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全国で初の道の駅ネットワークを活用した復興市 南三陸復興支援・みやぎ「道の駅」フェスティバル 開催 2012.02 VOL.51 文部科学省 社会教育による地域の教育力強化プロジェクト スマートシニアNPOチャレンジスクール 開講! 事業インパクトを強化するNPOマーケティング NPOマーケティングプログラム2011 実施! 企業との協働② 川崎市地域課題解決型人材育成事業 企業との協働① NPO向けオンラインツール紹介連続セミナー NPOで働く!「即戦力」になる! 第3期「NPOスタッフ養成研修」実施中 他団体との「つなぎ役」を養成 大田区区民活動コーディネーター養成講座 企画・運営

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Page 1: NPORT No51 1 · npo向けオンラインツール紹介連続セミナー npoで働く!「即戦力」になる! 第3期「npoスタッフ養成研修」実施中 他団体との「つなぎ役」を養成

全国で初の道の駅ネットワークを活用した復興市

南三陸復興支援・みやぎ「道の駅」フェスティバル 開催

2012.02 VOL.51

文部科学省 社会教育による地域の教育力強化プロジェクト

スマートシニアNPOチャレンジスクール 開講!

事業インパクトを強化するNPOマーケティング

NPOマーケティングプログラム2011 実施!

企業との協働②

川崎市地域課題解決型人材育成事業

企業との協働①

NPO向けオンラインツール紹介連続セミナー

NPOで働く!「即戦力」になる!

第3期「NPOスタッフ養成研修」実施中

他団体との「つなぎ役」を養成

大田区区民活動コーディネーター養成講座 企画・運営

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2011 年は 6 団体が参加し、7月から 12 月の半年間実

施しました。「マーケティング」を活用して、NPO が

提供しているサービスの拡充、売上アップ、資金調達、

広報強化、支援者・会員の拡大、スタッフ・ボランティ

アの獲得など、様々な課題解決に向けた施策を立案・

実行するために必要な個別支援を行いました。

前半では、講義・グループワークを交えながらマーケ

ティングの基本的な理論を習得し、設定した課題に対

する解決シナリオを策定し、後半では実際に団体内で

マーケティング施策を実行に移していきました。

今年は、参加 NPO をサポートする人材として「プログ

ラム・フェロー制度」を導入しました。

NPO の経営、NPO マーケティングに関心の高い、20 代

~ 30 代の社会人・専門家(営業職、リサーチャー、マー

ケッター、PR 職やコンサルタントなど)がプログラム・

フェローとして NPO をサポートしました。

NPO にとっては、施策実行の際にミーティングに参加

してもらったり、外部の視点が入ることで企画の組み

立ての幅を広げることができました。

フェローにとってもプログラムを通じて NPO への支

援・連携の関わり方を考える他では得られない機会と

なりました。

このプログラムは、2008年より主催NPOサポートセンター、共催パナソニック株式会社が協働で実施しています。NPOに必要なマーケティング力を身につけ、そのノウハウを個人のスキルに留まらせず、組織全体で共有し、抱える様々な課題を解決できるようになることを目指すプログラムです。

事業インパクトを強化するNPOマーケティング

NPOマーケティングプログラム2011 実施!

「マーケティング」というノウハウは、どんなフェイズにいる団体でも必要であり役に立ちます。プログラム参加当初は、プログラムへ参加している他の有名な団体を前にして、自分たちのような活動実績が少なく・規模も少ない団体に「マーケティング」で出来ることがあるのかと考えましたが、掲げた目標を達成できました。体系的な知識によって「やらなければと考えていたタスクの整理」「今まで気づいていなかったが優先的に実施すべきタスクの発見」がなされ、プログラム終了後である現在は団体として次のフェイズへ進むことが出来ました。参加を迷っている方は一度応募してみてはと思います。

市場や競合を分析し、自分たちの置かれた環境を客観的に分析し、それを組織内で共有し対策を議論することができた本プログラムは非常に有益であった。一緒に参加している団体からもとてもいい刺激を受けることができ、団体間の競争ではないものの、「他の団体に負けないように頑張ろう」と切磋琢磨できたこともよかった。どの団体も最少人数で運営している限られたキャパシティの中において、本プログラムへの参加には業務的な負担が大きいため、相当の覚悟を持って臨む必要があるだろう。具体的な成果を挙げられるかどうかは、結局のところ自団体の実行力に掛っていると言える。

「NPO マーケティングプログラム」は、たくさんの“出会い”と“きっかけ”をもらえる場です。大きく2軸あり、1軸は参加している方々との出会いです。講師の方やフェローの方だけではなく、一緒に参加している他団体の方からも多くの学びを得られます。今後、繋がりたい相手視点を学ぶ場でもあります。もう1軸は、自団体での出会いです。“たのくるしい”という言葉を最初に教わりますが、まさに楽しいながらも課題に苦しむプログラムゆえに、団体内を巻き込み、必然的にも新たな仲間を生みだす機会となります。このプログラムは、ゴールではなく通過点です。プログラムで得た“きっかけ”をどのように“成果”に結びつけるか、ぜひ参加前から長期的な視点での繋がりを意識し、“たのくるしい”を実感してください。

    

   ( 特活 ) フェアトレード ・ ラベル ・ ジャパン                           中島 佳織

事務局長 兼 理事

                           ( 特活 ) キズキ                    安田 祐輔

理事長

 ( 特活 )NPO カタリバ        山内 悠太

広報 ・ ファンドレイジング部 部長

NPOマーケティングプログラム2011 概要

(公財) ケア・インターナショナル ジャパン 日本ブラインドサッカー協会 (特活) フェアトレード・ラベル・ジャパン (特活) ADRA Japan  (特活) NPOカタリバ  (特活) キズキ 

●プログラム  (1) NPOマーケティング研修 (講義・グループワーク・個別相談)   団体内における現状分析・課題把握を踏まえて、 課題解決の企画立案。     7月 9日(土) オリエンテーション・第1回研修    7月23日(土) 第2回研修    8月 6日(土)~7日(日) 第3回研修(合宿) (2) 課題解決の企画立案の実践(発表・個別相談)    9月 3日(土) 課題解決の企画立案発表    9月~12月   課題解決の企画立案実施 (3) 課題解決シナリオの報告会 過去の導入団体、外部からの参加者を交えた報告会 12月17日(土) NPOマーケティング導入の報告会

●プログラム・フェロー勉強会   第1回 7月 6日(水) 第2回 7月27日(水) 第3回 8月10日(水)  第4回 8月24日(水) 第5回 9月 7日(水)

   

第1回研修 オリエンテーション

課題解決の企画立案発表

第2回研修 講師の長浜洋二氏

第3回研修 合宿

●参加団体の声

●参加団体

http://npomap2011.wordpress.com/

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「NPOマーケティングプログラム2011」参加団体の成果報告を含む「NPOマーケティングフォーラム2011」を開催。このフォーラムは、二部構成で、第一部「NPOマーケティングプログラム2011 成果報告会」では、成果報告とNPOマーケティング導入効果に関する調査の発表、第二部「NPOのためのマーケティング・サービスフェア」では、NPOのマーケティング活動をサポートするサービス・ツールの紹介を行いました。

会 場:日本財団ビル 主 催:(特活)NPOサポートセンター 共 催:パナソニック(株) 協 力:(公財)日本財団来場者数:230名

出展企業・団体 株式会社スカイネット セールスフォース・ドットコム ファンデーション 特定非営利活動法人日本NPOセンター 株式会社ファンドレックス 株式会社J-Payment サイボウズ株式会社

第一部 「NPOマーケティングプログラム2011 成果報告会」   13時00分~15時00分

  NPOマーケティングフォーラム2011      12月17日(土)

第二部 「NPOのためのマーケティング・サービス フェア」            14時30分~17時30分

その他にも、「総合案内」や「体験コーナー」、出展企業・

団体による導入効果や事例等を紹介する「サービス紹介セッ

ション」、NPOマーケティングプログラム2011の参加団体と

の「交流コーナー」を設けました。NPOスタッフ、プロボ

ノ・ボランティア、NPOをサポートしたいと考えている企業

の方など、「熱意」や「能力・スキル」、そして「ツール」

と「ヒト」がつながる場となりました。

NPOマーケティングプログラム2011の成果報告では、どの団体も半年間でマーケティングの視点を持って、

施策を立てて実施し、見直すという流れのもとに、事業を展開していこうとする姿勢を参加者も共有する

ことができました。プログラムが、各団体の新たな大きな一歩のきっかけとなることを期待しています。

プログラム

① 挨 拶  菅原 敏夫(NPOサポートセンター 副理事長)

② 挨 拶  金村 俊治(パナソニック株式会社 社会文化グループ 参事)

③ 調査報告「事業を強化するNPOマーケティングとは」

④ 成果報告「NPOマーケティング導入支援団体“2011年最新6事例”」

成果報告 発表テーマ

1.新規若年層と既存寄付者をターゲットとしたマンスリー支援者の拡大 (公財) ケア・インターナショナル ジャパン

2.インドサッカー地域リーグにおける地域展開の支援マーケティング 日本ブラインドサッカー協会

3.2015年中期目標達成に向けた新規企業獲得 (特活) フェアトレード・ラベル・ジャパン

4.マンスリーサポーターを増やせ! ――単発寄付者を定期支援者へ (特活) ADRA Japan

5.個人向けファンドレイジング (特活) NPOカタリバ

6.スタートアップNPOの事業展開施策 (特活) キズキ

※各団体の発表については、動画で公開しています。 http://www.ustream.tv/recorded/19194943

第二部ではNPOの活動をサポートするサービス・ツール(データベース/オンライン決済/グループウェ

ア/広報等)を提供する企業・団体がブースを出展し、サービス・ツール紹介や導入相談を行いました。

特定非営利活動法人NPOコミュニケーション支援機構合同会社コーズ・アクションテントセンCANPAN株式会社ソノリテ

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「スマートシニアNPOチャレンジスクール」は定年退

職をはじめ現役のお仕事から離れてもなお、これまで

培わってきたスキルや経験を、NPOや社会貢献活動を

中心とする活動の中で活かしたいと考えているシニア

の方々を対象に、開講しました。

これからの時代のコミュニケーションに必要不可欠な

ソーシャルメディア(TwitterやFacebookなど)のスキ

ルを中心に最新の情報を交えながら、NPOへの理解と

ソーシャルメディアの運用ノウハウを修得し、NPOで

インターンをしました。

前半の座学研修では、NPOの組織運営について学びを

深めながら、ソーシャルメディアを実際に駆使して、

活用法を身につけました。

後半のインターンでは、ソーシャルメディアの実践的

活用を通じて現場対応力を身につけます。NPOの情報

発信を体感し、最終的には現場実習を通じてシニアの

方々の培ってきたスキルとNPOのニーズのマッチング

を模索します。

第1回研修では、市民活動の歴史やNPOの社会的意義に

ついて、当センター理事長 山岸より、「NPO概論」の

講義が行われました。質疑応答では意欲的な質問が多

く、授業後の懇親会での自己紹介でも、お互いに活発

なやり取りが交わされました。

文部科学省 社会教育による地域の教育力強化プロジェクト

スマートシニア

NPOチャレンジスクール 開講!3.11東日本大震災をきっかけとしてNPOや社会貢献団体の活動は、国や地方自治体などの公共団体はもとより、地域や企業などからも高い評価を受け、いまや日本を支える社会貢献の基盤を整備する組織として、さらに活躍が期待されています。シニアの方を対象としたこのプログラムでは、シニアの方がソーシャルメディアのスキルを身に付け、NPO活動の現場で 「スマートシニア」 としての強力なバックアップ人材の輩出を目指します。

プログラム スケジュール

① 研修(計13回:2011年10月~11月・2月)●NPO研修

 オリエンテーション / NPOで活躍する社会的意義 / NPO

 の組織運営を学ぶ / NPOで自身のスキルを活かすには /

 新ライフスタイル“プロボノ”について

●ソーシャルメディア研修

 インターネット広報戦略の先進事例 / NPOにおけるソー

 シャルメディアの必要性 / ソーシャルメディアを使用&

 体感 / インターネット広報戦略に大切なITリテラシー /

 インターネットで大切なコミュニケーション方法 / ソー

 シャルメディア有効活用実践! / NPOの現場での対応力

 を身につける

●NPO現場体験・研修

 NPOの組織運営や経営などをヒアリング / ソーシャルメ

 ディア活用団体訪問 / 活用事例ヒアリング

●NPOインターンマッチング

 受入れNPO団体の課題とニーズの発表、スタッフとの交流

 会 / インターンマッチング面談

●報告会

 NPO現場実習振り返り / NPO現場実習報告会

② NPOインターンシップ(2011年11月~2012年1月)・3ヶ月間(週2回以上)におよぶ現場実習に参加。

 研修で学んだ「ソーシャルメディア」の知識を現場で活

 用することで、実践力を身に付けるとともに、NPOの理解

 を深めます。また自身が培ってきたスキルとのマッチン

 グを探ります。

・「ソーシャルメディア」を先進的に活用NPO、導入予定N

 POなど、関東を中心とした受入10団体以上の中から現場

 実習先を選択。

③ よろず相談会 「ソーシャルメディア」活用スキル向上のサポート、ま

 た今後のセカンドキャリア展開を含め、NPO現場実習の 

 フィードバックや、現場のニーズに合った、「スマート

 シニア」自身のスキルを洗い出します。

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企業との協働 ①

NPO向けオンラインツール

紹介連続セミナーNPO を対象とした無料/低価格のオンラインツール「オンライン決

済システム、グループウェア、データベース」をテーマとした紹介

セミナーを開催しました。導入後の効果を高めることを目的とし、

導入前の注意事項や導入時のポイント、NPO での導入事例等を紹介

しました。

第1回「オンライン決済導入で実践――オンラインで支援者を獲得

しよう!」では、導入前の注意事項やポイントを講義後、決済代行

会社3社のサービス紹介の時間を持ちました。

第2回「サイボウズ Live で実践――プロボノ・ボランティアの力を

活かせる環境をつくろう!」では、サイボウズ株式会社と共催し、「サ

イボウズ Live」を活用したボランティアマネジメントについて紹介

しました。

第3回「Salesforce CRM 導入で実践――支援者に効果的にアプロー

チしよう!」では、セールスフォース・ドットコム ファンデーショ

ンとの連携プロジェクトとして、Salesforce の紹介、活用事例紹介、

相談会を実施しました。

NPO 向けのサービスやツールを提供する企業が増える中、企業と連

携・協働しながら、NPO での活動に本当に役立つサービスやツール

に関する情報の提供に今後も取組む予定です。

第1回 11月 1日(火) 18:30~20:30オンライン決済導入で実践

「オンラインで支援者を獲得しよう!」参加者 49名

第2回 11月17日(木) 18:30~20:30サイボウズLiveで実践

「プロボノ・ボランティアの力を活かせる環境をつくろう!」

参加者 27名

第3回 11月30日(木) 18:30~20:30Salesforce CRM導入で実践

「支援者に効果的にアプローチしよう!」参加者 25名

 

企業との協働②

川崎市地域課題解決型

人材育成事業9月から大手人材サービス会社の株式会社パソナ、川崎市内で活動

する中間支援 NPO のぐらす・かわさきと連携し、川崎市の地域課題

を解決する人材育成事業(ソーシャルビジネス人材育成プログラム)

を実施しています。

川崎市民を中心に神奈川、東京などの求職者を対象に、研修(座学)

と OJT を通じた実践的なプログラムを提供。

NPO サポートセンターは、主に事業全体の企画のサポート、研修カ

リキュラム提供を担当し、「ソーシャルビジネス・コミュニティビジ

ネス論」、「広報」、「コミュニケーション」、「キャリアデザイン」、「業

界分析・事業理解」など、合計 120 時間の研修を担当しています。

実施期間 2011年9月20日 ~ 2012年3月16日 受講者 31名(20~60代)

プログラム 座学1.5ヶ月OJT4.5ヶ月

●OJT受け入れ先主に川崎市内のコミュニティカフェ

地域総合スポーツセンター障害者福祉施設

国際協力団体教育関連施設を展開するNPOなど

研修生の声 豊住吉弘さん (OJT 受入先 NPO サポートセンター)不惑の年齢を迎え、 ソーシャルビジネスに身を置くことを志しました。 学生時代にボランティアサークルに所属し仕事=社会貢献という意識はあったものの、 社会人になってからは一般企業で仕事をしてきたものですから、 NPO での経験 ・人のつながりがほとんどありませんでしたので、 ソーシャルセクターを俯瞰しやすく、 ネットワークを築く機会が多く頂けそうな NPO サポートセンターでの OJTを選択しました。 熱い想いを持って努力する方々との出会い、 ソーシャルセクターの現状の把握、 社会が良い方向に向かっている実感など様々なことを感じています。

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NPOで働く!「即戦力」になる!

第3期「NPOスタッフ養成研修」 実施中

全国で初の道の駅ネットワークを活用した復興市

南三陸復興支援・みやぎ「道の駅」

フェスティバル 開催

第3期「NPO スタッフ養成研修」が9月 20 日から始まりました。28

名の“第3期生”が参加しています。この研修は、NPO/NGO に就職・

転職を希望する方向けの6ヶ月間のプログラムです。研修では、NPO

に関する基礎知識、NPO スタッフに求められる応用力、実践力を講

義とインターンシップを通じて身に付けることができます。

●NPO スタッフ講話

毎回特に人気のある講義が「NPO スタッフ講話」です。NPO/NGO の現

場で働いているスタッフに、実際の活動内容やその苦労話、働くこ

とになった動機などを伺うことで、「NPO で働くことの意味」を考え

ることができる講義になっています。インタビュー自体を研修生が

行い、NPO スタッフの話を深く掘り下げます。

●インターンシップ

第3期 NPO スタッフ養成研修が始まってから3ヶ月が過ぎ、12 月か

らは実践の場で学ぶインターンシップが始まっています。研修生は

関心のある分野の団体で「プレ体験」や「インターンシップマッチ

ング面談」を行い、現在 19 団体でのインターンシップで実践中です。

インターンシップ期間中も週2日間は研修室で講義を続けています

が、休み時間はそれぞれのインターンシップの話題でもちきりです。

修了まで残り3ヶ月、「即戦力になる NPO スタッフ」を目指して研修

が続きます。

実施期間 2011年9月20日(火)~2012年3月19日(月)       (週4日間、土日祝日は休日)研修時間 10:00~17:00研修カリキュラム①基礎講座・実践演習≪400時間≫ ・NPO概論 / NPOの事務局運営 ・キャリアワークショップ ・若手NPOスタッフとのトークセッション / 交流 ・NPOマネジメント(資金調達編、広報編) ・NPO事業開発演習  他

②NPOインターンシップ≪200時間以上≫ ・3ヶ月間(週2回)におよぶインターンシップに参加

③NPO就業サポート ・求人情報、マッチングの機会を提供 ・NPO就職対策講座

9月 17 日~ 19 日にかけて、南三陸復興支援・みやぎ「道の駅」フェ

スティバル(登米市)が開催されました。「道の駅」津山もくもくラ

ンド、NPO法人東北みち会議、(社)登米市物産観光協会が主催となり、

登米市をはじめ、多くの団体が共催、後援、協力し、NPO サポート

センターも協力団体として企画から当日運営まで携わりました。

●法政大学と連携

NPO サポートセンターは法政大学と連携し、学生をボランティア部

隊として派遣しました。学生ボランティアの皆さんと、8月から現

地視察や事前打合せを重ね、「学生セッション」と題した独自の企画

を立て実施しました。企画では、WEB やネットを通じて復興市の存

在を世界に向けて発信しました。また、被災者のみならず、復興市

に関わる方々にインタビューを行ったり、グルメツアーである「も

くもくリポート」では、出店で販売している商品を紹介したり、復

興市の様子を発信しました。

●支援の継続

道の駅とのネットワーク強化は、今後予測される災害時の対応や地

域そのもののネットワーク強化にも繋がります。NPO サポートセン

ターでは法政大学と連携し、今後も被災地への積極的な支援を継続

していきます。

日 時 2011年9月17日(土)~19日(月) 10:00~15:00会 場 「道の駅」津山もくもくランド     宮城県登米市津山町横山字細屋26-1

プログラム①「道の駅」特産品販売②登米復興軽トラ市③もくもく「活きな」もちまき大会④南三陸伝統芸能、ステージイベント⑤もくもくリポート

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中央区内の社会貢献の推進、協働の普及促進を

進める中間支援拠点として2010年4月から「協働

ステーション中央」の委託を受け、「人材の育

成」「活動に関する支援」「協働の推進に関す

る支援」の3つの柱で活動を展開しています。

「人材の育成」については、当センターのこれ

までの実績とノウハウと中央区のニーズに合わ

せた研修内容を展開しています。

●中央区協働事業

昨年度から始まった中央区の協働事業提案制

度。2012年度の協働事業実施にむけて、提案事

業の審査が行われています。2012年3月頃には

採択事業が決定されます。

From 協働ステーション中央

被災地支援活動からのヒント!自分にあったボランティア「カタチ」とは?

協働ステーション中央 http://www.genki365.com/chuoku/cs-c/cs-c.html〒103-0001  中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア 2F TEL 03-3666-4761  FAX 03-3666-4762 ※NPOサポートセンターが中央区からの事業委託により運営しています。

2011年度 協働ステーション中央 実施講座

ゆるやか地域デビュー

審査員の心を動かす助成金申請書の書き方

こうすれば伝わる!レイアウト力、タイトル力を

鍛えて集客力・認知度アップの文章術

●ボランティア入門講座

 「被災地支援活動からのヒント!自分にあったボランティア「カ

タチ」とは?」(7月19日)

 「ゆるやか地域デビュー」(10月27日~11月10日)

●協働のための資源獲得講座

 「審査員の心を動かす助成金申請書の書き方」

  (9月29日~10月12日)

●協働のための広報基礎講座

 「こうすれば伝わる!レイアウト力、タイトル力を鍛えて集客力・

認知度アップの文章術」(11月15日、22日)

●会計入門講座

 「数字で見せて、信用力アップ!にがて意識を克服する!初心

者のためのNPO会計講座」(11月2日、9日)

●協働のための企画づくり講座

 「これだけは知っておきたい!企画づくりをする人が必ず考える

5つのステップ」(1月12日~2月9日)

他団体との「つなぎ役」を養成

大田区区民活動

コーディネーター養成講座 企画・運営大田区からの委託を受けて、大田区「区民活動コーディネーター養

成講座」(全6回)の企画から当日の運営まで担当しました。この講

座は、地域における連携・協働を促進するため、自治会・町会、青少対、

PTA などの地縁団体や、NPO などで活動する区民、そして行政職員を

対象に、他団体との「つなぎ役」であるコーディネーターを養成す

る目的で企画されました。

●地縁団体と NPO

講座の前半では、地縁団体や NPO についての基本概念や、地域で活

動している団体について知り、また地域における地縁団体と NPO と

の連携・協働事例について学びました。

●コーディネーターとして企画作成

後半では、地縁団体、NPO、行政職員が混ざったグループになり、大

田区における地域課題を解決するための企画を考え、発表しました。

「何と何」「誰と誰」を繋ぐと企画が実現するのかというコーディネー

ターとしての視点を持ちながら、それぞれの団体が持つ強みと特徴

を生かす企画を作成・発表しました。

実現性の高い企画も多く、コーディネーターとしてつなぎ役の果た

す役割と、連携の可能性を実感する企画となりました。

① 9月14日(水)大田区におけるコーディネーター像とは

② 9月21日(水)自治会・町会・青少対、PTAなど地縁団体を知る

③ 9月28日(水)NPOなどの専門性のある団体の活動を知る

④10月12日(水)地縁団体とNPO等の地域における協働事例に学ぶ

⑤10月19日(水)連携・協働による地域課題の解決策を構想する

⑥10月26日(水)連携・協働による地域課題の解決策の発表する

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VOL.512012年2月

 NPOの経済力はこの数年で大きく成長し、事業

額が1,000万円以上のNPOが約半数、500万円以上

が3分の2と統計数字は語っている。折から世界は

大きな不況の波にのまれているが、脱出する道は

見えない。なかでも日本は最悪国の群のなかにい

る。この経済危機の影響が長期にわたることや脱

出の難しさを誰もが肌で感じるようになった。

思い出すのは、折りしもバブル経済がはじけよ

うとしている頃、政府が繰り返し、様々な統計表

を示しては、間もなく不景気を脱出するはずとい

う「気球」を上げていた時の審議会の場である。

私はこの不況は長期にわたるもので、これを脱出

するためには経済関係のみではなく「成熟した市

民社会」にむけた社会システムの構築の上に日本

社会の再生があることを繰り返し発言し、こうし

た配慮のない政策は今後20年、30年失敗を繰り返

すことになると主張した。

仮にほんの一時「好況」はあるにしても根本的

な脱出はできないこと、まともな社会構築によっ

て、民主的な社会やフェアな競争、労働者の正当

な処遇を目指さない限り社会システムそのものが

崩壊をきたすこと、人々の幸福感は下降し続ける

ことを主張した。

また、民主的な市民社会にむけた一つの方法と

して、NPOへの社会的投資の必要性を強く訴えた

が、他の委員や官僚と対立し、間もなく委員を下

されることになった。

健全な社会システムの上でしか日本経済も成り

立たないというのは、当時も今も変わらない。あ

れから20年、予測は的中し、経済危機は非正規労

働者の増出、生活の破壊、年金等の基本構造の破

壊を生み出した。今、政治の貧困にも遭遇し、日

本社会の意気は上がらない。

雇用を考えてみると、世界各国の全労働者に占

めるNPO労働者は平均4.9%、アメリカ7.8%であ

る。昨年のNPOサポートセンターが実施した雇

用、起業、専門訓練等は数百回に達し、高い成果

を上げた。労働の質を変え、新しいマーケットの

創出、新しい雇用を実現するNPOへの期待を集

め、発信する年にしたいものである。

経済セクター・NPOへの社会的投資戦略を理事長 山岸秀雄