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䞖界保健機関によっお、この出版物に含たれおいる

情報を怜蚌するため、党おの劥圓な予防策が実行さ

れおきたした。しかし、出版された資料は、衚瀺あ

るいは暗瀺であっおも、いかなる保蚌もせずに配信

されおいたす。資料の解釈及び䜿甚に関する責任は

読者にありたす。どんな事故でも、その利甚により

発生する損害に察しお䞖界保健機関は責任を負いた

せん。

本曞は2009幎に䞖界保健機関World Health Organization

により以䞋の衚題で発行されたした。

WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care: a Summary © 䞖界保健機関 2009

日本語版の翻蚳ず出版の暩利に぀いおは、新

期県立六日町病院に察しお䞖界保健機関事務

局長から承認されおいたす。

日本語版に関する責任はすべお新期県立六日

町病院にありたす。

医療における手指衛生ガむドラむン

芁玄版

Japanese version Copyright © Niigata Prefectural Muikamachi Hospital 2009 䞖界保健機関医療における手指衛生ガむドラむン

芁玄©䞖界保健機関 2009

䞖界保健機関から 2009 幎に出された「手指衛生ガ

むドラむン」の芁玄版です。2002 幎に CDC から出

された手指衛生ガむドラむンの曎新版ずなっおおり、

䞖界暙準ずなっおいたす。 Burdenバヌデンに぀いおburden はバむオ・

バヌデンずしお滅菌の抂念では初期菌量ずされ、滅

菌を成し遂げるために問題ずなる負荷ずいう意味で

蚳されるこずもありたす。このガむドラむンでの

burden は党おの分野においお劚げずなる負荷・負

担・重荷ずいう意味で䜿われおいたす。医療関連感

染が健康の問題で障害・負荷ずなっおいるずか、手

指衛生での汚れの問題ずかすべお burden・バヌデン

ずしおいたす。ここではそういった党おの分野で圓

初から目的を達するための負荷・負担・重荷・障害

ずなっおいるものをバヌデンずしお蚳したした。 alcohol-based handrub:アルコヌルベヌス速也性擊

り蟌み匏手指消毒剀ず昔は蚳しおいたしたが、環境

感染孊䌚甚語集に則り、「擊匏アルコヌル補剀」ず蚳

しおいたす。 “My five moments for hand hygiene”「私の手指

衛生の぀の瞬間」 2010 幎盛倏の候、六日町から・・・。

新期県立六日町病院 麻酔科 垂川高倫 [email protected]

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䞖界保健機関 医療における 手指衛生ガむドラむン芁玄

最初の䞖界的な患者安党の挑戊 枅朔なケアがより安党なケア

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䞖界保健機関 医療における手指衛生ガむドラむン芁玄

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

序文 毎幎䞖界䞭で䜕億人もの患者が、医療関連感染HCAIに眹患しおいたす。 感染は、さらに重倧な疟患、入院期間の延長をもたらし、長期に枡る障害を誘発し、患者ずその家族に倚倧な曎なる費甚を負担させ、医療制床の䜙分な倧芏暡な財政負担ずなり、しばしば悲劇的な死亡に垰結したす。 たさにそれらの本質ずしお、感染はシステムず

囜家の教育、政治的、経枈的状態そしおしばしば

瀟䌚芏範ず信念によっお条件づけられる人々の行

動ずずもに、医療䟛絊システムず手順に関係する

倚くの様々な因子によっお匕き起こされたす。

しかし、ほずんどの感染は予防できたす。

手指衛生は感染を枛らすための䞻芁な方法です。

おそらく簡単な行動ではあるのですが、医療埓事

者の間で守られおいないこずが、䞖界䞭で問題ず

なっおいたす。手指衛生順守ず最も優れた掚進戊

略に圱響しおいる局面の調査研究によっお、新し

いアプロヌチが有効であるこずが蚌明されたした。

手指衛生掚進ず改善のためのさたざたな戊略が提

案され、䞖界保健機関の最初の䞖界的な患者安党

の挑戊「枅朔なケアがより安党なケア」が、成功

した介入の実行に加え、医療における手指衛生の

暙準ず実行を改善するこずに泚意を向けおいたす。

100 名を超える有名な囜際的な専門家の協力で

開発された医療における手指衛生の新しい䞖界的

ガむドラむンが、䞖界の様々な堎所で詊隓され詊

甚され、2009 幎に開始されたした。詊隓サむトは、

先進囜の近代的な高床な技術を持った病院から、

蟺境の資源の乏しい村の蚺療所たでに及んでいた

す。

病院ず医療斜蚭に「私の手指衛生の぀の瞬間」

アプロヌチを含んだこれらのガむドラむンを採甚

するように働きかけるこずが、手指衛生の重芁性

を十分に認識し理解するこずに寄䞎するでしょう。

我々の次の 10 幎のビゞョンは、䞖界䞭の党おの囜

で、この認識を奚励し、順守を改善し、持続させ

る必芁性を提唱するこずです。

囜々は、改善戊略の䞭で、医療埓事者ず同じよ

うに患者ずサヌビス利甚者を巻き蟌み結び぀ける

ために、圌ら自身の医療システムに「挑戊」を導

入するよう促されたす。我々は、䞀緒に皆の長く

続く利益のための党おの掻動が持続可胜であるこ

ずを確かなものずするために協力できたす。

組織倉革が倚くの所で必芁ですが、人間の行動

の持続的な倉化が曎により重芁で、仲間ず政治的

なサポヌトが絶察䞍可欠です。

「枅朔なケアがより安党なケア」は遞択の自由

ではなく基本的な暩利です。枅朔な手が患者の苊

痛を防いで呜を守りたす。

「挑戊」に取り組み、より安党な患者ケアに寄

䞎しおいただきありがずうございたす。

ディディ゚・ピッテ(Didier Pittet)教授、

制䜜責任者、

ゞュネヌブ倧孊病院および

医孊郚感染管理プログラム、

スむス

最初の䞖界的な患者安党の挑戊、䞖界保健機関患

者安党掚進者

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内容 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― はじめに V ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第Ⅰ郚 医療関連感染ず手指衛生の重芁性の゚ビデンス 1 1. 問題医療関連感染は䞖界䞭の死亡ず障害の䞻たる原因です。 2

1.1 医療関連感染バヌデン負荷、汚れの皋床 1.2 先進囜での医療関連感染 1.3 開発途䞊囜での医療関連感染 1.4 医療埓事者間の医療関連感染

2 医療関連感染のバヌデンを枛らすための手指衛生の圹割 5 2.1 手を介しおの医療関連病原䜓の䌝播 2.2 医療埓事者間の手指衛生順守 2.3 手指衛生順守を改善する戊略 2.4 医療関連感染における手指衛生掚進の圱響 2.5 手指衛生掚進の費甚察効果

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第Ⅱ郚 合意された勧告 11

合意された勧告ず順䜍付けシステム

1 手指衛生の適応 12 2 手指衛生の方法 15 3 手術時手掗いのための勧告 15 4 手指衛生補品の遞択ず取り扱い 16 5 スキンケア 16 6 手袋の䜿甚 17 7 手指衛生のその他の局面 17 8 医療埓事者のための教育ずモチベヌション・プログラム 17 9 政府ず斜蚭の責任 18

9.1 医療斜蚭管理者のために 9.2 政府のために

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第Ⅲ郚 ガむドラむンの実践 25 1 実斜戊略ずツヌル 26 2 適切な手指衛生に必芁ずされるむンフラストラクチャヌ 28 3 手指衛生  特に擊匏アルコヌル補剀䜿甚に関するその他の問題 28

3.1 手指衛生実斜のための方法ず補品遞択 3.2 手指衛生に関する皮膚反応 3.3 擊匏アルコヌル補剀䜿甚に関する有害事象 3.4 擊匏アルコヌル補剀ずクロストリゞりム・デフィシルずその他の非感受性病原䜓

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 参考文献 32 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 付録 43 1 甚語の定矩 44 2 「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の目次 46 3 手指衛生実斜ツヌルキット 49 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 謝蟞 50

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1

はじめに ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――-

患者安党の重芁な問題に盎面しお、2002 幎第 55 回䞖界保健総䌚がこの問題に可胜な限りの泚芖を払

い、安党ず監芖システムの匷化を図るこずを囜々に急がせるこずを決議したした。2004 幎 5 月、第 57回䞖界保健総䌚が患者安党を改善するための䞖界的発議ずしお、囜際的提携の蚭立を承認したした。「患

者安党のための䞖界提携」は 2004 幎 10 月に開始され、珟圚「情報、゚ビデンスず調査研究クラスタヌ」

を含む「WHO 患者安党プログラム」に眮かれおいたす。

「WHO 患者安党」は、専門家、機関のトップ、政策立案者ず患者グルヌプを結び぀け、患者安党の様々な局面における経隓、専門的知識ず゚ビデンスを合臎させるこずで患者ケアの安党を䞖界的に確実にする環境を䜜るこずを狙っおいたす。この努力のゎヌルは、議論ず行動に觊媒䜜甚を及がし、勧告を䜜成し、その実斜を促進するこずです。 WHO 患者安党は倚くの䜜業を開発し、様々な問題領域に察する行動に焊点を圓おおいたす(http://www.who.int/patientsafety/en/ )。 ぀の特定のアプロヌチが、患者安党の分野における優先事項に倀する特定のテヌマ挑戊に焊点を圓おおきたした。 「枅朔なケアがより安党なケア」は、医療関連感染(HCAI)を䞖界䞭で枛少させるこずを目的に「 初の䞖界的患者安党挑戊 (1st GPSC)」ずしお 2005 幎 10 月に開始されたした。これらの感染は先進囜ず過枡的な開発途䞊囜の䞡方の囜で発生し、入院患者で死亡ず眹病率の増加の倧きな原因です。 「枅朔なケアがより安党なケア」での䞻芁な行動は、䞖界的にそしお党おの医療の段階で手指衛生を掚進するこずです。 非垞に簡単な行動であるはずの手指衛生は、医療関連感染の枛少ず患者安党を匷化する第1 のモヌドの 1 ぀であるず十分に理解されおはいたす。 幎の掻動党䜓に枡り、 初の䞖界的患者安党挑戊の技術的䜜業は、氞続的あるいは助産垫による圚宅ケアのような医療が䞀時的に行われるような党おの斜蚭においお、医療が䟛絊される党おの状況で手指衛生実行を改善する勧告ず実斜戊略の開発に焊点を圓おおきたした。 このプロセスは、医療における手指衛生における WHO ガむドラむンの準備に繋がっおい

たす。 これらのガむドラむンの目的は、医療埓事者(HCWs)、病院管理者ず医療圓局に医療における手指衛生に関する゚ビデンスの完党なレビュヌず、実行を改善し患者ず医療埓事者ぞの病原䜓の䌝播を枛らすための特別な勧告を提䟛するこずです。 それらは、䞖界的芋地で先進囜あるいは開発途䞊囜に察しおずいうよりむしる、党おの囜々に利甚できる資源に適応し、地域の状況に合わせるこずを奚励し、開発されおきたした。 「WHO の医療における手指衛生ガむドラ

むン 2009」(http://whqlibdoc.who.int/publications/2009/9789241597906_eng.pdf) は、2008 幎月たでの文献レビュヌずパむロットテストで孊ばれたデヌタず教蚓に埓っお2006幎4月に発行された進歩的ドラフトの曎新ず 終版です。 「1st GPSC」チヌムは、利甚できる科孊的゚ビデンスのレビュヌず文章の蚘述、そしお著者間の議論を発展させるプロセスを調敎する専門家のコアグルヌプによっおサポヌトを受けたした。100 人以䞊の囜際的な゚キスパヌト、技術的貢献者、倖郚の批評家ず専門家が、文曞を準備するための入力を提䟛したした。 䜜業郚䌚がたた、特定の分野で培底的に異なる局面を調べ、勧告を提䟛するために蚭立されたした。゚ビデンスのための系統立った文献調査に加えお、他の囜際的および囜の感染察策ガむドラむンず教科曞が調べられたした。 勧告ぱビデンスず専門家の合意に基づいお䜜られ、アメリカ合衆囜ゞョヌゞア州アトランタにある CDC の HICPAC によっお開発されたシステムを䜿っお等玚づけられたした。

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2

進歩的なドラフトず䞊行しお、重芁な戊略WHO 倚様的手指衛生改善戊略が、医療斜蚭でガむドラむンを、ベッドサむドで実斜のために分かりやすく説明するその時点で「詊隓的実斜パック」ず呌ばれおいた様々なツヌルずずもに開発されたした。 ガむドラむン準備のための WHO 勧告に埓

い、テスト段階が以䞋の目的で実斜されたした勧告の実行を必芁ずしおいる資源における珟堎デヌタを準備するため介入の実珟可胜性、劥圓性、信頌性ず費甚察効果の情報を圢成するため提案された実斜戊略を適応させ改善するため。 デヌタ分析ずパむロット・サむトから孊ばれた教蚓の評䟡は、ガむドラむン、実斜戊略ず珟段階で「実斜ツヌルキット」を含むツヌルを決定するために非垞に重芁でした。付録を参照http://www.who.int/gpsc/5may/tools/en/index.html で入手可胜) 終のガむドラむンは、曎新された゚ビデン

ス、手指衛生の䞖界的掚進を行った過去数幎間のフィヌルドテストず経隓からのデヌタに基づいおいたす。 特別な泚意が、実行に察し異なる状況で盎面した様々な障害ず、それらに打ち勝぀提案を含んだ党おの経隓を蚘述するこずに払われたした。䟋えば、WHO によっお掚薊された䞖界䞭の様々な蚭定での手指擊匏補品の地域の生産品の教蚓に基づいた小区分がありたす。ガむドラむン第Ⅰ郚 12 を参照

先進的なドラフトず比范しお、 終のガむドラむン付録の目次を参照では、珟行の合意勧告の倧きな倉曎はありたせんが、いく぀かの勧告の゚ビデンス等玚は違っおいたす。の勧告が加えられ、その他いく぀かが䞊び倉えられるか蚀い替えられたした。

䞻芁な革新的なトピックのいく぀かの新しい章が 終のガむドラむンに远加されたした、䟋えば䞖界䞭の医療関連感染のバヌデン手指衛生改善の囜家的アプロヌチ手指衛生掚進における患者の関䞎手指衛生の囜家的ガむドラむンず地方のガむドラむンの比范。 成功した戊略の普及ず実斜は、これらのガ

むドラむンの目的を達成するために必芁であり、これは WHO の倚様的手指衛生掚進戊略に関連するもう぀の新しい章の基を䜜りたす。この章からの䞻芁なメッセヌゞは、同様

にこの文章の第章に芁玄されおいたす。 合理的な意思決定のために、コストず転垰

に぀いお、信頌できる情報を持っおいる必芁がありたす。手指衛生掚進の経枈的圱響を評䟡する章は、䜎収入および高収入の䞡方の蚭定においお、これらの局面をよりよく評䟡しやすくするため远加された新しいかなりの情報を甚いお、広くレビュヌされたした。 党おの他の章ず付録もたた、抂念を発展さ

せるこずを目的に、改蚂ず远加がなされたした。「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の目次は付録に含たれおいたす。 珟圚の芁玄は、ガむドラむンの も今日的な意味を垯びおいる郚分に焊点を圓お、実斜ずさらに実行ぞ結び付けるために特に重芁ないく぀かのツヌルの「案内」に泚意を向けおいたす。それは、手指衛生掚進の基ずなる科孊的゚ビデンスずガむドラむンの栞ずなる勧告の実行の理解を促進するための䞻芁な抂念の総合䜓を提䟛したす。 珟圚英語でしか利甚できないガむドラむン

ず察照的に、この芁玄は党おの WHO の公匏蚀語に翻蚳されおきたした。 勧告第Ⅱ郚は少なくずも 2011 幎たでは有効であるず予想されおいたす。 「WHO 患者安党」は、「WHO の医療における手指衛生ガむドラむン」を幎ごずに確実に曎新するこずを玄束したす。

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1

第Ⅰ郚

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

医療関連感染ず手指衛生の重芁性の゚ビデンス

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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2

1.

問題医療関連感染(HCAI)は、䞖界䞭の死亡ず障害の䞻たる原因です

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1.1 医療関連感染バヌデンの皋床 医療関連感染は患者安党にずっお重倧な問題で

あり、その予防は医療を安党に行うこずを任され

た状況および斜蚭にずっお 優先でなければなり

たせん。 医療関連感染の圱響は、長匕く入院、長期に枡

る障害、抗菌薬に察する耐性菌の増加、倧芏暡な

曎なる経枈的バヌデン、健康システムに察する高

コストや患者・家族ぞの感情的ストレスずいう意

味を含みたす。 医療関連感染に眹患するリスクは、病原䜓䟋え

ば、毒力、環境での生存胜力、抗菌薬耐性、宿䞻

䟋えば、高霢、䜎出生䜓重、基瀎疟患、衰匱・

免疫抑制・䜎栄逊状態ず環境䟋えば、ICU 入

宀、長い入院期間、䟵襲的な医療噚具や凊眮、抗

菌薬治療に関係する因子によりたす。 医療関連感染に眹患するリスクは䞖界䞭で普遍的

であり、党おの医療斜蚭ずシステムに充満しおい

るずしおも、党䜓的なバヌデンは信頌できる蚺断

デヌタの収集が難しいこずからよく分かっおいた

せん。 これは、䞻ずしお医療関連感染を蚺断するために

䜿甚される基準が耇雑で、統䞀性が欠劂しおおり、

医療関連感染のサヌベむランス・システムが事実

䞊ほずんどの囜で存圚しないずいう事実によりた

す。

埓っお、医療関連感染は今のずころ、斜蚭ある

いは囜が解決できないず䞻匵できる隠れた暪断的

懞念事項のたたになっおいたす。

1.2 先進囜での医療関連感染 先進囜では、医療関連感染は入院患者の515%

に関係し、ICU に入る患者の 937%に圱響しお

いたす。(1,2) ペヌロッパで行われた 近の研究で、病院党䜓の

医療関連感染に圱響を受けた患者眹患率は 4.69.3%に及んでいたす。 (図 I.1)(3-9)

図 I.1 先進囜における医療関連感染の有病率*

* 文献は WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009 の第 1.3 郚にありたす。

**眹患率

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3

毎幎、ペヌロッパの急性期病院では少なくずも500 䞇の医療関連感染が発生しおおり、毎幎 13 侇5 千の死亡ず玄 2500 䞇日の䜙分な入院ず 130240 億ナヌロの経枈的バヌデンになっおいるず芋積もられたした。(http://helics.univ-lyon1.fr/helicshome.htm) アメリカ合衆囜(USA)での医療関連感染の眹患率は 2002 幎では 4.5%ず芋積もられ、1000 患者日圓たり 9.3 の感染ず 170 䞇人の患者が圱響を受け、2004 幎では毎幎の経枈的圱響は 65 億米ドルに盞圓したした。(10) およそ 9 侇 9 千の死亡は医療関連感染が原因でした。(11) ICU での眹患率は、ペヌロッパ(12)およびで評䟡したずき37%、倧たかな死亡率は 1280%の範囲でした。(2) 特に ICUにおいおは、様々な䟵襲的噚材䟋えば、䞭心静脈カテヌテル、噚械的人工呌吞あるいは尿道カテヌテルの䜿甚が、医療関連感染眹患のも重芁なリスク因子の 1 ぀です。 アメリカ合衆囜の囜立医療安党ネットワヌク(NHSN)で怜出された 1000 噚材・日あたりの噚材関連感染率は、衚 1.1.13 にたずめおありたす。 噚具関連感染症は、重倧な経枈的圱響を持っおいたす䟋えば、MRSA によるカテヌテル関連血流感染症は発症あたり䞇千ドルほど費甚がかかるかもしれたせん。(14)

1.3 開発途䞊囜での医療関連感染 医療関連感染の蚺断が通垞困難であるのは、開

発途䞊囜では、怜査デヌタの䞍足や信頌性のなさ、攟射線医孊のような蚺断斜蚭の利甚制限や劣悪なカルテ維持が、信頌できる医療関連感染バヌデンの評䟡ぞの障害ずしお存圚しおいるに違いありたせん。埓っお、これらの状況では医療関連感染の限定されたデヌタは文献からの利甚ずなりたす。

さらに、ほずんど党おは限定された経枈的資源

のためなのですが、人員䞍足、劣悪な衛生や䞋氎蚭備、基本的な蚭備の欠劂あるいは䞍足、䞍適切な構造や過密のような倚くの奜たしくない因子の組み合わせの結果ずしお、基本的な感染管理手段がほずんどの状況で事実䞊存圚しおいたせん。 さらに、栄逊䞍良や様々な疟患に倧きく圱響された集団が、開発途䞊囜では医療関連感染のリスクを増倧させおいたす。

これらの状況の䞋では、おびただしい数のりむルス性および现菌性医療関連感染が䌝播し、このような感染によるバヌデンは先進囜で芳察されるより数倍高いず芋蟌たれたす。

䟋えば、アルバニア、モロッコ、チュニゞアず

タンザニア連合共和囜のカ所の病院で 近行われた 1 日眹患率サヌベむランスで、医療関連感染眹患率は 19.1%ず 14.8%の間にありたした (図I.2)(15-18)

図 I.2 開発途䞊囜*の HCAI の有病率

* 文献は WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009 の第 1.3 郚にありたす。

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4

患者に手術郚䜍感染(SSI)の発生させるリスクは、開発途䞊囜においお もしばしば監芖される医療関連感染のタむプで、先進囜に比べお非垞に高い䟋えば、ナむゞェリアの小児病院で 30.9%、タンザニア連合共和囜の病院の䞀般倖科では 23%あるいはケニアの母性ナニットで 19%)。(15, 19, 20) 成人および小児 ICU で行われた倚斜蚭研究から報告された噚具関連感染率も、開発途䞊囜ではNHSN システム米囜の率ず比べお数倍高倀です衚。(13, 21, 22) 新生児感染は、先進囜ず比べお開発途䞊囜では、病院で生たれた新生児で 320 倍高いず報告されおいたす。(23)

いく぀かの状況ブラゞルずむンドネシア)で、医療関連感染を受けた新生児ナニットに入宀した新生児の半数以䞊は 1252%の死亡率ず報告されおいたす。(23) 医療関連感染を管理するコストは、䜎収入囜では同様に医療぀たり病院予算のかなりのパヌセントを占めおいるこずが芋蟌たれおいたす。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 1.3 郚でより広範に論議されおいたす。

è¡š I.1 NHSN の率ず比范した開発途䞊囜の ICU における噚具関連感染率

サヌベむランス・ネットワ

ヌク 研究機関、囜

状況 患者数 CLA-BSI* VAP* CR-UTI*

INICC,2002-2007,18 の開

発途䞊囜†(21)

PICU 1,808 6.9 7.8 4.0

NHSN,2006-2007,USA(13) PICU  2.9 2.1 5.0

INICC,2002-2007,18 の開

発途䞊囜†(21)

成人 ICU# 26,155 8.9 20.0 6.6

NHSN,2006-2007,USA(13) 成人 ICU#  1.5 2.3 3.1 * 総合的(統合平均)感染率/1000 デバむス・日 INICC囜際院内感染管理協䌚NHSN囜立医療安党ネットワヌクPICU小児集䞭治療宀 CLA-BSI䞭心ラむン関連血流感染VAP人工呌吞噚関連肺炎CR-UTIカテヌテル関連尿路感染 † アルれンチン、ブラゞル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キュヌバ、゚ルサルバドル、むンド、コ゜ボ、レバノン、マケドニア、メキシコ、モロッコ、ナむゞェリア、ペルヌ、フィリピン、トルコ、りルグアむ # 内科/倖科系

1.4 医療埓事者間の医療関連感染 医療埓事者も患者ケア䞭に感染を受けたす。 アンゎラのマヌルブルグりむルス出血熱事故の時

に、医療斜蚭内䌝播がアりトブレむクの拡倧の倧

きなきっかけずなっおいたしたWHO 未公開デ

ヌタ。医療埓事者ぞの䌝播を䌎った院内矀化ク

ラスタリングは、SARS の際立った特城でした。

(24,25) 同じように、医療埓事者は、むンフル゚ンザのパ

ンデミックの間に感染したした。(26) 䌝播は、䞻に倧きな飛沫、感染性物質ずの接觊あ

るいは感染性物質で汚染された無生物物質ずの接

觊を通しお起こりたす。 高リスク患者のケア実斜の胜力ず䞍適切な感染管

理実斜が、リスクに結び぀いおいたす。 医療埓事者ぞのその他のりむルス䟋えば、

、型肝炎や結栞を含む现菌性疟患の䌝播も、

よく知られおいたす。(27)

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5

2.

医療関連感染のバヌデンを枛らすための手指衛生の圹割

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2.1 手を介しおの医療関連病原䜓の䌝播 医療関連病原䜓の䌝播は、盎接および間接接觊、

飛沫、空気ず䞀般媒介物を介しお起こりたす。 汚染された医療埓事者の手指を介する䌝播は、ほずんどの状況で䞀般的なパタヌンであり、぀の連続したステップを必芁ずしたす(i)病原䜓は患者皮膚あるいは患者のすぐ偎にある無生物物質に付いおいたす(ii)病原䜓は医療埓事者の手指にう぀されるに違いありたせん(iii)病原䜓は医療埓事者の手指で少なくずも数分は生存できるに違いありたせん(iv)医療埓事者による手掗いあるいは手指消毒は、䞍適切であるか完党に省略されおいるか、手指衛生に䜿甚される薬剀が䞍適切であるに違いありたせん(v)汚染した手あるいはケアを提䟛する人の手が、もう人の患者あるいは患者ず盎接接觊するこずになる無生物物質に盎接接觊するに違いありたせん。(28) 医療関連病原䜓は。感染創あるいはドレナヌゞ

されおいる創からだけでなく、正垞な普通の患者皮膚のしばしば保菌される郚䜍からも埩掻させるこずができたす。(29-43) 生きおいる埮生物を含んだほが 106 個の皮膚萜屑が毎日正垞皮膚から萜䞋し(44)、患者衣服、ベッドリネン、ベッドサむド家具や患者のすぐ偎にあるその他の察象物が患者の现菌叢で汚染されるこずは驚くこずではありたせん。(40-43,45-51)

倚くの研究が、医療埓事者は圌らの手指あるいは手袋を、「枅朔操䜜」あるいは入院患者の皮膚の正垞な郚分に接觊するこずで、グラム陰性桿菌、黄色ブドり球菌、腞球菌やクロストリゞりム・デフィシルで汚染させるこずを明らかにしおいたす。(35,36,42,47,48,52-55)

患者及び/たたは汚染した環境ずの接觊で、埮生

物は様々な時間260 分、手の䞊で生存できたす。医療埓事者の手は、患者ケアの間に可胜性のある病原䜓ず同様に片利共生现菌叢によっおも埐々に保菌されたす。(52,53)

手指衛生行動の欠劂で、ケアの継続時間が長くなればなるほど、手の汚染の皋床はよりひどくなりたす。

䞍完党な手指掗浄䟋えば、䞍十分な量の補品

の䜿甚か぀/あるいは手指衛生行為の䞍十分な継続時間が、劣悪な手指の陀染ずなりたす。 明らかに、1 人の患者の䞀連のケアの間、か぀/あるいは耇数の患者ずの接觊の間に、手指をきれいにするこずに倱敗した時、埮生物の䌝播が起こっおいるようです。 汚された医療埓事者の手が、地域特異性の医療関連感染(56,57)や同様にいく぀かの医療関連感染アりトブレむクに関連しおきたした。(58-60)

これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 1.5-7 郚でより広範に論議されおいたす。 2.2 医療埓事者間の手指衛生順守

手指衛生は、医療関連感染ず抗菌薬耐性菌の広がりを防ぐために有効であるず蚌明された䞻芁な方法です。しかし、医療埓事者が手指衛生の適応に埓うずき、様々なレベルで困難に遭遇するこずが瀺されおきたした。

䞍十分あるいは非垞に䜎い順守率が先進囜ず開発途䞊囜の䞡方から報告されおいたす。掚奚された手指衛生手順ぞの医療埓事者の順守は、平均基本率が 589ず様々で、総䜓的な平均は 38.7であるず報告されおいたす。手指衛生パフォヌマンスも仕事の匷床やいく぀かのその他の因子によっお様々で、病院での芳察研究では、医療埓事者は手を、シフト圓たり 542 回、時間圓たり 1.715.2 回きれいにしおいたした。さらに、手をきれいにする゚ピ゜ヌドの時間の長さは、平均 6.6秒の短さから 30 秒たでの範囲でした。 劣悪な手指衛生を決定づけるだろう䞻な因子には、手指衛生勧告ぞ埓うこずが欠劂しおいる医療埓事者自身によっお䞎えられる理由ずずもに、疫孊的研究で芳察された順守しないリスク因子が含たれたす。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 1.16 郚でより広範に論議されおいたす。

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6

è¡š I.2.1 掚奚された手指衛生実斜の順守に圱響する因子 A 掚奚された手指衛生実斜の劣悪な順守で芳察されたリスク因子 医垫ずいう立堎看護垫よりもむしろ 看護助手ずいう立堎看護垫よりもむしろ 理孊療法士 臚床工孊技士 男性 集䞭治療宀での業務 倖科ナニットでの業務 救急ナニットでの業務 麻酔科での業務 週日での勀務週末に察しお ガりン/手袋着甚 患者環境に觊れる前 患者環境、䟋えば蚭備、に觊れた埌 65 歳以䞋の患者のケア 麻酔埌ケアナニットで枅朔/準枅朔手術から回埩しおいる患者のケア 隔離宀でない病宀での患者ケア 患者ず接觊しおいる間分以内 患者ケア行動の䞭断 自動止氎栓シンク 亀差感染のリスクの高い行為 人員䞍足/過密 患者ケアにおいお時間圓たりの手指衛生の頻回の機䌚B 手指衛生の貧匱な順守における自己申告された因子 手荒れや也燥の原因ずなる手掗い補品 シンクの䞍䟿な配眮/シンクの䞍足 石けん、玙タオルの䞍足 忙しすぎる/䞍充分な時間 患者ぞの察応が第優先 手指衛生が医療埓事者-患者関係を阻害する 患者からの感染を受けるリスクは䜎い 手袋を着ける/手袋の䜿甚は手指衛生の必芁を取り陀くずいう信念 ガむドラむン/プロトコルを知らない 知識、経隓、教育の欠劂 報酬/奚励の欠劂 同僚あるいは先茩に理想的モデルがいない それに぀いお考えない/物忘れ 手指衛生の䟡倀に぀いおの疑念 勧告ずの意芋の盞違 医療関連感染における改善された手指衛生の決定的な圱響の科孊的情報の欠劂C 適切な手指衛生で曎に認識された障壁 個人あるいは斜蚭レベルで手指衛生の促進での掻動的な参加の欠劂 手指衛生のための組織化した優先順䜍の欠劂 管理的な非承諟者の制裁/承諟者の報償の欠劂 組織的な安党颚土/手指衛生を行う医療埓事者の個人的責任の文化の欠劂

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7

2.3 手指衛生順守を改善する戊略

この 20 幎の間、倚くの研究が医療埓事者の間で

手指衛生を改善する効果的な介入が存圚するこず

を明らかにしおきた(è¡š I.2.2)が、手指衛生順守の

枬定は、適切な手指衛生の定矩や手指衛生の評䟡

も盎接芳察あるいは手指衛生補品の消費量による

など様々で、比范が難しい。 異なる方法にもかかわらず、ほずんどの研究は、

以䞋を含む倚様的戊略を䜿っおいたす医療埓事

者教育、手指衛生実斜のオヌディットずパフォヌ

マンス・フィヌドバック、リマむンダヌ、流氎ず

石けんの利甚のしやすさの改善、自動止氎栓シン

クの䜿甚、そしお/あるいは斜蚭、医療埓事者ず患

者レベルでの斜蚭の安党文化の改善ず同様に擊匏

アルコヌル補剀の導入。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生

ガむドラむン 2009」の第 I.20 郚でより広範に論

議されおいたす。

è¡š I.2.2 手指衛生改善介入の前埌での医療埓事者による手指衛生順守 文献 蚭定 基 準 順

守率(%)介 入 埌 順守率(%)

介入

Preston, Larson & Stamm(78)

ICU 16 30 より䜿いやすいシンクの配眮

Mayer et al.(79) ICU 63 92 パフォヌマンス・フィヌドバックDonowitz(80) PICU 31 30 侊着(overgown)の着甚 Conly et al.(81) MICU 14/28 * 73/81 フィヌドバック、ポリシヌレビュヌ、メモ、

ポスタヌ Graham(82) ICU 32 45 擊匏アルコヌル補剀導入 Dubbert et al.(83) ICU 81 92 たず勀務䞭に、次にグルヌプ・フィヌドバッ

ク Lohr et al.(84) 小 児 科 倖

来 49 49 サむン、フィヌドバック、医者ぞの蚀葉での

リマむンダヌ Raju & Kobler(85) 育 児 宀 ず

NICU 28 63 フィヌドバック、文献の普及、環境培逊の結

果 Wurtz, Moye & Jovanovic(86)

SICU 22 38 自動止氎栓手掗い蚭備の蚭眮

Pelke et al.(87) NICU 62 60 曎衣䞍芁Berg, Hershow & Ramirez(88)

ICU 5 63 講矩、フィヌドバック、デモンストレヌション

Tibballs(89) PICU 12/11 13/65 公然ずした芳察、その埌のフィヌドバックSlaughter et al.(90)

MICU 41 58 日垞的なガりンず手袋着甚

Dorsey, Cydulka Emerman(91)

救急郚門 54 64 サむン/レビュヌを配垃

Larson et al.(92) ICU 56 83 前もっお医療埓事者からの質問に基づいた講矩、フィヌドバック、管理者によるサポヌト、自動止氎栓手掗い装眮

Avila-Aguero et al.(93)

小 児 科 病棟

52/49 74/69 フィヌドバック、動画、ポスタヌ、パンフレット

ICU集䞭治療宀SICU倖科系 ICUMICU内科系 ICUMSICU内科系/倖科系 ICUPICU小児

ICUNICU新生児 ICUEmerg救急Oncol腫瘍孊CTICU心胞郚 ICUPACU麻酔埌ケアナニ

ットOPD倖来郚門NS蚘述なし

* 患者ずの接觊前/埌の順守率

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8

è¡š I.2.2 手指衛生改善介入の前埌での医療埓事者による手指衛生順守続き 文献 蚭定 基 準 順

守率(%)介入埌順守率(%)

介入

Pittet et al.(75) 党おの病棟 48 67 ポスタヌ、フィヌドバック、管理者によるサポヌト、アルコヌル擊匏剀蚭眮

Maury et al.(94) MICU 42 61 擊匏アルコヌル補剀蚭眮 Bischoff et al.(95)

MICU CTICU

10/224/13

23/487/14

教育、フィヌドバック、アルコヌルゞェル蚭眮

Muto, Sistrom & Farr(96)

内科病棟 60 52 教育、リマむンダヌ、アルコヌルゞェル蚭眮

Girard, Amazian & Fabry(97)

党おの病棟 62 67 教育、アルコヌルゞェル蚭眮

Hugonnet, Perneger & Pittet(98)

MICU/ SICU NICU

38 55 ポスタヌ、フィヌドバック、管理者によるサポヌト、擊匏アルコヌル補剀蚭眮

Harbarth et al.(99)

PICU / NICU

33 37 ポスタヌ、フィヌドバック、擊匏アルコヌル補剀蚭眮

Rosenthal et al.(100)

党おの病棟病院

17 58 教育、リマむンダヌ、より倚くのシンクの蚭眮

Brown et al.(62) NICU 44 48 教育、フィヌドバック、アルコヌルゞェル蚭眮Ng et al.(101) NICU 40 53 教育、リマむンダヌ Maury et al.(102)

MICU 47.1 55.2 芳察の予告(ベヌスラむン時に内密での芳察ず比べお)

das Neves et al.(103)

NICU 62.2 61.2 ポスタヌ、ラゞオでのミュヌゞカル的パロディ、スロヌガン

Hayden et al.(104)

MICU 29 43 壁付けディスペンサヌ、教育、パンフレット、ボタン、ポスタヌ

Berhe, Edmond & Bearman(105)

MICU, SICU

31.8/50 39 / 50.3 パフォヌマンス・フィヌドバック

Eckmanns et al.(106)

ICU 29 45 芳察の予告(ベヌスラむン時に内密での芳察ず比べお)

Santana et al.(107)

MSICU 18.3 20.8 擊匏アルコヌル補剀ディスペンサヌの導入、ポスタヌ、ステッカヌ、教育

Swoboda et al.(108)

IMCU 19.1 25.6 手指擊匏が倱敗の時、声で指瀺する

Trick et al.(64) 3 研究病院 1 察照詊隓、 病院党䜓

23/30/35/32

46/50/43/31

手指擊匏剀利䟿性向䞊、教育、ポスタヌ

Raskind et al.(109)

NICU 89 100 教育

Traore et al.(110) MICU 32.1 41.2 ゞェル察液䜓手指擊匏剀補品 Pessoa-Silva et al.(111)

NICU 42 55 ポスタヌ、フォヌカス・グルヌプ、教育、アンケヌト、ケアプロトコル・レビュヌ

Rupp et al.(112) ICU 38/37 69/68 擊匏アルコヌル・ゞェル補剀導入 Ebnother et al.(113)

党おの病棟 59 79 倚様な介入

Haas & Larson(114)

救急郚門 43 62 携垯匏個人甚手指擊匏ディスペンサヌの導入

Venkatesh et al.(115)

血液病ナニット

36.3 70.1 手指擊匏が倱敗の時、声で指瀺する

Duggan et al.(116)

病院党䜓 84.5 89.4 監査者による予告された蚪問

ICU集䞭治療宀SICU倖科系 ICUMICU内科系 ICUMSICU内科系/倖科系 ICUPICU小児ICUNICU新生児 ICUEmerg救急Oncol腫瘍孊CTICU心胞郚 ICUPACU麻酔埌ケアナニットOPD倖来郚門NS蚘述なし * 患者ずの接觊前/埌の順守率

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9

2.4 医療関連感染における手指衛生掚進の圱響 適切な手指衛生の実行の倱敗は、医療関連感染ず

倚剀耐性菌の広がりの原因ずみなされ、アりトブレ

むクの重倧な因子ずされおいたす。 倚様な実珟戊略を通しおの改善された手指衛生が医

療関連感染率を枛らすこずができるずいう信頌性の

ある゚ビデンスがありたす。(61) さらに、感染率は報告されおいたせんが、いく぀か

の研究が、手指衛生改善戊略の実行に匕続き、倚剀

耐性现菌の分離ず患者の保菌が持続的に䜎䞋しおい

るこずを明らかにしたした。(62-65) 医療関連感染のリスクにおける手指衛生の圱響に぀

いおの少なくずも 20 の病院ベヌスの研究が、1977幎ず 2008 幎の間に出版されおいたす衚 1.2.3。 研究の限界にもかかわらず、ほずんどの報告は、手

指衛生実行の改善ず感染率および亀差感染率の䜎䞋

の間に時間関係があるこずを瀺しおいたす。

è¡š I.2.3 改善された手指衛生実行の順守ず医療関連感染率の間の関係1975 幎2008 幎 6 月 幎 著者 病院蚭定 䞻な結果 远跡期間

1977 Casewell & Phillips(66)

成人 ICU クレブシ゚ラ属による患者穂菌あるいは感染の著しい枛少

幎間

1989 Conly et al.(81)

成人 ICU 手指衛生掚進埌盎ちに医療関連感染率の著しい枛少幎明けおの二぀の介入埌、それぞれ、から、からぞ。

幎間

1990 Simmons et al.(117)

成人 ICU 医療関連感染率に圱響はなかった手指衛生順守の統蚈孊的有意な改善はなかった

11 ヶ月

1992 Doebbeling et al.(118)

成人 ICU 二぀の異なる手指衛生補剀を䜿っお医療関連感染率の間に有意差

8 ヶ月

1994 Webster et al.(74)

NICU 耇数のその他の感染管理方法を合わせたずきMRSA の陀去がなしえた。バンコマむシン䜿甚の削枛。手掗いにクロルヘキシゞンず比べおトリクロサンを䜿甚しお院内菌血症の有意な枛少2.6から1.1に。

9 ヶ月

1995 Zafar et al.(67)

新生児保育所 その他の感染管理手段に加えお、手掗いにトリクロサン補品の䜿甚で MRSA アりトブレむクをコントロヌル

3.5 幎

2000 Larson et al.(119)

MICU/NICU 介入病院のバンコマむシン耐性腞球菌(VRE)率の有意な枛少(85%)察象病院で統蚈孊的に有意でない枛少(44%)MRSA では有意な倉化はなかった。

8 ヶ月

2000 Pittet et al. (75,120)

病院党䜓 幎を通しおの医療関連感染眹患率42ずMRSA 亀差感染率87の有意な枛少。同じ期間に積極的な監芖培逊ず接觊予防策が実斜された。远跡研究が、戊略以降、手指擊匏剀䜿甚の増加、安定した医療関連感染率ず費甚削枛が続いおいるこずを瀺した。

8 幎

2003 Hilburn et al.(121)

敎圢倖科ナニット

尿路感染症の 36ず SSI 率8.2 から 5.3にの枛少

10 ヶ月

2004 MacDonald et al.(77)

病院党䜓 医療関連 MRSA 症䟋の有意な枛少1.9 から 0.9%に

1 幎

2004 Swoboda et al.(122)

成人䞭間ケアナニット

医療関連感染率の枛少統蚈孊的に有意ではない 2.5 ヶ月

2004 Lam et al.(123)

NICU 統蚈孊的に有意ではないが医療関連感染率の枛少11.3/1000 患者日から 6.2/1000 患者日に)

6 ヶ月

2004 Won et al.(124)

NICU 特に呌吞噚感染で、医療関連感染率の有意な枛少15.1/1000 患者日から 10.7/1000 患者日に

2 幎

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10

è¡š I.2.3 改善された手指衛生実行の順守ず医療関連感染率の間の関係1975 幎2008 幎 6 月続き 幎 著者 病院蚭定 䞻な結果 远跡期間

2005 Zerr et al.(125)

病院党䜓 病院関連ロタりむルス感染の有意な枛少 4 幎

2005 Rosenthal et al.(126)

成人 ICU 医療関連感染率の有意な枛少47.5/1000 患者日から27.9/1000 患者日に

21 ヶ月

2005 Johnson et al.(127)

病院党䜓 MRSA 菌血症の有意な枛少57 36 ヶ月

2007 Thi Anh Thu et al.(128)

脳倖科 SSI の総䜓的な発生の枛少54,NS。衚局 SSI の有意な枛少100察象病棟ず比しお介入病棟で SSI発生の有意な䜎䞋

2 幎

2007 Pessoa-Silva et al.(111)

新生児ナニット

医療関連感染率の枛少1000 患者日圓たり 11 から 8.2にず超䜎䜓重児の医療関連感染リスクの枛少1000患者日圓たり 15.5 から 8.8 に

27 ヶ月

2008 Rupp et al.(112)

ICU 倚剀耐性病原䜓による噚材関連感染ず感染症に圱響はない

2 幎

2008 Grayson et al.(129)

1)パむロット病院、 2)オヌストラリアビクトリアでの党おの公的病院

1)有意の MRSA 菌血症月圓たり 0.05/100 患者退院から 0.02/100 患者退院ぞず臚床的 MRSA 分離の枛少 2) 有意の MRSA 菌血症月圓たり 0.03/100 患者退院から 0.01/100 患者退院ぞず臚床的 MRSA 分離の枛少

1) 2 幎2) 1 幎

さらに、手指衛生実斜の匷化が医療斜蚭での病気の流行のコントロヌルを助けたす。(66,67) アりトブレむク調査が、感染ず人員䞍足぀たり手指衛生の順守困難に垞に繋がる超過密ず関係があるこずを暗瀺したした。(68-70) 亀差感染のリスクにおける手指衛生掚進の有益な効果は、孊校、デむケアセンタヌや瀟䌚環境でも同様に瀺されたした。(71-73) 手指衛生掚進は、小児の健康を改善し、開発途䞊囜の小児の䞊気道肺感染、䞋痢ず「ずびひ」を枛らしたす。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 I.22 郚でより広範に論議されおいたす。 2.5 手指衛生掚進の費甚察効果 手指衛生掚進プログラムのコストには、プログ

ラムによる医療埓事者時間、教育ず掚進資料に関係するコストに加えお、手指衛生導入ず補品のコストが含たれたす。

手指衛生掚進プログラムの費甚削枛を評䟡するために、医療関連感染の発生を枛らすこずによっお成し遂げられる削枛の可胜性を考慮する必芁がありたす。 数個の研究が、手指衛生掚進プログラムからのコスト削枛のいく぀かの量的評䟡を提䟛しおいたす。(74,75) ロシアの新生児 ICU で行われた研究で、著者た

ちは医療関連 BSI の远加コスト1100 米ドルは、手指消毒剀䜿甚の 3265 患者日患者日圓たり0.34 米ドルを埋め合わせるだろうず評䟡したし

た。(62) もうひず぀の研究で、クロストリゞりム・デフ

ィシル関連疟患ず MRSA 感染の頻床を枛らすこずで達せられたコスト削枛は、擊匏アルコヌル補剀の䜿甚の远加コストより遥かに倚かったず芋積もられたした。(76) 同じように、MacDonald ず同僚は、教育ず医療埓事者ぞのフィヌドバックをアルコヌル基剀ハンドゞェルの䜿甚ずの組み合わせたこずが、MRSA 感染の発生ずこのような感染症を治療するために甚いたテむコプラニンの支出の枛少をもたらしたこずを報告したした。(77) アルコヌル基剀ゞェルに䜿われる英囜ポンド圓り、920 英囜ポンドがテむコプラニンの支出に察しお削枛できたした。

Pittet ず同僚は(75)、2600 ベッド圓り幎間䞇千米囜ドル、入院患者圓り 1.42 米囜ドル、手指衛生プログラムに関係した盎接および間接コストが少なくなるず芋積もっおいたす。 著者たちは、もし芳察された医療関連感染で枛少の 1未満でも、手指衛生実斜を改善するこずに起因しおいれば、手指衛生プログラムはコスト削枛になっおいたず結論づけおいたす。 むングランドずりェヌルズで行われた「きれいな手で」手指衛生掚進キャンペヌンの経枈的分析が、医療関連感染率が 0.1ほどの小さな䜎䞋でもプログラムは費甚䟿益であるず結論づけおいたす。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第Ⅲ.3 郚でより広範に論議されおいたす。

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11

第Ⅱ郚

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

合意された勧告

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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12

合意された勧告ず順䜍付けシステム

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

勧告は、ガむドラむン及び専門家の合意の様々な郚分で蚘述された゚ビデンスに基づいお公匏化された

した。 ゚ビデンスず勧告は、米囜ゞョヌゞア州アトランタのの HICPAC によっお開発されたものから適

合されたシステムを䜿っお等玚づけられたした衚 II.1。

è¡š II.1 ガむドラむンの勧告の等玚付に䜿甚された順䜍付けシステム

カテゎリヌ 基準

IA 実行を匷く勧告し、うたく蚈画された実隓的、臚床的あるいは疫孊的研究によっお匷く支持

されおいる。

IB 実行を匷く勧告し、いく぀かの実隓的、臚床的あるいは疫孊的研究ず匷い理論的根拠によっ

お支持されおいる。

IC 連邊そしお/たたは州の芏則あるいは暙準によっお匷制的に実行するこずが求められおいる。

II 実行するこずが提案され、瀺唆に富む臚床的あるいは疫孊的研究あるいは理論的根拠あるい

は専門家集団の合意によっお支持されおいる。

1.

手指衛生の適応

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 目で芋お汚れおいるか血液あるいはその他の

䜓液で目に芋えお汚れおいる時(Ⅰ)、トむ

レを䜿甚した埌Ⅱは手を流氎ず石けんで

掗う。(130-140)

B. クロストリゞりム・デフィシルのアりトブレ

むクを含め、もし芜胞圢成病原䜓ぞの暎露が

匷く疑われるか蚌明されるならば、流氎ず石

けんによる手掗いがよりよい方法であるⅠ

。(141-144)

C. もし手が目で芋お汚れおいないなら、䞋蚘の

項目(a)(f)に蚘茉された党おのその他

の臚床状況では、日垞的な手指消毒ずしお擊

匏アルコヌル補剀の䜿甚が奜たしい方法であ

る。Ⅰ(75, 82, 94, 95, 145-149)もし

擊匏アルコヌル補剀が利甚できなければ、流

氎ず石けんで手を掗うⅠ(75, 150, 151)

D. 手指衛生の実行

(a) 患者に接觊する前埌Ⅰ(35, 47, 51,

53-55, 66, 152-154)

(b) 手袋をしおいる、いないに関わらず、患

者ケアで䟵襲的噚材を扱う前Ⅰ

(155)

(c) 䜓液あるいは浞出液、粘膜、正垞でない

皮膚あるいは創郚ドレッシングに觊れた

埌Ⅰ(54, 130, 153, 156)

(d) 同䞀の患者のケアの間に、もし汚染され

た身䜓の郚分からもう぀の郚分ぞ移動

するならⅠ(35, 53-55, 156)

(e) 患者に極めお近い医療蚭備を含めお

無生物衚面や察象物に觊れた埌Ⅰ

(48, 49, 51, 53-55, 156-158)

(f) 滅菌手袋Ⅱあるいは未滅菌手袋Ⅰ

を脱いだ埌(53, 159-162)

E. 薬剀あるいは食べ物の準備の前には、擊匏ア

ルコヌル補剀を䜿うか、たたは石けんあるい

は消毒スクラブ剀ず流氎で手を掗い手指衛生

を実斜するⅠ(133-136)

F. 石けんず擊匏アルコヌル補剀は䜵甚されるべ

きではないⅡ(163, 164)

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13

図 II.1 手指擊匏のやりかた

擊匏アルコヌル補剀での手指衛生の技術

党工皋時間20-30 秒

お怀圢にした手に補品を党おの衚面を芆いながら手のひら䞀杯にする。手のひらのどうし擊る

指を組み合わせお、 指を組み合わせお 䞡手の指を連結噚のように 右の手のひらを巊の手背䞊に、 手のひら同士に 連結し、指の背郚を そしお逆も同様に 反察の手のひらに向ける

右の手のひらで巊の芪指を 右手の固くした指で巊の 䞀旊、也かせば、その手は

握っお回転させお擊る、 手のひらの䞭で、前埌しながら 安党です。

そしお逆も同様に 回転させお擊る、

そしお逆も同様に

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14

図 II.2 手の掗い方

石けんず流氎での手指衛生の技術 党工皋時間40-60 秒

手を氎で濡らす 党おの手の衚面を芆うに 手のひら同士で手を擊る 十分な石けんを取る

指を組み合わせ、右の手のひらを 指を組み合わせお手のひらを 連結噚のように連結させた 巊の手背に圓おる、そしお 手のひらに 指で指の埌ろを反察の手のひら逆も同様に に圓おる

右手のひらで握った巊の芪指を 右手の固くした指で巊の手の 氎で手をすすぐ 回転させお擊る、 ひらの䞭で、前埌しながら回転 そしお逆も同様に させお擊る、そしお逆も同様に

単回䜿甚のタオルで手を 止氎栓を止めるためタオルを その手は安党です。 完党に也燥させる 䜿う

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15

2.

手指衛生の方法

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 手のひら䞀杯の擊匏アルコヌル補剀を取り、手党䜓に塗る。也燥するたで擊るⅠB(165,166)手指擊匏の方法は図 II.1で瀺されおいたす。

B. 石けんず流氎で手を掗う時は、氎で手をぬら

し、党おの衚面を芆うために必芁な石けんの量を甚いる。流氎ですすぎ、単回䜿甚のタオルで完党に也燥させる。可胜ならい぀でも。枅朔な氎道を䜿う。頻回に枩氎を䜿うず皮膚炎のリスクが増加するので、枩氎を䜿うこずは避ける。Ⅰ(167-169)止氎栓/コックを

閉めるためにタオルを䜿う。(Ⅰ(170-174)手を再汚染しない方法で手を完党に也燥させる。タオルが耇数回あるいは倚人数に䜿われないこずを保蚌するⅠ(175-178) 手掗い方法は図 II.2 に瀺されおいたす。

C. 石けんの圢態ずしお液䜓、固圢、薄玙あるい

は粉末が䜿甚できたす。固圢石けんを䜿うずき、石けんを也燥させるために、排氎できる石けん入れに入れた小型の固圢石けんを䜿う。(179-185)

3.

手術時手掗いのための勧告

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 手術時手掗いを始める前に、指茪、腕時蚈ず腕茪はずす。Ⅱ(186-190) 付け爪は犁止Ⅰ(191-195)

B. シンクは氎はねの危険を枛らすように蚭蚈さ

れるⅡ(196,197) C. もし手が目で芋お汚れおいれば、手術時手掗

いの前に普通の石けんで手を掗うⅡ 可胜なら流氎の䞋で、ネむル・クリヌナヌを䜿っお爪床䞋からクズを陀去するⅡ(198)

D. 手術時手掗いにブラシは勧められない。Ⅰ

(199-205) E. 滅菌手袋を着甚する前に、できるなら残留効

果のある適切な消毒スクラブ剀あるいは適切な擊匏アルコヌル補剀を䜿っお手術時手指消毒を行う。Ⅰ58,204,206-211)

F. もし手術宀の氎質が確認されおいなければ、

手術を行う時、滅菌ガりンを着甚する前に擊匏アルコヌル補剀を䜿った手術時手指消毒が勧められる。Ⅱ204,206,208)

G. 消毒スクラブ剀を䜿っお手術時手指消毒を行う時は、メヌカヌによっお勧告された長さ䞀般には分手ず前腕をスクラブする。長いスクラブ時間䟋えば 10 分は必芁ないⅠ(200,211,213-219)

H. 残留効果のある手術甚擊匏アルコヌル補剀を

䜿う時は、適応時間に぀いおはメヌカヌの指瀺に埓う。補品は也燥した手にだけに䜿甚するⅠ(220,221) 手術時手指スクラブ剀ず擊匏アルコヌル補剀による手術時手指擊匏を連続しお䞀緒に行わない。Ⅱ163

I. 擊匏アルコヌル補剀を䜿う時は、手術時手指

準備行為の党䜓に枡っお、手指擊匏剀を䜿っお手ず前腕が濡れたたたずなるように十分な量の補品を䜿う。Ⅰ222-224) 擊匏アルコヌル補剀を䜿っおの手術時手指準備の方法は、図 II.3 で瀺されたす。

J. 掚奚される擊匏アルコヌル補剀を䜿甚した埌、

滅菌手袋を着甚する前に手ず前腕を完党に也燥させる。Ⅰ(204,208)

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16

4.

手指衛生補品の遞択ず取り扱い

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 医療埓事者に手荒れを起こしにくい効果的な手指衛生補品を提䟛する。Ⅰ(146,171,225-231)

B. 医療埓事者に手指衛生補品の受け入れを 倧

ずするため、考慮される党おの補品の皮膚蚱容性、感觊や銙りに関しお圌らの感想を求める。Ⅰ(79,145,146,228,232-236) この過皋では、比范評䟡が非垞に有効であるかもしれたせん。(227,232,233,237)

C. 手指衛生補品を遞ぶ時

(a) 手をきれいにするために䜿甚された補品、スキンケア補品ず斜蚭で䜿甚された手袋の皮類ずの間の党おの分かっおいる盞互䜜甚を決定する。(238,239)

(b) 補品汚染のリスクに぀いおメヌカヌから情報を求める。(57,240,241)

(c) ケアの珟堎でディスペンサヌが利甚できるこずを確認するⅠ(95,242)

(d) ディスペンサヌが、補品の適切な量を適

切に信頌性を持っお䟛絊するこずを保蚌するⅡ(75,243)

(e) 擊匏アルコヌル補剀のディスペンサヌシステムが可燃性物質に認可されおいるこずを保蚌するⅠ

(f) ハンドロヌション、クリヌム、あるいは擊匏アルコヌル補剀が組織で䜿甚されおいる消毒スクラブ剀の効果におよがす党おの圱響に関しおメヌカヌから情報を求め評䟡する。Ⅰ(238, 244,245)

(g) 効果、皮膚蚱容性や職員の受け入れの条件を満たした補品に察しおのみ、䟡栌比范を行う。Ⅱ(236,246)

D. 䞀郚が空になった石けんディスペンサヌに石

けんⅠや擊匏アルコヌル補剀補品Ⅱを継ぎ足さない。

E. もし石けんディスペンサヌが再利甚されるならば、掗浄のための勧告手順に埓う。(247,248)

5.

スキンケア

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 医療埓事者のための教育プログラムに、刺激性接觊性皮膚炎ずその他の皮膚障害のリスクを枛らすよう䌁画されたハンドケア実斜に関する情報を入れる。(249,250)

B. 医療斜蚭で䜿甚されおいる暙準的な補品に察

しおアレルギヌあるいは副䜜甚がはっきりしおいる医療埓事者には、代りの手指衛生補品を提䟛する。Ⅱ

C. 手指消毒あるいは手掗いに関係しお刺激性接

觊性皮膚炎の発生を 小限ずするため、医療埓事者にハンドロヌションかクリヌムを提䟛する。Ⅰ(228,229,250-253)

D. 擊匏アルコヌル補剀が医療斜蚭での衛生孊的手指消毒に利甚可胜である時、消毒スクラブ剀の䜿甚は勧告されない。Ⅱ

E. 石けんず擊匏アルコヌル補剀は䜵甚しない。

Ⅱ(163)

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6.

手袋の䜿甚

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 手指衛生のために、手袋の䜿甚は、いかなる手指擊匏あるいは手掗いに取っお代わるものではないⅠ(53,159-161,254-256)

B. 血液あるいはその他の感染性のある物質、粘

膜あるいは正垞でない皮膚に觊れる理由のある可胜性がある時は、手袋を着甚する。Ⅰ(257-259)

C. 患者のケアの埌は手袋を脱ぐ。1人以䞊のケア

に同じ䞀双の手袋を着けない。Ⅰ(51,53,159-161,260,261)

D. 手袋を着けおいる時、同じ患者あるいは環境の䞭で、汚染した身䜓の郚䜍から他のもう 1぀の郚䜍正垞でない皮膚、粘膜あるいは医療噚具を含むに移動するなら、患者ケア䞭に手袋を亀換するか脱ぐ。Ⅱ(52,159,160)

E. 手袋の再利甚は勧められないⅠ262)

手袋を再利甚する堎合、 も安党な再凊理方法を実斜する。Ⅱ(263)

未滅菌ず滅菌手袋の着脱技術は図 II.4 及び II.5に瀺しおありたす。

7.

手指衛生のその他の局面

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 患者に盎接接觊する時は人工爪぀たり゚クステンダヌは着けない。Ⅰ(56,191,195,264-266)

B. 自然爪は短くする先から 0.5より短く、぀たりおおよそ 1/4 むンチ。Ⅱ(264)

8.

医療埓事者のための教育ずモチベヌション・プログラム

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A. 医療埓事者向けの手指衛生掚進プログラムでは、行動に重芁な圱響を䞎えるこずが珟圚分かっおいる芁因に特に焊点を圓おたすが、手指衛生の補品のタむプにのみに泚目するこずはしない。戊略は、倚面的で、倚様的で、実行に察する教育ず䞊玚管理者のサポヌトを含めたす。Ⅰ(64,75,89,100,111,113,119,166,267-277)

B. 医療埓事者に、手指汚染をもたらす患者ケア

掻動のタむプに぀いおず、手をきれいにするために䜿甚される様々な方法の利点ず欠点に

぀いお教育する。Ⅱ(75,81,83,85,111,125,126,166,276-278)

C. 掚奚された手指衛生実斜ぞの医療埓事者の順

守を監芖し、圌らにパフォヌマンス・フィヌドバックを提䟛する。Ⅰ(62,75,79,81,83,85,89,99,100,111,125,276)

D. 医療斜蚭内で、手指衛生を掚進するために患

者、家族ず医療埓事者間の協力を奚励する。Ⅱ(279-281)

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9.

政府ず斜蚭の責任

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

9.1 医療斜蚭管理者のために A. 管理者が、倚面的倚様的な手指衛生戊略の掚

進に぀ながる状況ず、以䞋のポむントⅠの実行による患者安党文化を掚進するアプロヌチを保蚌するこずが肝芁です。

B. 医療埓事者に、手掗いを実行するために、党

おの蛇口に安党で持続的な氎の䟛絊ず、必芁な蚭備の利甚を提䟛する。Ⅰ(276,282,283)

C. 医療埓事者に患者ケアの堎所で擊匏アルコヌ

ル補剀が盎ちに利甚できるようにする。Ⅰ(75,82,94,95,284-288)

D. 改善された手指衛生順守コンプラむアンス

を斜蚭の 優先事項ずし、適切なリヌダヌシップ、管理者サポヌト、経枈的資源ず手指衛生、感染予防ず掻動の管理に察するサポヌトを提䟛する。Ⅰ(75,111,113,119,289)

E. 医療埓事者が、手指衛生のセッションを含む

感染管理トレヌニングのための専甚の時間を持぀こずを保蚌する。Ⅱ(270,290)

F. 掚奚された手指衛生実斜ぞの医療埓事者の順

守を改善するよう䌁画された孊際的で倚面的で倚様なプログラムを実行する。Ⅰ(75,119,129)

G. 手指衛生に関しお、䞊氎道が物理的に医療斜

蚭内で排氎ず䞋氎道から分離しおいるこずを確認し、日垞的なシステム監芖ず管理を行う。Ⅰ(291)

H. 手指衛生ずその他の感染予防ず管理掻動に察

しお匷いリヌダヌシップず支揎を提䟛する。Ⅱ(119)

I. 擊匏アルコヌル補剀の生産ず保管は、囜の安

党ガむドラむンず地方の法的芁求事項に埓う。Ⅱ

9.2 政府のために A. 手指衛生順守を囜家の 優先事項ずし、監芖

ず長期の継続可胜性を確実にしながら、資金䟛絊され、よく協調された実行プログラムの提䟛を考慮する。Ⅱ(292-295)

B. 医療斜蚭内の感染管理胜力の匷化を揎助する。

Ⅱ(290,296,297) C. 地域レベルで、自己防埡ず他人の防埡の䞡方

を匷化するために手指衛生を掚進する。Ⅱ(71,138-140,298-300)

D. 医療斜蚭が、医療の質むンゞケヌタヌずしお

手指衛生を利甚するよう奚励するオヌストラリア、ベルギヌ、フランス、スコットランド、米囜。Ⅱ(278,301)

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図 II.3 擊匏アルコヌル補剀補品による手術時手掗い

手術時手掗いのための手指擊匏は、完党にきれいで也燥した手で行われなければなりたせん。 手術棟に到着し、手術棟衣(瞁なし垜子キャップ/瞁あり垜子/婊人甚垜子ずマスク)を着た埌、石けんず流氎で手を掗う。手術埌手袋を脱ぐずき、もしタルクの残りやあらゆる生物孊的液䜓䟋えば、手袋が穿孔しおいるがあるなら、手を擊匏アルコヌル補剀で手を擊匏するか、石けんず流氎で掗う。 もし手術時手掗いのために手指擊匏技法が次のように行なわれればの画像、手を掗う必芁なく手術は次々に遂行できる。

右腕の肘でディスペンサヌを操䜜し、 爪䞋を浄化するために手指 画像 3-7手指擊匏剀を右前腕に おおよそL回分の 擊匏剀に右手の指先を浞す 肘たで塗り぀ける。手指擊匏剀が 擊匏アルコヌル補剀を 秒間。 完党に蒞発するたで10-15 秒、 巊の手のひらに取る。 前腕の呚りを回転の動きで党おの 皮膚が芆われるこずを確認する。

画像の説明を参照 画像の説明を参照 画像の説明を参照

画像の説明を参照 巊腕の肘でディスペンサヌを 爪䞋を浄化するために

操䜜しお、おおよそL 擊匏アルコヌル補剀に 回分の擊匏アルコヌル補剀 巊手の指先を浞す秒間 を右の手のひらに取る。

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20

図 II.3 擊匏アルコヌル補剀補品による手術時手指準備続き

手指擊匏剀を巊前腕に肘たで 右腕の肘でディスペンサヌを操䜜しお、 塗り぀ける。手指擊匏剀が おおよそL回分の擊匏アル 完党に蒞発するたで10-15 秒、 コヌル補剀を巊の手のひらに取る。 前腕の呚りを回転の動きで 手銖たで同時に䞡手を擊り、画像 12-17 党おの皮膚が芆われるこずを で瀺される党おのステップが続いお 確認する。 行われるこずを確認する20-30 秒。

擊匏アルコヌル補剀で 右手のひらを前埌に動かしお 指を組み合わせお、手の 回転の動きで手のひら同士を 手銖を含めお巊手背を擊る。 ひら同士を合わせお 擊るこずで、手銖たでの手指 そしお逆も同様に。 前埌に擊る。 の党衚面を芆う。

暪向きの前埌運動で、他の 右手のひらでぐっず巊手の芪指を 手が也燥したら、滅菌手術手のひらの䞭に指を保持しお 握っお回転させお擊る。 ガりンず手袋を着甚する。 指の埌ろを擊る。 逆も同様に。

メヌカヌによっお掚奚された総時間に䞀臎した時間、擊匏アルコヌル補剀で手術時手指準備のため䞊蚘に図瀺された順番を繰り返す平均時間は 60 秒

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21

図Ⅱ.4 未滅菌手袋の着脱法

Ⅰ手袋の着甚法

1.手袋を元の箱から取り出す。 2.手銖にあたる手袋の 3. 初の手袋を着ける。

限定した衚面だけに觊 れる袖口の端先

4.玠手で 2 番目の手袋を取り、 5.手袋をはめた手で前腕の皮膚を 6.いったん手袋を着ければ、 手銖に圓たる手袋の限定した 觊れるこずを避けるため、 手袋䜿甚のための適応や状況で 衚面だけを觊る。 手袋を着けた手の曲げた指で ない党おの他に觊れおはなり 着甚した手袋の倖の衚面を たせん。 ひっくり返す、このように 2 番目の手に手袋も着ける。 Ⅱ手袋の脱ぎ方

1. 前腕の皮膚に觊れないで、脱ぐ 2.手袋をした手で脱いだ手袋を 3.脱いだ手袋を捚おる。 ために手銖のずころで぀の手袋を 保持し、手袋をしおいない手の 摘み、裏返しになるよう手袋を 指を手袋ず手銖の間の䞭偎に 手から剥がしたす。 滑り蟌たせる。番目の手袋を 手からたき䞋ろしお脱ぎ、

初の手袋を畳み蟌む。

手袋着甚が必芁な接觊の前の手指衛生の実斜時、擊匏アルコヌル補剀あるいは石けんず流氎で手指衛生を行う。

4.そこで、擊匏アルコヌル補剀あるいは石けんず流氎で手指衛生を行う。

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図 II.5 滅菌枈み手袋の着脱法 この技術の目的は、患者のために 倧の無菌状態を保蚌し、患者の䜓液耇数から医療埓事者を守るこずです。この目的を達成するため、医療埓事者の皮膚は、手袋の内偎ずのみ接觊を保ち、倖偎ずは接觊したせん。この技術の遂行のどんな間違いも、手袋の亀換を必芁ずする無菌状態の砎たんずなりたす。 Ⅰ滅菌枈み手袋の着甚法

1. 「無菌操䜜」の前に擊匏アルコヌル補剀あるいは手掗いで、手指衛生を行う。 2. 砎損がないか包装を調べる。䞋の重になっおいる滅菌包装に觊れないようにしお、それを出す

ために 初の未滅菌の包装のヒヌトシヌルを完党に剥がし包装を開ける。 3. 2 重の滅菌包装に觊れないで、きれいな也燥した衚面の䞊に眮く。包装を開け、玙の折り畳みを開

けお、開いたたたにするため、䞋の方に折る。 4. 片手の芪指ず人差し指を䜿っお、手袋の袖の端を慎重に぀かむ。 5. 1 回の動きで手銖のレベルに折り畳たれた袖を持っおくるように手袋の䞭に片手を滑り蟌たせる。6-7.手袋をした手の指を手袋の袖の䞋に滑り蟌たせるこずで、2 番目の手袋を取り䞊げる。 8-10.1 回の動きで、着甚した手袋以倖の衚面に手袋をした手を觊れたり/䌑たせたりしないで、2 番目

の手袋に手袋をしおいない手を入れる觊れたり/䌑たせたりは、無菌状態の砎たんずなり、手袋亀換が必芁ずなる。

11.必芁なら、䞡方の手袋をした埌、手袋が完党にフィットするたで、指ず指の間を調節する。 12-13.手袋の倖偎以倖の衚面に觊れないようにしお、 初の手袋をした手の袖を、もう片方の指をやさしく折り目の䞭に入れお返しを開く。 14.手袋を着けた手は、滅菌噚具あるいはあらかじめ消毒された患者の身䜓にのみ觊れたす。

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図 II.5 滅菌枈み手袋の着脱法続き Ⅱ滅菌枈み手袋の脱ぎ方

15-17. 反察の手の指で 初の手袋を剥ぐように脱ぐ。2 番目の指の関節たで裏返しお手袋を脱ぐ完党に脱いでしたわない。

18. 郚分的に脱いだ手の指の倖瞁にもう䞀方の手袋を向けおその手袋を脱ぐ。 19. 医療埓事者の皮膚がい぀も手袋の内偎だけに觊れおいるこずを確認しお、手袋を完党に裏

返しにしお脱ぐ。 20. 手袋を捚おる。 21. 掚奚された適応に埓っお、手袋を脱いだ埌手指衛生を実斜する。 泚意手術時の手術甚滅菌枈み手袋の着甚は、以䞋を陀き同じ順番で行われたす

 手術時手指準備が先行されたす  手袋着甚は手術甚滅菌ガりンを着た埌に行いたす  初の包装未滅菌の開封は助手が行いたす  2 番目の包装滅菌は手術に䜿われた以倖の滅菌状態の衚面の䞊に眮かれたす  手袋は滅菌ガりンの手銖たで芆いたす。

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第Ⅲ郚

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガむドラむンの実斜

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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1.

実斜戊略ずツヌル

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

WHO 倚様性手指衛生掚進戊略ず広い範囲のツヌルが、勧告をベッドサむドでの実行に萜ずし蟌むために、ガむドラむンず䞊行しお開発されたしたガむドラむン第 I.21.1 郚を参照。 実斜戊略は、実斜科孊、行動倉移、拡匵方法論、

技術革新ず圱響評䟡の普及に぀いおの文献によっお知らされたした。 ガむドラむンず共に、戊略ずツヌルは぀のWHO 地域内の぀のパむロット斜蚭ずその他の䞖界䞭の斜蚭でテストされたしたガむドラむン第 I.21.5 郚参照。 倚様性戊略は、䞊行しお実斜される぀の構成芁玠からなりたす 実斜戊略自䜓は、厳守を危険にさらすこずなく適応できるよう蚭蚈され、手指衛生実行が着手されなければならない斜蚭だけでなく、手指衛生が実行されおいる斜蚭の内郚においおも同様に䜿甚されるこずを意図しおいたす。 ぀の必須芁玠は、(実斜ガむドの第二郚参照 (http://www.who.int/gpsc/5may/Guide_to_Implementation.pdf) 1. 組織倉革必芁なむンフラストラクチャヌが

医療埓事者が手指衛生を実行するために蚭眮されおいるこずを保蚌する。これは 2 ぀の必須芁玠を含んでいたす 石けんずタオルず同じように、安党で持続

的な䞊氎道の利甚 ケアの堎所で、盎ちに利甚できる擊匏アル

コヌル補剀 2. トレヌニング/教育「私の手指衛生の぀の

瞬間」アプロヌチず党おの医療埓事者に察する正しい手指擊匏ず手掗いに基づいた手指衛生の定期的な実斜蚓緎の提䟛。

3. 評䟡ずフィヌドバックパフォヌマンスず結

果フィヌドバックをスタッフに提䟛しながら、医療埓事者間の関係する認識ず知識ず共に、手指衛生実斜ずむンフラストラクチャヌの監芖。

4. 䜜業堎でのリマむンダヌ医療埓事者に手指

衛生の重芁性ず、それを行うための適切な適応ず手順に぀いお刺激し思い出させる。

5. 組織的な安党颚土以䞋を含めお、党おのレ

ベルで手指衛生実斜の考えが高床優先であるこずを保蚌しながら、患者安党の問題に぀いお認識を高めるこずを容易にする環境ず芋識を䜜るこず 斜蚭ず個人の䞡方のレベルで積極的に参

加 倉革し改善するずいう自己効力感個人

ず斜蚭の胜力の認識そしお 患者および患者組織ずの協調文化的問題

および利甚できる資源に䟝存ガむドラむンの第⅀郚を参照。

「私の手指衛生の぀の瞬間」の革新的アプロヌチが、ケアの珟堎での勧告の実斜の䞭栞をなしたす。(ガむドラむンの第 21.4 郚ず手指衛生テクニカル・リファレンス・マニュアルの第 II.1 郚を参照http://www.who.int/gpsc/5may/tools/training_education/en/index.html) (302)(図 III.1)。 科孊的゚ビデンスを考慮しお、この抂念は医療における手指衛生の WHO ガむドラむンガむドラむンの第Ⅱ郚参照により勧告された手指衛生の適応を、手指衛生が必芁ずされる぀の瞬間に融合させたす。このアプロヌチは、統合した考え方を医療埓事者、トレヌナヌや芳察者に提案し、個人間差異を 小限にし、効果的な手指衛生実斜ぞの順守の䞖界的増加を可胜ずしたす。

この抂念によるず、医療埓事者は、(1)患者の觊れる前、(2)枅朔/無菌操䜜前、(3)䜓液に觊れた/可胜性の埌、(4)患者に觊れた埌、(5)患者の呚りを觊れた埌、手を枅朔にするこずを求められたす。

この抂念が、医療斜蚭においお手指衛生を教育、監芖、たずめ、フィヌドバックず促進を行うための様々な WHO のツヌルに統合されおきたした。

テストから孊ばれたデヌタず教蚓が、先進的なガむドラむン草皿の内容をレビュヌするために決定的に重芁でした。手指衛生順守の重芁な増加が党おのパむロットサむトで芳察されたした。

さらに、医療埓事者の医療関連感染の重芁性ず

その予防に぀いおの認識が、手の䌝播ず手指衛生実斜に぀いおの知識ず同様に芳察されたした。 さらに、WHO が掚奚する擊匏アルコヌル補剀が商業的に利甚できない斜蚭においお、これらの補剀がその堎所で生産されるこずを含めお、手指衛生のための斜蚭ず蚭備の改善を䌎う盞圓の組織倉革が成し遂げられたしたガむドラむンの第I.12.5 ず I.21.5 郚を参照。 テストの䞻な結果によるず、戊略ずその栞ずなる構成芁玠は、非垞に成功したモデル、異なる状況での手指衛生の改善のキヌ、およびその他の感染管理介入のために䜿甚されるためにも適切であるず確認されたした。 ガむドラむン勧告の劥圓性も同様に十分確認されたした。 さらに、しかるべき時には、ナヌザヌず孊ばれた教蚓からのコメントが、䞀連の実斜ツヌルの修正ず改善を可胜ずしたした。

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WHO 倚様性手指衛生改善戊略ず実斜ツヌルキットの日本語 終バヌゞョンが、 http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/WHO_CCiSC_chart.html

で入手可胜です。

その実際的な実斜を容易にするため、ツヌルキットは各々の戊略構成芁玠ず䞀臎しおいる様々な範囲のツヌルを含んでいたす付録を参照。 実斜案内日本語蚳 (http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/GuidetoImplementationJP.pdf) は、WHO 医療斜蚭における手指衛生ガむドラむンに埓っお、手指衛生の改善の実行を医療斜蚭が行うこずを助けるために開発されたした。 第Ⅱ郚で、ガむドは詳现に枡っお戊略構成芁玠を説明し、それぞれのツヌルの目的ず有甚性を述べおいたす第Ⅲ郚で、それは実行に必芁な資源を瀺し、ひな圢の行動蚈画を提䟛し、医療斜蚭レベルでの実際的な実斜のための段階的なアプロヌチを提案しおいたす。

特に手衛生改善プログラムがれロから着手され

なければならない斜蚭では、以䞋が必芁䞍可欠なステップです実行ガむドの第Ⅲ郚参照。 ステップ斜蚭準備  行動の準備 ステップベヌスラむン評䟡  珟圚の状況

の確蚌 ステップ実斜  実斜掻動の導入 ステップ远跡的評䟡  実斜圱響の評䟡 ステップ行動蚈画ずレビュヌサむクル 

次の幎( 小限)の蚈画を開発

WHO 倚様性手指衛生改善戊略、「私の手指衛生の぀の瞬間」ず段階アプロヌチは図 III.1 に瀺されおいたす。

これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 I.21 郚でより広範に論議されおいたす。

図 III.1

WHO 倚様性手指衛生改善戊略の぀の構成芁玠 医療における手指衛生の぀の瞬間

段階的アプロヌチ

1a. 組織倉革 

ケアの珟堎での擊匏アルコヌル補剀



1b. 組織倉革  安党な継続的な䞊氎道、

石けんずタオルの利䟿



2. トレヌニングず教育



3. 評䟡ずフィヌドバック



4. 珟堎でのリマむンダヌ



5. 組織安党颚土

斜蚭の備え 芚悟

ベヌスラむンの評䟡 実斜 远跡的評䟡 レビュヌず䌁画

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2.

適切な手指衛生に必芁ずされるむンフラストラクチャヌ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 順守がなされおいない重芁な原因ずしお、消耗

品の䞍十分な調達ず補充に繋がる劣悪な物流システムず同様に、ナヌザヌフレンドリヌな手指衛生蚭備の欠劂も挙げられるかもしれたせん。

党おの斜蚭で垞時機胜する䞊氎道がないかもし

れたせんが、氎道理想的は飲甚可胜が手掗いに適しおいたすガむドラむンの第 I.11.1 郚参照。これが利甚できない斜蚭では、蛇口の付いた容噚からの「流れおいる」氎の方が、掗面噚に入った「たたり」氎よりは奜たしいのです。氎道が利甚可胜なら、汚い手で蛇口を觊れるこずなく利甚できる方が良いです。医療斜蚭では手感知センサヌ、あるいは肘か足螏み匏駆動蛇口が、適切な基準ず考えられたす。 しかしこれらの利甚可胜性は、特に資源に限りのある斜蚭では、高床優先ずしおは考えられおおりたせん。これらの䜿甚のための掚奚ぱビデンスに基づいおいないこずに泚意すべきです。

手掗いシンクは、ケアの珟堎に可胜な限り近くにあるべきであり、WHO の 小芁求に基づいお、盞察的な手掗いシンク察病床数は 110 であるべきです。(303)

手指衛生補品石けんず手指擊匏剀の配眮は、

「私の手指衛生の぀の瞬間」の抂念に基づき、手指衛生を掚進するために調敎されるべきです。

倚くの斜蚭で、壁取り付けやケアの珟堎での䜿

甚のためのように、様々なディスペンサヌの圢匏が、 倧の順守を達成するために組み合わされるべきです。壁取り付け石けんディスペンサヌは、手頃なら、患者あるいは怜査宀の党おの手掗いシ

ンクに蚭眮されるこずが勧められたす。壁取り付け手指擊匏剀ディスペンサヌは、ケアの珟堎の手指衛生を促進する堎所に蚭眮したす。手指擊匏剀の噎出は、党おの汚れた手でのディスペンサヌ接觊を避けるために「ノンタッチ」方匏でできるようにしたす䟋えば、「肘ディスペンサヌ」぀たり手銖で䜿甚できるポンプ。(304) 抂しお、いく぀かのシステムは問題を改良する努力にもかかわらず、い぀も機胜䞍党の状態であるため、 終的に医療斜蚭に導入されるディスペンサヌのデザむンず機胜は、事前に十分に評䟡されるべきです。(243) 壁取り付けディスペンサヌの差違は、ポンプを備える容噚の配眮を決めるホルダヌずフレヌムです。ポンプはふたの代わりに容噚の䞊ぞねじ入れられたす。このディスペンサヌシステムがも䜎コストずなりえたす。 ポンプの぀いた容噚は、たたどんな氎平面䟋えば、カヌト/台車あるいは消灯台/ベッドサむド・テヌブルにも簡単に眮けられたす。

個人甚の携垯ディスペンサヌ䟋えば、ポケット瓶は、もし壁取り付けディスペンサヌを避けたい、あるいは導入できないナニットで「ケアの珟堎」での利甚ず䜿甚しやすさを増やすために、壁取り付けディスペンサヌず䞀緒に䜿甚できれば、理想的です。

これらのシステムの倚くは䜿い捚おずしお䜿甚されるので、環境ぞの配慮もたた考慮されるべきです。 これらの抂念は、「WHO 医療における手指衛生ガむドラむン 2009」の第 I.23.5 郚でより広範に論議されおいたす。

3.

手指衛生、特に擊匏アルコヌル補剀䜿甚に関するその他の問題

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3.1 手指衛生実斜のための方法ず補品遞択

Ⅰ勧告に埓っお、擊匏アルコヌル補剀が利甚できるずきには、医療においお日垞的手指衛生のために奜たしい手段ずしお䜿甚される。 擊匏アルコヌル補剀は以䞋に瀺される盎接的な利点がありたすガむドラむン第 I.11.3 郚参照 * (りむルスを含む)ほずんどの病原䜓を陀去 * 䜜甚に短時間しか必芁ずしない2030 秒) * 「ケアの珟堎」で補品を利甚できる * 皮膚によく耐えられるガむドラむン第 I.14 郚

参照

* 党く特別なむンフラストラクチャヌを必芁ずしないきれいな䞊氎道ネットワヌク、掗面噚、石けん、タオル)。 手が目で芋お汚れおいるあるいは、血液やその他の䜓液が付いおいる時、芜胞圢成有機䜓に曝露した可胜性が著しく高い時、あるいはトむレを䜿甚した埌は、石けんず流氎で手を掗う必芁がある。勧告 ⅠずⅠ 日垞的手指衛生勧告を遂行するために、医療埓事者はケアが提䟛される時ず堎所で理想的に手指衛生を実斜すべきで、このこずはケアの珟堎で適切な瞬間に、勧告された技術ず時間に埓うこずを意味したすこの芁玄の第 III.1郚ず図 III.1を参照。

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è¡š III.1 手指衛生に䜿甚される生䜓消毒剀の抗埮生物掻性ず特性の芁玄

生䜓消毒剀 グラム陜性菌

グラム陰性菌

゚ンベロヌプのあるりむルス

゚ンベロヌプのないりむルス

抗酞菌 真菌 芜胞

アルコヌル類 +++ +++ +++ ++ +++ +++ -クロロキシレノヌル +++ + + ± + + -クロルヘキシゞン +++ ++ ++ + + + -ヘキサクロロフェン a +++ + ? ? + + -ペヌドフォア +++ +++ ++ ++ ++ ++ ±b

トロリクロサン d +++ ++ ? ? ± ±e -4 玚アンモニりム化合物 c

++ + + ? ± ± -

生䜓消毒剀 兞型的な濃床 % 䜜甚速床 残留効果 䜿甚

アルコヌル類 60-80 % Fast No HR クロロキシレノヌル 0.5-4 % Slow 盞反する HW クロルヘキシゞン 0.5-4% Intermediate Yes HR,HW ヘキサクロロフェン a 3% Slow Yes HW,しかし掚奚されないペヌドフォア 0.5-10 %) Intermediate 盞反する HW トリクロサン d (0.1-2%) Intermediate Yes HW; seldom 4 玚アンモニりム化合物 c

Slow No HR,HW; Seldom; +alcohols

Good = +++, moderate = ++, poor = +, variable = ±, none = - HR: 手指擊匏(handrubbing); HW: 手掗い(handwashing) *掻性は濃床で倉わる。 a 静菌性 b 生䜓消毒ずしお䜿甚される濃床ではペヌドフォアは殺芜胞性ではない。 c 静菌性、静真菌性、高濃床で殺菌性 d ほずんど静菌性 e カンゞダ属に掻性があるが、糞状真菌に察しおは掻性がない。蚳者泚filementous は filamentous の誀りず思われる 出兞: 2007 幎 Pittet, Allegranzi ず Sax からの蚱可を埗お(362)

これはしばしばアルコヌル補剀を䜿甚するよう芁求したす。

手指衛生は、普通石けんあるいは消毒剀を含ん

だ補品を䜿うこずで実行できたす。 埌者は、埮生物を䞍掻化あるいは様々な掻性スペクトルで埮生物の成長を抑制する特性を持っおいたす䟋ずしお、アルコヌル類、クロルヘキシゞン・グルコン酞塩、塩玠化合物、ペり玠、クロロキシレノヌル、4 玚アンモニりム化合物ずトリクロサン衚 III.1。 普通石けん、消毒スクラブ剀ず擊匏アルコヌル

補剀の生䜓での効果を扱った怜査宀研究の結果を比范するこずは、様々な理由で問題かもしれたせんが、擊匏アルコヌル補剀が消毒スクラブ剀より効果的であり、消毒スクラブ剀は通垞、普通石けんより効果があるこずが瀺されおきたした。しかし、瀟䌚環境で行われた様々な研究で、薬の入った石けんず普通石けんは、埮生物の広がりを防ぐこずず、子どもの消化管ず䞊気道感染あるいは「ずびひ」の枛少においお、倧䜓同等であるこずが瀺されたした。(72,139,305) 擊匏アルコヌル補剀が利甚できる医療斜蚭では、普通石けんは適切な時に手掗いを実行するために提䟛されるべきです。

6080アルコヌルを含んでいるアルコヌル

溶液は、90以䞊の濃床では効き目が劣るのに察

し、効果的な殺埮生物掻性を持っおいるず通垞考えられおいたす。(305,306)

善の抗埮生物効果のある擊匏アルコヌル補剀

は通垞、7585の゚タノヌル、む゜プロパノヌルあるいは n-プロパノヌル、たたはこれらの補剀の混合を含んでいたす。蚳者泚む゜プロパノヌル (isopropanol,2-propanol) も n-propanolノルマルプロピルアルコヌル,1-propanolも分子匏はC3H8O であるが、瀺性匏では isopropanol はCH3CH(OH)CH3、n-propanol はCH3CH3CH(OH)で衚される。ずもに第 2 玚アルコヌルの 1 皮。プロパノヌルはこの皮類の構造異性䜓がある。

WHO 掚奚補剀は、75% v/v む゜プロパノヌル

か 80% v/v ゚タノヌルを含んでいたす。 これらは斜蚭レベルで、珟堎調剀のために確認され、怜査され、保蚌されたす。 利甚可胜なデヌタによるず、珟地生産が珟実的であり、補品は手指消毒に有効で、医療埓事者の受容性ずずもに良奜な皮膚蚱容性があり、䜎䟡栌です(ガむドラむンの第 I.12 郚ず珟堎調剀ガむドを参照掚奚手指擊匏補剀 http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/GuidetoLocalProduction_JP.pdf)。

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垂堎から入手可胜な手指衛生補品の遞定は以䞋の基準に基づくべきです(ガむドラむンの第 I.15.2郚ず擊匏アルコヌル補剀参照:蚈画ず原䟡蚈算ツヌル http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/Alcohol_based_Planning_and_Costing_Tool_JP.pdf): ASTM ず EN 基準による消毒剀の盞察的効果

ガむドラむンの第 I.10 郚参照ず手指消毒ず手術時手掗いのための補品の遞択のための配慮蚳者泚ASTM米囜材料詊隓協䌚(American Society for Testing and Materials)、ENペヌロッパ芏栌(European Norm)

皮膚蚱容性ず皮膚反応 也燥に芁する時間補品が違えば也燥時間も

違うず考えるより長い也燥時間を芁する補品は手指衛生のベストプラクティスに圱響するかもしれない

コスト問題 銙り、色、手觊り、「べた぀き」ず䜿いやすさ

のような、医療埓事者ず患者の矎的な奜み ディスペンサヌの可甚性、利䟿性ず機胜、お

よび汚染防止機胜 䞊蚘芁因を配慮した埌、斜蚭レベルで医療埓

事者による遞択の自由。 手指衛生行動は、手の皮膚に切創がなく、自然

の爪で短く、マニキュアを塗っおおらず、そしお手ず前腕に宝石類が぀いおなく玠手のたたの状態の時により効果的です (ガむドラむン第 I.23.3-4郚ず手指衛生テクニカル・リファレンス・マニュアル第Ⅳ郚 http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/TechnicalmanyualJP.pdf を参照)。 3.2 手指衛生ず関係する皮膚反応 患者ケア䞭に頻回の手指衛生が必芁なため、医

療埓事者の手に皮膚反応が珟れるかもしれたせんガむドラむンの第 I.14 郚参照。手指衛生に関連しおいる皮膚反応には倧きく 2 ぀のタむプがありたす。 初の も頻回に芋られるタむプは、刺激性接觊皮膚炎で、也燥しお刺激性で、かゆく、いくらかの症䟋では、ひび割れお出血すらしたす。番目のタむプの皮膚反応は、アレルギヌ性接觊性皮膚炎で、皀に手指衛生補品の䞭の䜕らかの成分にアレルギヌ瀺したす。アレルギヌ性接觊性皮膚炎の城候もたた、穏やかで局所限定から重床で党身的なものたで区分できたす。 も深刻な状態では、アレルギヌ性接觊性皮膚炎は呌吞窮迫やその他のアナフィラキシヌの兆候を䌎うかもしれたせん。手指衛生に関連した皮膚反応や蚎えをも぀医療埓事者は、適切な察応サヌビスに盞談できるシステムが必芁です。

抂しお、刺激性接觊性皮膚炎はより䞀般的にペ

ヌドフォアで報告されおいたす。(171) 刺激性接觊皮膚炎を起こすその他の消毒剀ずしお、頻床の倚い順で、クロルヘキシゞン、クロロキシレノヌル、トリクロサンずアルコヌル補剀がありたすガむドラむンの第 I.11 郚参照。

蚳者泚む゜ゞン、ヒビテン、クロロキシレノヌル別

名パラクロロメタキシレノヌルPCMXで日本では䞻成分ずする消毒剀はない、トリクロサン日本では保存剀ずしおしか䜿甚されない、アルコヌル成分のみの補品の順に手荒れが少ないずしおいる。しかし も倚く䜿われおいる玚アンモニりム化合物のベンザルコニりム塩化物に぀いおの評䟡がないのはどういうわけだろうかあず、日本で興味を持たれおいる問題はアルコヌル補剀の倚くの擊匏アルコヌル補剀での比范であるはずだが、それの解決にはならないなぁ しかし、アルコヌル補剀品が他の手指衛生補品

よりよく蚱容され、受け入れず蚱容に関係しおいるこずを瀺す非垞に倚くの報告がありたす。(149,230,237,308-313)

玚アンモニりム化合物、ペり玠぀たりペヌド

フォア、クロルヘキシゞン、トリクロサン、クロロキシレノヌルずアルコヌル類を含む消毒剀に察するアレルギヌ反応132,314-323)は、補品の皮膚吞収に関する毒性の可胜性(233,324)ず同じように報告されおいたす。擊匏アルコヌル補剀に起因するアレルギヌ性接觊性皮膚炎は極めお皀です。

傷぀いた炎症を起こした皮膚は、䞍快の原因ず

さらに専門家ずしおの䜜業ができないのみならず、傷぀いた皮膚の手は患者ぞ感染を䌝播させるリスクを増加させるずいう事実のため、奜たしくありたせん。

効果的でか぀皮膚にできるだけやさしい補品を

遞択するこずが非垞に重芁です。 䟋えば、アルコヌルの也燥効果に぀いおの懞念

が、病院で擊匏アルコヌル補剀の受け入れが悪い䞻な原因でした。(325,326) 倚くの病院が医療埓事者に皮膚炎発生を 少ずする垌望を持っお普通石けんを提䟛しおいたしたが、このような補品の頻回䜿甚も、いく぀かの消毒剀調合液より、さらに倧きな皮膚損傷、也燥ず刺激に関係しおいたした。(171,226,231) 刺激性の石けんや掗浄剀ぞの医療埓事者の被曝を枛らす 1 ぀の戊略が、湿最剀を含む擊匏アルコヌル補剀の䜿甚を掚進するこずです。このような補品が医療埓事者によりよく蚱容され、普通石けんや消毒スクラブ剀ず比范した時によりよい皮膚の状態ず関係しおいるこずをいく぀かの研究が瀺しおいたす。(75,95,97,146,226,231,327-329) 擊るこずで、手指消毒に必芁な時間がより短くなり、蚱容性ず順守率が増加するかもしれたせん。(285)

手指衛生における副䜜甚の可胜性を 小にする方法には、刺激性の少ない補品の遞択、皮膚保湿剀の䜿甚や䞍必芁な手掗いのようなある皮の手指衛生行為を修正するこずが含たれたす勧告 5A-Eず手指衛生テクニカル・リファレンス・マニュアルの第⅀郚 http://www.muikamachi-hp.muika.niigata.jp/academic/TechnicalmanyualJP.pdf を参照)。

ある行為が皮膚炎のリスクを増やしたら、その行為を避けるべきです。䟋えば、アルコヌル補剀を䜿った前埌に盎ちに石けんず流氎の手掗いを行うこずは、䞍必芁なだけでなく皮膚炎を匕き起こしたす。(163) 手掗いに熱いお湯を䜿うこずは、皮膚損傷の可胜性を増すため避けるべきです。きれいな䜿い捚おタオルを䜿甚する時は、ひび割れを避けるため、擊るよりも皮膚を軜く叩くように

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するこずが重芁です。さらに流氎ず石けんでの手掗いの埌でも、アルコヌル補剀を䜿っおも、濡れおいる手の状態で手袋を぀けるこずは、皮膚炎のリスクを増やしたす。

3.3 擊匏アルコヌル補剀䜿甚に関係する安党性の問題 アルコヌルは可燃性です埓っお、擊匏アルコ

ヌル補剀は囜家ず地方の芏則に埓っお高枩あるいは炎から離しお貯蔵したす地方の補造ガむドの第郚WHO 掚奚手指擊匏剀補品 http://www.who.int/gpsc/5may/tools/system_change/en/index.html を参照。

擊匏アルコヌル補剀は可燃性ですが、このよう

な補品に関係しおいる火灜のリスクは極めお䜎いのです。

䟋えば、米囜で調査された 798 の医療斜蚭のど

こからも、擊匏アルコヌル補剀ディスペンサヌに関係した火灜の報告はありたせん。766 の党おの斜蚭で、手指擊匏剀ディスペンサヌに起因する火灜を起こすこずなく、擊匏アルコヌル補剀䜿甚の病院・幎は 1430 であったず芋積もられたした。(330)蚳者泚火灜が䞀぀の病院で 1 幎なかった堎合、病院・幎ずなる

擊匏アルコヌル補剀が長幎広く䜿甚されおいる

ペヌロッパでは、このような補品ず関係のある火灜発生は非垞に䜎倀でした。(147) ドむツの病院で行われた 近の研究(331)が、手指擊匏剀の䜿甚が党おの病院で 3 千 5 癟䞇リットルの䜿甚量をもっお、党䜓で 25,038 病院・幎ず芋積もられたこずを報告したした。合蚈件の重倧でない火灜事故が報告されおいたした病院の 0.9。 これは 0.0000475の病院圓たり幎間 1 回の発生ずなりたす。静電気あるいはその他の芁因で火灜ずなった報告はありたせんし、貯蔵区域にも関係しおいたせんでした。実際、ほずんどの報告された事䟋は、裞火䟋えば、タバコに火を぀ける)に意識的に曝露するこずに関係しおいたした。 「きれいな手で」キャンペヌンの開始から

2008幎7月たでの擊匏アルコヌル補剀の䜿甚に関係した事䟋のたずめでは (http://www.npsa.nhs.uk/patientsafety/patientsafetyincident-data/quarterly-data-reports/ )、692 件の事故のたった件の火灜事故が、英囜ずりェヌルズで報告されおいたす。

手指衛生に䜿われたアルコヌル補品の事故的ず

意図的な摂取が報告され、ある急性症䟋では重症なアルコヌル䞭毒を匕き起こすかもしれたせん。(332-335) 「きれいな手で」キャンペヌン事䟋芁玄の䞭で、189 䟋の摂取症䟋が医療斜蚭で報告されおいたす。しかし、倧郚分は障害が党くないか䜎いもので、12 䟋が䞭等床、䟋が重症、1 䟋の死亡が報告されおいたすしかし、この患者は前日に重症のアルコヌル䞭毒ですでに入院しおいたした。特に小児科ず粟神科の病棟では、安党察策が必芁ずされるこずは明らかです。これらは以䞋を含むでしょう堅牢な壁取り付けディスペン

サヌの䞭に蚭眮する説明にアルコヌル含有をあいたいにしたラベルをディスペンサヌに貌り、誀った䜿い方の譊告を加えるおいしさを損なうよう補品に添加物を含有させる。その間、医垫ず看護スタッフはこの朜圚的な危険に泚意を払うべきです。

アルコヌルは吞入ず正垞な皮膚から吞収された

すが、埌者の経路から経皮的吞収は非垞に䜎倀です。倚くの研究が、アルコヌルの経皮的吞収ず適応぀たり皮膚ぞの撒垃埌の吞入を評䟡しおいたす。(324,336-339) 党お症䟋でアルコヌル血䞭濃床が党くないか非垞に䜎倀ほろ酔い濃床すなわち 50 mg/dL よりかなり䜎倀が怜出され、症候は気付かれおいたせん。

実際、擊匏アルコヌル補剀䜿甚がアルコヌル吞

収のため危険であるかもしれないこずを瀺すデヌタは皆無である䞀方、手指衛生順守の䜎䞋は防ぎえる医療関連感染を匕き起こすずいうこずははっきりしおいたす。 3.4 擊匏アルコヌル補剀ずクロストリゞりム・デフィシルやその他の非感受性病原䜓

アルコヌルは、グラム陜性ずグラム陰性の増殖型现菌MRSA や VRE のような倚剀耐性菌を含む、結栞菌ず様々な真菌の察し詊隓管内で優れた殺菌性掻性を持っおいたす。(131,306,307,340-345) それに察し、アルコヌルは事実䞊现菌芜胞あるいはプロトゟアのオヌシストには掻性がなく、ある皮の゚ンベロヌプのない芪氎性りむルスの掻性を䜎䞋させたす。しかし、いく぀かの擊匏アルコヌル補剀7080v/vの濃床で䜿われるず、生䜓においおも倚くの゚ンベロヌプのないりむルス䟋えば、ロタりむルス、アデノりむルス、ラむノりむルス、型肝炎ず円テロりむルスに察しお掻性を持っおいたす。(177,346,347 様々な 70アルコヌル溶液゚タノヌル、n-プロパノヌル、む゜プロパノヌルは、ノロりむルスの代替えに察しおテストされ、゚タノヌル 30 秒は他より殺りむルス掻性が優れおいたした。(348) 近の実隓的な研究で、゚タノヌル補品が゚ンベロヌプのないヒトりむルスずしおテストされた代替えりむルスの著しい枛少を瀺したしたしかし、掻性は抗埮生物でない、぀たり氎道氎の察照より優れおいたせんでした。(349) 抂しお、゚タノヌルはむ゜プロパノヌルより察りむルス掻性が倧きいこずが瀺されおいたす。(350) 医療においお手指衛生のゎヌルドスタンダヌドずしお擊匏アルコヌル補剀の広範な䜿甚に匕き続き、芜胞圢成病原䜓特にクロストリゞりム・デフィシルに察する効果がないこずに察する懞念が蚀われおきおいたす。医療斜蚭においお擊匏アルコヌル補剀の広範囲に亘る䜿甚は、䜕人かによっお非難されおきたした。(351,352)

擊匏アルコヌル補剀はクロストリゞりム・デフ

ィシルに察しお効果がありたせんが、それがクロストリゞりム・デフィシル関連疟患増加の匕き金ずなっおいるこずは瀺されおいたせん。(63,76,353,354)

クロストリゞりム・デフィシル関連疟患率は、

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米囜では擊匏アルコヌル補剀の広範な䜿甚のずっず以前から起こり始めおいたした。(355,356) 流行株 REA-group B1(ribotype 027 に同じ)のアりトブレむクは、クロストリゞりム・デフィシル関連疟患以倖の党おの患者に擊匏アルコヌル補剀を導入しおも、うたく管理できたした。(354)

さらに、 近いく぀かの研究が、擊匏アルコヌ

ル補剀消費ずクロストリゞりム・デフィシルの臚床的分離頻床の間に関係がないこずを瀺したした。(353,357,358)

クロストリゞりム・デフィシル・アりトブレむ

クの時の接觊予防策は匷く勧告されおおり、具䜓的には手袋の䜿甚接觊予防策の 1 郚ずしお、および䞋痢の患者のケア埌に手袋を脱いだ埌に普通

石けんあるいは消毒スクラブ剀ず流氎で手を掗うこずです。(359,360) こういった状況では、手が完党に也いおいるこずを確認した埌、䟋倖的に手掗いの埌に擊匏アルコヌル補剀を䜿うこずができたす。しかも、擊匏アルコヌル補剀  珟圚医療埓事者の手によっお䌝播させられる倚数の有害な耐性および非耐性病原䜓から患者を守るためのゎヌルドスタンダヌドず考えられおいる  が同じ斜蚭の党おのそれ以倖の時には䜿甚され続けられるべきです。

ケアの珟堎での手指擊匏実行を通しお芳察され

る総䜓的な感染率ぞの劇的な圱響を考慮するず、クロストリゞりム・デフィシル関連疟患の患者以倖の患者のための擊匏アルコヌル補剀の䜿甚を攟棄するこずは、遥かに有害です。(361)

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以䞋 42 ペヌゞたで文献。

文献は省略したした。原文を圓たっおください。

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付録

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1.

甚語の定矩

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Hand hygiene手指衛生 手指をきれいにする党おの行為を参照する䞀般的甚語䞋の「手指衛生の実斜」参照 Hand hygiene products手指衛生補品 Alcohol-based (hand) rub手指擊匏アルコヌル補剀、アルコヌル基剀手指擊匏剀 埮生物を䞍掻化か぀/あるいは䞀時的にそれらの成長を抑えるために手指に適甚されるようデザむンされたアルコヌル含有調剀液䜓、ゞェルあるいは、あわ。このような調剀は、1 ぀あるいは耇数の皮類のアルコヌル、賊圢剀や保湿剀によるその他の掻性成分を含有しおいるかもしれたせん。 Antimicrobial (medicated) soap消毒薬剀入りスクラブ剀 埮生物を䞍掻化か぀/あるいは䞀時的にそれらの成長を抑制するに十分な濃床の消毒剀を含有しおいる石けん掗浄剀そのような石けんの掗浄掻性は通過菌あるいは皮膚からのその他の汚染を陀去し、その埌の氎による陀去を容易にしたす。 Antiseptic agent生䜓消毒剀 生䜓䞊で埮生物を䞍掻化するか成長を抑える抗埮生物物質。䟋えば、アルコヌル、クロルヘキシゞン・グルコン酞塩(CHG)、塩玠誘導䜓、ペり玠、クロロキシレノヌル(PCMX)、4 玚アンモニりム化合物ずトリクロサンが含たれたす。 Detergent (surfactant)掗浄剀界面掻性剀 掗浄䜜甚を有する化合物。 それらは芪氎性ず芪油性郚分を持぀化合物で、4぀のグルヌプに分類されたす陰むオン性、陜むオン性、䞡性ず非むオン性です。医療で手掗いあるいは消毒剀手掗いのために䜿われる補品は様々な掗浄剀のタむプを意味したすが、甚語「石けん」はこのガむドラむンではこのような掗浄剀を参照するために䜿甚されたす。 Plain soap普通石けん なんら抗埮生物剀を添加しおいないか、保存剀ずしおだけ加えられおいる掗浄剀。

Hand hygiene practices手指衛生実斜 Antiseptic handwashing消毒剀手掗い 消毒スクラブ剀ず流氎あるいは、生䜓消毒剀を含んだその他の掗浄剀で手を掗うこず。 蚳者泚"washing hands with soap and water"ずあるが soap は antiseptic soap の間違いず思われる Antiseptic handrubbing (or handrubbing)消毒剀手指擊匏 倖郚の氎源を必芁ずせず、すすぎあるいはタオルやその他の方法で也燥させる必芁もない、埮生物を枛らすか成長を抑えるために消毒剀手指擊匏剀を甚いるこず。 Hand antisepsis/decontamination/degerming手指消毒、手指陀染、手指陀菌 手指擊匏剀を䜿甚あるいは消毒剀手掗いを実斜しお埮生物を枛少あるいは成長を抑えるこず。 Hand careハンドケア 皮膚損傷あるいは皮膚炎のリスクを枛少させる行為。 Handwashing手掗い 普通石けんあるいは消毒スクラブ剀ず流氎で手を掗うこず。 Hand cleansing手をきれいにする 物理的にあるいは機械的に汚れ、有機物か぀/あるいは埮生物を取り陀く目的で行われる手指衛生の行為。手指物䜓消毒(Hand disinfection)は、䞖界のある地域では甚語ずしお広く䜿甚されおいお、生䜓消毒剀手掗い、消毒剀手指擊匏、手指生䜓消毒/陀染/陀菌、消毒スクラブ剀ず流氎による手掗い、衛生的手指消毒あるいは衛生的手指擊匏の意味で甚いられおいたす。ただ、「物䜓消毒(disinfection)」は普通、生呜のない衚面ず物の陀染を蚀及するので、この甚語disinfectionはこれらのガむドラむンで䜿われたせん。 Hygienic hand antisepsis衛生的手指消毒 垞圚现菌叢に圱響せず、通過埮生物叢を枛らすために、消毒剀手指擊匏剀あるいは消毒スクラブ剀による手指の凊眮。 Hygienic handrub衛生的手指擊匏 垞圚现菌叢に圱響する事なく通過现菌叢を枛らすために、消毒剀手指擊匏剀による手指の凊眮。 これらの調剀は広いスペクトルず即効性で、残留掻性は必芁ではありたせん。

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Hygienic handwash衛生的手掗い 垞圚现菌叢に圱響せず通過现菌叢を枛らすために消毒スクラブ剀ず氎での手掗いによる手指の凊眮。それは広いスペクトルですが、通垞衛生的手指擊匏より、効果は少なく、ゆっくり䜜甚したす。 Surgical hand antisepsis/surgical hand preparation/presurgical hand preparation手術時手指消毒/手術時手指準備/手術前手指準備手術時手掗い。 手術チヌムによる垞圚现菌叢を枛少させ通過现菌叢を取り陀くため、手術前に行われる消毒スクラブ剀による手掗いあるいは消毒剀手指擊匏。そのような消毒剀は、しばしば残留抗菌掻性がありたす。手術時手指擊匏/手術前スクラブは消毒スクラブ剀ず流氎による手術時手掗いのこずです。手術時手指擊匏は氎を䜿わない擊匏アルコヌル補剀による手術時手掗いのこずを意味したす。 関連甚語 Efficacy/efficacious効果/効果的 怜査宀あるいは生䜓䞊で怜査される時に、手指衛生補品塗垃の可胜性のある効果。 Effectiveness/effective有効性/有効 手指衛生補品が病原䜓の広がりを枛らす可胜性を詊隓された臚床的な状況、䟋えは臚床治隓。 Health-care area医療領域 手指衛生のための䞻な時間の「地理的」な可芖化に関係する抂念。 患者の患者ゟヌンの以倖の医療斜蚭内の党おの衚面を含みたすすなわち、他の患者ず圌らの患者ゟヌンず医療斜蚭環境。 Humectant保湿剀 皮膚に湿最を䞎えるために手指衛生補品に添加された成分耇数。 Patient zone患者ゟヌン 手指衛生のための䞻な時間の「地理的」な可芖化に関係する抂念。それは患者ず圌/圌女の盎近の環境を含みたす。これは䞀般的には、患者の正垞皮膚ず、ベッド柵、ベッドサむド・テヌブル、ベッドリネン、茞液チュヌブやその他の医療蚭備のような患者によっお぀たり物理的に盎接接觊される党おの無生物衚面を含みたす。それは、さらにその他の「非垞に頻回」に觊れる衚面ず同様に、モニタヌ、ドアノブ、ボタンのような、医療埓事者が患者のケアの間に頻回に觊れる衚面を含みたす。

Persistent activity残留効果 特定の消毒剀の適応埌、埮生物の成長あるいは生存を劚げる持続性あるいは広い抗菌掻性同様に、「残䜙」「持続」「残り」掻性ずも呌ばれる。䞻䜓および䞻䜓でない掻性成分の䞡方が、䜿甚埌に埮生物の成長を著しく抑制する残留効果を瀺せおいたす。 Point of careケアの珟堎 ぀の芁玠が䞀緒になる堎所患者、医療埓事者ず患者および患者の環境患者ゟヌン内のず接觊するケアあるいは治療。(302) 抂念は、ケアがなされるずころで、掚奚された正にその瞬間に手指衛生を行う必芁性を内包したす。これは、手指衛生補品䟋えば、利甚できれば擊匏アルコヌル補剀が容易に利甚でき、患者ケアあるいは治療が行われる所に可胜な限り近い腕が届く距離必芁がありたす。ケアの堎所の補品は、患者ゟヌンから医療埓事者が離れる必芁がなく利甚できるべきです。 Resident flora (resident microbiota)垞圚现菌叢 角質局の䞊皮现胞の䞋にいお、皮膚の衚面でも芋぀かる埮生物。 Surrogate microorganism代替埮生物 消毒剀の抗菌掻性をテストする時に、院内病原䜓の特定の型あるいはカテゎリヌを衚すために䜿甚された埮生物。代替は、それらの安党性、取り扱いやすさや抗菌薬ぞの盞察的な耐性で遞ばれたす。 Transient flora (transient microbiota)通過现菌叢䞀時的现菌叢 皮膚の衚面局に定着し、日垞的手掗いで陀去されやすい埮生物。 Visibly soiled hands目で芋お汚れた手指 汚れや䜓液が付いおいるこずがすぐわかる手指

2.

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WHO 医療における手指衛生ガむドラむンの目次

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― はじめに 第Ⅰ郚 手指衛生に関係した科孊的デヌタのレビュヌ 1. 甚語の定矩 2. ガむドラむン準備の工皋

2.1 進歩的草皿の準備 2.2 進歩的草皿のパむロットテスト 2.3 医療における手指衛生ガむドラむンの仕䞊げ

3. 医療関連感染のバヌデン 3.1 先進囜における医療関連感染 3.2 開発途䞊囜における医療関連感染のバヌデン

4. 医療における手指衛生の歎史的芋通し 5. 手指䞊の正垞现菌叢 6. 正垞皮膚の生理孊 7. 手指による病原䜓の䌝播

7.1 患者皮膚䞊あるいは無生物環境に存圚する有機䜓

7.2 医療埓事者の手指ぞの有機䜓の移動 7.3 手指䞊での有機䜓の生存 7.4 䞍完党な手指掗浄が手指が汚染されたたたにする

7.5 汚染された手による有機䜓の亀差感染

8. 手指による䌝播モデル 8.1 実隓的モデル 8.2 数孊的モデル

9. 手指衛生ず医療関連病原䜓獲埗の関係

10. 手指擊匏剀ず手掗い剀ず手術時手指準備甚の補品を評䟡する方法 10.1 珟圚の方法 10.2 䌝統的なテスト方法の欠点 10.3 よりより方法の必芁性

11. 手指衛生に䜿われる調剀のレビュヌ 11.1 æ°Ž 11.2 普通抗菌でない石けん 11.3 アルコヌル 11.4 クロルヘキシゞン 11.5 クロロキシレノヌル 11.6 ヘキサクロロフェン 11.7 ペり玠ずペヌドフォア 11.8 玚アンモニりム化合物 11.9 トリクロサン 11.10 その他の薬剀 11.11 芜胞圢成现菌に察する消毒剀の掻性 11.12埮生物の消毒剀に察する感受性の䜎䞋 11.13 普通石けん、消毒剀スクラブずアルコヌルの盞察的効力

12. 掚奚手指擊匏補剀 12.1 総合的コメント

12.2 䞖界の異なる斜蚭での掚奚手指擊匏補剀の地域生産から孊ばれた教蚓

13. 手術時手指準備 先端 13.1 手術時手指準備のための゚ビデンス 13.2 手術時手指準備の目的 13.3 手術時準備のための補品遞択 13.4 消毒スクラブ剀を䜿う手術時手指消毒

13.5 擊匏アルコヌル補剀による手術時手指準備

13.6 消毒スクラブ剀での手術時手指スクラブあるいは擊匏アルコヌル補剀による手術時手指準備

14. 手指衛生に関係する皮膚反応 14.1 刺激性接觊性皮膚炎の頻床ず病理 14.2 手指衛生補品の関係するアレルギヌ性接觊性皮膚炎

14.3 薬剀の副反応を枛らす方法

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15. 手指衛生補品を遞ぶずきに考慮すべき因子 15.1 パむロットテスト 15.2 遞択因子

16. 医療埓事者における手指衛生実斜ず勧告ぞの順守 16.1 医療埓事者における手指衛生実斜 16.2 芳察された手指掗浄の順守 16.3 順守に圱響する因子

17. 手指衛生の宗教的および文化的局面 17.1 異なる宗教における手指衛生の重芁性

17.2 異なる宗教ず文化における手ぶり手のゞェスチャヌ

17.3「目で芋お汚れおいる」手の抂念 17.4 擊匏アルコヌル補剀の䜿甚ずいく぀かの宗教によるアルコヌル犁制

17.5 解決法 18. 行動で考慮すべきこず

18.1 瀟䌚科孊ず健康にかかわる行動 18.2 手指衛生の行動孊的局面

19. 手指衛生を掚進するための教育プログラムの組織化 19.1 ガむドラむンを実行するずき教育プログラムを開発する工皋

19.2 トレヌニング・プログラムの組織化 19.3 感染管理にリンクしおいる医療埓事者

20. 手指衛生掚進のための戊略の策定 20.1 掚進戊略の芁玠 20.2 ガむドラむン実珟のための戊略の開発

20.3 手指衛生掚進のためのマヌケッティング技術

21. WHO 倚様的手指衛生改善戊略 21.1 成功戊略のための䞻芁な芁玠 21.2 医療斜蚭レベルでの実珟のための必芁䞍可欠のステップ

21.3 実珟のための WHO のツヌル 21.4「私の手指衛生の぀の瞬間」 21.5 パむロットおよび補完的なサむトにおけるWHO手指衛生改善戊略のテストから孊んだ教蚓

22. 改善した手指衛生の圱響 23. 適切な手指衛生実斜に察する珟実的問題

ず朜圚的障壁 23.1 手袋ポリシヌ 23.2 安党な血液および血液補剀のための

手指衛生の重芁性 23.3 宝食具 23.4 指の爪ず人工爪 23.5 適切な手指衛生のために必芁なむンフラストラクチャヌ

23.6 擊匏アルコヌル補剀調剀に関する安党性の問題

24. 手指衛生研究事項 第 II 郚 合意勧告 1. ゚ビデンスの順䜍付け法 2. 手指衛生の適応 3. 手指衛生の技術 4. 手術時手指準備の勧告 5. 手指衛生薬剀の遞択ず取り扱い 6. スキンケア 7. 手袋の䜿甚 8. 手指衛生のその他の局面 9. 医療埓事者ぞの教育ずモチベヌション・プ

ログラム 10. 政府および斜蚭の責任 11. 医療斜蚭管理者のために 12. 囜家の政府のために 第 III 郚 プロセスず転垰評䟡 1. パヌフォヌマンス指暙ずしおの手指衛生

1.1 盎接法による手指衛生監芖 1.2 WHO の掚奚する盎接監芖の方法 1.3 手指衛生パヌフォヌマンスの間接的監芖

1.4 手指衛生の自動監芖 2. 患者安党の質指暙ずしおの手指衛生 3. 手指衛生掚進の経枈的圱響の評䟡

3.1 経枈的評䟡の必芁性 3.2 費甚䟿益ず費甚察効果分析 3.3 経枈文献調査 3.4 斜蚭レベルでの手指衛生のコスト把握

3.5 手指衛生掚進プログラムからの兞型的な費甚削枛

3.6 囜家のプログラムを支揎するための財政的戊略

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第 IV 郚 よりよい手指衛生のためのキャンペヌンの䞀般的モデルに向かっお  手指衛生改善ぞの囜家的アプロヌチ 1. はじめに 2. 目的 3. 歎史的芋通し 4. 公的キャンペヌン、WHO ずマスメディア

4.1 医療の䞭での囜家的キャンペヌン 5. 囜家的プログラムの利点ず障壁 6. 囜家的プログラムⅣの限界 7. 瀟䌚的マヌケッティングず瀟䌚運動理論

の関連 7.1 医療の倖での手指衛生改善キャンペヌン

8. 医療の党囜芏暡で行われた手指衛生改善 9. 医療の䞭の囜家的手指衛生改善の開発、実

斜ず評䟡のための青写真に向けお 10. 結論 第⅀郚 手指衛生改善ぞの患者関䞎 1. 抂芳ず甚語 2. 患者ぞ自信を䞎えるこず゚ンパワヌメン

トず医療 3. 自信を䞎えるこず工皋の芁玠

3.1 患者参加 3.2 患者知識 3.3 患者スキル 3.4 促進環境ず積極的逞脱の創造

4. 手指衛生順守ず自信を䞎えるこず 4.1 患者ず医療埓事者ぞ自信を䞎えるこず

5. 患者ず医療埓事者ぞの自信を䞎えるこずを含む、手指衛生掚進のプログラムずモデル 5.1 ゚ビデンス 5.2 プログラム

6. WHO 患者経隓の䞖界的調査 7. 医療斜蚭あるいは地域における患者/医療

埓事者ぞ自信を䞎えるこずのプログラムの開発、実斜ず評䟡のための戊略ず資源

第 VI 郚 手指衛生のための囜家ず地方のガむドラむンの比范 文献 付録 1. 医療斜蚭ずその他の関連甚語の定矩 2. クロストリゞりム・デフィシル拡散に関連

した適切な手指衛生ガむド 3. 手および皮膚の自己評䟡ツヌル 4. 盎接的な方法による手指衛生監芖 5. 費甚を評䟡するための集蚈衚の䟋 6. WHO手指衛生改善における患者経隓の䞖

界的調査

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3.

手指衛生実斜ツヌルキット

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

倚様的手指衛生改善戊略の「実斜案内」

行動蚈画のテンプレヌトひな型

組織倉革のためのツヌル

トレヌニング/教育のためのツヌル

評䟡ずフィヌドバックのためのツヌル

䜜業珟堎におけるリマむンダヌのためのツヌル

組織安党颚土のためのツヌル

病棟むンフラストラクチャヌ調査

手指衛生コヌディネヌタヌのためのスラむド

手指衛生テクニカル・ リファレンス・マニュアル

「あなたの手指衛生の぀の瞬間」ポスタヌ

管理者に手指衛生を掚奚するためのテンプレヌト文

アルコヌル補剀による手指擊匏蚈画ず原䟡蚈算ツヌル

トレヌナヌ、芳察者ず医療埓事者のための教育セッションのスラむド

芳察ツヌル芳察フォヌムず順守枬定フォヌム

手指擊匏法のポスタヌ

管理者に手指擊匏発議を共感させるためのテンプレヌト文

珟堎補造の案内WHO 掚奚の手指擊匏剀凊方

手指衛生蚓緎動画 病棟むンフラストラクチャヌ調査

手掗い法のポスタヌ

手指衛生発議で患者ず患者組織を結び぀ける案内

石けん/手指擊匏剀消費調査

蚓緎動画ず組み合わせるスラむド

石けん/手指擊匏剀消費調査

手指衛生:䜕時そしおどのように、のチラシ

改善をなし続ける 医療斜蚭が考えるための曎なる掻動

䜿甚あるいは導入蚈画のある擊匏アルコヌル補剀の蚱容性ず受容性の評䟡のためのプロトコル方法

手指衛生テクニカル・ リファレンス・マニュアル

医療埓事者のための認識調査

「呜を守るきれいな手で」のスクリヌンセヌバヌ

「呜を守るきれいな手で」のプロモヌション

様々な擊匏アルコヌル補剀の蚱容性ず受容性の評䟡ず比范のためのプロトコル:方法

芳察フォヌム 郚長のための認識調査

「手指衛生、なぜ、どのようにそしお䜕時」パンフレット

医療埓事者のための手指衛生知識アンケヌト

手袋䜿甚情報チラシ

䜿甚あるいは導入蚈画のある擊匏アルコヌル補剀の蚱容性ず受容性の評䟡のためのプロトコル方法

「あなたの手指衛生の぀の瞬間」のポスタヌ

様々な擊匏アルコヌル補剀の蚱容性ず受容性の評䟡ず比范のためのプロトコル:方法

 デヌタ入力分析ツヌル

䞻芁な科孊的出版物

デヌタ入力ず分析のための説明曞

改善をなし続ける  医療斜蚭が考えるための曎なる掻動

デヌタ集積報告䜓制

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謝蟞

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― より良いケアチヌムWHO 患者安党、情報、゚ビデンスず研究の集団は、「枅朔なケア」によっお開発されたしたBenedetta Allegranzi, Sepideh Bagheri Nejad, Marie-Noelle Chraiti, Cyrus Engineer, Gabriela Garcia Castillejos, Wilco Graafmans, Claire Kilpatrick, Elizabeth Mathai, Didier Pittet, Lucile Resal, Herve Richet, Rosemary Sudan. 内容に察する極めお重芁な貢献 John Boyce Saint Raphael Hospital, New Haven, CT;United States of America Yves Chartier World Health Organization, Geneva;Switzerland Marie-Noelle Chraiti University of Geneva Hospitals, Geneva:Switzerland Barry Cookson Health Protection Agency, London;United Kingdom Nizam Damani Craigavon Area Hospital, Portadown,Northern Ireland; United Kingdom Sasi Dharan University of Geneva Hospitals, Geneva;Switzerland Neelam Dhingra-Kumar Essential Health Technologies, World Health Organization, Geneva;Switzerland Raphaelle Girard Centre Hospitalier Lyon Sud, Lyon;France Don Goldmann Institute for Healthcare Improvement, Cambridge, MA: United States of America Lindsay Grayson Austin & Repatriation Medical Centre, Heidelberg; Australia Elaine Larson Columbia University School of Nursing

and Joseph Mailman School of Public Health, New York, NY; United States of America Yves Longtin University of Geneva Hospitals, Geneva;Switzerland Marianne McGuckin McGuckin Methods International Inc., and Department of Health Policy, Jefferson Medical College, Philadelphia, PA; PA United States of America Mary-Louise McLaws Faculty of Medicine, University of New South Wales, Sidney; Australia Geeta Mehta Lady Hardinge Medical College, New Delhi; India Ziad Memish King Fahad National Guard Hospital, Riyadh; Kingdom of Saudi Arabia Peter Nthumba Kijabe Hospital, Kijabe; Kenya Michele Pearson Centers for Disease Control and Prevention, Atlanta, GA; United States of America Carmem Lucia Pessoa-Silva Epidemic and Pandemic Alert and Response, World Health Organization, Geneva; Switzerland Didier Pittet University of Geneva Hospitals and Faculty of Medicine, Geneva;

Switzerland Manfred Rotter Klinishche Institut fur Hygiene und Medizinische Mikrobiologie der Medizinischen Universitat, Vienna;Austria Denis Salomon University of Geneva Hospitals and Faculty of Medicine, Geneva;Switzerland Syed Sattar Centre for Research on Environmental Microbiology, Faculty of Medicine, University of Ottowa, Ottawa; Canada Hugo Sax University of Geneva Hospitals, Geneva; Switzerland Wing Hong Seto Queen Mary Hospital, Hong Kong Special Administrative Region of China Andreas Voss Canisius-Wilhelmina Hospital, Nijmegen;The Netherlands Michael Whitby Princess Alexandra Hospital, Brisbane; Australia Andreas F Widmer Innere Medizin und Infektiologie, Kantonsspital Basel und Universitatskliniken Basel, Basel;Switzerland Walter Zingg University of Geneva Hospitals, Geneva; Switzerland

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技術的貢献 Vivienne Allan National Patient Safety Agency, London;United Kingdom Charanjit Ajit Singh International Interfaith Centre, Oxford;United Kingdom Jacques Arpin Geneva; Switzerland Pascal Bonnabry University of Geneva Hospitals, Geneva;Switzerland Izhak Dayan Communaute Israelite de Geneve, Geneva; Switzerland Cesare Falletti Monastero Dominus Tecum, Pra’d Mill; Italy Tesfamicael Ghebrehiwet International Council of Nurses;Switzerland William Griffiths University of Geneva Hospitals, Geneva;Switzerland Martin J. Hatlie Partnership for Patient Safety; United States of America Pascale Herrault University of Geneva Hospitals, Geneva; Switzerland Annette Jeanes Lewisham Hospital, Lewisham; United Kingdom Axel Kramer Ernst-Moritz-Arndt Universitat Greifswald, Greifswald; Germany Michael Kundi University of Vienna, Vienna, Austria Anna-Leena Lohiniva US Naval Medical Research Unit, Cairo; Egypt Jann Lubbe University of Geneva Hospitals; Geneva;Switzerland

Peter Mansell National Patient Safety Agency, London; United Kingdom Anant Murthy Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health, Baltimore, MD; United States of America Nana Kobina Nketsia Traditional Area Amangyina, Sekondi; Ghana Florian Pittet Geneva; Switzerland Anantanand Rambachan Saint Olaf College, Northfield, MN; United States of America Ravin Ramdass South African Medical Association; South Africa Beth Scott London School of Hygiene and Tropical Medicine, London; United Kingdom Susan Sheridan Consumers Advancing Patient Safety; United States of America Parichart Suwanbubbha Mahidol University, Bangkok; Thailand Gail Thomson North Manchester General Hospital, Manchester; United Kingdom Hans Ucko World Council of Churches, Geneva; Switzerland 線集的貢献 Rosemary Sudan University of Geneva Hospitals, Geneva;Switzerland 特別な技術的貢献 Benedetta Allegranzi Clean Care is Safer Care Team, WHO Patient

Safety ピアレビュヌ Nordiah Awang Jalil Hospital Universiti Kebangsaan Malaysia, Kuala Lumpur; Malaysia Victoria J. Fraser Washington University School of Medicine, St Louis, MO; United States of America William R Jarvis Jason & Jarvis Associates, Port Orford, OR; United States of America Carol O’Boyle University of Minnesota School of Nursing, Minneapolis, MN; United States of America M Sigfrido Rangel-Frausto Instituto Mexicano del Seguro Social, Mexico, DF; Mexico Victor D Rosenthal Medical College of Buenos Aires, Buenos Aires; Argentina Barbara Soule Joint Commission Resources, Inc., Oak Brook, IL; United States of America Robert C Spencer Bristol Royal Infirmary, Bristol; United Kingdom Paul Ananth Tambyah National University Hospital, Singapore; Singapore Peterhans J van den Broek Leiden Medical University, Leiden; The Netherlands 監修者 Didier Pittet University of Geneva Hospitals and Faculty of Medicine, Geneva; Switzerland

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Patient Safety Programme, WHO (All teams and members listed in alphabetical order) African Partnerships for Patient Safety: Sepideh Bagheri Nejad, Rachel Heath, Joyce Hightower, Edward Kelley, Yvette Piebo, Didier Pittet, Paul Rutter, Julie Storr, Shams Syed 血流感染 Katthyana Aparicio, Sebastiana Gianci,Chris Goeschel, Maite Diez Navarlaz,Edward Kelley, Itziar Larizgoitia, Peter Pronovost 䞭心的サポヌトず管理 Armorel Duncan, Sooyeon Hwang, John Shumbusho チェックリスト: Carmen Audera-Lopez, Gerald Dziekan, Atul Gawande, Angela Lashoher, Pat Martin, Paul Rutter 患者チェックリスト: Benjamin Ellis, Pat Martin, Susan Sheridan 安党な分嚩チェックリスト: Priya Agraval, Gerald Dziekan, Atul Gawande, Angela Lashoher, Claire Lemer, Jonathan Spector 倖傷チェックリスト: Gerald Dziekan, Angela Lashoher, Charles Mock, James Turner コミュニケヌション: Vivienne Allan, Margaret Kahuthia, Laura Pearson, Kristine Stave 教育: Esther Adeyemi, Bruce Barraclough, Benjamin Ellis, Itziar Larizgoitia, Agnes Leotsakos, Rona Patey,

Samantha Van Staalduinen, Merrilyn Walton 患者安党のための囜際分類: Martin Fletcher, Edward Kelley, Itziar Larizgoitia, Pierre Lewalle 患者安党裁: Benjamin Ellis, Edward Kelley, Agnes Leotsakos 患者安党のための患者: Joanna Groves , Martin Hatlie, Edward Kelley, Anna Lee, Pat Martin, Margaret Murphy, Susan Sheridan, Garance, Upham パルスオキシメヌタ: William Berry, Gerald Dziekan, Angela Enright, Peter Evans, Luke Funk, Atul Gawande, Alan Merry, Isabeau Walker,Iain Wilson 報告ず孊び: Gabriela Garcia Castillejos, Martin Fletcher, Sebastiana Gianci, Christine Goeschel, Edward Kelley 研究ず知識管理: Katthyana Aparicio, Carmen Audera-Lopez, Sorin Banica, David Bates,Mobasher Butt, Mai Fujii, Wilco Graafmans, Itziar Larizgoitia, Nittita Prasopa-Plaizier 安党な手術が呜を救う: William Berry, Priya Desai, Gerald Dziekan, Lizabeth Edmondson, Atul Gawande, Alex Haynes, Sooyeon Hwang, Agnes Leotsakos, Pat Martin, Elizabeth Morse, Paul Rutter, Laura Schoenherr, Tom Weiser, Iain Yardley 解決ず高床の぀: Laura Caisley, Edward Kelley, Agnes Leotsakos, Karen Timmons

抗菌薬耐性ぞの取り組み: Armorel Duncan, Gerald Dziekan, Felix Greaves, David Heymann, Sooyeon Hwang, Ian Kennedy, Didier Pittet, Vivian Tang 技術: Rajesh Aggarwal, Ara Darzi, Rachel Davies, Edward Kelley, Oliver Mytton,Charles Vincent, Guang-Zhong Yang WHO 共同郚門: WHO Lyon Office for National Epidemic Preparedness and Response, Epidemic and Pandemic Alert and Response, Health Security and Environment Cluster Blood Transfusion Safety, Essential Health Technologies, Health Systems and Services Cluster Clinical Procedures, Essential Health Technologies, Health Systems and Services Cluster Making Pregnancy Safer, Reproductive Health and Research, Family and Community Health Cluster Policy, Access and Rational Use, Medicines Policy and Standards, Health Systems and Services Cluster Vaccine Assessment and Monitoring, Immunization, Vaccines and Biologicals, Family and Community Health Cluster Water, Sanitation and Health, Protection of the Human Environment, Health Security and Environment Cluster WHO acknowledges the Hopitaux Universitaires de Geneve (HUG), in particular the members of the Infection Control Programme, for their active participation in developing this material.

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