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1 1. 概 要 DOPL II Sは、Industrial-DEO™システム、Harmonas™システム およびAdvanced-PS™のPLC統合コントローラです。DOPL II S は、三菱電機製MELSECおよびGOT1000をMELSECNET  (10またはH)で接続します。D O P L I I Sは、M E L S E C N E Tの  リンクデバイス(B、W)をD O P L I I SのI / Oとして高速大容量な  入出力を実行します。さらに、DOPL II S本体を冗長化することで、 MELSECとの通信入出力およびMELSECに対する統合制御シ ステムとしての信頼性を格段に向上することができます。 DOPL II Sを導 入 することで、Industrial-DEOシステム、 HarmonasシステムおよびAdvanced-PSが監視制御対象とするプ ラント設備の周辺機械設備を統合監視制御するP L Cサブシステム 統合という位置付けにとどまらず、PLCとDCS機能を組み合わせた 高度な設備自動化を積極的に推進することが可能となります。 DOPL II Sは下記のような特長があります。 PLC統合コントローラ オープンPLCリンカ II S DOPL™ II S HD-PLBS40□No.SS1-SYS200-0110 (初 版) 図1.オープンPLCリンカ II S ■ 高信頼性 E C Cメモリ(ビットエラー自動訂正機能付きメモリ)などの高信頼電 子デバイスの採用や、冷却ファンなどの有寿命部品の排除による 高信頼化だけでなく、制御L A Nの冗長化およびD O P L I I S本体 の冗長化(待機冗長)により、高信頼化を実現しています。 ■ 3種類のMELSECNETモード DOPL II Sは、MELSECNET/10モード、MELSECNET/H モード、MELSECNET/H拡張モードの3種類の通信動作モード をサポートしています。 接続するMELSECNETシステムにより、DOPL II Sの設定変更で 対応ができます。 MELSECNET/H拡張モードで使用した場合には、アナログ出力 点数を倍増することができます。 ■ 高速大容量なPLCデータ入出力 D O P L I I Sは 最 大63台 のM E L S E Cを 接 続 することが できま す。DOPL II SとMELSECとはMELSECNETを介して高速大 容 量な定 周 期データリンクにより、D O P L I I Sの入出力処 理は  ハードワイヤリング接続I / Oと同様なイメージで実行されます。特 にDOPL II SからMELSECへのすべての出力処理は一回の送 信処理で完了し、出力の同時性が保たれます。DOPL II Sは、 MELSECNET/HモードとMELSECNET/10モードとの切り替え ができます。 ■ GOT1000シリーズも接続 MELSECNET対応のGOT1000をMELSECNETで直結でき ます。 ■ 高度なコントロール機能 プロセスコントローラDOPC™シリーズと同様な調節制御、ロジック 制御からシーケンス制御までプロセス制御コントローラとしてのす べての機能を包含しています。制御周期は最速100m sで実行で きます。 ■ 統合エンジニアリング環境 DOPL II Sのソフトウェア設計製作およびデバッグは、DOPCシリー ズと同様に統合開発環境R T Cで行います。コントローラデバッグは H M Iノード内で仮想的にD O P L I I Sを動作させる仮想コントローラ 機能により、ターゲットマシンが不要です。

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1. 概 要 DOPL II Sは、Industrial-DEO™システム、Harmonas™システムおよびAdvanced-PS™のPLC統合コントローラです。DOPL II Sは、三菱電機製MELSECおよびGOT1000をMELSECNET (10またはH)で接続します。DOPL II Sは、MELSECNETの リンクデバイス(B、W)をDOPL II SのI/Oとして高速大容量な 入出力を実行します。さらに、DOPL II S本体を冗長化することで、MELSECとの通信入出力およびMELSECに対する統合制御システムとしての信頼性を格段に向上することができます。DOPL II Sを導入することで、Industrial-DEOシステム、HarmonasシステムおよびAdvanced-PSが監視制御対象とするプラント設備の周辺機械設備を統合監視制御するPLCサブシステム統合という位置付けにとどまらず、PLCとDCS機能を組み合わせた高度な設備自動化を積極的に推進することが可能となります。

DOPL II Sは下記のような特長があります。

PLC統合コントローラオープンPLCリンカ II S(DOPL™ II S)

(HD-PLBS40□)

No.SS1-SYS200-0110(初 版)

図1.オープンPLCリンカ II S

■ 高信頼性ECCメモリ(ビットエラー自動訂正機能付きメモリ)などの高信頼電子デバイスの採用や、冷却ファンなどの有寿命部品の排除による高信頼化だけでなく、制御LANの冗長化およびDOPL II S本体の冗長化(待機冗長)により、高信頼化を実現しています。

■ 3種類のMELSECNETモードDOPL II Sは、MELSECNET/10モード、MELSECNET/Hモード、MELSECNET/H拡張モードの3種類の通信動作モードをサポートしています。接続するMELSECNETシステムにより、DOPL II Sの設定変更で対応ができます。MELSECNET/H拡張モードで使用した場合には、アナログ出力点数を倍増することができます。

■ 高速大容量なPLCデータ入出力DOPL II Sは最大63台のMELSECを接続することができます。DOPL II SとMELSECとはMELSECNETを介して高速大容量な定周期データリンクにより、DOPL II Sの入出力処理は ハードワイヤリング接続I/Oと同様なイメージで実行されます。特にDOPL II SからMELSECへのすべての出力処理は一回の送信処理で完了し、出力の同時性が保たれます。DOPL II Sは、MELSECNET/HモードとMELSECNET/10モードとの切り替えができます。

■ GOT1000シリーズも接続MELSECNET対応のGOT1000をMELSECNETで直結できます。

■ 高度なコントロール機能プロセスコントローラDOPC™シリーズと同様な調節制御、ロジック制御からシーケンス制御までプロセス制御コントローラとしてのすべての機能を包含しています。制御周期は最速100msで実行できます。

■ 統合エンジニアリング環境DOPL II Sのソフトウェア設計製作およびデバッグは、DOPCシリーズと同様に統合開発環境RTCで行います。コントローラデバッグはHMIノード内で仮想的にDOPL II Sを動作させる仮想コントローラ機能により、ターゲットマシンが不要です。

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2. システム構成 DOPL II Sは、Industrial-DEO、Harmonasシステム、Advanced-PSの制御ネットワークを介して、スーパバイザリ・ステーション、他コントローラ(DOPC IV、DOPC III、DOPC II、DOPC、HC、DGPL II、 

DOPL II、DOPL、FLC)、他アプリケーションノード(DOHS™、DOBS™、DOGS等)と通信ができます。DOPL II Sはこれらのノードと毎秒最大10000パラメータのリードライト通信ができます。

DOPC IV :プロセス・コントローラ IVDOPC III :プロセス・コントローラ IIIDOPC II :プロセス・コントローラ IIDOPL II S :オープンPLCリンカ II SDOPL II :オープンPLCリンカ II

DGPL II :マルチベンダ統合ゲートウェイ DOPC :DEOプロセス・コントローラHC :協調コントローラFLC :Harmonas-FLeX分散コントローラ

バッチ・ステーション(DOBS)

MELSECNET

MELSEC MELSEC

制御ネットワーク

スーパバイザリ・ステーション(DOSS)

ヒストリ・ステーション(DOHS)

シンクライアント・スーパバイザリ・サーバ(TSS)

他コントローラ

・ DOPC IV・ DOPC III・ DOPC II・ DOPL II・ DGPL II・ DOPC・ HC・ FLC

MELSECNET

MELSEC

コントローラ間通信コントローラ間通信

DOPL II S

MELSEC

DOPL II S

ゲートウェイ・ステーション(DOGS)

GOT1000シリーズ

図2. Industrial-DEO、Harmonasシステム構成

MELSEC MELSEC

ローカル・コントロールネットワーク(LCN)

プラント情報ネットワークEthernet

Windows

オープン・ユニバーサルステーション 700(IOUS 700)

オープン・アプリケーションステーション 700(IOAS 700)

拡張インタフェースモジュール 700 (E-IM 700)

アプリケーションモジュール(AM)

ヒストリモジュール(HM)

オープン・リモートマネージャー(IORM)

リモート操作用PC

プロセス・マネージャーEX(PM-EX)

プロセス・コントローラ(DOPC IV)

ネットワーク・インタフェースモジュール(NIM)

ユニバーサル・コントロールネットワーク(UCN)

プロセス・マネージャー100(PM100)

ベースユニット形I/O

ユニバーサルステーション III 700(US III 700)

拡張ユニバーサル・コントロールネットワーク(UCN-EX)

エンジニアリングステーション 700(ES 700)

DOPL II S

MELSECNET

図3. Advanced-PSシステム構成

MELSECNET

送信データ

送信データ

#1局からの受信データ

#1局からの受信データ

#3局からの受信データ

#4局からの受信データ

#3局からの受信データ

#2局からの受信データ

#4局からの受信データ

#2局からの受信データ

送信データ

#4局からの受信データ

#1局からの受信データ

#2局からの受信データ

#3局からの受信データ

送信データ

入力ポイントAI、DI、PI、VI

出力ポイントAO、DO、VO

コントロールポイント

DOPL II S #1局

MELSEC#2局

MELSEC#3局

MELSEC#4局

#1局リンクデバイス #2局リンクデバイス #3局リンクデバイス #4局リンクデバイス

図4. DOPL II S構造

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前面(非冗長)

図5. シングルノードセット

冗長構成 冗長リンクケーブル

図6. デュアルノードセット

DOSSノード番号=83

Ethernet

DOPL II S

ノード番号=71PLC局番号 = 2

PLC

PLC局番号 = 1

PLC

PLC局番号 = 4

図7. DOPL II S非冗長構成

DOSS

ノード番号=83

Ethernet

DOPL II S

ノード番号=71(左)PLC局番号 = 2

DOPL II S

ノード番号=71(右)PLC局番号 = 3

PLC

PLC局番号 = 1

PLC

PLC局番号 = 4

図8. DOPL II S冗長構成

3. MELSECNET接続仕様 ■ 対応ネットワークMELSECNET/H(光SI/QSIケーブル)MELSECNET/10(光SI/QSIケーブル)

■ MELSEC接続台数冗長DOPL II Sの場合  :最大62台非冗長DOPL II Sの場合  :最大63台

■ 接続可能なMELSECNETユニットQシリーズ  :QJ71LP21-25、QJ71LP21S-25Aシリーズ  :AJ71LP21AnSシリーズ  :A1SJ71LP21QnAシリーズ  :AJ71QLP21、AJ71QLP21SQnASシリーズ :A1SJ71QLP21、A1SJ71QLP21S

■ GOT1000との接続MELSECNET/H光ループユニットGT15-J71LP23-25が別途必要です。DOPL II Sとの通信はLB、LWによるリンク通信に限定されます。

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4. I/O処理機能および制御機能の概要 DOPL II SのI/Oサブシステムは、DOPL II Sに直結されたMELSECNET/10またはMELSECNET/Hにより実現されます(以下、MELSECNET)。DOPL II SとMELSECNETに接続されたMELSECとはリンクデバイス(B、W)を介して高速大容量に相互にデータ入出力を行います。DOPL II Sは、MELSECと組み合わせた広範囲なプロセス自動化要求および電気機械設備自動化要求を実現するための各種制御機能を提供しており、I/O処理から調節制御およびロジック、 さらに、より高度な制御まで容易に実現できます。これらの機能は、データポイントと呼ばれる機能単位で構成されます。データポイントには大きく分けてI/Oポイントとコントロールポイントがあり、ポイント 単位のオンラインメンテナンスができます。

4.1. I/OポイントDOPL II SのI/Oポイントは、DOPL II SとMELSECNETとの データ入出力を行うポイントです。各I/Oポイントは、MELSECNETのリンクデバイス(B、W)に割り付けられます。I/Oポイントで入力された信号は、DOPL II S内のコントロールポイント等の他の制御ポイントに転送され制御処理に利用されます。また、制御ポイントから出力される信号をI/Oポイントを介してMELSECNETに出力することができます。なお、ポイントタイプごとに固有の機能が包含されており、コンフィギュレーションによりそれらの機能を有効化できます。

■ アナログ入力ポイント(AI)Wデバイスの符号付16ビット整数値(符号付2バイト整数型)を32ビット浮動小数点型(4バイト実数型)の入力値に変換し、DOPL II Sのアナログ入力変数として取り扱えるようにするI/Oポイントです。下記は、AIポイントの機能の一例です。• PVソース選択(オート、マニュアル、代入)• PVクランプ• 工業単位変換• PV値ステータス• PVフィルタ• PVアラーム• 入力レンジ(Wデバイス)    0~100、0~999、0~1023、0~2000、0~4000、0~4095、 0~5000、0~8000、0~9999、0~12000、−2000~+2000、 −4000~+4000、−4095~+4095、−6000~+6000、 −8000~+8000、−12000~+12000、0~1000、0~10000、 0~16000、0~24000、0~32000、0~32767、−1000~+1000、−10000~+10000、−16000~+16000、−24000~+24000、 −32000~+32000、−32768~+32767、ユーザ任意設定

■ アナログ出力ポイント(AO)32ビット浮動小数点型(4バイト実数型)の出力値OP(0%-100%)または拡張出力値OP_EXT(レンジはユーザが設定)を符号付16ビット整数型(符号付2バイト整数型)に変換し、Wデバイスの値としてMELSECNETに出力するI/Oポイントです。下記は、AOポイントの機能の一例です。• 出力信号線形化(5セグメント)• 出力レンジ(Wデバイス)    0~100、0~999、0~1023、0~2000、0~4000、0~4095、 0~5000、0~8000、0~9999、0~12000、−2000~+2000、 −4000~+4000、−4095~+4095、−6000~+6000、 −8000~+8000、−12000~+12000、0~1000、0~10000、 0~16000、0~24000、0~32000、0~32767、−1000~+1000、−10000~+10000、−16000~+16000、−24000~+24000、 −32000~+32000、−32768~+32767、ユーザ任意設定

■ デジタル入力ポイント(DI)Bデバイスのデジタル値(ON/OFF)を入力し、DOPL II Sのデジタル入力変数値として取り扱えるようにするI/Oポイントです。

下記は、DIポイントの機能の一例です。• ステータス入力(ON/OFF状態入力)• PVソース選択(オート、マニュアル、代入)• 入力の逆処理(入力反転処理)• ステータスアラーム(状態アラーム)• アラーム不感応時間設定

■ デジタル出力ポイント(DO)DOPL II Sのデジタル出力変数値(ON/OFF)をBデバイスの値としてMELSECNETに出力するI/Oポイントです。下記の出力タイプが選択できます(ポイント単位にコンフィギュレー ション可能)。下記はDOポイントの機能の一例です。• ステータス出力(ON/OFF状態出力)• ラッチ出力• モーメンタリー出力

■ パルス入力ポイント(PI)連続した2ワード分のWデバイスの符号付32ビット整数値(符号付4バイト整数型)を32ビット浮動小数点型(4バイト実数型)に変換し、DOPL II Sのパルス入力変数値として取り扱えるようにするI/Oポイントです。下記は、PIポイントの機能の一例です。• 瞬時値計算と工業単位変換• PVソース選択(オート、マニュアル、代入)• PV値ステータス• PVフィルタ• PVアラーム

■ バリュー入力ポイント(VI)連続した2ワード分のWデバイスの符号付32ビット整数値(符号付4バイト整数型)をそのまま入力値として入力。もしくは32ビット浮動小数点型(4バイト実数型)の入力値として変換し、DOPL II Sのアナログ入力変数値として取り扱えるようにするI/Oポイントです。

■ バリュー出力ポイント(VO)符号付32ビット整数型(符号付4バイト整数型)の出力値をそのまま、もしくは32ビット浮動小数点型(4バイト実数型)の出力値を符号付32ビット整数値に変換して、連続した2ワード分のWデバイスの値としてMELSECNETに出力するI/Oポイントです。

4.2. 制御機能(コントロールポイント)制御機能には、下記のコントロールポイントがあります。

■ 調節PVポイント(RegPV)工業単位変換および警報などのI/O処理機能はI/Oポイントで処理され、調節PVポイントではプロセス変数(PV)計算と補正機能を実現するために使用されます。PV処理は、流量補正、積算、可変無駄時間補償などのアルゴリズムによって実現されます。さらに、より詳細なアラームチェックやサプレッション、シグナルフィルタリング、およびアルゴリズムや計算式オプションをはじめとする豊富な機能が選択できます。

表 1. 調節 PV ポイント

RegPVアルゴリズム サポート機能

データ収集(DataAcq)流量補正(FlowComp)ミドルオブスリー(MidOf3)ハイ/ロー/平均セレクタ (HiLoAvg)加算(Summer)積算(Totalizr)進み/遅れ付可変むだ時間 (Vdtldlag)折れ線近似(GneLin)電卓アルゴリズム(Calcultr)

PVソース選択 (オート、マニュアル、代入)PVクランプ工業単位変換と拡張PVレンジチェックPVステータス PVフィルタリングPVアラーム・バッドPV・PV上下限・PV上上限/下下限

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■ 調節制御ポイント(RegCtl)DOPL II Sの調節制御機能は、調節制御ポイントを使用して実行されます。調節制御ポイントは、下記アルゴリズムをコンフィギュレーションすることにより実行されます。各アルゴリズムはコンフィギュレーション可能なオプションを含んでおり、簡単なメニュー選択によって複雑な制御を実現することができます。さらにイニシャリゼーションおよびワインドアップ保護などの機能が標準で提供されます。また、セットポイントラッピング(ターゲット値およびランプ時間のオペレータエントリーによる)もコンフィギュレーションできます。

表 2. 調節制御ポイント

RegCtlアルゴリズム サポート機能

PID(Pid)PIDフィードフォワード付(PidFf)PID外部帰還付(PidErfb)位置比例オンオフ制御(PosProp)レシオ制御(RatioCtl)ランプソーク(RampSoak)オート/マニュアルステーション (AutoMan)速度形加算(IncrSum)スイッチ(Switch)オーバーライドセレクタ(ORSel)

モード/モード属性レッドタグイニシャリゼーションワインドアップ保護外部モード切替安全遮断リミット(出力)PVソース選択 (オート、マニュアル、代入)PVアラーム・バッドPV・PV上下限・PV上上限/下下限

■ デジタルコンポジットポイント(DigComp)デジタルコンポジットポイントは、モーター、ポンプ、ソレノイドバルブのようなディスクリート装置へのインタフェースを提供する多入力/多出力ポイントです。このポイントは、インターロック処理機能を標準で備えています。また、このポイントは、スーパバイザリ・ステーションの画面上で、インターロック状態の表示ができます。これらの表示は、インターロックの原因を追跡するのに有効な情報を持っています。また、モーター駆動装置に一般的に使用されるローカルのハンド/オフ/オートスイッチを取り扱うこともできます。このタイプの制御ポイントに関連する主なパラメータを示します。

現在のステータス(PV)

コマンドされたステート(OP)(オペレータまたはユーザー プログラムから)

・オフ・ノーマル・コマンド・ディスアグリ・アンコマンデッド チェンジ・アラーム

出力(3つまで)入力(2つまで)操作許可

インターロック

強制出力

インターロック

P0P1P2 I0 I1 I2パーミッシブ“許可” オーバライド“強制”

図9. デジタル・コンポジット・ポイントの構造

■ ロジックポイント(Logic)ロジックポイントは、デジタルコンポジットポイントと共に使用し、 インターロックロジック機能を提供します。ロジックポイントは、リレーラダーロジック相当処理も提供することができます。ロジックポイントは、ロジックブロック、フラグ、数値変数、入力接続、および出力接続から構成されており、入力、出力、およびロジックブロック組み合わせで3つのタイプが選択できます。ロジックポイントは、ロジックブロック機能に加えて、データ転送ポイントとしても使用できます。これにより入力接続からデータを読み、このデータを出力接続によって、定義された他のデータベースのパラメータへ転送することができます。ON/ OFF信号の転送は、変化時のみ送信することもできます。

表 3. ロジック・ポイントの最大構成例

構 成種 類 入 力 出 力 ロジック

ブロックオプション1オプション2オプション3

121212

4812

1680

注:  各ロジック・ポイントは、6つのステータス・フラグと6つのユーザー・フラグ、4つの数値変数を提供します。

表 4. ロジック・ブロック・アルゴリズム

ロジック

AND(論理積)OR(論理和)NOT(反転)NAND(反転論理積)NOR(反転論理和)XOR(排他的論理和)QUALIFIED-OR2(2入力多数決)QUALIFIED-OR3(3入力多数決)

比 較

EQ(デッドバンド付=)NE(デッドバンド付≠)GT(デッドバンド付>)GE(デッドバンド付≧)LT(デッドバンド付<)LE(デッドバンド付≦)

遅 延DELAY(ディレイ)ONDELAY(オンディレイ)OFFDELAY(オフディレイ)

パルスFIXPULSE(固定長パルス)MAXPULSE(最大時間制限パルス)MINPULSE(最小時間制限パルス)

ウォッチドッグ・タイマ WATCHDOGフリップ・フロップ FLIPFLOP入力異常チェック CHECKBADスイッチ SWITCH変化検出 CHDETECT注:  AND、OR、NAND、およびNORゲートは、ブロックあたり3つまでの入力を受け付けます。各入力はオプションによって逆転できます。

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■ ファンクションブロックポイント(FB)ファンクションブロックポイントは、91種類のファンクションブロック から構成されるポイントです。1ポイントあたり最大8191個、1ノードあたり最大16383個のファンクションブロックを使用できます。この 

表 5. ファンクション・ブロック・アルゴリズム

算術演算(8種類)ADD(加算)  SUB(減算)  MUL(乗算)  DIV(除算)MOD(モジュロ)  EXPT(指数xy)  SUM(4点加算)  DADD(デジタル加算)

単数値変数(13種類)

ABS(絶対値)  SQR(自乗)  SQRT(平方根)  LN(自然対数)LOG(常用対数)  EXP(指数ex)  SIN(正弦)  COS(余弦)TAN(正接)  ATAN(逆正接)  TRUNC(切り捨て)  ROUND(四捨五入)PSQRT(%平方根)

選択(9種類)MAX(最大値)  MIN(最小値)  AVG(平均値)HSE(ハイセレクタ)  LSE(ローセレクタ)  MID3(ミドル・オブ・スリー)SW(スイッチ)  SFT(緩和形スイッチ)  ALSW(オルタネイト・スイッチ)

検出(12種類)HLM(ハイリミッタ)  LLM(ローリミッタ)  DRL(変化率リミッタ)  HMS(ハイモニタ)LMS(ローモニタ)  DRM(変化率モニタ)  DMS(偏差モニタ)  NUMCHK(正常検出)BADCHK(異常検出)  INFCHK(無限大検出)  QLTCHK(変化検出1)  CHGCHK(変化検出2)

変換(4種類) PTE(EU値変換)  ETP(%変換)  FUNC(関数変換)  CONV(データ形変換)

論理演算(11種類)AND(論理積)  OR(論理和)  NOT(反転)  NAND(反転論理積)NOR(反転論理和)  XOR(排他的論理和)  QOR2(2入力多数決)  SR(セット)RS(リセット)  ORIN4(4入力論理和)  ANDIN4(4入力論理積)

比較(6種類)EQ(デッドバンド付=)  NE(デッドバンド付≠)  GT(デッドバンド付>)GE(デッドバンド付≧)  LT(デッドバンド付<)  LE(デッドバンド付≦)

パルス(3種類) FIXPLS(固定長パルス)  MAXPLS(最大時間制限パルス)  MINPLS(最小時間制限パルス)

タイマ(5種類)CYCPLS(タイマ)  WDT(ウォッチ・ドッグ・タイマ)DELAY(ディレイ)  ONDLY(オンディレイ)  OFFDLY(オフディレイ)

カウンタ(4種類) UCNT(アップ・カウンタ)  DCNT(ダウン・カウンタ)  AAV(アナログ積算)  PAV(パルス積算)

制御演算(8種類)PID(PID演算)  PRO(比例)  INT(積分)  DIF(微分)LDLG(進み/遅れ)  DED(むだ時間)  TF(フィルタリング時間)  DLTPV(速度形PV)

その他(8種類)RMP(ランプ)  MAV(移動平均)  ANMA(アナログ・メモリ)  GW(ゲートウェイ)SG(シグナル)  FL(フラグ)  TIMFL(ワンショットFL)  REDTAG(札かけ)

ファンクションブロックは、SAMA(Scientific Apparatus Makers Association)と呼ばれるブロック表記方式に準拠しており、 ロジック図方式で制御機能の構築ができます。

■ プロセスモジュールデータポイントプロセス制御では、連続、バッチ、またはハイブリッド・アプリケーションにまで使用できる柔軟性に富んだプログラムが必要になることがよくあります。プロセス・モジュール・データポイントは、専用制御言語(CL)で書かれたユーザー作成プログラム(CLプログラム)です。この言語は、強力なシーケンス制御および計算機能を提供します。CLプログラムは、アナログ入力/出力、デジタル入力/出力、ロジック・ブロック状態、アラーム状態、故障状態、数値変数、 およびフラグにアクセスすることができます。プロセス・モジュール・データポイントは、バッチ・プロセス制御機能を実現するのに適したフェーズ/ステップ/ステートメント構造を提供します。さらに、強力なマルチレベル異常処理機能によって、ホールド、シャットダウン、または緊急シャットダウン用のシーケンスを起動させることができます。

4.3. 内部変数ポイント■ フラグ・ポイントフラグ・ポイントは、オン/オフのような2つの状態を表すポイントで ブール代数値を入力します。フラグ・ポイントは、オペレータや ユーザー・プログラムによって変更されます。DOPL II S  1台あたり8192個のフラグが用意され、そのうち最初の2048個がオフノーマル・アラーム(状態オンでアラーム発生)をサポートしています。

■ 数値変数ポイント数値変数ポイントは、文字通り実数値を保存する数値変数で、 バッチ(レシピ)・オペレーションに有効です。DOPL II S  1台あたり、8192個の数値変数が用意されています。フラグ・ポイントと同様、数値変数ポイントはポイント処理スケジュールの中に含まれません。

■ タイマー変数ポイントタイマー変数ポイントは、オペレータまたはユーザープログラムによってプロセス・イベントを監視するのに有効です。タイマー変数ポイントは、DOPL II S 1台あたり256個用意されています。毎秒1回処理され、最大32000秒または32000分までの経過時間の計測ができます。個々のタイマー変数ポイントは、起動/停止/リセット/再起動などのコマンド、設定値(SP値)、現在値(PV値)、残り時間(SP−PV値)などの表示機能を有しています。

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5. アラームシステム機能 DOPL II Sはアラーム機能をサポートしています。DOPL II Sがアラーム検出すると、DOPL II Sからスーパバイザリ・ステーション、ヒストリステーション等に対してアラームがイベント送信され、画面やアラーム音などにより通知、またはアラームが記録されます。アラームには、大きく分けてPVアラームとデジタルアラームがあります。

■ PVアラームプロセス変数については、以下のPVアラームを構成できます。 アラームはI/Oポイントで検出する方法と、コントロールポイントで 検出する方法があります。一般的には、I/Oポイントがコントロールポイントと接続されている場合はコントロールポイント側で検出するように設定し、接続されていない場合はI/Oポイント側で検出するように設定します。• PVハイ、PVハイハイ• PVロー、PVローロー• PV変化率ハイ、PV変化率ロー• PVシグニフィカントチェンジ• 偏差ハイ/ロー• 予報偏差上記すべてのPVアラームには、不感帯を設定することができます。

■ デジタルアラームデジタルアラームには、以下の3つのタイプがあります。• オフノーマルアラーム(DigComp、DI、FL)• アンコマンドデッドチェンジアラーム(DigComp)• コマンドディスアグリアラーム(DigComp)オフノーマルアラームは、PV値がノーマル状態と異なる場合に アラームを発生します。アンコマンドチェンジアラームおよびコマンドディスアグリアラームは、デジタルコンポジットポイントで検出するアラームで、共に入力と出力の不一致を検出するアラームです。コマンドディスアグリアラームが出力変更直後の入出力不一致を検出するのに対して、アンコマンドチェンジアラームは、出力していないにも関わらず入力が変化した場合に発生します。共に不感応時間を設定できます。

■ アラーム優先度アラーム優先度は、各ポイントの個々のアラームタイプに対して個別に設定できます。アラーム優先度は、以下の5種類を選択できます。• 緊急(E :エマージェンシー)• 重要(H :ハイ)• 通常(L :ロー)• プリントジャーナル(印字と記録)• プリント(印字のみ)• ジャーナル(記録のみ)• なし(ノーアクション)

■ コンタクトカットアウトコンタクトカットアウト機能は、アラーム機能を持つ各ポイントに対して、プログラム側から一時的にアラーム機能を停止する機能です。アラーム機能を持つポイントには、CONCUTパラメータが用意されており、このパラメータをONすることで、アラーム停止状態になります。

6. 処理性能 DOPL II Sは、調節制御ループ、ロジック機能、シーケンスおよびI/O処理の組み合わせにより、アプリケーションに応じた制御機能を構築できます。構築にあたっては、DOPL II S 1台あたりの最大ポイント数、処理能力の指標単位であるプロセッシングユニット(PU値)、およびCLプログラムの許容サイズの指標単位であるメモリユニット(MU値)を考慮する必要があります。

6.1. 最大ポイント数DOPL II S 1台あたりに設定可能なポイント数を下記に示します。

表 6. 最大ポイント数(DOPL II S 1 台あたり)

区分 ポイントタイプ(略称)

ポイント数

NET10モードNET/Hモード

(注1)(注2)

NET/H拡張モード

(注1)(注3)

I/Oポイント

アナログ入力(AI) 最大3840点 最大3840点アナログ出力(AO) 最大1000点 最大2048点デジタル入力(DI) 最大7680点 最大7680点デジタル出力(DO) 最大7680点 最大7680点パルス入力(PI) 最大1920点 最大1920点バリュー入力(VI) 最大1920点 最大1920点バリュー出力(VO) 最大500点 最大1024点

コントロールポイント

デジタルコンポジット(DigComp)最大1600点 最大1600点ロジック(Logic) 最大480点 最大480点プロセスモジュール(ProcMod)最大512点 最大512点調節PV(RegPV) 最大480点 最大480点調節制御(RegCtl) 最大640点 最大640点ファンクションブロック(FB) 最大511点 最大511点

内部変数ポイント

数値変数(NN) 8192点 8192点フラグ変数(FL) 8192点 8192点タイマ変数(TM) 256点 256点

注1:  I/O点数は、(AI点数+AO点数)/16+(DI点数+DO点数)/32+(PI点数+VI点数+VO点数)/8≦240の範囲である必要があります。

注2:  MELSECNET10モード、MELSECNET/Hモードの場合  AO点数×2+DO点数/8+VO点数×4≦2000の条件を満足する必要があります。

注3:  MELSECNET/H拡張モードの場合   以下の条件を満足する必要があります。

   ・AO点数+DO点数+VO点数≦120IOM   ・AO点数×2+DO点数/8+VO点数×4≦4096

6.2. プロセッシングユニット(PU値)PU値は、ポイントタイプ、制御周期などから決定されるDOPL II Sの処理能力を表す単位です。PU値はポイントタイプ、制御周期により固有の値を持ちます。DOPL II Sには処理可能な最大PU値があり、PU値の合計はその範囲内である必要があります。DOPL II SのPU値の最大値およびポイントごとのPU値を示します。

表 7. 最大 PU 値(DOPL II S 1 台あたり)

ポイント・タイプ 最大PU値

I/Oポイント 1520PUコントロールポイント 6000PU

表 8. 各ポイントの PU 値

ポイントタイプ 1 sPU値

500 msPU値

200 msPU値

100 msPU値

I/Oポイント

AI 0.77 1.54 3.85 7.70AO 0.07 0.14 0.35 0.70DI 0.14 0.28 0.70 1.4DO 0.07 0.14 0.35 0.7PI 0.77 1.54 3.85 7.70VI 0.03 0.06 0.15 0.30VO 0.02 0.04 0.10 0.20

コントロールポイント

DigComp 0.22 0.43 1.09 2.17Logic 1.48 2.96 7.40 14.80ProcMod(short) 1.00 − − 10.00ProcMod(long) 2.00 − − 20.00RegPV 0.70 1.39 3.48 6.96RegCtl 1.00 2.00 5.00 10.00

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Azbil Corporation No. SS1-SYS200-0110表 9. ファンクションブロックの PU 値

ファンクションブロック

1sPU値

ファンクションブロック

1sPU値

ファンクションブロック

1sPU値

AND 0.022 MIN 0.031 LLM 0.018OR 0.022 AVG 0.031 DRL 0.044NOT 0.022 HSE 0.027 HMS 0.018NAND 0.022 LSE 0.027 LMS 0.018NOR 0.022 MID3 0.031 DRM 0.044XOR 0.022 SW 0.027 DMS 0.027QOR2 0.027 SFT 0.044 NUMCHK 0.018SR 0.022 ALSW 0.022 BADCHK 0.018RS 0.022 EQ 0.027 INFCHK 0.018ABS 0.018 NE 0.027 QLTCHK 0.018SQR 0.018 GT 0.027 CHGCHK 0.027SQRT 0.018 GE 0.027 CYCPLS 0.031LN 0.027 LT 0.027 WDT 0.027LOG 0.027 LE 0.027 DELAY 0.018EXP 0.027 PID 0.083 ONDLY 0.031EXPT 0.027 PRO 0.027 OFFDLY 0.031SIN 0.027 INT 0.053 PTE 0.022COS 0.027 DIF 0.070 ETP 0.022TAN 0.027 LDLG 0.044 FUNC 0.031ATAN 0.027 DED 0.040 CONV 0.035TRUNC 0.027 TF 0.053 SG 0.018ROUND 0.027 UCNT 0.022 FL 0.018ADD 0.027 DCNT 0.022 RMP 0.035SUB 0.027 AAV 0.031 MAV 0.048MUL 0.027 PAV 0.031 ANMA 0.031DIV 0.027 FIXPLS 0.027 GW 0.022MOD 0.022 MAXPLS 0.027 ADDIN4 0.031SUM 0.031 MINPLS 0.027 ORIN4 0.031DADD 0.031 TIMFL 0.031 REDTAG 0.009DLTPV 0.027 PSQRT 0.018MAX 0.031 HLM 0.018注:演算周期が500msの場合は2倍、200msの場合は5倍、100msの場合は10倍で計算。

6.3. メモリユニット(MU値)MU値は、CLプログラムの合計サイズにより決定されるDOPL II SのProcModポイントのCLプログラム許容サイズを表す単位です。3ステートメント単位のCLプログラムを1CLブロックと呼び、1CLブロック=1MU値となります。DOPL II Sの最大MU値は48000MUです。

6.4. ファンクションブロック(FB)ポイントのブロック数ファンクションブロックポイントの構成要素となるファンクションブロックに関する制限を以下に示します。

表 10. 最大ファンクション・ブロック数

FBポイント1ポイントあたりのブロック数 8191ブロックDOPL II S 1台あたりのブロック数 16383ブロック

6.5. 制御周期基本制御周期はDOPL II S単位で1s、500ms、200ms、100msから選択ができます(組み合わせは表11参照)。また、ファースト スキャン機能により、基本制御周期に関わり無く、一部データポイントの高速処理(100ms)ができます。

表 11. 基本制御周期の組み合わせ

SCANRATEパラメータ

ポイント・タイプ

RegCTlRegPV

LogicDigComp PromMod FB I/Oポイント

Reg1Log1 1s 1s 1s

ポイントごとに下記制御周期を選択・1s・500ms・200ms・100ms

モジュールごとに下記制御周期を選択・1s・500ms・200ms・100ms

Reg1Log2 1s 500ms 1sReg1Log5 1s 200ms 1sReg1Log10 1s 100ms 1sReg2Log2 500ms 500ms 1sReg2Log5 500ms 200ms 1sReg2Log10 500ms 100ms 1sReg5Log5 200ms  200ms 1sReg5Log10 200ms 100ms 1sReg10Log10 100ms 100ms 1sFastScan 100ms 100ms 100ms

6.6. MELSECNETのデータ伝送遅れ時間DOPL II SとMELSEC間の伝送遅れ時間の目安は、下記計算式で求められます。DOPL II SのI/O入出力は、この時間内ですべて更新が完了します(最悪値ではありませんので、タイミングによってはこの時間よりも遅くなることもありえます)。

■ MELSECNET/Hモード時の伝送遅れ時間伝送遅れ時間TD1(ms)=ST+αT+(LS×1)+(SR×2)+αR  ST  :送信側のスキャンタイム(ラダー演算サイクルタイム)(注1)

  SR  :受信側のスキャンタイム(ラダー演算サイクルタイム)(注2)

  αT  :送信側のリンクリフレッシュ時間  αR  :受信側のリンクリフレッシュ時間  LS  :リンクスキャンタイムαT(ms)=1.30+0.00067×(LB1+LW1×16)÷16αR(ms)=1.30+0.00067×(LB1+LW1×16)÷16  LB1  :その局がリフレッシュするリンクリレーLBの総点数  LW1  :その局がリフレッシュするリンクレジスターLWの総点数10Mbps時のLS(ms)=KB+0.45×総局数+(LB2+LW2×16)÷8×0.00125Mbps時のLS(ms)=KB+0.40×総局数+(LB2+LW2×16)÷8×0.0004  LB2  :ネットワーク全局分のリンクリレーLBの総点数  LW2  :ネットワーク全局分のリンクレジスターLWの総点数  KB  :定数総局数 2~8 9~16 17~24 25~32 33~40 41~48 49~56 57~64KB 4.0 4.5 4.9 5.3 5.7 6.2 6.6 7.0

注1:DOPL II Sが送信側の場合は、ST=1msとします。注2:DOPL II Sが受信側の場合は、SR=1msとします。

■ MELSECNET/10モード時の伝送遅れ時間伝送遅れ時間TD1(ms)=ST+αT+(LS×2)+(SR×2)+αR  ST  :送信側のスキャンタイム(ラダー演算サイクルタイム)(注3)

  SR  :受信側のスキャンタイム(ラダー演算サイクルタイム)(注4)

  αT  :送信側のリンクリフレッシュ時間  αR  :受信側のリンクリフレッシュ時間  LS  :リンクスキャンタイムαT(ms)=1.30+0.00067×(LB1+LW1×16)÷16αR(ms)=1.30+0.00067×(LB1+LW1×16)÷16  LB1  :その局がリフレッシュするリンクリレーLBの総点数  LW1  :その局がリフレッシュするリンクレジスターLWの総点数LS(ms)=KB+0.75×総局数+(LB2+LW2×16)÷8×0.001  LB2  :ネットワーク全局分のリンクリレーLBの総点数  LW2  :ネットワーク全局分のリンクレジスターLWの総点数  KB  :定数総局数 2~8 9~16 17~24 25~32 33~40 41~48 49~56 57~64KB 4.0 4.5 4.9 5.3 5.7 6.2 6.6 7.0

注3:DOPL II Sが送信側の場合は、ST=1msとします。注4:DOPL II Sが受信側の場合は、SR=1msとします。

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7. スマートデバッグ スマートデバッグ機能では、DOPL II Sの各種制御機能とI/O処理機能の動作確認をMELSECNETとの入出力を切り離して実行できます。この機能はDOPL II S単位で実行でき、デバッグモードに移行するとMELSECNETからの入力受信と出力送信は一切行わずにDOPL II S内の制御機能とI/O処理演算だけを行うことができるので、安全にデバッグが可能です。エンジニアは擬似データとして任意の値をDOPL II Sに対して設定することができ、CLプログラム等のデバッグを容易にします。擬似入出力処理はスーパバイザリ・ステーション上から行います。

8. バーチャルデバッグ(ソフトウェアシミュレーション) バーチャルデバッグ機能は、DOPL II Sの動作確認を実機レスで行う機能です。本機能は、スーパバイザリ・ステーション上で仮想的に最大4台までのDOPL II Sを動作させる機能です。本機能でDOPL II Sの制御機能だけでなくコントローラ間通信などの機能についても動作検証が行えます。

9. オートリスタート DOPL II Sでは、運転開始時にあらかじめ設定されたリスタート タイプにより、リスタート処理を実行します(オペレータは介在しません)。

■ コールドリスタートシステム設置後の最初の立上げを目的としたもので、データベースの初期化が行われます。立上げを行うためにはデータベースのロードが必要です。

■ ウオームリスタート一般的なリスタート方式です。停電後の立上げを目的としたもので、プラントの状態を保ちつつ、かつ立上げ操作が最小限になるように配慮されています。フィールドに出力を行っている制御ループはマニュアルモードになり、シーケンスは最初から自動スタート、最初のステップで停止または最終実行位置での停止などの動作選択が行えます。

■ ホットリスタート瞬停からの自動復帰を目的としたもので、瞬停直前のデータベースを保持された状態で制御を再開します。データベースの初期化は一切行われません。

10. 自己診断機能 DOPL II Sは、自己診断機能を有しており、DOPL II S自身の故障を検出することができます。故障は重故障(HF)、軽故障(SF)に分類されます。DOPL II Sの状態は本体前面のLED、またスーパバイザリ・ステーションのシステムステータス画面上に表示されます。  重故障(HF) :モジュール故障、電源異常、ソフトウェア異常など  軽故障(SF) :ローカルライン異常、DB同期ライン異常、I/O異常など

11. DOPL II S冗長機能 2台1組のDOPL II Sで冗長DOPL II Sノード(デュアルノード)を構成することができます(待機冗長方式)。冗長化されたDOPL II Sのプライマリモジュールがフェイルしたときの切り替えは自動的に行われます。2台1組のデュアルノード構成であっても、スーパバイザリ・ステーションおよび他のコントローラからは、1台の冗長DOPL II Sとして認識されます(タグの2重定義などは必要ありません)。プライマリDOPL II SとセカンダリDOPL II Sは、利用可能なEthernet通信経路を選んで、常にポイントデータベースを同期させています。セカンダリ側はプライマリ側の監視を行い、異常を検出すると制御権を自ノードに切り替え、制御を続行します。この制御権切り替えに要する時間は500msです。既設のDOPL IIとDOPL II Sの混在冗長ができます。この場合、動作中のプライマリ判定用のラダーをそのまま使用できます。一方、DOPL II S同士で冗長化する場合、PLC側にプライマリ判定用のラダーを省略することができます。この場合、DOPL II Sはプライマリとセカンダリの局番を自動で切り換えます。

・プライマリであるDOPL Ⅱ Sが局1となる。・セカンダリであるDOPL Ⅱ Sが局2となる。

冗長DOPL Ⅱ Sの左モジュールがプライマリの場合

制御演算入出力

ECCメモリECCメモリ

制御演算入出力

PCI-e PCI-e局番1 局番2

実I/O

HMI

port port

制御ネットワーク

局3局1 局2

DOPL Ⅱ Sからの出力値

局3からの入力値

左モジュール

右モジュール

制御演算入出力

ECCメモリECCメモリ

制御演算入出力

PCI-e PCI-e局番2 局番1

HMI

port port

制御ネットワーク

左モジュール

右モジュール

局3局1 局2

局3からの入力値

MELSECNETMELSECNET

リンクパラメータB、Wの範囲

冗長DOPL Ⅱ Sの右モジュールがプライマリの場合

冗長切換

DOPL Ⅱ Sからの出力値

実処理ラダー局番3MELSEC

実I/O

実処理ラダー局番3MELSEC

図10. DOPL II S冗長構成図

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12. 設置環境条件(キャビネット実装) 表 12. 設置環境条件(キャビネット実装)

項 目 正常動作条件 動作限界の範囲 輸送・保管条件 備 考

周囲温度

範 囲(℃)

5~35 5~35 −10~ +50

変化率(℃ /h)

±10 ±10 ―

湿 度 20~80 %RH 20~80 %RH 10~90 %RH 相湿度0.028kg/kg'における相対湿度

供給電源

入力電圧範囲AC ±10% ±10% ―DC +10%、-15% +10%、-15% ―

波高値低下率 5%最大 5%最大 ―周波数変動 ±2% ±5% ―

瞬断時間AC 10ms最大 10ms最大 ―DC 1ms最大 1ms最大 ―

リップル 1%以下 1%以下 ―

振 動

振 幅0.75mm以下(2~9Hz)

0.75mm以下(2~9Hz)

1.5mm以下(2~9Hz)

加速度2m/s2以下(9~150Hz)

2m/s2以下(9~150Hz)

5m/s2以下(9~150Hz)

静電気放電 0~4kV 0~4kV ― 接触放電テスト無線周波干渉 0~3V/m 0~3V/m ―注1: 表中の記号“―”は、規定がないことを示します。注2: DOPL II Sは、必ず制御盤内に設置して使用してください。

13. 仕 様 表 13. 本体仕様

項 目 仕 様 備 考

制御ネットワークI/FFastEthernet×2ch100Mbps /10Mbps自動切換え

RJ45×2ch

MELSECNET I/F 1ch(光SIタイプ)NET10、NET/Hモード、NET/H拡張モード切替可能

供給電源AC入力時

供給電圧範囲 AC85V ~ AC264V停電検出時間 100ms以上周波数 50/60±3Hz

DC入力時供給電圧範囲 DC20V ~ DC30V停電検出時間 100ms以上

停電時の データ保存 機能

データ保存にかかる時間

4.5秒以下

保存用コンデンサ充電時間

約5分

消費電力 25VA以下 非冗長の場合

突入電流AC100V :15Aピーク以下AC240V :30Aピーク以下DC24V :30Aピーク以下

非冗長の場合

接 地 D種接地質 量 約3.0kg注1:本製品は工業環境で使用し工場等の盤内に設置してください。注2:本製品をUL-508Aに適合した条件で使用する場合の注意点

1) DC24Vの形番品を選択してください。2) 本製品に接続するDC24V電源は、UL-1310 Class2 適合の電源としてください。3) 外部接点を使用する場合、外部側に接続する電源もUL-1310 Class2 適合の電源としてください。4) UL-508A、NFPA79の要求に適合した盤内に設置してください。

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Azbil Corporation No. SS1-SYS200-0110表 14. 外部接点出力信号仕様

項  目 仕  様

推奨電源電圧 DC24V最大電源電圧 DC30V最大駆動電流 DC100mA接点出力 オープンコレクタ、NC(Normal Close)

外部接点出力動作

DOPL II S動作状態外部接点出力

電源状態 稼動状態オフ 停止 オープンオン 稼動前 オープンオン 稼働後 クローズオン 停止 オープン

外部接点出力ブロック図

DOPL II S内部

+24V DC

出力

+24V COM

外部回路例

オープンコレクタ出力になっていますので、外部にリレー等の準備とDC24V電源が必要になります。

■ DOPL II S非冗長構成時の外部回路例

■ DOPL II S冗長構成時の外部回路例

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Azbil Corporation No. SS1-SYS200-0110表 15. MELSECNET 仕様

項 目 MELSECNET/H拡張モード MELSECNET/Hモード MELSECNET/10モード通信速度 25Mbps /10Mbps 25Mbps /10Mbps 10Mbps伝送路形式 光2重ループ型 光2重ループ型 光2重ループ型ネットワークあたりの最大リンク点数

LB 16384点(0~3FFF) 16384点(0~3FFF) 8192点(0~1FFF)LW 16384点(0~3FFF) 16384点(0~3FFF) 8192点(0~1FFF)

1局あたりの最大リンク点数(送信点数)

LB÷8+2×LW≦35840バイト

LB÷8+2×LW≦2000バイト

LB÷8+2×LW≦2000バイト

接続局数 64局(DOPL II、MELSEC合計)通信方式 トークンリング方式同期方式 フレーム同期方式符号化方式 NRZI符号(None Return to Zero Inverted)伝送フォーマット HDLC準拠(フレーム形式)誤り制御方式 CRCおよびオーバータイムによるリトライ

RAS機能・異常検出およびケーブル断線によるループバック機能・管理局移行によるシステムダウン防止

通信ケーブル SI(推奨)、H−PCF、広帯域H−PCF、QSI総延長距離 30Km

局間距離

25Mbpsモード時

SI  :200mH−PCF  :400m広帯域H−PCF :1kmQSI  :1km

10Mbpsモード時

SI  :500mH−PCF  :1km広帯域H−PCF :1kmQSI  :1km

14. 形 番

■DOPL II Sソフトウェアライセンス形 番 名 称 備 考

HD-SWPL2S0R DOPL II Sデュアル基本ライセンスHD-SWPL2S0S DOPL II Sシングル基本ライセンス

HD-SWPL2S0U DOPLⅡSアップグレードライセンスDOPL II/PL-EXからDOPL II Sへ更新する際、必要です。

■DOPL II S本体形 番 名 称 同 梱 品

HD-PLBS400R DOPL II Sデュアルノードセット(AC100-240V)冗長リンクケーブル×1

HD-PLBS400RC DOPL II Sデュアルノードセット(AC100-240V、ワニス仕様)HD-PLBS400S DOPL II Sシングルノードセット(AC100-240V)HD-PLBS400SC DOPL II Sシングルノードセット(AC100-240V、ワニス仕様)HD-PLBS401R DOPL II Sデュアルノードセット(DC24V)

冗長リンクケーブル×1HD-PLBS401RC DOPL II Sデュアルノードセット(DC24V、ワニス仕様)HD-PLBS401S DOPL II Sシングルノードセット(DC24V)HD-PLBS401SC DOPL II Sシングルノードセット(DC24V、ワニス仕様)

■オプション品形  番 名  称 備  考

HD-PLBSMB001 マウンティングブラケット(タイプ1) 新規DOPL II S用HD-PLBSMB002 マウンティングブラケット(タイプ2) DOPL II/PL-EX更新用

HD-PLBSCB001 ケーブルサポートバーケーブル接続部分に過度な負荷がかか らない様、ケーブルを固定するバー。

注:取付用マウンティングブラケット、ケーブルサポートバーは本体に付属していません。必要に応じて手配ください。

■AC電源ケーブルAC電源タイプのDOPL II S用の電源ケーブルです。

形  番 名  称 備  考HD-PLACA075 DOPL II/DOPL II S用 AC電源ケーブル 0.75m

注:AC電源タイプは日本国内用です。HD-PLACA150 DOPL II/DOPL II S用 AC電源ケーブル 1.5m

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Azbil Corporation No. SS1-SYS200-0110

■DC電源ケーブルDC電源タイプのDOPL II S用の電源ケーブルです。

形 番 名 称 備 考HD-PLDCA050 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 0.5m

DOPL II S側:コネクタ端子DC供給側:端子

HD-PLDCA100 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 1mHD-PLDCA150 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 1.5mHD-PLDCA200 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 2mHD-PLDCA250 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 2.5mHD-PLDCA300 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 3mHD-PLDCA350 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 3.5mHD-PLDCA400 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 4mHD-PLDCA450 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 4.5mHD-PLDCA500 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル(圧着端子接続) 5mHD-PLDCC050 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 0.5m

両端コネクタDC-PDUを使用する場合

HD-PLDCC100 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 1mHD-PLDCC150 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 1.5mHD-PLDCC200 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 2mHD-PLDCC250 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 2.5mHD-PLDCC300 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 3mHD-PLDCC350 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 3.5mHD-PLDCC400 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 4mHD-PLDCC450 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 4.5mHD-PLDCC500 DOPL II/DOPL II S DC入力用ケーブル 5m

■RAS外部接点出力ケーブルDOPL II S停止信号を出力するためのケーブルです。

形 番 名 称 備 考HD-PLEXCB01 RAS外部接点出力ケーブル1mHD-PLEXCB02 RAS外部接点出力ケーブル2mHD-PLEXCB03 RAS外部接点出力ケーブル3mHD-PLEXCB04 RAS外部接点出力ケーブル4mHD-PLEXCB05 RAS外部接点出力ケーブル5m

■保守部品(有寿命部品)形 番 名 称 備 考

HD-PLBSPS001 電源ユニット(AC100–240V、ワニス仕様) 推奨交換周期10年(注)

HD-PLBSPS002 電源ユニット(DC24、ワニス仕様) 推奨交換周期10年(注)

注:推奨交換周期は、標準キャビネット内へ設置した際の最高温度(キャビネット周囲温度35℃)で計算しています。

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15. 外形寸法

[正面][側面]

図11. DOPL II S本体

(単位:mm)

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 ■ケーブル

緑に黄色ストライプ

白黒

G

L

N

L±30 (cm)80±5 (mm)

DOPL II S側

図12. AC電源ケーブル、HD-PLACA□□□(□□□:075/150cm)

注意

注意

HD-PLDCC□□□80387692-

GREEN

WHITE2

J

BLACK

4

3

1

L (cm)

DCIN

RED

DOPL II S側

40±5 (mm)40±5 (mm)

DC-PDU側

図13. DC電源ケーブル、HD-PLDCC□□□(□□□:050~500cm ※50cmごと)

(BLACK)

(WHITE)(RED)

24VB

黒COM

HD-PLDCA□□□80387693-

+24V

注意

(GREEN)緑

DCIN

DOPL II S側

40±5 (mm)

L (cm)

30±5 (mm) 60±5 (mm)B

φd2

φd2=5.3 (mm)B=8.0 (mm)

φd2=5.3 (mm)B=9.5 (mm)

COM

24VB

+24V

信号名 線色

図14. DC電源ケーブル、HD-PLDCA□□□(□□□:050~500cm ※50cmごと)

COM

WDT

+24V

信号名 線色

L (m)50 (mm)

DOPL II S側

φd2=3.2 (mm)B=5.5 (mm)

図15. RAS外部接点出力ケーブル、HD-PLEXCB□□(□□:01~05m)

(単位:mm)

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Azbil Corporation No. SS1-SYS200-0110

◦Advanced-PS、Industrial-DEO、Harmonas、DOHS、DOBS、DOPL、DOPCはアズビル株式会社の登録商標です。◦APS5000はAdvanced-PS(製品)のモデル・ナンバーです。◦Ethernetは米国ゼロックス社の登録商標です。◦MELSEC、MELSECNET/10、MELSECNET/Hは三菱電機株式会社の登録商標です。◦その他本文中に記載している製品名、機種名、社名は各社の商標、または登録商標です。◦ここに記載されている製品は特にお断りがない限り標準製品です。

初版発行:2016年1月印  刷:2016年1月(初版)

16. 他社システム接続時の注意点 以下のような場合においては、DOPL II Sと接続される機器(サブシステム)との通信障害発生時の一次対応、切り分け作業、解析などの対応作業は、有償作業となります。•   DOPL II Sと接続されるサブシステムが当社から納入されたものではない場合•   DOPL II Sとサブシステム間の接続ケーブルおよび通信機器が当社から納入されたものではない場合

北海道支店東 北 支 店北関東支店東 京 支 社

(011)211-1136(022)290-1400(048)621-5070(03)6432-5142

中 部 支 社関 西 支 社中 国 支 店九 州 支 社

(052)324-9772(06)6881-3331(082)554-0750(093)285-3530

(29)

本 社 〒100-6419 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル

お問い合わせは、弊社事業所へお願いいたします。

本資料からの無断転載、複製はご遠慮ください。

〔ご注意〕この資料の記載内容は、お断りなく変更する場合もありますのでご了承ください。

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〈アズビル株式会社〉 http://www.azbil.com/jp/

http://www.azbil.com/jp/product/factory/order.htmlあわせて「ご注文・ご使用に際してのご承諾事項」(下記URL)をお読みください。

http://www.azbil.com/jp/product/factory/estimate.htmlご注文・ご使用に際しては、見積・契約基本条件(下記URL)を必ずお読みください。