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NPO 法人里山地域研究会 (みささ青空体験塾) 分野②自然・風景 <取組の概要> ・みささ青空体験塾は H24年から毎月第3土曜に行っている三朝西小学校の児童を対象にした こどもの体験塾。みささ村、賀茂、高勢地域協議会からの支援と各種補助金や年会費を運営費 とした子どもの居場所作りを目的として英会話や遠足・栗拾い・竹細工や草刈り、ネイチャー ゲームなどを行いながら約30~50名の児童の経験値向上に一役買っている。 ・他に授業の一環として三朝町内の小学生に、大人と共に植林活動や下刈り作業等を通じ、環境 教育活動を行っている。 <取材MEMO(1)> ○取組に至る背景・経緯・目的 H11 年頃、11名の仲間で出資し、西小鹿の里山を約 30a 購入した。あくまでも「里山を楽しもう」という 主旨で「里山同好会」が発足した。 ・小学生児童に里山体験を通じて山や自然の大切さを身 につけてもらいたいという想いから一緒に実のなる木 (みかん、柿、栗、柚子、アンズ、無花果、トチ等) を植え育てる活動をしている。 <概要> 住 所 東伯郡三朝町今泉 理 事 長 山田 道治 副理事長 田栗 泰典 構成員数 理事会 5名 構成員 17名 (参考) ・人 口 133人 ・世 帯 数 33戸 ・高齢化率 27.1% 作業の後の カレーライス 餅つきも全員で します! ネイチャーゲーム の一環 つきたての お餅 講演中も 真剣 NPO 法人里山地域研究会 (みささ青空体験塾) 分野②自然・風景 <取材MEMO(2)> ○取組に工夫・苦労した点 ・当初の「里山を楽しむ」に加えて「子どもの環 境教育」にも目を向けるようになった。会員間 で環境教育に対する温度差が生じ始め、一時的 に会員が減った。今現在は環境教育・森林保全 に対する考え方に賛同する地元会員が増え、当 初より活動の幅が広がり、波及効果も出始めて いる。 ・活動が困難になりがちな冬の作業には人手が減 るので対策を練る必要がある。 ○取組の成果 ・子ども達は活動を共にした後には作業中に見た り、感じたことを絵や感想文にして残してくれ る。子ども達が思い出や感じたことを形に残し てくれる事でそれを周りの大人の目に触れる こととなり、環境問題や子どもとの関わり方を 見直すきっかけ作りになっている。子ども達の 記憶に残る、教育に関わることができ、また子 ども達から感動をもらっている。 <代表者から一言> ・都心部の小学生が三朝で宿泊田舎体験をした際 に、この地域での日常が貴重な体験に値するこ とを知った。里山保全活動や地域の大人との関 わりを通じて将来大きく役立つだろう。 取材を行っての感想など一言コメント この里山保存研究会と関わる子ども達は自分たちの手で様々な種類の、実のなる木を育て、守 り、収穫することで自然を大切に育む心と社会性を自然と身につけています。小さい頃から自然 を大切にすることで恵みを頂ける事を体験し、成長している子ども達をとてもうらやましく思い ます。子ども達は将来、ここで教えてもらった大切なことを大きな財産に変えるでしょうね。 <取材MEMO(3)> ○今後の取組内容・長期的な目標 市町村役場の連絡先 6820195 鳥取県東伯郡三朝町大瀬 9992 三朝町総務課 地域づくり支援室 電話:0858433500 ファクシミリ:0858430647 理事長 山田道治 氏 ・「みささ青空体験塾」等活動の後には地元の女 性グループが美味しいカレーライスを作って くださる。子ども達と大人が作業のあと、混じ り合ってカレーライスを囲む中、小さい輪であ っても少なからず交流が起こっている。県内外 の方と田舎体験や交流イベントを通じて三朝 を知ってもらいたい。 ・今後は交流イベントをあらゆる機関と連携し打 ち出していきたいと考えている。 三朝町総合文化ホール前で 子ども達作製の各種看板 平成25年度取材

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NPO 法人里山地域研究会 (みささ青空体験塾)

分野②自然・風景

<取組の概要> ・みささ青空体験塾は H24年から毎月第3土曜に行っている三朝西小学校の児童を対象にした

こどもの体験塾。みささ村、賀茂、高勢地域協議会からの支援と各種補助金や年会費を運営費

とした子どもの居場所作りを目的として英会話や遠足・栗拾い・竹細工や草刈り、ネイチャー

ゲームなどを行いながら約30~50名の児童の経験値向上に一役買っている。 ・他に授業の一環として三朝町内の小学生に、大人と共に植林活動や下刈り作業等を通じ、環境

教育活動を行っている。

<取材MEMO(1)> ○取組に至る背景・経緯・目的 ・H11 年頃、11名の仲間で出資し、西小鹿の里山を約

30a 購入した。あくまでも「里山を楽しもう」という

主旨で「里山同好会」が発足した。 ・小学生児童に里山体験を通じて山や自然の大切さを身

につけてもらいたいという想いから一緒に実のなる木

(みかん、柿、栗、柚子、アンズ、無花果、トチ等)

を植え育てる活動をしている。

<概要> 住 所 東伯郡三朝町今泉 理 事 長 山田 道治 副理事長 田栗 泰典 構成員数 理事会 5名 構成員 17名 (参考)

・人 口 133人 ・世 帯 数 33戸 ・高齢化率 27.1%

作業の後の カレーライス 餅つきも全員で

します!

ネイチャーゲーム

の一環

つきたての お餅

講演中も 真剣

NPO 法人里山地域研究会 (みささ青空体験塾)

分野②自然・風景

<取材MEMO(2)> ○取組に工夫・苦労した点 ・当初の「里山を楽しむ」に加えて「子どもの環

境教育」にも目を向けるようになった。会員間で環境教育に対する温度差が生じ始め、一時的に会員が減った。今現在は環境教育・森林保全に対する考え方に賛同する地元会員が増え、当初より活動の幅が広がり、波及効果も出始めている。

・活動が困難になりがちな冬の作業には人手が減るので対策を練る必要がある。

○取組の成果 ・子ども達は活動を共にした後には作業中に見た

り、感じたことを絵や感想文にして残してくれる。子ども達が思い出や感じたことを形に残してくれる事でそれを周りの大人の目に触れることとなり、環境問題や子どもとの関わり方を見直すきっかけ作りになっている。子ども達の記憶に残る、教育に関わることができ、また子ども達から感動をもらっている。

<代表者から一言> ・都心部の小学生が三朝で宿泊田舎体験をした際

に、この地域での日常が貴重な体験に値するこ

とを知った。里山保全活動や地域の大人との関

わりを通じて将来大きく役立つだろう。

取材を行っての感想など一言コメント この里山保存研究会と関わる子ども達は自分たちの手で様々な種類の、実のなる木を育て、守

り、収穫することで自然を大切に育む心と社会性を自然と身につけています。小さい頃から自然

を大切にすることで恵みを頂ける事を体験し、成長している子ども達をとてもうらやましく思い

ます。子ども達は将来、ここで教えてもらった大切なことを大きな財産に変えるでしょうね。

<取材MEMO(3)> ○今後の取組内容・長期的な目標

市町村役場の連絡先 〒682-0195 鳥取県東伯郡三朝町大瀬 999-2 三朝町総務課 地域づくり支援室

電話:0858-43-3500 ファクシミリ:0858-43-0647

理事長 山田道治 氏

・「みささ青空体験塾」等活動の後には地元の女

性グループが美味しいカレーライスを作って

くださる。子ども達と大人が作業のあと、混じ

り合ってカレーライスを囲む中、小さい輪であ

っても少なからず交流が起こっている。県内外

の方と田舎体験や交流イベントを通じて三朝

を知ってもらいたい。 ・今後は交流イベントをあらゆる機関と連携し打

ち出していきたいと考えている。

三朝町総合文化ホール前で

子ども達作製の各種看板

平成25年度取材