「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の魅力とは? · 2019-03-22 ·...

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《デジタル化資料活用ワークショップ~図書館送信を使いこなす~》 平成31年3月7日(木) 国立国会図書館 関西館 文献提供課 複写貸出係 「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の魅力とは? ー興味をつなぐデジタルコレクション―

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《デジタル化資料活用ワークショップ~図書館送信を使いこなす~》

平成31年3月7日(木)

国立国会図書館 関西館

文献提供課 複写貸出係

「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の魅力とは?ー興味をつなぐデジタルコレクション―

Page 2: 「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の魅力とは? · 2019-03-22 · 《デジタル化資料活用ワークショップ~図書館送信を使いこなす~》

•資料の中身をその場ですぐに確認することができる。

•検索だけではたどりつけない情報を得ることができる。

•さらに興味をもった事柄について、別の資料にもアクセスすることができる。

調査の幅、興味の幅が広がる

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送信サービスの強みとは

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送信サービスで調べる時のポイント

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• 昔の情報に強いです。

• 得意な分野があります。

• 目次情報を備えているので、検索結果からの資料のブラウジングが有効です。

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~1899 1900年代 10年代 20年代 30年代 40年代 50年代 60年代 70年代以降 不明

送信資料(図書)の概要

出版年代

NDC分類

0類 1類 2類 3類 4類 5類 6類 7類 8類 9類

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送信資料(雑誌)の概要

出版年代

~1899 1900年代 10年代 20年代 30年代 40年代 50年代 60年代 70年代 80年代 90年代 2000年 不明以降

ZA ZD ZE ZF ZG ZH ZK ZM/ZN ZU ZV ZW/ZYZP/ZR/ZS

NDLC分類

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ZA 政治・法律・行政

ZD 経済

ZE 社会・労働

ZF 教育

ZG 歴史・地理

ZH 哲学・宗教

ZK 芸術、言語・文学

ZM 科学技術一般、数学、宇宙科学、物理学、地球科学

ZN 工学:建設、機械、運輸、電気、原子力

ZP 工学:化学、繊維、食品、金属、印刷

ZR 生物学、農林水産

ZS 人類学、心理学、医学、薬学

ZU 書誌・図書館

ZV 一般学術誌

ZW 一般誌

ZY 児童誌

ZM

27%

ZN

23%ZP

16%

ZR

19%

ZS

15%

参考:NDLCの逐次刊行物〔分類目録用〕

「科学技術」の内訳

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事例①:鳥取県立図書館

阪本四方太について調べたい。

鳥取県立図書館ホームページ

「近代日本文学とともに歩んだ鳥取の文学者たち」

http://www.library.pref.tottori.jp/information/cat4/post-15.html

○高浜虚子と阪本四方太

「四方太が亡くなった後、昭和7年、虚子は追悼の意を込め旧居を訪れました。その時の様子は、『ホトトギス(第41巻第6号)』(昭和13年3月)に記されています。」

『ホトトギス』の該当の記事を読んでみたい。7

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• 高浜虚子・柴田宵曲「ホトトギス五百號を編むついでに 」(pp.25-29, コマ15-17)という記事あり。

• 記事中で、四方太が『ホトトギス』に落語を発表したことが紹介されている。

四方太の落語を読んでみたい。

『ホトトギス』41巻6号(昭和13年3月)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7972617

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事例①:鳥取県立図書館

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『ホトトギス』9巻5号(明治39年2月)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7972229

• 阪本四方太「素人落語 安魂丹」(pp.60-66, コマ31-34)の掲載あり。

• 9巻8号には「素人落語 耳ラツパ」(pp.69-74, コマ37-40)も掲載されている。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7972232

• 四方太の落語については、人物事典等の記述でもあまり取り上げられていない。

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事例①:鳥取県立図書館

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事例②:宮崎県立図書館

「石川恒太郎」氏で検索

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「延岡新聞社」で他にこんな資料もありました。

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国立国会図書館サーチで「出版社:延岡新聞社」を検索、公共図書館での所蔵はほとんどなし。

事例②:宮崎県立図書館

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「延岡新聞社」について知りたい。

→ Googleで検索しても情報は全く出てこない。

→ 奥付によると、所在地は延岡市船倉となっている。

→ 市史に何か情報が載っているのでは…

→ 送信限定資料で『延岡市史』(1983年)あり。

→『延岡市史』下巻(延岡市, 1983年)第3章第6節に「郷土の報道機関」という項目あり。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9774712

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事例②:宮崎県立図書館

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その他の事例 自館に所蔵がない郷土資料

『境土産』小泉憲貞 著(私立境図書館, 明37.6)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766181

著者の小泉憲貞氏からの寄贈であることを示す印あり。

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他にこんな資料もありました。

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宮崎県立図書館ホームページ「郷土の偉人たち―若山牧水」http://www2.lib.pref.miyazaki.lg.jp/?page_id=397

• 若山牧水氏の略年譜が掲載されており、各年代で発表された作品が紹介されている。

• 若山牧水氏は1928年没、著作権の保護期間満了。

• すでにデジタルコレクションでインターネット公開されている作品多数あり。

その他の事例 資料へのリンク

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西 暦 年 齢 で き ご と

1908 24才 早稲田大学を卒業する。第一歌集「海の声」を出版する。

1910 26才 第二歌集「独り歌へる」、第三歌集「別離」を出版する。

1911 27才 第四歌集「路上」を出版する。新聞社社会部記者になる。

1912 28才 太田喜志子と結婚する。第五歌集「死か芸術か」(裁定)を出版する。

1913 29才 長男誕生「旅人」と命名。第六歌集「みなかみ」を出版する。

1914 30才 第七歌集「秋風の歌」を出版する。

1915 31才 「傑作歌選 若山牧水」「行人行歌」第八歌集「砂丘」を出版する。

1916 32才 散文集「旅とふる郷」第九歌集「朝の歌」を出版する。

1917 33才 「和歌講話」、妻との合著で第十歌集「白梅集」(許諾)を出版する。

1918 34才 第十一歌集「さびしき樹木」、第十二歌集「渓谷集」を出版する。

1920 36才 東京より静岡県沼津市に転居する。

1921 37才 第十三歌集「くろ土」、紀行文集等を出版する。

1923 39才 第十四歌集「山桜の歌」を出版する。

1926 42才 詩歌の総合雑誌「詩歌時代」を創刊するが、その年に廃刊になる。

1928 44才 9月17日死去する。

インターネット公開になっている資料にリンクを貼れば、本文を直接参照できる。

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