます。2. 一連の「制限付きアクセス」パラメータは設定可能なもので、ニーズに合わせて作成することができます。
3. 一連のオペレータレベルのパラメータは、「制限付きアクセス」レベルと同じように設定できますが、指定されたパラメータだけしか表示、変更することはできません。このパラメータセットは、自分の要件に従って作成してください。
5.1 パラメータレベル設定方法制限付きアクセスのパラメータセットはリストになりますので、パラメータレベル設定方法を行う前に、次の手順に従うことをお勧めします。1. 制限付きアクセスに対してアクセスできるようにしたい正確なパラメータのリストを作成します。
2. 制限付きアクセスでアクセスできるようにしたいパラメータを同じ流れで番号付けします。3. 選んだパラメータの中でどれをオペレータレベルでも使用できるようにするかのを決めます。
例:次のように制限付きアクセスのリストを作成したいとき: OPEr 運転モードの選択 SP 目標設定値 SP2 目標設定値 2 A.SP 目標設定値の選択 AL1 警報 1設定値 AL2 警報 2設定値 Pb 比例帯 ti 積分時間 td 微分時間 Aut.r オートチューニングの手動開始この内で、操作モード、SP値、およびAL1値については、オペレータが変更できるようにしたい。この場合、パラメータのレベル設定は次のようになります。
パラメータ プロモーション (レベル設定)
制限付きアクセス オペレータ
-OPEr- o1 OPEr OPEr-SP- o2 SP SP-SP2- A3 SP2-A.SP- A4 A.SP-AL1- o5 AL1 AL1-AL2- A6 AL2-Pb- A7 Pb-ti- A8 ti-td- A9 td-Aut.r- A10 Aut.r
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第 5 章 パラメータレベル設定
そして、次の手順に従ってください。
1.[ ]ボタンを3秒以上押します。
2. 上部表示部はPASSを表示し、下部表示部は0を表示します。
3. と ボタンを使用して、パスワードを -81に設定します。
4.[ ]ボタンを押します。
本計器は、最初の設定パラメータグループ の頭字語を表示します。
5.[ ]ボタンによって、リストの中の最初のパラメータのグループを選びます。
6.[ ]ボタンによって、リストの中の最初のパラメータを選びます。
7. 上部表示部はパラメータの頭字語を表示し、下部表示部は現在のレベルを表示します。レベルは、番号の前にくる文字によって決まります。
この文字の意味は、次の通りです。c:該当のパラメータはレベル設定されておらず、単に構成に含まれていることを示しています。この場合、番号は強制的に0(ゼロ)になります。
A:該当のパラメータが、制限付きアクセスレベルに格上げされていることを示しています。
番号は、制限付きアクセスリストの中での位置を示しています。o:該当のパラメータが、オペレータレベルに格上げされていることを示しています。 番号は、制限付きアクセスリストの中での位置を示しています。
8. や ボタンによって、このパラメータに希望する位置を割り付けます。
NOTE0(ゼロ)以外の値を設定すると、cの文字は自動的に Aに変わり、そのパラメータは自動的に制限付きアクセスレベルに格上げされます。
9. アクセスレベルを制限付きアクセスレベルからオペレータレベルに、あるいはその逆に変え
るには、[ ]ボタンを押しながら ボタンを押します。
すると、文字がAからoに、またはその逆に変更されます。10.支援レベルに追加したい2番目のパラメータを選び、ステップ 6~ 8を繰り返します。11.リストが完成するまで、ステップ 5~ 8を繰り返します。
12.レベル設定方法を終えるには、[ ]ボタンを10秒以上押し続けてください。すると、
本計器は「運転画面」を表示します。
NOTE2つのパラメータに複数の番号を設定すると、本計器は最後に設定されたパラメータを使用します。
例:上記の例では、SP2にプロモーション値A3に設定しました。ここで、SP3にプロモーション値 o3に設定すると、制限付きアクセスリストとオペレータリストは次のようになります。
パラメータ プロモーション (レベル設定)
制限付きアクセス オペレータ
-OPEr- o1 OPEr OPEr-SP- o2 SP SP-SP3- o3 SP3 SP3-A.SP- A4 A.SP-AL1- o5 AL1 AL1
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第 6 章 操作モード
第 6章 操作モードTC10 温度調節計は電源が入ると、すぐに作動し始めます。TC10温度調節計には1つの状態、すなわち、「実行時」状態しかありません。「実行時」、本計器は3つの異なるモードで運転することができます。自動モード、手動モード、スタンバイモードです。
・「自動モード」では、本計器は、目標設定値に従って自動的に制御出力を実行します。
・「手動モード」では、上部表示部は測定値を表示し、下部表示部は制御出力を表示します。下部表示部は[(加熱の場合は)Hが、また(冷却の場合は)Cが前に付いた]制御出力を表示し、MANが点灯します。本計器では、制御出力を手動で設定することができます。自動動作は行われません。
・「スタンバイモード」では、本計器はインジケータとして動作します。上部表示部は測定値を示し、下部表示部は目標設定値と「St.bY」メッセージを交互に表示し、制御出力は強制的にゼロにさせられます。
ここまで見てきたように、パラメータに割り付けられた値は常に、選択した操作モードから独立して変更することができます。
6.1「オペレータレベル」時にパラメータを変更する本計器は、「運転画面」を示しています。
1.[ ]ボタンを押します。
2. 上部表示部は、パラメータの頭字語を表示し、下部表示部はその値を表示します。
3. や ボタンによって、設定値を変更します。
4.[ ]ボタンを押すと設定値を保存し、次のパラメータに移ります。
5.「運転画面」に戻りたいときは、[ ]ボタンを3秒以上押します。
NOTEオペレータレベルでのパラメータ変更は、10秒以上ボタン操作が行われなかった場合、運転画面に戻り増す。その場合設定した値が失われます。
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第 6 章 操作モード
6.2「制限付きアクセス」レベルに入る本計器は、「運転画面」を示しています。
1.[ ]ボタンを3秒以上押します。
2. 上部表示部は PASSを表示し、下部表示部は 0を表示します。
3. と ボタンを使用して、パラメータ[118]PAS2(レベル 2パスワード)に設定した
値を設定します。
NOTE1. コンフィギュレーションコードの工場出荷時の初期値パスワードは、20です。2. すべてのパラメータの変更は、タイムアウトで保護されています。10秒以上ボタンを押さないと、本計器は自動的に「運転画面」に戻り、設定値は失われ、パラメータ変更方法は終了します。
このタイムアウトを(たとえば、本計器の最初の設定で)外したい場合、パスワードを1000+登録したパスワード(たとえば、1000+ 20[初期値]=1020)にします。
パラメータ設定方法は、常にマニュアルで終了することができます(次の項目を参照してください)。3. パラメータ変更時でも、本計器は継続して制御を行っています。 ある特定の条件では(たとえば、パラメータ変更を行ったときにプロセスに大きなバンプが生じる場合があります)、設定するときに本計器の制御を一時的に停止することをお勧めします(制御出力はオフになります)。パスワードを2000+設定した値(たとえば、2000+ 20= 2020)にすると、設定時に制御出力をオフに切り替えることができます。制御は、パラメータ変更方法をマニュアルで終えたときに自動的に再起動されます。
4.[ ]ボタンを押します。
5. 本計器は、上部表示部にパラメータの頭字語を表示し、下部表示部にその値を表示します。
6. や ボタンによって、このパラメータに希望する値を割り付けます。
7.[ ]ボタンを押して新しい値を記憶させ、次のパラメータに移ります。
8.「運転画面」に戻りたいときは、[ ]ボタンを3秒以上押します。
6.3「制限付きアクセスのパラメータ」を確認する制限付きアクセスレベルに割り付けたパラメータをオペレータが確認する必要があります。変更はすべて許可を受けた者だけが行えるようにします。次の手順に従ってください。
1.[ ]ボタンを3秒以上押します。
2. 上部表示部は PA5Sを表示し、下部表示部は 0を表示します。
3. や ボタンによって、-181の値を設定します。
4.[ ]ボタンを押します。
5. 上部表示部は、レベル2に格上げされた最初のパラメータの頭字語を表示し、下部表示部はその値を表示します。
6.[ ]ボタンを使用して、レベル2にあるすべてのパラメータに割り付けられた値を確認
することができます。ただし、パラメータを変更することはできません。
7.「運転画面」に戻るには、[ ]ボタンを3秒以上押すか、あるいは10秒以上何もボタ
ンを押さないようにすればよいです。
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第 6 章 操作モード
6.4 自動モード6.4.1 本計器がオートモードのときの操作キーの機能
[121]uSrb([ ]キーの機能)パラメータに設定された動作を行います。
パラメータ変更方法に入ることができます。
「設定値の直接変更」ファンクション(以降を参照)を起動することができます。
「補足情報」(以降を参照)を表示させることができます。
6.4.2 目標設定値の変更[83]A.SP(目標設定値の選択)で選択された設定値をすぐに変更することができます。本計器は、「運転画面」を示しています。
1.[ ]ボタンを押します。
上部表示部は選択した設定値を(例:SP2)の頭字語を表示し、下部表示部はその値を表示します。
2. や ボタンによって、このパラメータに希望する値を割り付けます。
3. 10 秒以上ボタンを押さないか、あるいは[ ]ボタンを押します。
いずれの場合も、本計器は新しい値を記憶して、「運転画面」に戻ります。
NOTE選択した目標設定値がオペレータレベルになっていない場合、設定値を確認できますが、変更は行えません。
6.4.3 補足情報本計器は、システムの管理に役立つ補足情報を表示することができます。この補足情報は、本計器がどのように設定されているのかに関連したものですので、多くの場合、この情報の一部しか利用できません。
1. 本計器が「運転画面」を示しているときに、 ボタンを押します。
下部表示部に、Hまたは cが表示され、その後ろに数値が続きます。この値は、プロセスに適用される現在の制御出力です。Hは加熱動作であることを、cは冷却動作であることを示しています。
2. もう一度 ボタンを押します。電力計機能が実行されていると、下部表示部にUが表示
され、その後ろに測定エネルギが続いています。
NOTEエネルギの計算は、[134]Co.tY パラメータの設定に従って行われます。
3. もう一度 ボタンを押します。「稼働時間カウント」が実行されていると、下部表示部は
日付の場合dを、時間の場合hを示し、その後ろに測定時間が続いています。
4. 再び ボタンを押します。本計器は、「運転画面」に戻ります。
NOTE補足情報の可視化は、タイムアウトの対象になります。5秒以上ボタン操作がないと、本計器は自動的に標準表示に戻ります。
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第 6 章 操作モード
6.4.4 表示管理本計器では、表示にタイムアウトを設定することができます([125]diS.t パラメータを参照してください)。この機能を使用すると、警報が発生していなく、本計器で操作が行われていないときには、表示器を切ることができます。[125]diS.t が oFF 以外(表示は常にオン)に設定されていて、設定されたタイムアウト時間を超えてボタンが押されなければ、表示器はオフになり、最下位桁の4セグメントだけが点灯し続けて本計器が正常に作動していることを表示します。警報が発せられたり、ボタンが押されたりすると、表示器は通常の動作に復帰します。
6.4.5 偏差を示す表示色本計器では、偏差(PV-SP)を、表示色が変わるように設定することができます([124]AdEパラメータを参照してください)。この場合、上部表示部は次のように表示します。
・ PV が SP-AdEよりも小さい場合はオレンジ色
・ (SP-AdE)<PV<(SP+AdE) の場合は、緑色
・ PV が SP+AdEよりも大きい場合は、赤色
6.5 手動モードこの操作モードを使用すると、自動制御を無効にしてプロセスに対する制御出力のパーセントを手動で設定することができます。本計器が手動モードになっていると、上部表示部は測定値を表示し、下部表示部は制御出力[(加熱の場合は)Hが、また(冷却の場合は)Cが頭に付きます]とメッセージ oPLo(オープンループ)を交互に表示します。手動モードを選択すると、本計器は最後に自動モードで供給されていたものと同じ制御出力で
動作し始めますが、 や ボタンを使用して変更することができます。
オン/オフ制御の場合、0%は出力の無効化に対応し、0以外の値は作動出力に対応しています。可視化の場合と同じように、設定可能な値の範囲はH100(逆動作付きの100%出力電力)からC100(正動作付きの100%出力電力)までです。
NOTE1. 手動モード時でも、警報は機能しています。2. セルフチューニング実行時に手動モードを設定すると、セルフチューニング機能は中止されます。3. 手動モード時、制御に関連しないすべてのファンクション(電力計、「稼働時間」など)は引き続き通常通り動作します。
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第 6 章 操作モード
6.6 スタンバイモードこの操作モードでも、自動制御は無効になり、また制御出力を強制的にゼロにします。このモードでは、本計器はインジケータとして動作します。本計器がスタンバイモードになっていると、上部表示部は測定値を表示し、下部表示部は目標設定値と「St.by」メッセージを交互に表示します。
NOTE1. スタンバイモード時、相対警報は無効になり、絶対警報はALxo(警報×スタンバイモード時に有効化)パラメータの設定に応じて機能したり、しなかったりします。
2. セルフチューニングを行っている際にスタンバイモードを設定すると、セルフチューニング機能は中止されます。
3. スタンバイモード時、制御に関連しないすべてのファンクション(電力計、「稼働時間」など)は引き続き通常通り動作します。
4. 本計器は、スタンバイモードから自動モードに切り替えられると、自動的に警報マスキング、ソフトスタート機能、およびオートチューニング(設定されている場合)を起動します。
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第 7 章 エラーメッセージ
第7章 エラーメッセージ7.1 レンジ外信号
上部表示部は、次の表示によってオーバーレンジとアンダーレンジ状態を表示します。オーバーレンジ アンダーレンジ
センサの断線は、レンジ外として知らせます。
NOTEオーバーレンジやアンダーレンジが検出されると、警報はそれぞれ測定入力最大値または測定入力最小値として作動します。
スパン外エラー状態をチェックするには、次の手順に従ってください。1. 入力信号源と接続線をチェックします。2. 入力信号が本計器の設定に合っていることを確認します。 そうでない場合は、入力設定を変更してください(第 4章を参照してください)。3. エラーが検出されない場合は、お買い求めの販売店にご連絡ください。
7.2 エラーの一覧ErAT 高速オートチューニングを起動できません。測定値が目標設定値に近過ぎます。
エラーメッセージを解除するには、 ボタンを押してください。ouLd 出力4で過負荷が発生しています。
このメッセージは、出力4が出力あるいは伝送器の電源として使用されたときに出力4が短絡していたことを示しています。短絡がなくなると、出力は再開されます。
NoAt オートチューニングが12時間以内に終了しませんでした。ErEP TC10 温度調節計のメモリに問題があります。
メッセージは自動的に消えますが、エラーが引き続き起こる場合は、お買い求めの販売店にご連絡ください。
RonE ファームウェアのメモリに問題があります。このエラーが検出されたときは、お買い求めの販売店にご連絡ください。
Errt 校正メモリに問題があります。このエラーが検出されたときは、お買い求めの販売店にご連絡ください。
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第 6 章 操作モード
第 8章 一般的な注意事項8.1 適切な使用
本書に記載されていない使い方は、いかなる使い方も不適切な使用と見なされます。本計器は、EN61010-1「計測、制御、実験室で使用する電気機器の安全要件」に準拠しています。したがって、本計器を安全機器として使用することはできません。制御装置が故障したり、誤作動を起こしたりすると、人や物、あるいは動物に対して危険な状況を引き起こす場合がありますので、装置には補助安全装置を設置してください。当社および代理店は、間違った使用あるいは不適切な使用、または本計器の特性に準拠しない事例から生じる人や物、あるいは動物に対する傷害や損傷に対して何ら責任を負うものではありません。
8.2 保証本製品は、出荷日から18カ月以内に発見された製造上の欠陥や不良材料に対して保証が適用されます。保証は、本計器の交換に限定されます。本計器の改ざんや製品が不適切に使用された場合は、保証されません。本計器の故障が生じた場合には、保証期間内か、有効期限を過ぎているかを問わず、当社の販売部門にご連絡ください。
8.3 製品の安全および保護について- 該製品および当該製品を組み込むシステムの保護・安全のため、当該製品を取り扱う際は、本書の安全に関する指示事項その他の注意事項に従ってください。なお、これらの指示事項に反する扱いをされた場合には、当該製品の保護機能が損なわれるなど、その機能が十分に発揮されない場合があり、この場合、当社は一切、製品の品質・性能・機能および安全性を保証いたしません。
- 当該製品および当該製品で制御するシステムでの落雷防止装置や機器などに対する保護・安全回路の設置について、および当該製品と当該製品で制御するシステムを使用したプロセス、ラインのフールプルーフ設計やフェールセーフ設計、その他の保護・安全回路の設計および設置に関しては、お客様の判断で、適切に実施されますようお願いいたします。
- 当該製品は原子力および放射線関連機器、鉄道施設、航空機器、舶用機器、航空施設、医療機器などの人身に直接かかわるような状況下で使用されることを目的として設計、製造されたものではありません。人身に直接かかわる安全性を要求されるシステムに適用する場合には、お客様の責任において、当該製品以外の機器・装置をもって人身に対する安全性を確保するシステムの構築をお願いいたします。
- 当該製品を改造することは固くお断りいたします。- 本機器を取り扱う場合は、機器取り扱いの技能を有する方が取り扱ってください。
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付録 パラメータ一覧
付録 パラメータ一覧inP グループ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
1 SEnS 測定入力の種類 0
J=熱電対 JcrAL=熱電対KS=熱電対 Sr=熱電対Rt=熱電対 Tir.J =予備ir.cA=予備Pt1=測温抵抗体Pt100Pt10=測温抵抗体Pt10000.60= 0~ 60mV12.60= 12~ 60mV0.20= 0~ 20mA4.20= 4~ 20mA0.5= 0~ 5V1.5= 1~ 5V0.10= 0~ 10V2.10= 2~ 10V
J
2 dp小数点位置(直流電圧入力)
00~ 3
0小数点位置(直流電圧入力以外) 0/1
3 SSC 測定値下限 dp -1999 ~ 9999 0
4 FSc 測定値上限 dp -1999 ~ 9999 1000
5 unit 工業単位 ℃ (変更禁止) ℃
6 Fil 測定値フィルタ 1 0(=OFF)~ 20.0 秒 1.0
7 inE プリセット出力条件選択or=オーバーレンジou=アンダーレンジour=オーバーレンジとアンダーレンジ
our
8 oPE プリセット出力値 -100~ 100 0
9 io4.F 入出力 4機能(OP4)の選択
on= 伝送器用電源out4= SSR出力dG2c=ディジタル入力2(無電圧接点)dG2U=ディジタル入力2(電圧)
out4
10 diF1 ディジタル入力1機能
oFF=使用しない1=警報リセット2=警報確認(ACK)3=測定値の保持4=スタンバイモード5=手動モード6= SP1/SP2 切替(SP1では加熱、SP2では冷却)7~ 17=動作なし18=連続したSPの選択19= SP1-SP2 選択20= SP1~ SP4バイナリ選択
21= や キーと同期したディジタル入力
oFF
11 diF2 ディジタル入力2機能 oFF
12 di.Aディジタル入力動作(設定した時に限りDI2)
0=DI1正動作、DI2正動作1=DI1逆動作、DI2正動作2=DI1正動作、DI2逆動作3=DI1逆動作、DI2逆動作
0
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第 8 章 一般的な注意事項
Out グループ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
13 o1t 出力1(OP1)種類
0-20= 0-20mA;4-20= 4-20mA;0-10= 0-10V;2-10= 2-10V.
0-20
14 o1F 出力1(OP1)機能 0
・電流出力の場合nonE= 出力は使用しないH.rEG= 加熱出力c.rEG= 冷却出力r.inP= 測定値伝送r.Err= 予備r.SP= 目標設定値 (SP) 伝送r.SEr= 予備
・リレー接点出力、電圧パルス出力の場合NonE= 出力は使用しないH.rEG= 加熱出力c.rEG= 冷却出力AL= 警報出力t.out= 予備t.HoF= 予備P.End= 予備P.HLd= 予備P.uit = 予備P.run= 予備P.Et1= 予備P.Et2= 予備or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示P.FAL= 停電表示bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示St.bY= スタンバイ状態表示diF.1= ディジタル入力1状態を出力diF2= ディジタル入力2状態を出力on= 常にオンriSP= 予備
H.rEG
15 Ao1L アナログ出力(伝送出力)の下限値 -1999~ Ao1H -1999
16 Ao1H アナログ出力(伝送出力)の上限値 Ao1L ~ 9999 9999
17 o1AL 出力1への警報割付 0
0~ 63+1= 警報 1+2= 警報 2+4= 警報 3+8= 予備+16= センサ断線+32= 出力 4で過負荷
1
18 o1Ac 出力1動作 0
dir = 正動作rEU= 逆動作dir.r = 反転 LED表示付き正動作ReU.r = 反転 LED表示付き逆動作
dir
61IM05C01E81-02JA 61IM05C01E81-02JA
付録 パラメータ一覧
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
19 o2F 出力 2(OP2) 機能 0
NonE= 出力は使用しないH.rEG= 加熱出力c.rEG= 冷却出力AL= 警報出力t.out= 予備t.HoF= 予備P.End= 予備P.HLd= 予備P.uit = 予備P.run= 予備P.Et1= 予備P.Et2= 予備or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示P.FAL= 停電表示bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示St.bY= スタンバイ状態表示diF.1= ディジタル入力1状態を出力diF2= ディジタル入力2状態を出力on= 常にオンriSP= 予備
AL
20 o2AL 出力 2への警報割付 0
0~ 63+1= 警報 1+2= 警報 2+4= 警報 3+8= 予備+16= センサ断線+32= 出力 4で過負荷
1
21 o2Ac 出力 2動作 0
dir = 正動作rEU= 逆動作dir.r = 反転 LED表示付き正動作ReU.r = 反転 LED表示付き逆動作
dir
22 o3F 出力 3(OP3) 機能 0
NonE= 出力は使用しないH.rEG= 加熱出力c.rEG= 冷却出力AL= 警報出力t.out= 予備t.HoF= 予備P.End= 予備P.HLd= 予備P.uit = 予備P.run= 予備P.Et1= 予備P.Et2= 予備or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示P.FAL= 停電表示bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示St.bY= スタンバイ状態表示diF.1= ディジタル入力1状態を出力diF2= ディジタル入力2状態を出力on= 常にオンriSP= 予備
AL
62 IM05C01E81-02JA
付録 パラメータ一覧
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
23 o3AL 出力 3への警報割付 0
0~ 63+1= 警報 1+2= 警報 2+4= 警報 3+8= 予備+16= センサ断線+32= 出力 4で過負荷
2
24 o3Ac 出力 3動作 0
dir = 正動作rEU= 逆動作dir.r = 反転 LED表示付き正動作ReU.r = 反転 LED表示付き逆動作
dir
25 o4F 出力 4(OP4) 機能 0
NonE= 出力は使用しないH.rEG= 加熱出力c.rEG= 冷却出力AL= 警報出力t.out= 予備t.HoF= 予備P.End= 予備P.HLd= 予備P.uit = 予備P.run= 予備P.Et1= 予備P.Et2= 予備or.bo= レンジ外、またはバーンアウト表示P.FAL= 停電表示bo.PF= レンジ外、バーンアウト、および停電表示St.bY= スタンバイ状態表示
AL
26 o4AL 出力 4への警報割付 0
0~ 63+1= 警報 1+2= 警報 2+4= 警報 3+8= 予備+16= センサ断線+32= 出力 4で過負荷
AL1+AL2
27 o4Ac 出力 4動作 0
dir = 正動作rEU= 逆動作dir.r = 反転 LED表示付き正動作ReU.r = 反転 LED表示付き逆動作
dir
AL1 グループ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
28 AL1t 警報 1の種類 0
nonE= 警報は使用しないLoAb= 絶対下限警報HiAb= 絶対上限警報LHAo= 外部絶対値上下限警報LHAI= 内部絶対値上下限警報SE.br = センサ断線LodE= 下限偏差警報HidE= 上限偏差警報LHdo= 外部偏差警報LHdi= 内部偏差警報
HiAb
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付録 パラメータ一覧
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
29 Ab1 警報 1の機能 0
0~ 15+1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作)+2=ラッチ警報(マニュアルリセット)+4=ACK動作+8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)
0
30 AL1L・ 上限警報の場合、警報1下限設定値・ 偏差警報の場合、下限側の警報設定値
dp -1999 ~ AL1H(E.U.) -1999
31 AL1H・ 上限警報の場合、警報1上限設定値・ 偏差警報の場合、上限側の警報設定値
dp AL1L ~ 9999(E.U.) 9999
32 AL1 警報 1設定値 dp AL1L ~ AL1H(E.U.) 0
33 HAL1 警報 1ヒステリシス dp 1~ 9999(E.U.) 1
34 AL1d 警報 1オンディレイ 0 0(oFF)~ 9999(秒) oFF
35 AL1o 警報 1モード 0
0=無効1=スタンバイモード時に有効2=オーバーレンジまたはアンダーレンジ時に有効3=オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタ
ンバイモード時に有効
0
AL2 グループ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
36 AL2t 警報 2の種類 0
nonE= 警報は使用しないLoAb= 絶対下限警報HiAb= 絶対上限警報LHAo= 外部絶対値上下限警報LHAI= 内部絶対値上下限警報SE.br = センサ断線LodE= 下限偏差警報HidE= 上限偏差警報LHdo= 外部偏差警報LHdi= 内部偏差警報
Loab
37 Ab2 警報 2の機能 0
0~ 15+1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作)+2=ラッチ警報(マニュアルリセット)+4=ACK動作+8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)
0
38 AL2L・ 上限警報の場合、警報 2下限設定値・ 偏差警報の場合、下限側の警報設定値
dp -1999 ~ AL2H(E.U.) -1999
39 AL2H・ 上限警報の場合、警報 2上限設定値・ 偏差警報の場合、上限側の警報設定値
dp AL2L ~ 9999(E.U.) 9999
40 AL2 警報 2設定値 dp AL2L ~ AL2H(E.U.) 0
41 HAL2 警報 2ヒステリシス dp 1~ 9999(E.U.) 1
42 AL2d 警報 2オンディレイ 0 0(oFF)~ 9999(秒) oFF
43 AL2o 警報 2モード 0
0=無効1=スタンバイモード時に有効2=オーバーレンジまたはアンダーレンジ時に有効3=オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタ
ンバイモード時に有効
0
64 IM05C01E81-02JA
付録 パラメータ一覧
AL3 グループ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
44 AL3t 警報 3の種類 0
nonE= 警報は使用しないLoAb= 絶対下限警報HiAb= 絶対上限警報LHAo= 外部絶対値上下限警報LHAI= 内部絶対値上下限警報SE.br = センサ断線LodE= 下限偏差警報HidE= 上限偏差警報LHdo= 外部偏差警報LHdi= 内部偏差警報
nonE
45 Ab3 警報 3の機能 0
0~ 15+1=電源投入時にアクティブにならない(待機動作)+2=ラッチ警報(マニュアルリセット)+4=ACK動作+8=設定値変更時にアクティブにならない(待機動作)
0
46 AL3L・ 上限警報の場合、警報 3下限設定値・ 偏差警報の場合、下限側の警報設定値
dp -1999 ~ AL3H(E.U.) -1999
47 AL3H・ 上限警報の場合、警報 3上限設定値・ 偏差警報の場合、上限側の警報設定値
dp AL3L ~ 9999(E.U.) 9999
48 AL3 警報 3設定値 dp AL3L ~ AL3H(E.U.) 0
49 HAL3 警報 3ヒステリシス dp 1~ 9999(E.U.) 1
50 AL3d 警報 3オンディレイ 0 0(oFF)~ 9999(秒) oFF
51 AL3o 警報 3モード 0
0=無効1=スタンバイモード時に有効2=オーバーレンジまたはアンダーレンジ時に有効3=オーバーレンジ、アンダーレンジ、あるいはスタ
ンバイモード時に有効
0
LBA グループ:予備
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付録 パラメータ一覧
rEG グループ:制御パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
56 cont 制御の種類 0
Pid= PID(加熱および/または冷却)On.FA=オン/オフ非対称ヒステリシスOn.FS= オン/オフ対称ヒステリシスnr= 不感帯付き加熱/冷却 オン/オフ制御
Pid
57 Auto オートチューニングの選択 0
-4=電源投入時および設定値変更後の自動再起動による振動オートチューニング
-3=マニュアルスタートによる振動オートチューニング-2=最初の電源投入時にのみ自動起動による振動オー
トチューニング-1=電源投入ごとに自動再起動による振動オート
チューニング0=使用しない1=電源投入ごとに自動再起動による高速オート
チューニング2=最初の電源投入時にのみ自動起動による高速オー
トチューニング3=マニュアルスタートによる高速オートチューニング4=電源投入時および設定値変更後の自動再起動によ
る高速オートチューニング5=電源投入ごとに自動再起動によるEvo-tune6=最初の電源投入時にのみ自動起動によるEvo-tune7=マニュアルスタートによるEvo-tune8=電源投入時および設定値変更後の自動再起動によ
るEvo-tune
7
58 Aut.r オートチューニングの手動開始 0oFF= オートチューニングの停止on= オートチューニングの実行
oFF
59 予備
60 HSEt ヒステリシス(オン/オフ制御) dP 0~ 9999(E.U.) 1
61 cPdt コンプレッサ保護時間 0 0(oFF)~ 9999(秒) oFF
62 Pb 比例帯 dP 1~ 9999(E.U.) 50
63 ti 積分時間 0 0(oFF)~ 9999(秒) 200
64 td 微分時間 0 0(oFF)~ 9999(秒) 50
65 Fuoc ファジーオーバーシュート抑制 2 0.00 ~ 2.00 0.50
66 tcH 加熱出力サイクルタイム 1 0.1~ 130.0(秒) 20.0
67 rcG 相対冷却ゲイン 2 0.01~ 99.99 1.00
68 tcc 冷却出力サイクルタイム 1 0.1~ 130.0(秒) 20.0
69 rS マニュアルリセット 1 -100.0 ~ +100.0(%) 0.0
70 予備
71 予備
72 od 電源投入時の遅延動作 2 0.00(oFF)~ 99.59(時間 . 分) oFF
73 St.P ソフトスタート出力値 0 -100.0 ~ 100.0(%) 0
74 SSt ソフトスタート時間 2・0.00(oFF)・0.01~ 7.59(時間 . 分)・inF(常にオン)
oFF
75 SS.tH ソフトスタート無効化の設定値 dP -1999 ~ +9999(E.U.) 9999
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付録 パラメータ一覧
SP グループ:設定値パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
76 nSP 目標設定値数 0 1~ 4 1
77 SPLL 目標設定値下限 dP -1999 ~ SPHL -1999
78 SPHL 目標設定値上限 dP SPLL ~ 9999 9999
79 SP 目標設定値1 dP SPLL ~ SPLH 0
80 SP2 目標設定値 2 dP SPLL ~ SPLH 0
81 SP3 目標設定値 3 dP SPLL ~ SPLH 0
82 SP4 目標設定値 4 dP SPLL ~ SPLH 0
83 A.SP 目標設定値の選択 0 1(SP1)~ nSP 1
84 SP.rt リモート設定値の種類 0
RSP= 値は、リモート設定値として使用される。trin= 値は、A.SPで選択されるローカル設定値に加
えられ、合計は機能する設定値になる。PErc= 値は入力レンジでスケーリングされ、この値
がリモートSPとして使用される。
trin
85 SPLr ローカル/リモート設定値の選択 0Loc= ローカルrEn= リモート
Loc
86 SP.u 設定値上昇勾配 2 0.01~ 99.99(inF)分当たりの工業単位 inF
87 SP.d 設定値下降勾配 2 0.01~ 99.99(inF)分当たりの工業単位 inF
PAn グループ:オペレータ HMI パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
118 PAS2レベル 2パスワード(パラメータアクセス用パスワード)
0・oFF(レベル 2はパスワード保護されていない)・1~ 200
20
119 PAS3レベル 3パスワード(詳細パラメータ設定用パスワード)
0 3~ 200 30
120 PAS4レベル 4パスワード(コンフィグレーションモードアクセス用パスワード)
0 201~ 400 300
121 uSrb キーの機能
nonE= 機能しないtunE= オートチューニングの実行。1回(1秒以上)
押すと、オートチューニングがスタートする。oPLo= 手動モード。初めて押されると、TC10は手
動モード(OPLO)になり、次に押されると自動モードになる。
AAc= 警報リセットASi= 警報確認chSP= 連続した設定値の選択St.by= スタンバイモード。初めて押されると、TC10
はスタンバイモードになり、次に押されると自動モードになる。
Str.t = 予備P.run= 予備P.rES= 予備P.r.H.r =予備
tunE
67IM05C01E81-02JA 67IM05C01E81-02JA
付録 パラメータ一覧
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
122 diSP 表示管理
nonE= 標準の運転画面Pout= 制御出力SPF= 目標設定値Spo= 機能する設定値AL1= 警報 1設定値AL2= 警報 2設定値AL3= 警報 3設定値Pr.tu= 予備Pr.td= 予備P.t.tu= 予備P.t.td= 予備ti.uP= 予備ti.du= 予備PErc= ソフトスタート時に使用される制御出力の
パーセント(ソフトスタート時間が無限のときは、リミットは常に有効で、オン/オフ制御が選択されたときも使用される)
PoS= 予備
SPo
123 di.cL 測定入力表示色切替
0=表示色が使用され、実偏差(PV- SP)を示す。1=赤色で表示(固定)2=緑色で表示(固定)3=オレンジ色で表示(固定)
2
124 AdE 表示色切替設定値(diCL=0の場合) 1~ 999(E.U.) 5
125 diS.t 表示自動消灯時間 2・oFF(表示は常にオン)・0.1~ 99.59(分 . 秒)
oFF
126 fiLd 表示値のフィルタ 1・oFF(フィルタ無効)・0.0(oFF)~ 20.0(E.U.)
oFF
128 dSPu 電源投入時の本計器の状態
AS.Pr = 電源を落とす前と同じ状態で起動されるAuto= 自動モードで起動されるoP.0= 制御出力を0%にして手動モードで起動されるSt.bY= スタンバイモードで起動される
AS.Pr
129 oPr.E 運転モードの有効化
ALL= 次のパラメータによってすべてのモードを選択できる
Au.oP=次のパラメータによって自動および手動(OPLO)モードのみを選択できる
Au.Sb=次のパラメータによって自動およびスタンバイモードのみを選択できる
ALL
130 oPEr 運転モードの選択
oPr.E=ALL の場合: ・Auto=自動モード ・oPL0=手動モード ・St.bY=スタンバイモードoPr.E=Au.oPの場合: ・Auto=自動モード ・oPL0=手動モードoPr.E=Au.Sbの場合: ・Auto=自動モード ・St.bY=スタンバイモード
Auto
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付録 パラメータ一覧
Ser グループ:シリアル通信パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
131 Add 計器アドレス・oFF・1~ 254
1
132 bAud 通信速度
1200= 1200bps2400= 2400bps9600= 9600bps19.2= 19200bps38.4= 38400bps
9600
133 trSP 再送信する値の選択(親局)
nonE= 再送信は行わない(TC10は子局)rSP= TC10は親局になり、機能する設定値を再送
信するPErc= TC10は親局になり、制御出力を再送信する
nonE
COn グループ:電力消費量パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
134 Co.tY カウントの種類
oFF=使用しない1= 瞬間電力(kW)2= 電力消費(kWh)3= 予備4= 総稼働日。TC10の電源が入っている時間数を
24で割った数。5= 総稼働時間。TC10の電源が入っている時間数。6= 設定値をもった総稼働日。TC10の電源が入っ
ている時間数を24で割った数。Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された値になると、TC10は強制的にスタンバイ状態になる。
7= 設定値をもった総稼働時間。TC10の電源が入っている時間数。Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された値になると、TC10は強制的にスタンバイ状態になる。
8= 制御リレー作動日数のトータライザー。制御リレーがオン状態になっている時間数を24で割った数。
9= 制御リレー作動時間のトータライザー。制御リレーがオン状態になっている時間数。
10= 設定値をもった制御リレー作動日数のトータライザー。制御リレーがオン状態になっている時間数を24で割った数。Co.tyの値が、[137]h.Jobに設定された値になると、TC10は強制的にスタンバイ状態になる。
11= 設定値をもった制御リレー作動時間のトータライザー。制御リレーがオン状態になっている時間数。Co.ty の値が、[137]h.Jobに設定された値になると、TC10は強制的にスタンバイ状態になる。
oFF
135 UoLt 負荷電圧 1~ 9999(V) 230
136 cur 負荷電流 1~ 999(A) 10
137 h.Job 稼働期間設定値oFF=設定値は使用しない0~ 9999日([133]Co.tY=4 のとき)0~ 9999時間([133]Co.tY=5のとき)
0
138 t.Job 稼働時間 0~ 9999日 0
69IM05C01E81-02JA 69IM05C01E81-02JA
付録 パラメータ一覧
CAI グループ:ユーザ校正パラメータ
no. パラメータ 名称小数点
位置設定範囲 初期値
139 AL.P 入力下限値の調整 -1999~(AH.P-10)工業単位 0
140 AL.o 入力下限値オフセットの調整 -300~ +300(E.U.) 0
141 AH.P 入力上限値の調整 (AL.P+10)~ 9999工業単位 9999
142 AH.o 入力上限値オフセットの調整 -300~ +300(E.U.) 0
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エンジニアリングマニュアル 改訂情報資料名称 : TC10 温度調節計エンジニアリングマニュアル
資料番号 : IM05C01E81-02JA
2017 年 5月/初版新規発行
2017 年 9月/ 2版o1AL/o2AL/o3AL/o4AL パラメータ名称修正、o1.t/Ao1L/Ao1Hパラメータ追記、DiF1/DiF2 パラメータ動作内容の追加
2017 年 12月/ 3版o1F パラメータ設定値の修正
2018 年 8月/ 4版結線図記号、電源仕様、o1Fパラメータ設定範囲、o1AL/o2AL/o3AL パラメータの初期値の修正
■著作者 横河電機株式会社■発行者 横河電機株式会社 〒 180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
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