qgisによる図面情報への位置情報付与手法の検討 アジア航測株式会社 野中...
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アジア航測株式会社
野中 秀樹
�大量の紙図面を管理するための図面管理
システムを試作、評価を実施
�紙図面への位置情報付与にQGIS
(Ver.1.7.0)を利用
�作業者のQGISの使用経験:なし
�維持管理のコスト削減
�過去のものも含めた図面(ノウハウ)の活用
が必要
�図面は適切に管理されていない
�図面管理システムの構築
�電子納品の普及
�過去に作成された多くの図面は紙図面
�紙図面の管理が課題
出典:「情報化施工推進戦略(2008年7月)」
全周囲映像
紙図面
地図情報配信サービス
時空間データアーカイブ
位置情報付与
LVSquare
レーザー点群データ
�紙図面に位置データを付与する
�静岡市道路現況図を対象
�縮尺:1/500
1. 概略位置探索
�メタデータあり:メタデータから抽出
�注記あり:注記データから推定
�注記なし:手動で検索
2. 図面標定
3. 時間情報入力
4. データベース登録
� 市町村名(静岡市)
� 町丁目名(駿府町)
� 施設名(新通小学校)
� 道路名
(市道水落町安東一丁目線)
� 固有名称
(○○ビルディング)
� 一般名称(駐車場)
0
5
10
15
20
25
30
35
注注注注
記記記記
数数数数
図面図面図面図面
市町村名
町丁目名
施設
道路名
固有名
一般名
注記情報の抽出
注記情報から位置情報への変換
町丁目の位置情報から
ポリゴン(または線・点)を生成
ポリゴン領域を全域表示
(QGIS)
図面データの読み込み
(Georeferencer)
図面と地図の対応点取得
(QGIS-Georeferencer)
時空間アーカイブへの取込み
DXF
1. 図面に含まれる町丁目名から町丁目ポリゴン(または線、点)を
生成、DXF形式で出力
2. 町丁目ポリゴンのDXFファイルをベクタレイヤとして追加
3. 表示レイヤを町丁目ポリゴンのレイヤのみとする
4. 全域表示
� 図面と基盤地図情報(道路縁)との対応点を2点取得
(対象図面が1/500のため)
� 対応点の取得にはGeoreferencerを使用
(QGIS:[プラグイン]-[Georeferencer]-[Georeferencer])
� 町字の代表点を読み込み、Delaunay網を生成(QGIS:[ベクタ]-[ジオメトリツール]-[ドロネー三角形分割])
� 三角形と図面の大きさを比較
� 国土数値情報を用いて紙図面の概略位置を決定
� 施設名が含まれない図面は町丁目の注記で概略位置
を決定
� 都市部における1/500図面については有効
� 中山間地域が課題
� 概略位置決定後の図面標定の(半)自動化が課題
� 紙図面も多様な位置情報コンテンツとの一元管理
が必要
謝辞
本研究は、財団法人 日本建設情報総合セ
ンターの平成22年度研究助成事業の助成
を受け実施しました。
� DXF形式を介することでオリジナルのプログラムとQGISとの連携を簡単にとることができた
� FOSS4Gソフトウェアの急激な進化を実感
� 社内での生産ツールの一つとしての活用に期待
� 課題:大規模データの取り扱い
→ 今後に期待
� 普及のために超えるべきハードル
� Python
� 心理的障壁(機能は? 難しい? 英語? 情報は?
参考書は?)