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「アナログナレッジ人材育成講座」案内 「アナログ人材育成のための研究会」案内 Ver1.2 平成 26 年 5 月 群馬県成長産業分野活性化事業 国立大学法人群馬大学 アナログナレッジ人材育成拠点事務局 NPO 法人北関東産官学研究会 アナログ技術者育成コーディネート事業事務局 URL:http://cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/

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「アナログナレッジ人材育成講座」案内

「アナログ人材育成のための研究会」案内

Ver1.2

平成 26年 5月

群馬県成長産業分野活性化事業

国立大学法人群馬大学 アナログナレッジ人材育成拠点事務局

NPO 法人北関東産官学研究会

アナログ技術者育成コーディネート事業事務局

URL:http://cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/

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平成 26年度のアナログナレッジの人材育成講座

平成 26年度のアナログナレッジの人材育成講座は、

・群馬大学が主催する「アナログナレッジ人材育成講座」と

・NPO法人北関東産官学研究会が主催する「アナログ人材育成のための研究会」

とに分けて、開催します。

実習を伴い、業種によらず求められる基盤的なアナログナレッジである「電子回路基礎ナレ

ッジ」(Aコース)および「パワーエレクトロニクスナレッジ」(Pコース)関連の講座は、有償

で、群馬大学が実施します。

また、家庭教師型の講座である「アナログ工房講座」も群馬大学が担当します。

課題解決に結びつく先端的なアナログナレッジである「高速信号対応」、「雑音解析・対策」

および「省エネルギー化」に関しては、無償の研究会として、北関東産官学研究会が実施しま

す。

上記の様な 2種類の異なる形態での開催となり、戸惑われていることと思いますが、「申込

書」は、一緒に申し込める形式としましたので、積極的なご応募をお願いします。

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目 次

「アナログナレッジ人材育成講座」

Ⅰ.デジタルを活かすアナログナレッジ人材育成講座の紹介 ················································· 4

Ⅱ.育成する人材像について ········································································································· 6

Ⅲ.講座の構成について ················································································································· 7

1.座学講座 .............................................................................................................................. 7

2.実習講座 .............................................................................................................................. 7

3.アナログ工房講座 ................................................................................................................ 7

Ⅳ.受講生の募集について ············································································································· 8

1.座学講座 .............................................................................................................................. 8

2.実習講座 .............................................................................................................................. 8

3.アナログ工房講座 定員 若干名 ................................................................................... 8

4.4日間の実習講座を修了する要件について ........................................................................ 8

Ⅴ.講座の概要について ················································································································· 9

1.電子回路基礎ナレッジ(Aコース) ................................................................................... 9

2.パワーエレクトロニクスナレッジ(Pコース) .............................................................. 11

Ⅵ. よくいただくご質問について ································································································· 13

「アナログ人材育成のための研究会」

Ⅶ.研究会について ························································································································ 16

応募について ............................................................................................................................ 16

Ⅷ.研究会の概要 ··························································································································· 17

1.高速信号対応技術 ............................................................................................................ 177

2.雑音解析・対策技術 .......................................................................................................... 18

3.省エネルギー化技術 .......................................................................................................... 19

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「アナログナレッジ人材育成講座」案内

平成 26年 5月

国立大学法人群馬大学 アナログナレッジ人材育成拠点事務局

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I.デジタルを活かすアナログナレッジ人材育成講座の紹介

急速なデジタル化の中で,これを支える信号増幅回路技術,集積回路技術,パワーエレクト

ロニクス回路等の「アナログ技術」の重要性が再認識されています。

これら技術の修得には,知識の集積だけでなく質の高い経験と習熟を要することから,多く

の企業は当該分野の技術者育成を志向しつつも具体的な育成策が見出せない状況にあります。

また,アナログ技術の人材育成では回路技術だけではなく,半導体,信号処理,計測制御な

ど幅広い基礎技術の修得と体系化が求められます。さらに,音響・画像・通信・医療機器,メ

カトロニクスなど最終的な応用技術に関する知識も欠かすことができません。

このため、エレクトロニクスに携わる企業技術者及びこれからエレクトロニクスに携わろう

とする大学院生を対象として,デジタルシステムを活かすための基盤技術の1つであるアナロ

グ技術を育成することを目的として「デジタルを活かすアナログナレッジ養成拠点」を立ち上

げ,「アナログナレッジ養成コース」を開発し、開講して参りました。

今年度は,基盤となる知識を得るための「座学講座」と,実習実験を重視し実務で役立つ実

践的知識を得るための「実習講座」を実施し、アナログ技術の幅広い基礎技術の習得を目指し

ます。

さらに,企業内開発での技術課題を講師と一対一で解決していく「アナログ工房講座」も引

き続き実施します。

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Ⅱ.育成する人材像について

本講座では,以下のような知識を有する人材の育成を目指します。これらの知識はデジタル

システムを活かすために必須のものであり,このような知識を「アナログナレッジ」と呼びま

す。

・ デジタルシステムの高速化,高周波化,高精度化,高機能化に伴う電子回路のアナログ的

な振る舞いを原理原則に立ち返って理論的に解明できる能力

・ 電子部品の特性と限界を十分に踏まえた上で,電子部品の性能を最大限引き出せる能力

・ CADや回路シミュレーションなど先端の開発ツールの限界を知った上で,これらツールを

駆使して最適設計を行う能力

・ アナログとデジタル双方の特徴と限界を踏まえて,アナログ・デジタル混在システム設計

ができる能力

・ 計測器の特性と限界,測定の課題を十分に理解した上で,これら計測器を用いて的確な評

価を行う能力

・ エレクトロニクスの雑音について,十分な知識を有し雑音低減について実践的対応ができ

る能力

・ 堅牢で簡素な設計(雑音に強く確実に動作しローコスト)ができる能力

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Ⅲ.講座の構成について

講座は,「座学講座」,「実習講座」及び「アナログ工房講座」からなります。座学・実習講座

は、今年度は、「電子回路基礎ナレッジ」(Aコース)と「パワーエレクトロニクスナレッジ」

(Pコース)を、実施します。(Ⅴ章参照)。

1.座学講座

アナログナレッジの基盤的知識を修得することを目的とした座学方式の講座です。電子回路

基礎(Aコース)の「負帰還技術の徹底活用」,「アナログ信号処理と雑音対策」およびパワー

エレクトロニクス(Pコース)の「リニアと SW電源回路の理論と実践」の3講座があります。

全座学講座とも受講生は 50名程度,1日講座(講義時間は 6時間)です。

2.実習講座

座学講座で修得した理論・知識をベースに受講生が自ら回路設計・実験計測・評価を行う少

人数教育を特徴とした 2日~4日間の講座です。

Aコースの「LTspice の操作方法と活用法」は、回路シミュレーションの修得を目的とする

30人程度の 2日の実習講座です。

また、特定の課題に対して最適解を設計し,試作し,評価することで,実業務で役立つ実践

的な知識(アナログナレッジ)と手法を修得する 15名程度の 4日間の実習講座があります。Aコ

ース「基礎アナログ技術設計評価」と Pコース「SW電源回路の負帰還設計と評価」です。

4日間講座では、得られた成果をお互いに発表する報告会を開催します。報告会では講師や

他の受講生と意見交換を行い,報告内容及び質疑応答より講師・講座責任者が受講生の理解度

を評価して、修了したと認められれば修了証書を授与します。

3.アナログ工房講座

「アナログ工房講座」は,企業内開発で直面する技術課題の解決に必要な知識・技術を得る

ための講座です。受講生が担当講師と個別相談を行ってテーマを選定し,実験実習を中心とし

た受講生 1名に講師1名がつく家庭教師型の講座です。

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Ⅳ.受講生の募集について

受講生の募集要項を「群馬県アナログ関連企業連絡協議会」のメンバー企業及びこれに準ずる

企業へメールにて案内するとともに,「デジタルを活かすアナログナレッジ人材育成拠点」ホー

ムページ(下記)にアップし Web公開します。

URL:http://cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/

募集時期及び応募締切り,受講者の決定時期の目安を以下に示します。

1.座学講座

募集開始 :5月8日

応募締切り :5月23日(1次締切)

当該座学講座開講の1ヶ月前(定員になり次第締切)

受講者決定・連絡 :当該座学講座開講の2週間前

2.実習講座

募集開始 :5月8日

応募締切り :5月23日

受講者決定・連絡 :6月初旬

3.アナログ工房講座 定員 若干名

随時、募集中

4.4日間の実習講座を修了する要件

4日間の実習講座の修了要件は以下のとおりです。修了要件を満たした受講生には,修了

証書を授与します。

(1) 4日間すべて受講していること。

(2) 講座終了時に行う成果報告会において成果の発表を行うこと(質疑応答含む)。

以上に関し,担当講師,講座責任者が受講生の達成スキルを評価し,修了したと認めること。

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Ⅴ.講座の概要について

平成 26年度に開講するアナログナレッジ人材育成講座の概要について示します。

1. 電子回路基礎ナレッジ(Aコース)

(1)関連講座

A01 負帰還技術の徹底活用 座学講座 1日 定員 50名

A03 アナログ信号処理と雑音対策 座学講座 1日 定員 50名

A11 基本アナログ技術設計評価 実習講座 4日 定員 15名

A12 LTspiceの操作方法と活用法 実習講座 2日 定員 30名

(2)電子回路基礎ナレッジの概要

通常のアナログ電子システムは,多数の抵抗,コンデンサ,トランジスタや FETなどを

組み合わせて構成されます。しかし,これらのディスクリート部品を用いたアナログ電子回路

の設計は考慮すべき項目が多く,アナログ電子回路の基盤的知識の修得には適していません。

アナログ回路設計技術の修得には OPアンプ応用回路の学習が最適です。本講座は基本からワ

ンステップ進んだアナログ電子回路の設計評価技術の修得を目標としています。

本ナレッジでは、OP アンプの動作を徹底的に理解するため,座学,シミュレーション,実験,

考察の 4段階で学習できる講座構成となっています。

(3)電子回路基礎ナレッジで得られる知識

・ 電子部品の特性と限界を十分に踏まえて,電子部品の性能を最大限引き出せる能力

・ CADや回路シミュレーションなど先端の開発ツールの限界を知った上で,これらツール

を駆使して最適設計を行う能力

・ 計測器の特性と限界,測定の課題を十分に理解した上で,これら計測器を用いて的確な

評価を行う能力

・ 堅牢で簡素な設計(雑音に強く確実に動作しローコスト)ができる能力

(4)実習講座の受講条件、および受講に際して必要とされる知識

大学工学部レベルの電気回路及び電子回路相当の講義内容を修得しているか,それに相当す

る実務経験・知識があることが必要です。

実習講座の「基本アナログ技術設計評価(A11)」は、A01,A03の座学講座の受講完了が、受講

条件になりますので、注意してください。

(5)講座の内容

表 1及び表 2に電子回路基礎ナレッジ(Aコース)の時間割を示します。本時間割は応募の

ために、講座の概要を示すもので,予告なく変更されることがあります。

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表 1.Aコースのカリキュラム(時間割)その 1

表 2.Aコースのカリキュラム(時間割)その 2

(6)講師

弓仲康史 講師(講座責任者):群馬大学理工学府准教授,電子回路シミュレーション担

当。

遠坂俊昭 講師:群馬大学客員教授,負帰還技術,シミュレータ,実習担当。元(株)エヌ

エフ回路設計ブロックプロダクトスペシャリスト。FRA・ロックインア

ンプ等の計測機器の設計開発に従事。アナログ回路技術関連セミナー

講師経験豊富。「計測のためのアナログ回路設計」等著書多数あり。

山越芳樹 講師:群馬大学理工学府教授,負帰還回路技術,負帰還応用事例担当。

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2.パワーエレクトロニクスナレッジ(Pコース)

(1)関連講座

P03 リニアと SW電源回路の理論と実践 座学講座 1日 定員 50名

P12 SW電源回路の負帰還設計と評価 実習講座 4日 定員 15名

(2)パワーエレクトロニクスナレッジの概要

最近の電子技術の高度な発達に伴い,産業用電子機器,家庭電化製品そして自動車にいたる

まで電力消費は拡大の一歩をたどっています。一方,資源の枯渇,CO2 の増大,地球温暖化と

危機が迫る中,極限までの省電力化が叫ばれています。

このような状況の中で,鍵となる技術がパワーエレクトロニクス技術です。

パワーエレクトロニクスは,電子回路により対象となる電機(発電機・電動機など)を効率よ

く制御(連続・離散)する技術,制御する半導体素子技術,CPU等のソフトウェア技術,そして

これらを統括するシステム技術など,使いこなすには広範囲の知識とスキルが必要です。

本ナレッジでは,電子回路に注目し,リニア電源とスイッチング(SW)電源を題材に取り上

げて省電力を実現する技術としての高効率SW技術とこれを活かすための制御技術(NFB)を修得

します。また,本講座ではSW回路の設計に有用な SIMetrix/SIMPLIS回路シミュレータを使い

この操作方法と活用法を修得します。

(3)修了することで得られる知識

・ CADや回路シミュレーションなど先端の開発ツールの限界を知った上でこれらツールを駆

使して最適設計を行う能力

・ アナログとデジタル双方の特徴と限界を踏まえて,アナログ・デジタル混在システムの設

計を行う能力

・ 計測器の特性と限界,測定の課題を十分に理解した上で,これら計測器を用いて的確な評

価を行う能力

・ 堅牢で簡素な設計(雑音に強く確実に動作しローコスト)を行う能力

(4)実習講座の受講条件、および受講に際して必要とされる知識

大学工学部レベルの電気回路及び電子回路相当の講義内容を修得しているか,それに相当す

る実務経験があることが必要です。

実習講座の「SW電源回路の負帰還設計と評価(P12)」は、P03の座学講座の受講完了が、受講

条件になりますので、注意してください。

(5)あらかじめ受講しておくことが望ましい講座

本養成コースの中で電子回路基礎ナレッジ(Aコース)を修了していること,または同等の知

識を有していることが望ましい。

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(6)講座の内容

表 3にPコースの時間割を示します。本時間割は応募のために講座の概要を示すもので,予

告なく変更されることがあります。

表 3.Pコースのカリキュラム(時間割)

(7) 講師

山越芳樹 講師(講座責任者):群馬大学理工学府教授。

弓仲康史 講師:群馬大学理工学府准教授,シミュレータ実習担当。

遠坂俊昭 講師:群馬大学客員教授,座学・実習担当。

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Ⅵ. よくいただくご質問について

Q1. アナログ回路技術については,ほとんど実務経験がありません。どのような講義を受け

ればよいでしょうか?

A アナログ回路技術についての基盤的な知識を養成する講座と特定技術分野の知識を修得

する講座・研究会(北関東産官学研究会主催)があります。

実務経験が浅い技術者の方は,まず基盤的な知識を養成する「電子回路基礎ナレッジ」

(Aコース)を受講してください。

特定技術分野の知識を修得する講座の受講者は,「電子回路基礎ナレッジ」を修了するか,

または同等の知識があることが前提になっています。

Q2. 「実習講座」と「座学講座」との違いについて教えてください。

A 「実習講座」は与えられた仕様に基づく設計・評価の実習により実践で役立つ知識を修得

することができます。また少人数で行いますので,担当講師が受講生の理解度や進度に応じて

適切な指導が可能であり,高い教育効果が期待できます。

座学講座は1日(6時間)の短期集中型講座ですので効率的に特定技術分野の知識を得るこ

とができます。

Q3. アナログ回路についてある程度の実務経験があります。特定技術について短期間で知識

を得たいのですが,どの講義を受ければよいでしょうか?

A 研究会(北関東産官学研究会主催)(P15参照)を受講することをお勧めします。

Q4. 講座の内容を詳しく知りたいのですが?

A 下記,ホームページをご覧ください。

URL:http://cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/

このホームページでは講座内容や受講生の募集だけでなく,アナログお役立ち実験室,

アナログお役立ちリンクなどの業務に役立つ情報を掲載しており,随時更新していますの

で活用ください。

Q5. 自分の知識で講義や実習についていけるのか不安です。講義のレベルについて知ること

ができますか?

A 受講の募集要項に受講のレベルを記載していますのでご覧ください。

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Q6. 講義のテキストを予習のために受講前に頂くことはできますか?

A 受講生にとってよりよい講座に改変していくために,毎年,講座内容の一部変更やテキ

ストの改定を行っています。このため,受講開始日にテキストをお渡しすることとなりま

すのでご了解ください。

Q7. 受講料の支払いはどのようにしたらよいですか?

A 受講開始日に現金で規定の受講料をお支払いいただきます。

Q8. 受講の申し込み方法を教えてください

A 受講案内及び申し込み方法はホームページ及び群馬県内関連企業の教育担当者の方々に

メールでお知らせしています。実習講座の応募は毎年5月に,また座学講座は各講座の実

施1ヶ月前までに募集を行います。企業の教育担当の方などで興味のある方はメーリング

リストへの追加を随時行っていますので,ホームページに記載の連絡先までご一報くださ

い。

Q9. アナログ工房講座の実習課題はどのように決まるのでしょうか?

A アナログ工房講座の実習課題は,申込書に記載していただいた内容をベースに,上記に

示した時間数(延べ 24 時間程度)に納まるような内容を受講生と相談して決めます。ただし,

応募用紙に記載していただいた課題が直接取り上げられない場合もあります。また,必要

に応じて職場上長の承認をいただくことがございます。

なお,「アナログ工房講座」の実施事例を下記のホームページに掲載しています。

URL: http://cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/

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「アナログ人材育成のための研究会」案内

平成 26年 5月

成長産業分野活性化事業

NPO 法人北関東産官学研究会

アナログ技術者育成コーディネート事業事務局

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Ⅶ.研究会について

「アナログ人材育成のための研究会」は、群馬県産業経済部の委託事業である成長産業分野

活性化事業のなかで、基盤技術・アナログ技術の人材育成による成長産業の競争力強化の一環

として、実施します。

具体的な内容としては、アナログナレッジの人材育成プログラムにて構築してきた先端的ア

ナログナレッジを参考にした「高速信号技術」や「雑音解析・対策技術」に、「省エネルギー化

技術」を新たに加えた、ラインアップにて、研究会(人材育成プログラム)を開催します。

本研究会単独受講でも、先端のアナログ技術が修得できますが、群馬大学が開催する「アナ

ログナレッジ人材育成講座」にて基礎力を育成した上で、本研究会を受講すると、より総合的

な技術力の育成がはかれます。

研究会は、次の6項目の内容で実施します。6項目とも1日(約6時間)で定員50名程度

となります。無償ですので、多数の方参加をお願いします。

1.高速デジタル・高速アナログ信号処理回路入門

2.シミュレータによる電磁波雑音とその対策

3.雑音・EMCの計測評価の基礎

4.パワーエレクトロニクス応用回路の動作と評価

5.パワーエレクトロニクス機器の熱設計

6.スイッチング電源設計とシミュレーション

応募について

募集開始 :5月8日

応募締切り :5月23日(1次締切)

当該座学講座開講の1ヶ月前(定員になり次第、締切)

受講者決定・連絡 :当該座学講座開講の2週間前

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Ⅷ.研究会の概要

1.高速信号対応技術

(1)内容

H02 高速デジタル・高速アナログ信号回路入門 1日 定員 50名

(2)概要

近年のデジタル機器の高速化,高周波化に伴い,GHz帯域の高速,高周波信号を取り扱う

技術への要求は高まってきています。

特に,高速信号では波動としての性質が顕著に現れるので,プリント基板の設計に対しては

分布定数回路の知識が必要になります。またデジタル回路でも高速になるほど配線の屈曲点等

で波の反射により定在波が生じやすくなり信号の質を著しく低下させ誤動作の原因となります。

このような現象を理解するとともに適切な対策が必要になります。さらに計測技術も低周波

の場合とは異なり,ネットワークアナライザやスペクトラムアナライザなど高周波信号特有の

装置が必要で,これらの機器を正しく扱い結果を正確に評価できる能力も求められます。

本講座高速,高周波信号に特有な事項を学び,高速,高周波信号を扱う実践的な知識を修得

します。

(3) 受講に際して必要とされる知識

大学工学部レベルの電気回路及び電子回路相当の講義内容を修得しているか,またはそれに

相当する実務経験があること。

(4)時間割

表 4(P20参照)に講座の時間割を示します。本時間割は応募のために講座の概要を示すもので,

予告なく変更されることがあります。

(5)講師

志田 晟 講師:シグナルラボ主宰。http://www.signal-lab.com/

日本電子株式会社にて理化学機器の開発設計(高周波・高速ディジタル混在

回路)に従事。

現在は,シグナルラボ主宰として高速電気信号伝送回路の設計・評価を行

う傍らコンサルティングや技術者教育も行っている。

『ディジタル・データ伝送技術入門』 CQ出版社 ,『PCI Express 設計の基

礎と応用 』共著 CQ出版社,『USB3.0設計の全て 共著』 CQ出版社 ,

『電子回路シミュレータ SPICE実践編』 共著 CQ出版社,など関連分野の

著書を多数執筆

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2.雑音解析・対策技術

(1)内容

N01 シミュレータによる電磁波雑音解析とその対策 1日 定員 50名

N02 雑音・EMCの計測評価の基礎 1日 定員 50名

(2) 概要

近年 EMI・EMS・EMCなど電子機器からの放射電磁波への規制が厳しくなり,エレクトロニク

ス機器開発に携わる技術者はその対策に頭を悩ましています。これら放射電磁波雑音の低減は,

発生のメカニズムを知り,発生を抑える対策ノウハウを知り,雑音や電磁波放射についての評

価,計測法を知ることが,製品開発を進めるうえで重要となります。

「シミュレータによる電磁波雑音解析とその対策」では,一般のPCを活用したシミュレー

ション技術により電磁波伝播の可視化を行うことで,具体的・体系的で実務に活用できる知識

の修得が可能です。この分野で代表的なシミュレーションソフトの無償版を使用しますので,

職場での活用も容易です。

「雑音・EMCの計測評価の基礎」では,雑音や不要電磁波放射の計測と対策法及び法規に関

する知識を体系的で実践的に修得できます。

(3) 受講に際して必要とされる知識

大学工学部レベルの電気回路及び電子回路相当の講義内容を修得しているか,またはそれに

相当する実務経験があること

(4)時間割

表 4(P20参照)に講座の時間割を示します。本時間割は応募のために講座の概要を示すもので,

予告なく変更されることがあります。

(5)講師紹介

小暮裕明 講師:小暮技術士事務所所長として電磁界シミュレータ技術指導,小型アンテナ

設計支援を専門としており,『 電磁波ノイズ・トラブル対策 』誠文堂新

光社,『[改訂]電磁界シミュレータで学ぶ高周波の世界 』CQ出版社 ,

『 電磁界シミュレータで学ぶアンテナ入門 』 オーム社,『 小型アンテ

ナの設計と運用 』誠文堂新光社 など関連分野の著書を多数執筆

菊入良夫 講師:三洋電気(株),群馬県立産業技術センター,サンデンファシリティ(株)に

て電磁環境の測定や試験技術の開発に長く携わり,ノイズ・EMC関連技

術を専門としている。実践的な知見も豊富で,イミュニティ試験関連規格

の動向にも詳しい。多くの講習会・講演会にて講師を務められており,ま

た NPO法人 群馬県ものづくり研究会 ものづくり技術推進アドバイザー

としても活躍

Page 19: 「アナログナレッジ人材育成講座」案内 「アナログ人材育成のた …cs3.el.gunma-u.ac.jp/AnalogKnowledge/Information/Documents/H26Gunma... · 実習を伴い、業種によらず求められる基盤的なアナログナレッジである「電子回路基礎ナレ

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3.省エネルギー化技術

(1)内容

S01 パワーエレクトロニクス応用回路の動作と評価 1日 定員 50名

P02 パワーエレクトロニクス機器の熱設計 1日 定員 50名

S02 スイッチング電源設計とシミュレーション 1日 定員 50名

(DC-DCコンバータの基礎から LLC電流共振形コンバータまで)

(2)概要

省電力化は全ての電子機器に要求される事項です。これを扱うパワーエレクトロニクスは現

在の社会では最も重要な分野の一つと言えます。

本分野では高調波対策として有名な商用交流電源を効率的に使用するための力率改善回路

(PFC:Power Factor Correction)からスイッチングモード電源、DC-DCコンバータそして太陽光

発電には欠かせないインバータまでを取り上げます。そしてこれらパワーエレクトロニクス応

用回路の動作から評価までを解りやすく説明します。

(3)受講に際して必要とされる知識

大学工学部レベルの電気回路及び電子回路相当の講義内容を修得しているか,またはそれに

相当する実務経験があること

(4)時間割

表 5(P20 参照)に講座の時間割を示します。本時間割は応募のために講座の概要を示すも

ので,予告なく変更されることがあります。

(5)講師紹介

長井真一郎 講師:サンケン電気機器事業部入社、サンケン電気退社、

ポニー電機 入社、専務取締役、ポニー電機 横浜事業所代表

長岡パワーエレクトロニクス株式会社 代表取締役会長(兼任)、

株式会社パワエレアカデミー 代表取締役会長(兼任)、

長岡技術科学大学客員准教授(兼任)

吉岡 均 講師:トランス・メーカー、電源メーカーで約 25 年のパワー・エレクトロ

ニクスの経験あり。

スイッチング電源、ソフト・スイッチング、電子レンジ用高圧電源、

インバータ回路、DC-DCコンバータなどの開発~設計~量産を担当。

現在は半導体メーカーで、パワー半導体(MOSFET、IGBT)の技術サポ

ートを担当。

国峯尚樹 講師:(株)サーマルデザインラボ代表取締役。沖電気工業(株)にて電子交換

機の開発に従事したのち、PC等の熱設計に携わる。その後

CAD/CAM/CAEシステム、熱流体シミュレーションシステムの開発等を

手がける。現在は、製造業の熱設計コンサルテーションやセミナー講

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師、書籍執筆など熱対策設計を広く啓蒙・支援している。著書は「エレ

クトロニクスのための熱設計完全入門」ほか多数。群馬県在住。

荒木邦彌 講師:元(株)NF回路設計ブロック 技術担当常務取締役。同社で、受注生産

電子機器の設計や計測機器、電源機器の開発に従事。その後、商品企

画,技術開発プロジェクトマネージメント,電子回路設計技術者の教

育訓練などに従事。

現在は、レーザー、真空技術を応用した光格子時計の研究開発用電子

機器の設計、研究員・院生に対する電子回路技術のコンサルタント等

に従事。専門:アナログ電子回路、フィードバック制御回路。

パワーエレクトロニクス、回路シミュレーション。

表 4.高速信号対応・雑音解析対策のカリキュラム(時間割)

表 5.省エネルギー化のカリキュラム(時間割)