バウアー圧縮機オイル交換の手順

2年または2,000h毎に行う

オイル交換履歴2013.11 開放検査2015.09.152017.09.152018.07.05 ブロック載替えに付随して交換2020.10.05

1.運転してオイルを温めるオイル抜きの時温まっている方が抜けがいいという事らしい。

2.停止したら、すぐにオイル抜き

きちんと締め込まないとオイルが漏れる。外す時にも漏れるので下にあらかじめウェスを敷いておくといい。

約4.5L出てくるので大きめの容器で受ける。10分程度放置。

2基分

1基分

3.オイル補充専用漏斗でそそぐ。漏斗をひもで吊ってやると入れやすい。オイルジョッキのロングノズルでは注入量を目視確認しにくくて不適だった。

充填量は約4.5Lほど。上まで来ると急に嵩が上がるので注意して入れる。オイルジョッキの目盛りを参考に液量を把握しながら入れる。

4.動作確認補充後15分以上おいてから起動させ違和感がないか確認する。

バウアー圧縮機オイル交換後の不具合オイル圧低下で自動停止

-2020.10.06-

＜概要＞オイル交換した際に起動できなくなってしまう不具合が発生。原因はオイル層へのエアーの封入でエアーが噛むことで、オイルが汲み上げられず、オイル圧が上がらずポンプが回らないというもの。表示画面には「オイル圧低または回転不具合」と警告が出て自動停止してしまう。電源を切り再度入れ直すと通常通り起動できるようになる（リセットされる）。もちろん原因が取り除かれていない内は、起動させてもまた自動停止を繰り返す。

[MENU]キーを1回押して「ACTUAL VALUES」項を表示させると、オイル圧が確認できる。平常時は停止時：0.0MPa、稼働時：0.5MPaほど。一度電源を落とし再度起動させ、自動停止するまでにオイル圧がどれほど上昇するのか確認してみる。2015.09.16の場合は0.11MPaと通常状態からほど遠い状況であった。

＜エアー抜き＞１.運転モードを自動（分銅スイッチの運用）から手動へ切り替え、本体の運転ボタンで起動できるようにする（頻繁に操作するので本体のボタンで操作する）。

2.一旦電源を落とす。誤作動防止。

3.エアー抜きポイントの継手を緩める。緩める箇所はいくつかあるが下記写真の位置②が最も効果的だった。緩め方は袋ナットを完全に取り外し、メクラ蓋の役目をしているピンを取り外す。※ピンが固着して空気が抜けられないと意味が無いのでピンを一度継手から取り外す。硬いのでペンチで外す。

袋ナットにピンを装着して、改めて取り付ける。袋ナットの回し量は1,2周程度にして、ピン・袋ナットともにグラグラの状態にしてエアーが抜けるようにしておく。

4.電源を入れる起動すると冷却風でオイルが飛び散るので、作業服を着たほうが良い。見えてないだけで、結構飛沫を浴びている。

5.起動させエアーを抜く。一回の起動でエアーが抜けきるとは限らないので複数回行う場合もある。オイルが出てきたら正面の液晶画面でオイル圧を確認する。※2020.10.06は、当初位置①で行っていたがエアー抜けないので、位置②に変更したら、一度目の起動ですぐにエアーが抜けて、オイルが出てきた。オイル圧も0.51MPaへ上昇したので、袋ナットを締め込んで完了させた。

6.その後の運用で緩めたナットからのオイル漏れが無いか確認する。またオイル圧が正常か稼働時に適宜確認する。

2018.07.06も①で5回やったがダメで、②からエア抜きした。②でも5回目でオイル噴出量がやっと増えてきて、6回目でようやく圧が上昇した。

1

2

3

袋ナットを緩めるだけでなく、パイプまたはピン蓋を引き抜いてガスが抜ける状態を確認する。②はパイプではないので叩いただけではズレなかった。硬いので袋ナットを完全に取り外し、ピン蓋はペンチで引っこ抜いた。オイルが少し漏れるが問題ない。改めて袋ナットを被せてユルユルの状態で起動させエア抜きを行った。2018.07、2020.10

①は一番手前で作業しやすいがエア抜きポイントとしては効果が薄い。①はやめて、初めから②で行うのが良い。

エア抜きポイント