oracle service bus の高可用性について

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<Insert Picture Here> Oracle Service Bus の高可用性について 日本オラクル株式会社 Fusion Middleware事業統括本部

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WebLogic Server のクラスタ機能や、クラスタウェアを利用し、Oracle Service Bus(OSB) の可用性を高める大まかな流れと、OSBの可用性設計における留意点などをご説明した資料でございます。

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Oracle Service Bus の高可用性について

日本オラクル株式会社 Fusion Middleware事業統括本部

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以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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AGENDA

• Oracle Service Bus のクラスタ構成 • WebLogic クラスタの利用

• 可用性設計における留意点 • Oracle Service Busのシングルトンサービス

• 参考:その他の高可用性のための機能

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Oracle Service Busのクラスタ構成

• Oracle Service Busのランタイムである WebLogic Server のクラスタ機能を利用し冗長化する事で拡張性、信頼性を高める

• WebLogic Serverのクラスタとは

• WebLogic Serverインスタンス(基本的に管理対象サーバ)が複数稼働し、

負荷分散機能と組み合わせる事で拡張性が向上、フェイルオーバ機能(JTAトランザクション回復など)を利用する事で信頼性を担保する

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Oracle Service Busのクラスタ構成イメージ

• 管理サーバと管理対象サーバで構成

• 単一の管理サーバと複数の管理対象サーバで構成する。一般的に、実際に稼働するのは管理対象サーバであり、管理サーバは設定変更等に用いられる

• 冗長化可能なクラスタサービス

• 大部分のサービスが冗長化できる。シングルトンサービス(クラスタ内で冗長化されておらず単一のサービス)にはモニタリング情報の集約サービスやSLAマネージャなどがある(一意性が必要なため)

• シングルトンサービスに関しては、サーバ障害時はノードマネージャ(WebLogicの監視用プラグラム)でプロセスの再起動を行うか再起動が困難な場合はサーバ移行によって可用性を担保する

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管理対象サーバ1 Runtime

Config Fw

Stat Collector

Aggregator ロード

バランサ

管理サーバ

Console

Config Fw

Monitoring

Reporting

管理対象サーバ2 Runtime

Config Fw

Stat Collector

Reporting

SLA Manager

シングルトンサービス

クラスタサービス

設定情報の伝播

メトリック情報の収集

ブラウザ

設定変更 / インポート

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自動サーバ移行機能の利用

• H/W故障などプロセスの再起動が困難な場合はサーバの移行を行う

• 移行を行う場合は基本的に移行するサーバ間でアクセス可能な共有ディスクを利用して移行する(多くの場合SAN)

• 共有ディスクは主にJMSメッセージやグローバルトランザクションのテイクオーバーで必要

• また、高可用性ディスクにドメインディレクトリを配置する事で、ドメインの保護にもつながる

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共有DISK(SAN)

mach

ine1

mach

ine2

WebLogic クラスタ

管理対象サーバ1 (物理IP)

192.168.1.1

(仮想IP) 192.168.1.11

(物理IP)

192.168.1.2

(仮想IP)

192.168.1.12

(仮想IP)

192.168.1.11

管理対象サーバ2

管理対象サーバ1

シングルトンサービス

シングルトンサービス

JMSメッセージの移行のためにファイルストアと、グローバルトランザクションのトランザクション回復のためにJTAトランザクションログをDISK上に格納しサーバー間で引継ぐ

移行はWLSの死活監視機能によって自動で行う事が可能

DBを利用するリーステーブル方式かノードマネージャの相互監視によるコンセンサスリース方式が可能

※ SANディスクはこの他にJMS利用時のパフォーマンス向上など利便性があるため、一般的にOSB導入時によく利用されている

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クラスタ構成の設定

• ドメイン・コンフィグレーション・ウィザードを利用して作成

• クラスタ定義自体はドメイン作成時に設定しておく必要がある

• ドメインで定義可能なOSBクラスタは1つのみ

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• クラスタを構成するためには “All Domain Topologies” を選択する必要がある(11gR1から)

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クラスタ構成の設定(Cont’d)

• 変更するオプションを選択

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• “管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン” を選択する事で次頁のようにクラスタの構成をコンフィグレーションする事ができる

• “デプロイメントとサービス”はシングルトンサービスのデプロイ先の管理対象サーバーを選択したい場合などに選択する

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クラスタ構成の設定(Cont’d)

• WLSのクラスタの場合と同様に管理対象サーバやクラスタの定義を行う

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• ノードマネージャを設定する場合はマシンの設定が必要

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クラスタ構成の設定(Cont’d)

• デプロイメントとサービス

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• 変更するオプションの選択で”デプロイメントとサービス”を選択すると変更が可能

• デプロイメントとサービスがどのサーバに配置されるかを確認、必要に応じて変更する事ができる

• シングルトンサービスがどの管理対象サーバにデプロイされるかをチェックする

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WebLogic クラスタ

Oracle Service Bus の高可用性イメージ

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ホスト#1

管理サーバ

管理対象サーバ #1

ホスト#2

管理サーバ

管理対象サーバ #2 ロード

バランサ

高可用性DB e.g. Oracle Database RAC

ホスト#3

管理対象サーバ #3

管理対象サーバ #1

① S/W障害の場合はノードマネージャが自動でプロセスの再起動を行う

高可用性ディスク

高可用性DB e.g. Oracle Database

RAC

④ 管理サーバは手動でサーバの移行を行うか、クラスタウェアを利用して自動移行する

③ ロードバランサが復旧を険知して経路が復活する

• レポーティングデータ

• ポリシーストア(OWSM)

• リーステーブル(死活監視)

• インストールイメージ

• ドメインディレクトリ

• JMSファイルストア

• JTAトランザクションログ ② プロセス再起動が困難なH/W障害の場合は、元のホストと同じ仮想IPで自動サーバ移行

※DBなしの構成も可能

※JMSメッセージやグローバルトランザクションをサーバ間でテイクオーバー可能

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AGENDA

• Oracle Service Bus のクラスタ構成 • WebLogic クラスタの利用

• クラスタウェアを利用したHA構成

• 可用性設計における留意点 • Oracle Service Busのシングルトンサービス

• 参考:その他の高可用性のための機能

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可用性設計における留意点

• Oracle Service Bus にはいくつかの固有なシングルトンサービスがあり、これらのサービスを考慮した上で可用性設計する必要がある

• シングルトンサービスに関しては、基本的にはノードマネージャによるプロセスの再起動や再起動が困難な場合にはサーバの移行を行う事で可用性を担保する

• Oracle Service Bus には下記のシングルトンサービスがある

• ファイル、FTP/SFTP、電子メールのポーラー

• ALSB Domain Singleton Maker Application (モニタリング情報収集)

• SLA Manager (SLAアラートルールの評価、違反通知)

• JMSサーバ (但し、分散送り先を利用している場合はサービス継続が可能であるため、JMSのサービス停止を意味するわけではない)

• 詳しくは下記のURLを参照

• http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/doc.1111/e15022/cluster.

htm#i1522267

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可用性設計における留意点(Cont’d)

• ファイル、FTP/SFTP、電子メールのポーラーに関して

• ファイル、FTP/SFTP、電子メールのプロクシサービスは、内部的にポーラーを利用している。ポーラーは全ての管理対象サーバにデプロイされて稼働するものだが、個々のプロクシサービスでポーラーが稼働する管理対象サーバを選択する(右図を参照)ため、そのポーラーが稼働している管理対象サーバがダウンすると、そのサーバを指定したプロクシサービスがサービス停止に陥る

• なお、上記のプロクシサービスの実体はTaskQueueからメッセージをサブスクライブするクラスタワイドにデプロイされたMDBである。そのため技術的にはポーラーが停止する事でTaskQueueへのエンキューがなくなるため動作しなくなる

• プロセス再起動やサーバ移行の他に、ポーリングする管理対象サーバを動的に設定変更する事でサービスを継続する事が可能である

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• 上図はファイルのプロクシサービスの設定画面

• クラスタ構成の時のみ”管理対象サーバ”の設定項目が出現する

• “管理対象サーバ”の箇所で、当該のプロクシサービスのポーラーが動作すべき管理対象サーバを選択する

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AGENDA

• Oracle Service Bus のクラスタ構成 • WebLogic クラスタの利用

• クラスタウェアを利用したHA構成

• 可用性設計における留意点 • Oracle Service Busのシングルトンサービス

• 参考:その他の高可用性のための機能

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参考:その他の高可用性のための仕組み

• Oracle Service Bus ではサービス停止時間を最小化するために動的な設定変更をサポートしている

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“いわゆる” ESB 製品 Oracle Service Bus の場合

1. 並行稼動 1. 並行稼動

3.アクセス閉塞 v1

2. 設定切替

v2 4.アプリリリース

5.アクセス再開

2. アプリ開発 v1

v2

切り替えに伴う多くの作業と計画停止が必要

重要なサービスほど止められない ⇒ 24×365が不可能

動的変更により、リアルタイムな切り替えが可能

重要なサービスも止められる ⇒ 24×365も可能

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参考:その他の高可用性のための仕組み(Cont’d)

• Oracle Service Bus は、システムのコンフィグレーション情報を動的に変更可能。変更

内容を有効にするためにサーバを再起動する必要はない

• 下図はメッセージの処理中の設定変更が発生した場合の動作イメージ

• Oracle Service Busは、メッセージがプロキシサービスに届いた時点で使用可能なバージョンのプ

ロキシ サービスとアーティファクトを使用してメッセージを実行する

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参考情報

• Understanding Oracle Service Bus High Availability

• http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/doc.1111/e15022/highav.htm

#i1489672

• Architecting OSB for High Availability and Whole Server Migration

• http://www.oracle.com/technetwork/middleware/service-bus/overview/osb-

wp-ha-final-draft-134330.pdf

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