john petrucci(dream theater)がゲスト参加! …...john petrucci(dream...

1
前作『Periphery』で10年に衝撃的なデビューを飾り、そのテクニッ クと独特の音楽性であっという間にその名を広めたPERIPHERYによ る充実の2ndアルバム。タイトルからコンセプチュアルな連作かと想像 したが、本人たちにとってはただの言葉遊びのようだ。この難解な音楽 性も複雑なリフも展開も、全てが彼ら流の“お遊び”なのだろう。自由 な発想から生まれてくる展開は、正に天才的で知性的でもある。 Djentスタイルという言葉が生まれ、今や1人歩きしつつある が、そ の源流のひとつでもある彼らの新作はさすが、シーンにインパクトを 与えうるオリジナリティをしっかりと保持している。あのDREAM THEATERのJohn Petrucciがゲスト・ギタリストとしてプレイして いるなど、話題性も充分。ゲスト・ミュージシャンの存在は、それだけ シーンからPERIPHERYが認められていることの証左でもある。今作 からはドラムも生の演奏を使用しているとのことで、ライヴでのパ フォーマンスも期待してしまう。来日を強く期待するファンを多く抱え ているバンドであることは間違いない。その日に向けて要チェックだ! 米沢 彰 PERIPHERY NEW ALBUM Periphery II: This Time It's Personal 2012.9.19 ON SALE!! GENRE : PROGRESSIVE METAL FOR FANS OF : MESHUGGAH, ALL "Djent" FANS Djent(ジェント)”とは、 MESHUGGAHのギタリスト、Fredrik Thordendalが00年代初期に提唱、さらにそれをPERIPHERYのギタリスト、Misha Mansoorがネッ トを通じて解説し、発信したことで一般に広がったサウンド・スタイル。本来は7弦ギターもしくは8弦ギターの低音弦を中心に、ミュートを効かせ、 低音を強調したサウンドとシンコペーションや変拍子を組み合わせたエクストリームなサウンド・スタイルを指し、非常に狭い意味合いだったが、近 年では単に7弦ギター・8弦ギターを使用したヘヴィなサウンド・スタイルやリフ全般を指す用語へとその意味や解釈は大きく広がりつつある。 John Petrucci(DREAM THEATER)がゲスト参加! 今やプログレッシヴ・メタル・シーンを牽引するPERIPHERY、2ndアルバムをリリース! イリノイ州出身キーボードをフューチャーした6人組テッ クコア・バンド、BORN OF OSIRIS。変速、変拍子を多用し たユニゾンでのグルーヴィーな演奏にどこか幻想的でメラ ンコリックなキーボードを大胆に取り入れたサウンドが特 徴だ。あまりにも奇怪なサウンドであるため、普段から王道 のメタルコア等を聴いている人だと最初は違和感があるだ ろうが、一度ハマってしまうと抜け出せなくなる中毒性のあ るサウンド(ジャンル)である。ひたすらギターとリズム隊の マシンのようなバッチバチのユニゾンが炸裂しているため、 ノリにくくても自然と頭を振ってリズムをとってしまうの は、ハイスキルな演奏によるものだろう。SUMERIAN RECORDS所属のバンドはこの手のバンドが多くて、人気 があるのも頷ける。TxOxMxOx イリノイ州出身のデスコア・バンド VEIL OF MAYA が日本 デビュー盤となる4枚目のフル・アルバムをリリース。今年 3月には『Eclipse』を引っ提げて来日、会場に足を運んだ誰も が彼らの並はずれた演奏力に圧倒されたことだろう。 “ユニゾ ンの嵐”と言えば、コチラの系統の音楽が好きな人ならばニヤ ニヤが止まらないはずだ。洗練されたテクニックに裏付けら れた、目紛しく変化するリズムとカオティックな曲展開は、お 見事の1 言に尽きる。またテクニカルなフレーズをこれでも かと盛り込んでいるが、やり過ぎと感じるほどではない。ドラ マティックで精巧に組み立てられた楽曲の猛襲に、一瞬で飲 み込まれる感覚に陥ってしまう。前作『[id]』に続き、またもデ スコア・ファン必聴の怪物作品が産み落とされた。出口 勇迅 BORN OF OSIRIS The Discovery NOW ON SALE!! VEIL OF MAYA Eclipse NOW ON SALE

Upload: others

Post on 25-Mar-2020

14 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

THE WORD ALIVEaaaaaa2012.0.0 ON SALE!!

LABEL : aaaGENRE : aaaaFOR FANS OF : aaaa

TEXAS IN JULYS.T 2012.10.9 ON SALE!!

GLASS CLOUDThe Royal Thousand 2012.11.7 ON SALE!!

UNIONWAY FEST 2012 出演決定!!

UNIONWAY FEST 2012 出演決定!!

2007年10月の初来日から5年ぶりの来日となるCAGE9

そして新たにTRIPLE VISIONファミリーとなったTEXAS

IN JULY

新旧TRIPLE VISIONファミリー2組がUNIONWAY FEST

2012に参戦決定!2007年10月の初来日から5年

ぶりの来日となるCAGE9

そして新たにTRIPLE VISIONファミリーとなったTEXAS

IN JULY

新旧TRIPLE VISIONファミリー2組がUNIONWAY FEST

2012に参戦決定!

New Release Information

前作『Periphery』で10年に衝撃的なデビューを飾り、そのテクニッ

クと独特の音楽性であっという間にその名を広めたPERIPHERYによ

る充実の2ndアルバム。タイトルからコンセプチュアルな連作かと想像

したが、本人たちにとってはただの言葉遊びのようだ。この難解な音楽

性も複雑なリフも展開も、全てが彼ら流の“お遊び”なのだろう。自由

な発想から生まれてくる展開は、正に天才的で知性的でもある。

Djentスタイルという言葉が生まれ、今や1人歩きしつつある が、そ

の源流のひとつでもある彼らの新作はさすが、シーンにインパクトを

与えうるオリジナリティをしっかりと保持している。あのDREAM

THEATERのJohn Petrucciがゲスト・ギタリストとしてプレイして

いるなど、話題性も充分。ゲスト・ミュージシャンの存在は、それだけ

シーンからPERIPHERYが認められていることの証左でもある。今作

からはドラムも生の演奏を使用しているとのことで、ライヴでのパ

フォーマンスも期待してしまう。来日を強く期待するファンを多く抱え

ているバンドであることは間違いない。その日に向けて要チェックだ!

米沢 彰

PERIPHERY NEW ALBUM Periphery II: This Time It's Personal 2012.9.19 ON SALE!! GENRE : PROGRESSIVE METALFOR FANS OF : MESHUGGAH, ALL "Djent" FANS

“Djent(ジェント)”とは、

MESHUGGAHのギタリスト、Fredrik Thordendalが00年代初期に提唱、さらにそれをPERIPHERYのギタリスト、Misha Mansoorがネッ

トを通じて解説し、発信したことで一般に広がったサウンド・スタイル。本来は7弦ギターもしくは8弦ギターの低音弦を中心に、ミュートを効かせ、

低音を強調したサウンドとシンコペーションや変拍子を組み合わせたエクストリームなサウンド・スタイルを指し、非常に狭い意味合いだったが、近

年では単に7弦ギター・8弦ギターを使用したヘヴィなサウンド・スタイルやリフ全般を指す用語へとその意味や解釈は大きく広がりつつある。

John Petrucci(DREAM THEATER)がゲスト参加!今やプログレッシヴ・メタル・シーンを牽引するPERIPHERY、2ndアルバムをリリース!

イリノイ州出身キーボードをフューチャーした6人組テックコア・バンド、BORN OF OSIRIS。変速、変拍子を多用したユニゾンでのグルーヴィーな演奏にどこか幻想的でメランコリックなキーボードを大胆に取り入れたサウンドが特徴だ。あまりにも奇怪なサウンドであるため、普段から王道のメタルコア等を聴いている人だと最初は違和感があるだろうが、一度ハマってしまうと抜け出せなくなる中毒性のあるサウンド(ジャンル)である。ひたすらギターとリズム隊のマシンのようなバッチバチのユニゾンが炸裂しているため、ノリにくくても自然と頭を振ってリズムをとってしまうのは、ハイスキルな演奏によるものだろう。SUMERIAN RECORDS 所属のバンドはこの手のバンドが多くて、人気があるのも頷ける。 TxOxMxOx

イリノイ州出身のデスコア・バンド VEIL OF MAYA が日本デビュー盤となる 4 枚目のフル・アルバムをリリース。今年3 月には『Eclipse』を引っ提げて来日、会場に足を運んだ誰もが彼らの並はずれた演奏力に圧倒されたことだろう。“ユニゾンの嵐”と言えば、コチラの系統の音楽が好きな人ならばニヤニヤが止まらないはずだ。洗練されたテクニックに裏付けられた、目紛しく変化するリズムとカオティックな曲展開は、お見事の 1 言に尽きる。またテクニカルなフレーズをこれでもかと盛り込んでいるが、やり過ぎと感じるほどではない。ドラマティックで精巧に組み立てられた楽曲の猛襲に、一瞬で飲み込まれる感覚に陥ってしまう。前作『[id]』に続き、またもデスコア・ファン必聴の怪物作品が産み落とされた。 出口 勇迅

BORN OF OSIRIS The Discovery NOW ON SALE!!VEIL OF MAYA Eclipse NOW ON SALE