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広報ふながた 28. 10 広報ふながた 28. 10 27 65 7.4 寿調11 13 300 使28 45 使調15 使× 舟形町食育・地産地消推進計画策定委員会 Interview ~インタビュー~ 食育・地産地消コラムを始めます 私たちの健康は私たちの手で 成人が必要な野菜の一日の摂取量は350gが目安 県食生活改善推進協議会 町食生活改善推進協議会 会 長 沼澤 紀美子さん (舟形第3) 9月29日の健康ウオーキング教室で、舟形町産野菜の搾りたてジュースが提供さ れました。トマト、ニンジン、リンゴをジューサーで搾ったもので、成人が1日に必 要といわれている350gの野菜が、コップ1杯に詰まっています。 ジュースにすることで手軽に多くの野菜を摂ることができ、野菜の細胞壁が壊され 栄養素の吸収率が高まります。また、加熱しても 細胞壁が壊れるので、同様に吸収率が高まります。 舟形町食生活改善推進協議会は昭和55年に発足し、「私たちの健康は私た ちの手で守る」を合言葉に活動してきました。これからの健康づくりは、自立 できる力や生きる力を身に付けることが大切です。会では、保育園での食育啓 発や、退職後の男性のための料理教室など、子どもから高齢者までの健康と食 について、一人ひとりが自分の健康は自分で守ることができるようになること を目指し、多岐にわたって活動しています。 安全安心な食を選ぶコツは、まず新鮮なものを選び、食品表示や添加物を確 認することです。また、衛生への関心を持ち、育て方から安心なものを選ぶこ とです。特に、地元の食べ物は作り手の顔が見えるため、誰がどのように作っ ているかがわかり、その分安心できると感じます。 また、最近はTV等の情報が多くなり、消費者の目が肥えてきていると感じ ます。しかし、放送されたものが本当なのかうそなのかを見抜く力が必要です。 どのような情報でも鵜呑みにするのではなく、実際に食べてみて、その上で 「自分で判断すること」が大切です。 舟形町食生活改善推進協議会でも、食に関わるさまざまな研修や調理実習な どを行なっています。ぜひ一緒に活動しませんか? 澤内勢津子さん(洲崎) 楽しみに 待っている人たち の顔を思い浮かべ ながら、優しい味 付けにして作って います。 めがみちゃん給食 生産者の方と一緒に給食 旬の食材を使った弁当 みんなで搾りたてを飲みました。 野菜の一日の必要量の目安は350gです。 1回約120g を朝・昼・夕の3度の食事で摂りましょう。 ※約120gの目安:生野菜は両手いっぱい、加熱した野菜 は片手にのる量。 シリーズ:学び伝えたい 食育でつながる地域と健康づくり② シリーズ:学び伝えたい 食育でつながる地域と健康づくり② う  の

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|広報ふながた 28.107 広報ふながた 28.10|6

全国で進む高齢化

 現在、一人暮らしの高齢

者の世帯が全国で増加して

います。高齢となるにした

がって、一人分の食事を多

品目作ることが困難になり、

栄養の偏った食事となるこ

とが懸念されています。偏

食は、栄養の低下、筋肉量

の減少、活力の低下、食欲

の低下につながり、さらな

る栄養の低下へつながる悪

循環が課題となっています。

 町でも、平成27年4月時

点で一人暮らしの65歳以上

の世帯が7.4%(山形県健康

長寿推進課調べ)で、少子

高齢化が進んでおり、今後

も世帯が増加することが想

定されます。

高齢者へ弁当を配達

 舟形町社会福祉協議会で

は、7〜8月を除く毎週木

曜日に「弁当の宅配」を行

なっています。これは、食

事づくりに困っている一人

暮らしの高齢者の方などへ、

栄養バランスのとれた食事

を届ける取り組みです。

 平成11年から舟形町食生

活改善推進協議会が開始し、

平成13年から舟形町社会福

祉協議会が事業を引き継い

でいます。当時、全国でも

一人暮らしの高齢者が孤独

死する事件が発生し、町で

も高齢化が進んでいました。

手作りの弁当や菓子を届け

ながら見守りを行うことで、

その課題を解決しようと始

まった取り組みです。

 利用者の負担は1食300円

です。高齢者に配慮した献

立を、町栄養士が栄養計算

して作成。食材も産直まん

さく等で仕入れるなど、で

きる限り、安全でおいしい

旬の町の食材を使うように

しています。

 平成28年度は、45名のボ

ランティアのみなさんが、

真心を込めて「弁当」を作

っています。また、配達の

際には、会話を通して孤立

しがちな高齢者のみなさん

を見守るなど、弁当に詰ま

ったたくさんの人の想いが、

心のふれあいという形でも

支えています。

 誰もが、いつかは今と同

じようには食事がとれなく

なるかもしれません。私た

ち一人ひとりが元気で健康

に暮らしていくために、地

域での支え合いや担い手の

育成などを進めていきまし

ょう。

地産地消を推進

 町では、今年から舟形町

地産地消支援対策事業がス

タートしました。これは、

小中学生の農業に対する理

解を深めるとともに、町内

産の農林水産物等の消費拡

大や、食と農を通じた郷土

愛を育むために創設された

ものです。地産地消給食や、

舟形町産野菜を使った調理

実習など、子どもたちに五

感で舟形の食を感じてもら

う機会を提供しています。

 子どものころから地域の

食材や生産者と関わり、食

に関心を持つことは、将来

「安心安全な食」を自分自

身で選択できるようになる

ために重要なことです。

子どものころから

「食」への関心を育む

 9月15日に「めがみちゃ

ん給食の日」として、舟形

町産の食材をふんだんに使

用した給食が、舟形小学校

で提供されました。この日

は、米・ニラ・ネギ・アス

パラガス・鮎など9品目が

町内産で、児童たちは生産

者の方と一緒に、舟形の味

を実感しながら給食を食べ

ました。

 給食は、子どもたちに

「町の食べ物の良さ」を知

ってもらい、郷土愛を育む

機会の一つでもあります。

今後も、子どもたちが農林

漁業や農産物等に親近感を

感じるように、食への興味

関心を持てるような取り組

みを引き続き検討していき

ます。

 また、地産地消は、私た

ち一人ひとりが安心安全な

食を考えるきっかけの一つ

でもあります。産地から消

費するまでの距離が短いと、

鮮度がよいのはもちろん、

輸送コストの削減や農林漁

業の活性化など、多くのメ

リットがあげられます。し

かし、安心安全な食という

観点では、「生産者から食

卓に届くまで顔の見える関

係」があることこそが、最

大のメリットとなり得ます。

 こうした関係の構築のた

め地域で連携しながら、私

たちの食の安心安全や地域

の産業を、自らの手で守っ

ていきましょう。×

舟形町食育・地産地消推進計画策定委員会

伝わる想い想い

伝える想い

伝える想い

Interview ~インタビュー~ 食育・地産地消コラムを始めます

私たちの健康は私たちの手で 成人が必要な野菜の一日の摂取量は350gが目安

県食生活改善推進協議会町食生活改善推進協議会会 長 沼澤 紀美子さん       (舟形第3)

 9月29日の健康ウオーキング教室で、舟形町産野菜の搾りたてジュースが提供されました。トマト、ニンジン、リンゴをジューサーで搾ったもので、成人が1日に必要といわれている350gの野菜が、コップ1杯に詰まっています。 ジュースにすることで手軽に多くの野菜を摂ることができ、野菜の細胞壁が壊され栄養素の吸収率が高まります。また、加熱しても細胞壁が壊れるので、同様に吸収率が高まります。

 舟形町食生活改善推進協議会は昭和55年に発足し、「私たちの健康は私たちの手で守る」を合言葉に活動してきました。これからの健康づくりは、自立できる力や生きる力を身に付けることが大切です。会では、保育園での食育啓発や、退職後の男性のための料理教室など、子どもから高齢者までの健康と食について、一人ひとりが自分の健康は自分で守ることができるようになることを目指し、多岐にわたって活動しています。 安全安心な食を選ぶコツは、まず新鮮なものを選び、食品表示や添加物を確認することです。また、衛生への関心を持ち、育て方から安心なものを選ぶことです。特に、地元の食べ物は作り手の顔が見えるため、誰がどのように作っているかがわかり、その分安心できると感じます。 また、最近はTV等の情報が多くなり、消費者の目が肥えてきていると感じます。しかし、放送されたものが本当なのかうそなのかを見抜く力が必要です。どのような情報でも鵜呑みにするのではなく、実際に食べてみて、その上で「自分で判断すること」が大切です。 舟形町食生活改善推進協議会でも、食に関わるさまざまな研修や調理実習などを行なっています。ぜひ一緒に活動しませんか?

澤内勢津子さん(洲崎)

  楽しみに待っている人たちの顔を思い浮かべながら、優しい味付けにして作っています。

めがみちゃん給食

生産者の方と一緒に給食

旬の食材を使った弁当

みんなで搾りたてを飲みました。

野菜の一日の必要量の目安は350gです。1回約120g※を朝・昼・夕の3度の食事で摂りましょう。※約120gの目安:生野菜は両手いっぱい、加熱した野菜は片手にのる量。

第1回

シリーズ:学び伝えたい 食育でつながる地域と健康づくり② シリーズ:学び伝えたい 食育でつながる地域と健康づくり②

う  の