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びゅうフォレスト喜連川One’ sOne’ s ドリームプラン 設計: 建築家・東出 明 2016.4.28

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びゅうフォレスト喜連川One’sOne’s ドリームプラン

設計: 建築家・東出 明

2016.4.28

(東出明の設計思想)

建物が建つ周囲の自然環境のポテンシャルを最大限生かす方法で計画すれば、自然界にある「もの・生物」のように、無駄なもの、意味のない形に成り得ないと思います。建物を生物に例えるなら、結果として最も効率的なカタチを成し、自然エネルギーを活用しながらその建物に時を過ごす人たちに「自然な居心地の良さ」を与えることになるはずです。そのカタチはその地にマッチして結果として美しいものになっていきます。私は、自然と同様に、無駄がなく、形に意味のあり、そして、個性ある美しいものを創り出したいと考えています。

(びゅうフォレスト喜連川One’sOne’sのドリームプランづくりに際して)

先ず、現地に幾度と足を運びました。びゅうフォレスト喜連川One’sOne’sは、太古の昔から風雨に晒されて作り出された自然な丘の形状を残して住宅地に造成されました。かつては人々が生活するために、人の手を入れて里山となった後にその役割を終えて、住宅地として今新しい舞台に生まれ変わります。また、街が持つ自然の傾斜の美しさに加えて、保存緑地や田畑が街を包み込んでいます。自然のカタチが自然に包まれています。その周辺自然をこの小高い丘の街から借景し、自然地形に合わせた住宅づくりをテーマとなりました。

(ドリームプラン3棟について)

宅地が平坦で50坪程度に造成された一般的な郊外ニュータウンとは異なり、この街での住宅はなかなかイメージしにくいと思いました。平坦な宅地もあり、微妙な起伏がある宅地、急傾斜の宅地等々、びゅうフォレスト喜連川One’sOne’sの宅地形状の特徴に加え、平均宅地規模が110坪を超える規模です。自然地形の宅地に馴染みがなく、大きな宅地規模にも不慣れな方が現地でどんな住宅が建つのだろうと悩むことだろうと思いました。そこで、最もイメージしにくいであろう、3つの宅地を選びました。北東傾斜ながら緩傾斜と急傾斜が混在している宅地、南東傾斜が急な宅地、2区画セットの200坪を超える大きな宅地の3つです。ドリームプラン作成にあたっては、この3つの宅地に住まう方のライフスタイルを想定しなければなりません。幸い、One’sOne’sに先駆けて販売をしていた「さくらの丘」の購入者像をレクチャーされてましたので、基本は「週末利用、別荘利用」

の住まい方としました。住宅展示場で見られる総2階風の大きなプランは作成していません。定住利用のライフスタイルの方は、それぞれのプランに2階にゆとりを持たせたりすればイメージが付きやすいと考えたからです。無駄を省く、必要な間取りに広さや空間を十分に確保する、そのバランスを考えたつもりです。日頃目にするハウスメーカーの間取りと異

なる点は多々ありますと思います。新居のイメージづくりのヒントを織り交ぜてあります。皆さまのドリームを膨らませる一助となってくれるものと思います。

建築家 東出 明

建築家・東出明氏が作るドリームプラン