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- ・・--- …ー. Cll - ,-・ E • • ..,...司自 「目 には青葉山ほととぎす初鰹 とは、 よく 言ったも ので、この季節になると生命力 にあふれた生き物に自然と関心が向か、っ 世代交代で種を維持する生物 生き物は皆、世代の交代を行うことによっ て種を保存する 。一 個の個体の寿命は限られ、 命は新 しい個 体に引き継がれる たとえ挿し 木のようなクローンという形をとっても、世 代交代が種の維持のための自然の摂理となっ ている 人も同じ生き物だ。 このよ うにして世 代と い、ヱ刀法で維持 された個 が、群れて集団を形成し 生きて いるが、霊視の変化に適切に対応して発展す る群れもあれば 、対応しきれ ずに衰退して消 滅し ま、?ものもある 人聞社会も全く同じではないか 近年の日 取り巻く環境変化 だろうか? 本を見ると、江戸から明治 T 乞した 日本社 会という群れは、 世界を相手に戦、?ま で突き進み 、破綻したものの 全く異なる国で はないかと思えるほど体制を変えて生 繁栄した 。い かに変革できるかということが、 生き延びるために 須である ことは、 歴史を 見ると明白である 環境への対応を妨げる我欲 しかし、簡単ではない。国際社会では、真 逆の行動原理が支配的である それは、「持続 可能な発展 (ωgESσ 庁合〈巳 ouEg ) 」と う地球社会の田空人課題に対する対処ぶりで ある。 もともと 「持 続可能な発 展」 とは、 九八 七年、ブルントラ 委員会(国 連の環境と 開発に関する世実責会)の報 告書 に出た理 念で、地球環境破壊の進む中、将来のニ l にも応、えられる範囲 で現在の開発を行、つと い、主?え方、だったと思う それが、その後、 OOO 年の ミレニアムサミット」では、 ありとあらゆる開発願望が取り入れられ、国 社会の網羅的な開発目標 ( MDGS ミレ一一 アムゴ l ) にまとめ 上げられた。種々雑多 続が危ぶまれていることは明白である。 になった群れが、 な開発目標が、「持続可能な という 葉で られ 、お 付きを得たものにな った さらに、 O 五年には、「国連持続可能 な開発サミッ 」が 開催され、「我々の世界を 変革する一持続 能な開発のための 2030 アジ ンダ」が採択された SDGS と呼ば れ、現在の国際社会の共通目標になっている しかし、内容的には、 MDGS をそっくり継 承するもので、種々雑多な開発目標が羅列さ れ、その実現があたかも持続可能な発展だと れてい 筆者 はこの間、 O O 年と二 OO 五年に 世界情報社会サミ 」と 呼ばれる情報通 信部門から世界を僻服 した 国連サミッ を開 催し、その事務局長の任に当たった 宣言文 の起案にも密接に関与した そこでは、各国 政府や産業界、 NGO があらゆる要求を 宣言 文に盛り込むべく働きかけ、要求の憂陀羅図 になる様を見せつけられた それは、全体が 生き延びる ため に必要な大きな変革や 世代の 交代、すなわち 持続可能 」に する条件など は忘れ れ、現状を前提にした個(各国、利 益田箆守 ) が我欲を実現しようとするあさま しい ロセスであ った。 確立は、長い戦国時代の混 スを経て築き上げた体制である 内部崩壊から立ち直る自動制御

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Page 1: ltf fATE- - FC2yutsumi.web.fc2.com/message/magazine/elneos2019-6.pdffATE-益団住 寺)が 我欲を実現しようとするあさま しいプロセスであ っ た。江戸幕藩体

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・・・・E• • ..,...司自

「目には青葉山ほととぎす初鰹」とは、

よく言ったもので、この季節になると生命力

にあふれた生き物に自然と関心が向か、っ。

世代交代で種を維持する生物

生き物は皆、世代の交代を行うことによっ

て種を保存する。一

個の個体の寿命は限られ、

命は新しい個体に引き継がれる。たとえ挿し

木のようなクローンという形をとっても、世

代交代が種の維持のための自然の摂理となっ

ている。人も同じ生き物だ。

このようにして世代交代とい、ヱ刀法で維持

された個体が、群れて集団を形成して生きて

いるが、霊視の変化に適切に対応して発展す

る群れもあれば、対応しきれずに衰退して消

滅してしま、?ものもある。

人聞社会も全く同じではないか。近年の日

日本を取り巻く環境変化

翻って、現代の日本はどうだろうか?

本を見ると、江戸から明治へと大変廿

T乞した

日本社会という群れは、

世界を相手に戦、?ま

で突き進み、破綻したものの全く異なる国で

はないかと思えるほど体制を変えて生き延び、

繁栄した。いかに変革できるかということが、

生き延びるために必須であることは、

歴史を

見ると明白である。

環境への対応を妨げる我欲

しかし、簡単ではない。国際社会では、真

逆の行動原理が支配的である。それは、「持続

可能な発展

(ωgESσ庁合〈巳

ouEg円)」と

いう地球社会の田空人課題に対する対処ぶりで

ある。も

ともと

「持続可能な発展」

とは、

一九八

七年、ブルントラント委員会(国連の環境と

開発に関する世実責会)の報告書に出た理

念で、地球環境破壊の進む中、将来のニ

lズ

にも応、えられる範囲内で現在の開発を行、つと

い、主?え方、だったと思う。それが、その後、

二OOO年の

「ミレニアムサミット」では、

ありとあらゆる開発願望が取り入れられ、国

際社会の網羅的な開発目標

(MDGSミレ一一

アムゴ

lル)にまとめ上げられた。種々雑多

A寸、

れの存続が危ぶまれていることは明白である。

第三に、群れの構成要素の大変化である。

若者が減り、老齢者ばかりになった群れが、

な開発目標が、「持続可能な発展」という言

葉で括られ、お墨付きを得たものになった。

さらに、

二O一五年には、「国連持続可能

な開発サミット」が開催され、「我々の世界を

変革する一持続可能な開発のための

2030

アジ

エンダ」が採択された。SDGSと呼ば

れ、現在の国際社会の共通目標になっている。

しかし、内容的には、

MDGSをそっくり継

承するもので、種々雑多な開発目標が羅列さ

れ、その実現があたかも持続可能な発展だと

されている。

筆者はこの間、

二OO三年と二

OO五年に

「世界情報社会サミ

ット」と呼ばれる情報通

信部門から世界を僻服した国連サミットを開

催し、その事務局長の任に当たった。宣言文

の起案にも密接に関与した。そこでは、各国

政府や産業界、

NGOがあらゆる要求を宣言

文に盛り込むべく働きかけ、要求の憂陀羅図

になる様を見せつけられた。それは、全体が

生き延びるために必要な大きな変革や世代の

交代、すなわち

「持続可能」にする条件など

は忘れられ、現状を前提にした個(各国、利

益田箆守)が我欲を実現しようとするあさま

しいプロセスであった。

江戸幕藩体制の確立は、長い戦国時代の混

乱のプロセスを経て築き上げた体制である。

いわば群れの内部崩壊から立ち直る自動制御

Page 2: ltf fATE- - FC2yutsumi.web.fc2.com/message/magazine/elneos2019-6.pdffATE-益団住 寺)が 我欲を実現しようとするあさま しいプロセスであ っ た。江戸幕藩体

る群れもあれば、対応しきれずに衰退して消

滅してしま、?ものもある。

人聞社会も全く同じではないか。近年の日

日本を取り巻く環境変化

翻って、現代の日本はど、つだろうか?今、

日本という群れが直面している大きな環境変

化は次の三つであると思う。

第一に、技術、特に情報通信技術の発展に

より、生産活動の仕組みが大変革しているこ

とである。従事する者に求められる能力も様

変わりした。しかし、変化に応じた制度や教

育体制がつくられてはおらず、他の群れ(外

国)との競争力が激減している。

第二に、国際環境の大変化である。日本を

しのぐ産業力ゃ、米国の何倍もの大きさの市

場が隣国に出現した。他の群れとの交易関係

や友好関係を百八十度変化させなければ、群

ありとあらゆる開発願望が取り入れられ、

際社会の網羅的な開発目標

(MDGSミレニ

アムゴ

lル)にまとめ上げられた。種々雑多

れの存続が危ぶまれていることは明白である。

第三に、群れの構成要素の大変化である。

若者が減り、老齢者ばかりになった群れが、

やがて急速に萎んでいくことは明らかだ。若

い群れであった北

E同じ体制や行動をとるこ

とはもはや不可能だが、この内部変化に対応

できていないばかりか、群れの再生を図る手

立てが全く打たれていない。

このような大きな環境変化は、誰もが認識

していることであり、また、誰もがこの変化

に対応できなければ日本という群れの存続が

危うくなると考えている。

しかし、令和天皇が即位され、十連休の中、

世の中はお祝いムlド

一色、まことに天下泰

平の体であった。その問、テレビは休日の番

組編成で、普段BSlで中継される世界の放

送局のニュースは

一切放送されず、代わりに

皇室番組やスポーツ番組が延々と放映される。

世界は激動しているにもかかわらず、あたか

も日本

一国しか世の中に存在せず、永遠に存

在し続けると思っているようである。群れの

立ち位置を見ず、己の安寧と繁栄のみ望む図

式は、残念ながら、地球環境の存続が危ぶま

れているのに各国がエゴを主張する状況とま

ったく同様であるように思える。

定石のない変革への道

さて、どうやって日本という群れは変革を

起こしてきたのか?

は忘れモれ

芳取をよH主トトltffATE-

益団住寺)が我欲を実現しようとするあさま

しいプロセスであった。

江戸幕藩体制の確立は、長い戦国時代の混

乱のプロセスを経て築き上げた体制である。

いわば群れの内部崩壊から立ち直る自動制御

プロセスだ

ったと思う。

明治維新は、黒船の到来を契機として下級

武士が起こした革命である。知識教養があっ

たが社会の矛盾をまともに受けた下級武士た

ちのエネルギーが、国際情勢の変化を挺とし

て日本を変えた。

戦後の体制は、占領軍によって無理矢理に

つくられたものだが、東西冷戦の世界情勢や

大量消費社会の到来にマ

ッチし、期せずして

大成功した。

このように日本の歴史を振り返ると、環境

変化に対する対処ぶりに定石は見当たらない。

はたして日本は、一体どのようにして大喜明

変化に対応するの、だろうか。切迫感のない中

で、最大静止摩擦を超えるエネルギーがどこ

から得られるのか、なかなか見極め難い。だ

が、皆が無責任に放置していると、恐竜のよ

うに環境変化に適応できず滅びていくのが歴

史の教えではないだろうか

東郵通策信任やど

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