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080 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL GUIDE BOOK 2016 求む!「学際」を目指し、「いま」と向き合う者 情報コミュニケーション研究科が目指すのは二つのことです。 21 世紀に入り、高度情報社会は急速に発展を遂げつつあります。 その有用性は否定すべくもありませんが、それと同時に新たな社会 問題や喫緊の課題も生じており、広範で高度な判断や対応が求め られています。情報コミュニケーション研究科では、高度情報社会 における人間とコミュニケーションの態様を、学際的に探求すること を目指しています。 学際的あるいは領域横断的という考え方は、言うのは簡単です が実現するのはなかなか難しい理念です。単に、「さまざまな分野 の専門家」が寄り集まっているだけでは真の学際性は成立しませ ん。一人ひとりが特定の学問の核を持ちつつ、関連分野にも精通 することによって初めて学際的になることが出来るのです。 学問は現実と遊離しては意味をなしません。現実あるいは世界・ 社会の「今」としっかり向き合ってそれに立ち向かう姿勢が求められ ます。単なる机上の空論や先人の思想の追従に終わってはなりま せん。政治的・経済的にも思想的・学問的にも閉塞感が漂う今こ そ、こうした状況を打破する新しい視点、いわゆる「科学革命」が 求められています。 情報コミュニケーション研究科では、「学際」を目指し、「いま」と 向き合う人材を求めています。 高度情報社会の進展に伴い社会や社会が抱える問題は複雑化の一 途をたどっているにもかかわらず、アカデミズムは、それに対する十分 に有効な処方箋を提示するには至っていない。情報コミュニケーショ ン研究科では、各分野の専門家が問題意識や提案を持ち寄り、「情報 コミュニケーション」という視座から、複雑化した高度情報社会を様々 な角度から検討した後に再び自己の専門領域にフィードバックできる 「場」を創設することを目的とする。すなわち、教育の面においても研 究の面においても「パラダイム転換型」又は「パラダイム創出型」の研究 科となることを目指す。 高度情報社会の諸課題に取り組むために、情報コミュニケーション 学専攻では、既存の専門研究によっては全体像がとらえきれなかった 21世紀の諸問題を、学際的・領域横断的に把握・定式化し、有効な学 問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる確固たる判断基準を持っ た研究者や実務家の養成・輩出を目指す。そのために、専門的なディ シプリンの習得と並行して、早い段階から学生を研究プロジェクトに参 画させ具体的な問題への学際的アプローチを体験させる。 既存の学問の枠組みを超え、 情報社会における 新たな「教養」を創造 情報コミュニケーション研究科の人材養成その他教育研究上の目的 情報コミュニケーション学専攻の人材養成その他教育研究上の目的 Graduate School of Information and Communication 情報コミュニケーション研究科 事務取扱時間(グローバルフロント 5F) 平 日9:00 ~ 11:30 / 12:30 ~ 18:30 土曜日9:00 ~ 15:00 電 話03-3296-4285 URL http://www.meiji.ac.jp/dai_in/infocom/

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080 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 081

求む!「学際」を目指し、「いま」と向き合う者情報コミュニケーション研究科が目指すのは二つのことです。 21世紀に入り、高度情報社会は急速に発展を遂げつつあります。その有用性は否定すべくもありませんが、それと同時に新たな社会問題や喫緊の課題も生じており、広範で高度な判断や対応が求められています。情報コミュニケーション研究科では、高度情報社会における人間とコミュニケーションの態様を、学際的に探求することを目指しています。 学際的あるいは領域横断的という考え方は、言うのは簡単ですが実現するのはなかなか難しい理念です。単に、「さまざまな分野の専門家」が寄り集まっているだけでは真の学際性は成立しません。一人ひとりが特定の学問の核を持ちつつ、関連分野にも精通することによって初めて学際的になることが出来るのです。 学問は現実と遊離しては意味をなしません。現実あるいは世界・社会の「今」としっかり向き合ってそれに立ち向かう姿勢が求められます。単なる机上の空論や先人の思想の追従に終わってはなりません。政治的・経済的にも思想的・学問的にも閉塞感が漂う今こそ、こうした状況を打破する新しい視点、いわゆる「科学革命」が求められています。 情報コミュニケーション研究科では、「学際」を目指し、「いま」と向き合う人材を求めています。

 高度情報社会の進展に伴い社会や社会が抱える問題は複雑化の一途をたどっているにもかかわらず、アカデミズムは、それに対する十分に有効な処方箋を提示するには至っていない。情報コミュニケーション研究科では、各分野の専門家が問題意識や提案を持ち寄り、「情報コミュニケーション」という視座から、複雑化した高度情報社会を様々な角度から検討した後に再び自己の専門領域にフィードバックできる「場」を創設することを目的とする。すなわち、教育の面においても研究の面においても「パラダイム転換型」又は「パラダイム創出型」の研究科となることを目指す。

 高度情報社会の諸課題に取り組むために、情報コミュニケーション学専攻では、既存の専門研究によっては全体像がとらえきれなかった21世紀の諸問題を、学際的・領域横断的に把握・定式化し、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる確固たる判断基準を持った研究者や実務家の養成・輩出を目指す。そのために、専門的なディシプリンの習得と並行して、早い段階から学生を研究プロジェクトに参画させ具体的な問題への学際的アプローチを体験させる。

既存の学問の枠組みを超え、情報社会における新たな「教養」を創造

情報コミュニケーション研究科の人材養成その他教育研究上の目的 情報コミュニケーション学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

Graduate School of Information and Communication

情報コミュニケーション研究科

事務取扱時間(グローバルフロント 5F)

平 日▶ 9:00 ~ 11:30 / 12:30 ~ 18:30土曜日▶ 9:00 ~ 15:00電 話▶ 03-3296-4285U R L ▶ http://www.meiji.ac.jp/dai_in/infocom/

080 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 081

情報コミュニケーション研究科

 情報コミュニケーション研究科は新しい「学際」のあり方に基づいて、教育課程を編成しています。その特色は、学際研究への参加、学際的な教育・研究成果の発信、そのために必要な研究技法の修得、という3つの柱です。

■ カリキュラム

 学際的な教育・研究の成果を広く発信するために、大学以外の諸機関とも連携を図り、開かれたアカデミズムを学際共同研究プロジェクトとして設置します。大学院学生はこのプロジェクトのいずれかに参加することができ、そこで今日的な課題の解決に学問的に取り組み、研究成果を発信する場を持つことになります。

学際的な教育・研究成果の発信

 以上のような学際研究や活動に必要な研究技法を教授する、「集約型外国文献講読」(英語)(ドイツ語)(フランス語)、「フィールド・アプローチ」「アカデミック・ライティング」「専門社会調査」といった研究サポート科目を設置します。

学際研究のための技法の習得

学際研究への参加

 「学際」研究は、過去の学問的な蓄積をきちんと踏まえることなしには実践出来ません。従って情報コミュニケーション研究科では、まず大学院学生に、「社会」「人間」「文化」「自然」のいずれかの領域に拠点を置き、自らの核となる知識や研究手法を身に付けてもらいます。その上で「社会」「人間」「文化」「自然」の4つの専門領域を底辺に、そして「理論」と「実践」を縦軸に構成されるピラミッド型の「学際空間」の内部で、それぞれが興味と問題関心を抱くテーマについて、他領域の知的資源も活用しながら自由に、そしてアカデミックに研究することが出来ます。

情報コミュニケーションの理論

情報コミュニケーションの実践

『学際空間』

『学際空間』としての専門領域研究(アカデミック・カテゴリー)

社会

自然

文化人間

情報コミュニケーション学

博士前期課程 科目一覧

*テーマ・カテゴリーは、各科目を<社会><人間><文化><自然>の4つのいずれかに離散的・縦割り的に区分する従来型カテゴリーのように見えますが、 実際には連続的・横断的なカテゴリーとして機能します。アプローチ・カテゴリーも同様に連続的・横断的なものとなります。

テーマ・カテゴリー

社会 人間 文化 自然

アプローチ・カテゴリー

情報コミュニケーションの理論

情報コミュニケーションの実践

社会システム論、行動経済学現代思想論、社会的人間論、人権と法、ジェンダー論

談話構造論 認知情報論、情報と進化

国際関係論、公共政策、知的財産法

家族社会学、公共圏・親密圏コミュニケーション

比較文学・比較文化、社会文化史

メディア論、生命論、人類学と意識科学

金融システム論、情報法、現代型犯罪と刑法、社会ネットワーク論

応用倫理、組織コミュニケーション論、情報社会教育論

表象文化論、異文化間コミュニケーション、マルチ・カルチャリズム、説得コミュニケーション論

科学史・科学哲学、心理学の哲学、情報科学、ジャーナリズム論

博士後期課程 科目一覧博士後期課程設置科目(「社会」「人間」「文化」「自然」系列共通)

※2015年 4月 1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

※2015年 4月 1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

年 次 必修科目 共通必修科目

1 年次研究論文指導Ⅰ 春学期 2単位研究論文指導Ⅱ 秋学期 2単位

情報コミュニケーション学学際研究Ⅰ 春学期 2単位情報コミュニケーション学学際研究Ⅱ 秋学期 2単位

2 年次研究論文指導Ⅰ 春学期 2単位研究論文指導Ⅱ 秋学期 2単位

情報コミュニケーション学学際研究Ⅰ 春学期 2単位情報コミュニケーション学学際研究Ⅱ 秋学期 2単位

3 年次研究論文指導Ⅰ 春学期 2単位研究論文指導Ⅱ 秋学期 2単位

情報コミュニケーション学学際研究Ⅰ 春学期 2単位情報コミュニケーション学学際研究Ⅱ 秋学期 2単位

082 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016

情報コミュニケーション研究科 Graduate School of Information and Communication

MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 083

■ 履修モデル紹介、院生・修了生メッセージ

知的好奇心が全ての始まり

博士前期課程情報コミュニケーション学専攻2 年

山口 達男YAMAGUCHI Tatsuo

 今日、iTunesや電子書籍などコンテンツがネット上で流通される事例が増えています。その際、我々の閲覧情報や購入情報を基にオススメ商品を提示してくれるのが当たり前のようになっています。オススメ機能は便利ですが、果たしてユーザーの趣味嗜好を正確に反映出来ているのか。「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といった定番フレーズは、結局ディストリビューター側が購買意欲を我々に喚起するための道具でしかなく、我々が自発的に持ち合わせた欲求ではないからです。ではユーザーが潜在的に「出会いたい」と思っているコンテンツを、どうすればユーザーに届けることが出来るのか。それをメディア論や社会学、経済、法律など広い視野から観察し、考察していくのが

私の研究テーマです。 もともと私は大学卒業後、印刷会社に就職していました。そこでの経験から、コンテンツの流通に興味を持ち始め、より高度な勉強をするために大学院進学を決めました。入学後は毎日が新鮮で、楽しんでいます。大学時代には出会いもしなかった考え方を、授業や先生に薦められた本から吸収出来ます。大学院進学を目指す皆さんにあたっては、とにかく「これを研究したい」というテーマを確立して下さい。そうすれば自ずと、自分に足りない知識、準備しなくてはならないことが見えてきて、どんどん洗練されたバックボーンを手に入れることが出来ます。入試対策はその後からでも良いのではないでしょうか。

院 生 か ら の メ ッ セ ー ジ

Message

真の「学際」研究をシミュレーション

 具体的な課題に対して、情報コミュニケーション研究科が用意する4つのカテゴリーからどのような科目を選び、どのように多面的なアプローチを行いながら、「学際」研究を実践していくのかシミュレーションしてみましょう。

 「メディア」とは本来ラテン語の「medium」(中間にあるもの)が原義です。現在では多くの場合、マスメディアやメディア技術の意味で用いられることが多いようです。ですが「メディア」の本来の意味に立ち戻りながら、この概念を掘り下げていく時、さまざまなことが見えてきます。自然カテゴリーの「メディア論」を中心にしながら、社会カテゴリーの「社会システム論」で社会とメディアの関係を掘り下げ、また文化カテゴリーの「談話構造論」では「言語」という格別なメディアの特性を考えることも出来るでしょう。同じく文化カテゴリーの「表象文化論」では芸術とメディアの関係を探ることも可能です。そうした研究から情報社会において「メディア」が果たす多様な機能が浮かび上がってくるのです。

【事例1】 「メディアの機能」

 私たちはふつう「コミュニケーション」というと言語を介した意思の疎通をイメージします。ですがコミュニケーションは必ずしも言語を媒介としたものばかりではありません。「コミュニケーション」を学際的な研究対象に据えることでその多様な諸相が浮き彫りになります。人間カテゴリーの「組織コミュニケーション論」ではコミュニケーションが、組織が目的を達成するにあたっての調整原理として主題化されますし、文化カテゴリーの「異文化間コミュニケーション」ではコンフリクトの側面が強調されます。そして自然カテゴリーの「生命論」では、コミュニケーションが人間以外の動物はもとより植物においても重要な役割を果たしていることが明らかになります。学際研究によって事象を多面的・多角的に考察する視座が開けてくるのです。

【事例2】 「コミュニケーションの諸相」

メディア論が果たす多様な機能への理解

表象文化論談話構造論

メディア論 社会システム論

文化カテゴリー文化カテゴリー

自然カテゴリー 社会カテゴリー

課題達成

生命論異文化間コミュニケーション

組織コミュニケーション論

自然カテゴリー文化カテゴリー

人間カテゴリー

コミュニケーションの多様な諸相の把握

課題達成

082 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 083

情報コミュニケーション研究科

■ ピックアップ研究室・論文テーマ・博士学位授与

「学際」研究を実践

▶アンカリング効果の生起過程に関する研究 ―知識レベルと歪み値の観点から―▶相対主義からの脱却を目指す社会運動  ―アラン・トゥレーヌの「新しい社会運動」論を超えて―▶中国進出日系外食企業の事例研究 ―サイゼリアのサービスを中心に―▶仮想現実から拡張現実へ ―「私」とTwitter の現象学―▶描画行為とインターネットコミュニケーション ―その特徴と社会的意義―▶表記とコンテンツから見る中国インターネットの現状▶文化的自己観が返報行動に与える影響に関する研究

▶中国民族主義とは何か▶<主体>のアイデンティティ構築  ―連合赤軍における総括要求とあさま山荘事件を通して―▶規範としての健康に収斂する身体 ―現代の医療における「包摂」と「排除」―▶インターネットの発達より文字のメディアの変化  ―声の文化から文字の文化を経たインターネットメディアまで―▶「悪」としてのインターネット芸術

2014 年度 修士論文テーマ

 標準的経済学が、合理的で私益追求的というフィクションとしての人間像から出発して理論を構築するのに対して、行動経済学は、完全に合理的ではないが、かといって非合理的でもなく、また自分のことだけでなく他者にも配慮するようなファクトとしての人間像から出発します。現実の人間の経済行動の特徴と原因を探り、それが組織や市場に及ぼす影響、さらにその政策的含意を探っていきます。 経済学のみならず心理学、社会学、生物学、脳科学などの知見を広く援用する学際的な学問領域であり、学生は広い知的好奇心と積極的な探求心が求められます。

テーマ ・ カテゴリー 社 会

行動経済学教授 友野 典男

TOMONO Norio

 人々のコミュニケーション活動は、その人々が所属する「文化」によって大きく規定されているといっても過言ではありません。そして、私たちには、自文化で学ぶ適切なこと、正しいことを文化普遍なものと錯覚してしまう傾向があります。「文化」を共有する人々の間でさえ、問題が生じることがありますが、ましてや異なる文化的背景を持つ者同士の間ではなおさらです。 本研究室では、主に日本社会や日本人に関わる諸問題に焦点を当て、比較的視座から、現代社会におけるコミュニケーション現象に文化的諸要因がどのような影響を与えているのか、個人、集団、組織、国家の各レベルで研究します。

テーマ ・ カテゴリー 文 化

異文化間コミュニケーション

教授 根橋 玲子NEBASHI Reiko

 20世紀前半は、2度にわたる世界規模の大戦争が勃発したために、「戦争の世紀」と特徴付けられますが、その反省に立った後半の国際的な規模での「人権」意識の高まりと、ベルリンの壁崩壊に象徴される東欧諸国の「憲法革命」を動因として、最近では、21世紀は「人権の世紀」とまで言われるほどになっています。 しかし、「ヒューマンライツ」は多義的な概念で、道徳哲学や自然権思想に基づく基礎付けから、実定憲法上の権利に至るまで、多様な議論が存在します。この研究室では、人権と法の関係を、原理論的レベルから法解釈学・政策学的レベルまでトータルな把握を目指しています。

テーマ ・ カテゴリー 人 間

人権と法教授 中村 義幸

NAKAMURA Yoshiyuki

 本研究室の研究テーマは「メディア」です。ただしこの場合の〈メディア〉は普通考えられるより、相当に広い範囲をカバーします。テレビやインターネットといったコミュニケーションを実現するメディア「技術」はもちろん、マスメディアなどの「制度」や「組織」、声を含めた身体もまた歴とした〈メディア〉です。重要なことは、「社会」の中に〈メディア〉があるのではなく、「社会」をそもそも成り立たせているものこそ〈メディア〉であるという認識です。現在まさに私たちは〈メディア〉による社会変動の真っ只中に身を置いています。〈メディア〉というアングルから社会の「現在」をトータルに「概念的に把握」(begreifen)したいと思っています。

テーマ ・ カテゴリー 自 然

メディア論

教授 大黒 岳彦DAIKOKU Takehiko

近年の博士学位授与

学位の種類 論 文 タ イ ト ル 授与年度博士(情報コミュニ

ケーション学) ゲーム状況における協力行動に関する研究:カタストロフゲーム・アプローチ 2014 年度

課 程 博 士

084 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016

情報コミュニケーション研究科 Graduate School of Information and Communication

■ 教 員 一 覧 ※2015年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

●1 社 会 系 列 ●2 人 間 系 列 ●3 文 化 系 列 ●4 自 然 系 列

MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 085

●1 社 会 系 列

●1 社 会 系 列

●1 社 会 系 列

●1 社 会 系 列

●1 社 会 系 列

情 報 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 専 攻

塚原 康博TSUKAHARA Yasuhiro

博士(経済学)教授

高齢社会の公共政策/人間行動の経済学

研 究分 野

【最終学歴】一橋大学大学院 【担当授業科目】公共政策 【研究テーマ】年金・医療・介護の実証分析 【主な著書・論文】『人間行動の経済学』

(日本評論社・2003 年)/『高齢社会と医療・福祉政策』(東京大学出版会・2005 年)/『医師と患者の情報コミュニケーション』(薬事日報社・2010 年)

金子 邦彦KANEKO Kunihiko

博士(商学)教授 金融システム論/金融経済論研 究

分 野

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】金融システム論 【研究テーマ】現代マネーの理論的・実態的研究 【主な著書・論文】『現代マネタリズムの二つの潮流』(東洋経済新報社・1989 年)/『金融市場の構造変化と金融機関行動』(共著・東洋経済新報社・2001 年)/「エコマネーの検討」(2005 年、『貯蓄経済理論研究会年報』第 20巻、pp.211-24.)

江下 雅之ESHITA Masayuki

教授 社会ネットワーク論/メディア史/ポピュラー文化/女性誌史

研 究分 野

【最終学歴】エセック経済商科大学院大学 【担当授業科目】社会ネットワーク論 【研究テーマ】メディアにおける「溜まり場」的な機能の実証的研究/ユース・サブカルチャーズの社会ネットワーク論的な研究/日仏の女性誌史 【主な著書・論文】『ネットワーク社会の深層構造─「薄口」の人間関係へ─』(中央公論新社・2000 年)/

『リンク格差社会』(毎日コミュニケーションズ・2007 年)

鈴木 健人SUZUKI Taketo

博士(政治学)准教授

国際関係論研究/国際安全保障/冷戦史/構成主義の国際政治理論

研 究分 野

【最終学歴】学習院大学大学院【担当授業科目】国際関係論 【研究テーマ】G・ケナンの封じ込め構想の研究、および米英同盟とその世界戦略を中心に冷戦史を研究 【主な著書・論文】『「封じ込め」構想と米国世界戦略―ジョージ・F・ケナンの思想と行動、1931 年~ 1952 年―』(単著、渓水社、2002 年)/『現代アジアの変化と連続性』(共著、彩流社、2008 年)/『問題解決のコミュニケーション:学際的アプローチ』(共著、白桃書房、2012 年)/『国際関係論と歴史学の間で―斉藤孝の人と学問―』(共著、彩流社、2012 年)

今村 哲也IMAMURA Tetsuya

博士(法学)准教授 知的財産法研 究

分 野

【最終学歴】早稲田大学大学院 【担当授業科目】知的財産法 【研究テーマ】過去のコンテンツ資産の権利処理の円滑化と利用促進に関する総合的研究/地理的表示の保護に関する研究 【主な著書・論文】「欧米の著作権保護期間延長論議にみる理論的諸相」(高林龍編

『知的財産法制の再構築』日本評論社・2008 年)/「出版者の保有するべき権利のあり方について」ジュリスト 1432 号 90 頁(2011 年)/「著作権者不明等の場合の裁定制度の在り方について」論究ジュリスト 9 号 173 頁(2014 年)

●1 社 会 系 列

友野 典男TOMONO Norio

教授 行動経済学/ミクロ経済学研 究分 野

【最終学歴】早稲田大学大学院 【担当授業科目】行動経済学 【研究テーマ】経済行動に関する、心理的・社会的・生物的要因の理論的・実証的研究 【主な著書・論文】『行動経済学−経済は「感情」で動いている』(光文社新書・2006 年)

084 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 085

情報コミュニケーション研究科

●3 文 化 系 列

●3 文 化 系 列

●3 文 化 系 列

●2 人 間 系 列

●2 人 間 系 列

●2 人 間 系 列

●2 人 間 系 列

●2 人 間 系 列

石川 邦芳ISHIKAWA Kuniyoshi

博士(言語学)准教授

談話研究/意味・語用論/音論/認知論

研 究分 野

【最終学歴】イエール大学大学院 【担当授業科目】談話構造論 【研究テーマ】コミュニケーションでの情報的意味の構造/時間解釈と事象 の 談 話 表 示 理 論 【主な著書・論文】Discourse Representation of Temporal Relations in the Head-Internal Relatives ( ひつじ書房・2009)./ ‘Overriding Effects of Focus on Weak NPs in Thetic Sentences’(CLS 40, Univ. of Chicago 2008).

須田 努SUDA Tsutomu

博士(文学)教授

社会文化史・異文化コミュニケーション史・民衆史

研 究分 野

【最終学歴】早稲田大学大学院 【担当授業科目】社会文化史 【研究テーマ】国民国家形成期における社会文化と民衆思想/暴力の社会史/日朝異文化交流史 【主な著書・論文】『「悪党」の一九世紀』(青木書店・2002 年)/『イコンの崩壊まで』(青木書店・2008 年)/『幕末の世直し』(吉川弘文館・2010 年)

●3 文 化 系 列

波照間 永子HATERUMA Nagako

博士(学術)准教授 舞踊学/身体表現論研 究

分 野

【最終学歴】お茶の水女子大学大学院 【担当授業科目】表象文化論 【研究テーマ】舞踊技法研究/舞踊・芸能の伝承と保存【主な著書・

論文】『近代日本の身体表象』(共著・森話社・2013 年)/『日本人のからだ再考』(共著・明和出版・2012 年)/「踊り継がれるミクロネシア “ 南洋群島の表象 ”」『文化人類学研究』(早稲田文化人類学会編・第 14 巻・2013 年)

鈴木 健SUZUKI Takeshi

Ph.D.教授 政治レトリックの批評と社会論争の分析研 究

分 野

【最終学歴】ノースウエスタン大学大学院 【担当授業科目】説得コミュニケーション論/集約型外国文献講読(英語)【研究テーマ】批判的カルチュラル・スタディーズ及びTVと映画のメディア批評

【主な著書・論文】『政治レトリックとアメリカ文化─オバマに学ぶ説得コミュニケーション』(朝日出版社・2010 年)/(共著)『説得コミュニケーション論を学ぶ人のために』(世界思想社・2009 年)/

(共著)『英語ディベート─理論と実践』(玉川大学出版部・2009 年)

施 利平SHI Liping

博士(人間科学)教授 家族・親族の構造と関係研 究

分 野

【最終学歴】大阪大学大学院 【担当授業科目】家族社会学 【研究テーマ】夫婦の伴侶性、親子・親族関係の歴史的・国際的比較 【主な著書・論文】「『戦後日本の親族関係−核家族化と双系化の検証』(勁草書房・2012 年)/「中国江南地域にみる婿養子婚規範─江蘇省太倉市の事例から」(2007 年、明治大学社会科学研究所『明治大学社会科学研究所紀要』第 45 巻第 2 号 p.161-175.)

山口 生史YAMAGUCHI Ikushi

博士(学術)教授

コミュニーションと組織論・組織行動の関係

研 究分 野

【最終学歴】国際基督教大学大学院 【担当授業科目】組織コミュニケーション論 【研究テーマ】組織公正、ワークチーム、組織内ネットワーク、社会関係資本とコミュニケーションとの関係 【主な著書・論文】『ビジネス心理:マネジメント心理編』(共監修:中央経済社・2013)/『成果主義を活かす自己管理型チーム』(編著:生産性出版・2005 年)/『従業員動機づけのための異文化間コミュニケーション戦略』(同文舘・1998 年)

宮本 真也MIYAMOTO Shinya

准教授 社会学/社会哲学研 究分 野

【最終学歴】大阪大学大学院 【担当授業科目】現代思想論/集約型外国文献講読(ドイツ語 )【研究テーマ】承認とコミュニケーションを軸とした批判的社会理論、社会的な病理の分析、批判。 【主な著書・論文】「理性のコミュニケーション」(『コミュニケーション社会学入門』伊藤公雄編、世界思想社、pp. 195-219, 2010 年)

田中 洋美TANAKA Hiromi

Dr. rer .soc.准教授

ジェンダー研究/差異と境界の社会学/質的調査法

研 究分 野

【最終学歴】ボーフム大学 【担当授業科目】ジェンダー論Ⅰ・Ⅱ【研究テーマ】後期近代におけるジェンダー規範の変容・持続 【主な著書・論文】Encyclopedia of Quality of Life and Well-Being Research (co-authored, Springer, 2014) /『ライフコース選択のゆくえ―日本とド イ ツ の 仕 事・ 家 族・ 住 ま い 』( 共 編 著,新 曜 社,2013 年 )/Individualization of Marriage and Work Life Choices: A Study of Never-married Employed Women in Hong Kong and Tokyo, Asian Women 28(1), 85-119, 2012 (with C. W. Ng)

古屋野 素材KOYANO Sozai

教授 情報社会論研 究分 野

【最終学歴】慶應義塾大学大学院 【担当授業科目】情報社会教育論 【研究テーマ】日本と欧米の高等教育の比較研究・情報と教育の社

会史 【主な著書・論文】「情報社会における高等専門教育」(『明治大学短期大学紀要』No.75、2003 年 8 月)/「ICT革新と文学─愛も殺意もキーボードから─」(明治大学文学部紀要『文芸研究』No.96、2005 年)

●3 文 化 系 列

関口 裕昭SEKIGUCHI Hiroaki

博士(文学)教授

近現代ドイツ文学・文化(音楽・美術も含む)/ユダヤ文化史/日独比較文学

研 究分 野

【最終学歴】慶應義塾大学大学院/京都大学大学院 【担当授業科目】比較文学・比較文化 【研究テーマ】ドイツ近現代史におけるユダヤ人問題について多角度から研究 【主な著書・論文】単著『パウル・ツェランとユダヤの傷―《間テクスト性》研究』(2011 年、慶應義塾大学出版会、連動駿台会学術賞)/『評伝 パウル・ツェラン』(2007年、慶應義塾大学出版会、小野十三郎賞記念特別賞)/他に編著として『生誕 200 年 ローベルト・シューマン―言葉と音楽』『日本文化におけるドイツ文化受容』(ともに日本独文学会研究叢書)など

●2 人 間 系 列

中村 義幸NAKAMURA Yoshiyuki

教授 行政法学/人権政策学研 究分 野

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】人権と法 【研究テーマ】行政争訟/人権政策/移民政策 【主な著書・論文】『時代を刻んだ憲法判例』(共著・尚学社・12 年)/『戦後の司法制度改革』(共著・成文堂・07 年)/『これからの人権保障』(共著・有信堂・07 年)/『自治行政と争訟』(共著・ぎょうせい・03 年)/『人権政策学のすすめ』

(共著・学陽書房・03 年)

●3 文 化 系 列

根橋 玲子NEBASHI Reiko

Ph.D.教授 コミュニケーション学(主に対人・異文化)研 究

分 野

【最終学歴】ミシガン州立大学大学院 【担当授業科目】異文化間コミュニケーション 【研究テーマ】異文化接触時における当事者間

(特に日本人を含む)に起こる心理プロセス 【主な著書・論文】『米国、中国進出日系企業における異文化間コミュニケーション摩擦』

(共著・風間書房・2007 年)/『コミュニケーション論序説』(共著・放送大学教育振興会・2007 年)

086 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016

情報コミュニケーション研究科 Graduate School of Information and Communication

MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 087

●4 自 然 系 列

山崎 浩二YAMAZAKI Koji

博士(工学)准教授 VLSI の故障検査に関する研究研 究

分 野

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】情報科学 【研究テーマ】VLSI の 論 理 故 障 に 対 す る 診 断 手 法 の 研 究 【 主 な 著 書・ 論 文 】"Diagnosing Resistive Open Faults Using Small Delay Fault Simulation," Proc. ATS, 2013.

●4 自 然 系 列

●4 自 然 系 列

●4 自 然 系 列

石川 幹人ISHIKAWA Masato

博士(工学)教授

自然環境・社会環境・情報環境による認知行動変容の研究

研 究分 野

【最終学歴】東京工業大学大学院 【担当授業科目】認知情報論 【研究テーマ】意識や心の自然科学的かつ哲学的究明、および不思議現象の心理学、疑似科学論、科学社会学 【主な著書・論文】『心と認知の情報学~ロボットをつくる・人間を知る』(勁草書房)/『だまされ上手が生き残る~入門!進化心理学』(光文社新書)/『超心理学』

(紀伊國屋書店)

蛭川 立HIRUKAWA Tatsu

准教授 人類学/意識研究研 究分 野

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】人類学と意識科学 【研究テーマ】変性意識状態と変則的体験、シャーマニズムや瞑想などの身体技法とそのコスモロジー 【主な著書・論文】『彼岸の時間─

〈意識〉の人類学─』(春秋社)

岩渕 輝IWABUCHI Akira

博士(薬学)准教授 生命論/生命思想史研 究

分 野

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】生命論 【研究テーマ】生命観の歴史/生命の哲学/グスタフ・フェヒナーの精神物理学

【主な著書・論文】『生命(ゼーレ)の哲学:知の巨人フェヒナーの数奇なる生涯』/「グスタフ・フェヒナーの生命思想:精神物理学との関わりにおいて」

●3 文 化 系 列

細野 はるみHOSONO Harumi

教授 日本語・日本文学研 究分 野

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】アカデミック・ライティングⅡ 【研究テーマ】平安朝仮名文芸 【主な著書・論文】『講座源氏物語の世界』『王朝文学史』(いずれも共著)など

●4 自 然 系 列

大黒 岳彦DAIKOKU Takehiko

教授 メディア、情報社会の哲学的思想的研究研 究分 野

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】メディア論 【研究テーマ】身体メディア論、電子メディア論を軸とした「メディアの基礎理論」の構築 【主な著書・論文】『〈メディア〉の哲学─ルーマン社会システム論の射程と限界』(NTT 出版)/『謎としての “ 現代 ” ─情報社会時代の哲学入門』(春秋社)/『「情報社会」とは何か?─〈メディア論への前哨』(NTT 出版)

086 │ MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 MEIJI UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL * GUIDE BOOK 2016 │ 087

情報コミュニケーション研究科

■ 「入学者受入」、「教育課程編成・実施」、「学位授与」方針

【博士前期課程】 情報コミュニケーション研究科博士前期課程は、既存の専門研究によっては全体像が捉えきれなかった21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に把握・定式化し、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる判断基準を有する実務家の育成を目指し、また研究者育成の基礎となるこれらの方法論と知識の獲得をはかります。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。○�学部で学んだ情報コミュニケーション学をより高度に発展・展開したいと希望する者。

○�自分の問題意識との関係で、従来の学問体系を踏まえて、さらに学際性を修得したいと考えている者。○�すでに公務員として行政に携わっている者、NGO・NPO、民間企業等の各種団体に属する者をはじめとする社会人で、自己の職業上の体験から、問題の本質を見極めたい、あるいは少しでも実際に生かし役立てることのできる解決法を探りたいと希望し、当研究科を修了した後にその成果を再び自己の職業に生かしたいと考えている者。 以上の求める学生像に基づき、学内選考入学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人特別入学試験、3年早期卒業予定者入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準は以下のとおり求めます。○�人文・社会分野や自然科学における研究活動に必要な基礎的な知識。○学際的な分野に取り組める柔軟な思考力及び広い視野。

【博士後期課程】 情報コミュニケーション研究科博士後期課程は、既存の専門研究によっては全体像が捉えきれなかった21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に把握・定式化し、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる確固たる判断基準をもった研究者や実務家の育成を目指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。○�21世紀の諸問題に関心を持ち、学際的・領域横断的に把握・定式化する意欲があり、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる技能を有すると認められる者。

○�「情報コミュニケーション」という視座を理解し、複雑化した高度情報社会への処方箋や問題意識を研究科の「場」に持ち寄って、スタッフや他の学生とともに、パラダイムの転換や創出に果敢に挑戦しようとする気概にあふれ、協調したコミュニケーションが実践できる者。 以上の求める学生像に基づき、一般入学試験、外国人留学生入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準は以下のとおり求めます。○�博士前期課程の教育・研究を通して、博士後期課程での研究活動を行なえる十分な研究能力及び応用的な知識。

○�博士論文執筆に向けて必要となる理論的及び実証的な分析力。

【博士前期課程】 情報コミュニケーション研究科博士前期課程の教育理念・目標である、新しい学際性・学域横断性に基づいた教育研究を実現するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。○�本研究科が目指す学際性は、社会科学・人文科学の融合を基盤とした上で、自然科学との協働を構築し得る教育・研究環境によって保証されます。このため本研究科で設けられる講義科目群は、社会、人間、文化、

自然の4つの専門領域研究を有機的に結合したピラミッド構造をもった学際空間に配置します。○�知識を応用し総合的に問題解決や政策立案ができる能力を育てるための、基礎的なリテラシーやスキル、特定の研究分野で要求される技能の習得や資格の取得を支援するための研究サポート・プログラムを設置します。

 以上の教育プログラムを通して、大学院生に専門的な知識を教授し、また、指導教員と副指導教員の連携による指導を行ないます。

【博士後期課程】 情報コミュニケーション研究科博士後期課程では、本研究科博士前期課程の教育理念・目的に加え、「先端研究」「ネットワーク化」の2点を重点課題とし、「学際」研究を具体化するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。○�本研究科が目指す学際性は、社会科学・人文科学の融合を基盤とした上で、自然科学との協働を構築し得る教育・研究環境によって保証されます。このため本研究科で設けられる講義科目群は、社会、人間、文化、自然の4つの専門領域研究を有機的に結合した情報コミュニケーション学学際研究科目を配置します。○�学際的な教育・研究成果を発信するために、大学以外の諸機関との提携を通じて、開かれたアカデミズムを学際共同研究プロジェクトとして設置します。

○�研究者として自立するために必要な基礎的なリテラシーやスキル、特定の研究分野で要求される技能の習得や資格の取得を支援するための研究サポート・プログラムを設置します。

 以上の教育プログラムを通して、大学院生に研究者として自立して研究活動を行ないうる資質・能力、また、高度に専門的な業務に従事するに必要な研究能力の開発を重視した教育を行ないます。

【博士前期課程】 情報コミュニケーション研究科博士前期課程は、21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に問題解決できる研究者や実務家を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文から、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し修士(情報コミュニケーション学)の学位を授与します。○��既存の専門研究によっては全体像が捉えきれなかった21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に把握・定式化し、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる確固たる判断基準をもつことのできる資質や能力。○�高度に専門的な業務に従事するに必要な研究能力及びその基礎となる学識。

【博士後期課程】 情報コミュニケーション研究科博士後期課程は、21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に問題解決できる研究者や実務家を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文から、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し博士(情報コミュニケーション学)の学位を授与します。○�既存の専門研究によっては全体像が捉えきれなかった21世紀の諸問題を、学際的・複数領域横断的に把握・定式化し、有効な学問的・政策的ポートフォリオを自ら案出できる確固たる判断基準をもつことのできる高度の資質や能力。

入学者受入方針

教育課程編成・実施方針

学位授与方針

※2015年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。