netvault backup 10.0 簡単設定ガイド - dellsw.jp · linux x86 (hybrid)版 –...

49
NetVault Backup 10.0 簡単設定ガイド

Upload: others

Post on 18-Oct-2019

3 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

NetVault Backup 10.0

簡単設定ガイド

Copyrights

著作権©2014 Dell Software Japan, Ltd.

NetVault Backup 10.0 簡単設定ガイド Version 1

本ガイドは、NetVault Backupを初めてご使用される方を対象とし、NetVault Backupのインストールから、デバ

イス設定方法、バックアップ/リストアまで、基本的な操作方法について簡単に説明しています(本ガイドの画

面スナップショットはNetVault Backup 10.0とNetVault SmartDisk 2.0.1を使用しています)。

NetVault Backup設定に関する詳細は、「NetVault Backup 10.0 Administrator’s Guide」他、各種操作ガイドをご

覧ください。各種操作ガイドは、弊社WEBサイトからダウンロードいただけます。

https://support.software.dell.com/NetVault-backup/release-notes-guides

※本簡単設定ガイドでは、NetVault Backup 10.0のLinux x86 (Hybrid)版、Linux x86 (Pure 64)版とWindows x86

(32/64-bit)版のインストール方法のみ説明しています。その他のOSのインストール方法は、ご利用のNetVault

BackupバージョンのInstallation Guideをご覧ください。

注意:本ガイドに記載されている画像等は、編集されている場合がございます。実際の画像と若干異なることも

あることをご了承ください。

目次

第1章: NetVaultサーバのインストール ........................ 5

1.1.0 インストール要件 ................................... 5

1.2.0 Linux x86 (HybridまたはPure64)版のインストール ........................ 7

1.3.0 Windows x86 (32/64-bit)版のインストール ................................. 10

第2章: NetVaultクライアントのインストール .............. 17

2.1.0 Linux x86 (HybridまたはPure64)版のインストール ....................... 17

2.2.0 Windows x86 (32/64-bit)版のインストール ................................. 18

第3章: NVBU Consoleを起動する ........................ 19

第4章: NetVaultクライアントをNetVaultサーバに追加する

........................ 20

4.1.0 NetVaultクライアントを追加する前に .............. 20

4.2.0 NetVaultクライアントを追加する .................... 20

第5章: バックアップ装置の設定を行う........................ 23

5.1.0 単体テープ ドライブを使用する ...................... 23

5.2.0 オートローダ/テープ ライブラリを使用する ....... 26

5.3.0 仮想テープ ライブラリを使用する ................... 30

5.4.0 NetVault SmartDiskを使用する ....................... 33

5.5.0 Dell DR Seriesシステムを使用する ................... 35

第6章: バックアップ/リストアを行う ....................... 38

6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成する .................................. 38

6.2.0 増分バックアップ ジョブを作成する .................................. 41

6.3.0 バックアップ ジョブを今すぐ実行する .................................. 45

6.4.0 リストアを行う .................................. 47

第1章 : NetVaultサーバのインストール NetVault Backup ソフトウェアのインストール方法は、OS により異なります。本簡単設定ガイドでは、Linux x86

(Hybrid) 版、Linux x86 (Pure64)版、Windows x86 (32/64-bit) 版のインストール方法のみ説明します。

その他OS のNetVault ソフトウェアをインストールする場合は、「NetVault Backup 10.x Installation Guide」をご

覧ください。「NetVault Backup 10.x Installation Guide」は、弊社の下記WEB サイトでご覧いただけます。

https://support.software.dell.com/jp/NetVault-backup/release-notes-guides

1.1.0 インストール要件

オペレーティング・システム

NetVault Server : ● CentOS 6.x, 5.x ● Debian 7.x, 6.x ● RHEL 6.x, 5.x ● SLES 11 SP2 and 10 SP4 ● Windows x86 & x86_64 NetVault Client : ● Linux ● Windows ● Mac OS X ● Solaris ● AIX ● HP-UX ● FreeBSD

対応OS詳細につきましては、以下URLを御参照ください。また、本ガイドでは、基本的にLinuxとWindows環境の

みについて記述しております。

http://documents.software.dell.com/NetVault%20Backup/10.0/Compatibility%20Guide/

ブラウザ

IE 11, 10, 9

Firefox 20以降

Chrome 28以降

Safari 6

メモリ

256 MB

ディスク

● Linux – 160 MB ● Windows – 200 MB

● NetVault Database – NetVault Databaseのサイズがバックアップすると、1ファイル/ディレクトリ当たり、

71バイト+ファイルの絶対パス長(バイト)増えていきます。平均絶対パス長が29バイトの場合、1保持ファ

イル/ディレクトリ当たり100バイト増えていきます。

Windows要件

● Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ

⇒ 未インストールの場合、以下の場所にあるvcredist_x86.exeを実行し、Microsoft Visual C++ 2010 SP1再

頒布可能パッケージをインストールしてください。

<NetVault Backupインストール ファイル解凍場所>¥NetVault¥postgres¥vcredist_x86.exe

Linux要件

● Linuxのインストール要件は御使用になるディストリビューションやx86、またはx86_64なのかにより異なり

ます。詳しくは以下を御参照ください。

NetVault Backup 10.0 – Installation Guide http://documents.software.dell.com/DOC182556

1.2.0 Linux x86 (HybridまたはPure64)版のインストール Step 1:

管理者アカウント(root) でログオンします。

Step 2:

インストール・ファイルを入手した方法に応じて、次のいずれかの方法で必要なインストール実行ファイルにアク

セスします。

●Webでダウンロードしたファイルの場合 :

Linux x86 (Hybrid)版 - WEB から、NetVault Backupを選択し、NetVault Backup Distribution for Linux x86

(Hybrid 32/64-bit Build) のダウンロードを行います。ダウンロードしたファイルは圧縮されていますので解凍し

ます。解凍したファイルが配置されているディレクトリに移動し、次のコマンドを入力して、インストール・ファ

イルを実行します。以下は /tmp に圧縮ファイルを保存した場合の例です。

# cd /tmp # unzip NetVault-Backup--Distribution-for-Linux-x86-Hybrid-3264-bit-Build_100.zip # cd NVBU10-Linux¥(Hybrid¥) # tar zxf NetVault-R2014APR29-SECRETARIAT-V10-LinuxHybrid-Server.tar.gz # cd NetVault # ./install

※ \は、バックスラッシュです。

Linux x86 (Pure64)版 – WEBから、NetVault Backupを選択し、NetVault Backup Distribution for Linux x86

(Pure 64-bit Build) のダウンロードを行います。解凍方法は、使用するNetVault ファイル/ディレクトリ名を除い

て上記 Linux (x86 Hybrid) 版と同じです。

●NetVaultインストールCDに収録されているファイルの場合 :

Linux x86 (Hybrid)版 – CD-ROMをドライブに挿入したまま、ターミナル・セッションを開始して、次のコマン

ドを入力します。御使用になるLinuxによってコマンドやコマンド・パラメータの値が異なる場合がありますの

で、御注意ください。

# mount /media/cdrecorder # cd /media/cdrecorder/NetVault/LinuxX86HybridServer/NetVault # ./install

Step 3:

最初に言語の選択をします。英語GUI を使用する場合は"1" を、日本語GUI を使用する場合は"2" を選択してくださ

い(ja_JP.UTF-8 を使用している場合も"2" の"JapaneseEUC" を選択します)。選択すると、選択された言語が表示

されます。

# ./install Installer invoked in /root/NetVault Using default /tmp as the temporary directory Expanding distribution file NetVault Copyright 2014 Dell Software Inc. ALL RIGHTS RESERVED. Select a Language 1 English 2 JapaneseEUC 3 Chinese Simplified 4 Korean 5 French 6 German Select language? [1] 2 - JapaneseEUC selected

Step 4:

NetVault の使用許諾契約に同意することを求められます。下記のいずれかを入力できます。

● y: 使用許諾契約に同意することを意味します。インストール・プロセスは次の手順に移ります( 使用許諾契

約書は表示されません)。

● n: 使用許諾契約に同意しないことを意味します。インストール・プロセスは終了します。

● d: 使用許諾情報を読むために、“Display”(表示) することを意味します。

Have you read and agreed to the terms of the license? (y = yes, n = no, d = display license) (y n d) [d] y

Step 5:

インストール先のディレクトリを指定します。デフォルトで良い場合は、Enter を押します。

Where should NetVault be installed? [/usr/NetVault]

Linux x86 (Pure64)版 - CD-ROM をドライブに挿入したまま、ターミナル・セッションを開始して、次の

コマンドを入力します。御使用になるLinuxによってコマンドやコマンド・パラメータの値が異なる場合があ

りますので、御注意ください。

# mount /media/cdrecorder # cd /media/cdrecorder/NetVault/LinuxX86Pure64Server/NetVault # ./install

環境によっては、使用するコマンドが異なることがあります。詳細は、各Linux Distributionのドキュメント

をご覧ください。

Step 8:

パスワードを指定します。確認のために、再度入力を求められます。

Please enter the NetVault password for this machine Please confirm password

Step 9:

NetVault Database (PostgreSQL)のパスワードを設定します。確認のために、再度入力を求められます。

Please enter the password for the NetVault PostgreSQL database superuser Please confirm password

Step 10:

ファイルのコピーが実行されます。

checkinstall running Install directory is /root/NetVault Platform System set to Linux Platform Architecture set to x86_64 Platform Type set to HYBRID CLASSES=core server dataplugin devicectl gui onlinehelp DISTRO_TYPE=SERVER PKG_BASE=/usr/NetVault Install machine operating system matches NetVault intended target Install machine architecture matches NetVault intended target Install machine operating system and version match NetVault Backup Server intended target preinstall running Installing core …….

Step 11:

最後に”Installation completed successfully”というメッセージが表示されればインストール完了です。

……. NetVault Backup PostgreSQL database server installation completed successfully Not an upgrade - installing NetVault Services Will link to '/usr/NetVault/etc/startup.sh' Starting NetVault Services Copying uninstallation scripts Installation completed successfully

Step 6:

次に、NetVault データベースを格納するディレクトリを指定します。デフォルトで良い場合は、Enter を押しま

す。

Where should NetVault database be installed? [/usr/NetVault/db]

Step 7:

NetVault マシン名を英数字および’_’(アンダースコア)にて指定します。デフォルトで良い場合は、Enter を押しま

す。

Please enter a NetVault machine name using A-Z, a-z, _ and 0-9 [demo]

1.3.0 Windows x86 (32/64-bit)版のインストール

重要 : NetVault Backupと物理接続ライブラリを併用する場合、Windows Server 2003 / Server 2003 R2 / Storage

Server 2003 / Storage Server 2003 R2 / XP Professional マシンにインストールする前に、オペレーティング・シ

ステムの設定をしないと正しく機能しない場合があります。そのため、NetVault をインストールする前に、次の

「インストールの前に」で説明する手順を実行する必要があります。

インストールの前に

NetVault で使用するライブラリは、Windows Server 2003 / Server 2003 R2 / Storage Server 2003 / Storage

Server 2003 R2 / XP Professional のリムーバブル記憶域マネージャで制御することはできません。以下の手順に

従って、ライブラリをリムーバブル記憶域マネージャの制御から取り除いてください。尚、Storage Server 2003/

R2は、スマート・クライアントとしてのみサポート可能です。

※ Windows Server 7/2008/2008R2/2012/2012R2 には、リムーバブル記憶域マネージャは標準インストールされ

ませんので、「Windows x86 (32/64-bit) にインストールする」の手順に進んでください。

Step 1:

スタート・メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択し、表示される[ファイル名を指定して実行]ウイ

ンドウで名前として"ntmsmgr.msc" を指定して[リムーバブル記憶域] ウィンドウを起動します。

Step 2:

[リムーバブル記憶域] ウィンドウの左側ペインで、" ライブラリ" を展開し、NetVault で使用するデバイスを表

示します。

Step 3:

対象のデバイスを右クリックして、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択し、[プロパティ]ダイア

ログボックスを表示します。

Step 4:

[全般]タブを選択し、[ライブラリを有効にする] のチェックボックスをクリックして選択を解除します。

Windows x86 (32/64-bit) にインストールする

Windows Server 2003 / Server 2003 R2 / Storage Server 2003 / Storage Server 2003 R2 / XP Professional / Serv-

er 2008/Server 2008 R2 / Server 2012 / Server 2012R2 マシンにNetVault ソフトウェアをインストールするに

は、以下の手順に従ってください。

Step 1:

管理者アカウント(administrator) でログオンします。

Step 2:

インストール・ファイルを入手した方法に応じて、次のいずれかの方法で必要なインストール実行ファイルにアク

セスします。

●WEB経由でダウンロードしたファイルの場合 :

WEBから、NetVault Backupを選択し、NetVault Backup Distribution for Windows (32/64-bit) のダウンロードを

行います。ダウンロードしたファイルは圧縮されていますので解凍します。解凍したファイルが配置されている

ディレクトリに移動し、NetVaultディレクトリ配下のinstall.exeを実行します。

●インストールCDに収録されているファイルの場合 :

CD-ROMドライブにCDを挿入し、以下の場所にあるinstall.exeを実行します。

<CD-ROMドライブ>¥NetVault¥windows¥NetVault¥install.exe

Step 3:

最初に言語の選択をします。日本語を使用したい場合は、[日本語]を選択し[OK]をクリックします。

Step 4:

インストール・ウィザードが開始されます。このウィンドウに記載されている注意をよく読んでから、[次へ]を

クリックして次に進みます。

Step 5:

使用許諾情報を掲載したウィンドウが表示されます。この情報を読んで、[同意します]を選択してから[次へ]

ボタンをクリックして、次に進みます。

Step 6:

使用許諾契約書に同意したら、次に[インストールのタイプの選択]ウィンドウが表示されます。NetVaultサーバ

としてインストールするので、[サーバ]を選択し、[次へ]をクリックします。

● クライアント: (デフォルトで選択) このマシンをNetVaultクライアントとして構成します

● サーバ:このマシンをNetVaultサーバとして構成します。

Step 7:

[マシン名]ウィンドウは、NetVaultマシン名を入力するために使用します。必要であれば変更を加え、[次へ]

をクリックします。

Step 8:

[マシンのパスワードの選択]ウィンドウに移動しま

す。このウィンドウの[パスワード]フィールドにパ

スワードを入力します。そして[パスワードの再入

力]フィールドに最初に入力したものと完全に一致す

るパスワードを入力します。[次へ]をクリックし

て、次に進みます。

Step 9:

[インストール先フォルダの選択]ウィンドウが表示

されます。NetVaultをインストールするパスを指定し

ます。[次へ]をクリックして、次に進みます。

Step 10:

[NetVaultデータベース・フォルダの選択]ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、NetVaultデータ

ベースを格納するディレクトリ名を入力します。[次へ]をクリックして、次に進みます。

Step 11:

[PostgreSQLデータベースのスーパーユーザー パス

ワードを選択]ウィンドウが表示されます。NetVault

データベース用パスワードを設定します。[パスワー

ド]フィールドにパスワードを入力します。そして

[パスワードの再入力]フィールドに最初に入力した

ものと完全に一致するパスワードを入力します。[次

へ]をクリックして、次に進みます。

Step 12:

[インストールの確認]ウィンドウが表示されます。[次へ]を選択してインストールを開始します。

Step 13:

NetVaultインストールが終了しますと、[インストールの完了]ウィンドウが表示されます。[閉じる]を選

択して終了します。

以上で、NetVaultサーバのインストールは終了です。

第2章 : NetVaultクライアントのインストール NetVault クライアント(=1 台のNetVault サーバからバックアップ対象マシンとして管理されるマシン) には、

NetVault クライアント・モジュールをインストールします。インストールの方法は、「第 1 章:NetVault サーバ

のインストール」 とほぼ同じです。この章では、NetVaultサーバのインストール時と異なる手順のみ説明しま

す。

2.1.0 Linux x86 (Hybrid または Pure64)版のインストール

NetVaultサーバのインストールで説明した「1.2.0 Linux x86 (HybridまたはPure64)版のインストール」を実行しま

す。ただし、Step 9のNetVault Database (PostgreSQL)のパスワードを設定は表示されませんのでスキップしま

す。さらに、Webダウンロードの場合、ダウンロードするファイルは、クライアント用を使用する必要がありま

す。

Webでダウンロードする場合:

Linux x86 (Hybrid)のクライアント・インストール・ファイルは、

NetVault-R2014APR29-SECRETARIAT-V10-Linux-Hybrid-ClientOnly.tar.gz

Linux x86 (Pure64)のクライアント・インストール・ファイルは、

NetVault-R2014APR29-SECRETARIAT-V10-Linux-Pure64-ClientOnly.tar.gz

NetVaultインストールCDに収録されているファイルの場合:

Linux x86 (Hybrid)のクライアント・インストール・ファイルは、

<CDROM>/NetVault/LinuxX86Hybrid/NetVault

Linux x86 (Pure64)のクライアント・インストール・ファイルは、

<CDROM>/NetVault/LinuxX86Pure64/NetVault

2.2.0 Windows x86 (32/64-bit)版のインストール

インストールの前に

NetVaultクライアントにテープ・デバイスを接続する場合は、「インストールの前に」のStep 1~5を実行し、そ

の後、NetVaultクライアントのインストールを行います。

Windows x86 (32/64-bit)にインストールする

Step 1 ~ Step 5:

NetVaultサーバのインストールで説明した「Windows x86 (32/64-bit)にインストールする」のStep 1からStep 5ま

でを行います。

Step 6:

使用許諾契約書に同意したら、次に[インストールのタイプの選択]ウィンドウが表示されます。NetVaultクライ

アントとしてインストールするので、[クライアント]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 7~13:

続けてNetVaultサーバのインストールで説明した「Windows x86 (32/64-bit)にインストールする」のStep 7から

13を行い、NetVaultクライアントのインストールを完了します。 尚、Step 10と11は、スキップします。

第3章:NVBU Consoleを起動する NetVaultサーバ自身もしくはNetVaultサーバのポート8443にアクセスできるマシンのウェブ・ブラウザを使用し

てNVBU Consoleを起動します。サポートされているブラウザは、「ブラウザ」を参照ください。

Step 1:

サポートされているお好みのブラウザを起動した後、下記URLをアドレス・バーに入力してEnterを押します。

https://<NVBUサーバのIPアドレス>:8443/

NVBUサーバ上で行う場合は、https://localhost:8443/ でもOKです。

Step 2:

NetVault Consoleが無事ブラウザに表示されますと、NVBUユーザとパスワードを入力するポップアップが表示さ

れます。ユーザ名:default、パスワードは無し(空白のまま)、で[ログイン]をクリックします。

第4章:NetVaultクライアントをNetVaultサーバに追加する 1台のNetVaultサーバで、複数のNetVaultクライアントのバックアップ/リストアをまとめて行うには、下記手順

に従ってバックアップ対象とするNetVaultクライアントをNetVaultサーバに追加する作業が必要になります。

4.1.0 NetVaultクライアントを追加する前に

Windows Server 2003 / 2003R2 / 2008 / 2008R2 / 2012 / 2012R2 または Windows XP Professional / Vista / 7 / 8

で、Windowsファイアウォールの設定を有効にしている場合、NetVaultクライアントの追加作業前に、ファイア

ウォール機能の設定を無効にする必要があります。

Windowsファイアウォールの設定を有効にするとファイアウォールを通過して通信を行う様々なアプリケーショ

ンの通信がブロックされてしまいます。そのため、NetVaultもServer/Client間の通信がブロックされ、そのままの

設定ではリモート・バックアップができなくなります。

ファイアウォール機能を無効に出来ない場合は、Windowsファイアウォールの例外リストにNetVault Server/

Clientで使用するプログラム/サービスを追加してください。詳細は、下記ナレッジベースも併せてご参照くださ

い。

Microsoft Windows のファイアウォール環境でNetVault を使用するには

http://kb.bakbone.com/4309

4.2.0 NetVaultクライアントを追加する Step 1:

「第3章:NVBU Consoleを起動する」に従い、NetVaultサーバ側でNVBU Consoleを起動します。

Step 2:

画面左にあるメニュー項目から[ガイド付き設定]を選択した後、表示されるNetVault設定ウィザード画面にて、

[クライアント追加]をクリックします。

Step 3:

NetVault設定ウィザード・クライアント追加(1/5)画面が表示されますので、追加したいクライアント(以下図で

は、nvclient)を選択します(選択箇所は青くハイライトされます)。その後、[次へ]をクリックします。

Step 4:

NetVault設定ウィザード・クライアント追加(2/5)画面が表示されます。クライアント・インストール時に設定した

パスワードの入力を求められますので、[このクライアントのパスワードを入力してください]フィールドにパス

ワードを入力してください。[次へ]をクリックして、次に進みます。

Step 5:

NetVault設定ウィザード・クライアント(3/5)画面が表示されます。ここでは、追加するクライアントに対してのメ

モを入力できます。[このクライアントの詳細を入力してください]フィールドに入力し、[次へ]をクリックし

ます。本設定は任意項目です。必須ではありません。

Step 6:

NetVault設定ウィザード・クライアント(4/5)画面が表示されます。NetVaultサーバ/クライアント間にファイア

ウォールが存在する場合、ここで使用可能ポートを設定できます。詳しくは第1章にて紹介しているURLから

「NetVault Backup 10.0 Administrator's Guide」のファイアウォール設定の項目を御参照ください。本ガイドで

は、NetVaultサーバ/クライアント間にファイアウォールは無いと仮定します。[次へ]をクリックしてくださ

い。

Step 7:

NetVault設定ウィザード・クライアント追加(5/5)が表示され、「クライアントの追加が完了しました。」メッセー

ジが表示され、クライアントの追加作業はこれで終わりです。複数のクライアントが有る場合、[デバイスをさら

に追加…]をクリックして、Step 3からの作業を繰り返してください。

※「デバイス」は、「クライアント」の誤りです。

第5章:バックアップ装置の設定を行う

5.1.0 単体テープ ドライブを使用する

最新のNetVault対応単体ドライブ・リストは下記からご覧いただけます。

http://software.dell.com/products/NetVault-backup/ (Resources -> Technical Briefs -> NetVault Backup Compatibility List: Supported VTLs, Libraries, Tape Drives)

Step 1:

起動したNVBU Consoleから[デバイス管理]

をクリックし、デバイス管理画面が表示された

後、[+デバイス追加]をクリックします。

Step 2:

NetVault ストレージ設定ウィザード - ストレージ デバイスの追加画面が表示されます。[シングル物理テープ デ

バイス]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 3:

NetVault 設定ウィザード - スタンドアローン テープ ドライブの追加 (1/3)画面が表示されます。シングル物理ドラ

イブが接続されているクライアントを選択し、[次へ]をクリックします。

Step 4:

NetVault 設定ウィザード - スタンドアローン テープ ドライブの追加 (2/3)画面が表示されます。Step 3にて選択し

たクライアントに接続されたシングル物理ドライブのリストが表示されるので、追加対象ドライブを選択して、

[次へ]をクリックします。

該当シングル物理ドライブが表示されない場合は、まずOS側で認識されているかご確認ください。 Linux環境で

は、sgドライバがロードされていることを御確認ください。

# lsmod | grep sg sg 33377 2 scsi_mod 121293 4 sg …. #

上記コマンドの結果、sg のエントリが表示されない場合は、modprobe コマンドでsg ドライバをロードして

ください。

# modprobe sg

sg ドライバの読込み処理を行った場合、OS を再起動してもsg ドライバがロードされるよう /etc/rc.local に

modprobe コマンドを追加してください。

Step 5:

NetVault 設定ウィザード - スタンドアローン テープ ドライブの追加 (3/3)画面が表示されます。ここで[デバイス

追加]をクリックすると、デバイスの追加の完了です。また、Step 4にて追加したドライブが他のクライアントに

も接続されている場合、共有ドライブとして設定することも出来ます。共有したいクライアントを選択してから

[デバイス追加]をクリックしてください。デバイス追加が正常に終了すると、「情報 ドライブが正常に追加さ

れました」というポップアップが表示されますので、[x]をクリックして次へ進んでください。

Step 6:

[デバイス管理]を再度クリックし、デバイス管理画面に移行すると追加したシングル物理ドライブがスタンドア

ローン Drives: <ドライブ数>と表示されます。[▶]をクリックすると、追加されたドライブの詳細情報が表示

されます。

5.2.0 オートローダ/テープ ライブラリを使用する

最新のNetVault対応オートローダ/テープ ライブラリリストは下記からご覧いただけます。

http://software.dell.com/products/NetVault-backup/ (Resources -> Technical Briefs -> NetVault Backup Compatibility List: Supported VTLs, Libraries, Tape Drives)

Step 1~3:

操作手順は「5.1.0 単体テープ ドライブを使用する」のStep 1から3と同等になります。そちらを御参照下さい。た

だし、Step 2では、[テープ ライブラリ/メディア チェンジャ]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 4:

NetVault 設定ウィザード - テープ ライブラリの追加 (2/3)画面になりましたら、対象クライアントに接続されてい

るライブラリ・ユニットのリストが表示されますので、追加対象のライブラリ・ユニットを選択して、[次へ]を

クリックします。

該当ライブラリ・ユニットが表示されない場合は、まずOS側で認識されているかご確認ください。

Linux環境では、sgドライバがロードされていることを御確認ください。

# lsmod | grep sg sg 33377 2 scsi_mod 121293 4 sg …. #

上記コマンドの結果、sg のエントリが表示されない場合は、modprobe コマンドでsg ドライバをロードして

ください。

# modprobe sg

sg ドライバの読込み処理を行った場合、OS を再起動してもsg ドライバがロードされるよう/etc/rc.local に

modprobe コマンドを追加してください。

Step 5:

NetVault 設定ウィザード - テープ ライブラリの追加 (3/3)画面が表示されます。ライブラリの自動設定が行われた

場合は、Step 10に進んでください。自動設定が行われなかった場合は、[ドライブを手動で追加…]をクリックし

ます。

Step 6:

(Step 5にてドライブの自動設定が行われた場合、本Step以降はスキップしてください。)

NetVault 設定ウィザード - テープ ドライブのベイへの追加画面が表示されます。ドライブが接続されているクラ

イアントを選択して[次へ]をクリックします。

Step 7:

NetVault 設定ウィザード - テープ ライブラリ ドライブのベイへの追加画面が表示されます。

ライブラリのベイ1に搭載されたドライブをデバイス名とシリアル番号を元に選択して、[次へ]をクリックしま

す。対象ベイに対して搭載されていない方のドライブを選択しますと、テープ・メディアをドライブにロードした

りする際に支障が生じ、正しく使用できません。御注意ください。

Step 8:

この画面では追加対象ドライブが複数のドライブに共有接続されて、共有ドライブとしたい場合、リストされたク

ライアントを選択し、[次へ]をクリックしてください。共有ドライブとしない、もしくは無い場合、何もせず

[次へ]をクリックしてください。

Step 9:

ライブラリに複数のベイが有る場合、次のベイに対してドライブを追加します。Step 6~8を繰り返してくださ

い。複数のベイが無い場合は、Step 10にスキップしてください。

Step 10:

「以下のテープ ライブラリがフル設定され NetVault Backup に追加されました:」というメッセージが表示されれ

ば、オートローダ/ライブラリの追加の完了です。

Step 11:

[デバイス管理]を再度クリックし、デバイス管理画面に移行すると追加したオートローダ/ライブラリが テー

プ ライブラリ: <NetVaultマシン名>: <シリアル番号> (<モデル名>) ドライブ: # スロット: # ポート: # と

表示されます。[▶]をクリックすると、追加されたライブラリの詳細情報が表示されます。

5.3.0 仮想テープ・ライブラリを使用する

仮想テープ・ライブラリ作成時の注意点

仮想テープ・ライブラリとは、ドライブ数/スロット数/メディア容量を任意に指定し、ハード・ディスクの中に

仮想的にテープ・ライブラリを作成することで、テープ装置を使用したバックアップ運用と全く同様に、バック

アップのスケジューリングや、世代管理、フルバックアップ、増分/差分バックアップに対応したハード・ディス

ク・バックアップを行う機能です。仮想テープ・ライブラリを作成する場合には、下記にご注意ください。

● 1つの仮想テープ・ライブラリは、基本的に1つのパーティション内に作成されますので十分な領域を確保して

ください。例えば、メディア容量100MB、5 スロットの仮想テープ・ライブラリを作成するには、1 パーティ

ションあたり500MB 以上の空き容量が必要になります。(仮想テープ・ライブラリは、ご購入いただいたラ

イセンス内でドライブ数、スロット数、メディア容量を任意に設定することが可能です。)

● データの存在するディスクと物理的に同じディスクへバックアップを取ることは災害対策やディスク・クラッ

シュ時の対応にはなり得ません。物理的に別のディスクを使用されることを推奨します。

仮想テープ・ライブラリを作成する

Step 1~3:

操作手順は「5.1.0 単体テープ・ドライブを使用する」のStep 1から3と同等になります。そちらを御参照下さい。

ただし、Step 2では、[仮想テープ ライブラリ/メディア チェンジャ]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 4:

NetVault 設定ウィザード - 仮想テープ ライブラリの追加 (1/3)画面が表示されます。クライアントがリストされま

すので、仮想テープ ライブラリを作成するクライアントを選択して、[次へ]をクリックします。

Step 5:

NetVault 設定ウィザード - 仮想テープ ライブラリの追加 (2/3)画面が表示されます。仮想テープ ライブラリ作成

パラメータを入力します。入力後、[次へ]をクリックします。

● 新槻デバイスを作成するディスク上の位置を選択:(必須)ライブラリを作成するパスを指定します。

(例: /opt, E:¥)

● デバイス名を選択:(必須) : 作成したいライブラリの名前を記載します。(例: NV_VTL)

● 5文字のメディア バーコード プリフィックスを選択:任意のメディア バーコードとして初めの5桁目

の指定が行えます。ランダムなデフォルト値が設定されています。

● メディア容量指定(GiB単位):(必須)仮想メディア1本あたりの容量を設定します。整数のみ入力

可。デフォルト値は32です。

● ドライブ数の選択:(必須) ライブラリに搭載するドライブ数を入力します。デフォルト値は2。

● スロット数の選択:(必須) ライブラリに搭載するスロット数を入力します。デフォルト値は16。

仮想テープライブラリの作成の為に、最終的に使用されるディスク容量はWeb GUI下部にある、「必須合計ディ

スク空き容量」に表示されますので、作成先ディスクの空き容量の範囲内に収まるようご注意ください。計算方

法は、メディア容量 x スロット数 となります。

Step 6:

仮想テープライブラリが作成そして追加されると、「NetVault Backupは以下の仮想ディスク ライブラリを作成お

よび追加しました。」のメッセージが表示されます。

Step 7:

[デバイス管理]を再度クリックし、デバイス管理画面に移行すると追加したオートローダ/ライブラリが

テープ ライブラリ: <NetVaultマシン名>: <仮想ライブラリへのパス> ドライブ: # スロット: # と表示されま

す。[▶]をクリックすると、追加された仮想ライブラリの詳細情報が表示されます。

5.4.0 NetVault SmartDiskを使用する

NetVault SmartDiskは、弊社が提供するポスト重複排除ストレージを構築可能とするソフトウェアです。

NetVault Backupは、このNetVault SmartDiskをバックアップ ターゲットとすることが出来ます。ここでは、

NetVault BackupにNetVault SmartDiskをバックアップ ターゲットとして追加する方法を記します。

Step 1~3:

操作手順は「5.1.0 単体テープ・ドライブを使用する」のStep 1から3と同等になります。そちらを御参照下さい。

ただし、Step 2では、[NetVault SmartDisk追加]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 4:

NetVault設定ウィザード – NetVault SmartDiskインスタンスの追加(1/2)が表示され、設定を行えます。

● ネットワーク名/IP:(必須) SmartDiskインスタンスがあるマシンのホスト名、もしくはIPアドレスを入

力します。

● ネットワーク ポート: SmartDiskが利用するポートを指定します。

● 強制追加:災害復旧時用のオプションです。既に一度他の同じ名前を持つNVBU Serverに追加されていた

SmartDisk を追加するときにチェックします。

● WebDAV認証情報を設定: SmartDiskにWebDAV認証をするように設定している場合、チェックしま

す。

⇒ ユーザ名: SmartDiskのWebDAVユーザー名を入力します。

⇒ パスワード: WevDAVユーザーのパスワードを入力します。

⇒ パスワードの確認: パスワードを再度入力します。

NetVault SmartDiskがインストールされているマシンのホスト名、もしくはIPアドレスを入力し、「次へ」をク

リックします。

Step 5:

「以下のSmartDisk インスタンスがNetVault Backupへ追加されました。このデバイスは使用できるようになりま

した。」と表示され、NetVault SmartDiskの追加が完了します。

Step 6:

[デバイス管理]を再度クリックし、デバイス管理画面に移行すると追加したNetVault SmartDiskが

RAS: SmartDisk - <ネットワーク名/IPアドレス>と表示されます。

5.5.0 Dell DR Seriesシステムを使用する

Dell DR Seriesは、ソース サイドおよびインライン重複排除を可能とするバックアップ・ストレージです。

NetVault Backupは、このストレージをバックアップ先として利用することができます。

Dell DR Seriesを使用する前に

Dell DR SeriesをNetVault Backupで使用する場合、1)Dell DR Series側でNetVault Backup用コンテナを作成し、

2)NetVault Backupへの追加時に使用するユーザー、backup_user にパスワードを設定する必要があります。

まだ、上記2点を実行していない場合は、SSHターミナルを使用して、Dell DR Seriesに administrator ユーザーで

ログオンし、以下を実行してください。

注意:Dell DR Seriesのターミナルセッションのキーボード設定はUSになっています。日本語キーボードにてログ

オンする場合、@(アットマーク)がSHIFT+2になっている等、記号等の位置が日本語キーボードと違う点をお気を

付け下さい。

● NetVault Backup用コンテナ(RDA – RDS)作成

> container –add –name <コンテナ名>

> connection –add –name <コンテナ名> –type RDS

● Backup_userパスワード設定

> rda –setpassword

Enter new password for backup_user: <パスワード>

Re-type new password: <再度パスワードを入力>

Dell DR Seriesを追加する

Step 1~3:

操作手順は「5.1.0 単体テープ・ドライブを使用する」のStep 1から3と同等になります。そちらを御参照下さい。

ただし、Step 2では、[Dell RDA デバイスの追加]を選択し、[次へ]をクリックします。

Step 4:

Dell DR ストレージの設定をします。

● ネットワーク名/IPアドレス:(必須)Dell DR ストレージのホスト名またはIPアドレスを入力します。

● ユーザー名:(必須)backup_user を入力します。

● パスワード:(必須)backup_userのパスワードを入力します。

● LSU:(必須)Dell DR ストレージに作成したNetVault Backup用のコンテナ名を入力します。

● ブロック サイズ(バイト単位):データ転送時に使用するブロック サイズを指定します。デフォルト値

は、131,072バイトです。

● 強制追加:災害復旧時用のオプションです。既に一度他の同じ名前を持つNVBU Serverに追加されていた

Dell DR ストレージ を追加するときにチェックします。

NetVault Backupに追加したいDell DRストレージのネットワーク名/IPアドレス、ユーザー名、パスワードとLSU

を指定して、「次へ」をクリックします。

Step 5:

「以下のDell RDA ストレージがNetVault Backup へ追加されました。このデバイスは使用できるようになりまし

た」と表示され、Dell DR ストレージの追加が完了します。

Step 6:

[デバイス管理]を再度クリックし、デバイス管理画面に移行すると追加したDell DRストレージが

RAS: Dell DR (<LSU>)-<ネットワーク名/IPアドレス> と表示されます。

RDAクライアントをDell DRストレージを登録する

Dell DRストレージをNetVault Backupに追加すると、データ転送モードがPassthrough、すなわちインライン重複

排除を利用するようになっている場合があります。RDA(ソース サイド重複排除)を利用するには、対象NVBUク

ライアントにてRDAを利用することをDell DRストレージに登録する必要があります。

> rda —show —clients

#現在DRコンテナに直接バックアップを行えるクライアントが表示されます。

> rda —update_client —name <クライアント名> —mode dedupe

#<クライアント名>からのバックアップにRDAを適用します。

第6章:バックアップ/リストアを行う

6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成する Step 1:

メイン画面の[バックアップ ジョブ作成]をクリックすると、バックアップ ジョブ作成画面が表示されます。

● ジョブ名: バックアップ ジョブの名前を入力します。

● セレクション: バックアップ対象を定義したものをセレクション セットと呼びます。このセレクション

セットを新規作成または既存セットを指定します。

● プラグイン オプション: バックアップに使用するNetVault Backupのプラグインのオプション選択を定義し

たものをプラグイン オプション セットと呼びます。このプラグイン オプション セットを新規作成または既存

セットを指定します。

● スケジュール: スケジュール設定を定義したものをスケジュール セットと呼びます。ここではスケジュール

セットを新規作成または既存のセットを指定します。

● ターゲット ストレージ: バックアップ先となるターゲット ストレージ設定を定義したものをターゲット

セットと呼びます。ここではターゲット セットを新規作成または既存のセットを指定します。

● 詳細設定: 世代管理、セカンダリ コピー作成、スクリプト実行やその他のオプションを設定したものを詳細

設定セットとよびます。ここでは詳細設定セットを新規作成または既存セットを指定します。

Step 2:

セレクションの[新規作成]をクリックします。

Step 3:

NetVault Backup セレクション画面が表示されます。

バックアップ対象のデータが存在するクライアントをダブルクリックします。そのクライアントにインストールさ

れたプラグインが表示されます。

バックアップに使用するプラグインをダブルクリックしますと、バックアップ対象として選択されるデータが表示

されます。□+ のあるアイコンをダブルクリックしていくと、内容が展開されますので、バックアップ対象データが

表示されましたら、□にチェックして選択します。本ガイドでは、File Systemプラグインでのバックアップについ

て説明します。

Step 5:

バックアップ対象データを選択し終わったら、画面下部にある[保存]をクリックします。

Step 6:

新規セットの作成ポップアップ画面が表示されます。セットの名前を入力して[保存]をクリックします。

セットの名前は他のセットと混同しない一意の名前を推奨します。

Step 7:

バックアップ ジョブ作成画面に戻ります。セレクションの項目に新槻作成されたセットが指定されているのを確認

します。

Step 8:

ス ケ ジュ ール 項目 の をクリックして、プルダウン メニューを表示します。メニュー項目の「毎週金曜日

10PM」を選択します。

スケジュール項目に「毎週金曜日 10PM」が設定されていることを確認します。

Step 9:

ジョブ名を入力します。他のジョブと混同しないよう一意の名前を推奨します。

Step 10:

バックアップ ジョブ作成画面下部にある[保存&送信]をクリックします。これでフル バックアップジョブ作成終

了です。このジョブは、毎週金曜日、バックアップ対象データの全てを変更有無に関わらず常にバックアップしま

す。

6.2.0 増分 バックアップ ジョブを作成する

6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成するでは、バックアップ対象データの全てを常にバックアップするフル バッ

クアップ ジョブを作成しました。実際のバックアップ環境に於いては、通常、常にすべてのデータをバックアップ

することは、バックアップ時間の観点や、複数世代保持したい場合に掛かるバックアップストレージ コストの観点

からあまり推奨されません。一度フル バックアップを実行した後は、変更されたデータのみをバックアップする増

分バックアップが有効です。ここでは、6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成する、のフル バックアップ ジョブ

を基点とした増分バックアップ ジョブの作成をします。

Step 1:

6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成するを実施していない場合は、実施してください。

実施済みの場合、メイン画面の[バックアップ ジョブ作成]をクリックし、バックアップ ジョブ作成画面に進みま

す。セレクション セットが1つでも作成済みですと、下図のように自動的にそれぞれのセットが選択されます。

1つ以上のセレクション セットを作成済みで選択されているセットがフル バックアップのセレクション セットと

異なる場合は、フル バックアップのセレクション セットに変更してください。

Step 2:

プラグイン オプション セットの作成を行います。[プラグイン オプション]項目の[新規作成]をクリックしま

す。

Step 3:

File System プラグインバックアップ・オプション画面が表示されます。下図は、Linuxの「File System プラグイン

バックアップ・オプション」画面です。対象クライアントが他のOSの場合、選択可能なオプション等が若干異なる

場合がありますが、ここでは気にせず、[バックアップ・タイプ]->[増分]オプションを選択し、[保存]をク

リックします。

Step 4:

新規セットの作成画面が表示されます。任意のセット名を入力して[保存]をクリックします。他のセットと区別

の付くセット名を入力することを推奨します。

Step 5:

バックアップ ジョブ作成画面に戻ります。ブラグイン オプション項目に新規作成したセットが指定されていること

を確認します。

Step 6:

基点となるフルバックアップは、毎週金曜日の10PMに開始されます。この為、増分バックアップは、フルバック

アップの後、開始されるようにスケジュールする必要があります。新槻のスケジュール セットを作成するため、ス

ケジュール項目の[新規作成]をクリックします。

Step 7:

スケジュール セットの作成画面が表示されます。

● スケジュール タイプ: 即時、1回のみ、繰り返し、トリガの指定が可能です。[繰り返し]を選択します。

● 開始時刻: ジョブの開始時刻を設定します。

● 開始: 本設定日を基点としてスケジュールされるようになります。

● スケジュール方法: 毎日、特定曜日、特定日付もしくは、毎#時間/日/週/月にジョブを開始させることが

できます。[特定曜日]を選択します。

● オプション: 選択したスケジュール方法により対応したオプションが表示されます。下図は、「特定曜日」を

選択した場合です。金曜日にはフルバックアップが実行されますので、金曜を除く曜日を任意に選択してくだ

さい。

[開始時刻]と[開始]は、基点となるフルバックアップ開始後になるように設定してください。

Step 8:

スケジュールの設定が終わりましたら、画面下部にある、[保存]をクリックします(場合によってはスクロール

が必要です。)

Step 9:

新槻セットの作成画面が表示されます。セット名を入力して[保存]をクリックします。セット名は他のセットと

区別できるようにすることを推奨します。

Step 10:

バックアップ ジョブ作成画面に戻りますので、新槻作成したセットがスケジュール項目に指定されているのを確認

します。その後[ジョブ名]を入力してから、[保存&送信]をクリックします。

これにて増分バックアップ ジョブの作成完了です。6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成する、で作成したフ

ルバックアップを基点として、金曜日10PMにフル、日、火、木曜日10PMに増分バックアップを繰り返す運用

方法の一例となります。

6.3.0 バックアップ ジョブを今すぐ実行する

6.1.0 フル バックアップ ジョブを作成する や 6.2.0 増分 バックアップ ジョブを作成する で作成したジョブを今す

ぐ実行する方法を紹介します。6.1.0や6.2.0にて作成したジョブのように関連性があるジョブは、まずフル バック

アップを初めに1度実行する必要があります。

Step 1:

[ジョブ ステータス]をクリックしてジョブ ステータス画面に移行します。

Step 2:

ジョブ ステータス画面の中部にある「表示中:」欄に作成されたジョブが表示されていますので、まずフル バッ

クアップを選択(青くハイライト)し、画面下部にある[▶今すぐ実行]をクリックします。

ジョブの実行確認画面が表示されますので、[OK]をクリックするとフル バックアップ ジョブが実行されます。

Step 3:

フル バックアップ ジョブが完了しますと、「表示中:」欄にて選択した箇所の「実行ステータス」がバックアッ

プ ジョブ完了と表示されます。 実行ステータスを確認後、増分バックアップ ジョブを実行することが可能になり

ます。 実行にはフルを増分に置き換えて、Step 2から繰り返します。

6.4.0 リストアを行う

6.3.0 バックアップ ジョブを今すぐ実行するにて取得したバックアップ結果からリストアを行う方法を説明しま

す。

Step 1:

[リストア ジョブ作成]をクリックして、リストア ジョブ作成 - セーブセット画面に移行します。

Step 2:

リストア対象となるセーブセット(バックアップデータ)がセーブセット名<ジョブ名(セーブセット #)>、作

成済(作成日時)、サイズの情報と共に一覧となっています。リストアしたいファイルが存在するセーブセットを

選択(青くハイライト)し、[次へ]をクリックします。

Step 3:

セレクション セット作成画面が表示されます。画面中央にある の□+ をクリックしてリストアしたいデー

タが表示されるまで展開していきます。表示されたら横にある□をクリックし、リストア対象としてチェック マー

ク をつけます。

Step 4:

リストアするファイルのリストア場所およびファイル名を変更したい場合は、変更したいデータを選択(青くハイ

ライト)し[アクション]メニューをクリックすると表示される[名前変更…]をクリックします。変更しない場

合は、Step 5へスキップしてください。

名前変更/再配置画面が表示されます。[名前変更]と[再配置]のいずれか、または両方に変更後の名前/

パスを入力します。そして[OK]をクリックします。

● 名前変更/再配置するアイテム: 対象データです。

● 名前変更: 変更後の名前を入力します。

● 再配置: 変更後のパスを入力します。

Step 5:

セレクション セット作成画面に戻ります。Step 4を実行した場合、名称変更/再配置に入力した値が、対象データ

の横に正しく表示されているか確認します。問題あれば、Step 4を繰り返してください。[次へ]をクリックしま

す。

Step 6:

リストア ジョブ作成画面に戻ります。新規に作成されたセレクション セットがセレクション項目に指定されている

ことを確認します。

問題無ければ、ジョブ名項目に任意のジョブ名を入力します。

ジョブ名入力後、[実行]をクリックします。

Step 7:

ジョブ ステータス画面に移動し、リストアジョブが実行され完了することを確認します。

ジョブ ステータスを確認後、OSのツール等を使用し、実際にファイルが指定された場所に指定された名前でリス

トアされていることを確認してください。