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引き続き、県議会での審議が続いている。 子どもたちを放射能汚染から守り、原発から自然エネルギーへの転換をめざす女性ネットワークみやぎ 「女性ネットみやぎ」ニュース No.84 2019.3.2 ブログ:joseinet-miyagi メール[email protected] Tel /fax 022‐215-3120 県議会の連合審査会(総務企画委員会と環境生活農林水産委員会の合同委員会)が開かれ、次のことが正式に決まりました。 3月 14 日(木)、議会庁舎5階大会議室にて、連合審査会を開催する。対象案件は「女川原発 2 号機の再稼働の是非に係る県 民投票条例制定の請求について」のみ。委員長は総務企画委員長が務める。審議は総務企画委員 10 名と環境生活農林水産委員 10 名の計 20 名で行う。(両委員会に属さない会派「無所属の会」にも発言を認める。)採決は総務企画委員会で行う。 3 月 14 日連合審査会では、午前 10 時 40 分より多々良哲請求代表者の意見陳述 20 分、引き続き多々良代表を参考人に切り 替えて、質疑応答 20 分を行う。加えて、武田真一郎氏(成蹊大学教授。1.27 決める会学習討論会のときの講師)、河村和徳氏(東北大学 准教授。自民・公明の推薦)を参考人として招致し、それぞれ意見陳述 20 分質疑応答 20 分ずつ行う。議場の傍聴席を 25 席から 38 席に増設し、さらに議会庁舎1階ラウンジのモニター前にも椅子を並べて視聴できるようにする。3 月 14 日連合審査会、15 日本会議 (採決)へ向けて、大切なのは次のことです。 お便り大作戦などで県会議員に働きかけること。 3 月 14 日・15 日おおぜいで傍 聴し民意を示すこと。 県民世論に訴えて議会への注目を高めること最後までできることをやり抜き、頑張りましょう! 21 日には傍聴席が超満員、場外にも 80 人26 日の一般質問では、大内真理さんが登壇 ■2 月 21 日、10 時から 2 月議会が始まりました。条例案が審議されることか ら、受任者としてとりくんだ方など、多数の県民が議会傍聴に駆けつけ 11 万 1743 人の有効署名を議会がどう受け止めるのか、見守りました。この日は、知 事の議案提案と 3 人の代表質問があり、傍聴者は発言の一つ一つをしっかり聞 きとっていました。 ■条例案を提出した村井知事は、条例案について条文の修正すべき点などを 指摘しましたが、付与すべき知事意見を明示しませんでした。 代表質問で、県民投票についての意見を求められると、知事は、「議論に影 響を与えたくない」「賛否を明らかにしないようにした」と話し、「賛否は議会が決 めること」と発言し、「私が賛成とか反対とかいうのは県議会に対して失礼だし、 署名した人にも失礼と考えた。これが私の意見なので、私の意見に対して、【悪 い】とか【いい】とか言うのはやめてほしい。」と、感情的になって答弁をしました。 ■22 日から 28 日までは一般質問が続きましたが、それぞれの議員が練り上げ た質問で、知事や県当局を鋭く追及し、県民投票実現を求めました。 ■大内真理さんは、県民投票に関して、「11 万超の県民の思いを受け止め、 知事は県民投票に前向きであるべき」と迫りましたが、「賛否は明らかにしない」 と言うばかり。「知事の態度は、県民に対してきわめて不誠実です」と、きっぱりと 指摘していました。 ■28 日、藤倉知格議員は「条例案は賛成か反対かの 2 択だが、2 択以外の 意思をくみ取る選択肢を奪う可能性がある。『短期的には原発依存を減らし、 中長期的には原発ゼロにする』というもう一つの受け皿を用意する必要がある」 と述べて知事の考えをただしました。これに対して村井知事は、「県民の多様な 意思を正しく反映させるためには、二者択一では課題がある。しかし、どれだけの 選択肢を追加すれば、投票で県民の意思を正しく反映できるかについては一概 に判断しがたいので、選択肢の扱いについても議会で議論していただきたい」と 述べ、知事自身の考えは明らかにしませんでした。 ■3月 15 日に採択する予定、と言われています。みなさんの地元の県議にぜひ、地元の皆さんから要請してください。まだ、決めかねている議員もいます。 電話や FAX、はがきなどで、私たちの声と運動をしっかりと届けましょう。 28 日の藤倉知格氏は、一般質問で新たな問題提起

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Page 1: 「女性ネットみやぎ」ニュース No - CANPAN FIELDS€¦ · *3月14日(木)、議会庁舎5階大会議室にて、連合審査会を開催する。対象案件は「女川原発2号機の再稼働の是非に係る県

引き続き、県議会での審議が続いている。

子どもたちを放射能汚染から守り、原発から自然エネルギーへの転換をめざす女性ネットワークみやぎ

「女性ネットみやぎ」ニュース No.84 2019.3.2

ブログ:joseinet-miyagi メール:[email protected] Tel /fax 022‐215-3120

県議会の連合審査会(総務企画委員会と環境生活農林水産委員会の合同委員会)が開かれ、次のことが正式に決まりました。

*3月14日(木)、議会庁舎5階大会議室にて、連合審査会を開催する。対象案件は「女川原発2号機の再稼働の是非に係る県

民投票条例制定の請求について」のみ。*委員長は総務企画委員長が務める。審議は総務企画委員 10名と環境生活農林水産委員

10名の計 20名で行う。(両委員会に属さない会派「無所属の会」にも発言を認める。)採決は総務企画委員会で行う。

*3月 14日連合審査会では、午前 10時 40分より多々良哲請求代表者の意見陳述 20分、引き続き多々良代表を参考人に切り

替えて、質疑応答 20分を行う。*加えて、武田真一郎氏(成蹊大学教授。1.27決める会学習討論会のときの講師)、河村和徳氏(東北大学

准教授。自民・公明の推薦)を参考人として招致し、それぞれ意見陳述 20分質疑応答 20分ずつ行う。*議場の傍聴席を 25席から 38

席に増設し、さらに議会庁舎1階ラウンジのモニター前にも椅子を並べて視聴できるようにする。*3 月 14 日連合審査会、15 日本会議

(採決)へ向けて、大切なのは次のことです。 ①お便り大作戦などで県会議員に働きかけること。 ②3月14日・15日おおぜいで傍

聴し民意を示すこと。 ③県民世論に訴えて議会への注目を高めること。最後までできることをやり抜き、頑張りましょう!

21日には傍聴席が超満員、場外にも 80人。

26日の一般質問では、大内真理さんが登壇

■2月 21日、10時から 2月議会が始まりました。条例案が審議されることか

ら、受任者としてとりくんだ方など、多数の県民が議会傍聴に駆けつけ 11 万

1743 人の有効署名を議会がどう受け止めるのか、見守りました。この日は、知

事の議案提案と3人の代表質問があり、傍聴者は発言の一つ一つをしっかり聞

きとっていました。

■条例案を提出した村井知事は、条例案について条文の修正すべき点などを

指摘しましたが、付与すべき知事意見を明示しませんでした。

代表質問で、県民投票についての意見を求められると、知事は、「議論に影

響を与えたくない」「賛否を明らかにしないようにした」と話し、「賛否は議会が決

めること」と発言し、「私が賛成とか反対とかいうのは県議会に対して失礼だし、

署名した人にも失礼と考えた。これが私の意見なので、私の意見に対して、【悪

い】とか【いい】とか言うのはやめてほしい。」と、感情的になって答弁をしました。

■22日から 28日までは一般質問が続きましたが、それぞれの議員が練り上げ

た質問で、知事や県当局を鋭く追及し、県民投票実現を求めました。

■大内真理さんは、県民投票に関して、「11 万超の県民の思いを受け止め、

知事は県民投票に前向きであるべき」と迫りましたが、「賛否は明らかにしない」

と言うばかり。「知事の態度は、県民に対してきわめて不誠実です」と、きっぱりと

指摘していました。

■28日、藤倉知格議員は「条例案は賛成か反対かの 2択だが、2択以外の

意思をくみ取る選択肢を奪う可能性がある。『短期的には原発依存を減らし、

中長期的には原発ゼロにする』というもう一つの受け皿を用意する必要がある」

と述べて知事の考えをただしました。これに対して村井知事は、「県民の多様な

意思を正しく反映させるためには、二者択一では課題がある。しかし、どれだけの

選択肢を追加すれば、投票で県民の意思を正しく反映できるかについては一概

に判断しがたいので、選択肢の扱いについても議会で議論していただきたい」と

述べ、知事自身の考えは明らかにしませんでした。

■3月 15 日に採択する予定、と言われています。みなさんの地元の県議に、

ぜひ、地元の皆さんから要請してください。まだ、決めかねている議員もいます。

電話や FAX、はがきなどで、私たちの声と運動をしっかりと届けましょう。

28日の藤倉知格氏は、一般質問で新たな問題提起

Page 2: 「女性ネットみやぎ」ニュース No - CANPAN FIELDS€¦ · *3月14日(木)、議会庁舎5階大会議室にて、連合審査会を開催する。対象案件は「女川原発2号機の再稼働の是非に係る県

女川原発再稼動 STOP!放射能汚染ゴミ焼却・埋め込み反対!さらに強く大きな声をあげよう!

◆脱原発デモ・金曜デモなど *旧古川地域:大崎 demo金曜デモ・毎週金曜 17時半・あさひ中央公園集合後デモ

*塩釜地域:塩釜きん発デモ・金曜 17時半下馬駅裏宮城民医連事業協前集合後デモ出発

*岩沼市:「原発ゼロ戦争させない岩沼歩き隊」毎月第 3金曜日 14時岩沼駅東口広場で集会後デモ

*仙台長町地域:第3水曜12時半~原発も戦争もNO!たいはくアクション・仙台長町・蛸薬師境内集会後デモ

*脱原発みやぎ金曜デモ仙台中央部 「女川原発再稼働するな!子供を守れ!汚染はいらない!みやぎ金曜デモ」

3/1(金) 3/8(金) 3/15(金)勾当台公園野外音楽堂18:10集合18:30デモ出発

3/24(日) 勾当台公園野外音楽堂13:30集合14:00デモ出発(←注意:30分早まりました!)

◆3月2日(土)13時~宮城県母親連絡会2019年度総会 於・県労連会館2F

◆3月2日(土)14時~2019年度第1回憲法学校「今こそ輝く憲法9条」講師:狩野文永さん 於・フォレスト仙台2F 主催・宮城憲法会議

◆3月3日(日)12時~ 3・3ピースアクションみやぎ2019 トーク集会とピースパレード 於・勾当台公園市民広場➜行進(一番町➜仙都会館前)

ゲストトーク:川井貞一さん(憲法9条を守る首長の会会長・元白石市長)・多々良哲さん

◆3月8日(金)18時15分~国際女性デー第59回宮城県集会「占領下の沖縄、返還後の沖縄、そして今~レンズを通してみてきたこと~」

講師:嬉野京子さん(報道写真家)於・仙台市戦災復興記念館展示ホール 資料代500円 主催:実行委員会

◆3月8日(金)15時~・18時半~「BEYOND THE WAVES」仙台上映会 於・エルパーク仙台 ギャラリーホール 前売券1000円当日券1300円

山本太郎氏の日常を追ったドキュメンタリー映画 主催・BEYOND THE WAVES仙台上映実行委員会

◆3月 10日(日)13時半~本焼却強行反対総決起集会(集会後デモ) 於・大河原駅前 オーガ2Fホール➜町内デモ行進

主催・放射能汚染廃棄物の焼却に反対する仙南の会・放射能汚染廃棄物の一斉焼却に反対する県民連絡会

◆3月 14日(木)10時半~宮城県議会の連合審査会(総務企画委員会と環境生活農林水産委員会の合同委員会)議会庁舎5階大会議室

この委員会で県民投票条例請求代表者・多々良さんの意見陳述が行われます。参考人は、多々良さんと

河村和徳東北大学准教授と武田真一郎成蹊大学教授の 3人:傍聴できます。さそいあって傍聴しましょう。

◆3月 15日(金)宮城県議会本会議(ここで採決か?) たくさんの膨張で、宮城県議会の判断をシッカリ見届けましょう!

◆3月 15日(金)・25日(月)12時~13時「女の平和」ピースアクション 署名・街頭宣伝 於・フォーラス前

◆3月 16日(土)14時~ヒバクシャ国際署名連絡会宮城 2周年記念 記念講演「核兵器禁止条約とヒバクシャ国際署名」

於・旧県民会館6F 講師・藤森俊希 さん(日本被団協事務局次長・長野県原爆被害者の会会長)

◆3月 17日(日)9時半~12時ふるさと黒川の生命と水を守る会結成一周年記念集会(ミニコンサート・記念講演) 於・まほろばホール一階大会議室

講演「低線量被ばくと健康問題」水戸部秀利氏(仙台若林クリニック所長・きらきら発電市民共同発電所代表)

◆3月 24日(日)10時~憲法9条こわすな!泉のつどい 講演:池田香代子さん「生きづらい時代と憲法」於・イズミティ 21展示ホール主催・実行委員会

◆4月 7日(日)13時半~「女川原発再稼動を許さない ハイロも問題が山積み」 主催・原発問題住民運動宮城県連絡センター

講師・岩井孝さん(元原子力研究開発機構研究員元新潟大学教授) 於・仙台福祉プラザ 1階プラザホール

◆4月 17日(水)18時~「安倍改憲を日独比較から読み解く―危機とチャンス ―」講師・廣渡清吾氏(東京大学名誉教授)

主催・東北女性弁護士 9条の会 於。仙台弁護士会館4F

◆4月 20日(土)14時~韓国市民運動から学ぶ平和へのステップ基調講演イジュンキュ氏(韓神大学統一平和政策研究院 先任研究員)ほか

於・仙台弁護士会館4F 主催:市民交流シンポジウム実行委員会 参加費:資料代 500円

◆5月 3日(金)13時~5・3憲法を活かす宮城県民集会 於・仙台国際センター

講演:石井暁さん(共同通信社編集委員)「戦争法後の自衛隊の変質と安倍改憲の真の狙い」

主催:宮城憲法会議・憲法をまもる市民委員会・宮城県護憲平和センター・みやぎ 9条懇話会

大崎市:大崎圏域での試験焼却を中止するように求める住民訴訟が始まった。また、岩出山にある焼却施設での試験焼却の

中止を求める仮処分を申し立てた。大崎地域広域行政事務組合に試験焼却関連予算の執行差し止めを求めた。

3月終了予定だった試験焼却は、汚染牧草の必要量が確保できず、夏までずれ込む予定。3月 19日に仙台地裁に

よる現地調査がある。仮処分の審理は、3月中終結の予定。

加美町:8000ベクレル以下の汚染廃棄物を県全体の 2割、約 7500 トンを抱えている。5~7年かけて 400ベクレル以下の

1150 トンをすき込み(汚染牧草を細断しての内に混ぜ込む方法)で減容化する方針。8000ベクレル以下でも、東電と国

が責任を持って処分すべき。猪股町長は、地方自治体に押し付けている状況を憤り、現状ではすき込みが唯一の道、と。

大崎市・色麻町・加美町・涌谷町:400ベクレル以下の 8600 トンをすき込みや林地還元で処理する方針で進めている。

栗原市:堆肥化処理を計画したが住民の反対、栗原ネットワークなどが住民の意見交換・合意形成を求め、再検討を表明した。

登米市:400 トンの汚染廃棄物を 20ヘクタールにすき込む計画で、2018年 8月下旬から作業を進めている。

石巻市:住民に対する説明が不十分な中、「測定値はすべて公開する」として、昨年11月12日から一般ごみとの混焼を始めた。

黒川行政事務組合:試験焼却が実施されたが、2月 19日の全員協議会で本焼却を変更、農地還元の方針を決めた。

大河原町など仙南各地:2018年に試験焼却を実施し、2019年本焼却を準備している。各地で反対抗議運動を強めている。