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株式会社シマンテック Symantec Backup Exec for Windows Servers HP Lefthand SAN ソリュ ーションによる バックアップ運用 2009 8 1 Yoshinori Nozaki 2009/08/31

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株式会社シマンテック

Symantec Backup Exec for Windows Servers と HP Lefthand SAN ソリューションによる バックアップ運用

2009 年 8 月 第 1 版

Yoshinori Nozaki

2009/08/31

2

当ドキュメントについて

本書は Symantec Backup Exec for Windows Servers(以下 Backup Exec)と HP Lefthand SAN ソリュー

ション(以下 LHN)を組み合わせて、各アプリケーションデータのオフホストバックアップの基本的な手順につい

て説明しています。

なお、本書内に記述されている構成内容は検証環境として構成されたもので、本番環境を想定した構成ではな

いことをあらかじめご了承ください。

本書の対象者

このドキュメントは今回使用する機器のハードウェア、および Backup Exec の基礎知識を有している方を対象と

しています。あらかじめご了承ください。

ご注意

シマンテック株式会社は、この文書の著作権を留保します。 本書に対するご質問も承りかねます。ま

た、記載された内容の無謬性を保証しません。Backup Exec は将来に渡って仕様を変更する可能性

を常に含み、これらは予告なく行われることもあります。従って、当ドキュメントの内容は、あくまで参考

資料として、読者の責任において管理/配布されるようお願いいたします。

当文章中に記載される社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

3

~ 目次 ~

1 はじめに ................................................................................................................................. 4

2 重要なデータの簡単バックアップのために ................................................................................ 5

3 オフホストバックアップとは ................................................................................................ 5

4 基本構成例 ............................................................................................................................ 7

5 HP Lefthand SAN ソリューションの接続 ........................................................................ 8

6 D2D4000 の接続 ................................................................................................................. 12

7 SYMANTEC BACKUP EXEC FOR WINDOWS SERVERS のインストール ......................... 15

8 バックアップ先としての D2D4000 の登録確認、および設定 .................................................... 17

9 バックアップジョブの作成 ....................................................................................................... 23

10 リストアジョブの作成 ........................................................................................................ 27

11 まとめ .................................................................................................................................. 28

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1 はじめに

Backup Exec は Windows 上のデータ保護を行う上で、様々な優れた製品機能や柔軟性に富んだ製品です。

また Backup Exec のオプションである Advanced Disk-based Backup オプションと、LHN の組み合わせによる

オフホストバックアップにより、バックアップ時にかかる業務サーバーへの負荷を軽減することができます。また

バックアップウィンドウが限られている環境などでも有効なソリューションとなります。本書では Backup Exec と

LHN、それぞれの特徴を活かしたバックアップ手順について紹介します。

今回使用する用語

HP Lefthand SAN ソリューションとは

HP LeftHand P4000 SAN ソリューションは、レプリケーション機能や先進のストレージ管理機能を持ったスケ

ーラブルな“ストレージクラスター”型 iSCSI ストレージソリューションです。P4000 SAN ソリューションは、クラ

スターアーキテクチャーを採用し、各ノードをストレージ クラスターとして統合、ひとつのストレージ システムとし

て稼働します。ノードをクラスターに追加することで、I/Oが分散されるため、ボトルネックを解消し、パフォーマン

ス、容量、冗長性が向上します。ノード追加は、オンラインで可能なため、必要最小限の構成で導入しても、拡張

は容易に行えます。また、非同期/同期レプリケーション、シンプロビジョニング、統合管理機能といった機能も標

準装備しており、シンプルで、高機能、拡張性、可用性を兼ね備えた、コスト効率の高いストレージプラットフォー

ムです。

注意点

2009年8月現在、Backup Exec にてサポートされているストレージデバイスについては、以下のURLからアク

セスできる”Hardware Compatibility List”を参照してください。

http://entsupport.symantec.com/carveout_PID_15047_view_CL.htm

HP Lefthand SAN ソリューションの詳細についてはHP社のサイトをご覧ください。

http://www.compaq.com/storage/highlights/lefthandsans.html

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2 重要なデータの簡単バックアップのために

Symantec Backup Exec は Windows データ保護において優れた機能を持った製品です。

基本的な機能は以下のとおりです。

・ 各種ウィザードを用いた簡単操作が可能

・ ディスクやテープを使用した柔軟なバックアップを提供

・ 一目で分かるスケジュール管理に基づいたジョブ運用

・ 継続的なデータ保護やシマンテック独自の技術を使用してのバックアップ、リストアが可能

また上記以外にも別売りのオプションやアプリケーションエージェントを利用することで、より運用に則した利用が

可能となります。数あるオプションの 1 つで Advanced Disk-based Backup オプションを導入することで、LHN

が持つ Hardware VSS Provider と連携し、オフホストバックアップが可能となります。

3 オフホストバックアップとは

保護対象データが増加し、バックアップに要する時間が長くなれば、バックアップウィンドウ(バックアップを実行で

きる時間)が長くなります。特にリアルタイムでの更新が求められるデータベースなどのバックアップにおいては、

データの整合性を確保するために、データベースなどのアプリケーションサービスの停止が求められます。しか

し、アプリケーションの停止は業務停止を伴うため、データ量の増加により、バックアップウィンドウを過ぎてしま

うケースが増えています。一方、アプリケーションを停止しないオンラインバックアップでは業務サーバーにバック

アップ時、大きな負荷がかかるため、24 時間サービスを提供しているシステムなどではバックアップによる業務

への不可も考慮しなくてはなりません。昨今のバックアップ対象データ量の急増に伴い、バックアップウィンドウ

やバックアップ時の負荷の問題は、バックアップを運用する上で避けては通れない懸念事項です。オフホストバ

ックアップはこのような問題を解決する 1 つの手段といえます。

オフホストバックアップでは、業務サーバーで使用しているデータボリュームをストレージ機能やソフトウェアで提

供されるミラーリングやクローニングなどの各種ボリュームコピー(広義の意味でスナップショットとして表現され

ることが多い)をバックアップサーバーに受け渡し、バックアップ処理を業務サーバーから切り離してバックアップ

サーバー側で行うことにより、業務サーバー側のバックアップウィンドウ短縮や、負荷の軽減を実現します。

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上記の図はオフホストバックアップの概念図になります。オフホストバックアップの動作は以下の通りです。

(1) データが格納されているストレージに対してスナップショットを作成 (H/W VSS Provider を使用)

(2) 作成されたスナップショットはメディアサーバーへマウントされる。

(3) マウントされたボリュームをテープライブラリ等へバックアップ。

(4) バックアップ完了後、スナップショットはストレージの提供する機能に応じてオリジナルボリュームとの

再同期や切り捨てなどが行われる。

同技術は、バックアップ対象となる業務サーバー上でバックアップ処理をするのではなく、バックアップ専用のサ

ーバー上でバックアップ処理を行います。その際、対象データが格納されたボリュームに対して作成される、スナ

ップショットがバックアップ対象となります。VSS 技術により、VSS 対応のアプリケーションではスナップショット作

成時にアプリケーションを停止する必要がないため。業務サーバーに負荷がかからないだけでなく、業務を停止

しないバックアップ運用が実現可能となります。

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4 基本構成例

接続方式は iSCSI を使用しているため、比較的簡単な手順で LHN を利用することができます。また、今回の構

成ではバックアップ先として HP StorageWorks D2D4000 Backup System を利用しています。この製品も

iSCSI、もしくはFCの接続が可能なVirtual Tape Library製品です。どちらの製品も各設定を専用設定ソフトウェ

アや Web UI からできます。

図 1 構成図

ハードウェア環境

バックアップサーバー : HP ProLiant Server DL 360 G5

バックアップ装置 : HP StorageWorks D2D4000 (iSCSI 接続)

アプリケーションサーバー群 : HP BladeSystem c7000 および ProLiant BL46Xc

ストレージ装置 : HP Lefthand SAN ソリューション P4300

ソフトウェア環境

OS : Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition

バックアップソフト : Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers

各アプリケーション : Microsoft Exchange 2007 SP1

Microsoft SQL Server 2008

注意事項

2009年7月現在、Backup Exec にてサポートされているストレージデバイスについては、以下のURLから

アクセスできる”Hardware Compatibility List”を参照してください。

http://entsupport.symantec.com/carveout_PID_15047_view_CL.htm

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5 HP Lefthand SAN ソリューションの接続

File Server や SQL Server のユーザーデータは LHN 上のボリュームに配置します。そのため LHN を各

サーバーの OS で扱えるように設定する必要があります。LHN は iSCSI 経由の接続となるため、LHN

(iSCSI ターゲット)と各アプリケーションサーバー、およびバックアップサーバ(iSCSI イニシエータ)の双方で

iSCSI 接続設定を行う必要があります。以下の例は LHN をアプリケーションサーバーに接続する例です。

① バックアップサーバー側で iSCSI イニシエータ名を確認

iSCSI イニシエータのサービスを起動し、「全般」タブよりイニシエータ名をメモしておきます。

② LHN 上で iSCSI イニシエータ名を設定

LHN のボリューム設定等の詳しい操作は LHN のマニュアルをご確認ください。

LHN の管理コンソール(web ベース)にアクセスし、「構成」メニューより上記①で確認した iSCSI イニシエー

タ名を設定します。 (図 2 参照)

図 2 LHN Web インターフェース画面

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③ この中の設定でボリュームを作成するのですが、その作成したボリュームをアプリケーションサーバーとバ

ックアップサーバー、どちらからもスナップショットが扱える設定を行う必要があります。下図は 1 つのボリュ

ームに対して 2 つのサーバーにアサインがされている確認画面になります。 (図 3 参照)

図 3 LHN の設定

④ アプリケーションサーバーと LHN の iSCSI 接続の確立

(1) アプリケーションサーバー側にて、再び iSCSI イニシエータのサービスを起動します。

(2) 「探索」タブより「ポータルの追加」をクリックし、LHN の IP アドレス、または DNS 名を入力し iSCSI タ

ーゲットとして LHN を登録します。 (図 4 参照)

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図 4 iSCSI イニシエータの設定

(3) 「ターゲット」タブより上記(2)で登録したターゲットを選択。「ログオン」を実行し iSCSI ターゲットの接続

を開始します。この際、「コンピュータの起動時にこの接続を自動的に復元する」のチェックボックス

を ”On” に設定しておくと、以後のログオン作業は必要無くなります。

ターゲットの「状態」が「接続完了」になっていれば設定完了です。 (図 5 参照)

図 5 iSCSI イニシエータのターゲット状態

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⑤ OS 上のデバイスとして認識されているかを確認

以下の手順により、LHN 側で設定したボリュームが OS 上のローカルデバイスとして設定台数分認識され

ていることを確認します。

(1) 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「デバイスマネージャ」を開きま

す。

(2) 「テープ ドライブ」と「メディア チャンジャ デバイス」配下に D2D4000 で設定した種類のライブラリとド

ライブが表示されていることを確認します。 (図 6 参照)

図 6 デバイスマネージャ上の表示例

上図は、LHN を以下の通りに設定した例です。

設定ボリューム数 = 8

以上で環境が整いました。

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6 D2D4000 の接続

Backup Exec 導入前に D2D4000 を OS に認識させる必要があります。D2D4000 は iSCSI 経由の接続と

なるため、D2D4000(iSCSI ターゲット)とバックアップサーバ(iSCSI イニシエータ)の双方で iSCSI 接続に関す

る設定を行う必要があります。

① バックアップサーバー側で iSCSI イニシエータ名を確認

iSCSI イニシエータのサービスを起動し、「全般」タブよりイニシエータ名をメモしておきます。

② D2D4000 上で iSCSI イニシエータ名を設定

D2D4000 の管理コンソール(web ベース)にアクセスし、「構成」メニューより上記①で確認した iSCSI イニ

シエータ名を設定します。 (図 7 参照)

図 7 D2D4000 Web インターフェース画面

③ バックアップサーバーと D2D4000 との iSCSI 接続の確立

(1) バックアップサーバー側にて、再び iSCSI イニシエータのサービスを起動します。

(2) 「探索」タブより「ポータルの追加」をクリックし、D2D4000の IPアドレス、またはDNS名を入力し iSCSI

ターゲットとして D2D4000 を登録します。 (図 8 参照)

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図 8 iSCSI イニシエータの設定

(3) 「ターゲット」タブより上記(2)で登録したターゲットを選択。「ログオン」を実行し iSCSI ターゲットの接続

を開始します。この際、「コンピュータの起動時にこの接続を自動的に復元する」のチェックボックス

を ”On” に設定しておくと、以後のログオン作業は必要無くなります。

ターゲットの「状態」が「接続完了」になっていれば設定完了です。 (図 9 参照)

図 9 iSCSI イニシエータのターゲット状態

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④ OS 上のデバイスとして認識されているかを確認

以下の手順により、D2D4000 側で設定したライブラリとドライブが OS 上のローカルデバイスとして適切に、

かつ設定台数分認識されていることを確認します。

(3) 「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「デバイスマネージャ」を開きま

す。

(4) 「テープ ドライブ」と「メディア チャンジャ デバイス」配下に D2D4000 で設定した種類のライブラリとド

ライブが表示されていることを確認します。 (図 10 参照)

図 10 デバイスマネージャ上の表示例

上図は、D2D4000 を以下の通りに設定した場合の例。

エミュレーションタイプ = MSL G3 Series (2×24)

ドライブエミュレーション = LTO

ドライブ数 = 1

「テープ ドライブ」 、「メディア チャンジャ デバイス」 は、それぞれ以下の通りの表示となる。

「テープ ドライブ」 → “Hewlett Packard LTO Ultrium-4 drive”

「メディア チャンジャ デバイス」 → “Hewlett Packard MSL G3 Series Library (x64 based)”

以上で環境が整いました。

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7 Symantec Backup Exec for Windows Servers のインストール

Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Server をインストールするには、該当するコンピュータに

Administrator 権限でログオンします。ここではインストールの際に注意すべき点を紹介します。

詳細な Backup Exec のインストールについては以下の URL にある PDF をご覧ください。

「Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers で始める Windows のバックアップとリストア」

http://www.symantec.com/offer?a_id=78201

注意点 1 「Symantec Backup Exec データベース」

ここでは Backup Exec が内部で使用するデータベースのインスタンスを選択します。

デフォルトでは SQL Express2005 のインスタンスを作成して、それを利用することになりますが、すでに既存の

インスタンスが存在する場合はそれを使用してインストールを行うこともできます。(図 11 参照)

図 11 Symantec Backup Exec データベース選択画面

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注意点 2 「Symantec テープデバイスドライバのインストール」

ここでは Backup Exec が使用するテープデバイスに Symantec テープデバイスドライバのインストール設定がで

きます。推奨されるのは「すべてのデバイスに Symantec テープデバイスドライバを使用する」になります。これ

により Backup Exec 用に適切に設定されたデバイスドライバがインストールされ、効率の向上を図ることができ

ます。また、USB テープデバイスは適用外になるため、別途使用するベンダーのドライバを適用する必要があり

ます。(図 12 参照)

今回使用する D2D4000 の VTL は Backup Exec からは通常のテープデバイスとして認識されるため、推奨値

を選択してインストールすることで問題なく使用することができます。

図 12 Symantec テープデバイスドライバのインストール画面

次から Symantec Backup Exec for Windows Servers の設定をみていきます。

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8 バックアップ先としての D2D4000 の登録確認、および設定

次に D2D4000 を Backup Exec で正常に登録されているかを確認します。

D2D4000 は VTL を作成することができ、これは OS や Backup Exec からは通常のテープデバイス、またライブ

ラリとして認識されています。(図 13 参照)

この段階では認識されているデバイスの名前はBackup Exec が標準で設定した名前になっています。名前を変

更する場合はプロパティにて変更することができます。

図 13 認識されているデバイスの確認

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デバイスの名前を変更する場合は該当のデバイスを右クリックし、メニューを開きます。その中にある名前の変更を選

び、適切な名前を設定することで変更ができます。(図 14、15 参照)

図 14 デバイスの名前変更

図 15 名前変更後のデバイスの状態

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次にメディアのローテーション設定を行います。Symantec Backup Exec for Windows Servers ではデータ

が記録されたメディアを管理するために「メディアセット」を利用します。メディアセットを設定することで上書き禁

止期間などが指定でき、結果としてメディアのローテーション設定が可能となります。

・「上書き禁止期間」と「追記期間」について

■「上書き禁止期間」 -

メディアが上書きから保護されている期間で、メディアに対する最後のデータ書き込みが終了した

時点から始まります

■「追記期間」 -

メディアへのデータ追記が可能な期間で、メディアにデータが書き込まれた時点から始まります。

「上書き禁止期間」設定時の注意

メディアに対する最後の書き込みが完了した時点から始まるため、バックアップにかかる時間を考慮して期間を

設定したり、メディアの準備をする必要があります。 (図 16 参照)

図 16 上書き禁止期間の注意点

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ではメディアセットの作成手順をみていきます。

メディア管理を行うためのメディアセットを作成します。ナビゲーションバー上の「メディア」をクリックし、現在の状

態を表示します。(図 17 参照)

図 17 メディアセット作成前の状態

「メディアセット」を右クリックし、「新規メディアセット」 を選択し、登録を行います。(図 18 参照)

図 18 メディアセットの作成

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メディアセットのプロパティ画面が表示されたら、各項目に必要事項を入力していきます。

必要事項は次の 3 つです。

・名前

・上書き禁止期間

・追記期間

これらをこの画面で設定します。下図は既に設定している状態です。(図 19 参照)

今回設定している値は以下のとおり。

・名前 : 1week-protect

・上書き禁止期間 : 1 週間

・追記期間 : なし(0 時間)

図 19 メディアセットの設定

設定が完了したら最後に「OK」をクリックします。その際に「メディアの上書き禁止期間の警告」が表示されます

が、そちらも内容を確認後、「OK」をクリックして閉じます。

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登録が完了したメディアセットは即座に Backup Exec の GUI に反映されます。(図 20 参照)

下図では先ほど作成した「」1week-Protect」が正常に登録されているのが確認できます。

図 20 作成されたメディアセットの確認

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9 バックアップジョブの作成

Backup Exec のジョブ作成操作については以下の URL にある PDF をご覧ください。

「Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers で始める Windows のバックアップとリストア」

http://www.symantec.com/offer?a_id=78201

今回はオフホストバックアップに注目した部分をご紹介いたします。

オフホストバックアップを行う上で重要な設定項目は 3 カ所あります。(図 21 参照)

「設定」配下にある「Advanced Disk-based Backup」の項目にてチェックボックスにチェックを入れた

り、適切なスナップショットプロバイダを選択したりすることで設定を有効にすることができます。

図 21 オフホストバックアップの設定

選択することができるスナップショットプロバイダは 3 種類あり、通常は「自動 – 可能であればハード

ウェアを使用、無効な場合はソフトウェアを使用」を選択されていれば問題ありません。明示的にハー

ドウェア、ソフトウェアを選択したいときにどちらかを選択します(図 22 参照)

図 22 スナップショットプロバイダの選択

今回の検証環境では明示的にハードウェアを選択します。

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参考までに今回使用する LHN の H/W VSS Provider を表示した画面を下に表示します(図 23 参照)

この画面はバックアップジョブを作成している画面から確認することができます。表示するための操作

については Backup Exec の管理者ガイド p.867 をご覧ください。

図 23 LHN の H/W VSS Provider

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今回の検証ではファイルサーバー上のデータをオフホストバックアップによって保護します。バックア

ップソースの選択はオフホストバックアップだからといって特別なことはありません。通常のバックア

ップジョブを作成するのと同様です。(図 24 参照)

図 24 バックアップソースの選択

あとは先に記述しているオフホストバックアップの設定やスケジュールの設定を行えばバックアップジ

ョブの設定は完了です。

以下の画面は実際にジョブが動作しているときの Backup Exec の GUI、および OS 上でのボリュームに

ついて表しています。(図 25、26、27 参照)

図 25 実行中のバックアップジョブ

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図 26 スナップショットマウント前

図 27 スナップショットマウント後

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10 リストアジョブの作成

Backup Exec のジョブ作成操作については以下の URL にある PDF をご覧ください。

「Symantec Backup Exec 12.5 for Windows Servers で始める Windows のバックアップとリストア」

http://www.symantec.com/offer?a_id=78201

今回はオフホストバックアップを使用した環境のリストアに注目した部分をご紹介いたします。

オフホストバックアップを実施した場合、リストアジョブで表示されるソースの部分の表示が少し変わ

ります。(図 28 参照)

図 28 リストアソースの選択

表示が(オフホスト完全)となっているのがわかります。オフホストバックアップを行っていないソースに

はこの表示はされません。表示が異なるだけで、通常のリストアジョブと何ら変わりはありません。

ソースの部分を選択した後は各種設定を適宜行い、リストアジョブを実行することとなります。

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11 まとめ

日々増加・肥大化するデータをバックアップする。

これはデータ管理を行う上で必ず直面する課題です。その大きな課題の中に、バックアップ

ソフトウェアの操作、ストレージやリソースの確保など多くの問題が潜んでいます。

Symantec Backup Exec for Windows Server と HP Lefthand SAN ソリューションを組み合わせ、オフホストバ

ックアップを利用することで、このような問題を軽減したり、解決したりすることができます。

Backup Exec は、長年にわたり幾人もの IT 管理者に「使いやすさ」を理由に選択されています。この「使いやす

さ」の維持と更なる追及に加え、HP Lefthand SAN ソリューションのような新たなデバイスへの柔軟な対応、進

化し複雑化する IT 環境への対応、可用性向上のための機能追加など、Backup Exec はこれからもますます進

化を続けていきます。

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シマンテックについて

シマンテックは、1982 年に当時最先端の技術を持った複数のコンピューター科学者によって設立されました。

そして、現在、常に技術が変化するにつれ、シマンテックも変化し続けています。シマンテックは、セキュリティ、

ストレージ、システム管理ソリューションを提供し、企業および個人ユーザーが情報を保護し管理するための

ソリューションを提供しています。

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します。HP はプリンティング、PC、ソフトウェア、サービスから IT インフラにいたる幅広いポートフォリオを持つ、

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製品の仕様・価格は、都合により予告なしに変更することがあります。本カタログの記載内容は、2009年5月現在のものです。

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