h23年度 it研究会 研究成果概要集

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2012年11月 全国IBMユーザー研究会連合会 IT研推進委員会 IBMユーザー研究会 平成23年度 IT研究会 研究成果概要集

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Page 1: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

2012年11月全国IBMユーザー研究会連合会

IT研推進委員会

IBMユーザー研究会

平成23年度IT研究会

研究成果概要集

Page 2: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

はじめに

 IBMユーザー研究会会員の皆様には、日頃よりIT研究会活動にご支援とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 平成23年度は、各地区ユーザー研究会で全55チームのIT研究会が発足し、1年間の活動を実施してまいりました。この度、U研倶楽部などの非公開活動を除き、チームの研究概要・成果を取りまとめ、

「平成23年度 IT研究会研究成果概要集」として制作・発行させていただきました。

 IT研究会は、業種を問わず、さまざまな会員企業の皆様より参加いただいております。研究テーマは、テクニカル系からマネージメント系と広範囲にわたっております。 ユーザーならではの視点で研究活動がなされ、実用性の高い研究成果としてまとめられております。会員の皆様が、日常業務で抱えておられる、さまざまな課題解決のヒントが見つかる有益な情報と考えております。 研究成果につきましては、全国IBMユーザー研究会ホームページの会員専用「電子図書館」内で公開されております。多くの会員企業の皆様にご活用いただけることを願っております。

 また、この「IT研究会研究成果概要集」は、IT研究会活動の意義・有用性を参加メンバーのみならず、広く多方面の方々と共有・理解していただけるツールとして活用いただけるものと考えております。IT研究会参加へのきっかけ、参加するに当たっての参加企業上層部のご支援・ご理解を深める一助としても活用していただければ幸いです。

 IT研究会は、ユーザーが活動の中心であり、各地区ユーザー研究会活動の中で最も価値のある活動の一つです。今後も会員企業の価値向上のため、皆様の声を聞きながら改善を図り、更なる活性化を図りますので、積極的なご参加とご支援をお願い申し上げます。

 最後に、本誌制作・発行にあたり、IT研究会の活動メンバーの方々や、各地区ユーザー研究会事務局の方々のご協力に、あらためて感謝申し上げます。

平成24年10月全国IBMユーザー研究会連合会

IT研推進委員会委員長        青方 卓

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Page 3: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

目 次【北海道研】★T1 クラウド大研究

【東北研】T1 Notesを使い切ってみよう

T2 Notesを使い切ってみよう 青森支部

★M1 自社のBCPを考えてみよう

M2 自社のセキュリティを見直そう

M3 IT担当者のスキルUP研究会 青森支部

M4 人材育成

【新潟研】★T1 IBMiとiPadのデータ連携とiPad向けアプリケーション開発

【北関東研】★T1 AS/400(iシリーズ)のHATSを利用したWeb化

【長野研】T1 iのユーザーデータ資産を、積極的に活用してみよう

T2 新しいwebプログラミングの開発技法

【関東研】★T1A スマートフォンの企業内活用のあり方

T1B スマートフォンの企業内活用のあり方

T2 事業継続計画(BCP)を再考する

T3 シンクライアントの今後を考える

T4 クラウドサービスの利活用について

T5A プロジェクト特性に応じた、失敗しないためのマネジメント手法と工夫

★T5B プロジェクト特性に応じた、失敗しないためのマネジメント手法と工夫

★T6 運用管理、「安全、安心、確実、廉価」の肝は何ですか?これからの運用管理のあるべき姿を考える

T7 グループ経営時代のIT部門の経営貢献・ガバナンスのあり方とは?

T8 グローバル時代の人材育成

T9 効率的なシステム開発手法とは?(アジャイル開発は救世主となるか?)

★T10 ユニファイド・コミュニケーションの実践 〜成功への道〜

【神奈川研】★T1 スマートフォンの活用について

T2 ドラッカーに学ぶマネジメントの考え方

【中部研】T1 ワークスタイル(次世代端末)

T2 次世代コミュニケーション

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Page 4: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

T5 ネットワーク・セキュリティー

★T7 クラウド・コンピューティング

T11 SmarterPlanet

★T14 ワークスタイル(次世代端末/静岡)

【北陸研】T1 Systemi(AS/ 400)フォーラム

【関西研】T1 次世代コミュニケーション

T2 プロジェクト・マネジメント

★T3 リスクマネジメント

★T4 クラウドサービスの活用

★Z1 iSUCポータル開発

【岡山研】★T1 クラウド時代のセキュリティを考える

T2 企業会計(財務・経営会計)システムをきわめる。

M1 マネージメントの役割とリーダーシップ

【四国研】T1 在宅勤務での社内システムの使用

★T2 プロジェクト管理とコミュニケーション

M1 マネジメント研究会

W1 女性タスク

【中国研】T1 次世代コミュニケーションの活用

T2 BCPについて

T3 スマートフォン活用

★T4 Hadoopの適用性について

M1 マネジメント研究会(広島)

M2 マネジメント研究会(福山)

【九州研】T1 スマートフォンの企業内活用方法

★T2 災害対策を支える技術

T3 ソーシャルメディアによるビジネス活用の研究

T4 クラウドと電子書籍を活用した営業支援システム(SFA)の研究

【沖縄研】★T1 ソーシャルネットワークの活用

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Page 5: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 北海道研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウド大研究

<研究概要>

昨年度のプライベートクラウド優位性研究を発展させることを軸とし、社内システムの開

発にクラウドを選択する場合のメリット、デメリットを深く理解する為、「会員管理システ

ム」を題材にオンプレミス(MS-Excel、MS-Access)、一般的な IaaS、Salesforce(以下、

SFDC)による開発を比較し、それぞれのメリット、デメリットについて研究し、これから

クラウドの導入を検討する評価基準として役立つ資料を作成する事を目標とした。

<研究成果>

成果物として、Salesforceをプラットフォームに「会員管理システム」を作成し、クラウド

コンピューティングによる開発のメリット、デメリットを検証した。

また、開発プラットフォームの選定時に参考となるよう、IaaS(一般事例)、PaaS(SFDC)、

既存ソフトウェア(Excel,Access)による開発工程、機能等の比較評価表を作成した。開発

速度や情報共有化において、PaaS(SFDC)が優れているものの、対費用効果を十分に考

慮する必要性があるとの結論に至った。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

<感想>

IT研の活動を通じ、開発者、営業、管理者、経営者層など様々なメンバーの皆さまと意

見交流する機会を得て、幅広い視点で研究を進める事で知見を広げる事ができた。

<反省点>

スケジュール管理の甘さから、予定通りの進行が叶わなかった。

仕事の合間を縫っての有志参加の為、欠席者との情報共有について SNSだけでは十分な情

報共有ができなかった。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 9 月 ~ 2012 年 6 月

ミーティング 10回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

リンケージサービス㈱ 山中 和幸 管理職 リーダー

㈱ウイン・コンサル 嘉屋 雄大 管理職 サブリーダー

日本 IBMソリューションサービス㈱ 安藤 真稔 一般職 アドバイザー

日本 IBMソリューションサービス㈱ 立石 康貴 一般職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム㈱ 武藤 亮 一般職 アドバイザー

ホクレン情報サービス㈱ 安孫子 真和 一般職

㈱コア北海道カンパニー 伊藤 雄大 管理職

㈱ウイン・コンサル 伊藤 良成 一般職

㈱ムトウ 大矢 篤史 管理職

ユニバーサル・システム株式会社 舘巌 典明 一般職

日本 IBMソリューションサービス㈱ 中島 範雄 一般職

札幌臨床検査センター㈱ 中田 明美 管理職

㈱コンピューター・ビジネス 横井 祐太 一般職

㈱ブリッジ 武田 嘉浩 管理職 担当委員

恵和ビジネス㈱ 渡辺 淳也 管理職 担当委員

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Page 6: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Notesを使い切ってみよう

<研究概要>

本年はDomino8.5の新機能であるXPagesを利用して、実際のアプリケ

ーション「見積書」のXPages化に取り組みました。Domino8.5.3開発環

境の構築、「見積書」アプリケーションのXPages化、テンプレート化検討、コーディ

ング、テストと実施しました。また、XPagesの入り口としてのポータル・ページを

盛り込むこととし、実際に使えるXPagesを目指しました。

<研究成果>

「XPages」はNotesクライアント・アプリケーションと比較すると、比較的

新しい機能であるため、マニュアルや参考となる情報も少なく難しい印象があります。

しかし、今回「見積書」のXPages化という実際の業務アプリケーションでXPag

es化に取り組むことができたため、フォーム設計・ロジックの実装とも実際に現場で使

えそうなテーマになったと思います。併せてWebの技術についても新たに触れることが

でき、他のWebアプリケーション開発にも活用できると感じました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

東日本大震災で活動休止を余儀なくされていましたが、6月から再開しました。

テーマは要望の多かった「XPages化」です。XPages化では環境構築、アプリ

ケーション検討・設計・コーディング・テスト、テンプレート化検討と内容が多く、慣れ

ないWebアプリケーション開発ということもあり、月1回のペースでこなせるか不安も

ありました。しかし、積極的なメンバーの協力もあり、試行錯誤しながらなんとか完成に

こぎつけることができました。

当初、予定していたポータル・ページまでは完成できませんでしたが、完成後、メンバ

ーで楽しく打ち上げができ仲間意識も強まりました。次回は、今回の反省を踏まえ生産性

の高いアプリケーション開発を実現したいと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 12 回 懇親会 2 回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

青葉化成㈱ 曲竹 勝 一般 リーダー

ソラン東北㈱ 細川 慎也 一般 メンバー

東北インフォメーション・システムズ㈱ 樋口 祟公 一般 メンバー

東北インフォメーション・システムズ㈱ 小泉 啓 一般 メンバー

東北インフォメーション・システムズ㈱ 岡崎 直輝 一般 メンバー

東北リコー㈱ 滝沢 隼 一般 メンバー

山銀システムサービス㈱ 五十嵐 浩一 一般 メンバー

山銀システムサービス㈱ 荒井 真輔 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム・サービス㈱ 夏井 一男 アドバイザー

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Page 7: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Notesを使い切ってみよう(DBを自分で作ってみよう)

<研究概要>

メンバー各自が作成し自社で利用中のNotesDBを持ち寄り、作成中における疑問点について

アドバイザーの力を借りながら参加メンバーの質疑応答形式で解決する。

<研究成果>

練習問題ではなくて、実際に自分の会社で使っているNotesDBの疑問点に対して、皆で話ができ

るので、実践的であるのがとても良い進めかたであると思った。

(ディスカッション内容)

1. コメントが更新されたときだけコメント欄にハンコが付くようにしたい

2. あるテキストフィールドだけを3ケタの数値表示にしたい

3. エンターキーを押したら改行ではなく次のフィールドにカーソルを進ませたい

4. タスクを自動化するためにデータベースで基本的なエージェントを作成する方法が知りたい

5. レイヤー機能はどう使うのか

6. サブフォームの使い方が知りたい

7. フォームの途中にフィールドを追加する場合の注意点は何か など・・・

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

3年間ほど継続したテーマであるため、参加メンバー同士の気心が知れており意見交換がしやすい雰囲

気であることが良かった。また他の参加者からのアドバイスや意見をもらうことにより、様々な考え方

や方法を知ることができたのも良かった。一方で、同じテーマを続けているため参加メンバーが固定的

になり、マンネリ化も感じられたので、来年度は新しいメンバーの勧誘についても考えたい。

<活動回数>活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 6回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 11名(アドバイザー除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱吉田システム 伊東 勇 管理職 リーダー

高周波鋳造㈱ 中村 勇人 管理職 メンバー

弘果弘前中央青果㈱ 久保 利征 管理職 メンバー

㈱吉田管材 赤坂 有紀 一般 メンバー

㈱吉田管材 気田 友行 一般 メンバー

㈱吉田産業 神 一彦 管理職 メンバー

㈱吉田産業 高橋 圭子 一般 メンバー

㈱ワイエス管材 工藤 瑞恵 一般 メンバー

㈱ワイエス管材 谷藤 由有 一般 メンバー

㈱吉田システム 盛田 亜紀子 一般 メンバー

㈱吉田システム 山辺 学 一般 メンバー

㈱吉田システム 梅津 訓 管理職 アドバイザー

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Page 8: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 自社のBCPを考えてみよう

<研究概要>

『自社の事業継続計画(BCP)のIT分野について策定するスキルの取得を目標とし、BCP

策定プロセスで使用するツールやアウトプットを『BCP策定テンプレート』としてまとめ

る活動を実施してきております。

基本的に、月に1回のペースで集まって活動をしておりますが、SNSを活用しての意

見交換、宿題の提出などもおりまぜ、活動の効率化を図っています。

<研究成果>

23年度は災害対策状況診断シートの作成と、東日本大震災を経験しての知見の共有を実

施しました。その結果、これまでにIT視点を中心に作成してきたBCP策定テンプレー

トに人・組織・物資の視点も必要であることを認識しました。また、活動の成果を iSUC

での発表やIBM関連雑誌などへの座談会記事掲載や、本テーマに関連して他地区研究会

との交流なども実現することができました。

24年度は災害対策ソリューションの選定までのBCP策定テンプレートを完成させ、

参加企業各社で使用し評価したいと考えております。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

23年度も当初立てた活動計画通りには進めることができず、時間がかかってしまいまし

た。計画に基いての活動ができないことは反省すべき部分ですが、逆の見方で考えるとテ

ーマについて深く掘り下げた活動ができたことと、メンバーの繋がりも深まったと思いま

す。24年度は、策定テンプレートを完成させ、皆さまに利用していただけるよう活動で

きればと考えます。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 12回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

山形カシオ㈱ 門脇 正則 管理職 リーダー

青葉化成㈱ 岡部 隆信 管理職 メンバー

東北インフォメーション・システムズ㈱ 渡辺 勉 管理職 メンバー

東北ディーシーエス㈱ 小野 康志 管理職 メンバー

東北リコー㈱ 梅津 晃憲 一般 メンバー

山銀システムサービス㈱ 沖田 克彦 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム・サービス㈱ 谷口 浩幸 アドバイザー

東北電化工業株式会社 大山 昭 管理職 担当委員

東北リコー㈱ 浄土 禎子 管理職 担当企画委員

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Page 9: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 M2 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 自社のセキュリティを見直そう

<研究概要>

企業活動の中で取扱う情報資産を様々な脅威から守るためのセキュリティ対策のスキル

取得を目的として活動しています。

昨年取り組んだ総合的な情報セキュリティ・マネジメントシステムであるISMS/I

SO27001を踏まえ、標的型攻撃など新たな脅威・攻撃への『対策』面のスキル取得

を図っています。

<研究成果>

クラウドやタブレット端末など新しい技術・製品を社内で利用することが見込まれるこ

とやインターネットにおける標的型攻撃など新たな脅威・攻撃への対応が求められている

ことから、最新の動向を踏まえたセキュリティ対策についてスキル取得を図りました。

情報セキュリティの第一線で活躍されているスペシャリストの方々から最新の動向を教

えていただき、メンバー間で情報交換しながら必要とされる対策について理解を深めるこ

とができました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

標的型攻撃などにより企業の情報資産は様々なリスクに晒されていることを学び、セキ

ュリティ対策の重要性が日々高まっていることを実感した。今後は取得したスキルを生か

し、セキュリティ対策(ソフト・ツール)の導入・検討、社内システム利用部門への教育・

周知および既存対策の実施徹底など、自社の状況を踏まえ必要な対策に取り組んでいきた

いと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 10 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 4 回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 4名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱山形銀行 鈴木 達雄 一般 リーダー

㈱カネサ藤原屋 千田 真穂 一般 メンバー

東北電化工業㈱ 梅津 隆之 一般 メンバー

日本アバカス㈱ 安部 和賢 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム㈱ 皆川 健 ISMSアドバイザー

日本アイ・ビー・エム・サービス㈱ 谷口 浩幸 アドバイザー

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Page 10: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 M3 研究分野 マネジメント系

研究テーマ IT担当者のスキルUP研究会

<研究概要>

担当者が知りたい事や疑問に思っていることを持ち寄って、抗議形式や対話形式といった形のこだわ

らずに、参加者のスキルアップのために企画した。

<研究成果>

今年度は以下の内容について実施した

(実施内容)

1. IBMボランティア活動の紹介

2. 吉田システム作成の新DBの紹介

3. コラボセミナーの案内・報告

4. U研2011年の新たな取組の紹介(eラーニング、U研バーチャルクラス)

5. BCPについて(IBM災害対策)

6. IBM 100周年記念動画視聴

7. パワーポイント・Myoffice利用例の紹介(社内報作成・ロゴ作成)

8. スマートシティ・復興支援コンサル実施例の紹介

9. 講演「Watson - クイズ番組に挑戦した質問応答システム」

10. 講演「経営に貢献する情報システム部門への変革に向けて」

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

当初は話題を決めて討議形式を取ろうと計画していたが、準備などがうまくいかないこともあり、

結局は、その時々のトピックスや開催イベントについて紹介してもらうことが多かった。

<活動回数>活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 6回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 11名(アドバイザー除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱吉田システム 伊東 勇 管理職 リーダー

高周波鋳造㈱ 中村 勇人 管理職 メンバー

弘果弘前中央青果㈱ 久保 利征 管理職 メンバー

㈱吉田管材 赤坂 有紀 一般 メンバー

㈱吉田管材 気田 友行 一般 メンバー

㈱吉田産業 神 一彦 管理職 メンバー

㈱吉田産業 高橋 圭子 一般 メンバー

㈱ワイエス管材 工藤 瑞恵 一般 メンバー

㈱ワイエス管材 谷藤 由有 一般 メンバー

㈱吉田システム 盛田 亜紀子 一般 メンバー

㈱吉田システム 山辺 学 一般 メンバー

㈱吉田システム 梅津 訓 管理職 アドバイザー

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Page 11: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 東北研 チーム名 M4 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 人材育成

<研究概要>

「人材育成」という企業にとっては永遠の課題とも言えるテーマを、参加メンバー各社の

現状(仕組み)や課題認識などについて話し合い、

・「人材育成」実現のためのフレームワークづくり

・具体的なカリキュラム検討

などを通じて、モデル企業に対して理想の人材育成プログラムを提案していくというスト

ーリーで研究を行った。

<研究成果>

参加メンバー各社の問題・課題を洗い出し、人材育成フレームワークを明確にした上で、

第1ステップとして新入社員教育カリキュラム策定をターゲットに活動を開始した。

その結果、新入社員教育の目的明確化及び、全業種で利活用できる新入社員教育カリキュ

ラムの策定まで具体的な成果物として作成することができた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

「人材育成」という奥深いテーマに対して、活動目標をどう設定するかという点について

参加メンバーの間で多くの時間を費やし議論したが、人材育成フレームワークが明確にな

ったことで、具体的な活動の方向性を見出せたことが第1ステップの活動成果として大き

かったと思う。

また、新入社員教育カリキュラム策定という具体的なテーマへつながったことで、方法論

のみに偏らず議論できたことや、モデル企業を設定したことで、より具体的な新入社員教

育カリキュラムが策定できた。

メンバー数4名という少人数での活動であるが、今後も新たなテーマを創出し、活動領域

を拡大していきたい。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 10 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 7回 懇親会 1回 企業見学 1回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 4名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

東北リコー㈱ 千葉 俊光 一般 リーダー

㈱高速 工藤 淳 一般 メンバー

第一貨物㈱ 田中 稔 一般 メンバー

㈱山形丸魚 井上 真一 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム・サービス㈱ 田宮 一範 アドバイザー

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Page 12: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 新潟研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ

IBM iとiPadのデータ連携とiPad向けアプリケーション開発(仮題)

<研究概要>

IBM iとiPadのデータ連携とそれを踏まえた業務用iPad向けアプリケーショ

ンの開発を行います。コスト削減が求められる企業において自社のIT資産の有効活用と

いう視点から、IBM iと話題のデジタル端末(iPad)を組み合わせるための技術的

な方法を、IBMiを遠隔操作できるVLPを使いながら学びます。その中で、実際にあ

るいくつかの仕事を想定して、業務の効率化につながると考えられるiPad向けアプリ

ケーションの開発に取り組み、得られた知見をまとめて発表します。

<研究成果>

VLPの準備、iPad向けアプリケーション開発環境準備と試作版をiPad上で動作

確認。鋭意活動中。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

技術的な情報の多くはWebから仕入れました。パソコンで検索できる簡単さが良いです。

全国版IT研SNSコミュニティーにも登録しました。今後、研究でつまずいたときなど

積極的に利用していきたいです。今期は例年より多く懇親会を開催しています。

仕事を離れて気兼ねなく語り合って考え方を整理・発見するという利点があり、1年間と

いう長い活動には必要と思うようになりました。IT研では、今後も仕事の役に立つ活動

を目指します。

<活動回数> 活動期間:2011 年 11 月から 2012 年 6 月(活動中)

ミーティング 10 回 懇親会 5 回 企業見学 0 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)アグロジャパン 眞鍋 誠 一般 メンバー

エイボック エィ・ティー・システム(株) 松田 義人 一般 メンバー

第四コンピューターサービス(株) 稲生 洋志 一般 メンバー

第四コンピューターサービス(株) 澤田 正之 管理職 メンバー

(株)丸新システムズ 服部 裕希 一般 メンバー

(株)丸新システムズ 平原 和貴 一般 メンバー

(株)丸新システムズ 福田 佑 一般 メンバー

(株)ユニテック 春川 靖幸 管理職 メンバー

(株)ユニテック 横木 裕 一般 メンバー

(株)新潟クボタ 矢川 正一 管理職 担当委員

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Page 13: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 北関東研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ AS/400 のWEB化について

<研究概要>

AS/400のWEB化についてHATSを題材に研究を行った。

単にWEBで操作するだけでなく、WEB化により従来とは異なる表現方法や活用

シーン、利用形態(iPad,iPhone,Android)を模索し、それに適したシステム構築に

ついて討議や実技研修を行った。

<研究成果>

各メンバーのスキルアップを目的とし、各メンバーで以下の成果があった。

・HATSの基本操作の習得

・ iPad,iPhone,Android での利用を考慮したシステム構築方法

・WEB化に適した画面設計方法

・実機確認によるHATSの特性を理解

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

WEB化をテーマに全メンバーが精力的に活動できたと思う。

メンバーのスキルアップとしての成果もあり研究会として有意義な会になりました。

只、WEB化の研究は未だ途中の状態なので来年度も引き続き継続して研究を進め、

更に高度なスキルアップをして行きたいと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 09 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 9回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社丸新エーアンドアイ 飯田 智 リーダー

株式会社エス・エス・デー 秋葉 幸寛 サブリーダー

株式会社ソルパック 小松 仁輝 書記

東和産業株式会社 臼井 薫 メンバー

株式会社岡村 生方 典幸 メンバー

セントラル自動車技研株式会社 黒澤 義広 メンバー

舘野商事株式会社 嘉村 肇晃 メンバー

高崎倉庫株式会社 中村 尚登 メンバー

株式会社インターネット・システム・サービス 大和田 和巳 担当委員

日本アイ・ビー・エム株式会社 岸 愁子 アドバイザー

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Page 14: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 長野研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ iのユーザーデータ資産を積極的に活用してみよう

<研究概要> 全角 250字以内

業界標準のオープン系ツール等と組み合わせを行い、帳票・画面・サブシステム周りの連携をこれまで

以上に使いやすいものにしていくことを目的とする。

当研究会の参加メンバーのほとんどは、System iをメインフレームとして、RPGによる適用

業務システムを構築している。生産性そのものは高いのだが、昔ながらのグリーン画面と、レポーティ

ング、さらに社内に点在する大小システムとの連携は、System i固有の技術を必要とし、標準

機能だけでは、自由度は決して高いとは言えない。低コストで高い効果を得る即戦力を模索する。

<研究成果> 全角 250字以内

1.EXCEL系開発ツール検証

日常的に、業務で利用される、EXCEL。ピボットテーブルやグラフ等、EXCEL でしか実現できない機能も、

数多くある。ACCESS と組み合わせた、小規模なサブシステムを構築されている方も多く、中小企業に於

いては、このようなサブシステムが、経営、業務判断の中で重要な役割を占める。人手を介さず、安定

稼働させたいという要望も少なくない。

そこで、これら要件にマッチしそうなミドルウェアとして、EVOLIO を検証。

VBA 不要、DB2/400 との連携も速く安定しており、正規化された UI、ピボットや、グラフへの適用も容易

で、コスト的にも優しい。

<活動を振り返って(感想・反省点など)> 全角(200 字以内)

以前は、System iに於けるPHP等、新技術への取り組みを行ってきた。

しかし、現実的には、新技術に目を向けるよりも前に、参加各社では様々な課題を持っていた。

System iや同OS専用ツールに偏らず、広く業界のスタンダードに目を向ける事で、

業務変化への対応や、開発の効率向上、運用コスト削減、ITインフラの全体最適等を視野に入れた

チャレンジと可能性が出てきた。当テーマはここで一旦クローズし、今後は、モバイル連携に絞り、

新たなテーマとして、再スタートする。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 11 回 懇親会 4 回 企業見学 0 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 11名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱シューマート 大内 郷嗣 リーダー

飯島建設㈱ 三澤 国博 サブリーダー

伊那食品工業㈱ 酒井 和美 メンバー

㈱サニクリーン甲信越 松本 忍 メンバー

㈱サニクリーン甲信越 宮本 善徳 メンバー

長野県連合青果㈱ 青柳 誠 メンバー

長野電子工業㈱ 小林 雅央 メンバー

不二越機械工業㈱ 外谷 卓俊 メンバー

炭平コンピューターシステム㈱ 松林 浩二 メンバー

炭平コンピューターシステム㈱ 永井 元 メンバー

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Page 15: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 長野研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 新しいWEBプログラミングの開発技法(継続)

<研究概要>

昨年度より取り組んできたプログラミングの生産性は10倍といううたい文句の Ruby on

Railsを使って、アプリケーション開発に具体的に取り組む。初年度は設計したアプリケー

ションの一部分を開発するに留まっていたので、今年度は残りの部分に挑戦した。

<研究成果>

昨年度作成したアプリケーションに機能を追加するという形で研究活動が行われた。必要

なテーブルの追加、テーブルへの項目の追加、1レコード毎の編集(横の計算)だけでな

く複数レコードに渡る編集(縦の計算)、印刷など、実際のアプリケーション開発でも起こ

りそうな場面展開となり、この過程のなかで Ruby on railsに対する理解を深めることがで

きた。昨年度来の評価として、Ruby on Rails流の設計は多少考慮する必要があるものの充

分にビジネスアプリケーションでも利用できると確信した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

時間的な制約の中での活動のため、進捗は芳しくなかったが、ほぼ当初の目的は達成でき

た。ただ、現場に採用するには、複数メンバで共同で開発するときの Git環境や出来上がっ

たアプリケーションを提供するサーバ環境が必要であり、これらについては今後のテーマ

として取り上げてみたい。

<活動回数> 活動期間:2011/ 06 ~ 2012/ 05

ミーティング 10 回 懇親会 0 回 企業見学 0 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)IHIシバウラ 野田 直孝 リーダー・担当委員

日本ブリッジ(株) 市川 寛 経営者 サブリーダー

ソラン(株) 滝沢 秀次 メンバー

加納 真樹 メンバー

アルゴジャパン 宮澤 忠 管理職 メンバー

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Page 16: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T1-A 研究分野 テクニカル系

研究テーマ スマートフォンの企業内活用のあり方

<研究概要>

【課題】①スマホは流行っているが、ありきたりな使い方しかできていないのでは?②企

業内では、メールや電話ができれば携帯電話で十分と思っていないか?③一般企業におけ

る課題(社内のコミュニケーション不足)をスマホで解決できないか?

【考え方】①仮想空間のコミュニケーションではなくリアルなFace to Face

のコミュニケーションが望まれている。②社内でも顔と名前が一致しない人がいる。そん

な人とも簡単にコミュニケーションが取れる仕組みを考える。③社外でも利用は、情報レ

ベルを限定し安全に使用できる。

<研究成果>

①各自テーマ案発表②統一テーマ検討ブレスト③コンセプト検討④スマホ・SNSの定義

研究⑤社内スマホ導入成功、失敗事例調査⑥スマホ的プレゼンテーション方法検討⑦類似

アプリ調査⑧実態調査(アンケート調査)⑨過去IT研スマホ研究事例調査⑩システムア

ーキテクチャ設計検討⑪利用事例検討⑫発表資料作成、発表練習⑬今後の課題 ア)Ne

o-SNSのプロトタイプ版を開発してみての実証実験 イ)企業活用した場合の費用対

効果のシミュレーション ウ)企業活用する上で必要と考えられるセキュリティ対策検討

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

①当初より計画的に進めることができ、大きなトラブルや遅延もなく発表を成功させ、i

SUCへ参加出来ることになった。②メンバー一人一人が業務で忙しい中、出来るだけミ

ーティングには参加して自分の役割を果たせることが出来ていた。③チーム内の議論も活

発であった。④メンバーは年齢も会社の業種もバラバラだったが、活動を通じて交流が深

まり、お互いにとっていい刺激となった。

<活動回数> 活動期間: 2011年6月 ~ 2012年3月

ミーティング 21回 懇親会 21回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 18名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

YKKファスニングプロダクツ販売㈱ 江上 淳 リーダー

㈱インテージ 鈴木 尚志 サブリーダー

日本出版販売㈱ 菊地 泰介 コーディネーター

㈱アイエスアール 鈴木 勝也 メンバー

アルス㈱ 白川 祐大

㈱エヌアイデイ 天野 学

㈱オープンストリーム 吉野 高広

さくら情報システム㈱ 砂押 学

JBサービス㈱ 阿部 是幸

小学館集英社プロダクション 岩井 伸之

全国農業協同組合連合会 渡辺 克

東ソー情報システム㈱ 内田 和哉

日信電子サービス㈱ 関根 良

パイオニア㈱ 森貞 夏樹

前田建設工業㈱ 佐藤 圭一

三井住友海上システムズ㈱ 鎌坂 春花

森永乳業㈱ 志水 宰

㈱リコー 篠原 直嗣

日本IBMサービス㈱ 古川 正広 アドバイザー

㈱フジタ 山口 正志 シニアアドバイザー

㈱トーメン エレクトロニクス 西村 俊樹 担当委員

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Page 17: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T1B 研究分野 テクニカル系

研究テーマ スマートフォンの企業内活用のあり方

<研究概要>

昨今、コンシューマ市場においてスマートフォンが爆発的に普及してきている。

その様な背景の元に、企業においてスマートフォン(タブレット含む)の導入をどの様

に考えるべきか、スマートフォンの特徴と企業内のシステム導入プロセスから分析し、導

入の向き不向き、導入時のポイントを視覚化できる成果物を作成した。

<研究成果>

スマートフォンのデバイス的特徴とシステム的特徴を分析・分類し、それぞれ企業に導

入するにあたりポジティブな面とネガティブな面を洗いだした。

また、現実的に企業におけるシステム導入プロセスからスマートフォンのフィットする

業務の検討を行った。

それらを組み合わせ、企業内へ導入できる段階か、導入アプローチにおいての課題にな

るポイントはどこかがわかるようなチェックシートを作成した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

幅広い業種・経歴・立場の人たちと1つのテーマについて取り組むことにより、多様な

考えを持ち寄ることができた。IT研目的の1つである交流と研鑽が非常によくできたと

感じられる。

反省点は、研究会の後半になるにつれ、参加できるメンバーとできないメンバーが固定

化してしまい、議論の進め方や作業負荷に偏りが表れてしまった。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月~2012 年 3 月

ミーティング 20回 懇親会 11回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 19名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)岡村製作所 中村 準一 一般 リーダー

(株)エス・ディー・シー 坂田 尚樹 一般 サブリーダー

本田技研工業(株) 白榮 健司 一般 コーディネーター

アイエックス・ナレッジ(株) 鈴木 義典 一般 メンバー

(株)SCSK 城 裕昭 管理職 メンバー

NTTコムウェア(株) 平田 純一 一般 メンバー

(株)オープンストリーム 廣島 良一 管理職 メンバー

国分(株) 吉田 尚起 一般 メンバー

三和コムテック(株) 鳥居 律子 一般 メンバー

帝人(株) 近藤 正人 管理職 メンバー

東亜建設工業(株) 大野 嘉典 一般 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 吉新 拓哉 一般 メンバー

凸版印刷(株) 平根 俊輔 一般 メンバー

日本オフィス・システム(株) 志々目 希 一般 メンバー

日本電通(株) 佐伯 康弘 一般 メンバー

野原産業(株) 小野 一省 一般 メンバー

フジタ製薬(株) 藤本 佑樹 一般 メンバー

ライオン(株) 岩田 尚洋 一般 メンバー

(株)菱友システムズ 小谷 崇 一般 メンバー

日本 IBM(株) 高塚 一善 一般 アドバイザー

みずほ情報総研(株) 平古場 浩之 一般 シニアアドバイザ

パイオニア(株) 石川 雅己 管理職 担当委員

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Page 18: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ BCPを再考する

<研究概要>

まずはBCPを知るところから着手。

その後、3チームに分かれ、興味のあるテーマ(ガイドライン、事例研究など)に対して

研究を深める。

そして、BCPを作成、利用する立場から既存BCPに対する問題点をあげ、より使える

BCPにするための解決策を提示する。

<研究成果>

・BCPに対する理解を深めた点

実際の業務で自社または他社のBCP作成に携わっているメンバにとっては、即利用可

能な情報となった。

・社外のメンバと交流することで、人脈形成ができた点

・研究活動での役割によって、自己の成長を実感できるメンバがいた点

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・良かった点は、メンバの転勤や異動があったが、最後までメンバ全員がチーム活動を続

けられた点。

・反省点は、約8ヶ月の活動の中で、終盤に研究頻度・負担が高くなったこと。早い段階

でペース配分を調整できればよかったと思う。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 6 月~2012 年 3 月

ミーティング 20 回 懇親会 12 回 企業見学 2 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 17 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)インテージ 清板 智子 リーダー

三和コムテック(株) 野島 英幸 サブリーダー

アコム(株) 長田 公孝 主任

(株)インフィニ トラベル インフォ 畑中 豊彦 主任

エヌアイ情報システム(株) 金澤 勲 副 主 任

キリンビジネスシステム(株) 石本 洋樹 部長

さくら情報システム(株) 小針 亮子

全国農業協同組合連合会 渡邉 朋彦

東京海上日動システムズ(株) 久保田 啓介 プ ラ ク

日本精工(株) 相澤 二郎 副主務

(株)ブリヂストン 中村 竜太郎

(株)リコー 海野 好司 シ ニ ア

(株)りそな銀行 千村 裕紀 担 当 マ

(株)菱友システムズ 湧口 晃佐 係長

JBサービス(株) 金田 雄介 PMNTTコムウェア(株) 丹野 康弘 SP

(株)大和総研 久保 麻理子 課 長 代 コーディネータ

パイオニア(株) 有馬 健二 アドバイザー

日本IBM(株) 刀禰 雅史

東京ガス(株) 久保田 宏明 担当役員

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Page 19: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ シンクライアントの今後を考える

※シンクライアントが日本を強くする(企業における真のシンクライアント活用提案)

<研究概要>

シンクライアントは、「3.11」でBCP対策として需要が急増したが、受注に繋がってい

ない・・・なぜだろう?

それは、利益を求める企業がシンクライアントを「守り」としてしか認識していない為で

ある。逆に、利益を産む為の「攻め」の方法があれば受注に繋がると推測した。利益向上

には生産性向上や作業効率化が必要であり、これらの質を高める為にはワークライフバラ

ンスが必要である。シンクライアント導入によってBCPやワークライフバランス、「攻め」

と「守り」の相乗効果をもたらし、日本を強くできると考えている。

<研究成果>

シンクライアントの経験値が様々なメンバーで構成されており、経験値の高い者は情報

提供することによって自己のナレッジを整理し、確固たる自信に繋げた。

当チームのアプローチは下記の通りとなる。

1. シンクライアントの理解

1.1ソリューション

1.2方式・種類

1.3要素技術

1.4構成要素

2. 活用実態の把握と分析

2.1活用・適用分野

2.2導入台数の推移

2.3メリットデメリット

2.4技術動向

2.5導入の阻害要素

3. 真の活用提案検討

3.1課題解決型の活用検討

3.2仮設検証方の活用検討

3.3未来創造

4. 発表資料のまとめ

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

早期に「技術者目線」、「利用者目線」の2チーム制を導入し、効率良く全員が参加できる

工夫を行ったが、統合後はテーマ設定の絞込みが出来ず、深堀に費やす時間が不足した。

結果、発表資料への反映が研究活動のごく一部分となり、審査員へ内容の薄い印象を与え

たのが残念。

ただし多種多様なメンバーでの議論は、今までにない視野を広げた課題設定に繋がり、技

術知識を得るだけでなく、会議の進め方・纏め方など他者(社)から学ぶ事も自己の研鑽

に繋がった。

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Page 20: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

<活動回数> 活動期間: 2011年7月~2012年3月

ミーティング 28回 懇親会 19回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 20名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ティージー情報ネットワーク 平山 洋 リーダー

さくら情報システム(株) 前田 靖貴 サブリーダー

ヤマトシステム開発(株) 稲葉 健太郎 コーディネーター

T&D情報システム(株) 須藤 潤 コーディネーター

カシオ計算機(株) 原田 龍雄 メンバー

エムエルアイ・システムズ(株) 白石 浩之 メンバー

(株)JIEC 高橋 昇平 メンバー

(株)大和総研 加藤 泰彦 メンバー

日本オフィス・システム(株) 吉村 篤 メンバー

(株)KDDIエボルバ 坂上 直也 メンバー

(株)リコー 山田 裕也 メンバー

アイエックスナレッジ(株) 廣瀧 優介 メンバー

キヤノンITソリューションズ(株) 今井 孝典 メンバー

キリンビジネスシステム(株) 木下 浩武 メンバー

凸版印刷(株) 石堂 裕章 メンバー

フジタ製薬(株) 高橋 弘 メンバー

MS&ADシステムズ(株) 黒木 裕己 メンバー

三菱総研 DCS(株) 佐次 紘忠 メンバー

(株)菱化システム 濱野 勇作 メンバー

キヤノンマーケティングジャパン(株) 岡井 庸浩 メンバー

(株)インテリジェンス 小澤 稔弘 役員 担当委員

日本 IBM(株) 柳 英生 アドバイザー

日本 IBMサービス(株) 松本 博樹 アドバイザー

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Page 21: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウドサービスの利活用について

<研究概要>

ITの役割は会社の経営を支えることが大きな目的のひとつであります。クラウドサービ

スを利活用することで、これまでのIT環境が大きく変化します。その結果、ビジネスが

変わり、人が変わり、そして会社が変わって行くと考えました。現在はまだまだクラウド

の利用は進んでいません。企業はクラウドに不安を感じているのです。そこで、我々は導

入事例を研究することで、クラウド導入の鍵が見つかると考えました。そして、我々の研

究結果を聞いてくださる企業にクラウドを積極的に導入してほしいと考え、研究を重ねて

まいりました。

<研究成果>

我々T4グループのメンバーも最初はクラウドに対し、セキュリティ面で大きな不安を感

じていました。しかし、研究を重ねるにつれ、メンバーの考え方も変わってきました。当

初T4グループのメンバー27人中25人がセキュリティに不安を感じていましたが、最

後には5人に減ったのです。逆にセキュリティはクラウドのメリットのひとつであると考

えるようになりました。こうして人が変わったのです。そしてクラウド導入は特別なこと

ではなく、自社の導入要件をしっかり整理すれば必ず成功することも事例研究からわかり

ました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

異業種そして異年齢層の仲間と7ヶ月間一緒に研究することで、すばらしい仲間と知り合

えたことが一番の収穫です。研究を重ねる中で、業種が異なることによる考え方の違いや

発想の違いは大変参考になりましたし、貴重な財産になりました。メンバーが自社に戻っ

て、今回の研究をベースとして自社へのクラウド導入を企画立案できれば最高だと考えま

す。今回の出会いを大切にして、これからもこの仲間と交流を続けていきたいです。

<活動回数> 活動期間: 2011年7月 から 2012年3月

ミーティング 20回 懇親会 20回 企業見学 3 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 27名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

日本精工㈱ 柳沢 俊明 管理職 リーダー

日本出版販売(株) 鈴木 歩 一般 サブリーダー

キリングループオフィス(株) 中村 浩 管理職 コーディネーター

本田技研工業(株) 山田 恵子 一般 コーディネーター

(株)インテージ 桑原 利幸 管理職 メンバー

(株)インテック 石井 洋行 一般 メンバー

NKSJシステムズ (株) 田中 康代 一般 メンバー

(株)オープンストリーム 井関 亨 一般 メンバー

鹿島建設(株) 大村 早苗 管理職 メンバー

キャタピラージャパン・システムサービス(株) 橘川 亜希子 管理職 メンバー

キヤノンITソリューションズ(株) 市場 大介 一般 メンバー

さくら情報システム(株) 竹内 康輔 一般 メンバー

(株)CSK 藤巻 弘美 一般 メンバー

(株)システムフロンティア 川田 周平 一般 メンバー

小学館集英社プロダクション 尾形 和紀 一般 メンバー20

Page 22: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

(株)テレビ東京システム 遠矢 貴之 一般 メンバー東亜建設工業(株) 石倉 正英 一般 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 佐野 大樹 一般 メンバー

東京日産コンピュータシステム(株) 安藤 康子 管理職 メンバー

凸版印刷(株) 石沢 岳 一般 メンバー

パイオニア(株) 石川 雄一郎 一般 メンバー

丸文情報通信(株) 小林 智央 一般 メンバー

みずほ情報総研(株) 松下 勇夫 一般 メンバー

森永乳業(株) 今泉 浩一郎 管理職 メンバー

ヤマトシステム開発(株) 安田 万里子 一般 メンバー

(株)リコー 左古 周造 一般 メンバー

(株)菱友システムズ 石井 芳隆 一般 メンバー

(株)NYK Business Systems 武田 敏明 管理職 担当委員

(株)インテック 新森 昭宏 管理職 担当委員

(株)オープンストリーム 村田 哲也 管理職 担当委員

日本IBM(株) 小山 徳成 管理職 アドバイザー

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Page 23: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T5A 研究分野 マネジメント系

研究テーマ プロジェクトに参加するメンバーの早期戦力化への取り組み

<研究概要>

我々は従来の人的資源管理に早期戦力化という要素を加えた新しいマネジメント手法の

構築を試みた。これはプロジェクトメンバーの生産性が、プロジェクト終盤に最も高く序

盤では低いという特性を問題視したためである。プロジェクトの序盤と終盤ではプロジェ

クトを取り巻く環境も状況も大きく変わっている。ならばマネジメント手法もまた、状況

によって変える必要があるのではないか。我々はプロジェクトの序盤において高い生産性

を引き出す手法を早期戦力化と名づけ、これを実現することによって失敗しないマネジメ

ント手法の完成を目指した。

<研究成果>

早期戦力化の具体例として、我々は「スタ・メン!」と名付けたコミュニケーションツ

ールを開発した。このツールはプロジェクトに参画して間もないメンバーに対し、早くチ

ームに馴染めることを目的として作成している。今回の発表では「スタ・メン!」の目的

と活用方法までしか紹介できなかったが、その後の展開としてプロジェクト中盤から終盤

にプロジェクト参画者の増加に伴って「スタ・メン!」運用方法を動的に変えてゆくとい

うプロセスの検討をしていた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

早期戦力化と「スタ・メン!」ツール作成にいたるまで相当な時間をかけて議論を繰り

返してきた。それは結果的に新しいアプローチができてよかったと考えている。しかし「ス

タ・メン!」の作り込みについては時間切れとなってしまい、発表ではメリットを十分に

伝えられなかった。自チームの早期戦力化が不足していたことを反省している。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 6 月 ~ 2012 年 3 月

ミーティング 15回 懇親会 11回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 17名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

明治安田システム・テクノロジー(株) 星 秀人 リーダー

ヤマトシステム開発(株) 永田 宏光 サブリーダー

(株)クレスコ 山崎 法史 コーディネータ

(株)資生堂 延安 直樹 コーディネータ

(株)アイエスアール 須羽 洋光 メンバー

アイエックス・ナレッジ(株) 須藤 雄介 メンバー

アサヒビジネスソリューションズ(株) 小橋 航 メンバー

(株)インテック 佐藤 良一 メンバー

(株)インフィニトラベルインフォメーション 吉川 正剛 メンバー

(株)岡村製作所 井上 雄太 メンバー

カシオ計算機(株) 松井 俊城 メンバー

キヤノンマーケティングジャパン(株) 石田 奈緒子 メンバー

さくら情報システム(株) 安西 正幸 メンバー

スミセイ情報システム(株) 閑野 智也 メンバー

T&D情報システム(株) 吉澤 和幸 メンバー

凸版印刷(株) 加藤 和也 メンバー

(株)リコー 山本 貴大 メンバー

日本IBM(株) 宿谷 勝 アドバイザー

フジタ製薬(株) 宮本 秀樹 担当委員

AILコンサルティング(株) 樗木 博 シニア・アドバイザー

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Page 24: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T5B 研究分野 マネジメント系

研究テーマ プロジェクト特性に応じた、失敗しないためのマネジメント手法と工夫

<研究概要>

プロジェクトの目的や社内状況、開発環境、参加する立場など様々な要因により、プロ

ジェクト成否の捉え方は人それぞれで異なったり変化したりします。その中で失敗する可

能性を一律して低くするためには、どの様な手法が考えられるのか。私達は医療業界で用

いられているIC:インフォームドコンセント(医師による十分な説明を患者がよく理解

した上で、治療方針・方法等において双方が納得し合意すること)という考え方・手法に

着目し、プロジェクト(システム)開発への応用に向けて研究を行いました。

<研究成果>

開発・ユーザー双方の納得型合意形成に焦点を置き、従前不十分であったプロジェクト

推進過程での合意レベルを飛躍的に向上させる取り組み手法:IC-Tackleを提案。

同時に意欲的ユーザー(やるキーマン)によるAKB(アドバンスド・キックオフ・ブー

トキャンプ)やユーザーWBSの導入を行うことでの、失敗リスク低減を目的としたマネ

ジメント手法を提唱しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

1月中旬くらいまでは一向に意見が纏まりませんでしたが、担当委員・アドバイザーを

含めてそこからは仕事でも見せない驚異的な集中力を皆が発揮し、結果的には一度の合宿

も行うこと無く、発表資料を当日まで掛かって完成させました。現在はiSUCへ向けて

研究内容を深堀りしています。

<活動回数> 活動期間: 2011年6月 ~ 2012年3月

ミーティング 14回 懇親会 14回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:16名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

本田技研工業(株) 伊藤 継俊 一般 リーダー

アコム(株) 秋山 泰弘 管理職 サブリーダー

アドソル日進(株) 阿部 晋太郎 一般 サブリーダー

(株)インテージ 前田 貴紀 一般 メンバー

(株)インテリジェンス 家城 一彦 一般 メンバー

(株)NHKメディアテクノロジー 石坂 和正 一般 メンバー

NTTコムウェア(株) 持田 真一 管理職 メンバー

(株)オープンストリーム 吉田 龍一 一般 メンバー

キャノンソフトウェア(株) 高橋 茂雄 一般 メンバー

キリンビジネスシステム(株) 宮田 篤史 一般 メンバー

(株)サンエス 小山 淳也 一般 メンバー

日販コンピュータテクノロジイ(株) 瀬口 有見子 一般 メンバー

(株)日本アクセス 小山 英幸 管理職 メンバー

パイオニア(株) 吉田 正道 管理職 メンバー

三菱UFJトラストシステム(株) 新井 肇 管理職 メンバー

(株)LIXILインフォメーションシステムズ 馬止 智史 管理職 メンバー

日本 IBM(株) 黒田 茂生 アドバイザー

明治安田生命保険(相) 岸 信孝 担当委員

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Page 25: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T6 研究分野 S(その他)

研究テーマ 運用管理「安全、安心、確実、廉価」の肝はなんですか?これからの運

用管理のあるべき姿を考える

<研究概要>

運用管理のあるべき姿に対して、実際の運用管理の現場における課題を洗出し、その課

題を解決する為の方法を研究する。

<研究成果>

運用管理の現場の課題をまとめると、「業務」「サービス」「コスト」の3つが見えていな

いという事が判明し、解決方法として

①参加各社のSLAの現状分析

②業務の可視化

について研究を進め、「見えない」を「見える」に変える為、ツールを作成しました。

しかし、研究を進めるなかで「見える」事が決してゴールではなく、相互理解・信頼関

係を気づくために「コミュニケーション」が運用管理にとってもっとも重要だと気がつき

ました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

業種は異なりますが、同じ運用管理を行う立場が集まっていた為、深い論議を重ねる事

が出来ました。途中、研究の方向がまとまらず苦労した面もありましたが、担当委員・ア

ドバイザーの方々の強力なサポートもあり、無事研究成果をまとめ、iSUC派遣の切符

を手にする事が出来ました。

<活動回数> 活動期間: 2011年7月~活動中(iSUC仙台大会参加の為)

ミーティング 20回 懇親会 15回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:22名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)リコー 濱野 剛太 一般 リーダー

(株)ホテルオークラ 野田 寛 一般 サブリーダー

日本精工(株) 太田 宏文 一般 サブリーダー

(株)インテック 松本 達平 一般 メンバー

エムエルアイ・システムズ(株) 三富 晃一 一般 メンバー

鹿島建設(株) 中尾 暁彦 一般 メンバー

(株)キッツ 守屋 仁 一般 メンバー

キャタピラージャパン・システムサービス(株) 伊東 正美 一般 メンバー

キャノンITソリューションズ(株) 石渡 敦 一般 メンバー

キャノンマーケティングジャパン(株) 四方 暁美 一般 メンバー

全国農業共同組合連合会 荒井 重行 管理職 メンバー

(株)ティージー情報ネットワーク 坂爪 淳力 管理職 メンバー

テルモ(株) 山名 恭平 一般 メンバー

凸版印刷(株) 樋渡 孝雄 一般 メンバー

(株)日本アクセス 金坂 厚宏 一般 メンバー

日本出版販売(株) 蓮華 行嗣 一般 メンバー

日本ダイレックス(株) 高松 利之 管理職 メンバー

みずほ情報総研(株) 荒 邦彰 一般 メンバー

三菱総研DCS(株) 大森 太郎 一般 メンバー

ヤマトシステム開発(株) 辻 正樹 一般 メンバー24

Page 26: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

(株)ライトウェル 島村 直人 管理職 メンバー

(株)菱友システムズ 山川 幹裕 一般 メンバー

森永乳業(株) 木田 茂 管理職 担当委員

日本アイ・ビー・エム(株) 寺島 裕 管理職 アドバイザー

(株)デンソーエスアイ 本田 誠 管理職 シニアアドバイザ

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Page 27: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T7 研究分野 マネジメント系

研究テーマ グループ経営時代のIT部門の経営貢献・ガバナンスのあり方とは?

<研究概要>

グループ会社の再編などを機に『システム統合』を進めようとする場合、どういう「 ITガ

バナンス」が必要になるのか?またどういうことが課題になるのか?T7チームではこうし

た話題を中心に議論を重ねた。抽象的なテーマのため、共通した認識を得るまでに長時間

を要したが、グループ各社での統合目的の共有、統合方針のブレイク・明確化が重要との結

論に達した。研究分野を「早期に IT戦略を実現するために必要な ITガバナンス」と設定

し、具体的な方法を成果物にするため、COBITや EAの考え方、システム統合経験のある

参加会社メンバーの意見を参考にしながら討議を進めた。

<研究成果>

経営戦略、IT戦略実現のため、①グループ ITガバナンス構築体制の確立②グループ ITガ

バナンス領域とレベル設定③領域ごとの具体的施策の検討④ITガバナンス構築計画のまと

めという4ステップからなる『グループ ITガバナンス』構築プロセス』を提案。「iSUC HD」

という仮想会社を設定し提案したプロセスを適用してみることで、一般論ではなく提案プ

ロセスの有用性を実証できるような研究成果とした。提案した構築プロセスは今後参加メ

ンバー各社が活用することでより整理され、対象範囲の漏れや考慮すべき点を強化できる

と確信している。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

iSUC への選抜は残念ながら逃したが、まさに今、日本の経営層、IT 部門、IT 業界にこのテ

ーマの重要性を広く知っていただく必然性があるとチーム一同考えている。その第一歩を

研究できたことは非常に有意義だったし、さらに今後も形に残せる成果物を出せるよう、

継続して研究を続けていきたい。今回の研究成果は各メンバーがそれぞれ自社に持ち帰り、

検討・実践しているところである。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 07 月 ~ 2012 年 03 月

ミーティング 19回 懇親会 11回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 15 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ホテルオークラ 伊藤 美弥 一般職 リーダー

(株)アシスト 高山 隆一 専門職 サブリーダー

(株)インテリジェンス 村田 義臣 管理職 メンバー

カシオ情報サービス(株) 諫見 洋司 一般職 メンバー

(株)サニクリーン 小澤 康史 一般職 メンバー

(株)情報技術センター 宇野 公也 管理職 メンバー

TDK(株) 徐 美嶺 一般職 メンバー

(株)日本アクセス 伊波 信枝 管理職 メンバー

富士フイルムコンピューターシステム(株) 佐藤 博之 管理職 メンバー

(株)ブリヂストン 今村 吉徳 一般職 メンバー

(株)LIXILインフォメーションシステム 飯島 郷 一般職 メンバー

(株)リコー 坂井 智美 管理職 メンバー

(株)りそな銀行 橋本 秀彦 一般職 メンバー

NKSJシステムズ (株) 岩井 皓嗣 一般職 コーディネーター

NTTコムウェア(株) 黒江 裕之 一般職 コーディネーター

(株)NTTデータ・ソルフィス 小林 健造 管理職 シニア・アドバイザー

日本IBM(株) 保々 公威 専門職 アドバイザー

富士フイルムホールディングス(株) 高橋 進 管理職 担当委員

26

Page 28: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T8 研究分野 M(マネジメント系)

研究テーマ グローバル時代の人材育成

<研究概要>

昨今、日本企業のグローバル化が求められています。必要なスキルとして真っ先に「語学

力」が上がると思いますがこれまでの事例から「語学力」だけでは不十分であるという認

識が広まりつつあります。私たちも「語学力」以外にグローバル時代に必要なスキルがあ

ると考え、グローバル時代に活躍できる人材に求められる「スキルセット」、「スキル活用

モデル」及び「スキルアップ方法」について研究しました。

<研究成果>

T8メンバーの知識、経験や各種文献からグローバル時代の人材に必要な6つのスキルを定

義しました。6つのスキルから特に「コミュニケーションスキル」が重要であると考え、

国内と海外のコミュニケーションのやり方の違いについて研究しました。研究の結果、国

内と海外ではコミュニケーションのやり方に GAPがあることが分かりました。私たちはこ

の GAPを改善するための方法としてグローバルコミュニケーションモデルを提唱し、この

方法を実践することがグローバル人材になるための第 1歩であると提案しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

グローバル時代の人材育成について必要とされるスキルセット、スキル活用モデル及びス

キルアップ方法の提案が目標でした。スキルセットの洗い出し、スキル活用モデルの検証

に時間を要し、スキルアップ方法の提案に到達できませんでした。直前まで成果物作成に

追われた研究活動でしたが、無事成果発表できました。研究活動を通じて、グローバル人

材について真剣に議論し、自分の意見を持てるようになったことは非常に有意義でした。

<活動回数> 活動期間: 2011年6月~2012年3月

ミーティング 27 回 懇親会 8回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 19 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)クレスコ 鈴木 隆文 一般 リーダー

CTCシステムサービス(株) 山本 兼宏 一般 サブリーダー

(株)リコー 島田 悠史 一般 コーディネータ

(株)アイ・ティー・ワン 高瀬 昇太 一般 メンバー

(株)インテージ 北嶋 聡 管理職 メンバー

(株)インテック 高橋 直宏 一般 メンバー

NKSJシステムズ (株) 髙橋 健太 一般 メンバー

(株)オープンストリーム 稲垣 敏郎 管理職 メンバー

カシオ計算機(株) 竹村 敦宣 一般 メンバー

コニカミノルタ情報システム(株) 村田 伊知郎 管理職 メンバー

(株)CSK 小原 広人 一般 メンバー

T&D情報システム(株) 宮原 壮 一般 メンバー

TDK(株) 本田 薫 一般 メンバー

パイオニア(株) 金子 慎一 管理職 メンバー

(株)ブリヂストン 小畑 覚 一般 メンバー

本田技研工業(株) 湯越 恵一 一般 メンバー

マブチモーター(株) 良井 亮悟 一般 メンバー

三菱総研DCS(株) 宗像 浩 一般 メンバー

(株)菱友システムズ 田邊 智巳 管理職 メンバー

(株)アイエスアール 笠間 沙綾子 管理職 アドバイザー

(独)情報処理推進機構(IPA) 鈴木 俊男 一般 アドバイザー

日本IBM(株) 北原 祐司 一般 担当委員

27

Page 29: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T9 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 効率的なシステム開発手法とは?(アジャイル開発は救世主となるか?)

<研究概要>

効率的なシステム開発手法の研究として、「アジャイル開発手法」を調査・研究。

「ウォーターフォール開発」と対比しながら、「アジャイル開発」のメリット・デメリット

を把握。アジャイル開発事例を収集し、アジャイル開発手法要素の研究や、実際にアジャ

イル開発のロールプレイを実施し、アジャイル開発手法を導入する際の勘所を探った。

<研究成果>

研究の結果、「アジャイル開発手法」を導入すると一定の開発効率化が図れると結論。

そこでアジャイル開発手法導入に向けたアドバイスツールとして「アジャエルもん」を作

成した。この「アジャエルもん」を使用することにより、各プロジェクトにおいて「アジ

ャイル開発手法」導入の障壁となっている事項を探し出し、その障壁を取り払うためのア

ドバイスが提示される。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

とても有意義な研究活動でした。他者の方々とひとつの目標に向かい前進していくプロセ

スはとても参考になりました。また、各社の問題点や導入事例を聞くことが出来、多くの

共通的な問題点があることが把握できたことは大きな収穫だったと感じます。

反省点は少しマニアックなテーマであり、研究報告を伝え切れなかったことに尽きます。

<活動回数> 活動期間: 2011年6月~2012年3月

ミーティング 11回 懇親会 11回 企業見学 2回 合宿 1回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 24名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

東京海上日動システムズ(株) 吉岡 栄太 一般 リーダー

(株)大和総研 山浦 裕充 管理職 サブリーダー

(有)ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 小林 史郎 一般 サブリーダー

NTTコムウェア(株) 陣内 一喜 一般 コーディネータ

さくら情報システム(株) 小俣 武明 一般 コーディネータ

アルス(株) 伊藤 広海 一般

(株)インテック 瀧澤 文秀 一般

(株)インテージ 楠本 恭子 一般

(株)エス・ディー・シー 祖父江 大地 一般

NSKネットアンドシステム(株) 武藤 綾 一般

(株)岡村製作所 沖見 浩子 一般

カシオ情報サービス(株) 吉田 和正 一般

キヤノンソフトウェア(株) 水野 優香 一般

キヤノンマーケティングジャパン(株) 内堀 光 一般

キリンビジネスシステム(株) 伊倉 尚見 一般

スミセイ情報システム(株) 浅原 孝介 一般

T&D情報システム(株) 村澤 薫 一般

日販コンピュータテクノロジイ(株) 大久保 賢二 一般

パイオニア(株) 矢野 真一朗 一般

本田技研工業(株) 草刈 勇介 一般

マブチモーター(株) 嶋 晴夫 一般

三井住友海上システムズ(株) 高坂 大輔 一般

(株)ライトウェル 小澤 彬暦 一般28

Page 30: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

(株)リコー 矢部 薫 一般

日本IBM(株) 杉本 沢民 アドバイザー

サピエンス・ジャパン(株) 山本 滋夫 管理職 アドバイザー

(株)インテージ 佐藤 恵子 管理職 担当委員

29

Page 31: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関東研 チーム名 T10 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ユニファイドコミュニケーション成功への道

~UCの今と未来を考える~

<研究概要>

ユニファイドコミュニケーションの事例調査を行い、チームとして定義を定めた。さら

に事例からユニファイドコミュニケーションの活用シーンを選出しその効果を調査した。

以上を踏まえて、企業へ導入する際のポイントをディスカッションした。また、近い将

来のユニファイドコミュニケーションの可能性について考察した。

<研究成果>

ユニファイドコミュニケーション(以下、UCと表記)を「いつでもどこでも最適なコミ

ュニケーションを実現できる、コミュニケーションがシームレスに統合されたソリューシ

ョン」と定義した。

UCはメール依存からの脱却やテレワークの実現を可能とし企業の BCPにも寄与する。

また、社内コラボレーションを推進し新しいビジネス価値を創造する効果もある。ただし、

UC導入の際は、通常のシステム導入に加えユーザーの巻き込み等の利用促進策が必要であ

る。

将来的に、UCは相互理解の壁を越えるユニバーサルコミュニケーションとなっていくだ

ろうという結論に至った。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

UCとは何かという地点からスタートし、T10 としての UC を示すまでに至りました。

その際に各個人が多種多様の見解の相違が多くみられ、全員が積極的に参加していること

を実感致しました。あと半年、気を余すことなく団結し、プレゼンに挑んで参ります。

活動回数>活動期間: 2011 年 6 月~2012 年 3 月

ミーティング 16回 懇親会 13回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 18 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)AIT 尾崎 慎一 一般 リーダー

(株)インテック 中島 碧莉 一般 サブリーダー

(株)インテージ 谷口 尚豊 一般

カシオ計算機(株) 日比野 友典 管理職

キャタピラージャパン・システムサービス 長久 真紀子

キヤノンマーケティングジャパン(株) 堀川 龍一 一般

JBサービス(株) 萩原 晋平

(株)大和総研 阪口 泰規

TIS(株) 矢倉 峻

凸版印刷(株) 小倉 江里加

日本精工(株) 小林 秀和

本田技研工業(株) 菱沼 浩平

前田建設工業(株) 魏 然 管理職

ミードウェストベーコ(株) 中尾 奈美 管理職

森永乳業(株) 伊藤 貴正 管理職

ヤマトシステム開発(株) 大谷 郷 管理職

ライオン(株) 藤井 利紗子

(株)リコー 河村 真吾

パイオニア(株) 岩崎 友洋 コーディネーター

日本IBM(株) 佐藤 守 アドバイザー

(株)JALインフォテック 遠藤 清隆 アドバイザー

(株)岡村製作所 鈴木 泰久 管理職 担当委員30

Page 32: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 神奈川研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ スマートフォンの活用について

<研究概要>

企業における「スマートフォンの活用」というテーマで、まずどのようなことができるか、

を考えた。

スマートフォンの現状調査・分析を実施しても、発表の頃には既に古い情報となってしま

い、また活動の成果としても、その場だけの結果で終わってしまう。

そこで、実際にスマートフォン上で動作するアプリを製作し、その体験を通じることでス

マートフォンアプリ製作の概要を理解し、企業内活用に結びつけることができるのではな

いかと考え、研究活動を行なった。

<研究成果>

十数回の会合の中で議論・活動した結果、実際に動作するアプリを3種類作成することが

できた。

客観的に見れば稚拙なものではあるが、それでもスマートフォンアプリ開発の経験者がい

ない状況から、検討段階・準備段階も含めて半年強という限られた期間の中で、発表がで

きるレベルの成果物を作成することができた。

企業におけるスマートフォンアプリ開発というものが、それほど困難なものではなく、企

業内活用の中でのひとつの選択肢であるということが証明できたのではないかと思う。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

各メンバーが客先常駐や業務多忙な中で、なかなか会合に全員出席というわけにはいかな

かったものの、それでもなんとか形にすることができた。個々のメンバーによる努力の積

み重ねがあってこそだと思う。

また、私(リーダー)自身にプログラム開発経験がなく、試行錯誤の中で進めていったた

めになかなかメンバーを引っ張っていくことができなかった点を反省点としたい。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 9 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 4回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

JFE ビジネスサポート横浜㈱ 倉益 亮一 管理職 リーダー

信陽ビジネスサービス㈱ 大森 賢一 一般 サブリーダー

三菱鉛筆㈱ 山口 智子 一般 メンバー

サンネット㈱ 天野 辰彦 一般 メンバー

ソリューション・ラボ・横浜㈱ 岩川 達也 一般 メンバー

㈱データープロセスサービス 本間 友之 一般 メンバー

㈱データープロセスサービス 高橋 直樹 一般 メンバー

日本 IBM㈱ 藤室 裕 一般 アドバイザー

日本 IBM㈱ 吉田 哲幸 一般 アドバイザー

互興運輸㈱ 飯田 隆夫 管理職 担当委員

㈱ミクニ 露木 陽一 管理職 担当委員

31

Page 33: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 神奈川研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ドラッカーに学ぶ”マネジメント”の基本

<研究概要>

ドラッカーはマネジメントの中で数々の理論を定義していますが、今回私たちはこの中か

ら「組織」、「顧客」、「事業」、「マーケティング」、「イノベーション」、「価値の提供」の6

つをピックアップして理解を深めました。また、マネジメントを本当に理解する上で、話

し合いの中だけの理論では限界があり、さらなる理解と新たなる発見を得るためには「実

施」が不可欠と考えました。そこで、研究会の外部に対して活動を起こし、その活動をマ

ネジメントすることにより、ドラッカーのマネジメントの全体像を作り上げました。

<研究成果>

外部に対しての活動において、「組織」を T2チーム、「顧客」をメンバーの所属する職場の

方々、「事業」は所属企業・役員・従業員に貢献すること、と定義しました。「マーケティ

ング」を行い、顧客のニーズはストレスに起因する作業率の低下を軽減することとし、「リ

ラックス体操」を広げようと考えました。「イノベーション」として、体操の動画を HPに

載せ、社内放送で体操の実施を促しました。顧客にこの活動に対してのアンケートを行い、

そこから「成果に対する評価」と「コミュニケーション」という重要な要素を新たに導き

出しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

最初はドラッカーのマネジメントについて正確に知っているメンバーはおらず、それを知

ることから始めました。終着点が見えず、研究の方向も定まっていない時は正直不安でし

たが、外部に対しての活動に向けチームが 1 つになっていくにつれて、とても充実した時

間を過ごすことが出来ました。ただ、マネジメント全体を研究するには時間がなく、さら

に項目を絞り掘り下げて研究すれば、より良い成果が出せたかもしれません。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 10 月 ~ 2012 年 6 月

ミーティング 11回 懇親会 11回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱データープロセスサービス 山口 恭平 一般 リーダー

㈱データープロセスサービス 高橋 利幸 管理職 サブリーダー

サンネット㈱ 飯塚 一壮 一般 メンバー

信陽ビジネスサービス㈱ 外山 大二郎 一般 メンバー

三菱鉛筆㈱ 服部 眞一 一般 メンバー

日本 IBM㈱ 吉田 洋泰 管理職 アドバイザー

㈱データープロセスサービス 大西 雄一 管理職 担当委員

サンネット㈱ 片岡 秀文 管理職 担当委員

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Page 34: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ これで安心!業務のスマートフォン導入~成功に導く2つのツール~

<研究概要>

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、ビジネスシーンでの導入事例も数多く

紹介されるようになりました。「我が社でもスマホを導入したい」そんな声もよく聞かれま

す。しかし「導入して本当に効果が出るのか?」「リスクは無いのか?」という不安から決

断できずにいる企業も多いのではないでしょうか。

そこで私たちは「スマホ導入のための指針」の作成を目指して研究を行いました。

<研究成果>

効果発揮とリスク回避に対して、導入事例の分析とチーム内での検討を繰り返し、それ

ぞれについてツールを導き出しました。また、このツールを実際に使用して効果検証をす

ることが出来ました。

1.スマートフォンの機能がもっと活かしたい

業務で使われているアプリから、業務とスマートフォン機能の「星取表」を作成

→「星取表」を用いて、スマートフォンの新しい活用方法を発見できる

2.スマートフォン導入での失敗を少なくしたい

失敗事例から原因抽出・分析をし、スマートフォン独自の「チェックリスト」を作成

→「チェックリスト」を用いて、スマートフォンの知識があまりない人でもリスクを

回避することができる

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

業務・立場が異なるメンバーの集まりのため、研究に対する視点にも差がありました(例:

テーマの方向性は導入判断をする経営者向けか、またはアプリ開発者向けか)。しかし、テ

ーマが決まり、議論を重ねていく中で、様々な視点で意見交換が出来て非常に良い経験と

なりました。また、他チームとの合同の懇親会や、メンバーの職場で研究会を行わせてい

ただき、普段は触れることができない交流が出来て良かったです。

業務の都合上、メンバーが参加できない時期は、チーム内でフォローし合うことが出来

ましたが、研究から出てきたアプリの実機開発については達成できなかったのが残念です。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 08 月 ~ 2012 年 05 月

ミーティング 13回 懇親会 9回 企業見学 3回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

新日本製鐵(株) 早川 京助 一般 リーダー

アイシン・インフォテックス(株) 今井 勇貴 一般 サブリーダー

(株)NSソリュ-ションズ中部 田中 久義 一般 メンバー

(株)ジャパン・テック・システム 別所 俊哉 一般 メンバー

(株)トーカン 田中 桃子 一般 メンバー

日本インターシステムズ(株) 中村 真由美 一般 メンバー

日本インフォメーション(株) 深尾 将和 一般 メンバー

濃飛倉庫運輸(株) 浅野 智勇 一般 メンバー

日本IBM(株) 梶村 良一 一般 アドバイザー

(株)トーカン 今井 章博 管理職 担当委員

33

Page 35: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 次世代コミュニケーション

<研究概要>

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは、人と人とのつながりを促進・サポートす

る、コミュニティ型のWebサイトである。

例えば代表的なSNSである「Twitter」は1日のつぶやきは2億件、「Faceboo

k」の登録者は世界で9億人、1分間にアップされる「Youtube」の動画48時間など、

SNSはすでに生活の中に浸透しており、溢れている。

このように溢れるSNSをビジネスにも活かしていくことを目的として研究を行いました。

<研究成果>

セキュリティ面など、まだまだ多くの課題はあるものの、SNSをビジネスで利用する事はでき

る。その中でも「Google+」は費用をかけずに映像・音声・議事(チャット)など、多数の

有効なツールを持ち合わせたSNSとなっている。本研究を通してSNSの大きな可能性を感じ

る事が出来ました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・普段利用することのなかったFacebookやGoogle+などを利用する機会

となり、よかったと思います。

・会社外のメンバーと約1年間という期間で、協力して作業が進められた事、また親睦を

深めることができ、楽しく作業ができた。

・年明けから作業ピッチをあげたもののギリギリまで研究の完成に時間をかけてしまいス

ケジュール管理が上手く出来なかった。

<活動回数> 活動期間:

ミーティング 16回 懇親会 5 回 企業見学 0回 合宿 2回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

アイシン・インフォテックス㈱ 小川 剛 一般 リーダー

㈱豊通シスコム 尾毛川 直人 一般 サブリーダー

㈱ジャパン・テック・システム 佐村 裕介 一般 メンバー

新東情報システム㈱ 赤背戸 一朗 管理職 メンバー

東邦ガス情報システム㈱ 末守 良平 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム㈱ 金子 秀之 管理職 アドバイザー

十六コンピュータサービス㈱ 林田 直行 管理職 担当委員

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Page 36: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T5 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ネットワーク・セキュリティ

<研究概要>

現在、国内で約2割の企業がクラウドを社内システムに導入しており、興味を抱いてい

る企業と合わせると、7割以上に達する。一方で、クラウドに対するリスク・不安として

約6割の企業が「セキュリティの不安」を上げている。そこで、実際にパブリッククラウ

ドのサービスを組み込んだ業務を想定し、セキュリティポリシーと照合することでセキュ

リティ上の課題の洗い出し、および解決策の検討を行う。

<研究成果>

4つのステップに分けて検討することにより、パブリッククラウドを業務へ導入する際

のセキュリティ上の問題を洗い出すことができた。

問題及びその解決策について検討した結果、以下2点がわかった。

・レガシーなセキュリティポリシーでは、クラウドを利用した業務には対応できないた

め、クラウドを見据えたポリシーの見直しが必要。

・SaaSをデフォルトのまま利用するのでは、セキュリティ上問題のある箇所があるが、

外部サービスなどの活用により、セキュリティレベルを確保することが可能。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

(感想)システム導入時に何を考えるべきかなど他社の標準を知ることができた/ 社内に

システムを導入する際、どこから手をつけていいのかもわからなかったので、この分科会

での経験は非常に為になった/クラウド導入におけるセキュリティのキモを学ぶ事ができ、

自社の導入に非常に参考になった

(反省点)テーマを決めるのに期間を要した。分野も立場も異なるメンバー構成の中、時

には強く引っ張ることも必要であったかもしれない。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 6回 企業見学 2回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

東邦ガス情報システム(株) 犬塚 吉博 一般 リーダー

アイシン・インフォテックス(株) 中島 大輔 一般 サブリーダー

アイシン・インフォテックス(株) 柘植 雄一 一般 メンバー

十六コンピュータサービス(株) 井貝 佑美 一般 メンバー

日東工業(株) 川治 慎吾 管理職 メンバー

(株)フリースタイル 斉藤 大介 一般 メンバー

(株)槌屋 小山 剛史 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 岡田 孝之 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 今井 秀行 一般 アドバイザー

日本インフォメーション(株) 原田 晴信 管理職 担当委員

35

Page 37: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T7 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウド・コンピューティング

~ 適切なクラウドサービスを選定するには? ~

<研究概要>

システム構築の企画が持ち上がった時にクラウドサービスが選択肢に入ってくることがあ

たりまえになってきました。しかし、この掴みどころの無い“雲”をどのように捉えて判

断していけば良いのか? 社内システムとパブリッククラウド(IaaS/PaaS/S

aaS)の特徴から目的のシステム構築にピッタリの構築基盤を選定する選定ロジックを

探りました。

<研究成果>

参加者それぞれの”クラウド観”をすり合わせる作業から始まりました。この過程で社内

システム・パブリッククラウド(IaaS/PaaS/SaaS)の特徴といった中間成

果物を作成し、最終成果物をイメージすることができました。成果物はパブリッククラウ

ド選定の可否を問う第1階層から始まり、クラウド形態を選定する第2階層、個別サービ

ス選定のガイドとなる第3階層で構成されます。クラウド形態選定の階層では 59,000行に

もおよぶマトリクスから最適解を求めるエクセルが完成! ぜひお試しください。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

「雲は見る人ごとに違う形に見える」とはよく言われることですが、研究対象の ”クラウ

ド・コンピューティング”を同じ形として見るようになるまでが大変でした。研究の方向

性が定まるまでに時間がかかり過ぎたため、終盤にしわよせがいってしまった事を反省し

ていますが、メンバーそれぞれの得意分野を結集して成果物を完成できたこと、それ自体

が成果だったと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 8 月~2012 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 5回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

日東工業㈱ 加藤 孝志 管理職 リーダー

ブラザー工業㈱ 大西 佑 一般 サブリーダー

アイシン・インフォテックス㈱ 鈴木 麻由 一般

㈱NSソリューションズ中部 山口 総一郎 一般

㈱システムトラスト 近藤 弘侑 一般

㈱ジャパン・テック・システム 葛谷 誠 一般

新東情報システム㈱ 木村 友保 一般

㈱フリースタイル 森 康成 一般

日本アイ・ビー・エム㈱ 荒井 弘佳 一般 アドバイザー

新日本製鐵㈱ 桐石 俊幸 管理職 担当委員

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Page 38: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T-11 研究分野 S(その他)

研究テーマ SMARTER PLANET

<研究概要>

「もっと便利で気軽なものに。旅をより楽しく。」IT を利用してスマートな「旅」を提案

します。アプリケーション「スマトリ」は、旅のプラン・ナビゲート・コミュニケーショ

ン、思い出全てを取り扱います。

スマトリは旅を通じて、新たなコミュニケーションの場を創ります。

<研究成果>

今回の「旅とコミュニケーション」をテーマにした企画自体は多くありません。多くの

人が関心のある「旅」をキーワードにサービスを提供して、新たなコミュニケーションの

場が出来るのではないかと思います。

今回はアプリケーション「スマトリ」のデモ版を作成したので、今後は多くのユーザーに

利用してもらう場を設けることを考えています。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

昨年の経験から今年は以下 2 点を重視して活動を行いました。

①早期テーマ選定

②成果物の製作

前回は SMARTER PLANET の広い領域で、テーマを決定するまでに多くの時間(約半年)を費

やした。その後、成果物を製作する時間もなくなった。その結果、発表会では資料のみと

なり、アピール不足となった。

今回は上記 2 点を意識して活動を行うことで、課題をクリアすることができました。 メ

ンバー間の議論は活発にできて、アイデアも多く出てきました。テーマ選定は順調に進み、

テーマ選定や方向性は約 2 ヶ月で固まり、発表成果物『スマトリ(デモ版)』を Android で

製作することができました。

反省点として、Android アプリを作成することに悪戦苦闘しました。原因として、以下 2

点が挙げられます。

①メンバーに現役の技術者がいなかった。(または技術者調達がうまく出来なかった)

②アプリ作成のペース配分を誤った。(予想以上に時間がかかった)

今後は成果物を発表する前提でスケジュールを綿密に立てる必要があります。

今回はリタイヤするメンバーもなく、飲み会や課外活動などでチームの繋がりが深く持

てたと思います。

メンバーは活動を通じて、構想から成果物を制作する、普段の業務ではあまり経験をす

ることがない工程や、先進的な技術(Android など)に触れ合うことができました。

そして、多くの繋がりが出来ました。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 9 月 12 日~現在

ミーティング 8 回/月 懇親会 約 2 回 企業見学 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社エクサ 山田猛 サブリーダー

株式会社ジャパンテック・システム 粥川直樹

株式会社槌屋 久保田諭 37

Page 39: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

アイコクアルファ株式会社 永津照久

ソフトテックス株式会社 福田雄介 リーダー

日本アイ・ビー・エム株式会社 園田晃子 アドバイザー

アイコクアルファ株式会社 藤井研二 担当委員

38

Page 40: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中部研 チーム名 T14 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Monaca を使用したスマートフォンアプリケーションの開発

<研究概要>

スマートフォンの調査・研究として、実際にアプリケーション開発を行うこととした。開

発は、Monacaと呼ばれるをクラウドサービス使用したツールを使用。ツール選択の

ポイントは実現性と開発容易性ととっかかりのし易さ。特にiOS、Androidどち

らでも構築可能なクロスプラットフォーム手法に着目。アプリケーションはビジネスユー

スを念頭に置き、営業案件の確度を自動に判定する『アプリ上司 励子(Reiko)』と命名。

仕様やロジックを企画チームと開発チームで何度も推敲し進めていった

<研究成果>

スマートフォンの現況、動向など幅広い知識の習得。開発に関してはOS、開発ツール、

開発言語、開発環境などを比較検討し、現時点で最適と思われる開発基盤を知ることがで

きた。結果、Monacaで開発したアプリケーションも作成することもできたことが最

大の成果となった。また、プログラム開発経験が乏しい人でも開発に参加でき、しかもi

OS、Androidの双方で稼働することも確認ができた。ビジネスロジックについて

も企画チームが考えたものを実装でき、業務での使用も可能であると考えられる

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

アプリケーション開発は、予想以上に簡単に実現できとても良かった。開発経験を問わず

知識レベルの異なる誰もが参加できたことは研究会として意義があった。実際にビジネス

での使用を念頭に置きロジックを真剣に考えた為、サンプル的なものを開発するのとは違

った真剣味がメンバーから感じられた。企画と開発チームに分かれたことにより、活発な

意見が交わされスマートフォンによるワークスタイルの変化を身近に感じる事が出来た。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 10 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 12回 懇親会 4回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

スター精密㈱ 澤井 泰範 一般 リーダー

テレビ静岡システムクリエイツ㈱ 星野 大輔 一般 サブリーダー

スター精密㈱ 河原崎 徹 一般 メンバー

スター精密㈱ 堀江 威文 一般 メンバー

スター精密㈱ 望月 慎太郎 一般 メンバー

テレビ静岡システムクリエイツ㈱ 金澤 俊哉 一般 メンバー

テレビ静岡システムクリエイツ㈱ 木村 寿孝 一般 メンバー

㈱TOKAIコミュニケーションズ 大橋 暁 一般 メンバー

㈱TOKAIコミュニケーションズ 成田 博也 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム㈱ 坂本 淳光 管理職 アドバイザー

スター精密㈱ 橋本 泰宗 管理職 担当委員

39

Page 41: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 北陸研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ System i (AS/400)フォーラム

<研究概要>

IBM i(AS/400)ユーザーをメンバーとし、各メンバー及びメンバー企業を抱える問題・課

題・悩みについて、相互に情報発信・収集し、意見交換する場。スキル向上や自社の活性

化のヒントを得るとともに、研修や書籍では得られない実践的な知恵やノウハウを得る。

また、情報・意見交換には、SNSツール(LotusLive)も活用する。

<研究成果>

-各社の IBM i(AS/400)の活用例・工夫例・開発例等の発表。

-情報交換をとおして、メンバー及びメンバー企業が各種課題をどう考え、どう解決した

かを知り、自身あるいは自社の問題解決の参考になった。

-北陸地区における IBM i(AS/400)ユーザーの人脈形成。

-SNSツール(LotusLive)の活用。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

メンバーからは、「各社の取り組み内容を聞くことができ有意義だった」「交流をとおして、

自社の活用範囲の幅が広がった」「同じような悩みを持ち、同じような取り組みを行ってい

る企業や逆に自社では全く考えつかなかった取り組みを行っている企業等との交流をとお

して、大変刺激を受けるとともに企業間を越えたネットワークの必要性を痛感した」「共通

の課題に関して、解決するまでの討論に発展できなかったため、来期も継続して活動して

いくことを切望する」等の感想が寄せられている。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 9 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 5回+SNS 懇親会 2回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:14名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

朝日印刷(株) 栗原 正孝 管理職 メンバー

(株)石川県農協電算センター 田中 秀和 一般 メンバー

(株)インテック 武部 暁昌 管理職 メンバー

澁谷工業(株) 桑名 肇 一般 メンバー

澁谷工業(株) 小山 祐二 一般 メンバー

澁谷工業(株) 三村 真生 一般 メンバー

(株)ダイアレクティック 島 伸一 一般 メンバー

(株)ダイアレクティック 井上 卓 一般 メンバー

(株)立山システム研究所 小澤 浩之 管理職 メンバー

津田駒工業(株) 虎本 登 一般 メンバー

富山トヨタ自動車(株) 牧村 泰男 管理職 メンバー

南陽(株) 川合田 純一 管理職 メンバー

(株)別川製作所 疋田 祐一 一般 メンバー

北国インテックサービス(株) 宮形 純平 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 藤井 啓 一般 アドバイザー

(株)不二越情報システム 安川 昌彦 管理職 担当委員

40

Page 42: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関西研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 次世代コミュニケーション

<研究概要>

近年、FacebookやTwitterに代表されるSNS(ソーシャルネットワーキ

ングサービス)ツールの利用者が増え続けています。社内にSNSを導入し、社内メール

を廃止した事例もあり、SNSツールがビジネスの世界でも利用されるようになっていま

す。そこで我々は、電話・メール等の従来のコミュニケーションツールより、SNSツー

ルを社内に導入し利用することで、よりコミュニケーションの質が向上するのではないか、

より効率的になるのではないか、と考え研究をして参りました。

<研究成果>

電話、メール等に代表される既存のコミュニケーションツールの問題点を切り口に、次世

代コミュニケーションツールと呼ばれるSNSツールを社内に導入したときの効果につい

て、コミュニケーション実験を行う中で洗い出し、まとめました。

その結果、コミュニケーションのシーンによって最適なツールが異なるとの考えに至り、

シーン毎の次世代コミュニケーションツール(SNSツール)の利用ガイドラインを作成

する必要があるという結論を出しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

非常に貴重な経験をさせていただきました。

企業の枠を超えたチームで1つのテーマに取り組むのは難しく、意見がまとまらず大変な

こともありましたが、それらを乗り越えたことで多くのことが得られ、非常に有意義であ

ったと思います。これからもこの活動で得た経験とメンバーとの繋がりを大事にしていき

たいと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 18回 懇親会 5回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 11名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

スミセイ情報システム(株) 片山 友輝 一般 リーダー

エクセレンス(株) 塩冶 真宏 一般 サブリーダー

関電システムソリューションズ(株) 品川 一記 一般 メンバー

関電システムソリューションズ(株) 山本 真也 管理職 メンバー

(株)コア関西カンパニー 横儀 弥生 一般 メンバー

三洋電機(株) 陳 可可 一般 メンバー

シャープ(株) 吉田 梓 一般 メンバー

象印マホービン(株) 立野 航 一般 メンバー

ニッセイ情報テクノロジー(株) 坂東 寛子 一般 メンバー

日本情報通信(株) 髙栁 敦士 一般 メンバー

日本ハム(株) 上田 昌則 管理職 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 岡野 武司 一般 アドバイザー

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Page 43: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関西研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ プロジェクト・マネジメント

<研究概要>

“自分たち(現場)のプロジェクトに実際に役に立つ何かを得たい”というコンセプトで、

プロジェクトに貢献できるメンバーとしての在り方の検討をテーマに選定した。

“フォロワーシップ”という学問的考え、および、各社のITプロジェクトとして現場の

生の声を取り入れながら、プロジェクトに於いてメンバーが最大限力を発揮し、リーダー

がメンバーに最大限力を発揮させるための研究を行った。

<研究成果>

現場のアンケート結果を元に、現場のメンバーがどのようなタイプのフォロワーであるか

を診断する“フォロワータイプ診断シート”と、診断結果でわかるタイプ別に理想のフォ

ロワーとなるためのアドバイスを作成した。成果物については現場での検証を行い、正し

く診断し、正しくアドバイスできるものとなるため、何度も校正を重ねた。

その結果、ITプロジェクトに於いて、理想のタイプである“模範的フォロワー”として

メンバーが最大限の力(フォロワーシップ)を発揮するためのツールを作り上げた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

会社や立場の異なるメンバーとの交流の中で、自分の考えをしっかりと伝え、相手の話を

聞くことの大事さを改めて認識することができた。実際に、徹底的に議論することで、現場

で役立てられるであろう満足のいく成果物を作り上げることができた。“リーダーがメンバー

の力を如何に引き出せるか”など、さらに研究を発展させられることができれば、より有用

性が期待できる研究となっていたに違いない。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 16回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

関西電力(株) 井上 敬介 一般 リーダー

日本ハムビジネスエキスパート(株) 川合 耕介 一般 サブリーダー

(株)大月真珠 坂田 恭彦 一般 メンバー

関電システムソリューションズ(株) 小寺 雅樹 管理職 メンバー

シスメックス(株) 赤壁 毅彦 一般 メンバー

象印マホービン(株) 栄 寿彦 一般 メンバー

大日本住友製薬(株) 高橋 理 一般 メンバー

日本情報通信(株) 藤本 雄磨 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 内藤 良二 一般 アドバイザー

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Page 44: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関西研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ リスクマネジメント

<研究概要>

「想定外の事態に際してITサービスを継続する」にはどうしたら良いのか。

先の震災では、BCPを作成していても、想定外の事態の発生により機能しないという

企業が多く見られた。「想定外は発生する」という前提に立った時、我々はそれに対してど

のように備え、対応することができるのか。

当チームでは、最も柔軟に対応が可能な「人」の能力を育てる事こそが、「想定外」に備

える一番の施策であると考えた。では「想定外」に対応できる人材を育てる訓練とは?実

際に数多くの訓練実績がある企業の例を基に、内容を検討した。

<研究成果>

実機、および机上の訓練手法を、ステップ1・2の段階に分けた形で提唱した。

第1ステップでは「事前に定めた手順で本当に正しく復旧が可能か」の確認と、対応人

員のスキル上昇を達成し、第2ステップでは「事前に準備のない状態」でのトラブルに対

応できる人員を育てることを目的としている。

訓練内容は、実際に数多くの訓練実績がある企業の例を基に作成した。残念ながら5月

時点では試行にまで至らなかったが、今後はその有効性を証明できるよう、実践ベースで

の活動を予定。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

まず、論を煮詰めるのに予想以上に時間がかかってしまい、5月時点で実践に至らなか

ったのが大きな反省点。しかし、「想定外に事前に備える」という、一見矛盾しているよう

にも思えるような大きな課題に、メンバー全員が退くことなく最後まで前向きな議論を続

ける事が出来たのは、導き出した結論以上に大きな財産となったと感じる。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 17回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

小林製薬(株) 高橋 伸明 一般 リーダー

(株)コア関西カンパニー 河本 旭 一般 サブリーダー

キャタピラージャパン・システムサービス(株) 松本 秀夫 一般 メンバー

小林製薬(株) 三谷 健二 一般 メンバー

(株)産業経済新聞社 新見 忠義 一般 メンバー

(株)JIEC 上指 朱未 一般 メンバー

大日本住友製薬(株) 保阪 光則 一般 メンバー

元 日本アイ・ビー・エム(株) 松井 秀雄 一般 アドバイザー

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Page 45: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関西研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 御社システムのクラウドサービス適合度診断

<研究概要>

激変するビジネス環境で勝ち残るために、情報システム部門は「ITコストの低減」「事

業への貢献」等の様々な要求事項に応えていく必要がある。本研究対象であるクラウドサ

ービスは、これら要求事項を実現する有効手段の1つとして注目されている。このような

状況を踏まえ、「これからクラウドサービスの導入を検討している企業が、自社システムが

クラウドサービスにどの程度適合しているかを把握できること」を目的に、システムの特

徴とクラウドサービスの特徴の関連性について検討した。

<研究成果>

システムの特徴とクラウドサービスの特徴を、可用性や保守運用性などの「非機能要件」

(IPAより「非機能要求グレード」としてドキュメント化)で紐付けることに有効性を

見出した。これらの視点に加えて、実際のシステム導入時に考慮が必要なコスト及びユー

ザへの影響度も含め、クラウドサービス導入時に検討すべき項目として45項目を抽出し、

「クラウドサービス適合度診断書」を作成した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

本研究活動を通じて、昨今話題となっているクラウドサービスに関する知識を深め

ることができた。

クラウドサービスの特徴だけでなく、業務やシステムの特徴を見極める必要がある

ことが分かり、クラウドサービス適用に関する正しい視座を得ることができた。

研究活動を通じて、異業種のメンバーとの人脈が広がったことが非常に良かった。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 14回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 15名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

ダイセル化学工業(株) 門田 智 一般 リーダー

スミセイ情報システム(株) 松山 幸輝 一般 サブリーダー

エクセレンス(株) 吉澤 伸哉 管理職 メンバー

関西電力(株) 内山 繁喜 一般 メンバー

関電システムソリューションズ(株) 窪田 辰雄 一般 メンバー

小林製薬(株) 今泉 孝幸 一般 メンバー

シャープ(株) 高橋 遼太 一般 メンバー

象印マホービン(株) 山田 幸雄 管理職 メンバー

大日本住友製薬(株) 大久保 兼吾 一般 メンバー

(株)東洋紡システムクリエート 大谷 芳数 一般 メンバー

日本精線(株) 三輪 政人 一般 メンバー

日本ハムビジネスエキスパート(株) 河合 孝雄 管理職 メンバー

(株)阪神技術研究所 澤田 幸作 管理職 メンバー

(株)日立建機ティエラ 後藤 大輔 一般 メンバー

ロート製薬(株) 松永 康 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 石川 操 一般 アドバイザー

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Page 46: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 関西研 チーム名 Z1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ iSUCポータル開発

<研究概要>

Z1チームはiSUCのポータルWebサイトを題材に、トレンドとなっている技術要素

を取り入れた新規機能開発を行う事で、最新技術の評価、習得を目指しています。

今年度は、急成長しているスマートフォン市場を背景に『モバイル向けWebアプリケー

ションの開発』をテーマに取り上げました。ビジネスシーンにおいてモバイル向けWeb

アプリの有効性を検討すると共に、実際の開発を通じて、有効な要素技術・開発手法を学

習し、開発時の考慮ポイントについて研究しました。

<研究成果>

モバイル向けアプリケーションを開発してから、パソコン向けアプリケーション開発を行

う、『モバイルファースト』の考え方が注目されている事を知りました。モバイルファース

トを採用する事で、先行してモバイル市場への参画が可能となる事と、モバイル特有の機

能を利用する事で斬新なサービス開発が可能となります。

実開発においては、「jQuery Mobile」、「Node.js」、「IBM Sma

rterCloud Enterprise」を利用したモバイル向けWeb開発を通じ

て、開発の考慮点・課題を発掘しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

前半は、要素技術の調査や実装アプリの検討など、話が纏まりにくかったのですが、徐々

に方向性が固まり検討が深まっていきました。後半は、開発が中心となり一気に時間が過ぎ

た印象を持ちます。

チーム内には、Web開発自体が未経験のメンバーも多く、開発を通じて個々のスキルア

ップも図る事が出来たと考えています。

今後より研究を深め、11月のiSUC大会に向けて、より使いやすいWebアプリを開

発したいと考えています。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 13回 懇親会 4回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)JIEC 柳井 弘嗣 一般 リーダー

SCSK(株) 丸橋 弘明 管理職 サブリーダー

オルタネート 水内 一九昌 一般 メンバー

コベルコシステム(株) 藤原 匠子 一般 メンバー

スミセイ情報システム(株) 吉田 圭佑 一般 メンバー

スミセイ情報システム(株) 和田 夏帆 一般 メンバー

(株)ブレーンスタッフコンサルタンツ 小池 岳春 一般 メンバー

マツ六(株) 塩見 登志和 一般 メンバー

コベルコシステム(株) 幸田 健 管理職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 田村 晋一 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 師井 学 一般 アドバイザー

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Page 47: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 岡山研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウド時代のセキュリティを考える

<研究概要>

最初の段階では、研究テーマに沿ってクラウドとセキュリティについての調査を行って

いましたが、そのミーティングの中で実際のクラウドサービスを利用してみたいという声

が挙がりました。そこで、テーマをもうひとつ「クラウドを使った業務改善への提案」と

設定しました。メンバーが実際に勤めている会社をモデルケースとし、その会社が現在抱

えている問題点をクラウドの利用によって解決するため、ふたつのSaaSサービスを実

際に試用し、比較・検討を行いました。

<研究成果>

業務改善を行う分野をスケジュール管理に決定し、その機能をもつクラウド型グループ

ウェアを比較しました。どのサービスにも共通しているクラウドならではの利点と、サー

ビスによって異なる各社のウリなどを並べ、クラウドを利用することで現在抱える業務の

問題点を解決することが可能だという結論に至りました。また、当初のテーマであるセキ

ュリティ面への配慮として、共有ドキュメントのセキュリティを向上させるために、暗号

化ソフトを選定し、クラウドサービスの比較の際に利用しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

クラウドについて知らなかった、実際に使ったことがなかったメンバーが多く、調査を

行ったことでその基本的な知識を得ることができました。また、実際にクラウドサービス

に触れることができたので、今後自分がサービスを選ぶ際にはこの経験を生かせていけれ

ばと思います。普段の業務で忙しい中、ミーティングにメンバーが揃わないことが多かっ

たのが反省点ですが、最終的には協力してまとまった成果をあげることができました。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月 ~ 2012年6月

ミーティング 10回 懇親会 2回 企業見学 3回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

三井造船システム技研(株) 山下 瑛士 一般 リーダー

三井造船システム技研(株) 高橋 雄介 一般 サブリーダー

(株)アイアットOEC 大角 明子 一般 メンバー

(株)エイト日本技術開発 元家 正道 一般 メンバー

小橋公認会計士総合事務所 小橋 政彦 管理職 メンバー

太陽美術紙工(株) 入江 修司 一般 メンバー

(株)トスコ 上田 裕之 一般 メンバー

(株)トスコ 坂口 彰 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 林 延行 一般 アドバイザー

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Page 48: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 岡山研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 企業会計(財務・経営会計)システムをきわめる。

<研究概要>

今年度の研究テーマは「会計ソフト選択のポイント」です。各会計ソフトの内容や価格

はそれぞれ異なっていています。そのため自社に最適な会計ソフトを選ぶ時の視点を探っ

ていきました。また会計ソフトを決定した後、導入・運用を行う際により効果的に会計シ

ステムやそれに関係するデータを活用するためにはシステム担当者は、どのようにすれば

よいか考えました。そして、近年の情報化の流れを受けて会計ソフトにもクラウド版がで

ています。そこでシステム形態面からみた検討を行いました。この3点について研究を行

ってきました。

<研究成果>

まず会計ソフトの選ぶ視点を探った成果として会計ソフト比較表を作成しました。自分

達で調査したことで、比較のポイントや各会計ソフトの特色が理解できました。また会計

システムとデータをより活用するためのポイントをまとめたことで、より意識しやすくな

りました。そしてシステム形態面からみた検討では、クラウドにするには本当に会社の役

に立つのか慎重に検討する必要があることを再認識しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

年齢も業種も違う方々と一緒に同じ目標を持ち研究することは、とても新鮮で有意義で

した。毎回、毎回、新しい知識や発見があり、楽しく活動をさせていただきました。また

発表に近づくにつれ、メンバーそれぞれがよりよいものにしようと支えあい奮闘したこと

でより満足いくものに仕上がりました。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月 ~ 2012年6月

ミーティング 13回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)トスコ 田中 利枝 一般 リーダー

(株)岡山情報処理センター 小西 弘之 一般 サブリーダー

(株)エイト日本技術開発 元家 正道 一般 メンバー

岡山県貨物運送(株) 藤原 明子 一般 メンバー

(株)トスコ 片山 警二 一般 メンバー

小橋公認会計士総合事務所 小橋 政彦 管理職 アドバイザー

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Page 49: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 岡山研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ マネージメントの役割とリーダーシップ

<研究概要>

昨年行われた総会で講師であるロバート・キャンベル氏の講演をヒントに

活動テーマとして、毎月テーマ本を決めてミーティングの場で本の感想を発表し

メンバーの考え、想いを語り合い、その中から各職場での活動のヒントに繋げる。

<研究成果>

テーマ本として7冊の本を読み、メンバー同士で意見交換を行った結果として

各職場、立場、経験から異なった考え方があり、このことは各メンバーの現場でも

同じ事が起きていること再認識できた。

また、同じテーマで話をするので、コミュニケーションが活性化した。

今回の活動内容はマネッジメント、リーダーシップを高める上でも一つの方法として

活用できる。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

本の選定、本の感想と各メンバーの意外な一面も発見できた。

また、アドバイザーの藤井さんが本の概略をまとめてくれたので、円滑な活動が行えた。

家族、恋人同士でも同じ本を読み、話をするのも面白いのではないでしょうか。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月 ~ 2012年6月

ミーティング 8回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)トスコ 藤原 亮一 一般 リーダー

(株)岡山情報処理センター 三宅 叔未 管理職 サブリーダー

小橋公認会計士総合事務所 小橋 政彦 管理職 メンバー

(株)トクラ 斎藤 信哉 管理職 メンバー

(株)日本情報管理システム 佐用 雅史 管理職 メンバー

NETCITYS(株) 久保田 浩二 管理職 メンバー

(株)パソナ岡山 米田 貴子 管理職 メンバー

ビック情報(株) 丸野 邦彦 管理職 メンバー

三井造船システム技研(株) 谷口 慎治 管理職 メンバー

個人会員 藤井 健一 アドバイザー

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Page 50: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 四国研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 会社と自宅を選択勤務!? ~明日から始める在宅勤務 入門編~

<研究概要>

震災や節電等の対策として、在宅勤務制度に興味を持たれている企業が増えております。

しかし、在宅勤務に興味があるけれども導入を検討または試行止まりで導入に至る企業

は多くないようです。

今回我々は関心があるのに何故導入に踏み切れないのか、この点に着目して研究を行い

ました。

<研究成果>

在宅勤務制度の導入実態について統計資料を収集して在宅勤務が普及しない理由につい

て調査しました。調査結果を課題として集約し、それぞれの課題に対して検討を行い解決

案としてまとめました。

解決案を基に在宅勤務導入シナリオを検討し、試行を繰り返しながら自社の事業内容に

適した制度を形作ることが重要であることが解りました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

研究テーマである在宅勤務経験者がメンバーの中におらず、在宅勤務に対するイメージ

固めに苦労しました。

研究の中で他のメンバーから自分では気付かないような意見を聞けたことは非常に有意

義であり、刺激になりました。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 8 月 ~ 2012 年 6 月

ミーティング 12回 懇親会 8回 企業見学 0 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社ダイナックス高松 浦田 洋平 リーダー

JR四国情報システム株式会社 山下 正和 サブリーダー

株式会社石垣 大西 勇介 メンバー

株式会社伊予銀行 平松 大輔 メンバー

株式会社STNet 黒瀬 洋介 メンバー

四国電力株式会社 小畑 陽祐 メンバー

太陽石油株式会社 藤原 知道 メンバー

四電ビジネス株式会社 吉村 学 メンバー

株式会社日本アイ・ビー・エム 近原 直樹 管理職 アドバイザー

株式会社STNet 奥田 弘司 管理職 担当委員

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Page 51: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 四国研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ プロジェクト管理とコミュニケーション

<研究概要>

プロジェクトの成否には様々な要因があり、PMBOK等の管理手法を用いても、常に成

功させることは難しいという現状がある。一方、プロジェクト管理の内、「コミュニケーシ

ョン」は、プロジェクトを進める上で大きな要因であると考えられている。

今回の活動では、プロジェクトで発生したコミュニケーションの問題について検討を行っ

た。また、コミュニケーションは従来のプロジェクト管理手法とは異なるところにもある

と考え、メンバーの実体験を中心に検討を進めることとした。

<研究成果>

メンバーが経験したプロジェクトにて、実際に発生したコミュニケーションに関わる問題

について、「なぜなぜ分析」を用いて真因の分析を行った。

真因より、コミュニケーションを「円滑化」する提言・解決策の検討を行い、成果物とし

て「コミュニケーション円滑化十箇条」を作成した。

本研究においては、実プロジェクトにおける成果物の効果測定までは至らなかったが、本

研究活動において実践し、一定の効果が確認できた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

少数精鋭による活動であったため、主体的かつ責任感を持って取り組むことができた。

なお、プロジェクトマネジメントという研究内容、及び研究成果物を勘案すれば、もう少

しメンバーが多い方がよりよい成果が得られたものと考える。

コミュニケーションは、システム開発プロジェクト管理に限らず、仕事・日常生活におい

ても重要であり、本研究の成果を今後、活かしていきたい。

<活動回数> 活動期間: 2011年 7 月 ~ 2012年5月

ミーティング 11回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 4名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱ STNet 岡田 和之 一般 リーダー

㈱ 四国銀行 足達 信也 一般 サブリーダー

㈱ いよぎんコンピュータサービス 巨島 伸朗 一般 メンバー

㈱ ダイナックス高松 中落 耕平 一般 メンバー

コベルコシステム ㈱ 増田 憲哉 一般 アドバイザー

㈱ STNet 奥田 弘司 管理職 担当委員

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Page 52: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 四国研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 「人材育成」や「技術伝承」など情報システム部門が抱える課題や悩みについて

<研究概要>

若手の早期戦力化を共通課題とし、以下の活動を行った。

1.「人材育成」に関する意見交換

2.「技術伝承」に関する意見交換

3.「人材育成」を積極的に行っている企業への訪問とインタビュー

4.他地区研との合同企業訪問や講演拝聴

<研究成果>

若手を自立型人材(ポジティブ思考で、自らのキャリア形成に積極的な人材)に育成する

ための方策を検討した。

1.キャリアパスの明確化

・常に、自分がどの位置にいるか確認できることが大切 等

2.モチベーションアップ

・良いところを具体的に褒め、悪い部分はとことん話し合う 等

3.育成の土壌作り

・若手にもそれぞれ適正や変えることが困難な性格・特性があり、これを無視した人材

育成では効果が出ない 等

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・これまで見聞きできなかった他社の取組み事例を具体的に知ることができて良かった。

・普通は接点のない方々と活動することで、予想もしなかった視点や考え方に接すること

で、思考の幅を広げることができた。

・同じ悩みを持つ企業が多いと改めて認識し、少し孤独感が和らいだ。

・業種を越えた交流、人的ネットワークの形成に役立った。

<活動回数> 活動期間:

ミーティング 5回 懇親会 4 回 企業見学 2回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱石垣 杉上 貴祥 主任

㈱いよぎんコンピュータサービス 中須賀 浩一 課長代理

㈱STNet 武田 信幸 チームリーダー

四国電力㈱ 平田 稔人 課長

四国電力㈱ 亀島 知利 副リーダー

中央コンピューター㈱ 山田 晋平 マネージャー リーダー

四電ビジネス㈱ 原内 純治 システム課長

㈱インテック 石川 英寿 所長 サブリーダー

㈱STNet 奥田 弘司 マネージャー アドバイザー

日本アイ・ビー・エム㈱ 津門 正人 部長 アドバイザー

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Page 53: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 四国研 チーム名 W1 研究分野 女性系

研究テーマ ~活き活きと活躍する女性社員を目指して~

<研究概要>

私達は、「仕事と家庭を両立させて活き活きと働く女性社員を目指す」ために、女性の働

く環境や業務における課題を明らかにし、改善策を提案することを目指して昨年から活動

をスタートしました。

今年の活動は、昨年の活動により明らかとなった課題に対して、課題の深堀りや解決策

へのアプローチと位置づけ

・女性同士の交流の場が少ないことから、「女性セミナー」を企画・開催し、他企業の方と

の意見交換の場を提供しました。

・制度面からのサポートを望む声、また、身近にロールモデルとなる女性がいないという

声に対して、企業訪問やアンケートにより、それらの調査を実施しました。

<研究成果>

制度については、社会情勢や国の政策により、整備や活用が進んでいるようです。

ただ、介護制度については利用が少なく、少子高齢化の時代を迎えるにあたり、今後、

顕在化してくる問題として認識し、様々な検討をしているという実情を聞くことができま

した。

また、男女問わず女性が管理者になることに対しての抵抗は少ないものの、まだまだ管

理職の女性は少ないのが実態であるため、周りにロールモデルとなる女性が少ない実情も

わかりました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

女性セミナーでは、様々な業種、世代の女性がセミナープログラムやディスカッション

を通じて、イキイキと輝いている様子を見て、改めてこのような場を提供できてよかった

と感じました。

企業訪問やアンケートから、女性だけではなく男性も含め、社員がいきいと働ける環境

づくりを目指している企業が多く、まだまだ課題はあるものの、明るい未来を感じること

ができました。

3年目の活動では、今年の活動成果を元に具体的な解決策の提案を目指して、活動を通

じて感じたこと、得たことを情報発信していきたいと考えています。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 2回 企業見学 3回 合宿 0回

ミーティング開催日

①2011/07/29 ②2011/8/25 ③2011/9/5 ④2011/9/29 ⑤2011/10/7

⑥2012/12/7 ⑦2012/1/17 ⑧2012/1/27(企業訪問) ⑨2012/2/15 ⑩2012/4/16

⑪2012/4/23(企業訪問) ⑫2012/4/24 ⑬2012/5/2 ⑭2012/5/29(企業訪問) ⑮2012/5/29

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

四国電力(株) 伏見 初美 一般職 リーダー

(株)STNet 元木 瑞穂 一般職 サブ・リーダー

(株)アイビス 濱口 志保 一般職 メンバー

中央コンピューター(株) 元脇 真由美 一般職 メンバー

(株)ライトウェル 工藤 さつき 一般職 メンバー

(株)STNet 奥田 弘司 管理職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 津門 正人 管理職 アドバイザー

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Page 54: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 T1 研究分野 T(テクニカル系)

研究テーマ ソーシャル革命 私達はつながっている!

<研究概要>

近頃、「ソーシャル~」という言葉をよく見聞きしませんか?

今流行りのTwitterやFacebook、Google+などが、ソーシャルネッ

トワークの代表格です。人と人とのつながりが希薄になったと言われるこのご時世で、今、

新しいカタチのつながりが爆発的に広まっています。

時代はまさにソーシャル革命。この革命は企業のビジネスのあり方にも大きな変革をもた

らしています。これは恩恵か?脅威か…?それは今立ち上がるかどうか次第です!

<研究成果>

・①圧倒的な伝搬力、②誰でも簡単に情報を発信できる、③情報格差が拡大、④一度流れ

た情報はコントロール不可能、といった、ソーシャルネットの本質を明確化しました。

・事例調査に加えて、自身の研究活動でソーシャルネットを活用することで、ソーシャル

ネットが生み出す効果を検証しました。

・実際にチームのFacebookページを開設して、開発の容易性を実証しました。

・ソーシャルネットが抱える課題やリスクと、それに対する対策を提言しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・研究内容についてはもちろんですが、それ以外でも色々な情報交換ができ、大変

勉強になりました。

・社外、他業種の方と研究できたことで、自分にはなかった発想や知識、高いスキル

に接することができ、良い刺激をいただきました。

・メンバーの個性や得意スキル、自社業務の負荷状況などの相互理解がなかなかうまく

行かず、最適な役割や作業の分担をするのが難しかったです。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 6 月

ミーティング 13回 懇親会 5回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

JBCC(株) 森下 国彦 一般 リーダー

広島ダイヤシステム(株) 松宮 将平 一般 サブリーダー

田中電機工業(株) 二木 正樹 一般 メンバー

マツダ(株) 小林 洋子 一般 メンバー

マロックス(株) 松本 奈奈 一般 メンバー

日本IBM共同ソリューション・サービス(株) 東 正和 一般 アドバイザー

中電プラント(株) 渡辺 聖悟 管理職 担当委員

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Page 55: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ BCPについて

震災に備える、BCP対策!大丈夫ですかその運用?想定外は許されません!

~ご提案します。貴重なデータへの対策を!!~

<研究概要>

会社にとって大切なもの…それはよく“人”であるといわれます。それは間違いでなく、

とても大切なものであると断言できるでしょう。人とは社員であり、お客さまです。その

人を会社が管理する上でもっている資源がデータです。そのデータが無くなったら …皆さ

ん想像してみてください。

想定外のことが起こる現在、会社としての『BCP』にデータ保存の考えがないことは論

外です。それを考える上でデータセンターを考えないのもまた論外です。

<研究成果>

・BCPの研究テーマとしてデータセンターに着目して研究を始めました。

・中国研に参加している各企業のデータセンターとBCPについてのアンケートを実施。

・アンケートは、メンバーの会社の外部公開サーバーを利用して、LoutsNotesで作成し、

Webアンケートを実現しました。

・ IBMの南港データセンターへの見学を実施し、データセンターの利用について直接話を

伺い議論しました。

・データセンターはBCPの観点から有効な選択肢の1つになることを確認できた。

・データセンターからみえてきた、BCPについて結論を出しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

最初は、この大きなテーマに対して、どれだけのものに完成させていけるのか不安でした。

しかし、会を重ねる度にメンバーとのコミュニケーション・打合せが、とても楽しみにな

り、研究へ対する想いも大きく・強くなっていきました。研究テーマだけに限らず、自社

のITへの取組み・問題などにも話は広がり、とても良い情報交換の場となりました。

このメンバーでの交流をこれからも大事にしていきたいと強く思います。

<活動回数> 活動期間:

ミーティング 15 回 懇親会 14回 企業見学 1 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

広島ガス㈱ 坪井 伸彰 一般 リーダー

中国電力㈱ 戸﨑 謙一 一般 メンバー

㈱エネルギア・コミュニケーションズ 五島 智暁 一般 メンバー

田中電機工業㈱ 山根 伸二 一般 メンバー

㈱マイティネット 宮前 良章 一般 メンバー

日本IBMサービス㈱ 李 聖烈 一般 アドバイザー

広島ガス㈱ 佐古 隆司 管理職 担当委員

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Page 56: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 『広島から始めるアプリ開発 ~おしくない!広島県~』

<研究概要>

皆さん!スマートフォンをどのように活用されていますか?

今までの携帯電話とは違い、いつでもどこからでも情報を引き出せ、それを共有できる世の中

になりました。

私たち、T3チームはこの「いつでもどこからでも情報が引き出せる」為のツールとして、スマートフォンとク

ラウドを連携した Androidアプリケーションを作成することにしました。

ただビジネス利用についてはまだまだ「おしい!」と思う場面も多く、T3チームでは「おしい!」

から「おいしい!」アプリケーション開発を提案します。

<研究成果>

iPhone 発売以降、主にコンシューマ市場におけるスマートフォンの普及には目を見張るものがある一方、企

業におけるスマートフォンの導入事例も進んできていることより、活用事例のトレンド調査、および、キャリ

ア最大手の NTTドコモ様での特別講演(スマートフォンの今後の方向性等)を拝聴することで、企業利用の

カギは「カスタマイズ」であるとの結論に達する。

メンバー内のスマートフォンの開発経験者はゼロではあったが、広島らしさを前面に出したアプリケーションの作

成に着手、クラウド上の Web/DBサーバとやり取りする検索型アプリを構築することが出来た。そのこと

から、(スマートフォン独自の仕様理解は必要ではあるが)Web の開発スキルがあれば比較的容易にスマートフォン

のアプリケーションを構築することが可能であるとの結果に至る。

今回、検索型アプリケーションの雛形を作成したが、当該アプリの発展型でさまざまな業務アプリへの活

用が可能であることを提案し、研究成果とする。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

テーマをいただいたときより、「何か動くものは作りたい」という漠然とした願望がありましたが、

実際にシステムを構築し、稼動させるまでにはそれなりに苦労がありました。

特に、(Web の開発者とは言え)初めての androidアプリのコーディングということで、メンバーの一部

に負荷がかかってしまったのが反省点です。

ただ、出来上がったアプリは、広島らしく・楽しいものになったと思っています。

と同時に、業種も年齢も性別も異なるメンバーが、忙しい業務の合間を縫って集まり、ひとつの

目標に向かって取り組んだことで、日常の仕事では経験し得ない貴重な時間が過ごせたのではな

いかとも思っています。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 8 月 ~ 2012 年 6 月現在

ミーティング 17 回 懇親会 5回 企業見学 4回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

広島ガス株式会社 河野 英士 一般 リーダー

マツダ株式会社 滝谷 知恵 一般 サブリーダー

田中電機工業株式会社 奥野 圭志 一般 メンバー

シー・ディー・エル株式会社 吉岡 寛恭 一般 メンバー

三菱重工業株式会社 戸倉 成紀 一般 メンバー

広島ダイヤシステム株式会社 山田 勉 一般 メンバー

三菱重工業株式会社 髙橋 一人 管理職 担当委員

日本IBM共同ソリューション・サービス株式会社 和田 俊之 一般 アドバイザー

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Page 57: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ

<研究概要>

Yahoo!、twitter、楽天、facebook…

これらの大規模システムの運営を支えている『Hadoop』をご存知でしょうか?

メンバー全員が『Hadoop』と言う、単語を始めて耳にしたところから、研究を開始

しました。

『Hadoop』の概要や活用例の研究。初心者がゼロからIBM Smart Buss

iness Cloud上に作成した『Hadoop』のデモ作成を行いました。

<研究成果>

・Hadoopの企業での活用例研究

現在、Hadoopを導入してしている企業での活用例など

・Hadoopの仕組みの研究

MapReduce処理の実際の処理の流れ。Hadoopのメリット/デメリット

・実際にHadoopを用いてデモ用のパッケージ作成

文字列検索のプログラムを作成し、サーバー1台と 10台での処理を比較

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

全メンバーが『Hadoop』を初めて耳にした所がスタートラインでしたので、研究開

始直後から、いったいどう研究を進めたら良いのか?という状態でした。

少ないメンバー苦労して議論・研究を進め、研究結果の発表が終了した時はとても達成感

を感じました。

企業見学を1回も行えなかったのは心残りですが、また普段関わりを持つ機会のない異業

種の方々との交流の機会が持て、とても貴重な経験ができました。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月~2012年6月

ミーティング 15回 懇親会 3回 企業見学 0回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

日本アイ・ビー・エム共同ソリューシ 藤田 一樹 一般 リーダー

(株)中電工 坂本 太一 一般 サブリーダー

田中電機工業(株) 蒲田 歩樹 一般 メンバー

マツダ(株) 村上 志穂美 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム・サービス(株) 坂本 和人 一般 アドバイザー

(株)マイティネット 松浦 秀治 管理職 担当委員

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Page 58: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 企業訪問と人的ネットワークの形成により、企業活性化のヒントを得る。

<研究概要>

以下の4テーマについて、研究し、意見交換を行う。

1.モノ作りを通じた企業活性化

2.技術者の後継者育成

3.産業の活性化

4.次世代エネルギーの展望と課題

<研究成果>

以下を学ぶ。

1.熊野筆工房で手作りの職人技を実感。用途に応じて用いる毛の種類や量などを変えて

いることや職人技の後継について現状と課題

2.プレハブ工業でパソコンやその他の機器、産業廃棄物の埋立て処分をいかに減らし、

リサイクルを行うのかについての課題

3.3地区合同セミナーにて各地域の会員の方々と研究会の課題

4.三島食品で食品の製造工程による徹底した衛生管理。社内システム構築に関する現状

と課題

5.メガソーラーで今後の主力エネルギーである太陽光発電の現状と課題、展望。

JFEスチールで高温の鉄製品製造工程による徹底した安全管理。

6.呉市の産業視察で船造りの膨大な手順や技術、地場ビール製造の難しさ、産業の

活性化についての現状と課題

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

今回はモノ作りを通じた企業活性化を学ぶことをポイントとして会社訪問を行った。

訪問する先々でモノ作りに対する徹底したこだわりと管理、自社を通じて自社だけでなく

産業自体の活性化に取り組む姿勢を学ぶことができ、そのなかで交流・人的ネットワーク

形成を行うことができた。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月 ~ 2012年5月

ミーティング 6回 懇親会 4回 企業見学 3回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

プレハブ工業(株) 金澤 昌彦 一般職 リーダー

田中電機工業(株) 大作 正志 管理職 メンバー

(株)中電工 立川 忠行 管理職 メンバー

中電プラント(株) 渡辺 聖悟 管理職 メンバー

日本IBM共同ソリューション・サービス(株) 福原 正則 管理職 メンバー

広島ガス(株) 小本 靖彦 管理職 サブリーダー

広島ダイヤシステム(株) 山田 春三 管理職 メンバー

(株)エクサ 山村 建司 管理職 メンバー

マロックス(株) 佐々木 茂 管理職 メンバー

リコージャパン(株) 仁井 健二 管理職 メンバー

JFEシステムズ(株) 糟谷 太郎 管理職 担当委員

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Page 59: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 中国研 チーム名 M2 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 「情報システム部門が抱える問題・課題・悩み」

<研究概要>

この会は、中国IBMユーザ研究会の福山地区に在籍する企業で構成された集まりである。

会員の多い広島を中心に展開される中国IBMユーザ研究会の活動に参加する負担が大き

い福山、山陰などの地区において小規模な活動が出来ないかと考え、福山地区で試行を開

始して2年目となる。

<研究成果>

以下を学ぶ。

1.中国研ソリューション・セミナーのライブ配信にて、人材育成事例

(ライブ配信不調のため極一部の内容にとどまる)

2.SNSの活用、電子カタログ最新事例

3.中国電力様メガ・ソーラー、JFEスチール様製鉄所システムの現状

4.他社の課題や人材育成取り組み事例

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・ 同一地域の方との情報交換、またコミュニティとして非常に有意義だった。

・ 知識の向上が図れ、自己啓発につながった。

・ 企業見学は、非常に楽しく新たな発見があり、視野を広げることができた。

・ 親睦会もいろいろな話が聞け、普段お話が出来ない方とも交流出来て良かった。

・ IT動向の学習では、ちょっとした裏話もあって参考になった。

IBM製品の話題があってもよいと思う。

・ 福山地区で各社の若い世代が参加出来る活動なども計画出来たら素晴らしいと思う。

・ 他地区との交流を増やし、他業種の方との交流の場として広がれば良いと思う。

・ コンセプトは非常に評価できるが、活発に活動できているとは言い難い。

次年度は、「なぜ、U研に参加するのか」「今、知りたい情報は何か」という原点に

立ち返り、年度活動目標を定め、参加企業にとって有意義な会にしてけたらと思う。

<活動回数> 活動期間: 2011年8月 ~ 2012年5月

ミーティング 4回 懇親会 2回 企業見学 1回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ハイネットシステム 神原 稔 管理職 メンバー

(株)ハイネットシステム 山中 淳三 管理職 メンバー

(株)ミウラ 田辺 順功 管理職 メンバー

(株)ミウラ 平井 隆 管理職 メンバー

(株)サンエス 壇上 一男 管理職 メンバー

(株)サンエス 渡邉 裕司 管理職 メンバー

(株)エースシステムズ 野尻 祥平 管理職 リーダー

(株)ププレひまわり 國武 芳和 管理職 メンバー

JFEシステムズ(株) 糟谷 太郎 管理職 担当委員

(株)中電工 立川 忠行 管理職 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 津門 正人 管理職 事務局

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Page 60: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 九州研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ スマートフォンの企業内活用方法

<研究概要>

近年、スマートフォンが急激に普及し、その利便性の高さから一般利用だけでなく企業

内でも業務活用を検討する企業が増えてきた。しかし、効果的な活用法が不確かであるこ

とや、セキュリティ面に不安があることから導入が見送られることも多い。

そこで本研究ではスマートフォンの効果的な活用場面について考察を行い、業務利用時

のリスクとその対策について検討した。そして、それら二点を踏まえた効果的なスマート

フォンの企業内活用方法の一案を提案した。

<研究成果>

スマートフォンのデバイスとしての特性を考察した結果、スマートフォンはPCやタブ

レットと比較して『いつでもどこでも利用できる』点が強みだと分かった。

そして、その強みを活かした導入事例を調査し、業務が改善されたことが確認できた。

また、企業内で活用する上で考慮すべきリスクを洗い出し、それらのリスクを低減する対

策としてセキュリティソフト導入や端末暗号化機能の利用などについて言及した。

以上を踏まえた効果的な企業内活用方法の一案として、スマートフォンを利用したプロ

ジェクト進捗管理アプリを提案した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

T1のメンバーは皆さんがIT系企業の方々だったが、同じITでも実際に携わってい

る業態や業務は多岐にわたっており、そういった方々との交流は貴重な経験となった。特

に、経験豊富なSEや営業の方などの経験談や意見は、大変勉強になった。

研究とは関係ないが、メンバーで行った昼食や、ミーティング後のレクレーションも

思い出に残るものになった。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 4回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

林兼コンピューター㈱ 瀧上 寛 一般 リーダー

㈱オーイーシー 上田 晋作 一般 サブリーダー

㈱デンサン 藤岡 亮 一般 メンバー

㈱福岡情報ビジネスセンター 江頭 昂太郎 一般 メンバー

㈱NSソリューションズ西日本 山本 仁 一般 メンバー

㈱NSソリューションズ西日本 横路 朋和 一般 メンバー

㈱イノス 鶴田 篤志 一般 メンバー

㈱ネクストシステム 七條 芝草 一般 メンバー

㈱ネクストシステム 秋澤 美芙優 一般 メンバー

日本IBMサービス㈱ 西野 文雄 一般 アドバイザー

日本IBMサービス㈱ 長岐 隆 一般 アドバイザー

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Page 61: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 九州研 チーム名 T2 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 災害対策を支える技術

<研究概要>

まず東日本大震災を機に浮き彫りになった問題点をあげた。

1.中小企業のBCP策定率の低迷

2.災害発生時に策定済みBCPが正常に機能しないこと

これら 2つの問題点に対して、当チームでは多種多様な災害対策ソリューションのカタロ

グ(EAのフレームワークを応用した3次元カタログ)を作成し、それを元に新しい BCP

策定法を提言した。

<研究成果>

今回提唱した新 BCP策定法は企業規模や業種、経営方針に合致した「その企業にもっとも

適した BCP」を策定することを可能とする。

また、この新策定法は国内外の BCP策定規格に準じており、多くの企業での利用を可能と

する画期的な策定手法となっている。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

(反省)

発表練習にあまり時間を割くことができず、プレゼン内容にやや課題が残った。

(感想)

途中、研究メンバーの離脱などがあり 4人という少ない人数で活動してきた。

結果、一人当たりの負担は大きかったが一人ひとり研究内容を十分に把握した上で

研究を進めることができたと感じている。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 7 月 ~ 2012 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 3回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社シティアスコム 日高 満実子 一般 リーダー

株式会社福岡情報ビジネスセンター 田尻 誠 一般 サブリーダー

株式会社イノス 筒 由香里 一般 メンバー

株式会社ネクストシステム 松田 理奈 一般 メンバー

日本 IBM㈱ 深見 修平 管理職 アドバイザー

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Page 62: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 九州研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ソーシャルメディアによるビジネス活用の研究

<研究概要>

ソーシャルメディアの中の、ソーシャル・ネットワーキング・システム(以後:SNS)

がビジネスとして活用できるかを研究する。

そしてSNSの中でも、Facebook(以後:FB)に着目し、「売上・収益・知名度

UP」「内部コミュニケーション」の2通りのビジネス活用方法を軸として考える。

「売上・収益・知名度UP」はインターネット等で事例の調査を行い、「内部コミュニケー

ション」は、実際にFBを活用して、九州IT研T3チーム内のコミュニケーションツー

ルとして活用してみる。

<研究成果>

「売上・収益・知名度UP」に関しては、初期費用が0円・情報の広がりが早いなどの要

因により、ビジネス活用を可能としている。

「内部コミュニケーション」に関しては、情報のシェアが簡単である・Web接続でいつ

でもどこでも接続可能であるなどの要因により、ビジネス活用を可能としている。

以前までのBtoC、BtoBから、BwithC、BwithBという情報発信の時代

がきている。

ネットワークの発達した現代社会では、欠かせないコミュニケーションツールであり、多

くのビジネスチャンスが潜んでいる。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

他社の方々と 1 年間研究できて大変楽しく、交流も深まり良い経験になった。

始め、テーマに対するアプローチに、メンバー全員困惑していたが、研究が進むにつれ議

論も盛り上がり、コミュニケーションも活発になっていった。

研究テーマを SNSに絞ったことで、メンバーとも SNSでつながることができ、いろいろ

な交流があって非常に楽しかった。

業務の合間に活動を行うのでそれぞれ負荷が異なったが、みんな協力し合って発表を迎え

られた。

<活動回数> 活動期間:

ミーティング 13 回 懇親会 3 回 企業見学 0 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社 オーイーシー 安部 忍

株式会社ネクストシステム 宇土 紘生 サブリーダー

株式会社 NSNSNSNSソリューションズ西日本 角口 文隆

CATS株式会社 川浪 隆太郎

株式会社 シティアスコム 菰田 隆弘

株式会社福岡情報ビジネスセンター 前川 はるな

日本アイ・ビー・エム・サービス株式会社 三浦 博 リーダー

株式会社 NSNSNSNSソリューションズ西日本 山本 圭介

株式会社イノス 吉岡 志穂

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Page 63: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 九州研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウドとタブレット端末を活用したSFAの研究

<研究概要>

SFAとCRMとの違いは何かから始まり、タブレットを使用した自炊活動実践、アンケ

ートによるSFAの実態調査を経て、最終的には、グループウェアと同時期に普及が始ま

ったSFAが、なぜそれほど浸透していないのか、なぜ今SFAの再構築ブームが巻き起

こっているのか、クラウドやタブレットの出現により、どのように変化しつつあるのか、

またどのように進化していくのかを調査研究しました。

<研究成果>

曖昧であったSFAとCRMの違いを追及することで、SFAの理解度を上げることが出

来ました。また、クラウド・タブレットの普及により、SFAが今後発展していく可能性

が高まったこと、SaaS型のSFAが今後の主流となることを確信しました。

SFA普及の阻害要因の一つである営業担当者の入力負担をうけ、今後盛り込まれていく

であろう以下の展望を導き出しました。

・GPSの位置情報を活用した入力の軽減

・音声を活用した入力の軽減

・ICカードを利用した行動管理による入力の軽減

・顧客とのメールを営業活動として記録することによる日報の廃止

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

研究・結果の方向性がなかなか見出せず、中盤を過ぎても迷走している感がありましたが、

回を重ねる毎に良い意見やアイデアが出るようになり、各個人の成長を感じることが出来

ました。終盤になると具体的なデモのアイデアが出てきましたが、もっと早い段階で引き

出せていれば、違った研究発表が出来たかとも思います。メンバーとの意見交換により、

様々な視点や考え方に接することが出来ました。研究会での出会いは、今後の財産になっ

ていくと思います。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 07 月 ~ 2012 年 05 月

ミーティング 11回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

㈱イノス 古江 敬一 一般 リーダー

日本アイ・ビー・エム・サービス㈱ 藤本 沙織 一般 サブリーダー

㈱NSソリューションズ西日本 北田 愛花里 一般 メンバー

㈱シティアスコム 安田 匡輝 一般 メンバー

㈱ネクストシステム 小柳 賢二 一般 メンバー

㈱福岡情報ビジネスセンター 福重 香織 一般 メンバー

㈱フジデンシ・ドットコム 永山 佳代子 一般 メンバー

㈱フジデンシ・ドットコム 大川 純一 管理職 アドバイザー

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Page 64: H23年度 IT研究会 研究成果概要集

地区研 沖縄研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ソーシャルネットワークの活用

<研究概要>

「ソーシャルネットワーク」今や知らない人はいないほど有名な言葉ではないでしょうか。

今回私たちは「ソーシャルネットワークの活用」をテーマに、ソーシャルネットワークの

現状、企業や自治体が行っている取り組みを調査しました。たくさんの情報の中から事例

分析を行い、効果的な使用方法や注意点等を洗い出し、実践・検証をふまえて、ビジネス

活用の観点でより効果的な活用方法を模索しました。

<研究成果>

ソーシャルネットワークという言葉はメンバーの全員が知っていましたが、利用している

メンバーはおらず、全くの初心者で、勉強会からスタートしなければいけない状態でした。

そんな私たちもいつのまにかソーシャルネットワークを利用して情報共有をし、連絡を取

り合い、気がつくと活用できるまでに至りました。今回の研究をきっかけに、メンバー各

自が自社に持ち帰り、いくつかの企業では活用に向けた準備も進めており、ビジネス活用

の観点で一定の成果が出せたと考えています。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

日々進化し続けるソーシャルネットワークに驚き、頭を悩ませながらも、活発に意見交換

を行い、研究活動を進めることができました。社外で異業種のメンバーが集い、情報交換

を行う機会はそうありません。活動を重ねる度にチームワークも生まれ、議論がヒートア

ップしたこともありました。今回の研究会にとどまらず、これからもメンバー同士繋がっ

ていきたいです。このような貴重な機会が得られ体験ができたことは本当に良かったです。

<活動回数> 活動期間: 2011 年 9 月 ~ 2012 年 6 月

ミーティング 30回 懇親会 3回 企業見学 3回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

株式会社琉球新報開発 國仲 結 リーダー

株式会社サンエー 下里 智規 サブリーダー

株式会社琉球新報開発 砂川 一子 メンバー

アールシーエス株式会社 仲地 一 メンバー

株式会社加島事務機 下地 智也 メンバー

株式会社 OCS 仲本 晋悟 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 前川 晴奈 メンバー

日本アイビーエム・システムズ・エンジニアリング(株) 猶木 光彦 アドバイザー

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平成23年度IT研究会 研究成果概要集

2012年11月発行著作:全国IBMユーザー研究会連合会

制作:IT研推進委員会http://www.uken.or.jp/IT研究会事務局

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