地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿...

31
地球科学部 2020 年1月更新 <はじめに> 私達地球科学部は現在(2019年度) 1年生12人,2年生10人,3年 生12人の計34人で活動しています。市西には,愛称「木辺鏡」(右 の写真)で親しまれる,木辺さんが作られた直径31cmの反射鏡を 備えたニュートン式反射望遠鏡があります。 学校で月に一回ほどのペースで行う天体観測では,デジタルカメ ラや一眼レフカメラを使用して,星や星座などの様々な天体写真の 撮影も行っています。 他にも,化石のクリーニングをしたり,気象通報をラジオで聞い て天気図の作成,個人・グループ別の研究をしたりと,地学分野を 中心に科学全般におよぶ研究・観察活動をしています。 <行事> ・文化祭 毎年7月上旬に行われる文化祭ではエアドーム(空気圧で膨らませる布製の手作りのドーム)を 使って,プラネタリウムの上映をしています。また1年生は,各自で研究テーマを決めて模造紙に よる発表をしています。 ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり ま天文台で夏合宿を予定しています。夜は各自で目標を立て,流星群や星座の写真撮影を行う計画 です。 ・地域活動 地球科学部では,公民館などの協力を得て星の講座を行っています。また,小学校で観察会をす ることもあります。松柏講座(市民講座),西宮市湯川記念こども科学教室にも参加しています。 西宮市内の公民館で化石発掘体験教室を行います。(2019年度予定) ・総合文化祭 11月の二日間,バンドー青少年科学館を会場にして高等学校総合文化祭自然科学部発表会が行わ れます。研究活動をパネルで発表したり,他校のクラブと交流したりしています

Upload: others

Post on 28-May-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

地球科学部2020年1月更新

<はじめに>

私達地球科学部は現在(2019年度) 1年生12人,2年生10人,3年

生12人の計34人で活動しています。市西には,愛称「木辺鏡」(右

の写真)で親しまれる,木辺さんが作られた直径31cmの反射鏡を

備えたニュートン式反射望遠鏡があります。

学校で月に一回ほどのペースで行う天体観測では,デジタルカメ

ラや一眼レフカメラを使用して,星や星座などの様々な天体写真の

撮影も行っています。

他にも,化石のクリーニングをしたり,気象通報をラジオで聞い

て天気図の作成,個人・グループ別の研究をしたりと,地学分野を

中心に科学全般におよぶ研究・観察活動をしています。

<行事>・文化祭

毎年7月上旬に行われる文化祭ではエアドーム(空気圧で膨らませる布製の手作りのドーム)を

使って,プラネタリウムの上映をしています。また1年生は,各自で研究テーマを決めて模造紙に

よる発表をしています。

・夏合宿

夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

ま天文台で夏合宿を予定しています。夜は各自で目標を立て,流星群や星座の写真撮影を行う計画

です。

・地域活動

地球科学部では,公民館などの協力を得て星の講座を行っています。また,小学校で観察会をす

ることもあります。松柏講座(市民講座),西宮市湯川記念こども科学教室にも参加しています。

西宮市内の公民館で化石発掘体験教室を行います。(2019年度予定)

・総合文化祭

11月の二日間,バンドー青少年科学館を会場にして高等学校総合文化祭自然科学部発表会が行わ

れます。研究活動をパネルで発表したり,他校のクラブと交流したりしています

Page 2: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

~2019年度の活動報告~

2019 年(令和元年) 11月9日~10日

バンドー神戸青少年科学館で行われた第43回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会に参加し

ました。今年は,「日本語の波形解析と合成音声プロクラム開発」と「化石発掘を通じた小学生・未就

学児への科学啓蒙活動」の二本の出展をしました。

物理班が取り組んできた「日本語の波形解析と合成音声プロクラム

開発」は,第二学年の4人が昨年度末以来取り組んできた課題です。

自身の声をもとに,入力した文をそれに対応したした文を自動的に

読み上げていくという音声合成プログラムの開発の過程をまとめ上げ,

クラブとして初めて口頭発表に挑戦しました。何回も試行錯誤を行い

ながら,ヒトの自然な音声発生に近づけていくことを目標に行ってき

ました。

審査の結果,優良賞を受賞することができ,来年度行われる令和2

年度近畿地区高等学校文

化連盟自然科学部合同発

表会への推薦を受けまし

た。審査していただいた

先生のお一人からは,「社

会貢献を視野に入れた活ま

動へと広がればいいですね。」というお言葉をいただきした。一年生部

員への継続も視野に入れ,さらに改良していくことの大切さを実感しました。

二日目には,「日本語の波形解析と合成音声プロクラム開発」のポスター(パネル)発表も行いました。

「化石発掘を通じた小学生・未就学児への科学啓蒙活動」は,クラブ全体で取り組んできた校外活動

である化石発掘体験活動の実践をポスター(パネル)発表を行いました。

本校で行われた松柏講座や西宮市貝類館,市立公民館,科学の祭典で行ってきた化石を取り出す体験

活動の実践報告を行いました。

発表時には,見学参会者に実際に化石発掘を行っていただき,化石発掘体

験の面白さを実感してもらえるよう

にしました。

いずれのポスター(パネル)発表も

多くの高校生や各校の顧問の先生方,

大学の先生方に見ていただくことが

できました。

2019 年(令和元年) 9月7日~8日

西宮市湯川記念子ども科学教室に今年も出展

しました。今年のテーマは「ホシズナ」です。1

年生部員の発案で,実施に至りました。沖縄産

の「ホシズナ」をたくさん含んだホシズナサン

Page 3: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

ドの中から,「ホシズナ」「タイヨウノスナ」「ゼニイシ」などを

参加者が思い思いに拾い出し,それを台紙に貼り付けて星座シー

トをつくる内容です。

誕生十二星座や小学校で習う有名な星座を印刷したカードを選

び,参加者が無心に「ホシズナ」を採集,それを台紙に貼るとい

う作業ですが,貼り付ける作業では参加者の年齢を見極め,部員

が接着剤を扱ったり代わりに採集した「ホシズナ」を貼り付けた

りと,その場に応じた対応をしていました。

「かわいい」「きれい」という歓声とともに「ありがとう」とい

う感謝の言葉を頂き,部員たちも多くの参加者に喜んでしました。

参加された人数は予想以上に多く,予定していた以上の参会者

に部員たちは昼食や休憩も十分に取れないくらいの盛況ぶり,1

日目が終わって準備していた持ち帰り用の容器も底をつくという状況でした。

1年生部員の発案は見事にあたったという今年の西宮市湯川記念子ども科学教室でした。

2019 年(令和元年) 8月17日~18日

青少年のための科学の祭典

姫路会場に参加しました。こ

の行事も今年が最初です。神

戸,加古川等近くの会場での

参加も考えていましたが,い

ずれも合宿や他の行事と重な

り,遠くの会場での参加とな

りました。部員たちの参加に

も一抹の不安もありましたが,

2年生部員のリード,1年生

部員のやる気が重なり,遠く

の会場での参加が実現しまし

た。

ワークショップという態勢で参加しました。1回20組の参加者を募集したところ,どの回も2倍を超

える応募で,主催者側で抽選して頂き,当選した参加者と一緒に化石発掘体験を行いました。どの回の

参加者も真剣に取り組み,多くの化石を持って帰ってもらうことができました。

2日間の行事でしたが,多くの参加者と対応できたことが,一番の喜びでした。特に2日目最終回に

は約100組の応募があり,抽選会場では大変な賑わいになっていたと主催者側から連絡を頂きました。

また同時に行っていた「化石展示」にも多くの参加者に訪れて頂き,部員たちの説明に熱心に耳を傾

けて頂いた姿が印象に残っています。

Page 4: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2019 年(令和元年) 8月9日

西宮市立南甲子園公民館で「化石発掘体験教室」を行いました。

この行事は,前校長の兼村郁雄先生に声をかけて頂いたことで実現しました。20組の参加者と一緒に

化石発掘体験を行うことができました。

部員たちが参加者と1つの石に集中して発掘を行っていました。

2019 年(令和元年) 8月6日,21日

今年も2回にわたって,

西宮市貝類館で,化石発掘

教室を実施ました。この行

事は,貝類館,NPO法人

こども環境活動支援協会(L

EAF)の協力の下,1昨年

より試行,昨年度より本格的に実施することとなった行事です。

1日に2回,2日間で計4回の体験教室。化石を含んだ岩石

の産地,化石のでき方,化石発掘の方法など,体験の前に行う

説明も,1年生部員,2年生部員が順番に行います。説明を始

める前まで,これまで前で説明してきた部員や次回以降説明す

る役割を予定している部員たちが,お互いにこれまでの反省や

新たな視点を考えた説明に

つて意見を交換する場面も

見ることができ,お互いに

高みを求める姿勢の現れと

考えています。

今回は葉や枝,幹の表皮,実(種)の化石以外に昆虫の一部とみるこ

とができる化石を発見ししたグループもあり,どの回も歓声があふれ

る体験会となりました。

2019 年(令和元年) 8月2日~4日

兵庫県立大学西はりま天文台の施設で今年の

合宿を行いました。

昨年は2泊とも雨や雲,ガス(霧)の影響でほ

とんど星を見ることができず,悲しい合宿でし

たが,今年は素晴らしい夜空

を見ることができました。

到着後,簡易分光計を作成

する実習を行い,“なゆた望遠

鏡”(直径2mの国内最大級の

Page 5: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

反射望遠鏡)の見学を行いました。あいにくこのときは近くに雷雲

があり雷鳴もとどろいていたため,

観測室のドームを開けることができ

ず,実際に動かしていただくことが

できませんでしたが,その大きさ,

迫力に押しつぶされそうになりまし

た。

その後全員で今夜からの観測用として借り

る小型望遠鏡の“望遠鏡操作講習会”に参加

しました。学校にあるものとは少し形状は違

うものでしたが,新鮮な気持ちをもって臨む

ことができました。

2日目,西はりま天文台の先生(兵庫県立大

学)より,天文講座を受けました。「HR図」「核融合反応」「絶対等級」「パーセク」など,少し難い語

句,説明もありましたが,天体を観測する上での基本的知識としてしっかりと聞くことができました。

さらに60cm反射望遠鏡を使ってのオリジナル

観測会に参加しました。昨日見た“なゆた望遠

鏡”に比べると少々コンパクトなようすですが,

本校にある「木辺鏡(31cm反射望遠鏡)」よりも

大きく,迫力のあるものです。この最初の時間

帯は「雷雲」の影響でドームそのものも開けるこことができず,説明

だけで終わろうかとなったとき「雷

雲」が遠ざかり,いよいよ始動とい

うことになりました。でもあいにく

雲が出ていて出発前に希望していた

星雲や星団の観察ができない状況で

沈んだ空気が漂っていましたが,これまた奇跡です。終了間近にな

るころから雲が晴れだし,まずは木星,そして頭上に輝く星の観察

ができました。

Page 6: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

その後,合宿最後の夜,借りていたサテライトドームや小型望遠鏡を使い,それぞれが思い思いに観

察を始めることになりました。予定では0時過ぎに終わるつもりが,かなり長い間観察が続けることが

できました。

今年の合宿は,途中雲におおわれることはありましたが,昨年とは異なり,2晩とも夜空を満喫でき

る合宿となりました。

2019 年(令和元年) 7月25日

松柏講座2日目,「親子で挑戦!ペーパ

ーストーンをつくろう」を実施しました。

今回も最初から最後まで,高校生が対応

しました。

今回の内容は,化石を含んだ石灰岩

を「ランダム」という岩石を磨く粉を

使い,粗い粉から細かい粉に順次変え

ながら,最期は窓ガラスのような状態

まで表面を磨いていきます。

最初はザラザラとした表面ではっき

りしなかった化石も,磨きを入れるに

つれてその表面はツルツルなり化石が鮮やかに見えてくるまでのなりました。

「ランダム」を変えるたびに,鉄板やガラス板を変えていかなければ作業を,部員それぞれが使い終

わった板を洗う係,新しい板を準備する係,「ランダム」の交換をする係など役割を上級生から指示を

受け,スムーズに行うことができました。

23日と続けて参加していただいた親子グループのあり,中には顔なじみ?となったのか,楽しげに会

話を進めていく部員も見られました。

2019 年(令和元年) 7月23日

松柏講座1日目,「親子で挑戦!化石発掘

体験」を説明から化石発掘の進行まで,す

べて部員で乗り切りました。

14組約30名の親子グループの参加してい

ただき,今回もほぼ1クループに1高校生

という体制がつくることができ,親

子グループと楽しく発掘体験をする

ことができました。少し硬さのある

化石母岩でしたが,すべてのグルー

プがお土産として葉の化石(木の葉

石)を持って帰っていただくことが

できました。

参加していただいたグループの中には,昨年から引き続いてという

Page 7: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

グループもあり,「来年も!」という声を残して帰って行かれました。

どのグループの保護者の方も,高校生の対応に感謝の声を残していただき,部員にとっても「お宝」

を得たような気持ちになりました。

2019 年(令和元年) 7月5日~6日

いよいよ文化祭です。昨年は警報発令が続き,1日だけの公開となりましたが,今年は2日間きっち

りと公開できました。

1日目の校内発表では,プラネタリウムで星座を映し出す発表には,1年生の担任の先生や学年の先

生も見学に来ていただき,生徒と一緒にボックスの中に入って見学していただきました。

2日目の一般公開日には,中学生や小学生と一緒に部員の保護者も一緒にボックス内でプラネタリウ

ムの展示公開を見ていただきました。

また,鉱物や化石の展示,昨年度の総合文化祭自然科学部門でのポスター発表,サイエンスフェア i

n 兵庫での発表の展示について説明をしました。

2019 年(令和元年) 6月29日

1週間後の文化祭を控え,プラネタリウムを展示,公開するボックスの組み立てを行いました。

例年のように3年生の指示により,部材の運び込み,部位ごとに配置をし,組み上げていきます。角

材にベニア板の壁をボルトとナットで固定していく作業です。下から上に組み上げ,最期は天井を取り

付けます。1年前に経験はしていますが,年に1回の作業,忘れているところもあり,意見を出し合い

ながら完成させていきました。

ボックスが組み上がると,天井や床面から漏れてくる光を1つずつ確認し,閉じていく作業が続きま

す。暗幕や段ボール紙,ガムテープを使って,”完全なる闇のボックス”に仕上げる必要があるのです。

完成後にエアードームを設置し,扇風機で空気を送り込み,プラネタリウムで星を映し出す天球に仕

上げました。

明日からは担当する1年生は自分で作成した季節の星座を説明をする原稿を使って特訓です。

2019 年(令和元年) 6月22日

今年度最初の化石発掘体験を西宮市立甲東公民館で実施しました。約10組20名ほどの親子と一緒に,

本校生徒が講師役,補助員として活動しました。

1年生にとっては講師,補助員デビュでしたが,2,3年生の動きを見ながら,特に3年生の動きを

しっかり見習うよう取り組みました。

ほぼ1組の親子グループに1名の高校生が対応する形が取れ,どのグループも「見つかった」,「こ

れ何?」という歓声を上げながら,楽しい時間を過ごすことができました。

Page 8: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2019 年(令和元年) 5月24日~25日

元号が平成から令和になって最初の観

測会を,新1年生を含め,全学年が参加

して観測会を行いました。今日も天候に

恵まれ,晴れ渡った夜空に,多くの星が

瞬いている下で,観測することができま

した。

夕方6時過ぎから,明るいうちに望遠

鏡をドームサイトに上げ,極軸調整(望遠

鏡を北極星に向けて設置する)やファンダ

ー調整(主筒と補助筒の向きを合わせ主筒

を観察したい天体に合わせやすくする)作

業を2・3年生の指導を受けながら行いました。

午後9時過ぎには,東の空に木星が顔を見せてくれました。木星の周りを回るガリレオ衛星のうち,

3個を確認することができました。

日付が変わる頃には,木星の後に続くように,土星,そして月が列をなして東の空から南の空の高い

ところへ進んできました。

頭上には,夏の大三角が輝いていました。

2019 年(令和元年) 5月6日

三田市にある兵庫県立人と自然の

博物館へ新1年生歓迎遠足を兼ねて

いきました。昨年までは,新1年生

歓迎遠足は,文化祭で公開するプラ

ネタリウムで説明ができるようにと

プラネタリウムのある博物館や科学

館を訪れていました。今年はこの後

何回か実施する「化石発掘体験」で

講師としての力量,知識・技能を高

めるため,兵庫県立人と自然の博物

館で化石の学習(特注セミナー)を受

講しました。

兵庫県立人と自然の

博物館の学芸員の半田

久美子先生に講師をお

願いし,「兵庫県の化石

と塩原の植物化石の概い

要と化石の調べ方,ク

リーニングの方法」と

← 月齢19.6の月

← 土星

木星

← アルタイル

(わし座)

月,惑星が競演する東の空

Page 9: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

うテーマで実習を行いました。2・3年生は昨年まで講師として臨んできたことですが,初心に戻って

実習をしました。

2019 年(平成31年) 4月19日~20日

今年度最初の天体観測会を実施しました。

1年生の参加はありませんが,2・3年生

だけの観測会でした。

昨年度は,天候に恵まれず,中止になっ

たり,途中で観測を取りやめることが多く,

満足のいく観測ができませんでしたが,今

回はすっきりと夜空が晴れ上がり明け方ま

で,思いっきり観測す

ることができました。

朝方の冷え込みも厳し

くなく,有意義な観測

会となりました。

2年生にとっては昨

年度できなかった望遠鏡操作を,3年生から注意

点を聴きながら行いました。来月には新入生を迎

え,3学年そろった観測会を予定しており,その

ときにはしっかりと1年生に伝えられるようになろうと,望遠鏡を操作しました。

~2018年度の活動報告~

2019 年(平成31年) 3月1日~2日

今年度計画,実施してきた天体観測会,ようやく晴天の

下で行うことができました。悪天のため中止したり,観測

を始めてはみましたが観測会直後から雲がかかって観測を

断念したことも多々あり,さらには合宿でも好天に恵まれ

ず悔しい思いをしてきましたが,ようやく終夜観察をする

ことができました。

日没後から深夜のかけて南空の高い位置で輝いていた

『オリオン座』や『冬の大三角形』,深夜から明け方にかけ

ては,『木星』『土星』『月』『金星』と惑星や衛星が顔を出

し,南の空に高く舞い上がる様をはっきりと観察できまし

た。

1年生にとっては,最初の,最高の観測会になったこと

と思います。

『木辺鏡』を始め,小型望遠鏡で観察し,写真撮影にも

挑戦しました。

木辺鏡を操作する部員たち

北極星と周極星

Page 10: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

←オリオン星雲

2019 年(平成31年) 1月27日

第11回 サイエンスフェア in 兵庫でポスター発表を行いました。

今年は地球科学部から2本,第2学年GS科から1本の計3本の発

表を行いました,

地球科学部では,2年生を中心としたグループの『化石を通して

の理科教育を目指して』と,1年生を中心としたグループの『電気

加速器の実現への取り組み』の2本を発表しました。

2年生グループは,昨年8月の筑波大学での発表(日本地学教育

学会ジュニアセッション)以来何度も行ってきており,今回は発表

ポスターをリニューアルしての参加でした。これまでの経験から自

信を持って発表することができました。

1年生のグループは,これが最初の外部発表であり,少し緊張を

しながらも,多くの参会者への対応をすることができました。

どちらのグループも,発表者を順番に交代しながら,多くの方に

聴いていただき,いろいろなアドバイスを受けることができました。

また,他のブースでの発表を聴き,新たな目標を立てることがで

きました。

オリオン座の三つ星と

小三つ星

月(月齢24.6)と金星

↑木星土星↓

↓金星

Page 11: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 11月17日~18日

バンドー神戸青少年科学館で開催された第42

回兵庫県高等学校総合文化祭 第10回自然科学

部門発表会に参加しました。「理科教育に関す

る活動報告と現代社会における地学教育の意味

について」というテーマで,2年生が中心とな

ってこれまで校外で行ってきた活動を中心にま

とめた発表を行いました。

実演を交えた発表を行

い,県内の高校生や顧問

の先生方から,貴重な意

見や批評を頂きました。

一緒に参加した1年生

は,これからの研究テー

マや研究方法のヒントを得ようと,他のブースを巡り,

他校の実践を熱心に見て回りました。

また,本年度の研究発表論文集の表紙を飾るイラスト

画に,杉山天音さんがエントリーした作品が選ばれ,兵

庫県高等学校教育研究会科学部会より,感謝状が贈られ

ました。

冊子表紙に掲載された杉山天音さんの作品↑

2018 年(平成30年) 11月10日

公民館活動と初めてのコラボ。西宮市中央公民館で,親子化石発掘体

験教室を実施しました。当初20組40名の参加という計画を立てていまし

たが,思いの外好評を受け,幼稚園入園前の小さな子どもさんから小学

生まで,いろいろな年齢の子どもさんとその保護者さん,50名を超える

参加者と一緒に化石発掘を行いました。

校外での活動も,数回実施してきた中で,対応する方の年齢に応じた

説明の話し方にも工夫する余裕も少し出てき

たように思え,わかっていただけたのではな

いかと感じました。

化石が含まれていそうな場所にもある程度

予測もできるようになり,「出ないよう。」「見

つからないよう。」という声にも,しっかり対

応でき,見つけてもらうことができるように

なってきました。

また,お手伝いをしていただいた公民館の協力員さんたちと,一緒に体験することができました。

Page 12: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 9月28日~29日

1年生(72回生)にとって,入学以来最初の天体観測会となりました。1年生が参加する天体観測会,

これまで,合宿を含め,開始後すぐに天候が悪化し,天候回復を待ちながら夜が更けるのを待つ状態で

したが,今回は28日中は観測が可能な状態が続き,29日に変わった頃から天候が悪化すると予測し,観

測可能な時間まで観測しようと大きな期待を持ち,観測会が始まりました。

1年生は,前校長の兼村先生,2年生(71回生)の指導を受け,望遠鏡を準備し,観測が始まりました。

西の山際に沈む木星,南の空から西に向けて移動する土星,東の空から南の空の高い位置に上る火星

と,惑星の観察を行いました。

その後,少し欠けた月がゆっくりと東の空から昇ってくようすをドーム内の天体望遠鏡(木辺鏡),ド

ーム外縁に設置した天体望遠鏡5基(反射望遠鏡,屈折望遠鏡)を使い,0時過ぎ(29日)までじっくりと

観測することができました。

その後,予想通り天候が悪化し,観測会を終了しました。

2018 年(平成30年) 9月8日~9日

今年も西宮湯川記念こども科学教室「ペット

ボトルで浮沈子をつくろう」に出展しました。

1日目の9月8日は天候不順のため,中止とな

りました。翌9日も怪しい天候でしたが始める

ことができました。しかし,開始直後に気象警

報が発令され,午前中のみに開催なり

ました。

短い時間でしたが,たくさんの児童

や保護者など,参会者には十分楽しん

でいただいたと思います。

「浮沈子」が沈む原理を質問される

場面もありましたが,小学生には優しく,保護者には少し詳しくと説明に方法や内

容を変えて対応することができました。

つくった「浮沈子」を保護者に見せている場面も見ることができました。

Page 13: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 8月25日~28日

今年3月,西宮市立平木小学校での出前授業実践をテーマに,

日本地学教育学会茨城大会(国立大学法人 筑波大学)でのポスタ

ーセッションに参加しました。

2年生の有志7名でまとめ上げたポスターを持参し,大学・大

学院,高等学校の先生方,また他校生の前で,代わる代わる説

明を行いました。

発表のために設定さ

れた時間は1時間でし

たが,次々と来られる

参会者に対応すること

間におよびまになり,

ほぼ2倍の時した。

高校生に対する発表は,今年1月に行われた『第

10回 サイエンスフェア in 兵庫』で体験済みで

すが,多くの大学の先生方へのプレゼンテーション

は初めてのことでした。緊張感も高まりましたが,

無事に終えることができました。

多くの意見や批評を頂くことができ,またこのよ

うな全国規模での学会での発表の体験は,とても良い経験となりました。

学会終了後,同じつく

ば市にある地質標本館(産

業総合研究所:産総研)の

見学を行いました。

翌27日には,JAXA

(宇宙航空研究開発機構

筑波宇宙センター)を訪問しました。

28日には国立科学博物館を訪れました。

ポスターセッションでの発表,科学館等の訪問は,とても有意義な体験となりました。

2018 年(平成30年) 8月9~11日

例年のように,兵庫県養父市葛畑の旧葛畑スキー場で観測実習に

挑みました。宿である「田渕屋」さんに到着後,曇り空の中,天候

の回復を期待して,早速観測準備を行いました。

卒業生の3人の方に指導を仰ぎ,いつもより2台多く持ち込んだ

望遠鏡をセットしました。

Page 14: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

南側前方に見える山々の頂を目標に,ファインダー

調整を行い,夕食のため,宿舎に戻りました。

夕食後,観測に出発する頃から小雨がぱらつきだし,

出発待機することになりました。しかし,雨が上がる

ことはなく,残念ながら1日目の天体観測は中止とし,

花火大会に変わってしまいました。

翌朝,天候が回復してきたので,午前中の涼しい時

間に化石採集に出かけることにしました。

化石採集の現場は,昨年度から替えた場所で行いました。涼しい中で,開発中の林道法面の壁にハン

マーでタガネを打ち込みました。

貝化石やサンドパイプ(生痕化石)が数多く採集できました。貝化石は数種類確認できました。

また,正体不明の化石も発掘することができ,「今後鑑定してもらおうか?」という声も聞かれまし

た。

夕刻,遅れてこられた前校長の兼

村先生とも合流でき,天体観測のた

め,スキー場跡に登りました。この

日も天候には不安もあり,待機する

時間が長く続きました。

わずかながら星空が見えると一斉にカメラを構えたり,望遠

鏡をセットしたりと慌ただ

しく動き回りましたが,ま

たもや雲が全天をおおい,

さらには下の方からガスま

で上がってくる状況となり,

真夜中頃に観測を断念し,

宿舎に戻りました。

砂質凝灰岩中のノジュール

砂質凝灰岩中のサンドパイプ

木星

離れた場所で観測する部員北天の星

Page 15: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

1年生にとっては,校外での初めての観測となるはずでした。2年生から,「オリエンテーション合

宿で見た星空に匹敵するような夜空が観測できるよ」といわれていたため,大きな期待を持っての合宿

でしたが,残念な結果となりました。

2018 年(平成30年) 8月7日,22日

今年度が初めての活動として西宮市貝類館で「親子化石発掘体験

教室」を実施しました。NPO法人こども環境活動支援協会(LEA

F)にお世話いただき,貝類館の学習室を使って体験教室を開催しま

した。

2日間計4グループに分かれて実施し,約60組140名を超える親

子の参加がありました。

これまで,西宮市立平木小学校での出前授業や松柏講座での経験

を生かし,説明から体験指導まで,すべて私たち地球科学部員の有

志がそれぞれの親子と一緒に化石発掘に挑戦しました。

開催中,あちらこちらで「化石が見つかった!」「これ化石です

か?」などの声を聞くことができました。

参加された方の事後アンケートには,「楽しかった!」「化石が取れてうれしかった!」という声とと

もに,「高校生に手伝ってもらい,感謝したい」という保護者からのことばもありました。

2018 年(平成30年) 7月27日

少し天気に不安がありましたが,明け方に天空で広げられる天体ショー「皆既月食」に期待を持って,

過ごしました。

一時晴れ間も見えましたが,真夜中を過ぎるとさらに天空を雲がおおいつくすようになっていきまし

た。さらに,小雨も降ってくるような状況のため,観測をあきらめることになりました。

Page 16: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 7月24日,26日

昨年に引き続き,西宮高校市民講座「松柏講座」で親子で体験-①化石発掘

体験(7月24日),②ペーパーストーンをつくろう(7月26日)を実施しました。

参加者は,少ない状況でしたが,それぞれ参加していただいた親子さんたちか

らは,感謝のことばを頂きました。

昨年までは,実施された顧問の久保和弘先生のお手伝いという形でしたが,

今年は,クラブ員たちが前に立ち,指導者として行いました。

説明時には少し戸惑いもありましたが,時間が経つにつれて上手く説明する

ことができるようになりました。

2018 年(平成30年) 7月10日

6月30日(土)から,文化祭でのプラネ

タリウム投影用のボックスづくりを開始

しました。3年生が作成してくれた仕様

書をモニター画面に投影しながら,皆で

意見を出し合いながら,いつもながらの

作業を行いました。

昨年まで使用していたプラネタリウム投影機が不調であったため,卒業生に修理を依頼し,充分投影

できる状態にしていただいていたところ,地球科学部(地学部)OB会より,最新の投影機の寄贈を受け

ました。

寄贈していただいた機器のデビューでもあり,修理していただいた機器をスタンバイさせるという最

良のコンディションで臨むことができる状態の中での作業となり,速く仕上げ,新しいプラネタリウム

投影機での予行を試行したいという思いもプラスされ,作業ははかどり,予定よりも早く完成すること

ができました。

翌7月1日(日)は,早速新しい機器を使い,練習を行いました。

ところが,7月5日(木)から,『平成30年西日本豪雨』による臨時休校

が続き,プラネタリウム投影機のデビューも危ぶまれましたが,7月9日

(月)に最後の展示準備を行い,ようやく7月10日(火)に文化祭公開日を迎

えることができま

した。

平日開催という

こともあり,「地

球科学部プラネタ

Page 17: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

リウム」来訪者の人数は多くはありませんでしたが,新しいプラネタリウム投影機を使った星空の説明

は,全員満足できる内容であったと思います。

2018 年(平成30年) 5月27日

72回生の1年生にとっては最初の天体観測会。前校長の兼村郁雄先生をを講師にお招きして天体ドー

ム内の反射望遠鏡「木辺鏡」について,由来から操作方法に至るまで指導を受けました。2.3年生に

とっても,新しい知識の注入となりました。

昼間の天気とは大きく変わっていき,観察のピークになる深夜頃から全天を薄い雲がおおい始め,観

察の中断をせざるを得ない状況になってしまいました。

天候の回復を待ち,「木辺鏡」の操作練習を繰り返す時間が続きました。

残念ながら,夜明け頃まで雲は晴れず,十分な観

測会とはなりませんでしたが,兼村先生から受けた

教えをもとに,今後の観察に生かしたいと考えまし

た。

翌朝,TCCの活動の1つとして,早朝から観察

会参加者全員で,新池周りの遊歩道の清掃活動を行

いました。ヒンヤリとした空気の中で,早朝より散

歩を楽しまれている地域の人たちと朝の挨拶を交わ

しながらの作業となりました。

2018 年(平成30年) 5月3日

第72回生の新入部員を迎え,神戸市バンドー青少年科学館で,春期研修会を実施しました。毎年,新

入生を迎えての行事ですが,文化祭での「プラネタリウム投影」時に行う解説の研修として実施してお

り,今年も科学館でのプラネタリウム投影を見学しました。文化祭当日に分かりやすい解説ができるか,

楽しみです。

2018 年(平成30年) 4月20~4月21日

今年度最初の天体観測会を行いました。日中は青空が広がり,

そのよい天気が夜間にも引き継がれて,絶好の観測日和となりま

した。

太陽が西の空に沈むと,一段と輝きを増した金星が観測できま

した。その金星を追うように三日月が続いていました。

西に傾いた月の南側には,オリオン

座のベテルギウス,こいぬ座のプロキ

オン,そして白く輝くおおいぬ座のシ

リウスでつくる『冬の大三角』が,季

節の終わりを知らせるように広がって

いました。

Page 18: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

真夜中を過ぎた頃には,東の空から南の空へと移動してきた木星が明るく輝いていました。縞模様や

『4個のガリレオ衛星』のうちの3つの衛星も確認できました。

さらにその木星を追うように,未明になると東の空には,赤く輝く火星と白く輝く土星も姿を見せて

きました。土星の美しい輪も観察できました。

今回の観測では,金星,木星,火星,土星と4つの惑星が一晩中,次から次へと主役が変わりながら

南の空を横切る姿が観測でき,有意義な観測会となりました。

~2017年度の活動報告~

2018 年(平成30年) 3月8日

西宮市立平木小学校で,「松柏講座」で

行った石灰岩を研磨し,ペーパーストー

ンを作成する『出前授業』を行いました。

6年生2クラス約60名の児童を前に,地球科学部の部員が指導者

として対応しました。こちらも2チームを作り,6名ずつのメンバ

ー体制で,それぞれのクラスで授業を行いました。

研磨材料である岐阜県大垣市の金生山産のフズリナ石灰岩の切片

は,「出前授業」の実施が決定した昨年の12月以降,地学実験室の岩

石カッターをフル活用して作ってきました。

全体で概略説明した後,各クラス5班に分かれ,それぞれの班で

実習を行いました。どの班も,児童は真剣に話を聞き,作業に入り

ましたが,実習は和やかな雰囲気の中で進みました。化石がはっき

りと見えるようになってくると,大きな歓声ととともに,「これ化

石?」「何の化石?」と質問してくれるようになりました。

初めての取り組みであり,少し緊張もしましたが,児童たちの笑

顔に,私たちも思わず笑顔で応えていました。児童たちの喜んでも

らえた笑顔は,

緊張感を薄

める特効薬

でした。

Page 19: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 1月31日~2月1日

先週から続いていた強烈な寒波も一段落し,雲も少し多い状況でしたが,『皆既月食』の観察は欠け

始め(20時48分)から皆既の状態まで,十分観察できました。

今回の『皆既月食』は,ブルー・ブラッドムーン。「ブルームーン」は一ヶ月に2度満月があるとき

の今月2回目の満月,そして「ブラッドムーン」は皆既月食になったとき,真っ暗になって見えなくな

るのではなく,「赤銅色」と呼ばれる赤黒い満月の状態になることを示しています。皆既の状態は,21

時51分から23時03分まで続くというかなり長い素晴らしいものでした。

小型の望遠鏡を屋上に4台設置し,

31cm反射式望遠鏡(木辺鏡)でも追いかけ

て観察をしました。うち1台は直前に地

球科学部OB会から寄付していただいた

最新の機能をもっている望遠鏡を使用し

ました。さらに接眼鏡とデジタルカメラ,

スマートフォンを接続するアダプターを

使い,拡大撮影にも挑戦しました。もち

ろんカメラ撮影にも挑戦しました。

皆既月食が終わるころから雲が厚くな

りだし,復活する満月まで十分に観察することはできませんでしたが,約4時間の天体ショーを満喫で

きました。

Page 20: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2018 年(平成30年) 1月26日

神戸大学総合研究拠点コンベンションホール,兵庫

県立大学神戸情報キャンパス,甲南大学フロンティア

サイエンス学部などを会場に『第10回 サイエンスフ

ェア in 兵庫』が,開催されました。

『深めあう科学の力 磨き合おう兵庫の仲間』をテ

ーマに,県内の多くの自然科学系のクラブ,スーパー

サイエンスハイスクールで学ぶ高校生や大学,企業か

らの参加があり,大きな

会になりました。

本校からは,我々地球

科学部2点,2年生GS

科の1点,計3チームが

参加しました。

地球科学部の1年生

は,「海風と陸風の再現」

をテーマとして,2年生は「石琴の製作とその性質に関する研究 その2」をテーマとして,2年生GS

科は,「植物の伸長と音楽に関係性」をテーマとして発表しました。これまでの研究成果を発表しました。

2年生の発表には,関西学院大学理学部の先生から,貴重なご意見やアドバイスを頂き,『同大学の

研究者を紹介しましょうか?』というようなうれしい言葉も頂きました。

2018 年(平成30年) 1月26日

学文公民館主催の『天文観測講座』に補助員として参加しました。数日前からの猛烈な寒波の中,開

が危ぶまれましたが,わずかな時間でしたが,雲間から,美しい月のようすが観察されました。

参加していた数組の親子連れは,最初に室内で,兼村校長先生から星にまつわる楽しいお話を聞いた

のち,隣の児童公園に出て星空を観察しました。

大きく映し出された望遠鏡をのぞきこむと,大きな歓声を上げていました。

2017 年(平成29年) 12月22日~12月23日

大社公民館主催の「天文観測講座~のぞいてごらん夜の

星を~」が本校地学実験室および天体ドームで行われまし

た。講師を務められた兼村校長先生のお手伝いと,望遠

鏡操作を地球科学部員が担当しました。

その後,夜間観測を行いました。8月初旬から3回ほ

ど夜間観測を計画しましたが,好天に恵まれず,ときに

は気象警報の発令もあって観測ができません

でしたが,今回は,夜空も機嫌を直してくれ

たとみえ,絶好の観測日和となりました。今

年最後の観測会となりました。

Page 21: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

プレアデス星団(スバル,昴)やオリオン星雲などが,美しい輝きを見せてくれまた。

2017 年(平成29年) 12月2日

段上西小学校での『星の観

察会』に兼村校長先生と一緒

に参加し,地域の小学生たち

への天体望遠鏡の操作や説明

を行ってきたことに対し,「西

宮市青少年表彰」を受けまし

た。

今年だけでなく,これまで先輩たちが続けてきたことに対しての表彰

です。

この表彰を糧に,さらにいろいろな場で,地域の人たちと交流してい

こうと決意しました。

2017 年(平成29年) 11月11日~11月12日

第41回兵庫県高等学校総合文化祭 『自然科学部門発表会』が,神戸

市のバンドー神戸青少年科学館で開催され,地球科学部2年生部員がパ

ネル発表を行ないました。

今年のテーマは,「石琴の制作とその性質に関する研究 その1」。

間近に仰ぐ甲山をつくる『甲山安山岩』は,香川県で産出するサヌカ

イトとよく似た構造,組織を持っています。サヌカイトは別名『カンカ

ン石』とも呼ばれ,敲くと澄んだ高い音を発することで有名な石であり,

その『サヌカイト』を使い,石琴が作られています。

『サヌカイト』と似た構造,組織をもつ『甲山安山岩』でも同じような石琴をつくることができない

かという動機から,今年の研究テーマと設定しました。

県内の多くの高校から参加している自然科学系クラブの人たちに対して,これまでの研究成果を発表

しました。参加している部員や顧問の先生方に対しての発表ですので,少し緊張気味でしたが,何とか

やり終えたように思います。質問や激励をたくさんいただき,これからの研究の方向性や改善点が見え

てきたように思えました。

Page 22: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2017 年(平成29年) 10月27日

本校第3学年PTA主催の『星を観る会』が行われました。兼村校長先生が講師を務められ,地球科

学部部員は,そのお手伝いをさせていただきました。

地学実験室では,校長先生のユーモアあふれるお話を聞かせていただき,その後ドームにある大型天

体望遠鏡(木辺鏡)やベランダでの小型望遠鏡での観察,操作,説明を担当しました。

あいにくの天候のため,望遠鏡での観察は,短時間で終わりました。

2017 年(平成29年) 9月9日~9月10日

第20回西宮湯川記念こども科学教

室に出展しました。

今年のテーマは「ペットボトルで浮

沈子を作ろう!」

夏休み中からペットボトルを250本

ほど準備し,何回も実験室で予備実

験を行い,当日に備えました。

そして当日,開場後すぐに,参加

者が来訪し,準備していた体験スペ

ースも満席となり,部員たちは昼食

の時間も取りにくいほどの盛況とな

りました。

1日目の終了時刻前には,準備して

いたペットボトルがなくなり,急遽閉めざるをえないようになり,すぐ

に 1・2年生部員に「ペットボトルを準備してほしい!!」と連絡を送る

ことになりました。

あわてて準備をし,2日目に臨みました。この日もひっきりなしに参

加者が来訪し,熱心に体験に取り組んでくれました。

自分で製作したペットボトルで作った浮沈子を,保護者に自慢そうに

見せている小学生や園児の姿を見ることができました。

2日間で約500余名の体験者を迎えることができました。

ケーブルTVのインタビューを受ける生徒

2017 年(平成29年) 8月19日~8月21日

天体観測,化石採集を目的とした合宿を,兵庫県養父市葛畑で行いまし

た。3名の卒業生と部員13名が3日間生活を共にしました。

天体観測は旧葛畑スキー場のゲレンデ跡で行いました。天候に恵まれ,

二晩とも予定通り観測をすることができました。天空を飛び交う流星も数

多く見ることができました。朝方はとても冷え込みましたが,部員たちは

元気に活動に取り組みました。

Page 23: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

化石発掘は,昨年度まで

行っていた場所とはちょう

ど反対側の谷筋にあたる露

頭で行いました。

昨年までの露頭とは異な

り,開けた場所であったた

め,採集は容易に行うこと

ができました。

特に生痕化石が多く観察できました。

2017 年(平成29年) 7月25日・7月27日

今年度第1回の「松柏講座」として,小学生とその保護者を対象とした『親子で体験:「化石発掘体験」,

Page 24: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

「ペーパーストーンを作ろう」』を実施しました。

地球科学部員も補助員として,得られた化石の名前を一緒に調べたり,作業の進み具合を確認するな

ど参加者と一緒に作業に取り組みました。

2017 年(平成29年) 6月30日~7月1日

文化祭展示発表を行いました。メインは,プラネタリウム投

影です。直前に投影機の機器トラブルもありましたが,修理も

間に合い,投影を行うことができました。

招待日の1日(土)には,卒業生の方も来校され,現役部員に

対してのアドバイスもいただき,話しがはずんでいました。

化石や鉱物の展示では,来校者から部員に対して多くの質問

をいただき,答えていました。

今年は「体験コーナー」を開設したところ,多くの来校者が実際に鉱石を手にしたり,「こんにゃく石」

の動きに驚きの目を見せたり,ブラックライトで妖しく輝く『ホタル石』に感動されていました。

地学実験室前に設置している展示ケース内を一新しました。

1年生有志により,標本を陳列,整備し,標本それぞれにラベ

ルを作成しました。

今後,定期的更新していく予定です。地学基礎で学習する標

本類を中心に展示していきます。

2017 年(平成29年) 6月24日

文化祭で展示発表するプラネタリウ

ム投影のためのボックスを1日かけて

設置しました。3年生を中心に皆で意

見を出しながら,昨年の経験を思い出

し合いながら,組み立てました。1年

生も指示を受けながら,新たな意見を

述べながら,協力して完成させました。光が漏れてこないよう細部に注意を払いながら,作業を行いま

した。

2017 年(平成29年) 5月26日~27日

今年度最初の『天体観測会』を実施しました。天候悪化のため延期していましたが,3年生にとって

Page 25: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

は現役時代最後の,1年生にとっては入学以来最初の観測会でした。ドーム内の望遠鏡(通称木辺鏡)を

使うため,上級生からの指導を受ける1年生の姿が見られました。また,その他の望遠鏡についても,

上級生からの指導を受けていました。この3月に卒業した69回生部員数名が参加し,現役生との交流を

していました。

薄い雲に阻まれ,十分な観測はできませんでしたが,この経験が,次の観察会,夏合宿で生かされる

ものと思います。

2017 年(平成29年) 5月5日

『春季研修会』を実施しました。この研修会は,7月の

文化祭で披露するプラネタリウムの技術を磨くためと,展

示方法の学習のため,大阪市立科学館で実施しています。

今年は,午後の時間を利用して大阪市立自然史博物館で行

われている『鉱物展』に行って,見聞を広めました。

~2016年度の活動報告~

2016 年(平成28年) 7月1 日~2日

文化祭では,恒例となっているプラネタリウムと1年生の研究発表をおこないました。プラネタリウ

ムは,手作りのエアドームを3台の扇風機で膨らませ,その中に星を写して解説しました。招待公開日

(7/2)には中学生も多数参加して,たいへん良かったとの感想をもらいました。

2016 年(平成28年) 4月29 日

恒例となりつつある『春季研修会』を実施しました。この研修会は,7月の文化祭で披露するプラネ

タリウムの技術を磨くためと,展示方法の学習のため,大阪市立科学館で実施しています。午後の時間

は天満橋で行われている『石ふしぎ大発見展』に行って,化石や鉱物の知識を広めることにしています。

~2015年度の活動報告~

2015 年(平成27年) 11月21,22 日

バンドー神戸青少年科学館にて,第39回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が行われまし

た。県内の自然科学部(物理・化学・生物・地学)が集まって,日頃の研究成果を発表する場としてス

タートし,第1回からパネル発表を続けてきました。

今回は,1年生が中心になって研究を続けてきたペットボトルロケットの運動について発表しました。

ロケットが飛んでいく様子を録ったビデオをコマ送りして加速度を求め,EXCELで飛行をシミュレ

ートした様子を発表しました。

聞きに来てくださった,他校の顧問の先生や高校生から質問やアドバイスをいただき,充実した2日

間でした。

Page 26: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2015 年(平成27年) 9月12,13 日

西宮湯川記念こども科学教室で,月齢早見盤を作るブースを持ちました。

地球科学部がブースを出して,今回が7回目となりました。「月齢早見盤をつくろう」と題して,好

きな日の月の形がわかる早見盤を作ってもらいました。2日間で360名のこどもたちが参加してくれ

ました。慣れない子どもたちへの対応に苦労しながらも,自分自身で工夫しながら使い方を説明してい

ました。

ブースには西宮市長さんや教育委員会の方々,学校のGS科でお世話になっている大学の先生も来ら

れ,激励の言葉をいただきました。

2015 年(平成27年) 8月11~13 日

恒例の夏合宿に行きました。今年はペルセウス流星群を観測する予定でしたが,雲が多く少ししか見

ることができませんでした。

2年生は,昨年天候が悪く,1日も観測できませんでしたので,今年に期待していたのですが,今年

も直前の天気予報では期待できない状況でした。

初日は,曇っても徹夜の気持ちで観測所に向かったところ,所々晴れ間が見られたり,一時は全天に

星が現れるなど,予想以上の天気となりました。

昼には,化石採集もできたので平均的な合宿になりました。

Page 27: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

~2014年度の活動報告~

2015 年(平成27年) 1月10 日

金星と水星が西の空に並んで見え

ています。最接近の16時間前の写

真です。高度は約7°,少し上には

火星も輝いていました。

2014 年(平成26 年) 10月8 日

皆既月食を観測しました。

開始直後こそ雲がかかることがありましたが,全経過をすばらしい天気のもと,観測することができ

ました。部員それぞれが,デジカメ・小型望遠鏡,そして31cmの大望遠鏡を使いながら3時間の天体シ

ョーを満喫しました。卒業生もたくさん集まり,天体ドームは満員電車のようでした。

Page 28: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2014 年(平成26 年) 5月18 日

昨年から計画のあった多田銀銅山(通称,多田銀山)に,鉱物班が研修に行きました。川西能勢口か

らバスで30分で銀山口に到着し,そこから上り坂を約30分歩いて,銀山の入り口にある「悠久の館」

に到着しました。

館内の展示を見た後,ボランティアガイドの方の案内で,銀山にまつわる施設や,いくつかの間歩(鉱

石を取るために掘った場所)を見て回りました。その後,少し歩いて「ジャリ池」という場所に移動し

ました。そこは,鉱山からでたジャリが堆積している場所で,黄銅鉱などのいくつかの鉱物が含まれて

いる石を観察しました。

2014 年(平成26 年) 4月26 日

今年も大阪市立科学館のプラネタリウムとOMMビルで行われた「石ふしぎ大発見展」に行ってきま

した。

文化祭に向けて,プラネタリウムの解説技術向上をめざし,昨年は2回プラネタリウムでの研修を行

いました。今回は,通常の星の解説ではありませんでしたが,月の話を聞くことができました。また,

石ふしぎ大発見展では,講演を聴いたり,自由に会場を散策したりしました。皆既月食を観測しました。

~2013年度の活動報告~

2013 年(平成25 年) 9月7,8 日

西宮湯川記念事業「こども科学教室」にブースを出しました。

今年は,「月齢早見盤をつくろう」と題して,画用紙から切り取り割りピンで止めるだけの簡単な工

作をしました。2日間で370名のこどもたちが参加してくれました。地球科学部の部員も,対応に苦

労しながらも,こどもたちの「ありがとう」の一言に充実感で満たされたようです。

2013 年(平成25 年) 8月11~13 日

鉢伏高原の葛畑で夏合宿が行われました。

今年は,暑い夏となり合宿も熱中症など,健康面に気をつけながら行いました。2晩ともよく晴れ,

1等星を上回るような流星を多数観測しました。

Page 29: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

2013 年(平成25 年) 4月27 日

大阪へ日帰り研修に出かけました

午前中は大阪市立科学館でプラネタリウムを観た後,休憩所で各自用意した弁当を食べました。

午後は,天満橋まで歩いて行き,天満OMMビル内で開かれている「鉱物・化石展」を観ました。会

場では,『地震予知と活断層』,『隕石とはやぶさサンプル』の講演がありました。

~2012年度の活動報告~

2013 年(平成25 年) 1月18 日

上ヶ原公民館主催で,「星座をみよう」を本校ドームで開催しました。昨年リニューアルした望遠鏡

を,より多くの人に見ていただこうと,公民館の公開講座を行いました。

天気が今ひとつでしたが,多くの方に来ていただきました。その様子はケーブルテレビでも放映され

ました。

2012 年(平成24 年) 12月22~23日

県立西はりま天文台公園に行き天体観測を行いました。

本来であれば,2年生は夏の合宿で引退となるのですが,今年の2年生は2年連続で夏合宿が悪天候

となってしまい,夏合宿では化石発掘のみとなってしまいました。そのため,本年のみ臨時で冬の合宿

を計画し,西はりま天文台へ行ってきました。

現地では,施設見学を行った後,兵庫県立大学西はりま天文台の石田俊人副センター長による特別講

義をしていただきました。その後,一般の方と一緒に観望会に参加し,惑星についての講義を受け,か

の有名な『なゆた望遠鏡』で色々な天体の観測を行うことができました。

観望会の後は,学校での天体観測を最大限に活かし,数多くの写真が撮れました。到着した段階では

雨がぱらつくような悪天候でしたが,観望会が終わった頃から快晴となり,満天の星空を観ることが出

Page 30: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり

来ました。

下の写真は,実際に私達が撮った写真の一部です。今回の観測ではこぐま座流星群も観測でき,流星

が流れるたび歓喜の声を上げてしまうほどでした。

今後も,校内の口径が31cmの天体望遠鏡(木辺鏡)を用いての観望会イベントが開催される予定で

すので,もっと木辺鏡を使いこなせるようにしたり,写真を撮る腕を磨いたりしていきたいと思ってい

ます。

2012 年(平成24 年) 5月21 日

国内では25年ぶりとなる金環日食が21日の早朝に起こりました。前日までの曇り空が,明け方近くか

ら晴れ始め,時折雲が生じるものの,すばらしい天気となりました。地球科学部も準備を整えて,それ

ぞれの分担に分かれて観測しました。望遠鏡にカメラを取り付けて拡大撮影をする者,ピンホールの装

置を作って観測する者,鏡を使って遠くの壁に投影する者など,多くの観測方法を試みることができま

した。

この写真は,デジタルカメラに眼視用の日食グラスを取

り付けて撮影しました。

すばらしい環を約2分間見ることができました。

Page 31: 地球科学部kusunoki.nishi.or.jp/school/media/ichinish/club64... · 2020-03-06 · ・夏合宿 夏のペルセウス流星群に合わせて(月齢の関係で違う日にすることもあります),今年度は西はり