創立100周年に向けてJSF VISION 2019

公益財団法人日本スケート連盟

JSF VISION 2019創立100周年に向けて

GREETINGS

PRESENT OF JAPAN’S SKATING

JSF VISION 2019

JSF MISSIONS

ご挨拶

日本スケート界のいま

JSF VISION 2019

JSFミッション

CONTENTS

03JSF VISION 2019

1929年に創立した日本スケート連盟は、90周年を迎えます。これまでスケートの普及振興を図り、国民の心身の健全な発達に寄与することを目指してきました。そしていま、みなさまのご支援もあり、オリンピックや世界選手権においてメダルを獲得できるようになり、国民栄誉賞をいただく選手を送り出すまでになりました。

これまでスケートを通じて人間力の形成を図り、すべてのスケートに関わる人に「夢」「希望」「勇気」「感動」を届けられるよう努めてまいりました。10年後の100周年に向けて、私たちはいま一度足元を見つめ直し、ここに「JSF VISION 2019」を掲げます。より強く、より盛んで、より愛されるスケート競技の未来を実現します。そして、世界に向けて日本のスケート文化を発信し、よりよい社会を築くための大きなムーブメントを起こせるよう、私たちは取り組んでまいります。

2019年4月

公益財団法人日本スケート連盟 会長　橋本 聖子

04 05JSF VISION 2019

PRESENTOF JAPAN’S SKATING日本スケート界のいま

2019日本スケート連盟が創立して90年。私たちは大きな

成長を遂げてきました。記憶に新しい2018年平昌

オリンピックでは、スケート競技における過去最多の

メダル8個を獲得し、メダルランキングでも世界3位の

成果を挙げることができました。

スケート競技の強さに誇りを持ち、スケートを滑って

みたいという気持ちが高まり、トップスケーターにな

ることへの夢を抱く・・・。 多くの人々がスケートへの

想いを大きく膨らませた記念すべき年であり、羽生

結弦選手の国民栄誉賞※に代表されるように、平昌

オリンピックでの日本代表選手の活躍は、国民に夢と

希望と勇気と感動を与えたことでしょう。

オリンピック後の2018 - 2019シーズンも、選手の

活躍により、スケート競技は国民の大きな関心を集

めています。

※スポーツ分野において、冬季競技では初めての受賞。（2019年4月現在）

06 07JSF VISION 2019

PRESENTOF JAPAN’S SKATING日本スケート界のいま

一方で、日本のスケート界の将来を展望したとき、

以下のような課題もあります。

このような現在地から、私たちは課題を乗り越え、

日本のスケート界をさらに成長、発展させていかなけ

ればなりません。

そのためには、「スケートをする」「スケートを見る」

「スケートを支える」3つの要素すべてがバランスよく

成長していくことが必要です。

「する人」、「見る人」、「支える人」すべてがスケートを

楽しむことが、人々に元気を与え、地域社会を活性化

させ、豊かな社会づくりを推進する。

このような考えのもと、100周年に向けてさらなる成長を

遂げるためのJSF VISION 2019を、ここに掲げます。

● 少子高齢化社会の到来 ● スケートリンクの減少 ● 競技人口の減少

08 09JSF VISION 2019

『 ス ケ ート王 国 、ニッ ポ ン 』の 樹 立

JSF VISION 2019

スケートで豊かな国を目指して

2019年から2029年へ向けて

より強く

より盛んで

より愛される

スケート競技の明るい未来を実現する

10 11JSF VISION 2019

JSF VISION 2019JSF VISION 2019

創立100周年へ向けて、

『スケート王国、ニッポン』の樹立というビジョンを掲げました。

このビジョンはこの先10年の思いが込められている言葉で、

今後私たちの礎となっていくものです。

そして、このビジョンを実現するために、4つのミッションを併せて策定しました。

それぞれ、競技力向上、普及・振興のカテゴリーに分けて整理しています。

JSF VISION 2019

『スケート王国、ニッポン』の樹立

JSF MISSION 2JSF MISSION 1 JSF MISSION 3 JSF MISSION 4

▼

12 13JSF VISION 2019

～ 競技力の向上 ～

JSF MISSION 1JSFミッション 1

JSF M

ISS

ION

1 / JSF M

ISS

ION

2 / JSF M

ISS

ION

3 / JSF M

ISS

ION

4

　　 国 名 金 銀 銅

1 KOR 3 2 -

2 NED 3 1 3

3 CAN 2 1 2

7 JPN - 2 1

　　 国 名 金 銀 銅

1 USA 1 1 -

1 CHN 1 1 -

3 CAN 1 - 1

5 JPN - 1 1

　　 国 名 金 銀 銅

1 CHN 4 - -

2 KOR 2 4 2

3 CAN 2 2 1

　　 国 名 金 銀 銅

1 NED 8 7 8

2 POL 1 1 1

3 CZE 1 1 -

3 KOR 1 1 -

　　 国 名 金 銀 銅

1 RUS 3 1 1

2 USA 1 - 1

3 JPN 1 - -

　　 国 名 金 銀 銅

1 RUS 3 1 1

2 CHN 2 3 1

3 KOR 2 1 2

　　 国 名 金 銀 銅

1 NED 8 7 9

2 RUS 6 3 4

3 KOR 3 3 2

9 JPN 1 - -

　　 国 名 金 銀 銅

1 NED 7 4 5

2 JPN 3 2 1

3 NOR 2 1 1

　　 国 名 金 銀 銅

1 CAN 2 - 2

2 OAR 1 2 -

3 JPN 1 1 -

　　 国 名 金 銀 銅

1 KOR 3 1 2

2 NED 1 2 1

3 CHN 1 2 -

　　 国 名 金 銀 銅

1 NED 8 6 6

2 KOR 4 5 4

3 JPN 4 3 1

スピードスケート

第21回オリンピック冬季競技大会 (2010年バンクーバー)

フィギュアスケート ショートトラック

フィギュアスケート ショートトラック 合計スピードスケート

フィギュアスケート ショートトラック 合計スピードスケート

第22回オリンピック冬季競技大会 （2014年ソチ）

第23回オリンピック冬季競技大会 （2018年平昌）

合計

　　 国 名 金 銀 銅

1 KOR 6 6 2

2 CAN 5 3 4

3 CHN 5 1 1

8 JPN - 3 2

■ オリンピックのスケート競技におけるメダルランキングで、

・ 世界3位以内（アジア1位） ・ 3競技すべてでメダル獲得

過去3大会のオリンピックにおけるメダルランキング上位3ヶ国

14 15JSF VISION 2019

■ 2019年時点でのJSF競技者登録数は約7,600人。

2029年には、20,000人を目指す。

■ スケートを「する人」「見る人」「支える人」、すべてをスケートファミリーとし、

その増加を図る。

JSF MISSION 2JSFミッション 2

～ スケートファミリーの拡充 ～

日本 日本スケート連盟 スケート 7,600 12,700

アメリカ 全米フィギュアスケート協会 フィギュアスケート 184,000 38,800

アメリカ 全米スピードスケート連盟 スピードスケート 2,100

オランダ オランダスケート連盟 スケート 36,000 1,700

国 団体名 競技 競技人口 人口 （人） （万人）

他国の競技人口

（公財）日本スケート連盟にて調査

JSF M

ISS

ION

1 / JSF M

ISS

ION

2 / JSF M

ISS

ION

3 / JSF M

ISS

ION

4

する人SkaterAthlete

スケートファミリー

「する人」「見る人」「支える人」の3つの輪が大きくなることで、スケートファミリーというさらに1つの大きな輪を形成することができます。

このスケートファミリーの輪が大きくなることで社会と接点を持つようになり、

様々な業界と共存共栄することでさらに大きな拡がりを築いていきます。

見る人Fan

Audience

支える人Coach

OrganizerSponsor

観光

金融

食品

娯楽・レジャー

伝統芸能

伝統芸能

IT・メディア

教育

医療/科学

エンターテインメント

衣料・装飾

物流・運送

建設・不動産

16 17JSF VISION 2019

～ スケート環境の整備 ～

JSF MISSION 3JSFミッション 3

JSF M

ISS

ION

1 / JSF M

ISS

ION

2 / JSF M

ISS

ION

3 / JSF M

ISS

ION

4

■ スケートリンク・競技環境の整備

・ 全国における通年営業のスケートリンク数の増加を目指す。 ・ 全ての都道府県にスケートリンク設置を目指す。 ・ 冬のナショナルトレーニングセンター新設への働きかけを行う。 ・ 大都市圏に新規スケートリンクの設置を目指す。

■ 生涯スポーツとしてのスケートの普及・振興

・ マスターズをはじめとした各世代競技会への参加促進を図る。 ・ スケートを活用した健康維持を推奨する。 ・ 障がい者スケートと共存共栄を図る。

■ 各都道府県連盟との連携強化

・ 各都道府県連盟とのコミュニケーションを活発にし、スムーズな情報共有を図る。 ・ 民間企業、民間クラブとの協力関係を模索する。

■ 将来を見据えた指導者の育成

・ 各都道府県連盟への指導者派遣を活発化させる。 ・ 選手のセカンドキャリア支援の一環として、指導者へのキャリア形成を促す。

18 19JSF VISION 2019

■　スケート競技の価値と魅力を広く発信することで、冬季競技全体の発展に寄与する。

■　スケートファミリーが一丸となって、冬季オリンピック・パラリンピックの日本開催に　　向けての機運を醸成する。

JSF MISSION 4JSFミッション 4

～ 冬季オリンピック・パラリンピック ムーブメントの推進 ～

JSF M

ISS

ION

1 / JSF M

ISS

ION

2 / JSF M

ISS

ION

3 / JSF M

ISS

ION

4

20 21JSF VISION 2019

パーソナルベストを更新するアスリートの滑走

スケートを愛好する人々の滑走

初めてスケートをする人々の滑走

スケートファミリー、みんなが未来へ滑走していく

そのためにJSFは、

スケートの環境を整え、

アスリートを強化・支援し、

愛好家を増やし、

ファンの輪を広げていく

世界でスケートが最も強く、盛んで、愛されている国を目指して

『スケート王国、ニッポン』の樹立

～ スケートファミリーの拡充 ～～ 競技力の向上 ～ ～ スケート環境の整備 ～～ 冬季オリンピック・パラリンピック

ムーブメントの推進 ～

JSF VISION 2019

JSF MISSION 2JSF MISSION 1 JSF MISSION 3 JSF MISSION 4

Skate Forward!未来への滑走

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