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RPA試験導入支援業務 最終報告書 春日井市 御中 2019/1/29

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Page 1: RPA試験導入支援業務 最終報告書のRPA操作技術の習得を図り、次年度を見 据え、基幹系情報端末におけるRPAソフトウェ アの動作確認を行う。業務委託内容

RPA試験導入支援業務

最終報告書

春日井市 御中

2019/1/29

Page 2: RPA試験導入支援業務 最終報告書のRPA操作技術の習得を図り、次年度を見 据え、基幹系情報端末におけるRPAソフトウェ アの動作確認を行う。業務委託内容

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アジェンダ

• プロジェクトの概要

- 背景・目的

- スケジュール

- 体制

• POC開発状況について

• 技術的課題の振り返り

• トレーニング/勉強会について

• 今後のRPAによる改善機会

-2-

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本プロジェクトの目的及び趣旨

-3-

春日井市様では、市民サービスの向上及び業務の効率化を図るために、まずは内部情

報端末での事務作業にRPAを試験導入・効果検証を行うことになった

目的

• 春日井市では、市民サービスの向上及び業務の効率化を図るため、単純かつ定型的だが業務量の多い事務にかかる負担を軽減させ、職員が付加価値の高い業務に専念できる環境づくりを目指している。

• 本業務ではRPAに対する専門的な知見や経験等を有する者からの助言及び技術的支援を受け、事務の自動化による効果を検証すると共に、検証結果を本市におけるRPA対象事務の拡大を検討することを目的とする。

• 今年度については、内部情報系端末で行う事務において効果を検証することと併せて、職員のRPA操作技術の習得を図り、次年度を見据え、基幹系情報端末におけるRPAソフトウェアの動作確認を行う。

業務委託内容

• 内部情報端末におけるRPAシナリオ作成および職員のシナリオ作成等技術習得支援

① 対象候補事務の選出(2部署)

② 対象事務の絞り込み(1部署1~3業務)

③ RPAソフトウェアの調達および設定

④ シナリオの作成・登録支援

⑤ 運用

⑥ 検証

⑦ 報告書作成

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スケジュール

-4-

9月末からスタートし、1月末までに3つの業務の試験プログラムの作成・導入支援を

行う。 また同時並行で春日井市様職員へのトレーニング・勉強会を開催年 2018 2019

月 9 10 11 12 1

日 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

開始 終了 開始 終了 曜日 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木

主要マイルストーンKick-Off Mtg 9月28日 9月28日 9月28日 9月28日 平田中間報告作成 11月5日 11月16日 11月13日 11月27日 平田中間報告引き渡し 11月16日 11月16日 11月27日 11月27日 平田最終報告書作成 1月14日 1月24日 1月22日 1月29日 平田最終報告書引き渡し/検収 1月25日 1月25日 1月29日 1月29日 平田

事前準備契約締結 9月28日 10月1日 9月28日 10月1日 春日井市様PC, ソフトウェア等の準備 9月28日 10月12日 9月28日 10月12日 春日井市様UiPathライセンスの準備 9月28日 10月12日 9月28日 11月13日 春日井市様開発環境の準備・依頼(実運用環境と同じにする)9月28日 10月12日 9月28日 11月13日 武井

RAP対象業務選定初期ヒアリング(人事課・教育総務課) 9月28日 10月12日 9月28日 10月12日 平田・松原候補業務の評価 9月28日 10月12日 9月28日 10月12日 平田・松原対象業務の決定 10月5日 10月12日 10月5日 10月12日 平田・松原

POC開発 1 (人事課_通勤届 業務)詳細ヒアリング(画面遷移、分岐等) 10月15日 10月16日 10月15日 10月16日 平田・松原As-Is/To-Be比較表、効果見積もり算出 10月15日 10月19日 10月15日 10月19日 平田・松原To-Be フロー作成 10月15日 10月19日 10月15日 10月19日 平田・松原画面遷移表 作成 10月15日 10月19日 10月15日 10月19日 平田・松原

開発・テスト(単体・統合) 10月22日 11月9日 10月16日 11月9日 武井UAT 11月12日 12月7日 11月6日 11月13日 春日井市様改修・修正 11月12日 12月7日 11月12日 11月30日 武井

POC開発 2 (教育総務課_支出負担 業務)詳細ヒアリング(画面遷移、分岐等) 10月22日 11月9日 10月22日 10月22日 平田・松原As-Is/To-Be比較表、効果見積もり算出 10月22日 11月9日 10月22日 10月22日 平田・松原To-Be フロー作成 10月22日 11月9日 10月22日 10月22日 平田・松原画面遷移表 作成 10月22日 11月9日 10月22日 10月22日 平田・松原

開発・テスト(単体・統合) 11月12日 11月30日 11月13日 12月4日 武井UAT 12月3日 12月28日 12月5日 1月9日 春日井市様改修・修正 12月3日 12月28日 12月5日 1月9日 武井

POC開発 3 (人事課_旅費 業務)詳細ヒアリング(画面遷移、分岐等) 11月12日 11月23日 10月22日 11月13日 平田・松原As-Is/To-Be比較表、効果見積もり算出 11月12日 11月23日 10月22日 11月13日 平田・松原To-Be フロー作成 11月12日 11月23日 10月22日 11月13日 平田・松原画面遷移表 作成 11月12日 11月23日 10月22日 11月13日 平田・松原

開発・テスト(単体・統合) 12月3日 12月21日 12月11日 1月8日 武井UAT 12月24日 1月18日 1月9日 1月22日 春日井市様改修・修正 12月24日 1月18日 1月9日 1月22日 武井

トレーニング準備受講者選定 10月1日 10月5日 10月5日 10月5日 春日井市様初回顔合わせ・受講者に事前準備依頼 10月8日 10月12日 10月8日 10月12日 武井トレーニングマテリアル準備 10月1日 10月12日 10月1日 10月12日 武井

トレーニング実施トレーニング実施 10月8日 1月25日 10月8日 1月9日 武井

勉強会 準備 10月15日 10月19日 1月9日 1月22日 武井開催 10月22日 10月22日 1月22日 1月22日 武井

WBS予定 実績

担当内容

詳細はエクセル資料をご覧ください

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プロジェクト体制

開発・トレーニング担当

(RPA・保守)

実務担当者(教育総務課・人事課)

業務責任者

弊社側ではコンサル担当・エンジニア担当の2名体制で実施、春日井市様側ではICT推

進室様の他に実業務担当として教育総務課・人事課様が参画

業務管理者兼コンサル担当

ICT推進室

指示報告

• プロジェクト・技術課題の進捗報告• 職員様への各種依頼(メール)

• プロジェクトの方向性指示• 職員からのFB・必要書類の伝達

• 各種依頼事項• 日程調整

Arts & Crafts春日井市様

• 必要書類等の提出

• 業務ヒアリング・フローの詳細相談• トレーニング支援

• 業務情報インプット• UATの結果連絡

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アジェンダ

• プロジェクトの概要

• POC開発状況について

- 業務選定結果

- RPAプログラム紹介

• 技術的課題の振り返り

• トレーニング/勉強会について

• 今後のRPAによる改善機会

-6-

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業務選定の結果: 人事課

-7-

人事課対象候補業務 >AC記入

評価

Input Output業務時間(時間/

月)頻度

リードタイムの緊迫

性紙の使用

人間の判断が入る

余地

ルールが変わる可

能性

複数のInput/Output先

フローの複雑性(if分岐, フローの長

さ)

固有システムの使

1 勤務割振データ登録

シフト型勤務の所属から、4週(消防は3週)を1単位とする勤務割振りに係るエクセルデータが提出される。このデータをもとに、人事課職員が決まった処理手順でcsvデータに加工・変換し、庶務事務システムに登録する。

【消防以外】・59所属×13単位×5分=3835分【消防】・6所属×17単位×3分=306分

・時間は、年間合計・各所属で提出されるエクセルデータのフォーマットは異なるので、人事課側で記号付け合わせ表を所属ごとにつくり、フォーマットを標準にしている(ここの作業は職員の手およびエクセルでの処理が必須)・統一フォーマットのに治った後での、月ごとのフォーマット加工、システム入力は自動化できるが、全体業務の1/5程度

1.2 エクセルcsv→庶務システム

3 5.8 毎月 - 3 - 〇 〇 2 〇 - 〇 2.7

2 旅費請求事務

行程表を1人ひとりに、旅行する度にその行程のチェックし、会計課が要求するルールに合致するように作成する。各課で保管する旅行命令簿とリンクするとよりよい。

①県外:1件あたり約30分×年90件②県内:1件あたり3分×210件

・申請者はエクセルで提出する。・会計課のルールはかなり複雑であり、ルートが最適かのチェックはロボットでは難しい。指定された区間の料金を算出し、それが提出されたものよりか安いかを判断するのはロボットでもできる。また、料金チェックの中でもロボットは県内のもののチェックに限ったほうが良い。(県外だと、それこそパターンが複数ありかなり煩雑になる恐れ)・業務量としては料金チェックが7割、ルートチェックが3割。このうちの料金チェックの一部がロボット対象。・現状だと、バスならバス、電車なら電車で区間ごとの料金をバス会社サイトやYahooで見ている。ただ、県内のものだけであればある程度決まっているので対応表を作って、それをロボットが見るようにすることはできる。(但し、その作成・更新の手間が発生するが)・経由地がある場合は、現在のやり方は「↓」印のようなものをつけて経由であることを示し、金額は最後の区間にまとめて表示している。ロボットも各区間を単純に見るだけでなく、それが経由なのかどうかを「↓」印をたよりに判別し、それに合った処理をすることが必要。

1.9エクセル、Webサイト

エクセル 4 4.6 毎月 - 4 - 〇 - 2 〇 〇 - 3.3

3 通勤届の距離の測定、定期券代を調べる

毎年4月異動や新規採用により、だいたい300枚~500枚ほど届出がある。自動車等を使用している場合は、googlemapを利用し距離を測定し通勤手当を認定、公共交通機関を利用している場合は、各々の交通機関のホームページで定期券代を探している。手作業で住所等を入力して測定等をするのは手間のため、自動で測定し、エクセルに距離を落とし込めるとよい。

3~4人/日、お4月は月25時間程度、それ以外の月は10時間程度

・通勤届は現状、紙で手書きで書かれたりするが、エクセル化に統一はできる・通勤は、自動車/バイクなどの非公共機関(距離に応じて負担額が決まる)と、電車バスなど公共機関(これは金額を確認)が存在。公共機関を使わないケースが大半・距離(非公共機関)と、金額(公共機関)をチェックする以外に、公共機関の時にそもそもそのルート(最寄り駅、最寄バス停)が最適かのチェックもあるが、そこは人間の判断が残る。結果削減は全体業務の60~70%と想定。

7.3

申請書(今は手書きだがエクセル化は可能)

Webサイト→エクセル

4 11.3 毎月 - 4 - 〇 - 5 - - - 4.3

4 雇用保険被保険者喪失届関連(検証予定)

毎年9月30日退職、3月31日退職の雇用保険加入者に対して大量の処理を行う(それぞれおよそ150件)。平時では多く見積もって30件程度。紙ベースの任用通知、雇用保険被保険者証、源泉徴収簿を照らし合わせ、必要箇所に手入力後、データ保存と出力を行い、後日提出される出勤簿(紙ベース)の出勤日数を手計算しそれぞれに反映後、電子申請を行う。※なお9月30日、3月31日退職に限れば業務担当者が独自にExcel関数を用いているため退職者に渡す用の資料作成時間はかなり圧縮されているが、Excel関数の修正は困難であると思われる。

10~30件/月(多い月:150件/月)1件あたりの作成は約10分、申請を考慮する場合合計30分程度(多い月:1件あたりの作成1分程度、申請を考慮する場合合計30分程度)

・最初の退職職員の証書をPDFで出すのは人で行う(ロボット対象のPCとは別のPCで行う)。

<ロボット対象プロセス1>・その後、別PCに行き下記情報をもとにシステム入力を行うが、そこはロボットが行う。・INPUT:PDF,JINXXXというファイル、関数エクセル(チェック用)、退職理由エクセル(これは新規作成必要)・OUTPUT:職員の管理用システム

<ロボット対象プロセス2>・出勤日数のチェック(出勤簿からの手計算など)は人間が行うが、その後の・システムへの電子申請処理はロボットが行う・今までは、出勤日数のチェックと電子申請は、各対象者で一連の作業だったが、ロボット用に一部切り出すので、複数人分まとめて電子申請を行える仕組みにする。

<備考>・削減効果は全体の1/3・被保険者証が年ごとにフォーマットが変わる可能性が高い

3.9

PDF(雇用保険証)エクセル(JINXX, 職員個人情報)エクセル(チェック用関数)エクセル(退職理由(新規))

社内システム

4 11.8 毎月 - 3 - 〇 〇 1 〇 〇 〇 2.7

5 人間ドックの結果入力について各医療機関からの結果(数字)を判定(A~E)入力する。

現在は産業医が入力

・年間900件、月ごとに行われる。産業医がかかる時間としては30件を2時間くらいで。・5病院からくるのでそれぞれフォーマットが違う。個人の結果は紙でも来るが、エクセルでまとめたものも来るので、ロボットはそれを見たほうが良い。・エクセルできた診断の数値(コレステロール●●とか)を、学会のランク基準表(エクセル化可能)に照らし合わせて、ランクを判別し入力していく。・基本、Excel to Excelの工程で完結。

2.5

エクセル(紙もあるが、エクセルのまとめ表の情報で足りる)

エクセル 3 2.5 毎月 - 5 - - - 3 〇 - - 3.7

削減見込み(時間/月) 総合

評価

業務量 ※ 5: 20h~, 4: 10h~, 3:5h~ , 2:5h未満※ かつ頻度が月より少ないものは1pt下がる、リードのタイムの緊迫性があるものは1pt上がる

削減可能性

※ 5: 全指標 チェックなし, 紙の使用で▲2pt、他は▲1pt下がる

開発容易性

※ 5: 全指標 チェックなし, Input/Outputの多さは▲2pt、フローの複雑性, 固有システムは各▲1pt下がる

使用媒体

備考かかっている時

間業務の内容対象業務No.

確定

確定

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業務選定の結果: 教育総務課

-8-

教育総務課対象候補業務 >AC作成

評価

Input Output業務時間(時間/

月)頻度

リードタイムの緊迫

性紙の使用

人間の判断が入る

余地

ルールが変わる可

能性

複数のInput/Output先

フローの複雑性(if分岐, フローの長

さ)

固有システムの使

1 支出負担行為決議書作成

各学校から提出のあった差引簿データ(エクセル)の未払い分について、財務会計システムに必要事項を入力し、支出負担行為決議書を作成・印刷する。

年間約9千件1件あたり約1分

・学校から送られるINPUT用のエクセルは、全行統一フォーマット。・その情報を別PCから取り出してUSB等でロボット用PC上のフォルダにおいてから作動。

・基本はエクセル情報をもとに財務会計システムに入力&印刷するのみ。・エクセルは、過去に既に反映済の費目も残ったままになっているので、今回更新分がどれなのかロボットに取ってわかりやすいようにする。(7今だと済は黄色マーカだが、別列を加える必要)・INPUT: 学校から送られる申請ファイル(更新済列を加える必要あり)、業者名と業者コードの紐づけ用エクセル、中間生成物:印刷後の申請ID、OUTPUT:財務会計システムへの反映

12.5 エクセル財務会計システム→決議書(紙印刷)

4 12.5

毎日(随時)

- 5 - - - 4 - - 〇 4.3

2支出負担行為決議書確定・支出命令書作成

課内決裁(稟議)が完了した支出負担行為決議書について、財務会計システムで確定処理を行い、支出命令書を作成・印刷する。

年間約9千件10件あたり約2分30秒

・1からシームレスにつながる作業。・1をした時に、帳票IDが発行されるので、そのIDを使って、確定処理をするだけ

3.1 エクセル財務会計システム→命令書(紙印刷)

2 3.1

毎日(随時)

- 5 - - - 4 - - 〇 3.7

3 旅費の処理

各学校の事務員の市内移動にかかる旅費計算のため、旅行命令簿(紙)に記載の施設間の距離をネットで検索し、直線距離を出す。旅費が発生する距離数のものだけ旅費請求明細書に転記する。2点間以上のものだけ行程表に転記する。

・年間3100件、1件当たり3分。

・年間3100件、1件当たり3分。ロボットで2/3程度削減(紙からの転記作業、およびロボットがエラーを返した時の処理に1件1分程度残る)・月ごとに中学校、小学校の2申請が紙の手書きでくる。1.申請の紙をエクセルに転記する作業は人が行う。2km以上距離がありそうなものを選んでエクセルに入れることになる。エクセルの方で、地名を入れたら別エクセル表を参照して、地名IDをvlookupで拾うようにすると良い。(IDが出てこない場合は、入力に不備がある可能性なので見直してもらう。)・その後はロボットが、処理。別エクセルの距離算出表から距離を算出し、記載。経由がある場合は別表にも記載する。(ロボットで自動化できる)・距離算出表に無いイレギュラーなケースの場合は、ネットから距離情報をとるが、これは数が少ないのでロボットは割愛。人間ですることとする。

8.6 紙 エクセル 4 12.9毎月

- 3 〇 - - 4 - 〇 - 3.7

4 庁内共有メールの管理

内部メールを「回答必要」、「回覧のみ」、「不要」に分け、それぞれ順番に索引目次を作成する。「回答必要」のメールは、回答確認リストへ入力を行う。

1日5件で、件当たり1.5分

1日に3~4回行う。

・1件あたり1.5分だが、ロボットにより30秒程度削減か・メールは全て庁内の連絡のみ。市民からとか第3者からのはない。・庁内特有のメーラーを閲覧し、未読物から以下の情報をピックアップし、エクセルにリスト化 -タイトル -差出人 -送信日・本来の既存フローでは、メールの内容に応じて人間が「回覧のみ」、「回答必要」など仕訳するが、そこはロボットでは難しい。ロボットは、未読メールを見て、エクセルに無条件にリスト化するだけに留まる。

0.8 メール エクセル 2 2.5

毎日(1日数回)

- 4 - 〇 - 4 - - 〇 3.3

総合評価

かかっている時間業務の内容対象業務No. 備考削減見込み(時間/月)

使用媒体業務量※ 5: 20h~, 4: 10h~, 3:5h~ , 2:5h未満※ かつ頻度が月より少ないものは1pt下がる、リードのタイムの緊迫性があるものは1pt上がる

削減可能性※ 5: 全指標 チェックなし, 紙の使用で▲2pt、他は▲1pt下がる

開発容易性※ 5: 全指標 チェックなし, Input/Outputの多さは▲2pt、その他は各▲1pt下がる

確定

確定

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RPA評価(人事課 通勤届)(1/2)

-9-

人事課通勤届ではGoogleやYahooでの行路・路線検索および印刷の自動化を行い、

10%超の業務量の削減に繋がった

対象業務 現状時間(年間) 削減時間(年間)

• 4月異動や新規採用により、だ

いたい毎年300~500枚

ほど通勤届出があるが、その距

離測定や、定期代チェックを

GoogleやYahoo検索して行う

• RPA対象の工程としては、

GoogleやYahooを検索し、そ

の結果を印刷するところまでを行

う。(その後のチェックは人間が

行う)

• 135時間

- 4月:25時間

- その他の月:各10時間

• 手入力とRPAの速度を計測した結果、手入力のほうは速くはある

- 手入力:10件で6分15秒

- RPA: エクセルへの入力を含めると10件で12分7秒

• 但し、RPAの効果によりこの手入力分の業務負荷が減るため、導入の効果は存在すると考えられる。

• 16.9時間(▲12.5%)

- 上記全体135時間のう

ち25%(33.75時

間)程度が今回のRPA

対象工程

- RPA化した場合もフォー

マットへの手入力は残る

ため正味の削減時間は

その半分程度

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RPA評価(人事課 通勤届)(2/2)

• 通勤距離測定においてGoogleでマ

ンション名を入力するが、名前によっ

ては検出されずエラーになる

-10-

人事課通勤届については、UATフェーズにて幾つかの課題点が抽出された。いずれも運

用方法の改善にて対処する方針を検討。

RPA実行時の課題 対応策

マンション名

駅名

新地番

• 定期代チェックの為「ekitan」で駅名

を入力するが、名前によっては検出

されずエラーになる

• (例)金山駅

• 通勤距離測定においてGoogleで

地番の入力をするが、新しい地番の

場合検出されずエラーになる

• 通勤距離測定においては、マンション名は入

力せずに地番までで検出することとする

• 元々、通勤距離測定はKm単位でのチェック

であるため実務上も問題は少ないと推測

• 「ekitan」を使用する際は、予め検出されやす

い名前を入力するようにする。

• 例えば「金山駅」は「金山」で入れると検出さ

れるので「駅」は入れない運用とする

• 新地番については、RPAでの対応は難しく、ま

た頻度も少ないため、エラーが起きた際は、後

で職員の手により再精査することとする

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RPA評価(人事課 旅費)(1/2)

-11-

人事課旅費では、行程表の金額チェックの自動化を行い、全体の50%超の業務量の

削減に繋がった

対象業務 現状時間(年間) 削減時間(年間)

• 行程表を1人ひとりに、旅行する

度にその行程をチェックし、会計

課が要求するルールに合致する

ように作成する。

• ①県外(特別行政調査)と

②県内(県内研修)の2種類

が存在する。

• 55.5時間

- ①県外:1件あたり30分、

年間約90件

- ②県内:1件あたり3分、

年間210件

• 28時間(▲50.4%)

- 上記全体55.5時間のう

ち80.7%(44.8時

間)程度が今回のRPA

対象工程

- RPA導入により①は25

分から10分、②は125

秒から30秒までそれぞれ

低減した

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RPA評価(人事課 旅費) (2/2)

-12-

人事課旅費業務については、RPAが情報を扱いやすくするために帳票様式の修正を

行った

同様に既存業務の帳票様式やフローを変えることでRPA適用機会が増えるケースは多いと考えられる。(人事課の勤務割振データ登録等)

旅費申請書(旧) 旅費申請書(新)

出発地と用務地を追加

入力漏れや誤りがあるとエラー表記されます

入力項目以外はロックしています

行程が14以上あった場合は、別シートに新たに記入

行程の順番図を自由に加工していた

行程を14個以上に加工していた

計算式が入っているところに手入力していたりした

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RPA評価(教育総務課 支出負担行為)(1/2)

-13-

教育総務課の支出負担行為では、間に人間が介在する業務になるが、トータルで45%

程度の業務量削減に繋がった

対象業務 現状時間(年間) 削減時間(年間)

• 各学校から提出のあった差引簿

データ(エクセル)の未払い分

について、財務会計システムに

必要事項を入力し、支出負担

行為決議書を作成・印刷する。

• 課内決裁(稟議)が完了した

支出負担行為決議書について、

財務会計システムで確定処理

を行い、支出命令書を作成・印

刷する。

• 275時間

- 1件あたり:110秒

- 年間:9,000件

• 125時間(▲45.5%)

- RPA前は1件あたり110

秒かかっていたものが、

RPA導入により職員が

かかる時間は60秒程度

にまで低減

- RPAを動かすための最

初のエクセル入力の「仕

込み作業」は追加で発

生するがトータルで約半

分程度業務量は低減

- RPAで入力作業をして

いる間に、職員のほうは

資料の整理など別作業

を行える利点があり

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RPA評価(教育総務課 支出負担行為)(2/2)

-14-

RPAの活用により、1件あたり110秒であった作業が60秒まで短縮することができた

差引簿・書類チェック

財務システムに出力内容確認

決済日記入 決済日確定

支出命令書出力

5秒/件

5秒/件

支出命令書完成

20秒/件

15秒/件

40秒/件5秒/件

10秒/件10秒/

負担行為決議書完成

活用前:

110秒/

差引簿・書類チェック

データ変換

財務システムに出力

内容確認

決済日記入

決済日確定

負担行為決議書完成

支出命令書出力

5秒/件

5秒/件

決済日確定及びデータ

作成

支出命令書完成

20秒/件

15秒/件

5秒/件

0秒/件(RPA)

活用後:

60

秒/

件5秒/件(RPA) 5秒/件(RPA)

RPA活用前後の業務フローの比較

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アジェンダ

• プロジェクトの概要

• POC開発状況について

• 技術的課題の振り返り

• トレーニング/勉強会について

• 今後のRPAによる改善機会

-15-

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UiPath導入における技術的課題

• 春日井市様の暗号化ソフト(DataClasys)により、UiPathのアクティべーションおよびプログラム実行時にエラー

が発生

• 対応策として、①UiPath.Studio.exe起動にかかる全てのファイルを暗号化から除外する設定を行うことで

エラーが発生することなく、プロセスの作成ができるようになる。

• 但し、春日井市様の運用ポリシーとしては、暗号化ソフトを解除する設定をする場合、②ファイル単位/拡張

子単位での解除のほうが望ましい。

• 結果、開発を進めるために、便宜上①でまず開発を進め、②の情報を取得できないかUiPathに問い合わせをし

た。

• しかし、現在はUiPath社からは②の情報については、「今までに問い合わせされたことのない質問のため、回答で

きない」という論調に終始している状況。

• ただし、UiPath社から「DataClasys社と連絡を取り、UiPathの動作確認を行う」旨の連絡があった。

• また、春日井市に対しても、UiPath社から訪問があった。

-16-

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UiPathの導入状況

-17-

用途 PC台数 UiPath導入状況

開発

人事課 1台済

(インターネット接続専用PCであり暗号化ソフトは入っていないため問題なく導入)

教育総務課 1台済(仮)

※暗号化ソフト解除しての導入

トレーニング 3台済(仮)

※暗号化ソフト解除しての導入

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アジェンダ

• プロジェクトの概要

• POC開発状況について

• 技術的課題の振り返り

• トレーニング/勉強会について

• 今後のRPAによる改善機会

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トレーニングについて

• ICT/人事課/教育総務課担当職員3名に対

し、下記のトレーニングを実施。

- RPAに関する概説説明

- UiPathのユーザーインターフェースの説明

- オリジナル教材による「変数、分岐、繰り返

し」のトレーニング

• 参加者はICT推進室、教育総務課、人事課

の3部署から募る

-19-

実施内容 結果

トレーニングは10月の初旬から、ICT推進室、教育総務、人事の3つの組織のメンバー

で実施

• ICT推進室 職員

今月中に確認テスト終了予定

• 教育総務課 職員

トレーニング終了

• 人事課 職員

今月中にレッスン13まで終了予定

(確認テストは2月)

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勉強会について

• 1月22日に広範囲の実務者様を集めてRPAの

勉強会を実施

- ICT推進室

- 人事課

- 健康増進課

- 会計課

- 企画政策課

• 内容としてはRPA導入の初期で必要な「業務選

定」およびコーディング規定などの「ガバナンス」につ

いて行う

• また、最後にポストイットセッションを行い、新たな

RPA対象業務の機会抽出・ディスカッションを行っ

-20-

勉強会の内容 勉強会の様子

多数の部署を集めての勉強会は1月22日実施。RPA対象業務選定の方法などを学び、

最後にポストイットセッションで新たなRPA機会の抽出・討議を行った

勉強会の様子

ポストイットセッションの結果

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アジェンダ

• プロジェクトの概要

• POC開発状況について

• 技術的課題の振り返り

• トレーニング/勉強会について

• 今後のRPAによる改善機会

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今後のRPAによる改善機会(1/2)

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ポストイットセッションにより、5部署の中で13の業務についてRPA機会が抽出された

部署 業務 RPA対象内容 頻度 RPA化する上での課題

RPA適合度(ACによる初期評価)

ICT推進室 新人・異動者処理 • GISアカウント作成・修正年2回(4,10月)

年2回であるために年に均すと削減効果が限定的 △

Googleアナリティクス集計

• HPのアナリティクスデータから、分析しやすい形でレポート(グラフ・ランキング作成)

月次 〇

RPA開発規約チェック

• 開発しているxamlファイルが規約を遵守しているかチェック&修正

N/A

部署ごとにネットワークが繋がっていないので、共有フォルダなどに作ったxamlをアップし、ロボットがチェックするフローになる

定額の支払処理

• 保守料の月次支払に関する財務会計システム入力処理

• 定額で毎月発生するものであれば他費目・他部署への横展開が可能

月次但し、庁内の財務会計システムは、UiPathの操作精度が悪いので検証は必要

△(財務会計システムの操作検証で問題なけれ

ば〇)

自動応答処理

• チャットボットからの市民からの声を職員が各課に振り分け、その後RPAが✓ ⓵担当部署へのメール配信✓ ②返信の確認・集約✓ ③過去問答との重複チェック

3日に1回(仮)

過去問答とのチェックは単純な検索機能しかRPAはできないため、抽象的に「トピックのテーマは●●」というような探し方はできない

健康増進課 受診券の再発行

• HP上の申し込みフォームから入力さ

れた情報をもとに「健康かるて」の受信歴(発券歴)を確認したうえで、受診券を作成

毎日

随時発生するが1日1件など。同作業は2つのPCを使い、そのPC間のデータのやり取りは人間が行うままとなる

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今後のRPAによる改善機会(2/2)

-23-

部署 業務 RPA対象内容 頻度 RPA化する上での課題

RPA適合度(ACによる初期評価)

企画政策 支払書類作成• 財務会計システムへの消耗品の支払

書類の作成• 部門横断的な展開が可能

月次(ICT推進の「定額の支払処理」と同じ)

△(財務会計システムの操作検証で問題なけれ

ば〇)

庁内メール処理• 庁内メールの一斉送信• 回答および添付ファイルなどの集約 随時

回答をまとめる場合は、メールタイトルなどに一定の規則を設ける必要があり(RPAに判別させるため)

人事課 年末調整• 保険料のチェック• 紙のチェック→エクセル入力→システ

ム入力年1回 OCRが必要 △

臨時職員 退職日登録/更新

• エクセルから職員番号で検索し、人事給与システム(Web)に反映 半年に1回

ルールが近年変わる予定であり、RPAの効果は薄い △

臨時職員の勤務時間管理

• 臨時職員からの勤務時間申告をDLし、所定のフォルダに保管 月次 〇

時短職員の情報入力

• 時短職員からの勤務報告(現状は紙)をデータ化し、職員番号から時間をシステムに入力

• 毎月200名発生(病院看護士等)

月次現状、紙のフォーマットで報告を受けているのをエクセル等に変える必要あり

会計課 旅費審査

• 学校などが提出する旅費について、距離測定確認にエクセルデータと駅スパートを比較

• 書類を持ち込んだ際に、紙媒体+エクセルデータをセットにする(共有フォルダに保管)

月次検索使用するWebサイトを統一する必要

〇(人事課でPOC作成し

たものと同様の仕様で対応可能か)

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RPA活用推進のための今後の課題 – ① 業務改善の取り組み(1/2)

• ロボットが扱いやすい様式に変更 – 入力規則の標準化、ロボットに合わせた様式変更

- エクセル帳票等で人間側の入力情報形式を予め制限、未入力や入力のバラつきを未然に防ぐ(数

値入力箇所に文字情報を入れない、勝手に行を挿入できない等)

- 人間側の入力ルールを統一(例:人事課による消防等組織からの勤務割り振りデータ登録等)

- 更に、もっと抜本的に帳票様式を見直す事ができればより改善機会は広がる(例:旅費申請で1

シート14行程しか入力できない件など)

-24-

今後、RPAの活用を更に推進していく上で、ロボットにとって情報元となる入力/提出帳

票の見直しを図れればRPA適用機会は更に拡大できる

入力/提出帳票の

標準化

帳票フォーマットの見直し

紙帳票の見直し

• 最初の情報提出の段階で電子化できないか検討 -紙による申請書を減らし、人間側の転記作業や

チェック作業を無くす

- 人事課の通勤届の金額チェック業務では、申請書が紙であるために、RPA化しても、通勤届の行程

情報をエクセルに転記させるプロセスは職員様に残った

- また、ロボットはWebサイトから距離情報や金額情報を抽出し印刷することにとどまり、最終的な通勤

届との差異チェックは職員様が行うことになった

- 最初の提出段階から、電子化されていれば転記作業がなくなり、またチェック業務もロボットが一次で

行い、差異があるところだけ職員が見るといったフローが可能になる

• 外部向けの帳票を電子化するのは難易度が高いが、まずは内部利用の帳票の電子化から検討すべき

- 市民の皆様向けの申請書や雇用保険等の外部で定められた帳票を電子化するのは困難

- 但し、一方で春日井市様、関係職員様の内部で利用している帳票については比較的電子化の検討

が図りやすいのではないか

- 紙の代替案としては先ずは低コストで始められるエクセルでの提出があるが、可能であればワークフロー

のシステム利用も視野に入れるべき

• どうしても紙が残る業務についてはOCRの活用も視野に入れる – 但し精度は100%ではなく、人間側の

チェック業務は残る

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RPA活用推進のための今後の課題 – ① 業務改善の取り組み(2/2)

• 職員側がロボットの工程の途中に介在しなくても済むようなフローを再設計する

- 本来ロボットによる効果を一番上げるには職員とロボットの業務を分離できるフローが望ましい(理

想は、夜間等の職員の業務時間外に処理を済ましておいてもらうこと)

- 但し、実際にRPAの適用シーンにおいては、ロボットが一次処理を行ったものを職員がチェック・追加

作業をして、次のロボットに渡すケースが多い(例:教育総務課の支出負担行為、人事課の旅費

申請など)

- 業務フローの見直しにより、職員の途中介在を無くす/後に回せることができれば職員側にまとまった

余剰時間を生むことができる

• 途中介在がどうしても無くせない業務については、RPA化と同時に職員側の余剰時間の活用方法も併せて

検討すべき

- 途中介在が発生する業務は、RPA化したとしても職員にまとまった時間での余剰時間を生むわけでは

なく、有効活用するのが難しい

- 従って、そのような「ブツ切り」の余剰時間に、付随業務(例:ファイリングや次に必要な書類の準備・

整理)を先行して行っていただくといった有効活用の仕方も併せて考慮する必要がある

-25-

次に、業務フローやタスクのアロケーションにまで踏み込んで再設計することができれば、

RPAによる職員側の余剰時間・メリットを更に増大させることが可能

職員の

途中介在を減らす

重複業務の集約化

業務フロー/アロケー

ションの再設計

• 複数の部署間で類似の業務(例:チェック、承認業務)を行っている場合、集約化も併せて検討

- 例えば、人事課でも会計課でも旅費の金額チェックは行っている (それぞれ使っているツールは

Yahoo!や駅すぱーとのように異なる模様)

- 使用するツールを駅すぱーとに統一することができれば、同じRPAでの適用が可能であり追加開発が

必要なくなる

- また、もし仮に、その業務自体を一つの部署に集約することができれば、大きな業務負荷軽減が見込

まれる

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RPA活用推進のための今後の課題 – ② 体制の準備

• 今後更なるRPAの浸透・普及を狙う上で、ICT推進室以外の実務担当部署の人材に対しても人材育成していくことが鍵

• その際に、各人材に対してどこまでのスキルを習得させるべきか「着地点」を定めながらトレーニングプログラムを運用:

- Lv1 開発人材: 自身で自走して開発できる人材

- Lv2 改修人材: 自身で開発まではできないが、作られたプログラムの一部改修やパラメータの修正はできる人材

- Lv3 目利き人材:どのような業務がRPAに向いているか選定できる。また部署内の他職員へのRPAの啓蒙活動も可能

-26-

また、職員側の人材育成、役割分担の設計、ロボットの配置といったRPAを推進する上

での「体制の準備」も併せて行っていく事が重要であると考えられる

人材育成・トレーニング

ロボットの配置

開発・運用の役割分担

• 業務選定、開発、実運用、改修といった各フェーズにおいて、ICT推進室と実務担当部署での役割分担を明確化する必要

• 役割分担には、ICT推進室への「集中型」と、各実務担当部への「分散型」があるが、それぞれメリット・デメリットがあることに留意

- ICT推進室への「集中型」: RPAプログラムの活用状況のモニタリング、改修が容易、但しICT推進室の負荷が高く開発

のスピードは落ちる

- 各実務担当部への「分散型」:実務担当部署の各RPA人材が自主的に開発するので、短期間で多くのRPAロボットの生

成が可能。一方、職員が異動してしまうと改修できなくなり、俗にいう「野良ロボット」問題が発生しやすい

• 現状、既存の職員PCにRPAロボットをインストールしているが、将来的には職員用PCとロボット用PCは切り分けるべき

- 現状だと、ロボットが稼働している間、職員は自分のPCで作業できず、余剰時間を無駄にする可能性

- ロボット専用のPCを持てれば、スケジューラーの設定も容易 -- 「手動」ではなく、「定刻に自動」でロボットを起動させる運

用も可能

• 現状、個別部署でアクセスできるネットワークが異なるため、各部署にデスクトップ型のRPAロボットを置く形態が現実的か

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Appendix Ⅰ

OCR技術の紹介

-27-

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その他: OCR技術の紹介

-28-

UiPathにはOCRの技術も搭載されている。但し、その精度は限定的であるため、OCR

の本格導入を図るのであれば他ソフトの検証も必要と考えられる。

職 員 番 号△ △ △ △組 記 号証 番 号変 口 座 組 合 員 口 座 登 録 ・ 変 更 申 請 書〇 〇 0 〇金 融 機 関 名5 一 三 菱 東 京 UFJ 6 氏 名口 座 名 義 ( カ ナ ) 共 済 六 郎支 店 名 生 年 昭預 金 種 別 00 〇 0000 4 5 年 8 月 2 1 日口 座 番 号41 1 !

キ ョ ウ サ イ登 録 ・ 変 史 年 月 日 平 成 22 年 5 月 2 0 日 刈 谷ロ ク ロ ウ備 考上 記 の と お り 登 録 及 ひ 変 更 し た の で 申 請 し ま す 。愛 知 県 都 市 職 員 共 済 組 合 理 事 長 様平 成 2 2 年 5 月 3 0 日 住 所 舂 日 井 市 〇 〇 町 〇 丁 目 〇番 地氏 名 申 請 者 共 済 六 郎 共

紙帳票 UiPathによるOCR結果

文字が小さいため一部しか認識できず

数字のゼロと丸が混在して読み取り

名字と一緒にアウトプットされず

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その他: OCR技術の紹介

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AI技術の発達により、OCRにAIを組み入れたAI-OCRが広まっています。AIによって、

OCRの弱点も改善され、性能が向上しています。

OCRの弱点 AI-OCRにより改善

• 読み取り精度の向上が難しい

• 座標の設定が必要である⁻ どこの位置に読み取りたい文字があるか設定

が必要がある

• 設定フォーマットを手動で割り振る必要がある⁻ 帳票がどの設定フォーマットに適応するか、随

時人間の手で判断して割り振る必要

• 読み取り精度が向上する⁻ AIのディープランニングにより読み取り精度が向

上する(前後の文字から予測するなど)⁻ 特に手書きの読み取りはAI-OCRの独壇場

• 座標の設定が不要⁻ キーワード(企業名、書類名など)から必要な

情報を読み取ることができる

• 自動で対応可能⁻ 帳票の特徴を読み取り、自動的に対象フォー

マットを識別するとことが可能になる