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SUA アメリカ創価大学ニュースレター February. 2012 | vol.10 | www.soka.edu FOUNDERS 「創価芸術センター」オープニング(昨年9月17日)

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SUA アメリカ創価大学ニュースレターFebruary. 2012 | vol.10 | www.soka.edu

FOUNDERS

「創価芸術センター」オープニング(昨年9月17日)

2 | SUA FOUNDERS | MARCH 2012

3 羽吹学長ごあいさつ

4 アリソビエホ市と10周年祝賀イベント

6 文化の殿堂「創価芸術センター」が晴れやかにオープン 「創価芸術センター」が環境に優しい建築物として認証 「創価芸術センター」支配人|ディビッド・パルマー

8 SUA卒業生の活躍

9 創宝会が全世界で「希望の光」合唱

10 SUA卒業生が書籍出版

11 学生体験 ジアニ・バーノン・レイノルズ|4年生

留学体験エリザベス・ゴスリー|4年生

12 教員紹介ゲイル・トーマス|社会学教授

13 2011-2012年度「特待生」

ラーニング•クラスター

14 全米大学ランキングでSUAが高評価

アリソビエホ市と共に10周年の祝い...P4

Features

SUA卒業生が書籍出版...P10「SHATTER ME」著:タヘレ•マフィ

全米ランキングでSUAが高評価...P14

正門体育館ピース・レイクファウンダーズ・ホール創価芸術センター教室棟ポーリング棟ガンジー棟イケダ図書館学生センターサンライズ寮

ABCDEFGHIJK

アベオナ寮オーロラ寮ホライズン寮ソムナス寮サンセット寮オーモジャ寮ミニットマン寮同窓センターレセプション・センターゲスト・ハウス自然公園

LMNOPQRSTUV

MARCH 2012 | SUA FOUNDERS | 3

拝啓 皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。またアメリカ創価大学(SUA)に対して、いつも変わらぬご厚志を賜り、誠にありがとうございます。

アメリカ創価大学ニュースレター「SUA Founders」(日本語版)は2006年12月の第1号発行以来、おかげさまで今号で第10号となりました。特に日頃キャンパスを訪問する機会の少ない皆様にキャンパスの近況をお伝えすることを目的とし、大学施設や大学で行われたイベント、学生・卒業生の活躍などをご紹介させて頂いて参りました。今後も、このニュースレターを通して少しでも皆様にSUAを身近に感じて頂くことができれば幸甚です。

昨年、SUAは開学10周年の節目を迎えることが出来ました。SUAの10年を振り返る時、想像を超える大学発展の影には、温かく大学を応援し見守り続けてくださった多くの皆様の存在を忘れることは出来ません。また皆様の限りないご期待にお応えしようと、学生達はこのキャンパスで、そして卒業後も全世界で頑張ってまいりました。真心で支えてくださった皆様に深く感謝申し上げる次第です。

また多くのご協力をいただいた「創価芸術センター」の「講堂座席寄付(シート・キャペーン)」は、おかげさまで昨年9月を持ちまして915席全てにご支援をいただき、無事に終了することが出来ました。この場をお借りし改めて御礼申し上げます。同芸術センターでは昨年9月の開館記念コンサート以来、様々なイベントが執り行われ、地域からも多くの皆様にお越しいただいております。今後、新たな大学の顔として地域交流にも大いに貢献しゆくことが期待されています。

いよいよ第2の10年の建設が開始いたしました。今後も未来の平和を担う世界市民のリーダー輩出を目指し、学生達へ最高レベルの教育プログラムを提供し続けていけるよう努力してまいる決意です。皆様におかれましては引き続きご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

アメリカ創価大学学長|ダニエル・ハブキ

羽吹学長ごあいさつ

4 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 5

 昨年はアメリカ創価大学の開学10周年と共に地元アリソビエホ市にとっては市制10周年。その佳節を祝福し、大学に新設された「創価芸術センター」で、昨年10月26日に市制10周年記念行事を、また同12月10日に記念の市と大学の合同コンサートが開催されました。 10月26日の市制10周年の記念行事には市長をはじめ、市議会議員、市の関係者、一般市民、大学関係者など約500人が参加。「アリソビエホのルネッサンス」と銘打ちカルメン・ケーブ市長が講演し、10年を振り返りながらSUAの市や市民への貢献を称え、創価芸術センターを「市の宝」と呼んで頂きました。 12月10日に市と大学の合同記念コンサートがホリデーシーズンでもあったため、地域から多くの子供達を含め、約800人が参加しました。コンサートの入場料は半分が地元の学校、残りがSUA奨学金として寄付されました。地元高校の合唱団やSUA学生による演技など計19演目が披露されました。

アリソビエホ市と合同で

アリソビエホ・ケープ市長とハブキ学長が学生代表と

10周年祝賀イベント開催

6 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

 昨年完成した「創価芸術センター」では、既に多くのイベントが執り行われ、多くの地域の方々にも喜んでいただいています。昨年9月のオープニング記念コンサートでは、全米でも有名なパシフィック交響楽団がカール・セント・クレア氏の指揮で盛大に開催、会場も満員となりました。各種多様なイベントが既に行われ、本年も多くのアーティストを招く予定になっています。

文化の殿堂「創価芸術センター」が 晴れやかにオープン

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 7

「創価芸術センター」支配人:ディビッド・パルマー

 このほど「創価芸術センター」と、隣接する新教室棟が、米国環境対応評価システム(LEED–TheLeadershipinEnergyandEnvironmental Design)のゴールド認定を受けました。両施設は、大学のモットーの一つ「自然と人間の共生の指導者育成」に応える目的で環境への配慮を重視し、建設当初よりエネルギー再生と環境に優しい建築物を目指して計画が進められました。 ゼネコンのマッカーシー社は、建設過程で一貫して持続可能な工法を取り入れ、廃棄物を最小限に抑え、再生素材の使用を進めました。現在、両施設は屋上緑園をはじめとした自然エネルギーの効果をあげる工夫が施されており、芸術センターでは建物周辺を囲む太陽光発電パネルが建物内の電力供給のみならず、直射日光を避けて室内温度を調整する機能も備えています。

「創価芸術センター」が環境に優しい建築物として認証

 アメリカ創価大学「創価芸術センター」の支配人として連日、センター内の管理をはじめ、各種イベントの企画・運営、一流アーティスト達との交渉などを担っているのがディビッド・パルマーさんです。彼はカリフォルニア州のウィッティア大学の「ラス・B・シャノン芸術センター」の責任者として19年の経験を持っています。 「“創価芸術センター”へ初めて足を踏み入れた時、これまで見たことのない優れた美しい施設に心から感動しました。音響設備コンサルタントはロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサート・ホールや東京のサントリー・ホールなども手掛けられた永田音響設計社の豊田泰久氏です。音響テストも兼ねたパシフィック交響楽団の演奏会には、建設に関わった皆さんも招待し、自分達の仕事の成果を見ていただきましたが、皆一同に素晴らしい音質に感動していました」。 既に様々なイベントの企画に精力的に取り組んでいるパルマーさん。「今後は、センターの機能・特質を確認しながら、最高の音響施設に相応しいクラシック音楽や伝統音楽のコンサートを行い、更に海外からも多くのアーティストを招きたいと考えています。そして同時に地域の学校にも広く利用して頂き、子供達の演奏会も多く行っていく予定です」。

「講堂座席寄付(シート・キャンペーン)」終了 「創価芸術センター」建設にあたり2010年1月より実施しておりました「講堂座席寄付(シート・キャンペーン)」は、おかげさまで昨年9月をもちまして915席全ての座席にご支援をいただき、無事に終了することとなりました。皆様の温かいご支援に改めて感謝申し上げます。

8 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

 2011年5月現在、アメリカ創価大学の学部卒業生(1期~7期生)は45カ国・地域より合計588人となりました。そして卒業生達が現在活躍している場所も37カ国・地域となっています。 SUA卒業後も進学して引き続き勉学に挑戦したメンバーでは、博士号取得者が3人、大学院の博士課程で現在勉強中のメンバーは22人。また修士号取得者は93人、修士課程で勉強中のメンバーは87人となります。また法科大学院を修了したメンバー、医師の資格を取るために医学部で勉強しているメンバーもいます。 就職して社会の中で頑張っているメンバーも増えてきました。一部を紹介すると、タフツ大学、ウエルズリー大学の教員、ゴールドマンサックス社、デロイト・コンサルティング、ホンダ、JETプログラム、フリー・ザ・チルドレン、世界銀行、ウォルト・ディズニー社をはじめ、各種企業・団体で卒業生が、後輩の道を拓くべく健闘しています。

SUA卒業生の活躍

卒業生代表の近況2 期 生

タツアキ・トミヤマアフリカ・スーダン在住国際移住機関(IMO)支局長ジョージ・メイソン大学大学院修士号取得(紛争分析・解決学)

3 期 生

カオリ・パクストン英国ブライトン在住サセックス大学大学院修士課程在学(国際教育・開発学)職 歴:在カナダ日本国大使館 JETプログラム・コーディネーター

ヨウコ・コウノ米国ニューヨーク州在住世界教育サービス(WES)研究員スタンフォード大学大学院修士号取得(国際比較学)職 歴:ユネスコ・アジア太平洋地域 事務所(バンコク)インターン

3 期 生

ヒロミ・アキヤマ米国バージニア州在住ジョージ・メイソン大学大学院博士課程(政治学)在学英国リーズ大学大学院修士号取得(東アジア研究)

3 期 生

ジュンヤ・タナカ日本・神奈川県在住国際医療団プログラム・オフィサー青山学院大学大学院修士課程在学(社会情報学)

エミリー・ハフィフィ米国ミズーリ州在住ミズーリ大学生物学部事務局スタッフ職 歴:米国ピース・コープ農場支援(ナイジェリア・西アフリカ)

4 期 生3 期 生

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 9

4 期 生

ハルユキ・イリエアフリカ・ガーナ在住在ガーナ日本国大使館・研究員アドバイザーセトン・ホール大学大学院修士号取得(国際関係・外交論)

4 期 生

ユミ・マスダ米国マサチューセッツ州在住ハーバード大学教員(日本語)ウィスコンシン大学大学院修士号取得(日本語教授法)

フミヒコ・トミナガアフリカ・モザンビーク在住在モザンビーク日本国大使館コンサルタントモントレー大学大学院修士号(国際論)取得

4 期 生

アキラ・ルック米国テキサス州在住テキサス大学ヘルス・サイエンス・センター修士課程(疫学)在学職 歴:市立公衆衛生クリニック・インターン

4 期 生

ノブユキ・ナカトミ日本・東京都在住創価大学工科大学院博士課程在学(共存環境工学)

タカエ・コイズミ日本・東京都在住一橋大学法科大学院在学

5 期 生

5 期 生

ディビッド・ラウーマン中国・北京在住清華大学在学職 歴:ランゲージ・コープUSA(ベトナム)

キヨコ・ワタハラ日本・東京都在住立教大学大学院修士課程在学(異文化コミュニケーション学)

5 期 生

ソナル・マルカニ米国カリフォルニア州在住カリフォルニア芸術大学大学院修士課程在学職 歴:エターナル・ガンジス・プレス社   (インド)記者インターン

ジャニス・リー米国カリフォルニア州在住CBS/KCALテレビ局プロモーション・マーケティング・インターン

7 期 生6 期 生

4 期 生

企画「希望の光に」 昨年、創立者よりSUA開学10周年を記念し贈っていただいた新愛唱歌「希望の光」を受けて、卒業生組織「創宝会」では創立者への感謝の思いとして、一人一人が全世界の人々の希望の存在になっていきたいとの決意を込めて、「希望の光に」を企画。全世界の卒業生が12カ国30都市で集い「希望の光」を合唱しました。その模様を納めたビデオを創立者にお届けしました。同ビデオはSUA日本語ウエブページ(http://www.soka.edu/giving/jp/)からも鑑賞いただけます。

創宝会が全世界で「希望の光」合唱

10 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

 SUA5期生のタヘレ・ハダディ(ペンネーム:タヘレ・マフィ)さんは昨年、米ハーパーコリンズ社とシリーズ小説3冊の製本契約を交わし、このほど1冊目の書籍「シャッター・ミー」を出版しました。 小説は、一度触れた者を死に至らしめることができる主人公の少女ジュリエットが、彼女の特殊能力を悪用しようとする組織を前に自分の使命を探り立ち上がるというもの。「ロサンゼルス・タイムス」「ウォール・ストリート・ジャーナル」などでも紹介され、大手映画配給社「20世紀フォックス映画」が既に同書の映画化の権利を得ています。更にドイツ、ロシア、中国など海外でも出版、フィリピン、オーストラリアでは若者向け作品のトップ10に入っています。昨年11月にはSUAで出版記念パーティが行われ、教職員や同窓の友が祝福に駆け付けました。

SUA卒業生が書籍出版

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 11

学生体験 ジアニ・バーノン・レイノルズ|4年生 私は母一人に育てられ、父には一度も会ったことがありません。小さい頃から問題児で、中学では3度の停学処分、学校の先生や家族、友人からも危険な子供と見られていました。ある時は何人もの不良グループに襲われ、拳銃で撃たれる寸前だったこともあります。学校のロッカーに差別用語を書かれたこともあります。高校での成績(GPA)は2.50が最高、6教科で落第しました。勉強が苦手で暴力に明け暮れる――これが私の以前の姿です。 2007年10月、アメリカ創価大学からスポーツ推薦の手紙が届きました。大学を初めて訪問した時、他の学校とは違うものを感じました。そして、ただ単に自分の陸上を続ける場所としてだけでなく、人生の再出発の場所としてSUAに入学することを決めました。最近の学期では16教科の単位を取り、成績(GPA)は平均3.13でした。3年次に日本で5ヶ月間の留学、その間に日本の子供達に英語を教える機会もでき、何より日本語が話せるようになりました。昨年5月のNAIA(インカレ陸上競技協会)の大会では400メートル46秒の成績で全米5位の成績を収め、現在コーチと共に今年のオリンピック全米代表選手権を目標に頑張っています。 SUAで学ぶことができたおかげで私の人生は大きく変わり、何よりもSUAの学生であることに誇りを持つことが出来ました。SUAでは人の欠点ではなく可能性を見ます。また希望に溢れています。 どんな困難に直面しても、それを乗り越えることで世界に光を送ることができることをSUAが教えてくれました。最高の教育環境を支えてくださっている全ての皆さんに心から感謝の気持ちで一杯です。

留学体験 エリザベス・ゴスリー|4年生 留学前に友人から、アルゼンチンはヨーロッパの影響を強く受けた国で、他のラテン系の国とは違うことを聞かされ、自分がうまく順応できるのか不安もありましたが、SUA生として元気に挑戦しようと決めました。 アルゼンチン滞在中、創価で学んだことを生かせることができないか模索していたところ、地元の青年達がNGOのボランティア作業に従事している姿に出会いました。そのNGOは、ラテン系諸国で人々に必要なものを提供するボランティア活動をしている団体で、住居の建設なども行います。SUAから一緒に留学していた友人のミエコ・オオベさんと二人で、このボランティアに挑戦することを決めました。 私達が取り掛かったのは週末に住居を建てることです。当日、約700人のボランティアが集まり、10人ずつのグループに分かれ、70戸の小さな家を建てることになっていました。貧しい地域で住居環境のよくない家を対象に、新しく立て替える作業が始まりました。初日は雨が降る寒い中で、泥にまみれながら土台作りに取り掛かりました。ところがセメントがないため、周辺で見つけてきた岩を砕いて泥に混ぜ、それで柱を支えなければならず、想像以上に大変な作業でした。家の壁部分の資材は、建設地から離れた場所から手で運んでこなければなりませんでした。最終日に屋根や窓、ドアの取り付け作業を行い、新しい家が完成した頃には既に暗くなっていました。 家の住人が新しくなった家を見つけ、喜びに溢れた表情をしていました。新しくなったとは言え、家には水も電気もありません。それでも以前の古いトタンの家から見れば大きな改善です。 私は留学期間中、スペイン語の勉強だけでなく、人を幸福にするための作業に貢献できたことを何よりも喜びに感じます。

12 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

ゲイル・トーマス|社会学教授

 私はサウス・キャロライナ州フローレンスの小さな町で生まれ育ちました。その地域では当時、人種的な差別も多く見られ、通った学校は大学まで全て法的に人種が分けられ、アフリカ系アメリカ人が多くいる学校でした。ノースキャロライナ大学の大学院では人種的・社会的不平等について学びました。私にとっての学問・研究は、単に知識を深めたり出版するなどの、評価のためのものではありません。むしろ私自身の人間性を磨くツールであり、私や学生達が平等で平和な社会の建設に貢献するために必要な行為でした。

1.どちらの大学で学位を取られましたか? ノースキャロライナ大学から修士号・博士号、ジョン・ホプキンズ大学でポストドクターの研究を行いました。

2.SUAの魅力は何ですか? 大学のミッションと、教育や人生について世界的で人間性溢れる視点を持った創立者にあると思います。SUAに来る前、私は池田先生が世界中のあらゆる分野の方 と々著された対談集を読みました。その中で世界市民・教育者として対話を重ねる姿、教育の改善に真剣に考え取り組んでいる姿、そして世界中の学生や人々に感謝されている姿に感銘を受けました。

3.SUAの好きなところは何ですか? 大学の発展と改善のために教員・職員・学生が一体になって取り組んでいるところです。また私は大学周辺の豊かで美しい自然も大好きです。

4.SUAの学生をどう思われますか? この世界をなんとかしたいという学生達の強い姿勢・情熱には深く感銘しています。また、どこまでも挑戦しようとする創造性・積極性、そして創価教育・哲学をより理解し、広めていこうとの気概にも感動します。

5.何に啓発を受けますか? 私が啓発を受けるのは、どのような困難の中でも、もがきながら希望を持って戦い抜く行動している人々に触れた時です。例えば、南アフリカでエイズの犠牲となった12歳の少年もそうです。彼は言いました。「与えられた時間の中で、今いるその場所で、持てる力を出し切って、出来うる限りのことをしよう」。また他にも、それぞれの地域で自身を省みず人々のために貢献した世界のリーダーや人権活動家をはじめとした多くの人々からも啓発を受けています。

教員紹介

インドネシアで教育関連施設を訪問グアテマラの環境問題に関して現地を視察

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 13

 「ラーニング・クラスター」はアメリカ創価大学のユニークな教育プログラムの一つです。担当教員と共に一つの研究テーマに沿って3週間半、集中して共同で研究作業を行います。日頃の勉強の知識を更に実践の場で深めていけるようになります。多くのグループが現地に赴いての研修を実施します。本年1月に実施されたプログラムでは、インドネシア、アルゼンチン、グアテマラ、トルコ、韓国、インド、カンボジア、パナマなどの国々で実地研修を行いました。興味深い研修テーマも多く、例えばトルコでは「イスタンブールにおける異民族と異宗教の共存」、カンボジアでは「カンボジアのエコシステムによる淡水で生息する生物」などがあります。そうした国々での研修を通し学生達が世界市民として更に啓発を受ける機会となることが期待されています。

ラーニング•クラスターで教員と共同研究

 SUAでは約9割の学生が各種奨学金を受けて学んでいます。加えて毎年、優秀な学生を選抜し特待生として特別奨学金を支給させて頂いております。この程、2011-2012年度特待生が次の通り発表されました。 「イケダ奨学金」は各学年1名ずつ、優秀な成績と共にリーダーシップやコミュニティへの貢献度などが審査されます。「ソウカ・メリット奨学金」は各学年5名ずつ、前年度の成績優秀者が選ばれます。

2011-2012年度「特待生」

4年生 ケイタ・イトウ、 ライアン・ハヤシ、 マサオ・オガワ、 ジュンホン・チェン、 サトシ・コナガイ

「ソウカ・メリット奨学金」特待生

3年生 テルヒサ・マルヤ、 ケンイチ・ナガサワ、 アイキ・セガワ、 ジュリア・ツァング、 シティカム・タングサナサプ

2年生 チェルシ・アン・ドゥガー、 トシアキ・コマツ、 ズレカ・シャヒン、 ジスー・ジュング、 マサノブ・オカダ

4年生 アーロン・フリードマン

「イケダ奨学金」特待生

3年生 タエコ・イワモト

2年生 ケンジ・タグチ

Best Ranking!

14 | SUA FOUNDERS | FEBRUARY 2012

全米大学ランキングでSUAが高い評価 昨年、アメリカの雑誌「US News & World Report」が行った独自の全米大学ランキングで、SUAが全米リベラルアーツカレッジ250校の中で総合64位、アメリカ西海岸にあるリベラルアーツカレッジでは9位になります。また以下それぞれの分野でSUAがランク入りしました。

留学する学生の割合.......................................全米大学1位(100%)

アメリカ国外から入学する学生の割合........全米大学1位(40%)

もっとも多様性のある大学............................全米リベラルアーツカレッジ2位

20人以下の授業の割合................................全米リベラルアーツカレッジ2位

 「USNews&WorldReport」誌の大学ランキングは特に権威あるものとして有名で、SUAが取り上げられたのは今回が初めてとなります。

昨年11月4日のスピリット・フェスティバル。各学年毎にカラフルなユニフォームを揃え演技や競技で競いながら激しい応援合戦。

昨年10月22日と11月12日にオープン・キャンパス。受験希望生とその家族らを大学に招き、キャンパスの見学や教員との懇談会を通しSUAの魅力を紹介。

「サッカー部が諸大学と熱戦。写真は昨年10月14日、SUAサッカー場にカリフォルニア州立大学サンマルコス校を迎えて。(SUAは白いユニフォーム)」

昨年11月19日、WACHO(米西部大学ハウジング担当者協会)のSRAP(南カリフォルニア地域大学の学生活動プログラム)セミナーが初めてSUAを会場にして開催。13大学から約380名の学生ハウジング担当者達がSUAに集まり終日様々なテーマに沿って互いに意見交換。

オリンピックサイズのSUAプールで練習に励む水泳部。写真は昨年11月18日の他大学も参加してSUAで行われた競泳大会。

Campus Life

FEBRUARY 2012 | SUA FOUNDERS | 15