gk-firesでやってきたこと、そしてこれから(2015言語教育エキスポ)
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GK-FIRES でやってきたこと、そしてこれから
神谷健一(大阪工業大学)kamiya @ ip.oit.ac.jp
2015.3.15 言語教育エキスポ 2015 (於 早稲田大学)
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訂正(大したことではありませんが…)
アブストラクト 4行目
(誤)本研究課題では 14 種類 のツールを開発
(正)本研究課題では 16 種類 のツールを開発
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本日のおしながき
1)GK-FIRES でやってきたこと
2)そしてこれから
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1. GK-FIRES でやってきたこと( 6a )
↑質疑応答の際はタイトルの後ろの数字でお願いします。
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1) GK-FIRESでやってきたこと
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1. GK-FIRES でやってきたこと(1)
• GK-FIRES とは– 平成 24 年度〜 26 年度 科研費 基盤研究 (C) 研
究課題番号 24520675 『データベースソフトを利用した初習外国語授業における教材提示の円滑化と授業の活性化』(以下、課題①)
– 7 言語( German, Korean, French, Italian, Russian, English, Spanish ) 12 名の共同研究
– 8 言語目として日本語 2 名を追加。 ( ツール開発中 )
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1. GK-FIRES でやってきたこと(2)
• http//www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/ にて開発成果その他を無料公開。
1. GK-FIRES でやってきたこと(3)
• 研究代表者 神谷健一(開発・英語)• 研究分担者 / 研究協力者
三浦由香利・高木美菜子(ロシア語)、田原憲和・池谷尚美・齊藤公輔(ドイツ語)、黒田恵梨子・川口陽子(フランス語)、堂浦律子・井上昭彦(イタリア語)、柿原武史(スペイン語・ガリシア語)、金善美(韓国語)
• その他の研究協力者( 2014 年下半期〜)寺尾美登里・林和子(日本語) スライドは http://goo.gl/ooLfMY からダウンロードできます
1. GK-FIRES でやってきたこと(4)
• コンセプト–最小限の設備で:パソコンとプロジェクタ(スクリー
ン)
ネット環境も使わない(普通教室でも利用可能)Windows にも Mac OS X にも対応する無料ソフトで実現 データベースに関する知識も不要
–最小限の手間で:1回限りの入力教材データの多目的利用PowerPoint ではなくデータベースソフトを利用
–黒板とチョークでは絶対にできないことを可能に スライドは http://goo.gl/ooLfMY からダウンロードできます
1. GK-FIRES でやってきたこと(5)
• なぜ PowerPoint を使わないのか?– 使いたいスライドの抽出が困難– 使いたい順番に並べ替えるのが困難
• なぜデータベースソフトを使うのか?– データとレイアウトを別々に管理
( = データの多目的利用)
– 提示したい順番に並べ替えるのが容易( = 柔軟な利用)
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1. GK-FIRES でやってきたこと( 6a )
1) 動詞変化形提示ツール(ロシア語・ドイツ語・スペイン語・ガリシア語・フランス語・イタリア語) ※ここまでで6つ
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6b )
7) 不規則動詞変化形提示ツール ( 英語 )
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6c )
8) 韓国語動詞変化形学習用ツール9) ハングル学習用ツール
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6d )
10)四択問題提示ツール ( 英語・ロシア語。後に全言語共通で利用できるように仕様を変更。 )※ 2つとしてカウント
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6e )
12)フラッシュ型例文・対訳提示ツール ( 英語・ロシア語。後に全言語共通で利用できるように仕様を変更。 ) ※2つとしてカウント
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6f )
14)文変形提示ツール(イタリア語)
1. GK-FIRES でやってきたこと( 6g )15)iOS 用ハングル学習ツール(韓国
語)
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1. GK-FIRES でやってきたこと( 6h )
16)iOS 用 英単語学習アプリ変換ツール(英語) ※別言語でも利用可能
1. GK-FIRES でやってきたこと( 7a )
• 大きな成果!–都合 16 種類のツール類のメンテナンス–「円滑な教材提示」と「授業の活性化」– 教育上の効果向上を目指した日々の教育活動
• しかし問題点も…– 本当にツール類の教育効果測定は行えたか?• 「学生の成績の伸び」以外の指標もあるのでは?
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1. GK-FIRES でやってきたこと( 7b )
• 最大の問題点–7言語 12 名(8言語14名)なのに基盤研究 (C)
– 研究分担者・研究協力者の予算は3年間で 1 人当たり 23 万円 ※一部の研究協力者を除く
– データベース無料公開のためにかかる費用• データ入力・作成のための人件費
• ネイティブチェックのための謝金
• 版権買い取りのための費用
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1. GK-FIRES でやってきたこと( 7c )
• 最大の問題点(つづき)– いくら「最低限の環境でできます!」といっ
ても…– いくら「授業が活性化できます!」といって
も…– いくら「こうすればいい!」といっても…(無料公開されている)データベースの不足はやっぱり問題!
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2)そしてこれから
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2)そしてこれから(1)• 2つのプロジェクト– 平成 26 年度〜 28 年度 科学研究費補助金 ( 基盤研究
(C) 、研究課題番号 26370680) 『外国語授業支援のためのアプリ・ソフト類のアーカイブ作成および教具・ツール類の開発』(研究代表者 木村修平、神谷は研究分担者として参加)(以下、課題②)
– 平成 27 年度〜 31 年度 科学研究費補助金 ( 基盤研究(B)) 『授業の活性化に繋がる外国語教育支援ツールと無料公開を前提としたデータベースの開発』(研究代表者 神谷健一)(以下、課題③)(応募中)
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2)そしてこれから( 2a )• 課題②について(1)
– 研究代表者・研究分担者の合計 15 名– 対象言語数 4言語(英語、中国語、ドイツ語、日本語)
• 課題①〜③の重複参加:神谷・田原(現時点)
– 「外国語教育におけるデジタル教具」• とりわけ高等教育を対象と想定• パソコン用ソフトウェア、 e-learning ツール類、タブレット端末やスマー トフォン等のモハイルデハイス用アプリ、電子語学教材なと
– 学習者支援型・教員支援型の両方を対象とする• e-learning 環境なと学習者支援型の研究がこれまでの主流
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2)そしてこれから( 2b )• 課題②について(2)
– 教育活動の「見せる化・見える化」を目指す• エクスポータビリティの向上
– 高等教育においてデジタル教具を率先して利用する外国語教育従事者の暗黙的な知見を記述• デジタルネイティブ世代に負けたくない!
– 教育メディアの実践的な利用方法に関する提言• 「研究」に偏りすぎていないか?
– 具体的なノウハウが欠如していないか?• 自身の教育実践へのデジタル教具の導入に踏み切れない語学教員は決して少なくない。
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2)そしてこれから( 2c )• 課題②について(3):今後検討すべき問題–外国語教育活動の中にとのように組み込むか?
–効率的かつ効果的に用いる方法論をとのように確立するか?
–従来の授業形態では困難であった新たな教育活動が可能か?
–これらを利用した授業を一層拡大するために共有すべき知見とは何か?
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2)そしてこれから( 3a )• 課題③について(1) ※以下「採択されたら」
の話
– 課題①開発の 16 種類のツール類のメンテナンス–文変形提示ツール(イタリア語)の多言語対応–「クリエイティブ・コモンス 表示 - 継承ライセン
ス」 (Wikipedia 記事 ) 、パブリックドメイン記事なと原著作者のクレジットを表示すると自由に教材に加工できる記事を利用した Phrase Reading Worksheet の作成
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2)そしてこれから( 3b )• 課題③について(2) ※以下「採択されたら」の話
– 研究課題名『授業の活性化に繋がる外国語教育支援ツールと無料公開を前提としたデータベースの開発』:「データベースの無料公開」を優先
– ツールの公開だけでは不十分。語彙・例文・教材なとのデータを集積したものも無料公開すべき!
– これまで「著作権の壁」が深刻だった。
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2)そしてこれから( 3c )• Phrase Reading Worksheet について(1)–配布サンプル参照。–作成ツールを無料公開。– プリント教材として十分な教育効果がある
(仮説)–各言語チームによる分担によって教材化、
データベースとして蓄積し、無料公開!
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2)そしてこれから( 3d )• Phrase Reading Worksheet について(2)–「授業の活性化」「教室内学力格差の解消」
に繋がる ( という希望的観測 )
– 課題①の研究対象は「初習外国語」課題③によって「中級」にまで広がる可能性
– 最終的に課題②の「デジタル教具アーカイブ」と連携
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2)そしてこれから( 3e )• Phrase Reading Worksheet について(3)– 中国語版 Phrase Reading Worksheet 作成ツール
も開発中• 漢字・ピンイン・意味の3列を A4 横で出力できる• 漢字からピンインへの変換は外部サイトを利用
ご質問を承ります!(想定問答メニュー)
1. GK-FIRES の取り組みについて( pp.6-9 )2. なぜ PowerPoint ではなくデータベースか( p.10 )3. 各ツールの実演を希望( pp.11-18 )4. GK-FIRES の成果・問題点について( pp.19-21 )5. 2 つのプロジェクトについて( p.23 )6. 課題②でのデジタル教具とは( p.24 )7. 教育活動の「見える化・見せる化」とは( p.25 )8. 研究ではなく実践にこだわる理由( p.26 )9. 著作権の壁について( pp.27-28 )10. Phrase Reading Worksheet について( p.29 )11. 「教室内学力格差の解消」とは( p.30 )12. 中国語版 Phrase Reading Worksheet作成ツール( p.31 )
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