庄司昌彦さんの講演資料:twitterと政治

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Twitter × 政政 政政政政政政政政政 政政政政 [email protected]

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Page 1: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

Twitter   ×  政治についての参考資料

庄司昌彦  [email protected]

Page 2: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

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創発民主制 (Emergent Democracy)

• 伊藤譲一– ブログや WIKI の活用から着想– (ツールの進化に伴うインターネットの)覚醒は、権力が企業や政府

に集中した結果として腐敗してしまった民主制が本来もっていた基本的属性を支援するため、技術によって可能になったひとつの政治モデル構築を促進することになるだろう。

– 新しい技術は、より高度の秩序をもたらし、その結果として、複雑な諸問題に対処しつつ現行の代表民主制を支援、変更、もしくは代替しうるような、新しい形の民主制が創発してくる可能性がある。

– 新しい技術はまた、テロリストや専制政治体制をエンパワーする可能性ももっている。これらのツールには、民主制を高度化する力もあれば劣化させる力もあるため、われわれとしては、よりよい民主制のためにこれらのツールが開発されるよう、できるだけ影響力を発揮しなくてはならない。Version1.3  公文俊平訳  (2003 年 3 月 )   http://www.glocom.ac.jp/odp/library/75_02.pdf

Page 3: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

スマートモブズ (Smart Mobs)

• ハワード・ラインゴールド– 「モバイルでパーベイシブ

な環境、ウェアラブルコンピューティング技術、集合的コンピューティング技術に支えられ、時には評判システムを頼りに、直接知らない人々とも互いに協力して行動する人々」

公文俊平・会津 泉 ( 訳 )   NTT 出版 (2003 年8 月 )

Page 4: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

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サイバーカスケード/集団分極化

• キャス・サンスティーン• 「インターネットは民主主義

の敵か」( Republic.com )– サイバーカスケード=人々が

周囲の議論に影響されて一方向に流される現象が、インターネットによって急速に広がること

– 集団分極化=同じような意見や思想を持つ人々同士が、コミュニケーションを通じてさらに強化し先鋭化していくこと

– 両者は関連している石川 幸憲(訳)、 2003 年 11 月、毎日新聞社

Page 5: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

「みんなの意見」は案外正しい(The Wisdom of Crowds)

• ジェームズ・スロウィッキー • 自分の利益とは関係ない一般

的なことについて、群集が出した結論は、最も優秀な人の結論よりも知的に優れている

• 群集知・集合知の 4 条件1. メンバーが自立していること2. メンバーが分散していて中心

を持たないこと3. メンバーが多様であること4. 正しい方法で意見を集約する

こと小高 尚子(訳)、角川書店、 2006年

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Twitter × 政治 についての私見

• オンライン政治コミュニケーション=「討議」と「共鳴」– 前者は難しく、後者の方が簡単

• Twitter (的世界)は共鳴を生み出す構造の最新形– コミュニケーションやリンク

が一方向で(も)よい– 疑似的な親密さ– フォロー→共鳴・連鎖– サイバー カスケード・集団分極

化は起きやすい

• 正しさ– 「正しい」とは限らない。悪

用や暴力的になる可能性はある

– 「 みんなの意見は案外正しい」。だが Twitter は要件を満たさず

• 批判的視点– 「さらけ出している」とはい

え、都合の悪い情報は出さない(奥村)

– ジャーナリズムの役割

Page 7: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

米国での利用から

• 連邦議員も Twitter(複数)– 大統領就任演説でも– 議場からの生中継– 賛否両論(「新しい透明性」なのか、「不真面目」なのか)

• 連邦政府 CIO – Vivek Kundra ( 34歳)– 透明性を高め、 外部と協働で意

思決定する政策過程へ変革

• 発信先の優先順位を変更– 国民への直接提供を優先– 一般的ツール( Web )の活用に

よるアウトリーチ

• 戦略的活用– カイロ演説を Youtube で公開。多言語(英・仏・ヘブライ・ヒンディー・インドネシア・マレー・ロシア・トルコ等)字幕提供

Page 8: 庄司昌彦さんの講演資料:Twitterと政治

米国での利用から• 社会での位置付けの違い

– 社会をよくするために使う– マスメディアの番組での活用・特

集– 州政府への波及

• ラインゴールド氏– “社会的な構造変化”に意義– ソーシャルウェアの使い方を分

かっている人が増えた– すそ野の拡大によるクリティカ

ル・マス越え– モバイルの利用

• 国内での政治利用– 平時にもっと積極的に使うべ

き。できるのにしていないことは多い(投票参加・関係構築・集会)

– 公職選挙法はまず、公的利用について改正すべき

– リミックス・マッシュアップへの(政治家の側の)理解を。