twitterとイラン
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2009.6.30GLOCOM勉強会報告資料
~イラン事例~
イランでの情報統制の現状
● 電話: - 使えない場合がある。特にデモが行われる夕方は使えない。
- “ 盗聴は常時行われており、日本からイランに電話すると Mousavi” “や election”など
特定の言葉を発すると電話が切断される
● テレビ: - 基本的には国営放送しか見られず、ニュースでは殆どデモの話題は取り上げられない。
- 取り上げられる場合も短い時間「テロリストが暴れている」程度。
- 海外ニュースを見るためにチューナーを使うのは違法であり、警官が撤去に来ることもある。
- 海外メディアは取材禁止
● 新聞・雑誌等:- 検閲のため白紙が目立つ。
● 通りの様子:- デモが行われているのはテヘランのごく一部。それ以外の場所はまったく静か。
- カメラを持ち歩くことはできない。現在入ってくる写真や映像は殆ど携帯で撮影したもの。
- 私服警官や私服民兵だらけなので、気を抜くことはできない。
※「イランの話を聞かNight」におけるヒアリングより
Twitterを使った情報流通
#hash tag (#iranelection) や Retweetの使用
Twazzapを使ったイラン情報まとめサイト http://iran.twazzup.com/
米国務省もTwitter が情報源。取り上げないメディアへの批判 #CNNFail
http://www.kgrand.jp/index.php/2009/06/15/cnnfail-twitter-blasts-cnn-over-iran-election/
http://ac360.blogs.cnn.com/2009/06/16/state-department-to-twitter-keep-iranian-tweets-coming/
→ネット・Twitter 都会(テヘラン)にいる知識階級の若者が中心。
● インターネット- インターネットが使える人は都会中心でそれほど多いわけではない。
- 回線速度が絞られ、動画は殆ど見られない。写真は見られる。
- TwitterやFriendfeed、Facebook等の多くのサイトがアクセス禁止に。
- ITリテラシーの高い人たちはproxy経由で見る等の対策を講じているがおそらくわずか。
- ブロッキングのゆるい時期が一時期あったようだが、その後厳しくなり、一時はイランからの
情報がまったく入らない時期もあったもよう。
- ブログやFacebookは情報発信に、Friendfeedは密談に、Twitterは情報流通に。
● 都会 VS 地方
- 現職のアフマドネジャド大統領は地方の貧しい人たちへのばら撒き政策を行っていたため
そちらでの支持が高い。(ただしそのせいでインフレがひどく、ますます困窮)
- 外交問題・一部農業を廃止させ輸入に移行・核兵器の問題など、アフマドネジャド大統領の 政策に反対する都会の知識階級は実は少数派。
● 若者- イランの国民の6割は30代以下。(イラン革命が30年前、その後の人口増加)
※「イランの話を聞かNight」におけるヒアリングより
Torクライアントを使ってフィルタリング回避
http://radar.oreilly.com/2009/06/tor-and-the-legality-of-runnin.html
国際社会の注目
● 注目- イランのネットユーザの目的の一つは国際社会の注目を集め、圧力をかけること。
- これに対して国際社会の関与を強めることで対立が深まり、事態の悪化を恐れる声も。
● 自分に何ができるのかを考える海外のTwitterユーザたち- 情報流通を支援しよう(Retweet)
- 情報かく乱をさせよう
- アイコンを緑に
- proxyを立ててイランのアクセス禁止を回避させよう
- イランの情報統制の穴を見つけよう(World of Warcraft内で戦略会議?)
アイコンを緑に
CC-BY-NC-SA by orchid8
BBCも緑色に
イラン政府のブロック状況の解析
http://asert.arbornetworks.com/2009/06/a-deeper-look-at-the-iranian-firewall/
国際社会の注目
● 誤情報とデマの増加
- Twitter内での誤情報とデマ
- それに巻き込まれていくメディア
● 意図
- 不正と戦うため
- 自由のため・反権力
- 平和のため(暴力反対・市民への弾圧への反対)
- イデオロギーのため
- 利権のため
6/29 New York Times記事
http://www.nytimes.com/2009/06/29/business/media/29coverage.html?_r=3
Twitterも情報戦の一翼に
● 昨年末イスラエルのガザ侵攻- イスラエル国防軍がテレビ局 Al-Aqsaにハッキング
- サイト改ざん・サービス妨害・ハッキング
- ブログ・YouTube・Twitterの活用
● Nedaさんの死
- 事故説
- ムサビ派の陰謀説
- アフマドネジャド派の陰謀説
- CIAの陰謀説
その他http://en.wikipedia.org/wiki/Neda_(Iranian_protester)