地 域 密 着 型 金 融 の 取 組 み 状 況 ·...

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地 域 密 着 型 金 融 の 取 組 み 状 況 (平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月) 地域密着型金融の取組み方針に基づき、平成 23 年 7 月に公表いたしました地域 密着型金融推進計画(平成 23 年 4 月~平成 25 年 3 月)の取組み状況を地域の皆さ まに報告いたします。 平成 24 年 5 月 地域密着型金融推進計画の取組み状況(概要) ・・・P2~6 地域密着型金融推進計画 進捗状況表 ・・・P7~13 地域密着型金融に係る主要計数等の実績 ・・・P14 経営改善支援の取組み実績 ・・・P15 お客様満足度調査の結果 ・・・P16~18

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Page 1: 地 域 密 着 型 金 融 の 取 組 み 状 況 · 技術相談1件、海外取引相談4件の実績がありました。 かわしん創発塾 金融経済教育 後継者育成などを目的とする‘かわしん創発塾’の運営

地 域 密 着 型 金 融 の 取 組 み 状 況

(平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月)

地域密着型金融の取組み方針に基づき、平成 23 年 7 月に公表いたしました地域

密着型金融推進計画(平成 23 年 4 月~平成 25 年 3 月)の取組み状況を地域の皆さ

まに報告いたします。

平成 24 年 5 月

地域密着型金融推進計画の取組み状況(概要) ・・・P2~6

地域密着型金融推進計画 進捗状況表 ・・・P7~13

地域密着型金融に係る主要計数等の実績 ・・・P14

経営改善支援の取組み実績 ・・・P15

お客様満足度調査の結果 ・・・P16~18

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【地域密着型金融推進計画の取組み状況(概要)】

お取引先企業に対するコンサルティング機能の発揮

外部機関との連携 人材育成(目利き能力・コンサルティング能力の向上)

経済産業省の中小企業支援策「中小企業支援ネットワ

ーク強化事業」に参加し、全国の中小企業支援機関のネ

ットワークの中から、中小企業診断士や外部専門家を派

遣する等、お取引先企業が抱える経営課題の解決に努め

ました。

また、平成 23 年 10 月には外部講師を招き、「地域密

着でとことん尽くす究極のサービス」をテーマとして

「かわしん経営セミナー」を開催し、中小企業経営者 35

名に参加いただきました。

地域密着型金融の推進には職員一人ひとりの目利き能力

が重要となります。目利き能力等の向上に向け、全国信用金

庫協会主催の外部研修へ 7名の職員を派遣しました。

また、内部研修として、「融資審査トレーニー研修」※を

はじめ、5つのトレーニー研修を行い、延べ 107 名の職員が

受講しました。

さらに、お取引先に対するコンサルティング能力の向上を

図るために、「中小企業診断士養成制度」に基づき中小企業

診断士の資格取得を奨励しています。現在 8名の職員が同制

度を利用し、平成 24 年度の試験合格・資格取得を目指して

います。なお、現在の同資格保有者は 18 名です。

※トレーニー研修とは、少人数による本部での実地研修をいいます。

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創業・新事業支援 経営改善支援

(1)経営改善支援活動

本部と営業店が協議の上、経営改善支援先を選定し、お取

引先が抱える経営課題解決に向けて経営全般のアドバイス

等を行いました。

〈23 年度実績〉

経営改善支援先 148 先(うち経営改善計画書作成先 126 先)

ランクアップ 4先

※ランクアップとは当期末の債務者区分が期初より上位遷移することをいいます。

(2)経営相談体制の強化

職員の経営相談支援に向けた相談能力の向上を図るため、

本部の経営サポートセンタースタッフが営業店を訪問し、職

員向けに経営相談に関するアドバイスを行いました。

また、信金中金より講師を招き、営業店担当者を対象に研

修を実施しました。

(3)貸付条件の変更等による支援

お取引先の状況を適切に把握したうえで、貸付条件の変更

等による支援を実施しました。

(1)「かわさき起業家オーディション」への協賛と同オーデ

ィションへの「かわしん賞」の提供を通じて、創業・新

分野進出を目指す地元企業者を応援しています。また、

平成 23 年度から「かわしんビジネスチャレンジ賞」を新

設し、7先が同賞を受賞しました。

(2)大田区ビジネスプランコンテストの後援と同コンテス

トへの「かわしん賞」の提供を通じて、創業・新分野進

出を目指す地元企業者を応援しています。平成 23 年度は

多くのビジネスアイデアの中から 1 先が「かわしん賞」

を受賞しました。

(3)「融資申し込みに必要な事業計画書のポイント~わかり

やすく、説得力を持たせるために~」をテーマとして、

「創業者向けセミナー&個別説明会」を開催しました。

中小企業経営者や創業希望者 28 名に参加いただきまし

た。

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地元企業に適した資金供給手法の徹底

事業再生 資金供給機能の発揮

経営改善支援先を含む 6先について、神奈川県中

小企業再生支援協議会へ案件を相談し、事業再生に

向けた活動を行いました。

同協議会は、中小企業の活力再生に向けた取組み

を強化するために各種支援策を総合的に活用しな

がら支援を行う公的なものです。

地元企業を対象とする「かわしん・アクション」、個

人事業者を主な対象とする「この街ローン」、商店等の

小売業、サービス業を対象とする「千客万来」の 3商品

を無担保事業性融資商品として揃え、中小企業向け融資

を推進しました。

3 商品合計の実績は、取扱件数 405 件、実行累計額

2,092 百万円となりました。

上記商品に加え、「東日本大震災復興緊急保証制度」

や地方公共団体の「円高支援策」の活用、更には、日頃

からお取引先の事業内容等を検証し、過度に担保・保証

に依存しない融資の推進に努め、地域金融の円滑化・資

金繰り支援を目指した結果、平成 24 年 3 月末の中小企

業向け融資残高は、6,765 億円の実績となりました。

継続的な支援

経営改善支援先や事業再生支援先、条件変更実施

先に対して「業況管理表および進捗状況管理表」に

より、四半期毎の継続的なモニタリングを実施し、

改善状況の把握に努めました。

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地域の面的再生への積極的な参画

ビジネスマッチング インターンシップ(就業体験)

平成19年度から川崎商工会議

所と連携してインターンシップ

を実施しています。

平成 23 年度は、川崎市内の大

学生 10 名を受入れ、講義やグル

ープワーク、営業店での業務体

験などを行いました。

地域と連携し地元製造業の販路拡大やビジネスマッチ

ング機会の提供を図る目的で、平成 23 年 9 月 8 日、川崎

市産業振興会館において「川崎ものづくり商談会」を開

催しました。

参加企業は 受注・発注企業合計で 357 社を数え、商談

件数は 970 件、成立件数は 32 件 (平成 24 年 3 月 30 日

現在)に上りました。また、経営・技術・海外取引につ

いての相談コーナーを設置したところ、経営相談 2 件、

技術相談 1件、海外取引相談 4件の実績がありました。

かわしん創発塾

金融経済教育

後継者育成などを目的とする‘かわしん創発塾’の運営

を継続しています。 平成 24 年 2 月 9 日におよそ 60 名の地元の小学生が社会

見学としてかわしん本店を訪れました。

模擬店舗による窓口業務の体験や本店営業部内の見学、

お店作りを題材とした金融の役割の話などを通じて、小学

生への金融経済知識の普及に協力しました。

神奈川産学チャレンジプログラムへの参画

「高齢化社会に向けた地域金融機関の営業戦略」をテー

マに 5大学 6チームがエントリーし、レポート提出及び

プレゼンテーションを行いました。

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地域やお客さまに対する積極的な情報発信

地域の活性化に繋がる情報の発信 地域密着型金融に関する取組みの情報発信

(1)企業動向調査

年 4 回の定例中小企業動向調査に加え、東日本大

震災や円高の影響などの特別調査を 4 回実施すると

ともに、ボーナス調査等季節的な情報の発信も行い

ました。

(2)税務相談・年金相談

本計画の取組み状況については、ホームページや

ディスクロージャー誌を通じて、積極的に情報発信

します。

持続可能な地域経済への貢献 税務相談・年金相談ともに年 12 回の無料相談会を

実施しました。身近な相談窓口として地域の皆様へ

専門家を通じ悩みの解決へ向けたお手伝いやアドバ

イスを行いました。

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【地域密着型金融推進計画 進捗状況表】

1.お取引先企業に対するコンサルティング機能の発揮

平成 23 年度(平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月)

項目・具体的取組施策 平成 23 年度(23 年 4 月~24 年 3 月)進捗状況

外部機関との連携

◇ 経済産業省の中小企業支援策「中小企業支援ネットワーク強化事業」

に参加します。全国の中小企業支援機関のネットワークの中から、中

小企業診断士や外部専門家を派遣する等、お取引先企業が抱える経営

課題の支援体制を強化します。

産業振興センター、中小企業団体中央会、商工会議所、金融機

関等の多様な中小企業支援機関から成る経済産業省の中小企

業支援策「中小企業支援ネットワーク強化事業」に参加し、こ

れらの支援機関と連携を図りながら、56 先、152 回にわたり外

部専門家等とともに経営支援を行いました。

また、上記の他、公益財団法人(以下、公財と表示)川崎市産

業振興財団、公財)大田区産業振興協会等と連携し、60 先、136

回にわたり外部専門家等を派遣し、お取引先が抱える経営課題

の解決に努めました。以上により、平成 23 年度の外部専門家

等の派遣は、総体で 116 先、288 回となりました。

◇ 中小企業経営者向けのセミナーを開催します。(年 2回開催)

平成 23 年 10 月に「地域密着でとことん尽くす究極のサービス」

をテーマとして「かわしん経営セミナー」を開催し、中小企業

経営者 35 名に参加いただきました。

なお、平成 23 年 4 月に予定していた「かわしん経営セミナー」

は東日本大震災の影響により中止しました。

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人材育成(目利き能力・コンサルティング能力の向上)

◇ 経営サポートトレーニー研修、融資審査トレーニー研修や信用格付ト

レーニー研修など各種研修を通じてコンサルティング能力や目利き能

力、審査能力の向上に努めます。

全国信用金庫協会主催の外部研修へ以下の通り職員を派遣し

目利き能力等の向上に努めました。

・目利き力養成講座 2 名

・目利き力実践講座 2 名

・企業再生支援実践講座 3 名

また、内部研修として、「融資審査トレーニー研修」9 名、「信

用格付トレーニー研修」48 名、「二次査定トレーニー研修」21

名、「不動産担保トレーニー研修」24 名、「経営サポートトレー

ニー」5名、延べ 107 名の職員が受講しました。

◇ 中小企業診断士養成制度による職員の中小企業診断士資格取得サポー

トを通じて、コンサルティング能力向上に努めます。

1 次・2 次試験合格者は各 1 名。現在 8 名が同制度を利用し、

平成 24 年度の試験合格・資格取得を目指しています。職員に

対しては同制度利用の奨励を行い、予備校への通学費用の補

助、年 20 回の中小企業診断士対策研修の実施等を通じて、資

格取得へのサポート体制の強化に努めています。

創業・新事業支援

◇ 「かわさき起業家オーディション」(年 6回開催)への協賛と同オーデ

ィションへの「かわしん賞」の提供を通じて、創業・新分野進出を目

指す地元企業者を応援します。また、平成 23 年度から「かわしんビジ

ネスチャレンジ賞」を新設し、一層の支援を図ります。

平成 23 年度は「かわさき起業家オーディション」が 6 回開催

され、多くのビジネスアイデアの中から 7先に「かわしんビジ

ネスチャレンジ賞」を授与しました。

◇ 大田区ビジネスプランコンテストの後援(年 1 回開催)と同コンテス

トへの「かわしん賞」の提供を通じて、創業・新分野進出を目指す地

元企業者を応援します。

平成 24 年 1 月に大田区産業プラザにおいて、「第 3回大田区ビ

ジネスプランコンテスト」表彰式が開催されました。

多くのビジネスアイデアの中から 1 先に「かわしん賞」を授与

しました。

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◇ 創業者向けセミナーや個別相談会を実施します。(年 1回開催)

平成 24 年 1 月に「創業者向けセミナー&個別相談会」を開催

し「融資申し込みに必要な事業計画書のポイント~わかりやす

く、説得力を持たせるために~」をテーマとして、中小企業経

営者並びに創業希望者 28 名に参加いただきました。セミナー

終了後の個別相談会においても、6名の個別相談がありました。

経営改善支援

◇ 経営改善支援活動を通じて、経営改善支援先に対する経営改善計画書

の策定支援や計画の実行支援などに努めます。

本部と営業店が協議の上、平成 23 年度は経営改善支援先とし

て計 148 先(新規支援先 49 先・継続支援先 99 先)を選定し、

取引先が抱える経営課題解決に向けて経営全般のアドバイス

等を行いました。

上記経営改善支援先のうち 126 先の経営改善計画書の作成支援

を行いました。

なお、ランクアップについては、景気低迷の影響もあり 4先と

なりました。

平成 23 年度実績

経営改善支援取組み率 (正常先を除く) 1.3%

再生計画策定率 (正常先を除く) 85.7%

ランクアップ率 (正常先を除く) 2.7%

◇ 各店にて、本部の経営サポートセンタースタッフが職員向けに経営相

談アドバイスを行います。さらに、職員を対象とした経営改善支援研

修を実施して、経営相談体制の強化を図ります。

経営サポートセンタースタッフが営業店を訪問し、職員向けに

経営相談に関するアドバイスを行いました。(総訪問回数 60回)

また、経営改善支援に向けた職員の能力向上を図るため、信金

中央金庫より講師を招き、研修を実施しました。

・経営改善支援担当者研修 49 名(平成 23 年 7 月)

・経営改善支援担当者フォローアップ研修 49 名

(平成 24 年 1 月)

◇ お取引先の状況を適切に把握したうえで、貸付条件の変更等による支

援に努めます。

貸付条件の変更等による支援は、3,990 件 78,590 百万円となり

ました。

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事業再生

◇ 神奈川県中小企業再生支援協議会等の積極的な活用により、お取引先

の事業再生支援に努めます。

経営改善支援先を含む 6 先について、神奈川県中小企業再生支

援協議会へ案件を相談し、事業再生に向けた活動を行いました。

継続的な支援

◇ 経営改善支援先や事業再生支援先、条件変更実施先に対して継続的な

モニタリングを実施し、環境の変化等にあわせて適切な対応に努めま

す。

「業況管理表および進捗状況管理表」により、計 138 先(平成

23 年 12 月時点)について、四半期毎の継続的なモニタリング

を実施し、改善状況の把握に努めました。

資金供給機能の発揮

◇ 的確に事業価値を捉え、不動産担保や個人保証に過度に依存しない融

資を推進し、中小企業の資金需要にお応えします。

地元企業を対象とする「かわしん・アクション」、個人事業者

を主な対象とする「この街ローン」、商店等の小売業、サービ

ス業を対象とする「千客万来」の3商品を無担保事業性融資商

品として揃え、中小企業向け融資を推進しました。

3商品合計の実績は、取扱件数405件、実行累計額2,092百万円

となりました。

◇ 国や地方公共団体の支援策を活用するとともに、信用保証協会との連

携を図ることにより、金融の円滑化・資金繰り支援に努めます。

「東日本大震災復興緊急保証」制度や地方公共団体の「円高対

策」支援策の活用、上記商品をはじめ、日頃からお取引先の事

業内容を検証し、過度に担保・保証に依存しない融資の推進に

努め、地域の金融の円滑化・資金繰り支援を目指した結果、平

成 24 年 3 月末の中小企業向け融資残高は、6,765 億円の実績と

なりました。

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2.地域の面的再生への積極的な参画

項目・具体的取組施策 平成 23 年度(23 年 4 月~24 年 3 月)進捗状況

地域経済活性化への取組み

◇ 受・発注商談会の開催を継続することにより、地元企業者のビジネス

マッチングの機会を提供します。また、同商談会の場において新たに

海外への事業展開に関する相談ブースを設け、海外進出に向けて情報

を提供します。

平成 23 年 9 月 8 日、川崎市産業振興会館において「川崎ものづ

くり商談会」を開催。今回は新たな試みとして発注企業・受注

企業とも「事前マッチング方式」による商談申込を行い、新た

なビジネスチャンスを創出する機会を提供しました。

・参加企業:発注企業 50 社 受注企業 307 社

・総商談件数:970 件

・成立件数 :32 件

・主催:川崎信用金庫・公財)神奈川産業振興センター・川崎

市・公財)川崎市産業振興財団・川崎商工会議所・横

浜市・社団法人横浜市工業会連合会

また、同商談会場において経営・技術・海外取引についての相

談コーナーを設置。経営相談 2 件、技術相談 1 件、海外取引相

談 4件の実績がありました。

◇ 後継者育成などを目的とする‘かわしん創発塾’の運営を継続します。 かわしん創発塾は①参加型双方向性の重視②経営者としての素

養の育成③自社におけるアクションの啓発を基本方針とし後継

者育成を目的に平成 11 年に創設し、現在 13 期目を迎えており

ます。今期は「主義のある経営」をテーマにとして平成 23 年 11

月に開講(全 15 回の講義予定)し、8回の講義を開催しました。

また、平成 23 年 11 月 25 日、26 日には箱根合宿講義を行いまし

た。

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◇ 神奈川産学チャレンジプログラムへの参画を通じて、地元の大学生に

地域に関する研究テーマを募り、地域への理解を深めるきっかけづく

りをお手伝いします。

「高齢化社会に向けた地域金融機関の営業戦略」を研究テーマ

に 5 大学 6 チームエントリーし、レポート提出及びプレゼンテ

ーションにより審査を実施しました。

平成 23 年 12 月 15 日に表彰式を行い最優秀賞 1チーム、優秀賞

3チーム計 4チームに対し表彰状を授与しました。

◇ 地元の大学生を対象としたインターシップを実施することで、学生が

金融業務について理解を深める場を提供します。

川崎市内の大学から 10 名の学生が参加しました。

実施期間は 7日間で、主な実施内容は以下のとおりです。

(1)講義「信用金庫について」「ビジネスマナー」「コンプラ

イアンスについて」など

(2)営業店業務体験

(3)地域貢献活動体験

(4)ロールプレイング

◇ 地元の小学生を対象とした社会見学への協力を通じて、金融経済知識

の普及に努めます。

平成 24 年 2 月 9 日、川崎市立南河原小学校から 62 名の小学 5

年生が社会見学にかわしん本店を訪れました。

ATM 操作などの模擬店舗の体験、現金 1億円パックの重量体験、

営業店内の見学、お店作りを題材とした金融の役割の話などを

通じて、社会見学に協力しました。

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3.地域やお客さまに対する積極的な情報発信

項目・具体的取組施策 平成 23 年度(23 年 4 月~24 年 3 月)進捗状況

地域の活性化に繋がる情報の発信

◇ 年 4 回実施する中小企業景気動向調査や季節的な話題を調査する各種

特別調査を行います。地域やお取引先の景況感等の動向把握を目的に、

調査結果を冊子やホームページで還元することによって、情報を地域

で共有化し、企業経営の新たな問題点やヒントを得る機会を提供しま

す。

年 4 回の定例中小企業動向調査に加え、東日本大震災や円高の

影響などの特別調査を 4 回実施するとともに、ボーナス調査等

季節的な情報の発信も行いました。

◇ 税務相談や年金相談を通じて、地域の暮らしの悩みを解決するお手伝

いをしていきます。

税務相談、年金相談ともに年 12 回の無料の相談会を実施しまし

た。

・相談件数:税務相談 19 件

・年金相談 7 件

身近な相談窓口として地域の皆様へ専門家を通じ悩みの解決へ

向けたお手伝いやアドバイスを行いました。

地域密着型金融に関する取組みの情報発信

◇ 本計画の取組み状況については、ホームページやディスクロージャー

誌を活用し、積極的に情報発信します。

本計画の取組み状況については、ホームページやディスクロー

ジャー誌に掲載し、地域やお客さまの理解を深め、信頼関係の

強化に努めています。

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【地域密着型金融に係る主要計数等の実績】

(平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月)

主要計数等 実績

経営改善支援取組み率

経営改善支援取組み先数(正常先を除く)

期初債務者数(正常先を除く)

1.3%

再生計画策定率

再生計画策定先数(正常先を除く)

経営改善支援取組み先数(正常先を除く)

85.7%

ランクアップ率

ランクアップ先数(正常先を除く)

経営改善支援取組み先数(正常先を除く)

2.7%

創業・新事業支援融資実績〔件数・金額〕

72 件

428 百万円

お取引先企業に対するコンサルティング機能の発揮

個人保証・不動産担保に過度に依存しない融資の取組

み実績〔件数・金額〕

405 件

2,092 百万円

(注 1)各比率は小数点第 2位以下を切り捨てのうえ表示しています。

(注 2)件数(先数)は 1 件(1 先)単位、金額は円単位で集計し、

百万円単位で記載しています。

(注 3)再生計画策定先には、中小企業再生支援協議会に持ち込んで

再生計画を策定した先に加えて、当金庫独自に再生計画を策

定した先も含んでいます。

(注 4)ランクアップとは当期末の債務者区分が期初より上位遷移す

ることをいいます。

(注 5)創業・新事業支援融資実績は、「かわしん創業支援資金“ファ

イト!”」、「川崎商工会議所創業者支援保証制度」「信用保証

協会付の制度融資」の合計です。

(注 6)個人保証・不動産担保に過度に依存しない融資の取組み実績

は、「かわしんアクション」、「この街ローン」、かわしん商店

応援資金「千客万来」の合計です。

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【経営改善支援の取組み実績】(平成 23 年度)

(単位:先数) (単位:%)

期初における支援

対象お取引先数

(A) うち

経営改善支援先

(α)

αのうち

期末に債務者区分

がランクアップし

た先数(β)

αのうち

再生計画を策定し

た先数(δ)

10,628 147 4 126

経営改善支援

取組み率

=α/A

ランクアップ率

=β/α

再生計画策定率

=δ/α

1.3 2.7 85.7

(注1)期初における対象お取引先は平成 23 年 4 月当初時点のものです。

(注2)期初における対象お取引先数及び経営改善支援先は、取引先企業(個人事業主を含む)です。個人ローン、住宅ローンのみの先は含ん

でいません。

(注3)βには、当期末の債務者区分が期初よりランクアップした先数を記載しています。

(注4)平成 23 年度中、新たに取引を開始した先については本表に含んでいません。

(注5)再生計画策定先には、中小企業再生支援協議会に持ち込んで再生計画を策定した先に加えて、当金庫独自の再生計画を策定した先も含

んでいます。

(注6)正常先については本表における先数に含んでいません。

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【お客様満足度調査の結果】

調査概要 実施概要 「営業姿勢や営業施策、対応などについて、個人のお客さまが評価

・重視していること」をテーマに、当金庫地域連携部がお取引先に

対して、以下の調査を行いました。

調査対象:当金庫を日常的にご利用されている個人のお客様

調査時期:平成 23 年 11 月 9 日~平成 23 年 11 月 25 日

回答率:84.3%(有効回答数 253 通)

(%)

そう思う やや思

やや思わ

ない

思わな

答えられ

ない

お客様を大切にしている 69.2 26.0 4.0 0.8 0.0

金融機関として安心感がある 63.6 28.0 8.0 0.4 0.0

地域社会に対して貢献している 61.6 29.2 5.6 1.2 2.4

2.当金庫の応対について

(%)

そう思う やや思うやや思わ

ない

思わな

答えられ

ない

ご要望やお問合せに応じて、

正確に対応している 62.9 31.5 4.4 0.8 0.4

ご要望やお問合せに応じて、

迅速に対応している 61.7 30.2 7.3 0.4 0.4

ご要望やお問合せに応じて、

親身に対応している 65.7 25.0 7.7 1.2 0.4

ご要望やお問合せに対して、

分かりやすい言葉で対応して

いる

64.9 28.2 6.5 0.4 0.0

お客様との約束事を守り、実

行している 69.0 23.8 4.4 1.6 1.2

職員の態度やマナーは良い 73.8 22.6 2.8 0.8 0.0

職員に、熱意や積極性を感じ

る 60.9 30.6 6.5 0.4 1.6

お客様は、『信用金庫の応対』

に満足している 58.5 31.5 6.9 1.2 2.0

1.当金庫の姿勢について

16

Page 17: 地 域 密 着 型 金 融 の 取 組 み 状 況 · 技術相談1件、海外取引相談4件の実績がありました。 かわしん創発塾 金融経済教育 後継者育成などを目的とする‘かわしん創発塾’の運営

(%)

そう思う やや思うやや思わな

思わな

答えられな

お客様の必要とされるお取

引の目的や背景を理解して

いる

51.2 35.1 7.7 2.0 4.0

お客様にとって魅力的なア

ドバイスや提案をしている 48.0 33.9 12.5 2.4 3.2

ご相談やお問合せの時に、

お客様の知りたいことを丁

寧にきちんと説明している

68.3 22.9 7.2 0.8 0.8

お取引の方針やお手続き

の手順を事前に明確に提

示している

56.5 29.4 10.5 0.8 2.8

お取引中(お取引後)に、取

引状況の報告やアドバイス

がある

47.6 29.0 16.9 2.4 4.0

お取引に必要な手続きが煩

わしくなく、簡単である 36.9 34.1 17.3 6.8 4.8

お取引の安全性や個人情

報保護に配慮がある 59.4 27.3 5.2 1.6 6.4

お客様は、『信用金庫の取

引の進め方』に満足してい

47.8 32.5 12.4 1.6 5.6

3.当金庫の取引の進め方について 当金庫の姿勢・応対・取引の進め方について、多くのお客さまに高い評価

をいただいております。これからも信用金庫として地域に根ざしたきめの細

かい営業活動をはじめ、地域に密着した業務運営を展開することで、お客

さまや地域のニーズの的確な把握に努めていきます。

4.当金庫が提供する商品やサービスについて

(%)

そう思うやや思

やや思わ

ない

思わな

答えられ

ない

商品やサービスが豊富で選択

できる 22.0 40.8 25.7 4.5 6.9

地元に密着した商品やサービス

を提供している 35.2 37.7 17.8 3.2 6.1

魅力的な商品やサービスを取り

揃えている 19.8 41.5 24.2 5.6 8.9

職員は、金融機関の職員として

の知識を十分に備えている 51.2 33.9 11.7 0.8 2.4

お客様が他に利用されている金

融機関と比較して、『信用金庫

が提供する商品やサービス』は

優れている

28.2 38.3 23.8 2.8 6.9

お客様は、『信用金庫が提供す

る商品やサービス』に満足して

いる

36.9 40.2 16.9 2.0 4.0

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5.当金庫の説明資料や粗品などについて

(%)

そう思う やや思

やや思わ

ない

思わな

答えられ

ない

申込書や契約書などは、記入し

やすい 38.1 39.7 14.6 5.3 2.4

各種パンフレットやポスターなど

は、分かりやすい 32.8 39.7 18.6 2.4 6.5

信用金庫が配布する粗品や記

念品は、魅力的である 14.6 34.8 31.6 12.1 6.9

お客様は、『信用金庫の説明資

料や粗品など』に満足している 17.3 37.9 29.4 8.5 6.9

商品やサービス、説明資料や粗品などについても概ね高い評価をいただ

いておりますが、今後も、よりわかり易い資料・より魅力のある商品、粗品へ

と改善に取り組んでいきます。

アンケート調査にご協力いただき、誠にありがとうございました。 今回の調査結果を踏まえ、今後の業務運営の改善に役立てることに

より、これまで以上にお客さまにご満足いただける金融機関をめざ

してまいります。

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