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Page 1: NetSuite Connectorにより、NetSuiteとkintone間の 株式会社メル … · NetSuite Connectorによるストレスのないシームレスなデータ同期により、 NetSuiteの機能を最大限活用することができるだけでなく、大幅な業務効率化を実現します。

今回取材にご協力頂いたメルカリ、コーポレートプランニングループの

(左から)奥村さん、掛川さん、田村さん

名称:株式会社メルカリ

設立:2013年2月

資本金:125億5,020万円(資本準備金含む)

事業内容:フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用

代表者:山田進太郎

所在地:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー18F

NetSuiteは、世界No.1 シェアを誇るERP。導入することで、経営上のあらゆるデータを一元管理できるようになります。NetSuiteは、世界中の4万を超える企業や組織で利用されており“世界共通”である点が、大きな特色となっています。 新たにNetSuiteを導入するにあたって、メルカリではその“世界共通”といったところがポイントになったものの、メルカリではその“世界共通”といったところがポイントになったものの、既存の、特に日本で広く使われている業務アプリとの連携が大きな問題として立ちはだかったそうです。 果たしてどんな問題だったのか? メルカリ社のコーポレートプランニングループの奥村真央さん、田村瞳さんにお伺いしてみました。

はじめまして!コグラフ事例紹介 第1回となる今回は、『NetSuite Connectorによる、世界No.1クラウド型ERP「NetSuite」と国産アプリとの連携』というテーマで、大人気のフリマアプリ『メルカリ』を世に送り出した株式会社メルカリのみなさんにお話をお伺いしました。

日本最大のフリマアプリ『メルカリ』は2013年のサービス開始以来、順調に拡大を続けています。今や国内ダウンロード数は6,000万を突破。1日の出品数も100万品以上、月間流通額100億円以上と圧倒的なスケールで、日本のフリマ市場をリードしています。 ここで気になるのは“国内ダウンロード数”という言葉。そう、メルカリの活躍の場は日本ではなく、海外にも広がっているんです。そう、メルカリの活躍の場は日本ではなく、海外にも広がっているんです。 2014年4月にはアメリカに、2016年1月にイギリスに子会社を設立しており、既にアメリカ版『メルカリ』は、3,000万ダウンロードを突破しました。日本だけでなく世界においても、その勢いはとどまることを知りません。 このグローバル化が、NetSuiteへ切り替えるきっかけとなりました。

【奥村さん】

「従来は国産ERPパッケージを使っていたのですが、グローバル展開を進めるにあたって、全拠点で使えるものにしようということになりました。

NetSuiteの場合は、APIがあり、外部ツール等との連携が容易だったこと、クラウド対応でサーバなどが不要だったことなどから導入を決めました。」不要だったことなどから導入を決めました。」

【コグラフ】

なるほど。世界標準のNetSuiteを全拠点で導入することで、グローバルに一体となる組織を作り上げようとしているというわけですね。

メルカリのNetSuiteへの移行プロジェクトは、まずは国内拠点を対象に2017年4月から始まりました。奥村さんたちにとって頭が痛い問題は、併用していたワークフローシステム『kintone』との連携でした。

【奥村さん】

「当社ではkintoneを使って予算や経費、子会社の勘定科目など、たくさんのデータを管理していました。NetSuiteにも同様の機能はあるものの、kintoneは電子帳簿の永久保存に対応しているので、NetSuiteにも同様の機能はあるものの、kintoneは電子帳簿の永久保存に対応しているので、継続して使い続けることにしました。」

kintone上のデータを、いかにスムーズにNetSuite上にシームレスに同期するかが、今回のプロジェクトの大きなテーマでした。

将来、メルカリという会社が世界に拡大していく中で、間違いなく山のような資料が蓄積し続けていきます。これを一つひとつ紙に出力して、倉庫に永久保存していくのはメルカリのような伸び盛りの企業には、現実的なやり方でないのは明らかです。

かつて使用していた国産ERPとkintoneは連携していなかったため、kintoneで入力したデータを、わざわざ手作業でCSVファイルなどに出力し、加工して、改めて国産ERPに入力していたそうです。結果、作業が煩雑となりデータの入れ替えに多くの人員を取られてしまっていました。今回、NetSuiteを導入するにあたり、この大きな問題を解決するためのプロダクトが必要でした。また、データの変換を手作業で行っていた弊害は、人為的なミスの発生だけにとどまりませんでした。

【田村さん】【田村さん】

「忙しい時期などは入力が滞ってしまい、翌日に作業を持ち越すことも。そのせいで数字の反映にラグが発生し、予算や費用の管理がリアルタイムでできない問題もありました。」 連結決算などの処理が、作業上のタイムラグで遅くなってしまうと、大局的にはビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。グローバル化を加速するうえで、克服するべき課題なのは明らか。 だからこそ、NetSuiteとkintone間の連携自動化が急務となり、その連携モジュール製品として、コグラフのNetSuite Connectorをご導入いただきました。

コグラフがNetSuiteとの連携プロダクトの豊富な実績があり、良好な関係を築いてきたこと。また、日本企業でありながら、外国人の社員も多く、外資系企業とも多くの取引のあるコグラフのグローバルさが、今回のプロジェクトにマッチしていたようです。

ファーストバージョン版が納品されたのは7月初旬のこと。改善すべき問題はいくつか残されていたものの、その時点で奥村さんは手ごたえを得たそうです。

【奥村さん】

「手で入力していて苦労していた仕訳が、自動でできるという点には感動しました。これならば空いた時間を別の時間に使えるとの手ごたえを得ましたね。」 2~3か月ほど、実務を回しながらカスタマイズを行い、2~3か月ほど、実務を回しながらカスタマイズを行い、10月にメルカリ版『NetSuite Connector』が完成しました。 実際に活用をしてみて、時間が空くというメリットは大きく、1か月あたり、1~1.5人の余裕が生まれたそうです。また、手作業によるデータ入力の心理的なストレスからの開放もとても大きかったよう。

今回コグラフが手掛けた、メルカリ版のNetSuite Connectorは、kintoneとの連携が、NetSuite活用のための絶対軸。メルカリ側でも、社内的なリソースを、ERPの移行そのものよりも多く割いたほどだそうです。複雑で多岐にわたるkintone上での実務を、網羅的に言葉にし、要件定義に落とし込む点が、奥村さんは苦労したといいます。コグラフ側も実務の理解面で時間をかけすぎてしまい、エンジニアたちは反省するところしきりだとか。その中でも丹念にメルカリのみなさんが何をしたいのか、その中でも丹念にメルカリのみなさんが何をしたいのか、コグラフのプロジェクトチームが密なコミュニケーションを取り、丹念にヒアリングを行いながら、NetSuite Connectorをメルカリにとって理想な形にカスタマイズすべく、一つひとつ形作っていきました。

このコグラフ側のコミュニケーションを重視する姿勢により、柔軟なカスタムが可能であることが、プロジェクト成功の大きな要因のひとつ。

そもそもメルカリでは、自動化などのツールを活用して、社員はいっそう付加価値の高い業務に集中させるのが方針だとのこと。IT企業ながら自社のエンジニアをERP環境の開発に回さないのも、貴重な人的リソースをメインの事業に集中させたいとの思いからです。

最後にコーポレート担当の執行役員・掛川紗矢香さんから、こんなコメントをいただきました。

【掛川さん】【掛川さん】

「社員には、より付加価値の高い、社内でしかできない仕事に携わってもらいたいので、奥村と田村の二人にも他社の経理よりも幅広い業務を担当してもらっています。今回のkintoneからNetSuiteへのデータ同期の自動化によって、二人にはもっと先へ、幅広く業務を突き詰めてほしいですね。そうすることで会社にとって、良い効果が得られれば嬉しいです。」 掛川さん、奥村さんと田村さんの今後の活躍によって、ますますメルカリの勢いが加速しそうですね!

メルカリのバリューの一つに「Go Bold 大胆にやろう」という一文があります。世の中にインパクトを与えるイノベーションを創出するべく、大胆にチャレンジをしていく――そんな思いが“Go Bold”には込められています。

コグラフのコグラフの「NetSuite Connector」によって、メルカリという会社が、いっそう大胆な一歩を踏み出せそうな手応えを、御三方からひしひしと感じました!

メルカリのみなさん、インタビューにご協力頂き有難うございます!

取材協力:株式会社メルカリ

「NetSuite Connector」は、全世界40,000社の導入実績を持つクラウドERP「NetSuite」に、AmazonなどのECサイト、kintone等のクラウドサービスなど国内外の外部サービスのデータを、自動変換し同期する連携モジュール製品です。受注情報、顧客情報、在庫情報、会計情報などのデータを、NetSuiteに最適な形で自動的にデータを調整し、各種外部システム上に点在する蓄積されたデータをNetSuite上で一元管理することが可能になります。各種外部システム上に点在する蓄積されたデータをNetSuite上で一元管理することが可能になります。NetSuite Connectorによるストレスのないシームレスなデータ同期により、NetSuiteの機能を最大限活用することができるだけでなく、大幅な業務効率化を実現します。

対応するシステムはAmazon、楽天、Yahoo!、kintone、ネクストエンジンなどがあり、ラインナップは順次拡大予定です。

*記載されている会社名及び商品名/サービス名は、各社の商標または登録商標です。

NetSuite Connectorにより、NetSuiteとkintone間の

シームレスなデータ連携を実現。大幅な作業効率アップ

事例集01

株式会社メルカリ