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The
Art
of E
ngin
eerin
g, A
MP
LIFI
ED
Cadence Confidential1
パワー・高耐圧系アナログ回路設計ソリューション
2010年1月29日日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
テクニカル・フィールド・オペレーション本部ミックスシグナル・インプリメンテーション
佐藤
伸久
EDSFair
2010 特設ステージ
セッション5:「パワー・高耐圧系アナログ回路の現状と課題」
Cadence Confidential2
パワーエレクトロニクス応用分野
パワーMOS
IGBT
パワーモジュール
サイリスタ
電力
(W)
動作周波数(Hz)
100k
10k
10M
100M
1M
10
100
1k
10k
100k
1M
1k
100
10
Cadence Confidential3
パワー・高耐圧系アナログ回路設計3つのポイント
チップアセンブリ
回路設計
レイアウト設計
システム設計
物理検証
試作/テスト
量産
回路設計
レイアウト検証
Assura DRC/LVS
物理検証
回路設計環境Virtuoso Schematic Editor
[L] [XL]
シミュレーション環境Virtuoso Analog Design Environment
[L] [XL] [GXL]
シミュレータMMSIM
(Spectre, APS, SpectreRF,UltraSim, AMS Designer)
レイアウト設計
レイアウト設計環境Virtuoso Layout Suite
[L] [XL] [GXL]
素子抽出
QRC
IR/EM解析
VAVO/VAEO
1) シミュレーション
検証の高速化
2) 高精度なデバイス
モデリング
3) パワー回路の
配線寄生素子抽出
Cadence Confidential4
シミュレーション検証の効率化
‧
パワーマネージメント回路では
DC-DCコンバータがコアブロック
‧
通常の解析手法ではDC-DCコンバータ
シミュレーションに時間がかかる
‧
より効率的な設計/解析手法が必要
VrefVdd
Vref Vdd
Digital Controller
[StateMachine]
Vref VddVdd
Internal BoostSupply
VrefVdd
POR and Reference
Cadence Confidential5
AMS Designer: ミックスシグナル/ミックスレベルシミュレータ
SPICE
SPICEVerilog
AMS
Verilog
AMS
VHDL
Real, wreal
Verilog VHDL
e SystemVerilogSystemC
様々
な組
み合
わせ
のミ
ック
スシ
グナ
ル動
作検
証に
対応
IncisiveDigital
Simulator
実績あるシミュレーションエンジンを統合
Cadence Confidential6
AMS DesignerによるDC-DCコンバータの 高速/高精度解析手法
•
DC-DCコンバータのシミュレーションの課題–
計算速度:
アナログ的記述では、周波数の高いクロックに合わせてタイムポイントを取るため、計算時間がかかる
–
計算精度:
デジタル的記述では、スイッチの非線形特性を考慮できないため計算精度が落ちる
•
Verilog-AMSモデルで記述することで、アナログ/デジタルの利点を生かした検証が可能
Cadence Confidential7
高速化の理由
フルアナログの場合
アナログ波形の形を保つため、細
かいタイムステップが必要
デジアナ混在の場合
デジタルのイベントのところにアナロ
グの計算ポイントがあれば精度充分
デジタルイベント
アナログステップ
Cadence Confidential8
AMS
Designer による多電源対応
Analog
D A D
ネット名をプロパティとして継承(vdd3!) ネット名をプロパティとして継承(vdd5!)
3V 5V
上位階層のプロパティ
3V
vdd3!
5V
vdd5!
上位階層のプロパティ
vdd3! vdd5!
上位階層block 上位階層block
•
プロパティを付加することにより電源系統を区別
•
A-D変換エレメントはツール側が自動挿入
Cadence Confidential9
高耐圧コンパクトモデルの必要性
・高耐圧MOSは通常のバルクMOSとは構造が異なり、BSIM3/BSIM4ではシミュレーション精度が不足
-非対称ソース・ドレイン構造-電流集中効果-移動度劣化効果-相互コンダクタンス減少特性-自己発熱効果
等
・デバイス構造に合わせたモデルを使用することで精度を向上
-汎用高耐圧モデルを使用-
HVMOS, LDMOS (Cadence独自モデル)
-
HiSIM-HV
(広島大学/STARC様開発の日本発標準モデル)
-ユーザ独自モデルを使用-
BSIM3等をコアにしたSPICEマクロモデル
-
Verilog-Aモデル
-
シミュレータ組み込みモデル
Cadence Confidential10
高耐圧コンパクトモデルの現状
MOS系 Bipolar系
標準化モデル(CMC標準)
HiSIM-HV
プライベートモデルHVMOS(Cadence)LDMOS(Cadence)
HiSIM-IGBT(開発中)IGBT(Cadence)
・高耐圧コンパクトモデルは標準化のフェイズ
CMC:
Compact Model Council
(コンパクトモデル標準化委員会)
使用可能バージョン
Spectre
7.2(最新版) HiSIM-HV 1.2.0(最新版)/1.1.1/(1.0.2)
Spectre
7.1.x HiSIM-HV 1.1.1/(1.0.2)
・Spectreでのサポート状況
Cadence Confidential11
ユーザモデル組み込み手法の比較
マクロモデルシミュレータ
組み込みモデルVerilog-Aモデル
記述言語 SPICEネットリスト C/C++ Verilog-A
汎用性 高 低 高
難易度 低 高 中
スケーラビリティ 限定的 可 可
処理速度 中 高 高
収束性 中 良 良
Cadence Confidential12
パワー回路の配線寄生素子抽出
• パワーMOSを使用した回路の配線は
通常のアナログ回路とは異なる
– 太幅配線
– 多角形
– ビア接続
アナログ回路の配線
パワー回路の配線
• 配線内で電流分布が異なるため、
従来の寄生素子抽出手法では
特に配線抵抗の精度が取れない
Cadence Confidential13
寄生素子抽出ツールQRCの新しいメッシュ式抽出手法
•
メッシュ式抽出機能”meshR”
–
配線をメッシュ分割
–
各メッシュに対して抵抗成分を抽出
–
電磁界ソルバーより高速処理で同等の精度
mesh
Cadence Confidential14
まとめ
パワーマネージメント回路設計の3つのポイントに関する対応
• DC-DCコンバータのシミュレーション検証の高速化–
AMS言語を使用し、ミックスシグナルシミュレーション
• 高精度なデバイスモデリング– MOS系については標準化モデルが登場
– ユーザモデルで対応することも可能
• パワー回路の配線寄生素子抽出– 太幅配線をメッシュ分割抽出することで高精度化