ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは(oracle...

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1 © 2009 Makoto Shimizu Oracle OpenWorld Tokyo ブランド、プロフィット、コスト、デザ インを追及するコンテンツ管理とは 2009-4-23 楽天株式会社 編成部 アクセス解析・最適化推進チーム 清水

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは Oracle OpenWorld Tokyo 2009 (2009-4-23) 講演資料

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Page 1: ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは(Oracle OpenWorld Tokyo 2009)

1© 2009 Makoto Shimizu

Oracle OpenWorld Tokyo

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

2009-4-23楽天株式会社 編成部

アクセス解析・最適化推進チーム

清水 誠

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© 2009 Makoto Shimizu 2

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

自己紹介(CMS関連の知識・経験)

1. コンテンツ制作・管理の現場を体験

制作・開発・マーケ (1995~)

2. エンタープライズコンテンツ管理:ECMの立ち上げをリード (2005~2008)

3. ネットビジネスの最適化を推進中

効果測定・SEO・CMS (2008~)

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© 2009 Makoto Shimizu 3

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

CMSを活用する5つのポイント

1. 目的とスコープを明確化

2. 包括的なIT戦略に組み込む

3. 関係者(社内外)を特定する

4. プロジェクト化とキックオフ

5. 導入・移行・運用の詳細プラン

設計 導入 運用 改善設計 導入 運用改善

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

1.目的とスコープを明確化

目的は何か?

正しい意思決定ができるよう優先順位付けを

• コスト削減?

• 効率UP?• 時間短縮?

• 品質向上?

相反することも

相反することも

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© 2009 Makoto Shimizu 5

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

事例:ECM戦略

積極的なメディア展開のための先行投資

コンテンツをアセット化し、多様なメディア展開を可能に

シングルソース、CRM、デジタル化を推進

コンテンツの量

制作

・管

理コスト

投資するほど有効活用できる

befo

re

after

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

事例:コンテンツの管理不足で株価が急落

あるサイトに誤って再掲載された6年前の記事がク

ロールされ、Googleニュースに掲載された

一気に3ドルまで下落(700%)

株価が急落

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

1.目的とスコープを明確化

目的は何か?

目的(メリット)は相手によって異なる

単純作業から頭脳労働へ制作スタッフ:

仕事の透明化、ミス削減制作マネージャ:

迅速で機敏なメディア展開マーケター:

先行投資、コンプライアンス対策経営者:

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

CMSを活用する5つのポイント

1. 目的とスコープを明確化

2. 包括的なIT戦略に組み込む

3. 関係者(社内外)を特定する

4. プロジェクト化とキックオフ

5. 導入・移行・運用の詳細プラン

設計 導入 運用改善

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

2.包括的なIT戦略に組み込む

あるから使うではなく、どうあるべきか?

他の既存システムとの棲み分け/統合/連携

データはDB、コンテンツはCMSで一元管理

CMSにすべてを求めない

テンプレート/ワークフロー/配信

DBや基幹

一括インポート

PC/Mac リポジトリ

Web

DTP

Webアプリ

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

事例:コンテンツをサービス化

動的プログラムに対してコンテンツを受け渡す

XML変換して配信、 アプリやAJAXから読み込む

コンテンツ入出力のAPIを社内提供

CMS WebAPI

DB

Web

DTPアプリ

API

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

CMSを活用する5つのポイント

1. 目的とスコープを明確化

2. 包括的なIT戦略に組み込む

3. 関係者(社内外)を特定する

4. プロジェクト化とキックオフ

5. 導入・移行・運用の詳細プラン

設計 導入 運用改善

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

3.関係者(社内外)を特定する

マーケ・制作・ITのクロスファンクショナルチームを

ベンダーをうまく選ぶ

検証プロジェクトも効果的

第三者の専門家を活用する

発注側が主体的・戦略的に推進する

丸投げは失敗の元

事業や運用を最も理解できるのは事業者自身

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

事例:発注側が主体的・戦略的に推進

全社的なグローバル展開

US本社に提案し、グローバルプロジェクト化

外圧をテコに国内でも推進を強化

組織体制を変更

アセットの制作・管理・活用を分割

個人の評価システムとの連動

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

CMSを活用する5つのポイント

1. 目的とスコープを明確化

2. 包括的なIT戦略に組み込む

3. 関係者(社内外)を特定する

4. プロジェクト化とキックオフ

5. 導入・移行・運用の詳細プラン

設計 導入 運用改善

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

4.プロジェクト化とキックオフ

不確定要素に対処できるように

完璧な要件定義は不可能、と理解する

プロジェクトは大きくしない

不明・懸念点は早めに解消

グローバル成功事例を参考に

サイトやプロセス、意識を進化させていく

変更は発見。ポジティブな意識付けを

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

CMSを活用する5つのポイント

1. 目的とスコープを明確化

2. 包括的なIT戦略に組み込む

3. 関係者(社内外)を特定する

4. プロジェクト化とキックオフ

5. 導入・移行・運用の詳細プラン

設計 導入 運用改善

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

5.導入・移行・運用の詳細プラン

選定はプロジェクト開始後に

RFP一発勝負は「賭け」と同じ

RFIによる情報収集やベンダー相談を

選定や検証のみのプロジェクトも効果的

移行:蓄積・投資した資産は大切に

意外と大変なので時間とコストを確保する

運用:継続的な改善を可能にしておく

立ち上げ後もチームを残す

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

参考:コンテンツの整理と部品化は時間がかかる

コンテンツの定義・収集・整理・加工・入力に2年

配信の自動化

(WCM・DTP)

コンテンツのアセット化

20072004 2005 20082006

プロセスの定義と改善

標準化 DAM

WCM

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

まとめ:貯めるべきはコンテンツ。システムではない

背景

M&A、会社や組織の統廃合、サービスや会社の

立ち上げなど、ビジネスは急速に変化している。

マーケティング手法や技術も進化しつつある

CMS導入の結果、デザインやUI、ワークフローを

変更しにくくなるのは本末転倒

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

まとめ:貯めるべきはコンテンツ。システムではない

変更に強いCMSを選ぶ

サイト構造やデザインテンプレートの変更・テス

トをシミュレートし、時間とコストを下げておく

乗換えを想定しておく

構造化されたコンテンツを取り出す方法を選定・

導入前に確認しておく

CMSを無理に一本化しない。Best of Breed戦略

(サイトごとに最適なCMSを入れる)も検討を

実はアプリを作ったほうが早い場合も

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

ご清聴ありがとうございました

ご意見・ご感想・ご質問は「実践CMS★IA」までhttp://www.cms-ia.infoより詳しい内容に関しては、他の著書もご参照ください(次項)

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© 2009 Makoto Shimizu 22

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

講演

『納期半減・利益増加で経営を支えるIT部門実現』アシスト、ITQ博2005『Toward Single-Sourcing: Lessons Learned from DAM Implementation』 EMC、Momentum 06『攻めのコンテンツ管理』 Microsoft、ECM Conference 2007『最先端のコンテンツ活用セミナー』 EMC、2007『Web開発者も知らないPDF活用の実際』Adobe、MAX Conference 2007『CMSからECMへ~本当に管理すべきコンテンツは何か』ソシオメディア、DESIGN IT! 2007『クロスメディア時代のデジタル資産管理』日本印刷技術協会、2007『CMSは何年間使えるのか?コーポレイトサイトにおけるCMS導入のすべてを教えます』 日本ウェブ協会、CMS Conference 2008『CMS発注のコツ』 ロフトワーク、CMSセミナー2009

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

執筆

MdN Web STRATEGY『実践CMS導入・運用ガイド』

http://www.mdn.co.jp/content/blank/101/149/1. CMSの要件は何を定義すべき?

2. ツールの評価から運用上の問題点を見極めよう

3. CMSで解決できる分類・ナビゲーションの課題とは

4. ドキュメント管理で生産性をUP5. ワークフローの本当の意義とは

6. 資産としてのテンプレート

7. 複雑化するサイト配信

8. DAMとCMSでシングルソースを実現

9. コンテンツ移行をスムーズに進めるためのプランニング

10. 使いやすさの最先端?気になる3種類のCMSをレビュー

11. SOA流のCMS連携術

12. ECMの本命?ようやく動き出したOracleのCMSを徹底レビュー

13. CMSの真価はコンテンツの構造化にあり

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ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

執筆

Web担当者Forum『ステップ式!CMS活用はじめの一歩』http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/2499

1. コンテンツの理解から始める導入準備

2. ベンダーよりもCMSに詳しくなる!

4つのステップで進めるCMSの情報収集

3. CMS導入の提案を社内で通すための7つの説得手法

4. RFPでは失敗する? CMSをうまく選ぶためのチェックリスト

5. CMSの可能性を最大化するためのWeb担当者の心得

6. CMS導入でのコンテンツ移行を成功させるポイント

7. CMS導入はゴールではなくスタート、その「運用」の秘訣とは

『Webのレビューに便利なオンライン付箋ツール』http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/20/4875

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© 2009 Makoto Shimizu 25

ブランド、プロフィット、コスト、デザインを追及するコンテンツ管理とは

執筆

ロフトワーク WebEXP.jp『CMSとIA〜デジタル時代を生き抜く情報整理術』

1. CMSとIAの接点:溢れる情報を整理しようhttp://www.webexp.jp/feature/200811/20081125_cmsia1.html

2. コンテンツ管理の本質:リポジトリとはhttp://www.webexp.jp/feature/200902/20090203_cmsia2_1.html

3. 大量の音楽ファイル(MP3)をCMS流に管理するhttp://www.webexp.jp/feature/200906/20090629_cmsia3.html