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クイック・リファレンス OPRO X Designer クイック・リファレンス 日本オプロ株式会社 OPRO X Designer 1

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クイック・リファレンス

OPRO X Designer クイック・リファレンス

日本オプロ株式会社

OPRO X Designer

1

クイック・リファレンス

目次

1. このドキュメントについて ...............................................................................................................3 2. OPRO X Designer について ..........................................................................................................4

2.1. OPRO X Designer とは .........................................................................................................4 2.2. インターフェイス...................................................................................................................4 2.3. 使用する OPRO X Server を URL で指定.................................................................................5

3. サンプルテンプレートについて.......................................................................................................6 3.1. sample01.oxt.......................................................................................................................6

3.1.1. 枠線・Layout ...............................................................................................................7 3.1.2. Shape・Line .................................................................................................................7 3.1.3. 文字の表示方法 ..........................................................................................................8 3.1.4. 画像の表示.................................................................................................................8 3.1.5. コンポーネントの透かし .................................................................................................8 3.1.6. バーコード ..................................................................................................................9 3.1.7. ページナンバー...........................................................................................................9 3.1.8. Layout のサイズ ......................................................................................................... 10 3.1.9. Graph....................................................................................................................... 10 3.1.10. ドキュメントの生成日時................................................................................................ 10

3.2. 簡単な連続帳票の作成 ...................................................................................................... 11 3.2.1. Dataset .................................................................................................................... 12 3.2.2. DatasetTable ............................................................................................................. 14

3.3. sample02.oxt..................................................................................................................... 18 3.3.1. Header/Footer について ............................................................................................. 19 3.3.2. 小計/総計について.................................................................................................... 19

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

1. このドキュメントについて ここでは、OPRO X Server のサンプルテンプレート、および OPRO X Designer の初歩的な操作方法に

ついての説明を中心に記載します。事前に OPRO X Server のセットアップを完了してください。

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

2. OPRO X Designer について 2.1. OPRO X Designer とは OPRO X Designer は、OPRO X Server 用テンプレートを作成するための、専用開発ツールです。OPRO

X Server に接続されたデータベースの情報や、WEB 上の情報などを元に、さまざまな帳票や画面の設

計が可能です。作成したテンプレートファイルは拡張子「.oxt」の XML ファイルとして保存されます。

OPRO X Server で使用するためには、特定のディレクトリ※1 に保存する必要があります。

※1 OPRO X Server インストールディレクトリ以下 /conf/ODCAW.xml の、IN_FILE 要素内で指定され

ているディレクトリ

2.2. インターフェイス OPRO X Designer の画面構成は以下のようになります。

コンポーネントツールバーで選択した各種コンポーネントを、編集エリアに配置することにより、簡単にデ

ザインすることができます。

各コンポーネントのプロパティは、プロパティエディタで変更します。また、エクスプローラで、テンプレー

ト全体のツリー構造を確認・変更することができます。

メニュー

コンポーネントツールバー ファイル/編集ツールバー

編集エリア

エクスプローラ/

プロパティエディタ

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

2.3. 使用する OPRO X Server を URL で指定 オプションメニューから「環境設定」を選択すると、Options ダイアログが開きます。

「CGI/Servlet URL」のドロップダウンには、OPRO X Server のゲートウェイとなる CGI(もしくは Servlet)の URL を指

定します。ここに複数の URL を登録することができますので、開発用、本番用の OPRO X Server を切り替えるなどと

いう使い方も可能です。

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

3. サンプルテンプレートについて サンプルテンプレートは、製品 CD 内「sample」以下に収録されています。

3.1. sample01.oxt

ファイル/編集ツールバーの開くボタン を押下し、「sample01.oxt」を開きます。

プレビューボタン を押下すると、OPRO X Browser が起動し、以下のような OPR ファイルを表示しま

す。また、オプションメニュー → 環境設定の「Preview Format」で、プレビューするフォーマットを変更

することができます。

sample01.oxt は、代表的なコンポーネントの表現を羅列したもので、2 つの Layout で構成されています。

次項で、各表現について説明します。

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クイック・リファレンス

3.1.1. 枠線・Layout

Label コンポーネントの Frame やフォントの色、

Layout などについてのサンプルです。

Frame プロパティエディタの General で設定します。

コンポーネントの枠線の太さ・色を指定します。

また、四辺のどれを有効にするかを指定します。

Custom - Layout

プロパティエディタの Custom で設定しま

す。コンポーネント内のどの位置に文字

を表示するかを指定します。また、コンポ

ーネントの色を指定します。

3.1.2. Shape・Line Shape コンポーネント、Line コンポーネントのサンプル

RoundRect は、

OPRO X Designer

Font

プロパティエディタの Font

で設定します。

フォントの種類、フォントの

大きさ・フォントの色を指定

します。また、取り消し線・

太字・下線・斜体を選択

することもできます。

です。

Rectangle(長方形)

Ellipse(楕円形)

Line コンポーネント

RoundRect(丸みを帯び

た長方形)

四隅の角の丸みを、別々に指定できます。

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クイック・リファレンス

3.1.3. 文字の表示方法

プロパティエディタの、Custom で設定します。

Line interval 行間調節

Character interval 文字間調節

TAB size タブ文字のサイズを指定

プロパティエディタの、Custom で設定します。

Auto size 文字のサイズに合わせてコンポーネント

のサイズを自動調節

Word wrap 自動的に改行

Equalize 文字を均等に表示

Fit コンポーネントのサイズに合わせて文字

を縮小

3.1.4. 画像の表示 Image コンポーネントで、画像(PNG/JPG/BMP/GIF)を埋め込むことができます。画像データは、ローカ

ル、URL、データベースから取得することが可能です。

プロパティエディタの、Custom で設定し

ます。

3.1.5. コンポーネントの透かし プロパティエディタの General で、Transparent にチェックできるコンポーネントは、透過にすることが可能

です。この例では、Image コンポーネント上に Transparent の Label を配置しています。

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クイック・リファレンス

3.1.6. バーコード CODE39、EAN-8、EAN-13、JAN-8、JAN-13、ITF、UPC-A、UPC-E の 9 種類のバーコードを使用することができ

ます。この例では、EAN-8、EAN-13 を除く7種類のバーコードを配置しています。

データは Static(固定)のほか、データベース、ユーザリクエストにより取得することができます。

プロパティエディタの、Settings で、Base Width を指定

することにより、バーコードの幅を変更することができ

ます。

3.1.7. ページナンバー

各 Layout の右下に、Page Number コンポーネントを配置していま

。これにより、ページ数を表示することができます。

プロパティエディタの Settings で、以下の各設定が可能で

Apply To Document 場合に、

ジ数を指定

Value 書式を指定

す。

Print on first page 最初のページからページ数を表示

Print on last page 最後のページにページ数を表示

複数レイアウトにまたがる

全体のページ数を表示

Numbering Start at 始まりのペー

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クイック・リファレンス

3.1.8. Layoutのサイズ sample01.oxt は、2 つの Layout で構成されています。Layout1 は A4

サイズ、Layout2 は高さ 18.8cm×幅 13.4cm のカスタムサイズとなって

おり、これは Layout のプロパティで設定することができます。Layout の

プロパティを表示するには、編集エリア上の何もない場所(コンポーネ

ントが配置されていない場所)で右クリックし、「プロパティエディタ」を選

択してください。

3.1.9. Graph

Layout2 には、Grapch コンポーネントが配置されています。

データは Static(固定)の他、データベースから取得するこ

とが可能です。また、この例では PLOT(折れ線グラフ)と

BAR(棒グラフ)を重ねた表現をしています。

Data の Type が Static(固定)の場合は、「Display Graph」ボタ

ンを押下することにより、OXD 上でグラフの内容をプレビュー

することができます。

3.1.10. ドキュメントの生成日時 DateTime コンポーネントを配置することで、ドキュメントの生成日時を表示することができます。

プロパティエディタの「Format」で、書式を選択、または手入力することができます。

Kind 日付(Date)、時間(Time)、日付と時間(DateTime)の

いずれかを指定します。

Date 日付の書式を指定します。

Time 時間の書式を指定します。

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クイック・リファレンス

3.2. 簡単な連続帳票の作成 サンプルのデータベースを使って、簡単な連続帳票を作成します。ここでの手順は、新規のテンプレート上でお試

しください。

Tips1 : データベースの接続設定について

opro_trial.mdb との ODBC 接続

データベースを使用するには、OPRO X Server との接続設定が完了している必要があります。

下記に、サンプルデータベースとの接続設定の手順を説明します。

ODBC の設定

1. コントロールパネル → 管理ツールで、「データ ソース (ODBC)」を開きます。

2. ODBC データソース アドミニストレータの、システム DSN タブで、「追加」ボタンを

押下します。

3. データソースのドライバに、「Microsoft Access Driver (*.mdb)」を選択し、「完了」を

押下します。

4. データソース名に「opro_trial」と入力します。

5. データベースの「選択」ボタンを押下し、ローカルの opro_trial.mdb を指定します。

6. 「OK」ボタンを押下します。

OPRO X Server の設定の確認

1. OPRO X Server インストールディレクトリ以下の「conf」にある「ODCAW.xml」を、

テキストエディタ等で開きます

2. <ODCS>要素以下の<DATABASES>要素以下に、下記の設定を作成します。

<DATABASE>

<Name>opro_trial</Name>

<Type>Access</Type>

<URL>jdbc:odbc:opro_trial</URL>

<Driver>sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver</Driver>

<UserID/>

<Password/>

<Connections>1</Connections>

</DATABASE>

3. 設定後、ODCAW.xml を保存し、OPRO X Server を再起動します。

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クイック・リファレンス

3.2.1. Dataset Dataset は、データベースからデータを取得するために配置するコンポーネントです。

3.2.1.1. Dataset の配置

コンポーネントツールバーで、Data Access

タブ内の Dataset を選択します。

編集エリア上をクリックすると、配置されます。

3.2.1.2. クエリの作成

配置した Dataset をダブルクリックすると、OSMS Login ダイアログが開きます。これは、データベースのスキーマ情報

を管理している OPRO X Server サービスへのログインです。以下の User Name/Password を入力します。

User Name : admin

Password : admin

ログインに成功すると、Query Builder が起動します。これは、クエリの作成を行うためのツールです。

Query Builder

次に、画面左のツリーで、Access を選択し、「opro_trial」を選択すると、Database Login ダイアログが開

きます。これは、データベース(ここでは opro_trial.mdb)へのログインです(opro_trial.mdb に User

Name/Password は設定されておりませんので、入力する必要はありません)。

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

データベースへのログインに成功すると、参照できるテーブルが表

示されます。opro_trial.mdb では「社員マスタ」「部署マスタ」の 2 つ

を用意しております。

使用するテーブルをダブルクリック、もしくは画

面右側にドラッグ&ドロップすることにより、フィー

ルドが表示されます。ここでは「社員マスタ」を使

用します。

追加したフィールドを選択

する場合はここをクリック

全てのフィールドの追加

使用するフィールドをダブルクリック、もしくはドラ

ッグ&ドロップで選択します。ここでは「全てのフィ

ールドの追加」ボタンを使用して、全てのフィール

ドを追加します。

追加されたフィールドを削除するには、右図の場

所をクリックしてフィールドを選択した状態で右クリ

ックし、「削除」を選択します。

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

「SQL の表示」ボタンで、作成した SQL を参照す

ることができます。

集エリア上をドラッグして、適当な大きさで配置します。

結果の表示 SQL の表示 また、「結果の表示」ボタンで SQL の結果を参照

することができます。

(「Save in CSV Format」ボタンで結果を CSV で保

存することもできます)

クエリ完成後、OK ボタンを押下し、Query Builder を終了します。

以上で、Dataset の準備は完了です。

3.2.2. DatasetTable DatasetTable は、データベースを使用した、連続領域を持つ表を作成する際に使用するコンポーネントです。使用

するには、関連付ける Dataset が必要です。

3.2.2.1. DatasetTable の配置

コンポーネントツールバーで、Data Access

タブ内の DatasetTable を選択します。

OPRO X

マウスでドラッグ

Designer

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クイック・リファレンス

OP

Tips2 : DatasetTable の構造・選択方法について DatasetTable は階層構造になっており、コンポーネント自体の上に Band があり、その上に Column があ

るような構造になっています。

また、DatasetTable は、その上に別のコンポーネントを配置して使用することが多いため、DatasetTable 上で

のドラッグ操作などを考慮し、単にクリックしただけでは選択できないようになっています。

Column の選択方法:

Explorer で選択するという方法の他に、キーボードの Alt キーを押しながら Column をクリックすると、選択す

ることができます。

※Column を選択した状態で、キーボードの Esc ボタンを押すと、

Column → Band → コンポーネント全体と選択が切り替わります。

Band の選択方法

Explorer で選択するという方法の他に、下図の辺りをドラッグすることにより選択できます。

コンポーネント自体の選択方法

Explorer で選択するという方法の他に、コンポーネントの境界線を含むようにドラッグすることにより選択でき

ます。

RO X Designer

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クイック・リファレンス

3.2.2.2. Dataset との関連付け

DatasetTable の プ ロ パ テ ィ の 、 Custom タ ブ に あ る

「Dataset」で、使用する Dataset を選択します。

3.2.2.3. 適切な大きさに変更

DatasetTable は、取得したデータの件数だけ連続領域に表示しますので、より少ないページ数で表示

するためには、Bandの高さやDatasetTable自体の高さを調節する必要があります。この例で使用してい

る「opro_trial.mdb」には 50 件のデータが入っており、作成した Dataset のクエリは全件検索になっている

ので、出力結果には 50 件のデータが入ります。

以上を考慮して、DatasetTable の大きさを適切に変更してください。(コンポーネントの選択方法につい

ては、前述の Tips2 を参照してください)

ま た 、 DatasetTable の 高 さ や

Band の高さを変更する際、図の

ように「何行表示できるか」を表

すガイドが表示されます。

この図では 10 行となっているの

で、このサイズでプレビューした

場合、50 件のデータ件数であ

れば 5 ページのドキュメントが作

成されることになります。

3.2.2.4. データの配置

DatasetTable 上に、必要なデータを配置していきます。

Column 上にドラッグ&ドロップ

Dataset を選択し、フィール

ドを Column 上にドラッグ&ド

ロップして下さい。

(Column 上に Label コンポ

ー ネ ン ト を 置 き 、 Data の

Type を Datasbase にすると

いう方法もあります)

OPRO X Designer

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クイック・リファレンス

3.2.2.5. 罫線を付ける

DatasetTable のプロパティの「Rule」で、Frame を一括設

定することができます。これにより、罫線を付けることがで

きます。

3.2.2.6. プレビューする

プレビューボタン を押下すると、OPRO X Browser が起動し、以下のような OPR ファイルを表示しま

す(OPR フォーマットでのプレビュー時)。

次項からは、同じデータを使用した sample02.oxt についての説明をします。

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クイック・リファレンス

3.3. sample02.oxt sample02.oxt は、前述の Dataset と DatasetTable を使用した簡単な連続帳票のサンプルです。

sample02.oxt を開き、プレビューボタン を押下すると、OPRO X Browser が起動し、以下のような OPR

ファイルを表示します(OPR フォーマットでのプレビュー時)。

OPRO X Designer

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OPRO X Designer

3.3.1. Header/Footerについて sample02.oxt では、各種のヘッダ/フッタを使用しています。これは、DatasetTable のプロパティの Custom タブで設

定することができます。

sample02.oxt では、「部署番号」というフィ

ールドでグルーピングをし、そのヘッダ/フ

ッタを表示しています。

Page Header :各ページの DatasetTable の先頭に表示されます。

Page Footer :各ページの DatasetTable の末尾に表示されます。

Report Header :DatasetTable の先頭に一度だけ表示されます。

Report Footer :DatasetTable の末尾に一度だけ表示されます。

Column Header :各カラムの見出しを表示します。

Group Header :グループの先頭に表示されます。

Group Footer :グループの末尾に表示されます。

また、出力したドキュメント上で、どの部分が何の Header/Footer なのか確認できるようなデ

ザインになっています。

3.3.2. 小計/総計について AggregateFunction コンポーネントを使用することにより、小計と総合計を表示しています。

AggregateFunction は、Report Header、Report Footer、Group Header、G

ントで、データをトータルで見て、その合計(SUM)、最大値(MAX)、

(COUNT)を表示することができます。

sample02.oxt では Group Footer と Report Footer に配置し、それぞれグル

を表示しています。

AggregateFunction

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roup Footer のみで使用できるコンポーネ

最小値(MIN)、平均値(AVG)、項目数

ープごとの小計、レポート全体の総合計