「美浜区連携の会」 - 勇美記念財団 · ・ いろいろな事を話し合えた。 ......
TRANSCRIPT
公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団
平成28年度(後期)指定公募
「地域包括ケアを目的とした在宅医療推進のための多職種研修会への助成」
完了報告書
「美浜区連携の会」
申請者:清水直美
所属機関:千葉市あんしんケアセンター磯辺
提出年月日:平成 29 年 3 月 6 日
1.開催概要
(1)事例検討会「非がんの終末期」
事例提出者:高洲訪問クリニック 院長 橋詰史朗先生
平成 28 年 4 月 20 日(水)18:30〜20:30
参加者数 73 名
医師5名 歯科医師2名 PT/OT/ST5 名 看護師 12 名 薬剤師 3 名 社会福祉士 /MSW6 名 ケアマネジャー28 名 生活相談員 /介護職員 6 名 行政職 2 名 その他 4 名 【ねらい】 緩和ケアにおけるチームの役割を認識し、多職種とのグループワークによって自身の
課題に気づく。
地域の資源を知り、地域に足りない資源を考えることが期待される。
参加者の声(抜粋)
・ いろいろな事を話し合えた。現実の話も聞くことができ、自分自身として考えることができ
た。
・ 寿命(自然寿命)で亡くなる方の経過を知ることができた。延命と救命の判断が難しく、看
取りの難しさを知りました。
・ いろいろな施設があることがよくわかりました。
・ 業務に活かせると思う、いろいろなアイディアをもらうことができました。
・ 電話でも何でも良いので、とにかくまめに話をしておくこと。フットワークを軽くしておくこと。
・ 施設での看取りの際、若いスタッフは死というものを受け入れられない人が多いです。ファ
ミリーだけでなく、介護スタッフへの死への考え方、勉強会などあればいいと思う。
(2)「緩和ケアと自律支援とナラティブ・アプローチ」
演者:さくさべ坂通り診療所 院長 大岩孝司先生 平成 28 年 6 月 29 日(水)18:30〜20:30
参加者数 95 名
医師 3 名 歯科医師 /歯科衛生士 3 名 PT/OT/ST2 名 看護師 14 名 薬剤師 9 名 ケアマネジャー35 名 介護職 8 名 行政職 /地域包括 7 名 学生 1 名 その他 13 名 【ねらい】 トータルペインという考え方を理解し、緩和ケアにおける医療福祉職の姿勢を学ぶ。
講義の受講によって緩和ケアを実践するにあたり、自身や地域で課題となることに気
づくことが期待される。
参加者の声(抜粋)
・ 末期がんの方にとって訪問介護、福祉用具の存在が死を連想させることもあるという視点
にハッとさせられました。
・ 患者さんの自律をうながすために、患者さんの言いたい事を聞き取る、受けとることが大事
だと思いました。
・ 相手が何を伝えたいのか、話を聞くこと、耳を傾けることが大切だと改めて感じました。
・ 痛いという言葉について受け取る方(介護者、医療者)が異なる。その意味を理解しての対
応の重要性がわかった。
(3)「摂食嚥下障害の評価と訓練の実際」
演者:東京医科歯科大学大学院
医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学分野 高齢者歯科学講座
戸原 玄 准教授
平成 28 年 8 月 8 日(月)18:30〜20:30
参加者数 93 名
医師 5 名 歯科医師 3 名 看護師 14 名 セラピスト 16 名 薬剤師 4 名
管理栄養士 3 名 ケアマネジャー/MSW25 名 介護職 8 名 行政 2 名
その他 13 名
【ねらい】
嚥下障害におけるリハビリテーションを通して人工的栄養補給について考え、それぞ
れの職種が必要とする知識を学ぶ。各職種が自らの役割を認識し、多職種へつなげる
ポイントを理解することが期待される。
参加者の声(抜粋)
・ 嚥下障害の出現するリスクのある方に対してのアセスメントのしかた、現場での見方の参
考になりました。
・ とても興味深い話をありがとうございました。一度、胃瘻になってしまった方でも可能性があ
ること、また摂食嚥下機能の部分だけをみるのではなく、全体を見ることの大切さがわかり
ました。
・ 摂食・嚥下の健康は病気の予防に大きくつながると思いました。内科医、外科医との連携
が重要と感じました。
(4)「ACP(AdvanceCarePlanning)にフレイルの知見を活かす〜
高齢者ケアの意思決定支援」
今後の高齢者医療とケアは「ACP+フレイル」が鍵になる?
演者:東京大学 大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座
会田 薫子特任准教授
平成 28 年 10 月 14 日(金)18:30〜20:30
参加者数 77 名
医師 5 名 歯科医師 2 名 看護師 11 名 セラピスト 7 名 薬剤師 5 名
ケアマネジャー/MSW30 名 介護職 5 名 行政 4 名 その他 8 名
【ねらい】
ACP とエンド・オブ・ライフについて考え、その人らしさを多職種で考える機会を提
供する。
医療福祉職が死を包含した生を支援するために必要なことは何かを考えるきっかけと
なることが期待される。
参加者の声(抜粋)
・ 文化の違いというところに一番考えさせられました。
・ フレイルは初めて聞いたのですが、大変分かり易かった。資料中「フレイルの臨床
上の有用性」の中のフレイル予防のためには多職種連携の具体的な連携を考えるこ
とのできる視点だと思いました。明日からのケアマネジメントにフレイルを取り入
れてみます。
・ 今後は、アセスメント→対話に努力して時間を作っていきたいと思いました。
・ 施設勤務のセラピストとして、本人、家族に対して今後の方向性を検討するための
コミュニケーションが不足していると感じたとともに、フレイルに対しての評価も
今後活用させていただきたいと思いました。
(5)患者(利用者)の意思決定支援(第 12 回 ACP(AdvanceCare
Planning)にフレイルの知見を活かす)を振り返って。
グループワークと懇親会
平成 28 年 11 月 18 日(金)18:30〜20:30
参加者数 53 名
医師 4 名 歯科医師 1 名 看護師 10 名 薬剤師 1 名 歯科衛生士 1 名
セラピスト 5 名 ケアマネジャー/MSW21 名 介護職 4 名 行政 2 名
その他 4 名
【ねらい】
前回の講義を聞いて、自分がどのように感じたか、他者がどのように感じたか、それ
ぞれの感想から、ACP(AdvanceCarePlanning)を考える。
参加者の声(抜粋)・ 「人生の終末期」についての情報(人体の変化や、医療的処置、それによってもたらされる
次の変化)を家族も本人も持っている事が必要なのではないか?
・ フレイルチェックと基本チェックリストを活用
・ 病気で区分けしない
・ 医療の考え方と病院の考え方が一致していない
・ 家族は「できるだけの事をして欲しい」と思う人もいる。
・ 患者・家族も多量の薬が処方されていても、医師には言えない。
・ 現実的に手術が身体の負担になるということがわかればいいが、だんだん衰えていく人に
ついては Dr.がどう考えるか
・ 新しい医療用語やカタカナ用語を一般の人にわかりやすく広める
・ お薬でも同じ効能の薬を何種類も出されている
・ 総合診療医や家庭医などを持つことが大切
・ 患者と Dr.が意見をきちんと言えて治療方針を患者が決められる
・ 医師と近くで話ができて大変良かった
(実 践 する上 で難 しいと思 われること)
・ 在宅医療を担っていますが、チーム編成が時々にバラバラなのでまとめるのが難しい
・ 必要な治療や処置、ケアに対しても受け入れていただけないことがある
・ なかなか ACP を啓蒙できません
・ Dr.が患者ともう少し、向かい合って欲しい
(6)「地域と認知症ケア」
演者:株式会社あおいけあ 代表取締役 加藤忠相氏
平成 29 年 2 月8 日(水)18:30〜20:30
参加者数 120 名
医師 4 名 歯科医師 1 名 看護師 18 名 歯科衛生士 1 名 セラピスト 11 名
薬剤師 4 名 管理栄養士 1 名 ケアマネジャー/MSW37 名 介護職 22 名
行政 3 名 一般 8 名 その他 10 名
【ねらい】
認知症に関わる実践例を発表、検討する。
本人の生活全体を見るという考えに立ち、医療、介護の立場からどのような取組がな
されているかを学び、地域の資源を理解、把握する。
認知症の事例に対し、より効果的な対応を取ることができるようになることが期待さ
れる。
参加者の声(抜粋)・お年寄りに寄り添う事の本当の意味を学んだように思います。”共にあること””楽しむこと”=人間同士として向き合うこと ・自分のケア観をみつめ直す、よい機会になりました。地域を巻き込んだ取り組みに感銘を受けました。 利用者も社会資源に・・・。考え方一つで変わる事。実行にできていることがすごいです。 ・高齢者が社会資源。持てる力を引き出し発揮してもらうこと感銘を受けた。年齢の区切りがなく、子供達、知的障害の方と共にすごせる場所があり、力を出せていたこと、すごい。労働・仕事・活動の違い、考えさせられる。 ・小規模多機能が地域密着型と位置付けられる意味が良くわかりました。本来はこうあるべきなのですね。
「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団助成」