ossコンソーシアム .net開発基盤部会 2015 活動方針・部会紹介
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.NET開発基盤部会
リーダー 株式会社日立ソリューションズ 西野大介
自己紹介
経歴
date Content
・・・ 授業が退屈だったので、C/C++の習得がてら、VC++でゲームプログラミング。
2000年04月 某システムインテグレータ (企業) に入社する。
2000年08月 Windows DNAベースの大規模・基幹系Webアプリケーションの基盤開発に従事する。
2003年04月 某システムインテグレータ (企業) 生産技術部門へ異動する。
生産技術の一環としてMicrosoft系技術のサポート・エンジニアを担当する。
2007年09月 社内ツール、.NET用アプリケーション・フレームワーク“棟梁”のリリースする。
2014年04月 • Open棟梁をApacheLicense2.0のオープンソースとしてリリースする。
• OSSコンソーシアムに「.NET開発基盤部会」を立上げる。
専門
Microsoft系技術のサポート
.NET開発
Windowsプラットフォーム構築
• AD, IIS, NLB,WSFC, SQL Server.
• 仮想化・クラウド (Hyper-V, Azure) • パッケージ (Dynamics CRM, AX)
主要プロジェクト
金融業 保険代理店システム
金融業 投資銀行営業支援用システム
運輸・交通業 車両情報システム
自動車・保険B2Bデータ交換システム
各業種・業務向け自社パッケージ(金融・医療・自治体等) 開発基盤ソリューション、有償サポート
社内設備(クラウドを活用した検証環境高速デリバリ)開発
Twitter :@daisukenishino
Facebook :西野 大介 西野 大介 ( にしの だいすけ )
生産技術 畑の出身です。
P.1
背景:現状の問題点 (メーカ系の問題)
メーカの工場 お客様 メーカ系 SIer
お客様 OSS + クラウド (IaaS ~ SaaS) = コモディティ化
(故に、主戦場は、上位スタックに移ってきている)
メーカ品が、売れなくなってきている。
P.2
背景:現状の問題点 (SIer自身の問題)
お客様
お抱えSE
お客様
お抱えSE
お客様
お抱えSE
お客様
お抱えSE
お客様
お抱えSE
SIer
現場から遠く、入出力が不十分
入:情報と金、 出:各種サポート
<収益性の低下>
• オープン化に依る優位性の低下
• 競争激化、単価の下落
SIerの本社機能・経営基盤は、競争力や差別化の要素がある。と言える程に強くない。これは、
仕組みを変えないと、今更、強化できない。
品質管理
リスク管理
技術開発
P.3
背景:現状の問題点 (自身のサマリ)
「人月商売」が「破壊的テクノロジー」 (OSS + クラウド (IaaS ~ SaaS) ) がもたらす種々のコモディティ化に
侵食されている。というのが現状。
時代の変遷に伴い、
ビジネス・モデル(人月商売) が相対的に陳腐化した。
<SIer事業の限界>
P.4
背景:現状の問題点 (お客様の変化)
お抱えSE システム
インテグレーション
SIerの
受託開発
お客様
事業
システム
内部
システム
アウトソーシング
/ オフショアリング
パッケージ / SaaS
内
製
化 P.5
活動趣旨
この「システム・インテグレーション(SIer)」業界を良くしていこう!
• ノウハウ蓄積による、二度手間防止を行う。そして早く帰る。 ROR開発者(デイビッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏):
野心的になることは馬鹿げている。ロケットを月に送り出す必要はない。世の中、出来の悪いものはあまりに多いし、改善すべき点というのはたくさんあるので、ほんの少し良くするだけでいい。
• 変化の無いSIerは、右肩下がり ですが・・・、 • ITゼネコン、受託によるシステム開発・構築
• ユーザープログラム開発 & インフラ構築の支援
• 花型のアカウントSE、プロジェクト・マネージメント(技術は所詮原価)。
• 人月商売、多重下請け、受け身、御用聞き、デスマーチ
• ITテクノロジは大きく変化してもSIerの仕事はあまり変わらない。
• 何時迄経っても自助努力で生産性が上がらない
(Visual StudioやEclipseやOSSが生産性を上げている)。
• 昔ながらの問題が解決しない見積精度やリスク管理。
• 斜陽産業(単価下落、クラウド・SaaSの台頭)
• 技術者自身で、変わっていこう!(OSS化は、その一手段) • 技術に依る価値の提案・提供(ユーザのビジネスへのメリットを訴求) • QCD“F”向上、技術での差別化、事業への貢献、マネタイズの実現 .etc
P.6
プロジェクトへ導入
要件定義
機能・非機能
テンプレートを
使用して開発
コミュニティ
ユーザのサポート
ユーザ導入、
カスタマイズの実施
オープン技術情報
<Github> - Issue tracking,
- Contributing Process,
- Coding Guidelines.
<SlideShare.etc> - Proposal,
- Introduction material,
- Roadmaps.
<Else online content> - Video, Demos,
- Wiki, Blogs, FAQ, Help,
- Knowledge Base,
- Experts advise
or User forum,
- Easy set-up.
企画
オープン系の技術のサポート
プロジェクトの成功! QCDF改善、ITライフサイクルを
トータルにサポート!!
feed
ba
ck
活動趣旨:コミュニティ・エコシステムの拡大
Open棟梁Projectを中心にコミュニティ・エコシステムを拡大
システム開発の現場 P.7
内製支援ツール / EUCツール化や、 クレームベース認証のサポート(WIF : WS-FAM (WS-
Trust+WS-Federation+SAML ), Open ID Connect)、Dynamics / SharePoint連携、SaaS開発基盤化を目指す。また、開発環境としてクラウド (Github、Azure(SignalR Chat Tool、MS
Translate API、VHD Copy Tool等 ) ) を活用することで、グローバルな連携を実現する。
GitHub (米国)
OpenTouryoProject/OpenTouryo XXXX/OpenTouryo
プロジェクト・オーナー コミュニティ・メンバー
Repository Repository
Pull Request
Repository Repository
オープンな技術情報
<Github> - Issue tracking,
- Contributing Process,
- Coding Guidelines.
<SlideShare.etc> - Proposal,
- Introduction material,
- Roadmaps.
<Else online content> - Video, Demos,
- Wiki, Blogs, FAQ, Help,
- Knowledge Base,
- Experts advise
or User forum,
- Easy set-up.
Azure (開発/検証環境)
• VHD Copy Tool
• SignalR Chat Tool
• MS Translate API
• コミニュケーション基盤
Pull/Push, Fetch/Marge
セルフ・サービス・コンテンツ拡充
開発技術のコアを実装
活動趣旨:差別化可能な技術を獲得
Pull/Push, Fetch/Marge
Pull/Push, Fetch/Marge
P.8
(1) 目的
.NETによるエンタープライズ・システム開発の
ナレッジ蓄積によるQCDFの向上と、最新技術の取り込み。
(2) 参加対象
.NET Framework、“OSSである”
.NET Coreを用いた開発をしている技術者、企業
(3) 活動内容
• コミュニティ・エコシステムの拡大
• ナレッジ蓄積によるQCDFの向上
• 差別化可能な技術を獲得
(4) 活動周期
不定期
(5) リーダー名
株式会社日立ソリューションズ
技術開発本部 生産技術部 技師 西野 大介
活動内容
P.9
P.10
• オープンソース・プロジェクト
OpenTouryoProject https://github.com/OpenTouryoProject
OpenTouryo, Documents, Templates リポジトリ
CloudOS リポジトリ、SampleProgram リポジトリ
• . NET 開発基盤部会 - Blog - OSSコンソーシアム http://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/Blog/
Open棟梁 Wiki
http://opentouryo.osscons.jp/
マイクロソフト系技術情報 Wiki
http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/
• 2014年10月22日 : Open 棟梁 01-50 リリース http://www.osscons.jp/joi94ey46-537/
Open棟梁概要説明 01-50
http://www.slideshare.net/daisukenishino/open-01-50-40474003
Open棟梁機能紹介 01-50
http://www.slideshare.net/daisukenishino/open-0150
ご参考:当部会の成果物
お待ちしております。
お気軽に
ご参加下さい。
P.11
私(わたくし)、西野大介と申します。
某SIerで生産技術を担当しています。
入社当時からかれこれ、15年間も、
• ミッション・クリティカル・システム
• エンタープライズ・システム
の受託開発の支援を行っています。
1
我々の部会の誕生/活動の背景を説明します。
まず、私、メーカ系SIerの出身なんですが、
・・・最近、色々と厳しいという話があります。
2
次に、「SIerの経営基盤って、結構脆弱だよね。」と、
情勢が厳しくなっていくに連れて、化けの皮が剥がれつつあります。
3
これらをサマリすると、
「人月商売」が「破壊的テクノロジー」 (OSS + クラウド (IaaS ~ SaaS) ) がもたらす種々のコモディティ化に侵食されている。」
という事になるのだと思います。
4
また、お客様の内部の変化もあり、
内部システムはアウトソーシング/オフショアリング、パッケージ/SaaS適用、BPOへ、事業システムは内製化へ、
の動きがあります。つまり、受託開発は絶賛シュリンク中だと言う事です。
5
活動趣旨:
このような状況の真っ直中、去年(2014年)
4月23日に弊社Gr内で初のOSS化を達成しました。
まぁ、諦めず、革新していきましょう!というのが活動趣旨です。
ココに記載されていることをサマリーすると、
• ノウハウを貯め、
• 差別化可能な最新技術を習得し、
• 技術の力でマネタイズする(有償サポート等)。
と言うことになるかと思います。
殆どのSIerの社内では、技術は所詮原価と見られていると思います。このような状況の中、技術力を強化するのは難しい所も多いので、仕組みを変えていくように提案していく必要があるかと思います。
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先ずは、Open棟梁Projectを中心に
コミュニティ・エコシステムを拡大することです。
• Open棟梁フレームワークの適用推進
• 新しい技術やOSSのリサーチ
• サポート技術文書の執筆
これから、
• 開発者コミュニティ
• 利用者コミュニティ
を活性化させようと思います。
弊社のGr企業内の利用は伸びていますが、
これらを除く社外利用はまだまだの状況です。
(今後共、この両面へアプローチして行きます)
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そして、浮いた工数で、差別化可能な技術を獲得します。
(私は、本プロジェクトのアウトプットを社内/外に導入し、
そレにより得られた結果から、予算を獲得しています)
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活動内容
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当部会の成果物です。
是非ともご覧ください。
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