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TRANSCRIPT
143
建築年経過
年数
構造・
階数耐震性
図書館
1 中央図書館 畑田町1番51号 複合 直営 7,449 H3 26 SRC・2 ○
2 中条図書館 東中条町2番13号 複合 直営 989 S48 44 RC・7 ○
3 水尾図書館 水尾三丁目3番18号 単独 直営 1,290 H7 22 RC・2 ○
4 庄栄図書館 庄二丁目26番12号 複合 直営 936 H10 19 RC・3 ○
5 穂積図書館 松ヶ本町8番30号 ※ 直営 1,317 H13 16 ― ○
分室
1 図書館大池分室 舟木町11番35号 複合 直営 75 S51 41 RC・2 ○
2 図書館豊川分室 藤の里二丁目16番8号 複合 直営 83 H18 11 RC・2 ○
3 図書館白川分室 鮎川一丁目8番17号 複合 直営 90 S59 33 RC・2 ○
4 図書館天王分室 天王二丁目13番71号 複合 直営 88 S60 32 RC・2 ○
5 図書館玉島分室 平田二丁目25番9号 複合 直営 88 S61 31 RC・2 ○
6 図書館山手台分室 山手台三丁目32番2号 複合 直営 81 S62 30 RC・2 ○
7 図書館太田分室 太田三丁目6番18号 複合 直営 87 H1 28 RC・2 ○
8 図書館彩都西分室 彩都あさぎ一丁目3番4号 複合 直営 95 H24 5 RC・2 ○
※穂積図書館は民間施設内に設置
№ 施設名複合
区分
運営
形態
延床
面積
(㎡)
主要な建物の情報(H29年末現在)
所在地
(12)社会教育施設
1)図書館
① 概 要
本市には、図書館が5か所と図書館分室が8か所あります。
図書館は生涯学習の場として幅広い年齢層の方々の利用を想定しており、市民の求める資料
や情報を積極的に収集し、提供しています。特に本市では、市民からの相談に応える「レファ
レンスサービス」にも積極的に取り組み、「市民のくらしに役立ち、誰もが気軽に利用できる親
しみやすい魅力的な図書館」をめざしています。また、移動図書館も運営しています。
中央図書館は府内でも 大規模の蔵書(約 73 万冊)を有しており、CD資料も豊富で、絵画
の貸出等も行っています。中条図書館は合同庁舎内、穂積図書館は全国でも珍しい大型商業施
設内に設置しているほか、分室は公民館等との複合施設となっています。
いずれも直営の施設であり、指定管理者制度等は導入していません。
延床面積は、中央図書館が約 7,400 ㎡と突出しており、他の図書館は約 1,000~1,300 ㎡、分
室は約 90㎡となっています。
なお、中条図書館以外の図書館は平成3年以降に建築しており、平成 27年度には中央図書館
の大規模改修を実施しました。
表 3-2-24 図書館の概要
中央図書館 水尾図書館
144
② 施設位置図
図 3-2-137 対象施設位置図(図書館)
145
2,716,239
4,283,621
3,892,606
679,9981,134,230 913,184
3.994.26
66,749
85,639
64,189
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
100,000
0
1,000,000
2,000,000
3,000,000
4,000,000
5,000,000
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
貸出点数 貸出人数 平均貸出冊数 登録人数
登
録
人
数
(人)
貸出点
数(点)
・貸出
人数
(人)
270,202
125,962
165,003
100,251
148,790
102,976
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
400,000
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
中央 中条 水尾 庄栄 穂積 分室(人)
③ 利用の状況
図書館全体の貸出人数等の推移をみると、平成9年度時点で約 68万人、その後、庄栄図書館、
穂積図書館等の開館もあって増加傾向が続いていましたが、平成 22年度の約 113 万人をピーク
に減少に転じ、平成 28年度には約 91万人となっています。また登録人数も平成 17年の約8万
6千人をピークに減少し、平成 28年度には約6万4千人となっています。
平成28年1月に自動貸出機の導入や資料貸出点数の変更(図書の場合8冊から20冊に変更)
を行ったこともあり、平成 28 年度に貸出点数が増加に転じています。
施設別の貸出人数の推移をみると、中央図書館が も多く、年間の貸出人数が 30 万人を超え
て推移しており、改修工事の影響で一時休館していたため一時的に減少したものの、平成 28 年
度には約 27 万人となっており、全体の約3割を占めています。
また、分室貸出人数は増加傾向にあり、彩都西分室が開室した平成 24 年度には大きく増加し
ています。
図 3-2-139 施設別の貸出人数の推移
図 3-2-138 貸出人数等の推移
146
532,153
299,693
291,956
195,856
202,482
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000
中央図書館
中条図書館
水尾図書館
庄栄図書館
穂積図書館
(人)
780
6
286
12
8
0 500 1,000
歳入
(万円)
33,100
5,905
6,797
5,785
6,052
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000
中央図書館
中条図書館
水尾図書館
庄栄図書館
穂積図書館
維持管理費 工事費 運営費 指定管理料 人件費
(万円)
0 1 2
歳入
(万円)
326
314
348
318
286
280
332
545
0 200 400 600 800 1,000
図書館大池分室
図書館豊川分室
図書館白川分室
図書館天王分室
図書館玉島分室
図書館山手台分室
図書館太田分室
図書館彩都西分室
維持管理費 工事費 運営費 指定管理料 人件費
(万円)
平成 28 年度の図書館の来館者数をみると、中央図書館が約 53 万人となっており、次に多い
中条図書館の2倍近くなっています。
④ 施設に関する総コストの状況
平成 28年度の施設に関する総コストをみると、規模が大きい中央図書館で約3億3千万円と
突出して高くなっています。残りの4つの図書館ではおおむね6千万円となっており、大半が
人件費となっています。
分室についても豊川分室を除き、人件費が過半を占めている状況です。
<分室>
<図書館>
図 3-2-140 図書館の来館者数(平成 28 年度)
※分室は来館者数の把握が困難なため除く
図 3-2-141 施設に関する費用と内訳(H28 年度)
147
43,388
59,626
50,487
61,691
45,893
43,444
37,845
38,650
36,084
32,527
34,618
38,108
57,539
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000
中央図書館
中条図書館
水尾図書館
庄栄図書館
穂積図書館
図書館大池分室
図書館豊川分室
図書館白川分室
図書館天王分室
図書館玉島分室
図書館山手台分室
図書館太田分室
図書館彩都西分室
(円/㎡)
607
197
223
295
299
0 100 200 300 400 500 600 700
中央図書館
中条図書館
水尾図書館
庄栄図書館
穂積図書館
(円/人)
196
485
187
248
430
264
412
235
0 100 200 300 400 500 600
図書館大池分室
図書館豊川分室
図書館白川分室
図書館天王分室
図書館玉島分室
図書館山手台分室
図書館太田分室
図書館彩都西分室
(円/人)
⑤ 単位あたりの市負担コストの状況
単位あたりの市負担コスト(工事費に係る歳入歳出を除く)について、延床面積1㎡あたり
で比較すると、庄栄図書館が約6万2千円で も高くなっています。全体的に図書館が高く分
室が低い傾向があるものの、極端な差はみられない状況となっています。
図書館の来館者1人あたりで比較すると、センター的機能を果たす中央図書館が約 600 円と
高くなっています。また、分室の貸出人数1人あたりで比較すると、図書館豊川分室が約 490
円で も高くなっています。
図 3-2-142 延床面積1㎡あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-143 図書館の来館者1人あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-144 分室の貸出人数1人あたりの市負担コスト(H28 年度)
148
221.79
77.95
206.81
145.23
75.66
130.91
92.41
245.08
0.00 50.00 100.00 150.00 200.00 250.00 300.00
図書館大池分室
図書館豊川分室
図書館白川分室
図書館天王分室
図書館玉島分室
図書館山手台分室
図書館太田分室
図書館彩都西分室
(人/㎡)
71.44
302.94
226.40
209.30
153.74
0.00 50.00 100.00 150.00 200.00 250.00 300.00 350.00
中央図書館
中条図書館
水尾図書館
庄栄図書館
穂積図書館
(人/㎡)
⑥ 単位あたりの利用状況
図書館の延床面積1㎡あたりの来館者数をみると、中央図書館を除く4つの図書館はいずれ
も 100 人を超えていますが、大規模な書庫を有する中央図書館は約 71 人となっています。分室
の延床面積1㎡あたりの貸出人数をみると、場所ごとに差が大きく、大池分室、白川分室、彩
都西分室が 200 人を超えています。
⑦ 今後の課題等
・貸出点数等は増加に転じる傾向がみられる一方で、図書館全体の貸出人数は横ばいから減少
傾向となっています。
・市内図書館のセンター的機能を果たし、多くの市民にゆとりある空間を提供している中央図
書館をはじめ、分館・分室においても、それぞれの機能と役割に応じて利用されていますが、
立地条件や地域性に応じた資料提供、施設利用のあり方などの継続的な検討が求められてい
ます。
・中央図書館は大規模改修を実施しましたが、その他の館についても建築から 20 年を経過して
おり、計画的な改修を検討する必要があります。
・「市民会館跡地エリア活用基本構想」では、市民会館跡地エリアを活用した新施設における導
入機能、施設構成のイメージの一つとして、憩い機能、また、子育て支援機能としての図書
スペースという方向性を示しており、具体的な内容の検討にあたっては、近接する中条図書
館からの機能移転や既存図書館との役割分担等を十分に検討する必要があります。
図 3-2-145 図書館の延床面積1㎡あたりの来館者数(H28 年度)
図 3-2-146 分室の延床面積1㎡あたりの貸出人数(H28 年度)
149
建築年経過
年数
構造・
階数耐震性
公民館
1 茨木公民館 東宮町1番19号 単独 直営 882 S57 35 RC・2 ○
2 春日丘公民館 下穂積三丁目5番5号 単独 直営 535 S63 29 RC・2 ○
3 中条公民館 下中条町3番27号 単独 直営 782 S44 48 RC・2 ○
4 玉櫛公民館 沢良宜東町5番39号 単独 直営 1,329 S58 34 RC・2 ○
5 安威公民館 安威二丁目16番12号 単独 直営 851 H15 14 RC・2 ○
6 玉島公民館 平田二丁目25番9号 複合 直営 1,032 S61 31 RC・2 ○
7 福井公民館 東福井二丁目4番40号 単独 直営 414 S53 39 RC・2 ○
8 清溪公民館 大字泉原332番地の3 単独 直営 416 S60 32 RC・2 ○
9 見山公民館 大字下音羽163番地 単独 直営 392 S61 31 RC・2 ○
10 石河公民館 大字大岩347番地の1 単独 直営 398 S59 33 RC・2 ○
11 太田公民館 太田三丁目6番18号 複合 直営 1,037 H1 28 RC・2 ○
12 太田公民館分室 太田二丁目6番1号 単独 直営 487 S49 43 RC・2 ○
13 天王公民館 天王二丁目13番71号 複合 直営 1,061 S60 32 RC・2 ○
14 郡山公民館 新郡山二丁目30番53号 単独 直営 589 H8 21 RC・2 ○
15 山手台公民館 山手台三丁目32番2号 複合 直営 491 S62 30 RC・2 ○
16 耳原公民館 耳原二丁目18番14号 単独 直営 468 S63 29 RC・2 ○
17 白川公民館 鮎川一丁目8番17号 複合 直営 1,025 S59 33 RC・2 ○
18 西公民館 北春日丘四丁目7番2号 単独 直営 438 H1 28 RC・2 ○
主要な建物の情報(H29年末現在)
№ 施設名複合
区分
運営
形態
延床
面積
(㎡)
所在地
2)公民館
① 概 要
本市には、公民館が 33館と公民館分室が1か所あります。本書では、単独の公民館の建物を
有する 18か所(中央公民館とコミュニティセンターに併設している公民館を除く)について整
理します。
公民館は、社会教育法に基づき、地域住民に も身近な社会教育の拠点として、教育、学術
及び文化に関する事業を行い、教養の向上、健康の増進、生活文化の振興など、地域に根ざし
た活動を行っています。より多くの市民が参加できる地域活動の拠点とするため、近年、公民
館のコミュニティセンター化を推進しています。
延床面積は、玉櫛公民館が約 1,300 ㎡で も大きく、800 ㎡を超える施設が7か所となって
いますが、残りの施設はおおむね400~500㎡となっています。中条公民館と太田公民館分室は、
建築後 40年を経過しています。
表 3-2-25 公民館の概要
見山公民館 中条公民館
150
② 施設位置図
図 3-2-147 対象施設位置図(公民館)
151
29,504
17,660
28,358
27,164
14,345
21,300
12,984
1,782
1,140
1,071
35,399
16,006
22,117
15,162
22,716
15,768
32,740
13,109
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
(人)
35.8%
27.7%
36.1%
27.8%
19.0%
23.8%
21.6%
3.3%
2.8%
2.0%
38.3%
24.8%
28.2%
23.3%
33.8%
23.6%
35.0%
21.6%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
③ 利用の状況
公民館の利用者をみると、平成 28年度では、太田公民館の利用者が も多く約3万5千人と
なっていますが、清溪公民館、見山公民館、石河公民館では2千人以下となっています。
公民館には大会議室をはじめとする5~8室の貸室を有しており、その合計の稼働率(総利
用可能コマ数に対する総利用コマ数の割合)をみると、いずれの施設でも 40%以下となってい
ます(貸室・時間帯別の稼働率の詳細については、3-3 で整理しています)。
図 3-2-148 施設の利用者数(H28 年度)
図 3-2-149 施設の貸室の稼働率(H28 年度)
152
128
107
98
109
61
79
21
5
1
5
141
67
103
45
100
52
124
36
0 100 200
歳入
(万円)
698
1,986
985
1,233
622
1,385
729
623
421
437
5,870
542
5,864
643
1,027
635
1,494
820
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
維持管理費 工事費 運営費 指定管理料 人件費
(万円)
④ 施設に関する総コストの状況
平成 28年度の施設に関する総コストをみると、バリアフリー改修としてエレベーターの設置
工事を実施した太田公民館と天王公民館で約6千万円と高くなっています。工事費を除けば、
いずれの施設も維持管理費が大部分を占めています。
図 3-2-150 施設に関する費用と内訳(H28 年度)
153
6,460
35,121
11,342
8,459
6,592
12,657
17,108
14,857
10,695
10,866
9,725
9,758
6,317
10,160
18,877
12,461
13,363
17,913
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
(円/㎡)
193
1,064
313
414
391
613
546
3,468
3,682
4,034
285
297
303
394
408
370
418
598
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
(円/人)
⑤ 単位あたりの市負担コストの状況
単位あたりの市負担コスト(工事費に係る歳入歳出を除く)について、延床面積1㎡あたり
で比較すると、大規模な修繕を実施した春日丘公民館が、比較的延床面積が小さいこともあり、
約3万5千円と突出して高くなっています。
利用者1人あたりで比較すると、清溪公民館、見山公民館、石河公民館が3千円以上と高く
なっています。
図 3-2-152 利用者1人あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-151 延床面積1㎡あたりの市負担コスト(H28 年度)
154
33.45
33.00
36.25
20.45
16.86
20.63
31.35
4.28
2.90
2.69
34.13
32.87
20.85
25.76
46.24
33.70
31.95
29.96
0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 50.00
茨木公民館
春日丘公民館
中条公民館
玉櫛公民館
安威公民館
玉島公民館
福井公民館
清溪公民館
見山公民館
石河公民館
太田公民館
太田公民館分室
天王公民館
郡山公民館
山手台公民館
耳原公民館
白川公民館
西公民館
(人/㎡)
⑥ 単位あたりの利用状況
延床面積1㎡あたりの利用者数をみると、山手台公民館で約 46 人、次いで中条公民館約 36
人などで高く、清溪公民館、見山公民館、石河公民館では5人以下と低くなっています。
⑦ 今後の課題等
・「茨木市地域コミュニティ基本指針(平成 24年3月)」の策定時に行った「地域コミュニティ
に関するアンケート」によると、過去1年間に公民館もコミュニティセンターも利用してい
ない人が6割に上っており、地域住民の利用促進が必要です。
・山間部に立地する公民館の利用が特に少なく、利用者あたりのコストが大きいため、地域の
集会施設を含めた近隣の類似施設の配置状況等を踏まえ、稼働率の向上等に努める必要があ
ります。
・市民ニーズが多様化する中で、社会教育法に基づく施設としての公民館は利用上の制約が多
い側面を持つため、施設の利用面でより多様な活動が可能となるコミュニティセンター等へ
の移行を進めています。より市民のニーズに近づけるために、今後も地域の状況を見極めな
がら、公民館のコミュニティセンター化を検討することが求められます。
図 3-2-153 延床面積1㎡あたりの利用者数(H28 年度)
155
建築年経過
年数
構造・
階数耐震性
青少年センター
1 上中条青少年センター 上中条二丁目11番22号 複合 直営 3,290 S60 32 RC・4 ○
青少年野外活動センター
1 青少年野外活動センター 大字銭原115番地 単独 直営 3,296 S50 42 RC・1 ○
№ 施設名複合
区分
運営
形態
延床
面積
(㎡)
主要な建物の情報(H29年末現在)
所在地
3)青少年健全育成施設
① 概 要
本市には、青少年健全育成施設として、上中条青少年センターと青少年野外活動センターが
あります。
上中条青少年センターは、市内在住・在学・在勤の青少年の育成を図るため、自学自習用の
学習室や本格的な音響設備を備えた音楽視聴覚室等の貸室のほか、子どもセミナー等の主催事
業を通じて体験学習の機会を提供しており、川端康成文学館との複合施設となっています。
青少年野外活動センターは、銭原地域に立地し、青少年が豊かな自然の中で協力・友愛・奉
仕の心を育み、たくましい実践力を培うことを目的とした野外活動施設となっています。
いずれも直営の施設であり、指定管理者制度等は導入していません。
表 3-2-26 青少年健全育成施設の概要
上中条青少年センター 青少年野外活動センター
156
② 施設位置図
図 3-2-154 対象施設位置図(青少年健全育成施設)
157
46,103
31,571
52,98850,845
14,15311,707
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
上中条青少年センター 青少年野外活動センター(人)
39.1%
32.6%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%
青少年ホール稼働率
その他貸室稼働率
③ 利用の状況
年間の利用者の推移をみると、上中条青少年センターは、改修工事等の影響で年度によって
利用者数のバラつきがみられますが、おおむね約4~5万人で推移しており、平成 28 年度は約
5万1千人です。青少年野外活動センターは、おおむね横ばいで推移しており、平成 28年度の
利用者は約1万2千人です。
上中条青少年センターは、青少年ホール(350 席)をはじめ、会議室等の貸室を複数有して
います。それらの稼働率(総利用可能コマ数に対する総利用コマ数の割合)をみると、青少年
ホールで 39.1%、その他の貸室で 32.6%となっています(貸室・時間帯別の稼働率の詳細につ
いては、3-3 で整理しています)。
図 3-2-156 上中条青少年センターのホール・貸室の稼働率(H28 年度)
図 3-2-155 施設の利用者数の推移
158
14,681
23,740
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000
上中条青少年センター
青少年野外活動センター
(円/㎡)
386
158
0 500
歳入
(万円)
5,216
7,982
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
上中条青少年センター
青少年野外活動センター
維持管理費 工事費 運営費 指定管理料 人件費
(万円)
950
6,684
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000
上中条青少年センター
青少年野外活動センター
(円/人)
④ 施設に関する総コストの状況
平成 28 年度の施設に関する総コストをみると、上中条青少年センターで約5千万円、青少年
野外活動センターで約8千万円となっており、上中条青少年センターでは維持管理に関する費
用の割合が高く、青少年野外活動センターでは人件費の割合が高くなっています。
⑤ 単位あたりの市負担コストの状況
単位あたりの市負担コスト(工事費に係る歳入歳出を除く)について、延床面積1㎡あたり
で比較すると、敷地に対して建物の占める割合が小さい青少年野外活動センターで約2万4千
円と高く、上中条青少年センターで約1万5千円となっています。
また、利用者1人あたりで比較すると、青少年野外活動センターが約 6,700 円、上中条青少
年センターで約千円となっています。
図 3-2-157 施設に関する費用と内訳(H28 年度)
図 3-2-158 延床面積1㎡あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-159 利用者1人あたりの市負担コスト(H28 年度)
159
15.46
3.55
0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00
上中条青少年センター
青少年野外活動センター
(人/㎡)
⑥ 単位あたりの利用状況
延床面積1㎡あたりの利用者数をみると、上中条青少年センターで約 15人、青少年野外活動
センターで約4人となっています。
⑦ 今後の課題等
・上中条青少年センターの利用者数は改修工事などの影響で年度により増減がありますが、老
朽化した施設の改修により、安全性や利便性の向上を図るとともに、青少年のための事業を
充実させるなど、利用者の更なる増加に向けた取り組みが求められます。
・青少年野外活動センターでは、大学生のキャンプカウンセラーの参画を多数得て、利用者で
ある青少年の指導育成を行っていることから人件費の負担が大きくなっていますが、青少年
への教育内容と安全・安心を確保しつつ、コスト削減に向けた取り組みについて、継続的な
検討が求められます。
図 3-2-160 延床面積1㎡あたりの利用者数(H28 年度)
160
建築年経過
年数
構造・
階数耐震性
文化財施設
1 文化財資料館 東奈良三丁目12番18号 単独 直営 1,913 S58 34 RC・2 ○
2 キリシタン遺物史料館 大字千提寺262番地 単独 直営 109 S62 30 W・1 ○
№ 施設名複合
区分
運営
形態
延床
面積
(㎡)
主要な建物の情報(H29年末現在)
所在地
4)文化財施設
① 概 要
本市には、文化財施設として、文化財資料館とキリシタン遺物史料館があります。
文化財資料館は、市民がまちの歴史や文化に親しみ、郷土愛を育てる場として、先人たちが
残した貴重な文化財である銅鐸の鋳型、土器、古墳の模型、古文書、民俗資料、茨木城にまつ
わる武将の話やゆかりの品々、茨木遺跡の出土品などを展示しています。
キリシタン遺物史料館は、「隠れキリシタンの里」として有名な千提寺地区に立地する、木造
平屋建てで延床面積は約 100 ㎡の小規模な施設です。茨木のキリシタンの歴史や、発見された
遺物を展示公開しています。
いずれも直営の施設であり、指定管理者制度等は導入していません。
表 3-2-27 文化財施設の概要
文化財資料館 キリシタン遺物史料館
161
② 施設位置図
図 3-2-161 対象施設位置図(文化財施設)
162
14,773
16,123
13,747
8,745
16,426
11,645
9,856 10,319
5,4906,292
84%
66%
81%
55%
60%
65%
70%
75%
80%
85%
90%
95%
100%
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
文化財資料館 キリシタン遺物資料館 個人来館者割合(文化財資料館)(人)
図 3-2-162 施設の利用者数の推移
92
0
0 50 100
歳入
(万円)
7,115
829
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
文化財資料館
キリシタン遺物史料館
維持管理費 工事費 運営費 指定管理料 人件費
(万円)
③ 利用の状況
年間の来館者数の推移をみると、両施設ともに平成 10年度をピークに来館者が減少したもの
の、この 10 年ほどは回復傾向にあり、平成 28 年度の来館者数は文化財資料館で約1万2千人、
キリシタン遺物史料館で約6千人となっています。
文化財資料館の来館者について個人と団体の割合を比較すると、いずれの年度も個人の方が
多く、平成 28 年度には個人が 81%を占めている状況です。文化財資料館は、市内の小学校と
連携し、3年生と6年生の社会見学等でも利用されていますが、団体での来館者数は近年減少
傾向がみられます。
④ 施設に関する総コストの状況
平成 28 年度の施設に関する総コストをみると、文化財資料館で約7千万円、キリシタン遺物
史料館で約1千万円となっており、いずれの施設でも人件費の割合が大部分を占めています。
図 3-2-163 施設に関する費用と内訳(H28 年度)
163
6,031
1,317
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
文化財資料館
キリシタン遺物史料館
(円/人)
36,716
75,724
0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000
文化財資料館
キリシタン遺物史料館
(円/㎡)
6.09
57.50
0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 50.00 60.00 70.00
文化財資料館
キリシタン遺物史料館
(人/㎡)
⑤ 単位あたりの市負担コストの状況
単位あたりの市負担コスト(工事費に係る歳入歳出を除く)について、延床面積1㎡あたり
で比較すると、規模の小さなキリシタン遺物史料館で約7万6千円と高く、文化財資料館で約
3万7千円となっています。
また、利用者1人あたりで比較すると、文化財資料館が約6千円、キリシタン遺物資料館で
約千円となっています。
⑥ 単位あたりの利用状況
延床面積1㎡あたりの利用者数をみると、規模の小さなキリシタン遺物史料館で約 58 人、文
化財資料館で約6人となっています。
図 3-2-165 利用者1人あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-164 延床面積1㎡あたりの市負担コスト(H28 年度)
図 3-2-166 延床面積1㎡あたりの利用者数(H28 年度)
164
⑦ 今後の課題等
・文化財資料館は、近年の歴史ブームはあるものの、ここ数年は来館者数が伸び悩んでおり、
団体利用の促進や市内外への積極的なPR等により、来館者を増やしていくための取組が求
められます。
・文化財に関する資料には歴史的に重要な資料も多く、適切な保管が求められますが、近年、
開発に伴う埋蔵文化財の出土が増加しており、また、市史編さんに関わる資料も移管される
など、資料が増加する傾向にあります。市民に展示、公開するスペースのほか、文化財の収
蔵スペースについても、適切な規模の確保が必要です。
・キリシタン遺物史料館は、平成 29 年に新名神高速道路のインターチェンジやパーキングエリ
アが設置された千提寺地区に立地しており、今後予定されている安威川ダムの周辺整備等も
含めた各種プロジェクトとの相乗効果を図り、市北部地域の魅力向上につなげていくことが
求められます。
・両施設ともに、人件費の割合が過半を占めており、指定管理者制度の導入可能性を定期的に
検討するなど、運営面での改善を検討する必要があります。