picマイコンボード...

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PICマイコンボード 製作マニュアル Rev.1.0 Contens 1.はじめに 2.部品の名称と基礎知識 3.部品一覧表(パーツリスト) 4.PICマイコンボード回路図 5.部品実装手順 6.動作チェック 7.参考資料 (1) 外形寸法 (2) 動作チェック プログラム (3) 外部拡張端子の使い方

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PICマイコンボード製作マニュアル

Rev.1.0

Contens1.はじめに

2.部品の名称と基礎知識

3.部品一覧表(パーツリスト)

4.PICマイコンボード回路図

5.部品実装手順

6.動作チェック

7.参考資料

(1) 外形寸法

(2) 動作チェック プログラム

(3) 外部拡張端子の使い方

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1.はじめにこのマイコンボードは自分の手で作りあげることに加え、完成したマイコンボード

だけで動作確認できる入出力機能や、外部回路に接続できる拡張機能など「マイコン

制御技術」の学習を進める上で、基礎から応用まで幅広く活用できるようにした学習

教材です。

【特徴】

(1) マイコンボードの製作を通じて、電子部品の理解とはんだ付け技能の向上がはかれます。

(2) マイコン制御の理解に不可欠な、スイッチ入力や LEDランプ出力を備えているので、外付回路を設けることなく入出力実験が行えます。

(スイッチは RAポートに5個、LEDは RBポートに8個)(3) 電源スイッチとリセットスイッチを備えているため、プログラムの動作確認に最適です。

(4) PIC マイコンの各ポート端子を外部回路に接続して活用できるよう、5Vの電源を含んだピンヘッダ(10 ピン)による拡張端子を各ポートに設けてあります。さらにマイコンボード上のスイッチと LEDは短絡プラグにより、ビット単位で切り離すことができます。

(5) 製作予算に応じて、18ピン DIP型 ICソケットか、ゼロプレッシャ ICソケットのいずれかをお使い頂けます。

(6) ボード上に 5V の三端子レギュレータを搭載しているため、9V の乾電池駆動の他、DC アダプタ電源が利用できます。また、ダイオード・ブリッジ回路を設けているため、DC アダプタの極性を問いません。また電源逆接続の心配がありません。

(7) 特殊な部品を使用していないため、代替え部品の使用が可能です。

電源スイッチ DCアダプタ入力

(AC/DC 8V~12V)

ゼロプレッシャ

ICソケット

5V 三端子

レギュレータ

RBポート短絡プラグ

プラグを抜くとLEDが切り離されます

ディップ

スイッチ(5個)

RAポート短絡プラグ

プラグを抜くとスイッチ

が切り離されます

LEDランプ(8個)

リセット

スイッチ

RBポート外部拡張用コネクタ

(10ピン・アングルピンヘッダ)RAポート外部拡張用コネクタ

(10ピン・アングルピンヘッダ)

PICマイコンボードと各部の名称

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2.部品の名称と基礎知識PIC マイコンボードにはいろいろな電子部品が使われています。これらの部品には

一般的な呼び方をする「名称」があります。製作を始める前に、部品の外観と名称を

覚えておきましょう。

[電解コンデンサ]

【図記号】

【リード足には極性があるので注意】

電解コンデンサは別名「ケミコン」とも呼ばれ、小型で大

きな静電容量を得ることができる特徴をもちます。部品本体

にはマイナス極を示す-マークと静電容量、耐圧が記載され

ています。主な用途は電源回路の平滑用です。

マイナス極マーク

+

47μF16V短い足が

マイナス

[積層セラミック・コンデンサ]

【図記号】

【極性はありません】

セラミック・コンデンサは高い周波数でも性能を発揮

できる特徴をもっています。このため高周波回路や電源

回路のパスコンやノイズリミッタなどが主な用途です。

0.1μF

本体に印された104は静電容量を示す

104

10×104pF = 0.1μF

[整流用ダイオード]

【図記号】

【極性に注意】

ダイオードは電流を一方向にしか流さないという

性質を利用して電源の整流に使われます。ダイオー

ドに流せる電流容量がだいたい 1A 以上のタイプを整

流用と呼んでいます。

-(カソード)

+(アノード)

帯のマーク側がマイナス(カソード)

※ 整流用ダイオードは黒色の樹脂パッケージが特徴

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[小信号用ダイオード]

【図記号】

【極性に注意】

整流用ダイオードに対して、扱うことのできる電

流容量が0.1A以下程度で、小さな信号の検波やスイ

ッチングなど、電源の整流以外の目的としてよく使

われます。

-(カソード)

+(アノード)

帯のマーク側がマイナス(カソード)

※ 小信号用ダイオードは透明ガラス・パッケージが特徴

[発光ダイオード(LED)]

【図記号】 【極性に注意】

発光ダイオード(LED)は光を発するダイオードで、

赤・緑・青・白・黄・橙の各色があります。リード

足には極性があり、足の長い方がプラス(アノード)

側になります。極性を間違えると発光しないので注

意しましょう。

-(カソード)

+(アノード)

足の長い方が+(アノード)

[カーボン抵抗]

【図記号】【極性はありません】

カーボン(炭素皮膜)抵抗は、安価で性能もそ

こそこあるため主流の部品です。電流の流れを制

限する働きをしますが、その際に発生する発熱量

にどのくらい耐えられるかを示す数値が許容損失

です。ここでは 1/4Wを使用しています。

色 1桁目 2桁目 3桁目 4桁目

黒 - 0 ×10^0 -

茶 1 1 ×10^1 ±1%

赤 2 2 ×10^2 ±2%

橙 3 3 ×10^3 -

黄 4 4 ×10^4 -

緑 5 5 ×10^5 -

青 6 6 - -

紫 7 7 - -

灰 8 8 - -

白 9 9 - -

金 - - - ±5%

銀 - - - ±10%

茶 黒 赤 金

1桁目 2桁目 3桁目 4桁目

茶 黒 赤 金

↓ ↓ ↓ ↓

1 0 ×102Ω ±5%誤差

結局 1kΩ と読む

ここの間隔が他よりも少し広いか、

4桁目の帯の幅が他よりも少し広い[例]

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[タクト・スイッチ]

【図記号】【リード足に向きがあります】

タクト・スイッチは、オンしたことが

触感でわかるよう工夫されたスイッチ

です。部品を真上から見て、長手方向

の両端に共通端子をもつ4本足構造で、

内部回路は右図のようになっています。

テスターで確認してみましょう。

(内部回路) (一般図記号)

[DIP(ディップ)スイッチ]

【図記号】

【ON/OFF位置に向きがあります】

DIP(ディップ)スイッチは、Dual In-line

Package の略で、長手方向の両端にスイッチ端

子をもち、一つのパッケージ内に複数個のス

イッチを集積したものです。ON と OFF の位

置には向きがあるので、部品表面の印刷文字

に注意して下さい。DIP-SW

[スライド・スイッチ]

【図記号】【ON/OFF位置に向きはありません】

レバーを左右にスライドすることで ON/OFF

するスイッチです。3本足の真ん中が共通端

子で、左右の端子がスライドレバーの位置に

応じて ON/OFF します。テスターで確認して

みましょう。

スライドスイッチS-SW

[三端子レギュレータ]

【図記号】【極性に注意】

規格で定められた範囲の直流電圧から 5V の

定電圧を出力する電源 ICです。

78M05 は 5V,500mA の容量を持つレギュレ

ータで、入力電圧は 7V ≦ Vin ≦ 25V です。GND

IN OUT78M05

U1

INGND

OUT

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[ワンチップマイコン]【ICの向きに注意】

本キットの主役となるマイコンです。パッ

ケージの端にある半円型の「切りかけ」が目

印で、手前から反時計回りに 1 ~ 9,10 ~ 18

番ピンとなります。IC ソケットに逆差しをし

ないように注意しましょう。

ここに半円型の切りかけマークがある

1

9

10

18

[ゼロプレッシャICソケット]【ソケットの向きに注意】

ゼロプレッシャ型 ICソケットとは、IC交換

の際に、リード足にストレスを全くかけるこ

となく装着できるソケットです。脱着レバー

により IC のリード足を挟み込んだり開放でき

る機構になっているため、簡単に IC の取り外

しが可能です。ソケットの向きは、レバー側

を ICの半円型切りかけ印に合わせます。通常の18ピンICソケット

1 9

1018

[セラミック発振子] 【(1)・(3)番ピンを逆にしても問題なし】

三端子型のセラミック発振子は、右図のように

コンデンサを内蔵していて、ワンチップマイコン

のクロック端子に直接接続するだけで 20MHz の

クロック周波数を得ることができます。

三端子セラミック発振子内部回路

(1)

(2)

(3)

(2)はGND端子

(1)(2)(3)【注意】 メーカ推奨回路では(1)-(3)番端子間に 1M Ωの抵抗を並列挿入しています。しかし多くの場合、この抵抗が無くても正常に動作するよ

うです。本キットではメーカ推奨回路に対応して

R17 にこの抵抗をオプションで取り付けることができます。

[DCアダプタ用ジャック]

【図記号】φ 2.1mm 径のプラグに適合するジャックで

す。マイコンボードへの電源供給端子として

利用しています。

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[10ピン・アングル・ピンヘッダ]

【図記号例】【足の短い側が基板取付足です】

アングル・ピンヘッダとは、直角に曲

がったタイプのコネクタ端子であるこ

とを意味しています。このキットでは

PIC マイコンのポートA、ポートBの外

部拡張用コネクタとして利用していま

す。例えばポートBの場合では右図の

ようなピン配置になっています。

RB7

RB6

RB5

RB4

RB3

RB2

RB1

RB0

Vcc(+5V)

GND

+5V

CN3

[ストレート・ピンヘッダと短絡ソケット]

【図記号例】

【足の短い側が基板取付足です】

ストレート・ピンヘッダとは、真っ直

ぐにピンが立っているタイプのコネク

タ端子であることを意味しています。

2列のピン間に短絡ソケットを差し込

むと両端が導通します。

CN5

ストレート・ピンヘッダ

短絡ソケット

[スペーサ]プリント基板を机上から浮かせるため

のものです。ご利用の環境に応じてネジ

付きのスペーサなどに変更してお使い下

さい。

[PIC基板] 基板の不良箇所やシルク印

刷のかすれなど無いか確認し

て下さい。ハンダ付けの際に

は、リード足と穴の間にハン

ダを流し込むようなイメージ

でハンダ付けをします。

名前やプロジェクト名などをご記入頂けます

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3.部品一覧表(パーツリスト)

※ 合計金額は1キット(AC アダプタ付き)の販売価格です。単価については参考価格ですので、部品単価の目安として下さい。

Memo

Rev.1.0

No.チェック 部品記号 部品名称 規格等 部品型番 メーカ 数量 単価 金額

1 C1 電解コンデンサ 47μF,50V(または16V) UPS1H470MEH ニチコン 1 35 35

2 C2,C3,C4 電解コンデンサ 10μF,50V(または16V) UPS1H100MDH ニチコン 3 35 105

3 C5,C6,C7 積層セラミック コンデンサ 0.1μF,50V FK28Y5V1H104ZN TDK 3 35 105

4 D1~D4 整流用ダイオード 10D-1 または相当品 S5277B 東芝 4 30 120

5 D5 小信号用Siダイオード 1S1588または1S2076A 相当品 1SS133T-72 ローム 1 30 30

6 LED1 発光ダイオード(緑) φ3mm,高輝度タイプ(緑色) 3G13STG YUANGUANG 1 40 40

7 LED2~LED9 発光ダイオード(赤) φ3mm,高輝度タイプ(赤色) 3R13STR YUANGUANG 8 40 320

8 R1 カーボン抵抗 470Ω,±5%,1/4W CF1/4C470ΩJ KOA 1 20 20

9 R2,R4~R8 カーボン抵抗 10kΩ,±5%,1/4W CF1/4C10KΩJ KOA 6 20 120

10 R3,R9~R16 カーボン抵抗 1kΩ,±5%,1/4W CF1/4C1KΩJ KOA 9 20 180

11 R17(オプション) 金属皮膜抵抗(別売品) 1MΩ,±1%,1/8W MF1/8DC1MΩF KOA 1 0

12 SW1 タクトスイッチ 6mm角タイプ,4ピン JTP1230A 大信電子 1 80 80

13 SW2 DIPスイッチ 8ビットタイプ DXS808BS フジソク 1 205 205

14 SW3 スライドスイッチ 基板取付用,12V,0.4A MFS201N-9 フジソク 1 225 225

15 U1 三端子レギューレータ 78M05 5V,0.5A NJM78M05FA 日本無線 1 145 145

16 U2 ワンチップマイコン PIC16F84A-20,20MH動作タイプ PIC16F84A-20/P マイクロチップテクノロジー 1 500 500

17 US1 ゼロプレッシャ型ICソケット 28ピン・ゼロプレッシャICソケット 28-6554-10 ARIES 1 1,340 1,340

18 X1 セラミック発振子 20.00MHz,三端子コンデンサ内蔵型 CSTLS20M0X51 ムラタ 1 80 80

19 CN1 DCアダプタ用ジャック φ2.1mm入力径タイプ, MJ-179P マル信無線電機 1 100 100

20 CN2,CN3 10ピン・アングル・ピンヘッダ 10ピン・スズメッキ・L型端子 形XG8V-1044 オムロン 2 100 200

21 CN4 ストレート・ピンヘッダ 2列×5タイプ(10極), 2列×5(10極) 秋月電子通商 1 65 65

22 CN5 ストレート・ピンヘッダ 2列×8タイプ(16極) 2列×8(16極) 秋月電子通商 1 95 95

23 SS 短絡ソケット 2極タイプ JUN-M YOKO 13 30 390

24 SP スペーサ プラスチックスペーサ RSPLS-8M 品川商工 4 20 80

25 PCB PIC基板 NB403K10 NB403K10 サンテック 1 400 400

26 ACアダプタ 12V,0.4A出力 M-428 秋月電子通商 1 900 900

合計金額 5,880

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4. PICマイコンボード回路図

B6B5

B4B3

B2B1

B7B0

A4A3

A2A1

A0

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5.部品実装手順部品実装は背の低い物から順番に取り付けます。下記の順序でハンダ付けしていきまし

ょう。終了した作業項目のチェックボックス(□)内にレ印をつけていくと確実です。

ハンダ付けのコツ○ハンダ面にコテの熱が十分に伝わるよう、コテ先をきれいにクリーニング

してからハンダ付けします。

○ハンダを穴に流し込むイメージで、ゆっくりとていねいに行います。

目安としてはコテ先で糸ハンダを溶かした後、3秒待ってからコテ先を離

す「3秒ルール」が基本です。スライドスイッチなど大きな部品の場合に

は多少長めに熱を加えます。

○背の低い部品から順に実装します。

○端子数の多い部品は対角の2ヶ所を仮ハンダし、部品を手で押さえながら

再加熱して基板からの浮き上がりを取ります。

○ LED は片方の足を仮ハンダし、部品を手で押さえながら再加熱して浮きを取ります。その後 LED の向きを整えた後、もう一方の足をハンダ付けします。

□ R1 抵抗 470 Ω ・・・・・・・・ 1本※ 抵抗は全て下図のように「コの字」に曲げます。また、基板実装の際には

カラーコードの帯の向きを左右どちらかに統一しておくと確認に便利で

す。

□ R2,R4~ R8 抵抗 10 kΩ ・・・・・・・・ 6本□ R3,R9~ R16 抵抗 1 kΩ ・・・・・・・・ 9本□ R17(オプション部品) 金属皮膜抵抗 1MΩ,1/8W ・・・・・・・・ 1本

※ セラミック発振子のメーカ推奨使用回路では 1MΩを入れます。オプションです。

指の腹を使ってリード足の根元からしっかり折り曲げる

1MΩの抵抗はR17としてこの場所に取り付けます。他の抵抗と比べランドの間隔が狭いため1/8Wの抵抗をお使い下さい。

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□ D1~ 4 整流用ダイオード (極性注意) ・・・・・・・・ 4本※ 穴の位置に合わせてリード足を折り曲げる

□ D5 小信号用ダイオード(極性注意) ・・・・・・・・ 1本※ 穴の位置に合わせてリード足を折り曲げる

□ CN2,CN3 10 ピン・アングル・ピンヘッダ(短い足側をハンダ) ・・・・・・・・ 2 個※ 基板からコネクタが浮かないよう注意します

□ U1 三端子レギュレータ ・・・・・・・・ 1 個(下図のような手順でリード足を 90度に折り曲げて取り付ける)

□ LED1 LED緑色(極性注意) ・・・・・・・・ 1個※ LED が傾かないよう、片方の足をハンダ付けしたら並びを整えてから残りの足をハンダ付けします

□ LED2~ 9 LED赤色(極性注意) ・・・・・・・・ 8個□ C5~ C7 積層セラミックコンデンサ(極性なし) ・・・・・・・・ 3個□ SW1 タクトスイッチ(取り付け方向あり) ・・・・・・・・ 1個□ SW2 基板用 DIPスイッチ(ON/OFF方向あり) ・・・・・・・・ 1個

※ スイッチ本体に印刷された OFF(ON)文字と基板にシルク印刷された ON の文字位置に注意して、ON/OFFが逆にならないように取り付けます

□ X1 セラミック発振子 20MHz(向きはありません) ・・・・・・・・ 1個□ C2,C3,C4 電解コンデンサ 10μ F(極性注意) ・・・・・・・・ 3個□ C1 電解コンデンサ 47μ F(極性注意) ・・・・・・・・ 1 個□ CN1 DCアダプタ用ジャック ・・・・・・・・ 1個□ CN4 ストレート・ピンヘッダ 2列× 5タイプ(短い足側をハンダ付) 1個

※ 基板からコネクタが浮かないよう注意します

□ CN5 ストレート・ピンヘッダ 2 列× 8 タイプ(短い足側をハンダ付) 1 個□ U2 ゼロプレッシャ ICソケット(レバーが基板の外側) ・・・・・・・・ 1個

※ 基板からソケットが浮かないよう注意します

□ SW3 スライドスイッチ(向き無し) ・・・・・・・・ 1個※ 基板からスイッチが浮かないよう注意します

□ SP ストレート・ピンヘッダ CN4 と CN5 に短絡ソケット取り付け・・・・ 13 個※ ソケットの取付にはピンセットを使うと便利です

□ プリント基板の四隅にスペーサの取付 ・・・・・・・・ 4 個

大変お疲れ様でした。以上で終了です。

※注意 この後は基板の動作確認に進みます。

PICマイコンは動作確認が終わるまではICソケットに実装しません

ラジオペンチでリード足のくびれた部分をはさむ

ラジオペンチではさんだリード足

の根元から指の腹で90度に曲げる

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PICマイコンボードの完成写真

この部分に記名やプロジェクト名を記入できます

Memo

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6.動作チェック基板に部品を実装した後の不具合は、基板や各部品の破損・事故につながるため、電

源投入前に回路検査を行います。下記の順序で PIC マイコンボードの動作チェックを行いましょう。終了した項目にはチェックボックス(□)内にレ印を付けると確実で

す。もし不具合が発見されたら、直ちにその原因を調べて修理してください。

(1) チェック前確認□ ゼロプレッシャ ICソケットには、PICマイコンを取り付けません。□ コネクタ CN4と CN5の全てのピンに短絡ソケットを取り付けます。

(2) ショートチェック□ テスタを導通ブザーか抵抗測定レンジ(×1)にセットし、ゼロΩ調整を行いま

す。コネクタ CN2 と CN3 の 10 ピン・アングルピンヘッダにおいて、ピンヘッダの両端にテスター棒を当て、導通状態でないことを確認します。もし導通ブザー

が鳴ったり極めて抵抗値が低い場合は、電源(Vcc)- GND 間がショート(短絡)しています。ハンダブリッジや、ダイオード,電解コンデンサの極性など確認し

てください。

(3) 各部の電圧チェック□ DCアダプタジャックに 8V~ 12V程度の直流(または交流)電源を接続します。□ 電源スイッチを ON にすると、電源モニタ LED(緑)が点灯するか確認します。

もし点灯しない場合、電源系統に異常があるので大至急電源スイッチを OFF にして確認します。

□ コネクタ CN2と CN3の 10 ピン・アングルピンヘッダにおいて、GND端子にテスターの黒棒(-)を、Vcc 端子に赤棒(+)をあて、直流電圧が 5V になっているか確認します。

□ 18 ピン IC ソケットの 14 番ピンにテスターの赤棒(+)を、5 番ピンに黒棒(-)をあて、直流電圧が 5V になっているか確認します。なお、ゼロプレッシャ IC ソケットの場合は、ハンダ面から測定するとよいでしょう。

(4) PICマイコンを使った各部動作チェックあらかじめテストプログラムを書き込んだ PIC マイコンを用意します。テストプロ

グラムは弊社ホームページよりダウンロードできます。

http://suntech.incoming.jp/down_load/pic/pic.htm

□ 電源スイッチが OFF になっていることを確認し、テストプログラムが書き込まれた PIC マイコンをゼロプレッシャ IC ソケットに取り付けます。この時、装着方向や位置に注意します。

□ 電源スイッチを ONにし、DIPスイッチ 1~ 5を一つずつ順に ONしていきます。スイッチの位置に応じて LED2~ 9にさまざまな電飾パターンが現れます。

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□ リセットスイッチ(タクト・スイッチ SW1)を押すと、実行中のプログラムは停止して待機状態になります(リセット動作中)。この時、LED は全て消灯状態です。スイッチから手を離してリセットを解除すると、プログラムは最初から実行

されるか確認します。

以上の項目が全て確認できれば、PICマイコンボードは完成です。

参考

完成後はICの誤挿入防止のため、写真のように不要な場所に絶縁テ

ープなどを貼っておくと便利です。

Memo

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7.参考資料

(1) 外形寸法

部品面より見た基板の外形寸法図

基板のシルク印刷図

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(2) 動作チェック プログラム (PICマイコンボード動作確認用)

//-----------------------------------------------------[pic_test.c]-------// PICマイコンボード動作チェック用サンプルプログラム// ポートAのDIP-SWの値に応じてポートBのLEDに各種電飾が実行されます// ポートA DIP-SW(入力)// ポートB LED8個(出力)// Last Update 2005.01.06 / Copyright by N.Takada.//------------------------------------------------------------------------

#include <16f84a.h> // 使用デバイスの定義情報をインクルード#fuses HS,NOWDT,NOPUT,NOPROTECT // コンフィグレーションの設定

// (HSモード,WDTオフ,PUTオフ,プロテクトなし)#use delay(clock=20000000) // 発振子の周波数 20MHz

// この設定により時間待ち関数delay_us()// やdelay_ms()が使用可能になる

//------------------------------------------------------------------------// I/Oポートの定義//------------------------------------------------------------------------#byte RA = 5 // ポートAのアドレス5番地を文字変数RAに設定#byte RB = 6 // ポートBのアドレス6番地を文字変数RBに設定

//------------------------------------------------------------------------// 各種 関数の定義//------------------------------------------------------------------------void koji() { // 工事中の電飾

RB = 0x55;delay_ms(1000);RB = 0xaa;delay_ms(1000);

}

void wink() { // ウィンクRB = 0x0f;delay_ms(500);RB = 0xf0;delay_ms(500);

}

void track() { // トラックのウィンカーint i,j, led_data, temp;for(j=1; j<=2; j++) { // 左

led_data = 1;for (i=1; i<=8; i++) {RB = led_data;delay_ms(100);temp = led_data;led_data = ((led_data <<1 ) | temp);}RB = 0;

}delay_ms(100);

for(j=1; j<=2; j++) { // 右led_data = 128;for (i=1; i<=8; i++) {RB = led_data;delay_ms(100);temp = led_data;led_data = ((led_data >> 1) | temp);}RB = 0;}delay_ms(100);

}

void night2k() { // ナイトライダーint i, led_data;

led_data = 1;RB = led_data;

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このテストプログラムはサンテック社のHPよりダウンロードできます。

http://suntech.incoming.jp/down_load/pic/pic.htm

for (i=1; i<=7; i++) {led_data = (led_data << 1); // 1bit shift for leftRB = led_data;delay_ms(100);}for (i=1; i<=7; i++) {led_data = (led_data >> 1); // 1bit shift for rightRB = led_data;delay_ms(100);}

}

void call16() { // 電話のコール点滅int i;

for (i=1; i<=16; i++) {RB = 0xff;delay_ms(32);RB = 0x00;delay_ms(32);}delay_ms(2000);

}

void hazard() { // ハザードランプRB = 0xff;delay_ms(600);RB = 0x00;delay_ms(600);

}

//------------------------------------------------------------------------// メイン関数//------------------------------------------------------------------------main() {RA = 0x00; // ポートAの初期化RB = 0x00; // ポートBの初期化set_tris_a(0xff); // ポートAは全て入力に設定set_tris_b(0x00); // ポートBは全て出力に設定

while(1) {switch(RA) {case 0x1f: // DIP-SW 0001 1111 工事中

koji();break;

case 0x1e: // DIP-SW 0001 1110 ウィンクwink();break;

case 0x1c: // DIP-SW 0001 1100 トラックtrack();break;

case 0x18: // DIP-SW 0001 1000 ハザードhazard();break;

case 0x10: // DIP-SW 0001 0000 電話点滅call16();break;

case 0x00: // DIP-SW 0000 0000 ナイト2000night2k();break;

default: // それ以外は工事中の電飾koji();break;

}}}

Page 18: PICマイコンボード 製作マニュアルsuntech-corp.jp/download/pic/pic_sakusei.pdf-2-2.部品の名称と基礎知識 PIC マイコンボードにはいろいろな電子部品が使われています。これらの部品には

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(3) 拡張端子の使い方(a) ピンヘッダへの信号割り当てこの PIC マイコンボードは外部拡張端子として、コネクタ CN2 と CN3 が設けてあ

ります。CN2 と CN3 はL字形に曲がった 10 ピンのアングルピンヘッダを使用しており、各ピンへの信号割り当ては下図のように統一されています。

(b) ピンヘッダとの接続コネクタアングルピンヘッダとペアで使うコネクタは、下図(左)のような 20極のフラット

ケーブルコネクタをお勧めします。アングルピンヘッダとの接続は、下図(右)のよ

うに2列あるうちの下段1列しか使用しませんが、①フラットケーブルをコネクタに

圧着するだけで完成する。②コネクタ上部の凸部が逆差しを防止する。③1個 100 円程度の安さで入手が容易である。といった特徴があります。

CN2のピン配置

GND

RA0

RA1

RA2

RA3RA4

NCVcc

NC

NC

CN3のピン配置

GND

RB0RB1RB2RB3RB4

Vcc

RB5

RB6RB7

20極フラットケーブルコネクタの外観 マイコンボードへの接続

20極のコネクタとフラットケーブルは下記の

メーカの製品を推奨します。

○ 20極ソケット

形XG4M-2030-T,オムロン

(ソケット/ストレインリリーフセット)

○ 20芯フラットケーブル

FLEX B 20-7/0.127(Style No.2651),沖電線 【拡張端子の使い方の一例】