令和元年度「川崎市木材利用促進フォーラム」総会 - kawasaki ·...

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令和元年度「川崎市木材利用促進フォーラム」総会 1 開 会 〇市長挨拶 ○会長挨拶 〇感謝状贈呈 ・小田急電鉄、小田急不動産 ・宮崎県 2 議 事 ○新規委員の紹介 ○平成30年度 活動報告 ○令和元年度 事業計画(案) 3 特別講演 「森林資源の増加が及ぼす影響と木材利用の必要性」 東京大学名誉教授 太田 猛彦 「国産材を用いた都市の木造化」 株式会社シェルター 常務取締役 安達広幸 4 情報提供 ○「ウッド・チェンジの推進について」 林野庁木材利用課 木造公共建築物促進班 課長補佐 小木曽純子 〇「木造建築に係る補助制度について」 国土交通省 住宅局 住宅生産課 木造住宅振興室 課長補佐 一重 喬一郎 5 閉 会 ○その他(事務連絡・質疑応答) ○副会長挨拶 日 時:令和元年7月10日(水) 15:30~17:00 場 所:ラゾーナ川崎プラザソル

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Page 1: 令和元年度「川崎市木材利用促進フォーラム」総会 - Kawasaki · 木育活動への協力等 区役所木質化支援、 津 宮崎県(高 ② 高津区役所の

令和元年度「川崎市木材利用促進フォーラム」総会

次 第

1 開 会

〇市長挨拶

○会長挨拶

〇感謝状贈呈

・小田急電鉄、小田急不動産 ・宮崎県

2 議 事

○新規委員の紹介

○平成30年度 活動報告

○令和元年度 事業計画(案)

3 特別講演

「森林資源の増加が及ぼす影響と木材利用の必要性」 東京大学名誉教授 太田 猛彦

「国産材を用いた都市の木造化」 株式会社シェルター 常務取締役 安達広幸

4 情報提供

○「ウッド・チェンジの推進について」 林野庁木材利用課 木造公共建築物促進班 課長補佐 小木曽純子

〇「木造建築に係る補助制度について」

国土交通省 住宅局 住宅生産課 木造住宅振興室 課長補佐 一重 喬一郎

5 閉 会

○その他(事務連絡・質疑応答)

○副会長挨拶

日 時:令和元年7月10日(水)

15:30~17:00

場 所:ラゾーナ川崎プラザソル

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国産木材利用に関する感謝状の贈呈について

1. 目 的

本市では、民間建築物における国産木材利用を促進するため、平成 27年 10 月に「川崎

市木材利用促進フォーラム」を設置し、取組を進めている。

その取組を一層進めるため、市内建築物(家具・備品を含む)の新築等において、積極的

に国産木材を取入れ、木の価値の普及に寄与することで、本市の木材利用促進の取組に

大きく貢献した事例に対し感謝状を贈呈する。

併せて、その事例を広く発信し、木材利用の一層の普及・啓発を図るものである。

2. 対象者

① 小田急グループ(株式会社小田急電鉄・小田急不動産株式会社)

(ネスティングパーク黒川:神奈川県産木材、CAF & SPACE L.D.K)

〇発信効果の高い施設における積極的な木質化、PR

② 宮崎県(高津区役所木質化支援、木育活動への協力 等)

〇高津区役所の一部を木質化する際の企画支援やワークショップでの協力等

別 紙

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3. 各対象者の事例概要

① 株式会社小田急電鉄・小田急不動産株式会社

(ネスティングパーク黒川)

小田急多摩線黒川駅前に建設されたシェアオフィスを核として木造複合施設で、

その他に飲食店、芝生広場、コンビニを併設。「働く、遊ぶ、暮らすのあいだ。」をテー

マとして、住まいの近くで働くことができる新たな仕事環境に加え、周辺の地域資源と

連携を図りながら、地域コミュニティ拠点を目指している。

場 所:麻生区南黒川4

構造等:木造、地上1階建て、延べ面積447㎡

木 材:愛媛近県、北関東 産材木材

<外観> <ワークスペース内装(デスク部分)>

(CAF & SPACE L.D.K)

旧事務所をコンバージョンし、コミュニティカフェを中心に、レンタルスペース、ワー

クスペースを併設、外構部やカフェの内部を木質化。地域の住民が気軽に集い、寛

げる憩いの場所として、地域コミュニケーションの育みに貢献している。

場 所:麻生区栗平2-1-6

構造等:地上2階建て、延べ面積216㎡

木 材:神奈川県(津久井・丹沢・箱根)産木材

<店舗入り口> <カフェの内装>

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② 宮崎県(高津区役所木質化支援、木育活動への協力等)

高津区役所のキッズスペースを木質化する際の企画支援から木育ワークショップ

の講師手配、また、ラゾーナ川崎での木育イベントについても企画から講師派遣まで

協力いただくなど、本市の木材利用促進の取組に大きく貢献。

≪高津区役所での取組≫

<木質化キッズスペース> <高津区役所木育ワークショップの様子>

≪ラゾーナ川崎での取組≫

<木育イベントの様子>

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(1)総会

○日時・場所:平成 30年7月 10 日(火)15:15~17:00、

ソリッドスクエア地下1階ホール

○参加人数:フォーラム会員 85 名

○内 容:平成 29 年度活動報告、平成 30 年度事業計画、

感謝状贈呈、情報提供、特別講演※

※講演者:林野庁長官 牧元 幸司

(一社)木と住まい研究協会 会長 平田 恒一郎

(2)作業部会(合同部会) ①目的

建築物等への木材利用に関するユーザーからの相談窓口

開設に向けた検討を行うとともに、森林環境譲与税の活用に

向けた情報共有、意見交換を行う。

②開催概要

○日 時:平成 30 年 12 月 18 日(火)14:00~16:30

○場 所:川崎市役所第4庁舎 第6・7会議室

○参加人数:フォーラム作業部会会員 26 名

○議 事

【相談窓口創設検討】

会員同士が意見交換しながら窓口開設への課題整理す

ることを目的に、ワークショップ形式で実施。

<ワークショップでの主な意見>

・木材利用に関して、コストや体験イベント、木材の流

通等様々な相談が想定される。

・サプライヤー一覧のより効果的な活用が必要

・フォーラム会員の木材に関する知識の底上げが必要 等

【森林環境譲与税活用検討】

今年度から譲与開始予定される森林環境譲与税を活用

した事業について、情報共有を図った。

(3)運営委員会 ○日時・場所:平成 31年3月 27 日(水)15:30~17:00、

川崎フロンティアビル 2階 会議室3

○参加人数:40 名

○内 容:平成 30 年度活動報告、平成 31 年度事業計画(案)、

事例発表

○事例発表:(株)川崎住宅(国産木材を活用した木造店舗)

(一財)川崎市まちづくり公社(小杉小学校の木質化)

〇(株)Tree to Green による木育イベント開催

お箸作り体験等の木育ワークショップを実施。(7~10 月)他

〇メールマガジン配信

国や市、会員の取組の情報共有等を図るため、定期的なメール

マガジン配信(計8回、延べ 60 団体より情報提供いただく)

(1)秋田杉利用施設視察ツアー(10月 18~19 日) ○目 的:秋田杉の特徴や生産背景の理解、木材利用技術の

向上、企業間交流等を図ることで、都市部の木材利用の一

層の促進につなげる。

○参 加 者:川崎市木材フォーラム会員 計 19 名

○主な視察先:秋田空港ターミナルビル、秋田県立国際教養大学、

アスクウッド(製材工場)、秋田市役所・秋田県庁正庁、秋

田県立大学・木材高度加工研究所、道の駅ふたつい 他

計 13 か所

このほか、秋田県内企業との意見交換会では、秋田公立美術

大学 小杉栄次郎教授による「ノーザンステーションゲート秋

田プロジェクトの取り組みについて」の講演を行った。

(2)小杉小学校 完成視察会(2月 13 日) ○参 加 者:フォーラム会員、設計士ら(計 68 名)

○建物概要:鉄骨造一部RC造 5階建て

延床面積 11,420 ㎡(最大 30 教室)

○使用木材:0.0255 /㎡使用(目標値の約 2.5 倍)

○木材産地:秋田県産(外装壁材、家具等)、宮崎県産(内装材)、

神奈川県産(体育倉庫構造材)等

○内 容:現地視察、秋田県・宮崎県による木材の紹介

栄光学園新校舎 見学・講習会(12月 10 日) ○参 加 者:フォーラム会員、設計士(計 33 名)

○建物概要:木造・軸組構法、RC造のハイブリット構造

○講 師:(株)日本設計 岩村雅人氏、吉岡紘介氏

○内 容:構造計画説明、木工事説明、施設見学 等

○主な意見:「詳細図面を使ったオープンな内容で勉強になった。」等

平成30年度 フォーラム活動報告 資 料 1

1.会議等開催経過

4.その他の主な取組

ワークショップの様子

感謝状贈呈

保育園での WSの様子 運営委員会

2.取組① 木材利用施設の視察

秋田県立国際教養大

アスクウッド(製材工場)

小杉小学校 昇降口

3.取組② 都市部木材利用事例講習会

視察の様子 ワークショップでの意見

特別講演

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平成30年度 川崎市の取組報告 資料2-1

(2)木工技術講座等●木工技術講座「木の扱い方から学べるスツール作り教室」(中原工房) ・目的:椅子づくりを通して経験豊富な職人から木材利用の意義、道具・機械などの木工技術、

CNCルーター等の応用技術を学び、木育だけでなく木材利用に関する人材育成を図る。

・開催:平成 31 年1月 16 日

~2月 16 日(全 4 回)

・参加:4組 7名

(材料費 3,000 円)

・内容:木の特性・道具の使い

方/設計/加工、組立、

CNC ルーターでの装飾 等

(3)木育・普及啓発事業

●「森と木のことを学ぼう 奥多摩ツアー」

(11 月 23 日、19 人参加)・内 容:間伐体験、木工所見学、山と森の講義、まな板作り体験

・主な意見:「子どもと木のことを学べるのはとても良かった」

●木製小物づくりワークショップ (12 月 16 日、64 組 129人参加) ・内 容:ラゾーナ川崎でクリスマス飾り・ペン立て作成 WS

・主な意見:「木材に触れる機会がないので親としてありがたい」

1 Wood-Education 推進事業

(1)木質化改修、木製プロダクトの製作

●高津区役所 木質化改修(2月完成)

①市民ホール キッズスペース・シェルフの木質化改修

〇目的:区役所が抱える「暗い印象」「市政資料コーナーが

使いづらい」等の課題に対し、木質化を通じてサ

ービス向上を図り、併せて広く木の効果の普及及

び木製品市場活性化を図る。

〇内容:区役所のワーキングと連携して、キッズスペー

ス、シェルフを木質化し、木製ベンチ4台(宮崎

県より寄贈)を導入

②木工ワークショップ(2月 18 日)

・内 容:かんなくずで作るウッドフラワー作り

端材で作るコロコロカー作り

・参加者:高津区民、近隣保育園園児ら 72 人

●臨海部キングスカイフロント 木製屋台製作(2月完成) ※VUILD(株)と連携

・目 的:殿町地区の企業が参加し、ワークショップ形式で木製屋台の機能・デザインの検討・

製作を行い、企業間交流を図る。

・活用方法:通常時はカフェで使用し、イベント時は地区内の企業に貸出す等自由に活用。

・屋台概要:多摩川上流「檜原村」の木材を使用、移動時は縮めて折畳み可能。

・WS開催:①設計 WS:12 月 19 日 9 人 ②製作 WS:1月 25 日 11 人 ③組立 WS:2月 1 日 8 人

●障害者向け木製机の個別製作対応に向けたモデル事業 ※VUILD(株)と連携

・目的:福祉分野での木材利用の普及を

図る(車いす利用者2組を対象にモデ

ル事業実施)。

・概要:市のウェルフェアイノベーション

事業(福祉課題解決のための異業種連

携)と連携し、障害者の症状の程度毎

に個別対応したオーダー製作を、家具

等の大きな製品にも展開する。

キッズスペース

対象者へのヒアリング

標準型設計

個別設計

3 国産木材利用事例の紹介

本市内の国産木材を利用した事例を紹介することで、効果的

な情報発信・普及啓発及び一層の国産木材の利用促進を図るた

め、国産木材を活用した建築物等の事例の情報を募集、紹介を

行う。

≪事例の募集概要≫

募集方法:市 HP にて、事例紹介シートの募集を随時実施

対象物件:市内建築物等で、国産木材を利用した新築等または木質化改修等を行ったもの

(用途、竣工年、公共・民間の別は問わない。)

事 例 数:48 件(令和元年7月2日公表時点)

※事例マップについては、資料2-2参照

木製屋台 設計 WS 組立 WS

1 階ホール

木工ワークショップ

ラゾーナ川崎での WS の様子

間伐体験

講義の様子 加工・製作の様子 製作したベンチ

2 九都県市首脳会議での提案

・平成 30 年 11 月 第 74 回九都県市首脳会議開催 首都圏における木材利用の促進に向けた取組

について、首都圏連合協議会において検討することを川崎市長が提案。木材利用の促進に向

けた現状と課題を共有し、首都圏における木材利用の促進策を検討するため、「首都圏におけ

る木材利用促進に向けた検討会」を発足。

・平成 31 年2月 第1回検討会開催 木材利用量の目標値設定、共同の木育イベント実施、自治体間連携の3つの議題を中心に今後検討を進めることとした。

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令和元年度 事業計画(案)

1. フォーラムの取組 3. 川崎市による取組

(1)木材利用の支援体制の構築○木材利用の需要拡大を図るため、相談窓口を試行的に設置し、支援体制を構築する。

○相談窓口において対応可能な事業者を円滑に相談者に提示できるよう、サプライヤー毎に事業者情報を整理。

○令和元年9月に窓口開設を予定。

(2)事業者への木材利用普及○目的・木材利用に関心のあるユーザーの潜在的ニーズの発掘を行う。

○内容・保育事業者や市内事業者など、ユーザーを対象に、フォーラム会員と連携し、木材利用の参考となる施設を効率的に回れるバスツアー等を実施・普及啓発を推進。・相談窓口の取組等と連携し活用し、民間の事業化を促進。

建設・改修を予定している

オーナー・設計者

相談窓口

想定Q2どんな木があるのか想定Q1木を使うかどうか

想定Q3木をどう活用するか

建設・改修を予定している

オーナー・設計者

ビジネスマッチングの機会を創出

フォーラム内での

対応可能な事業者想定Q4木をどうアピールするか

対応可能な事業者を提示

≪想定相談内容≫

保育園事例

オフィス事例

2. 九都県市の取組

4. スケジュール(予定)

(3)公共建築物の木造・木質化○目的・「川崎市木材利用促進に関する方針」に基づく木材利用目標実現を図り、木材利用先進都市として、積極的な木造・木質化を推進する。

○内容・方針に基づく木造化等の推進(小杉小学校:0.0255 /㎡使用他)・木の見せ方等に配慮した木造プロポーザルでの設計者選定実施(年1件程度)

※実施実績:H28 (仮称)生田・生田乳児保育園、H29 中原保育園

小杉小学校 かわさき きたテラス 生田・生田乳児保育園パース

(1)木材利用促進に関する補助制度創設○目的・不特定多数の市民が利用する民間建築物の木質化を支援することで、木の良さのPR及び市民の木材利用に関する意識向上を図り、木材利用促進に寄与する。

○内容・補助対象:木質化にかかる工事費等・対象施設:店舗、集会所等、多数の市民が利用し、発信力

の高い施設(年3件程度)

(2)公共施設の木質化リノベーション○目的・多数の市民が木に触れ、木の良さを感じてもらうため、公共施設の効果的な木質化改修を実施する。

○内容・魅力的で発信力のある改修とするため、プロポーザル形式で案を募集する。(8月下旬頃を予定)・多くの市民が利用し、発信力の高い施設として、今年度は中原区役所で実施 高津区役所キッズスペース

改修前

飲食店

(1)木材利用に関する目標を設定

(2)九都県市連携によるイベントの実施フォーラムとも連携し、川崎駅周辺で木材利用促

進イベントを実施。

(3)自治体間の連携フォーラムにおいて、年1回程度の情報共有を目

的とした「自治体部会」を設置する方向で検討。

令和元年11月6日開催される第76回九都県市首脳会議にて、首都圏における木材利用促進に向けた最終報告に向けて、以下の3つの連携案について9都県市で検討を進める。

木材利用促進イベントイメージ

自治体部会イメージ

4~6月 7~9月 10~12月 1~3月

フォーラムの取組

九都県市の取組

川崎市の取組

総会 作業部会(適宜) 運営委員会

相談窓口開設

公共リノベ 公募

バスツアーの実施

公共リノベ 設計・施工

木質化補助 申請受付開始木質化補助 交付決定・完了報告

第2回検討会(課長級会議)

第3回検討会(課長級会議) 首脳会議

自治体部会設置に向けた検討木材イベント

資料 3

(3)視察・技術講習会等

(4)メールマガジンの発信、国産木材利用事例の紹介等 事例講習会