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請願に賛成討論する大内真理県議↑・ゆさみゆき県議↑ 請願に賛成して起立する県議 22 名➜請願は、賛成少数で否決された。 子どもたちを放射能汚染から守り、原発から自然エネルギーへの転換をめざす女性ネットワークみやぎ 「女性ネットみやぎ」ニュース No.60 2016.9.17 ブログ:joseinet-miyagi メール[email protected] Tel /fax 022‐215-3120 9月14日、宮城県議会は、 子どもの放射能検診を求める請願を不採択! しかし、先日の女性ネット4周年のつどいでの木村先生の講演 でも、5 年後から病気が発症していることが報告されました。 7月の保健福祉委員会では、保健福祉部次長が、「子ども の甲状腺の検診はデメリットが大きい。甲状腺がんは見つかって から手術しても生存率 100 パーセント近い」と強弁し、審議を深 めることなく、不採択を決めました。 子どもの甲状せんがん 177 人 丸森町で 2 人、福島で 172 人、北茨城市で 3 人、とこれまでに 177 人の甲状せんが ん患者が出たことは、福島近隣地域やホットスポットで、子どもの 健康を気遣っている父母たちの不安を大きくしていることは確か です。市・町として検診に踏み切れば、その費用は国の特別交 付金を活用して実施することができます。県が支援の後押しをす ることで、県内どこでも子どもの健康調査を実施でき、健康管理 を継続させ、父母の不安を軽減することができます。 そもそも 2012 年、「子どもと妊産婦を放射能汚染から守るた めに・・・」の請願を全会一致で採択したものの、県のとりくみは一 向に進まずに今日まで来ました。県に対してだけでなく、市や町 に対しても、健康調査のためのとりくみを強めるように求め、子ど もたちを守るために、引き続き運動を強めていきましょう。 宮城県議会が 9 月 14 日開会した。冒頭、休会中の常任 委員会審議の報告があり、保健福祉委員長が、請願を審議 して、不採択としたことを報告しました。 その請願は、ゆきとどいた教育をすすめる宮城県連絡会が 今年 2 月に提出した「放射能被ばくに対する子どもの健康調 査の実施を求める請願」です。委員会での検討結果を本会 議で確認し決定するために、初日の議会にかけられたのです。 請願賛成の議員は 22 名 この請願について、鎌田さゆり 県議が経過を質問し、大内県議・ゆさみゆき県議が請願に 賛成する立場で討論しました。採決では 22 名が賛成しました が、自民・公明などが反対し、賛成少数ということで、請願は 否決されました。 現在、福島直近の丸森町が町として子どもたちの検診を実 施していますが、県内の他の自治体では行われていません。 県が有識者に検討してもらって、宮城県では必要ない、とし て、子どもたちの検診に対して消極的立場をとっていることが強 く影響しています。また、子どもの甲状せんがん発生増加に関 しても、福島県での医学的見解が、現時点での判断に大きく 影響して、放射能から子どもを守る施策が足踏みしています。 宮城県丸森町で子供 2 人が甲状腺がん 丸森町が町議会に示した資料によると、事故当時 0 歳から 18 歳の町民を対象にした甲状腺エコー検査 で、2 回目の検査で、初めて 2 人が甲状腺がん及び疑 い、と診断されました。 原発事故直後の転入者・出生者も併せると、2323 人が検査対象となります。 2012 年 3 月~2013 年 1 月に実施した初めての 検査では、ガンと診断された方はいませんでしたが、 2015 年 7 月~2016 年 4 月にかけて実施した 2 回 目の検査で、2 人がガンと診断され、報告されました。

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請願に賛成討論する大内真理県議↑・ゆさみゆき県議↑ 請願に賛成して起立する県議 22名➜請願は、賛成少数で否決された。

子どもたちを放射能汚染から守り、原発から自然エネルギーへの転換をめざす女性ネットワークみやぎ

「女性ネットみやぎ」ニュース No.60 2016.9.17

ブログ:joseinet-miyagi メール:[email protected] Tel /fax 022‐215-3120

9月14日、宮城県議会は、 子どもの放射能検診を求める請願を不採択!

しかし、先日の女性ネット4周年のつどいでの木村先生の講演

でも、5年後から病気が発症していることが報告されました。

7月の保健福祉委員会では、保健福祉部次長が、「子ども

の甲状腺の検診はデメリットが大きい。甲状腺がんは見つかって

から手術しても生存率100パーセント近い」と強弁し、審議を深

めることなく、不採択を決めました。

子どもの甲状せんがん 177 人 丸森町で 2 人、福島で

172 人、北茨城市で 3 人、とこれまでに 177 人の甲状せんが

ん患者が出たことは、福島近隣地域やホットスポットで、子どもの

健康を気遣っている父母たちの不安を大きくしていることは確か

です。市・町として検診に踏み切れば、その費用は国の特別交

付金を活用して実施することができます。県が支援の後押しをす

ることで、県内どこでも子どもの健康調査を実施でき、健康管理

を継続させ、父母の不安を軽減することができます。

そもそも 2012 年、「子どもと妊産婦を放射能汚染から守るた

めに・・・」の請願を全会一致で採択したものの、県のとりくみは一

向に進まずに今日まで来ました。県に対してだけでなく、市や町

に対しても、健康調査のためのとりくみを強めるように求め、子ど

もたちを守るために、引き続き運動を強めていきましょう。

宮城県議会が9月14日開会した。冒頭、休会中の常任

委員会審議の報告があり、保健福祉委員長が、請願を審議

して、不採択としたことを報告しました。

その請願は、ゆきとどいた教育をすすめる宮城県連絡会が

今年 2 月に提出した「放射能被ばくに対する子どもの健康調

査の実施を求める請願」です。委員会での検討結果を本会

議で確認し決定するために、初日の議会にかけられたのです。

請願賛成の議員は 22 名 この請願について、鎌田さゆり

県議が経過を質問し、大内県議・ゆさみゆき県議が請願に

賛成する立場で討論しました。採決では22名が賛成しました

が、自民・公明などが反対し、賛成少数ということで、請願は

否決されました。

現在、福島直近の丸森町が町として子どもたちの検診を実

施していますが、県内の他の自治体では行われていません。

県が有識者に検討してもらって、宮城県では必要ない、とし

て、子どもたちの検診に対して消極的立場をとっていることが強

く影響しています。また、子どもの甲状せんがん発生増加に関

しても、福島県での医学的見解が、現時点での判断に大きく

影響して、放射能から子どもを守る施策が足踏みしています。

宮城県丸森町で子供 2 人が甲状腺がん

丸森町が町議会に示した資料によると、事故当時

0 歳から 18 歳の町民を対象にした甲状腺エコー検査

で、2回目の検査で、初めて 2人が甲状腺がん及び疑

い、と診断されました。

原発事故直後の転入者・出生者も併せると、2323

人が検査対象となります。

2012年 3月~2013年 1月に実施した初めての

検査では、ガンと診断された方はいませんでしたが、

2015年 7月~2016年 4月にかけて実施した 2回

目の検査で、2人がガンと診断され、報告されました。

◆脱原発デモ・金曜デモなど *旧古川地域:大崎 demo金曜デモ・毎週金曜 17時半 ・あさひ中央公園集合後デモ

*塩釜地域:塩釜きん発デモ・金曜 17時半集合・下馬駅裏宮城民医連事業協前 17時 45分デモ出発

*岩沼市:原発ゼロ岩沼歩き隊 毎月第 3金曜

*仙台長町地域:第 3水曜 17時半~ 原発も戦争も NO!たいはくアクション:仙台・長町・蛸薬師境内集合後デモ

*仙台中央部:脱原発みやぎ金曜デモ(女川原発再稼働するな!子供を守れ!汚染はいらない!みやぎ金曜デモ)

9/16(金)勾当台公園野外音楽堂 18時集合 18時半デモ出発

9/25(日) 肴町公園 14時集会開始、14時30分デモ出発

◆9月17日(土)13時半~ 「福島近隣地域の<原発被害>を考える」 市民と研究者がいっしょに考える場にします。

現況報告:研究者=原口弥生(茨城大学・環境社会学)・薄井誠一郎(茨城大学・国際政治学)清水奈名子(宇都宮大学・平和学・国際

機構論)そのほか研究者多数 於・大河原町中央公民館 問合せ=鴫原090-2990-4124・「てとてと」北村0224-86-3135

◆9月19日(月・祝)11時半~「ストップ!安保法制・戦争する国つくり9・19市民集会 於・元鍛冶丁公園➜集会後デモ行進

◆9月19日(月・祝)14時~婦人民主クラブ創立70周年記念 講演と音楽のつどい 「戦争を止めよう!心の安心、いのちの安全を」 参加費・1000円

音楽:ヴァイオリンとチェロの二重奏/講演:横湯園子さん 於・エルパーク仙台・ギャラリーホール

◆9月19日(月・祝)16時半~緊急講演会「超危険な自衛隊東北方面隊 南スーダンPKO派遣」 於・仙台弁護士会館4F無料

講演:元自衛隊員(ミサイル部隊)泥 憲和氏 主催:野党共闘で安保法制を廃止するオールみやぎの会・自由法曹団

◆9月30日(金)/10月19日(水)12時~13時女川原発再稼動STOP女性ネットみやぎ街頭宣伝署名行動 於・一番町フォーラス前

◆10月2日(日)13時半~「安保法制」でどう変わるの?自衛隊、どこへ向かう?日本 講師:井筒高雄さん元自衛官レンジャー隊員)

於・仙台市市民活動サポートセンター(地下鉄広瀬通り駅西5番出口)6Fセミナーホール 300円 主催・「女の平和」ピースアクションみやぎ

◆10月5日(水)19時~震災5年企画公開講演「日本の原発問題を俯瞰する~特に放射線健康被害について」宮城県保険医協会

講師:河合弘之氏(弁護士・映画「日本と原発」監督)於・仙台弁護士会館 無料参加申し込みFAX265-0576 まで

◆10月15日(土)14時~「1945年ヒロシマ・ナガサキ あの日を語りつぐ そして2011年フクシマ」 連絡先・麦わら帽子の会 300円

於・日本バブテスト仙台基督教会(地下鉄北四番町駅北2出口)

◆11月12日(土)13時~16時「核廃棄物の後始末をどうするか」意見交換会in宮城・栗原 於・栗原市金成支所金成ほたるホール

報告:筒井哲郎・満田夏花 意見交換:コーディネーター岡山博(指定廃棄物の処理管理など市民的議論を進めて、

公論形成へ発展させましょう) 主催・放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク 協力・原子力市民委員会

◆11月5-6日 2016子どもの未来を拓くみやぎ教育のつどい 記念講演・大内裕和氏 於・フォレスト仙台 主催:実行委員会

9月 日、宮城県女川原発 2号機安全性検討会を開催

今回は10回目、約4ヵ月ぶりの開

催。検討会メンバーは2名欠席で8

名。傍聴席には、いつもより多い椅子

が並んでいたが、佐々木功悦・中嶋

廉・ゆさみゆき3県議を含めて傍聴

者 10名、取材記者は2名だけ。

いつも通り、東北電力側からパワー

ポイントで現状や改善点を報告・説

明し、メンバーからの質疑、電力側の

応答を重ねて進められ、この日の検討

事項は、「新規制基準適合性審査」

に関してで、外部火災とモニタリング設

備についての検討が行われました。

モニタリングポストの数や配置状況の

作業員の過密労働やコストカットなどは、本当にないのか」など、今回は、私たちが知りたいことも多く発言されていました。 しかし何回傍聴しても、 女川原発の安全性が本当に担保されるのか、についての突っ込んだ議論は進んでいません。 「この検討会で課題とした議論が終わっていな

いので、継続していく」と県当局から報告されました。 検討内容やメンバーの補充など、今後の課題

は、たくさんあると思いました。(H)

説明では、配置地図を白塗り(ネット

では公開している)で示したことは、オ

カシイと思った。「モニタリング配置が

10 台くらいでは少なすぎる」「測った

データは、どう活用されるのか、放射

能の流れを予測するためか」「スピー

ディならすぐ出ますよ」「情報は数字を

流すのではなく、市民に分かるように

説明することが必要」「東京の原子

力規制委員会は、女川原発が被災

した原発であることをどのくらい認識している

のか」「航空機の落下やミサイル・テロ対策

は?」「トラブルが続いているが、警報装置

を見直し、ヒューマンエラーはないのか、