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国 土 交 通 省

一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会

い す ゞ 自 動 車 ㈱ / 日 野 自 動 車 ㈱ / 三 菱 ふ そ う ト ラ ッ

ク ・ バ ス ㈱ / U D ト ラ ッ ク ス ㈱

一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 バ ス 部 会

バス火災事故防止のための点検整備のポイント

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公 益 社 団 法 人 日 本 バ ス 協 会

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〔 目 次 〕

は じ め

に ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ 1

■ バ ス 火 災 事 故 の 状

況 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2

■ バ ス 火 災 事 故 の 分

析 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2

■ 点 検 整 備 の ポ イ ン

ト ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4

1 . 原 動 機 ( エ ン ジ ン )

2 . 制 動 装 置 ( ブ レ ー キ )

3 . 走 行 装 置 ( ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン /デ フ / ア ク ス ル )

4 . 電 気 装 置 ( 電 気 機 器 類 / 配 線 )

〔 具 体 的 事

〕 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

■ 運 転 操 作 ミ ス や 整 備 作 業 ミ ス

バス火災事故を防止するためには、日頃から法定点検項目やメーカー指定項目に基づき、点検整備を確実に行うことが必要です。火災防止のために重要な、主な点検整備のポイントを4つの装置別(発生部位別)に分けて示しますので、これらを参考に火災防止に努めるようにしてく

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な ど の 防 止 の た め の ポ イ ン

ト ・ ・ ・ 8

■ 点 検 整 備 の 時 期 な

ど ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9

■ 車 両 火 災 事 故 の 前 兆 、 予

兆 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10さ い ご

に ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ 11

※本書は、事業用・大型バスを対象にして書かれています。※詳しい点検のしかたや整備のしかたは、各自動車メーカーの「整備のマニュアル」などを ご覧ください。

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は じ め に

平 成 2 7 年 1 2 月 の 東 京 都 豊 島 区 池 袋

で の バ ス 火 災 事 故 を は じ め 、 年 末 年 始 か

ら 同 種 事 故 が 多 発 し て い る 状 況 で す 。

多 く の 乗 客 を 輸 送 す る バ ス が 、 火 災 を

起 こ し て し ま う と 、 人 命 に 関 わ る 大 き な

事 故 と な り か ね ま せ ん 。

平 成 2 8 年 2 月 、 国 土 交 通 省 が 発 表 し

ま し た 平 成 2 3 年 ~ 平 成 2 6 年 に 発 生 し

た バ ス 火 災 事 故 分 析 結 果 で は 、 車 両 の 点

検 整 備 不 十 分 や 整 備 作 業 ミ ス に 起 因 す る

火 災 事 故 が 約 6 割 を 占 め て い る 状 況 で し

た 。

国 土 交 通 省 で は 、 バ ス 火 災 事 故 を 防 止

し 、 安 全 な 乗 客 の 輸 送 が 確 保 で き る よ う 、

一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 、 一 般 社

団 法 人 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 及 び 公 益 社

団 法 人 日 本 バ ス 協 会 の 協 力 の も と 、 「 運

行 前 点 検 」 や 「 定 期 点 検 」 等 を 行 う 上 で

バ ス 火 災 事 故 防 止 の た め の 重 要 な ポ イ ン

ト を 、 4 つ の 装 置 別 ( 火 災 発 生 部 位 別 )

に 分 け て と り ま と め ま し た 。

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バ ス 火 災 事 故 は 、 日 頃 の 予 兆 や 異 状 を

見 逃 さ ず 、 丁 寧 に 点 検 整 備 を 行 う こ と で

防 げ ま す 。

バ ス 事 業 者 に は 、 道 路 運 送 車 両 法 に よ

る 自 動 車 の 使 用 者 と し て の 点 検 整 備 の 義

務 の ほ か 、 道 路 運 送 法 体 系 に よ る 運 送 事

業 者 と し て の 点 検 整 備 の 義 務 も 課 せ ら れ

て い ま す 。 本 書 も 参 考 と し た 適 切 な 点 検

整 備 の 実 施 に よ り 、 バ ス 火 災 事 故 の 防 止

に 努 め て い た だ く こ と を 期 待 し ま す 。

平 成 2 8 年 4

【 参 考 】

〇道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)-抄-

(使用者の 点検及び 整備の 義務)

第四十七条 自動車の 使用者は 、自動車の 点検を し 、及び 必要に

応じ 整備を す る こ と に よ り 、当該自動車を 保安基準に

適合す る よ う に 維持し な け れ ば な ら な い 。

〇旅客自動車運送事業運輸規則(昭和三十一年運輸省令第四十四号)-抄-

(点検整備等)

第四十五条 旅客自動車運送事業者は 、事業用自動車に つ き 、点検整備、

整備管理者の 選任及び 検査に 関す る 道路運送車両法の 規定に 従

う ほ か 、次に 掲げ る 事項を 遵守し な け れ ば な ら

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な い 。

一 事業用自動車の 構造及び 装置並び に 運行す る 道路の 状況、

走行距離等の 使用の 条件を 考慮し て 、定期に 行う 点検の 基準

を 作成し 、こ れ に 基づ い て 点検し 、必要な 整備を す

る こ と 。

二 前号の 点検及び 整備を し た と き は 、道路運送車両法第四

十九条の 規定に 準じ て 、点検及び 整備に 関す る 記録簿に 記

載し 、こ れ を 保存す る こ と 。

-1-

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■ バ ス 火 災 事 故 の 状 況

発 生 件 数 の 推 移

平成15年1月~平成26年12月の 間で 、198件 も の バ ス 火災事故が 発

生。年間平均で も 、17件 !

※自動車事故報告規則(省令)に基づき運送事業者から報告のあった、事業用バスの車両火災事故件数

■ バ ス 火 災 事 故 の 分 析

出 火 原 因

原因と し て は 、点検整備が 不十分な ケ ース の 割合が 多く 、適切な 点

検整備で 、火災発生は 防止で き る 。

※国土交通省 バス火災事故分析結果(平成23年1月~26年12月間の事故分析)

出 火 に 至 る 状 況

出火に 至る 状況で は 、「電気配線の シ ョ ート 」、「燃料漏れ 」が 、多

い 。

件数

件数

件数

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※国土交通省 バス火災事故分析結果(平成23年1月~26年12月間の事故分析)

-2-

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出 火 箇 所

出火箇所で は 、エ ン ジ ン ル ーム か ら の 出火が 多い 。

※国土交通省 バス火災事故分析結果(平成23年1月~26年12月間の事故分析)

車 齢 別 保 有 台 数 1 万 台 あ た り の 事 業 用 バ ス

火 災 事 故 件 数

車齢が 高い バ ス は 、火災の 発生件数が 多い 傾向に あ る 。

【参考】算出に用いた車齢別の保有車両数は、平成 27 年 3 月末の保有車両数

バス火災件数/車齢別保有車両数

件数

車齢

件数

平均車齢

件数

保有車両数

平均車齢

保有車 両数

件数

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※国土交通省 バス火災事故分析結果(平成23年1月~26年12月間の事故分析)

-3-

■ 点 検 整 備 の ポ イ ン ト

1 . 原 動 機 ( エ ン ジ ン )

( 1 ) 燃 料 装 置

部位(装置) 点検のポイント(見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

燃料フィルター• 取付部やドレーンプラグなどから燃料漏れやにじみはないか。

※定期的に交換しているか。

• 部品の劣化や摩耗などから、燃料が漏れ、排気管などの高温部に触れて火災を起こします。

燃料ホース

• 接続部からの燃料漏れやにじみはないか。

• 亀裂やヒビ割れはないか。※定期的に交換しているか。

燃料パイプ(燃料高圧パイプ)

• 接続部からの燃料漏れやにじみはないか。

• クランプ部の緩みや外れ、クリップ・ゴムの劣化や外れはないか。

• パイプに擦れや摩耗の跡はないか。

( 2 ) 潤 滑 装 置

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

エンジオイル• ドレーンプラグなどからオイル漏れやにじみはないか、オイルの量は適量か。※定期的に交換しているか。

• 潤滑不良からのエンジン焼き付き、部品の劣化や摩耗などにより、オイルが漏れ、排気管などの高温部に触れて火災を起こします。オ イ ル フ ィ ル

ター

• 取付部やドレーンプラグなどからオイル漏れやにじみはないか。

※定期的に交換しているか。

オイルホース

• 接続部からのオイル漏れやにじみはないか。

• 亀裂やヒビ割れはないか。※定期的に交換しているか。

オイルパイプ • 接続部からのオイル漏れやにじみはな

バス火災事故の防止のため、確実な点検整備の実施が必要!

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いか。• クランプ部の緩みや外れ、クリップ・ゴムの劣化や外れはないか。

• パイプに擦れや摩耗の跡はないか。

( 3 ) 排 気 装 置

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

エキゾーストマニホールド

• 接続部からのガス漏れや、漏れ跡はないか。

• 取付部 や接続部 に緩みや外れはないか。

• 漏れた高温の排気ガスが、ゴム部品や樹脂部品、木材などに触れて発火、火災を起こします。

排 気 管 、 マ フラー

• 接続部からのガス漏れや、漏れ跡はないか。

• 亀裂や損傷はないか。• 取付部 や接続部 に緩みや外れはない

か。排気ガス後処理装置(後付け装置も

含む)

• 接続部からのガス漏れや、漏れ跡はないか。

• 亀裂や損傷はないか、取付部・接続部に緩み外れはないか。

各遮熱板• 外れ、亀裂や損傷はないか。ガス漏れ

の跡はないか。

( 4 ) 冷 却 装 置 / そ の 他

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

冷却水

• 冷却水タンクなどから水漏れはないか、冷却水の量は適量か。

• ※定期的に交換しているか。

オーバーヒートからエンジンが焼き付き、漏れたオイルが、排気管などの高温部に触れるなどして、火災を起こします。また、壊れたターボは、エンジンを破損、漏れたオイルで火災を起こします。

冷却水ホース(ラジエーターホース)

• 接続部からの水漏れはないか。• 亀裂やヒビ割れはないか。

• ※古くなったら交換しているか。

パワーステアリングホース

• 接続部からのオイル漏れやにじみはないか。

• 亀裂やヒビ割れはないか。

• ※定期的に交換しているか。

タ ー ボ チ ャ ージャー

• オイルパイプからのオイル漏れやにじみはないか。

• 異常な音はしていないか。(正常に機能しているか)

〔留意点〕

大型観光バスなどでの「サブエンジン方式エアコン」を使用している場合は、「サブエンジン」の点検も忘れないで行います。

エンジンルームなどに長年堆積したホコリなどにも、注意します。(オイルや燃料が漏れた跡はないかを確認して清掃します)

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2 . 制 動 装 置 ( ブ レ ー キ )

( 1 ) ブ レ ー キ 用 各 種 バ ル ブ 類 ( エ ア ー / オ イ ル )

部位(装置) 点検のポイント(見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

ブレーキペダル(ブレーキバルブ)

• エアーの排気音は正常か、エアー漏れはないか。

• ペダルに渋りや引っ掛かりがないか、ペダルの戻りは正常か。

• ペダルの下部(ペダルとバルブの連結部)に、泥、砂など異物の付着(堆積)はないか。

※内部のゴム部品等は、定期的に交換しているか。

• 各種、バルブ類などの部品が、渋りや引っ掛かりなどを起こし、ブレーキの戻り不良から引きずりを発生、ブレーキが過熱して火災を起こします。

ブレーキ倍力装置

• エアー漏れ、液漏れはないか。• ブレーキ戻り不良など、機能に異常は

ないか。※内部のゴム部品等は、定期的に交換しているか。

その他各種バルブ類(リレーバルブ

等)

• エアー漏れ、液漏れはないか。• ブレーキ戻り不良など、機能に異常は

ないか。※内部のゴム部品等は、定期的に交換しているか。

( 2 ) 駐 車 ブ レ ー キ

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

スプリングチャンバー

• 戻り不良はないか、内部のスプリングに錆や損傷はないか。

• エアー漏れはないか。※内部のゴム部品等は、定期的に交換しているか。

• ブレーキの戻り不良からブレーキの引きずりを起こし、ブレーキが過熱し て 火災 を 起こ し ます。

パーキング ブレーキ レバー(スプリングブレーキバルブ)

• 引き代は正常か、 走 行 / 駐車 位 置に、きちんと保持されるか。

• インジケータランプ、警報ブザーは正常に作動するか。

※内部のゴム部品等は、定期的に交換しているか。

パ ー キ ン グ ブレーキ

(センターブレーキ式)

• ドラムとライニングのすき間は適 切か。

• ブレーキの戻り不良はないか。

( 3 ) 主 ブ レ ー キ

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

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エキスパンダーホイールシリンダー

• エアー漏れ、液漏れはないか。• 内部の部品に、摩耗や損傷、亀裂、固着はないか。

※ゴム部品等は、定期的に交換しているか。

• ブレーキの戻り不良から ブ レ ーキ の引きず り を 起こ し 、 ブレーキが過熱して火災を起こします。

主ブレーキ• ドラムとライニングのすき間は適 切

か。• ブレーキの戻り不良はないか。

( 4 ) ブ レ ー キ フ ル ー ド / エ ア ー ラ イ ン

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

エ ア ー ド ラ イヤー

• 内部の乾燥剤が(コンプレッサ・オイル等が付着し)劣化していないか。(除湿作用が低下する)

• 内部の部品に、摩耗や損傷、亀裂、固着はないか。

※定期的に分解整備を行っているか、乾燥剤を交換しているか。

• ブレーキ機器内に水分が浸入すると、各ブレーキ機器 の腐食、劣化、 故障を招き、また、冬季には水分が凍結するなどして、ブレーキの戻り不良から引きずりを発生、ブレーキが過熱して火災を起こします。

エアータンク• タンク内に凝水が溜まっていないか。※日常点検で、凝水の水抜きを行っているか。

ブレーキフルード

• 液量は規定の範囲にあるか、液漏れやにじみはないか。

※定期的に交換しているか。

ブレーキホース( エ ア ー

ホース)

• 接続部からのエアー漏れ、液漏れ、液漏れのにじみはないか。• 亀裂やヒビ割れはないか。※定期的に交換しているか。

〔留意点〕

その他、各種ブレーキ機器の整備(分解オーバーホールなど)を怠らずに、必ず 定期的に行います。

大型観光バスなどで「スプリングブレーキ」を使用している場合は、「コントロール・バルブ(ノブ)」の解除確認も忘れないでください。

ブレーキ戻り不良(引きずり)には、必ず予兆があります。普段より加速感が鈍いなど異状を感じたら直ぐに停車してください。

-5-

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3 . 走 行 装 置 ( ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン / デ フ / ア ク ス

ル )

( 1 ) ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン ( 含 む オ ー ト マ チ ッ ク

ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン )

部位(装置) 点検のポイント(見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

ト ラ ン ス ミ ッションオイル

• ドレーンプラグなどからオイル漏れやにじみはないか。

• オイルの量は適量か。※定期的に交換しているか。

• 潤滑不良から焼付きを発生、オイルが漏れ、高温部に触れて火災を起こします。

オ イ ル フ ィ ルター

• 取付部やドレーンプラグなどからオイル漏れやにじみはないか。

※定期的に交換しているか。

オイルホース( オ イ ル パ イプ)

• 接続部からのオイル漏れやにじみはないか。

• 亀裂やヒビ割れはないか。パイプに擦れや摩耗の跡はないか。

• クランプ部の緩みや外れ、クリップ・ゴムの劣化や外れはないか。

※定期的に交換しているか。

( 2 ) デ フ ァ レ ン シ ャ ル

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

デファレンシャルオイル

• ドレーンプラグなどからオイル漏れやにじみはないか。

• オイル量は適量か。※定期的に交換しているか。

• 潤滑不良から焼付きを発生、漏れたオイルや、オイルシールなどが発火して火災を起こします。

( 3 ) ホ イ ー ル ハ ブ

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

ハブグリース

• グリースが漏れたり、グリースに水が浸入したりしていないか。

• グリースの量、入れ方は適切か。※定期的に交換しているか。

• ハブベアリングが過熱、漏れたグリー スや、 ブレーキ液などが発火して、火災を起こします。

ハブベアリング(ベアリングプレロード)

• ガタはないか、摩耗、損傷、はくり、発錆などの傷みはないか。

• プレロードは適切か。※ハブ脱着の際には、ベアリングプレロードを正しく設定する。

ハブシール( ハ ブ キ ャ ップ)

• シール面に傷などはないか。• グリースが漏れたり、ハブ内部に水が浸入したりしていないか。

※ハブシールなどは、ハブ脱着の際に交換して

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いるか。

( 4 ) タ イ ヤ

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

空気圧• タイヤの空気圧は規定値にあるか。

(エアーゲージを使用して点検します)

• タイヤがバースト、ブレーキ配管を損傷、液漏れを起こすなどして、火災を起こします。

亀裂・損傷• タイヤに亀裂や損傷はないか。• 溝の深さは十分か、異常な摩耗はない

か。

〔留意点〕

ハブベアリングのプレロードは、きちんと「整備のマニュアル」に記載されている方法で、設定します。

-6-

〔具体的事例   〕デフオイルが不足、もしくは著しく劣化した状態で走行、デファレンシャルギアが過熱して、発火。ブレーキ系統でエアー漏れ、スプリングブレーキが作動した状態となり、後輪のブレーキ引きずりから

発火。燃料噴射ポンプの高圧パイプの締付け不良、登坂時に燃料が漏れ出し、エンジンの熱で発火、火災に至った。

燃料フィルターのエアー抜きプラグが締付け不足から脱落、漏れた燃料が排気管に触れ発火、火災に至った。

長期間未整備のブレーキ機器からエアーが漏れ、ブレーキ引きずりから発火、火災に至った。バッテリーの固定不良により、端子がボデーと接触、発熱により発火、火災に至った。

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4 . 電 気 装 置 ( 電 気 機 器 類 / 配 線 )

( 1 ) バ ッ テ リ ー

部位(装置) 点検のポイント(見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)ターミナル • 緩みや腐食、外れはないか。 • 異常発熱や

配線のショートにより発火し、火災を起こします。

バッテリーハーネス

• 固定の緩みや外れ、干渉はないか。• 被覆のやぶれ、変色・腐食、著しい劣化、ショートの痕などはないか。

( 2 ) エ ン ジ ン 電 装

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

ス タ ー タ ー /ジェネレーター

• 端子部に異常発熱の変色など発熱痕やショート痕はないか。

• 端子部にホコリ、異物など、汚れはないか。

※ 定期的に整備・交換しているか。(特にア イ付き車)ト ゙ リ ン ク ゙ ス ト ッ フ ゚

• 機器の異常発熱や配線のショートにより発火し、火災を起こします。

*アイドリングストップ装置付き車 では、 スターター (リレー)など、整備・交換時期が定められています。

ハーネス

• 固定の緩みや外れ、干渉はないか。• 接続部(カプラー)に緩みや外れはな

いか。• 水の浸入やオイルかかりの痕はない

か。• 被覆のやぶれ、変色・腐食、著しい劣化、ショートの痕などはないか。(熱源(排気管など)周辺の配線には、特に注意する)

( 3 ) 電 気 機 器 類

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

各 種 電 気 機 器(ぎ装)

• 蛍光灯など室内電装品に異音や異臭、発熱など、使用上で異状を感じたことはないか。

• クーラーユニットやヒーターユニットに、異音や異臭、発熱など、使用上で異状を感じたことはないか。

• 機器の異常発熱や配線のショートにより発火し、火災を起こします。

*燃焼式ヒーター装着車では、ヒーターの燃料系統や吸・排気系統、電気系などの点検も行います。ハーネス

• 固定の緩みや外れ、干渉はないか。• 接続部(カプラー)に緩みや外れはな

いか。• 被覆のやぶれ、変色・腐食、著しい劣化、ショートの痕などはないか。

( 4 ) ス イ ッ チ ・ 配 線 類

部位(装置) 点検の ポ イ ン ト (見方/ 交換目安)点検しないと・・・(火災発生

のメカニズム)

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ヒューズボックスリレーボックススイッチパネル配電盤

• 固定の緩みや外れはないか。接続部に緩みや外れはないか。

• 被覆のやぶれ、変色・腐食、著しい劣化、ショートの痕などはないか。• 異常な発熱、発熱による変色などの痕

やショート痕はないか。• ホコリの堆積、水浸入、腐食、異物な

どはないか。

• 機器の異常発熱や配線のショートにより発火し、火災を起こします。

• 端子部などに堆積したホコリなどの異物に、水分・油分などが浸入して、トラッキング(レアショート)などを起こし、発火に至る場合があります。ハーネス

• 固定の緩みや外れ、干渉はないか。• 接続部(カプラー)に緩みや外れはな

いか。• 被覆のやぶれ、変色・腐食、著しい劣化、ショートの痕などはないか。

〔留意点〕

大型観光バスなどでの「サブエンジン方式エアコン」を使用している場合は、「サブエンジンの電気装置」の点検も忘れないで行います。

ヒューズが切れたり、作動不良を起こしている電気機器などは、そのままにせず、その原因を確かめ、必要に応じて修理してください。

-7-

●車齢が古くなったら(10年程度が目安・・・・)、リニューアル(リフレッシュ工事)などの際に、電気配線なども入念に点検を行ってください!

①「固定の緩み、たるみ、外れ」はないか?②「擦れ、やぶれ、干渉」はないか?

③「発熱、発錆、劣化」はないか?

④ 接続部(カプラー)に「ゆるみ、外れ、発錆」はないか?

〔ハーネス類の見方〕

●後付け電気機器の取付や配線の修理には、専門的な知識や技術が必要です。安易な取付け、修理は危険です!

1.電源の取り出し、アース回路の設置(既設のアースブロック使用など)

2.電線やヒューズの選択(規格電線使用、既設ヒューズに負荷増 しないなど)

3.電線の延長(同一サイズ・色相使用、原則コネクター結合など)

4.接続(コネクター)の選択施工(防水要否、電流値確認など)5.配索の施工(固定方法、固定間隔、間隙確保や保護材追加な

ど)

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■ 運 転 操 作 ミ ス や 整 備 作 業 ミ ス な ど の 防 止 の た め の

ポ イ ン ト

1 . 不 適 切 な 運 転 操 作 な ど ( 運 転 操 作 ミ ス )部位(事象) ポイント(注意点) 火災発生のメカニズム

パーキングブレーキの戻し忘れ(スプリングブレーキの戻し忘れ)

• 戻し忘れによるブレーキの引きずり。(いつもより加速が悪くないか)• 解除されていることを警告灯消灯で確認。

• ブレーキの戻り不良から引きずりを起こし、ブレーキが過熱して発火、火災を起こします。

エアー圧• エ ア ー圧力 が低い ま ま 走 行 を継続。

ドライバー席での落下物

• ペン、ライターなどの落下物が、パーキングブレーキレバーや、ブレーキペダルに噛み込む。

ドライバー席のフロアマット

• マットの端を、ブレーキペダルに噛み込み、ブレーキ引きずりを起こす。(しっかり固定しておく)

飲み物などの不始末• コーヒ,ジ ュ ー ス な ど の飲み物を、メーターパネル付近、スイッチパネルなどへ、こぼす。

• スイッチやリレーなどに浸入した液体により、接点が錆びて過熱したり、ショートを起こしたりして、発火します。

不適切な清掃(洗車)• 水洗い に よ る 電 気 機 器への水浸入。

エンジンルーム内の可燃物

• エンジンルーム内に可燃物、異物の放置。

• 可燃物が、エンジンや排気ガスの熱で、または、排気管などの高温部に触れて、発火、火災を起こします。

不適切な場所でのDPF再生

• テールパイプ付近に可燃物があるなど、不適切な場所でのDPFの再生。

各種警告灯の点灯• 点灯・消灯の確認。(異常をそのままにしない)

• 異常発生により発火したりします。

2 . 不 適 切 な 点 検 整 備 な ど ( 整 備 作 業 ミ ス )部位(事象) ポイント(注意点) 火災発生のメカニズム

ウェス、軍手などの置き忘れ

• エンジンルームや排気装置付近へのウェスや軍手(可燃物)の置き忘れ。

• 可燃物が、エンジンや排気ガスの熱で、または、排気管などの高温部に触れて、発火、火災を起こします。

スクリュウ、プラグなどの締め忘れ(過締付け)

• ドレーンプラグやエアー抜きスクリュウなどの締め忘れ、または締め過ぎによる破損。

• 燃料やオイ ル が漏 れ出し、排気管などの高温部に触れて火災を起こします。

ハーネス、ホースなどの不適切な固定、折り曲げ

• ハーネスやホースが擦れたり、干渉したりして、亀裂・穴あきなどを起こす。

バッテリー交換時の不適切な作業

• ターミナルの接続不良。• 接続ターミナル、ハーネスの緩みから、ショートを起こし、発火に至ります。

不適切なバルブ(球)交換

・ディスチャージヘッドランプバルブの誤った交換作業。

• 接触不良、放電から、発火に至ります。

不適切なブレーキ液交換作業

• 不適切な作業によって、ブレーキに残圧が残る。

• ブレーキの戻り不良から引きずりを起こし、ブレー

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キが過熱して発 火 に至ります。

ハブベアリングのプレロード不良

• 12か月点検時など、ホイールハブ脱着時の不適切な作業によるベアリングプレロードの過大。

• プレロード過多から、ハブベアリングが過熱、漏れたブレーキ液やベアリンググリースから発火に至ります。

グリースやオイルの過多

• 給油脂箇所に、適量以上のグリースやオイルを給油脂する。

• あふれた油脂が、排気管などの高温部に触れて発火に至ります。

不適切な後工事作業

• 溶接作業や穴あけ作業で、ハーネスやホースを気付かずに傷つける。• 不適切な配線、配管(ホース)の後付け。

• 傷ついたホースから燃料やオイルが漏れ出す、傷ついたハーネスがショートを起こすなどして、発火に至ります。

3 . そ の 他部位(事象) ポイント(注意点) 備考

消火器

• きちんと所定の場所に格納されているか。• 有効期限は大丈夫か。使用方法を熟知しているか。

いざというときに機能しないと困ります。

非常口

• 扉の開閉機能、警報装置の作動は点検しているか。• 開閉操作(使用方法)を熟知しているか。

エンジンルーム火災警報装置

• 警報機能は大丈夫か。(オプション装備)

その他車両火災を起こすまでには、予兆があります。予兆を見逃さずに点検整備を行います。

〔留意点〕

運行時の異変や、各種警告灯の点灯などにも注意して、異状を見逃さずに点検整備を行います。

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■ 点 検 整 備 の 時 期 な ど

こ れ ま で に 示し た 「点検整備の ポ イ ン ト 」に 関連す る 法定点検

項目を 示し ま す 。

点 検 箇 所 点 検 項 目 運 行 前 点 検 定 期 点 検

原動機

燃 料 装 置 燃 料 漏 れ 3 か 月

潤 滑 装 置 エ ン ジ ン オ イ ル の 量 ● ( * )オ イ ル 漏 れ 3 か 月

本 体 シ リ ン ダ ー ヘ ッ ド と マ ニ ホ ー ル ド 各 部 の 締 1 2 か 月

冷 却 装 置冷 却 水 の 量 ● ( * )

水 漏 れ 1 2 か 月

エ キ ゾ ー ス ト パ イ フ 及 び マ 取 付 け の 緩 み 及 び 損 傷 3 か 月 ( 距発 一 酸 化 炭 素 等 発 散 防 止 触 媒 等 排 出 ガ ス 減 少 装 置 の 取 付 け の 緩 み 1 2 か 月

パ ワ ー ス テ リ ン グ 装

オ イ ル 漏 れ 、 オ イ ル 量 3 か 月 ( 距

取 付 け の 緩 み 1 2 か 月

制動

ブ レ ー キ ペ ダ ル踏 み し ろ 、 ブ レ ー キ の 効 き 、 ブ レ ー キ バ ●遊 び 、 踏 み 込 ん だ と き の 床 板 と の す き 間 3 か 月ブ レ ー キ の 効 き 具 合 3 か 月

駐 車 ブ レ ー キ引 き し ろ ( レ バ ー の 保 持 、 排 気 音 ) ● 3 か 月

ブ レ ー キ の 効 き 具 合 3 か 月

セ ン タ ー ブ レ ー キ ド ラ ム と ラ イ ニ ン グ の す き 間 3 か 月

リ ザ ー バ ー タ ン ク ブ レ ー キ 液 の 量 ● 3 か 月

ホ ー ス 及 び パ イ プ 漏 れ 、 損 傷 及 び 取 付 状 態 3 か 月

ホ イ ー ル シ リ ン ダ ー 、 機 能 、 摩 耗 、 損 傷 1 2 か 月

ブ レ ー キ チ ャ ン バ ーロ ッ ド の ス ト ロ ー ク 3 か 月

機 能 1 2 か 月

ブ レ ー キ バ ル ブ 、 リ 機 能 1 2 か 月

倍 力 装 置 ( ブ レ ー キ 機 能 1 2 か 月

ブ レ ー キ ド ラ ム 、 ブ

レ ー キ シ ュ ー

ド ラ ム と ラ イ ニ ン グ の す き 間 3 か 月

シ ュ ー の 摺 動 部 分 及 び ラ イ ン グ の 摩 耗 3 か 月 ( 距

ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン オ イ ル 漏 れ 、 オ イ ル 量 3 か 月 ( 距

デ フ ァ レ ン シ ャ ル オ イ ル 漏 れ 、 オ イ ル 量 3 か 月 ( 距

走行

ホ イ ー ル

タ イ ヤ の 、 空 気 圧 , 取 付 け の 状 態 , 亀 ● ( 溝 深 さ

タ イ ヤ の 状 態 3 か 月 ( 距フ ロ ン ト ホ イ ー ル ベ ア リ ン グ の が た 3 か 月 ( 距

リ ヤ ー ホ イ ー ル ベ ア リ ン グ の が た 1 2 か 月

バ ッ テ リ ー タ ー ミ ナ ル 部 の 接 続 状 態 3 か 月電 気 配 線 接 続 部 の 緩 み 及 び 損 傷 3 か 月

エ ア ー コ ン プ レ ッ サ ー エ ア ー タ ン ク の 凝 水 ● 3 か 月

※ 日 常 点 検 の ( * ) は 、 走 行 距 離 や 運 行 時 の 状 態 か ら 判 断 し た 適 切 な 時 期 に 行 え ば よ い も の を 示 し ま

す 。 ま た 、 定 期 点 検 の ( 距 離 ) は 、 走 行 距 離 を 併 用 す る 距 離 項 目 を 示 し ま す 。

こ れ ま で に 示し た 「点検整備の ポ イ ン ト 」に 関連す る 「メ ー

カ ー指定点検」及び 「定期交換部品」を 示し ま す 。

点 検 箇 所 メ ー カ ー 指 定 定 期 交 換 部

原動機

( 1 ) 燃 料 装 置 燃 料 フ ィ ル タ ー 、 燃 料 ホ ー ス ○( 2 ) 潤 滑 装 置 エ ン ジ オ イ ル 、 オ イ ル フ ィ ル タ ー 、 ( オ イ ル ○( 3 ) 排 気 装 置 排 気 ガ ス 後 処 理 装 置 ( 後 付 け も 含 む ) ( ○ )

( 4 ) 冷 却 装 置 /そ の 他

冷 却 水 ○冷 却 水 ホ ー ス ( ラ ジ エ ー タ ー ホ ー ス ) ( ○ )パ ワ ー ス テ ア リ ン グ ホ ー ス ○タ ー ボ チ ャ ー ジ ャ ー ○

( 1 ) ブ レ ー キ 用 ブ レ ー キ ペ ダ ル ( ) 、 ブ レ ー キ 倍ハ ゙ ル フ ゙ ○ス プ リ ン グ チ ャ ン バ ー ○

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( 2 ) 駐 車 ブ レ ー パ ー キ ン グ ブ レ ー キ レ バ ー ( ○ )

( 3 ) 主 ブ レ ー キ エ キ ス パ ン ダ ー ( ホ イ ー ル シ リ ン ダ ー ) ○( 4 ) ブ レ ー キ フ エ ア ー ド ラ イ ヤ ー 、 ブ レ ー キ フ ル ー ド 、 ブ ○

走行装置

( 1 ) ト ラ ン ス

ミ ッ シ ョ ン

ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン オ イ ル ○オ イ ル フ ィ ル タ ー 、 オ イ ル ホ ー ス ( ○ )

( 2 ) デ フ ァ レ ン デ フ ァ レ ン シ ャ ル オ イ ル ○( 3 ) ホ イ ー ル ハ ハ ブ グ リ ー ス ○

※ ( ○ ) は 、 設 定 が あ る 場 合 と 無 い 場 合 が あ り ま す 。 ま た 、 メ ー カ ー 指 定 点 検 、 定 期 交 換 部 品 は 、

車 種 や 車 両 に よ っ て 異 な り ま す の で 、 各 自 動 車 メ ー カ ー の 提 供 し て い る 情 報 ( メ ン テ ナ ン ス

ノ ー ト 等 ) を 、 参 照 し て く だ さ い 。

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■ 車 両 火 災 事 故 の 前 兆 、 予 兆

◍走行時に 感じ る さ ま ざ ま な 異状の 中に は 、火災の 前兆や 予兆

を 示す も の が あ り ま す 。こ こ で は 比較的可能性の 高い も

の を 挙げ て 、そ の 症状や 現象、考え ら れ る 主な 原因(火災に つ

な が る 代表的な 事例)を 示し ま す 。こ の よ う な 異状を 感じ

た ら 、で き る だ け す み や か に 停車し 、異常の 有無を 確認

し て く だ さ い 。な お 、確認作業に 当た っ て は 、過熱し た 部品

な ど に よ っ て 、火傷な ど 負傷す る 可能性が あ り ま す の で 、

十分注意し て く だ さ い 。

症状 現象 火災につながる代表的な事例(※)

加速不良

・普段より加速感や力がなくなったと感じる。・惰行時にブレーキがかかったように感じる。

・ ブ レ ー キ の引き ず り に よ る ブレーキ過熱・ハブベアリングの過熱

ブ レ ー キ の効き不良

・踏み込んだほどには、減速感が得られない。・効き不良と同時に異臭がする。

・ ブ レ ー キ の引き ず り に よ る ブレーキ過熱・ハブベアリングの過熱

異常な振動・ハンドル操作に異常な振動を感じる。・急に乗り心地が悪くなったり、ハンドルを取られたりする。

・タイヤのパンク、バースト・ハブベアリングの過熱

異音、異臭・普段と異なる音が発生する。・ゴムや樹脂が焼けたような臭いがただよう。

・各種機器類の異常発熱・各種機器類の過熱による火災

白煙・黒煙・白煙や黒煙がたちこめる。・バックミラーに煙が写る。

・オイル漏れ、燃料漏れからの火災・エンジン、ハブ、ブレーキ廻りからの火災

電 気 機 器 の 不作動

・不作動や異常な作動を起こしたり、異音を発したりする。・ヒューズが切れたりする。

・機器類の故障、ショート、過熱・配線、スイッチ、リレーなどのショート、過熱

警告灯の点灯(警告ブザーの吹鳴)

・ 走 行中は 点灯し な い警告灯が 点灯する。・普段鳴らない警報ブザーが、鳴る。

・ブレーキの引きずり、各種異常の発生・エンジンルーム火災警報装置の作動

※ その他の故障やトラブルの場合もあります。

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メ モ

点 検 整 備 を 入 念 に 行 っ て 、 車 両 火 災 の 発 生 を 防

ぎ ま し ょ う !

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さ い ご に

も し も バ ス 火 災 事 故 が 発 生 し て し ま っ た

ら ・ ・ ・

も し も 、 バ ス 火 災 事 故 が 発 生 し て し

ま っ た 場 合 に は 、 あ わ て ず に 乗 客 ・ 乗 員

の 安 全 を 最 優 先 に 考 え て 行 動 す る よ う に

し て く だ さ い 。

当 た り 前 の こ と で す が 、 火 災 発 生 時 の

留 意 点 を 以 下 に 示 し ま す 。

《 留 意 点 》

異 状 を 感 じ た ら 、 す み や か に 安 全 な 場

所 に 停 車 し 、 乗 客 の 避 難 誘 導 を 行 う よ う

に し て く だ さ い 。

( 日 頃 か ら の 避 難 訓 練 の 実 施 が 望 ま し い )

車 載 の 消 火 器 で 消 火 が 困 難 な 場 合 に は 、

無 理 を せ ず 消 防 ・ 警 察 等 へ 連 絡 す る と と

も に 、 運 行 管 理 者 や 整 備 管 理 者 に 連 絡 し

て 、 指 示 を あ お ぐ よ う に し て く だ さ い 。

※公益社団法人日本バ ス 協会 発行「車両火災発生等緊急時に お け

る 統一対応マ ニ ュ ア ル 」等も 参考に し て く だ さ

い 。( URL :                        

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な お 、 車 両 火 災 事 故 は 、 自 動 車 事 故 報

告 規 則 に 基 づ く 事 故 報 告 の 対 象 と な り ま

す の で 、 忘 れ ず に 運 輸 支 局 等 に 提 出 す る

よ う に し て く だ さ い 。

提 出 さ れ た 事 故 報 告 を も と に 火 災 事 故

を 類 型 化 し て 分 析 し 、 再 び 同 様 の 火 災 事

故 を 起 こ さ ぬ よ う に 対 策 を 講 じ る こ と が

可 能 と な る た め で す 。

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点検整備を入念に行って、車両火災の発生を防ぎましょう!

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