netapp fas8000 特徴とメリットのまとめ(2page)

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移行だってサービスを止めずにできる ハードウエアリプレース時の移行はストレージライフサイクル で最大級のコストがかかる運用ですが、NetApp FASシリーズと clustered Data ONTAPを採用すれば、次回のハードウエア更新 は無停止で簡単に実現できます。 新しいハードウエアを設置し、データを無停止で移行できるのはもちろん、仮想 化されたサービスは移行の前後で完全に透過的で、エンドユーザがハードウエア の入れ替えを意識することはありません。 また、必要に応じてハードウエアの 入れ替え後に前述の資源の再配置を行うことで、資産をより有効に利用すること もできます。 NetApp FAS8000 with clustered Data ONTAP 計画停止がほとんどゼロに! NetApp FASclustered Data ONTAPの組み合わせは、サービス をハードウエアから分離し、仮想化した新しいアーキテクチャ です。 これにより、構成変更、増設やハード/ソフトのアップ グレードなど、ストレージのライフサイクルのほとんどを無停 止で実現できるようになりました。 NetAppならストレージの 計画停止は最少で運用可能です。 仮想化環境にもベストマッチ NetApp FASVMware vSphereMicrosoft Hyper-Vで、 物理環境を意識せず、ごく短時間のうちにリソースへの 負荷も最小にとどめてバックアップしたり、仮想環境の 物理、論理の関係を可視化できるVSCVirtual Storage Console)も用意されています。 さらに大容量キャッシュ(Flash Cache, Flash Pool)を利用すれば、仮想デスクトップ環境(VDI)で多数のクライアント を同時起動した時の性能低下(ブートストーム)などを大幅に改善することもで きます。 容量もシンプロビジョニングとFlexVol(後述)で柔軟に管理できる など、仮想環境のさまざまな面で効率よく運用することができます。 新しいNetAppではリソースの 再配置もデータ移行も無停止 で簡単にできます。 これなら 運用負荷がぐっと下がります。 NetAppはストレージも仮想化しました。 ハードウエアとサービスを切り離したので構成変更、 増設、保守、移行での計画停止はほぼゼロです。 サービスは複数のノードに分散でき、物理配置 に依存しません。もちろん資源の割当変更も無停止で自由にできるので運用負荷が低減できます。 資源の動的再配置で性能を使い切れる ストレージの資源の利用方法を最適化し、能力を引き出すのは 通常難しいものです。 NetApp FASclustered Data ONTAPら、コントローラ、ディスク、インターフェースなどにホット スポット(局所的過負荷)ができてしまっても、運用中に動的 に再配置することができ、装置の性能を最適化できます。 存の資源だけでは能力が不足する場合にはディスクを追加する ほか、コントローラを追加したりアップグレードすることもできますが、それ らも無停止で対応可能です。 コントローラの追加と再配置でサービスが別の ノードに移っても、ユーザへのサービスは仮想化されているので完全に透過的 に提供することができます。 NASでもSANでもOKのアーキテクチャ NetApp FASNASSAN1台で利用でき、FCP, FCoE, iSCSI, NFS, CIFSなどのプロトコルを混在して構成可能なユニファイド アーキテクチャを実現しています。 領域もSANNASの間で 自由かつ柔軟に配分できます。 ファイルサーバからデータベー ス、仮想化基盤まであらゆる分野に対応し、ワークグループレベルからエンター プライズまで単一のアーキテクチャによるスケーラビリティを実現しており、導 入コスト、ランニングコストの大幅な削減に貢献します。 スケールアウトによる高い拡張性 NetApp FASclustered Data ONTAPなら、スケールアップとス ケールアウトの両方が可能です。スケールアウトはローエンドは 最大で4ノード、ミッドレンジは8ノード、ハイエンドのNAS24ノードまで拡張が可能で、上限以下であれば能力の違うコ ントローラをクラスタ化可能です。 NASサービスはスケールア ウトしても、サービスはネームスペースとして1つのツリーに結合されます。 ユーザからは1台のサーバ配下のように見え、資源を再配置してもこの見え方は 変わりません。 このため性能や拡張性がノードの能力を超えてスケールアウト で対応してもエンドユーザの運用には影響を与えることがありません。 FAS8020 FAS8040 FAS8020はコンパクトで低価格ながら 最大24ノードまで拡張が可能なコント ローラです。 FAS8040はミッドレンジながら、ハイエンド なみにネットワークやキャッシュ等を追加す ることができるコントローラです。 New New FAS8060 FAS8060はハイエンドモデルで、シリーズ中 最大級の処理性能と高い拡張性を提供できる 高性能モデルです。 New

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ネットアップの最新ストレージFAS8000のご紹介: リソースの再配置もデータ移行も無停止で簡単に

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Page 1: NetApp FAS8000 特徴とメリットのまとめ(2Page)

移行だってサービスを止めずにできる ハードウエアリプレース時の移行はストレージライフサイクル

で最大級のコストがかかる運用ですが、NetApp FASシリーズと

clustered Data ONTAPを採用すれば、次回のハードウエア更新

は無停止で簡単に実現できます。

新しいハードウエアを設置し、データを無停止で移行できるのはもちろん、仮想

化されたサービスは移行の前後で完全に透過的で、エンドユーザがハードウエア

の入れ替えを意識することはありません。 また、必要に応じてハードウエアの

入れ替え後に前述の資源の再配置を行うことで、資産をより有効に利用すること

もできます。

NetApp FAS8000 with clustered Data ONTAP

計画停止がほとんどゼロに! NetApp FASとclustered Data ONTAPの組み合わせは、サービス

をハードウエアから分離し、仮想化した新しいアーキテクチャ

です。 これにより、構成変更、増設やハード/ソフトのアップ

グレードなど、ストレージのライフサイクルのほとんどを無停

止で実現できるようになりました。 NetAppならストレージの

計画停止は最少で運用可能です。

仮想化環境にもベストマッチ NetApp FASはVMware vSphereやMicrosoft Hyper-Vで、

物理環境を意識せず、ごく短時間のうちにリソースへの

負荷も最小にとどめてバックアップしたり、仮想環境の

物理、論理の関係を可視化できるVSC(Virtual Storage

Console)も用意されています。 さらに大容量キャッシュ(Flash Cache,

Flash Pool)を利用すれば、仮想デスクトップ環境(VDI)で多数のクライアント

を同時起動した時の性能低下(ブートストーム)などを大幅に改善することもで

きます。 容量もシンプロビジョニングとFlexVol(後述)で柔軟に管理できる

など、仮想環境のさまざまな面で効率よく運用することができます。

新しいNetAppではリソースの再配置もデータ移行も無停止で簡単にできます。 これなら運用負荷がぐっと下がります。

NetAppはストレージも仮想化しました。 ハードウエアとサービスを切り離したので構成変更、 増設、保守、移行での計画停止はほぼゼロです。 サービスは複数のノードに分散でき、物理配置 に依存しません。もちろん資源の割当変更も無停止で自由にできるので運用負荷が低減できます。

資源の動的再配置で性能を使い切れる ストレージの資源の利用方法を最適化し、能力を引き出すのは

通常難しいものです。 NetApp FASとclustered Data ONTAPな

ら、コントローラ、ディスク、インターフェースなどにホット

スポット(局所的過負荷)ができてしまっても、運用中に動的

に再配置することができ、装置の性能を最適化できます。 既

存の資源だけでは能力が不足する場合にはディスクを追加する

ほか、コントローラを追加したりアップグレードすることもできますが、それ

らも無停止で対応可能です。 コントローラの追加と再配置でサービスが別の

ノードに移っても、ユーザへのサービスは仮想化されているので完全に透過的

に提供することができます。

NASでもSANでもOKのアーキテクチャ NetApp FASはNASとSANが1台で利用でき、FCP, FCoE, iSCSI,

NFS, CIFSなどのプロトコルを混在して構成可能なユニファイド

アーキテクチャを実現しています。 領域もSANとNASの間で

自由かつ柔軟に配分できます。 ファイルサーバからデータベー

ス、仮想化基盤まであらゆる分野に対応し、ワークグループレベルからエンター

プライズまで単一のアーキテクチャによるスケーラビリティを実現しており、導

入コスト、ランニングコストの大幅な削減に貢献します。

スケールアウトによる高い拡張性 NetApp FASとclustered Data ONTAPなら、スケールアップとス

ケールアウトの両方が可能です。スケールアウトはローエンドは

最大で4ノード、ミッドレンジは8ノード、ハイエンドのNASで

は24ノードまで拡張が可能で、上限以下であれば能力の違うコ

ントローラをクラスタ化可能です。 NASサービスはスケールア

ウトしても、サービスはネームスペースとして1つのツリーに結合されます。

ユーザからは1台のサーバ配下のように見え、資源を再配置してもこの見え方は

変わりません。 このため性能や拡張性がノードの能力を超えてスケールアウト

で対応してもエンドユーザの運用には影響を与えることがありません。

FAS8020 FAS8040

FAS8020はコンパクトで低価格ながら

最大24ノードまで拡張が可能なコント

ローラです。

FAS8040はミッドレンジながら、ハイエンド

なみにネットワークやキャッシュ等を追加す

ることができるコントローラです。

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FAS8060

FAS8060はハイエンドモデルで、シリーズ中

最大級の処理性能と高い拡張性を提供できる

高性能モデルです。

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Page 2: NetApp FAS8000 特徴とメリットのまとめ(2Page)

柔軟で高速なボリューム構造 NetAppのFASシリーズは、高速化と柔軟さを同時に実現できる

FlexVolと呼ばれる論理ボリュームシステムを採用しています。 今

日の大容量なディスクドライブでRAID構成を組む場合、小容量のボ

リュームが必要でも性能や構成の制約が出る場合がありますが、

FlexVolでは大きなRAIDグループを作成し、そこから必要なサイズ

の論理ボリュームを作成するという方式で、性能の問題を緩和し、任意のサイ

ズのボリューム作成を可能にします。FlexVolでは、動的な拡大はもとより縮小

も可能なため、必要があれば未使用の領域を回収して、不足しているボリュー

ムに容量追加するようなこともオンラインのままで可能です。 なおSAN環境

でもSnapDriveをご利用いただくと、ボリュームサイズの動的な変更は可能で

す。 FlexVolによりディスク領域の無駄は大幅に削減できます。

開発環境も瞬間コピーで作成 NetAppのFASでは読み書き可能な瞬間コピーであるFlexCloneも

ご用意しています。 クローンは秒単位で作成でき、書き込み

はオリジナルデータには影響を一切与えない上に、作製に必要

な領域は、オリジナルとの差分(書き込まれたブロック)の領

域程度で済みます。 これまでシステム開発の現場でテストのためのフルコ

ピーを作成してきた時間と領域は不要になり、本番のコピー環境を瞬時に、わ

ずかな領域だけで作成できることで、テストの効率が著しく向上します。

災害対策(DR)の環境構築も簡単 NetApp FASは災害対策も強力です。 SnapMirrorを利用すれば、

データ転送は差分ブロックだけで効率がよく、さらにこのような

リモートコピーの構築を30分で設定できるほどの操作性の高さを

兼ね備えています。 テイクオーバ後、同一の静止点が残ってい

れば、ギブバック(復旧)のために必要な逆同期転送も差分ブ

ロックだけで済むという特長もあります。 災害対策でミラーま

では必要ないという場合には、SnapVaultを利用することで、バックアップ形式

でデータを保存させることもできます。

最 新 技 術 も : プ ロ ダ ク シ ョ ン 領 域 も

重複を排除、圧縮可能 重複排除は同一データを削除して領域を節約する技術です。

NetApp FASは4KBという小さなブロック単位で処理し、効率が高

くオーバーヘッドも低いため、プロダクション(業務)領域でのランダムアクセ

スで使用可能です。 圧縮にも対応しており、両者で大幅に領域を節約します。

重複排除と圧縮は上位サービスからは透過的に見えるため、エンドユーザは特別

な操作を行う必要もありません。 また、通常ボリュームをあとから重複排除・

圧縮することも可能なため、古いデータのあるボリュームを圧縮・重複排除して

領域を縮小・回収して必要な領域に割り当てるような運用も可能です。

他にもメリットがたくさん ◆可用性を高めるクラスタ構成◆RAID6方式ながら性能劣化を

極限まで抑えたダブルパリティRAID(RAID-DP)◆高速で信

頼性の高いファイルシステム(WAFL)◆高速処理のための

Flash CacheやSSDをキャッシュ化するFlash Pool ◆Oracle,

Microsoft SQL ServerなどのDBのデータ保護を簡単、高速に実

現(SnapManager)◆SAP, Microsoft SharePoint/ Exchangeなど

のアプリケーションのデータ保護を簡単、高速に実現

(SnapManager)◆クリティカルな用途に対応できる24時間サポート体制もござ

います。

ハードウエア概要

ネットアップ株式会社 東京都港区虎ノ門4丁目1番8号

虎ノ門4丁目MTビル 〒105-0001

TEL: 03-5404-1300 (代表)

FAX: 03-5404-1399

http://www.netapp.com/jp/

記載の仕様は2014年3月現在です。

記載された内容は予告なく変更される場合があります、あしからずご了承ください。

記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

FAS8020A FAS8040A FAS8060A

CPUコア数 12 16 32

搭載メモリ / NVRAM容量 48GB / 8GB 64GB / 16GB 128GB /16GB

最大ディスク搭載本数 ※1 480 720 1,200

最大容量(物理搭載量) ※2 1,920TB 2,880TB 4,800TB

最大Flash 搭載容量 ※3 6TB 12TB 18TB

1Gb Ethernet ポート数(オンボード) 4 8 8

10Gb Ethernet ポート数(オンボード) ※4 ※5 4-8 8-16 8-16

16Gb FC ポート数 (オンボード) ※4 0-4 0-8 0-8

PCI/E 拡張スロット※6 4 8 8

本体サイズ(2ノードHA時) 3U 6U 6U

本体重量 35.4 Kg 54.2 Kg 55.1 Kg

FAS本体(2ノードHAペア構成時の参考情報)

※1 FAS8020, FAS8040, FAS8060には内蔵ディスクがなく、DS2246、

DS4246、DS4486等のディスクシェルフ装置が必要です。

※2 4TB SATAドライブをディスクを最大搭載した場合の物理容量です。

実効容量はこれよりスペア/パリティドライブとオーバーヘッドの容量

が差し引かれたものになります。

※3 Flash Cache、Flash Poolの合算での最大容量です。

※4 オンボードのUTA2ポートは10GbEと16Gb FCを切替えて利用できます。

※5 clustered Data ONTAPによりポートが4つまたは8つ使用されます。

※6 PCI/Eスロットには、1 Gb / 10 GbのEthernetポート、4 Gb / 8Gb FC

ポート、6 Gb SASポートを増設することができるほか、Flash Cacheに

よる512 GB、1TBまたは2TBのキャッシュを搭載することができます。

※7 記載の重量はディスク最大搭載時の容量です。

超高速の論理バックアップで

データ保護 NetApp FASは、すべての機種でSnapshot機能を提

供し、瞬時に論理バックアップを作成できます。 これらは秒単位の時間でデー

タの差分ブロックのみでバックアップを作成できますが、性能劣化も極めて少な

いのが特徴です。 Snapshotは、ファイルサーバなら誤操作などで削除したファ

イルもユーザ自身がコピーペーストで復旧することもできる、大変便利な機能で

す。 また、必要に応じて、SnapRestoreを利用して、指定されたボリュームを

一括してSnapshotの状態に短時間のうちにリストアすることもできます。

FAS8020

FAS8040 FAS8060

DS2246

DS4246 / DS4486

DS2246 DS4246 DS4486

最大ディスク

搭載本数 24本 24本 48本

ディスク

サイズ 2.5 インチ 3.5インチ 3.5インチ

接続方式 SAS SAS SAS

搭載可能

ディスク SAS, SSD SATA, SSD NL-SAS

本体サイズ 2U 4U 4U

本体重量※7 25.4 Kg 49.9 Kg 68.0 Kg