クラウド？VPS？　ConoHaがわかるはじめの一歩

ConoHaの

専門書(ﾉω〃) ﾎﾟｯ

vol. 0

https://www.conoha.jp/

　ConoHaの薄い本 vol.0を開いていただき、

ありがとうございます。 ConoHaは「クラウドの

ようなVPS」という特長を持ったレンタルサー

バー（ホスティングサービス）です。

　クラウド？VPS？よくわからない!という方も、

本書をご覧になれば、きっとConoHaのことを

理解していただけると思います。

まえがき

■ ConoHaのサービスをなんとなく理解する。■ とりあえずConoHaをさわってみる。

■ サーバーの利用に興味がある、またはサーバーの選択に悩んでいる方。

前 提

目 標

Ⅰ. ConoHa のメインサービス[VPS] ってなに？ 3種類のホスティングサービスを学習する

　もっとも一般的なレンタルサーバーです。これは1つのサーバーを複数のユーザーで使うもので、家に例えるなら、シェアハウスのようなもの。リビングやお風呂・トイレを共有するように、ハードウェアリソース（CPU、メモリ、ストレージ）やOS、アプリケーションを共有するサービスです。よって、ユーザー１人あたりのコスト負担が小さく、一般的には数百円／月くらいの価格帯で提供されています。　一方、他のユーザーの影響を受けやすいというのも事実。例えば、サーバー上にある1つのWebサイトに大量アクセスがあった場合、そのサーバー上のすべてのユーザーに負荷がかかってしまいます。　共用サーバーは低価格というメリットはありますが、VPSや専用サーバー等と比べると、安定性や機能性は劣ってしまいます。

　ConoHaではいくつかサービスを提供していますが、メインとなるのはVPS

サービスです。VPSとはホスティングサービスの一種で、インターネットに接続さ

れた「サーバー」をお客様にご提供するものです。「ホスティングサービス」よりも

「レンタルサーバー」の方がピンとくる方が多いかもしれませんね。

　サーバーは様々な用途でお使いいただけます。例えばwww.myname.com

のようなドメインを取得してWebサイトを公開したり、自分用のメールサーバーを

構築したり、プログラミングの学習用にLinuxをインストールしたり・・・。

　ConoHaやVPSについて理解していただく前に、まずはホスティングサービス

の種類をおさらいしておきましょう。

共用サーバー1

アプリケーション（PHP, Ruby, MySQL, etc...）

ユーザーB

ユーザーC

ユーザーA

ハードウェア

OS

3種類のホスティングサービス

共用サーバー 専用サーバー VPS（ConoHa）

　専用サーバーは文字通り、1つのサーバーをユーザー 1人で占有するものです。注文住宅、といったところでしょうか。ハードウェアリソース、OS、アプリケーションすべてをユーザーが独占して使用できるため、自由度と拡張性の高さが専用サーバーの特長です。OSやアプリケーションはユーザーが自由に選択でき、ハードウェア構成などもユーザーが自由に設定できます。管理者権限が使えるのはもちろん、

最近はリモートからOSの入れ替えもできるケースが多いようです。　このように専用サーバーは高い拡張性と自由度を誇りますが、その分高コストでもあります。一般的には数万円／月から数百万円／月以上まであります。

専用サーバー2

　VPSとは「Virtual（仮想化された）Private（自分だけの）Server（サーバー）」の略で、共用サーバー、専用サーバーの中間的な位置づけとして紹介されることが多いようです。分譲マンションをイメージすると分かりやすいかもしれません。　同じ建物内に複数の人々がそれぞれの居住空間で生活を営んでいるように、VPSは仮想化技術によって、1つのサーバーに複数のユーザーがそれぞれ完全に分離された環境でサーバーを使用できる仕組みになっています。よって、管理者権限はもちろん、OSの入れ替えなども可能なのです。　つまり、VPSの最大の特長は、共用サーバーのような手軽さ（低価格）と、専用サーバーのような高度な機能を兼ね備えていることです。価格はスペックによって様々ですが、数百円／月から数千円／月くらいが多いようです。共用サーバーよりも少し高めの価格帯ですね。

VPS3

※1 ハイパーバイザー…サーバーを仮想化するための制御ソフトウェア

　仮想化技術は、さまざまなコンピューターリソー

スを抽象化して扱う技術です。複数のリソースを単

一のリソースとして扱ったり、逆に単一のリソースを

複数のリソースとして扱うことができます。VPSの場

合は「ハイパーバイザー※1」というソフトウェアを

使用し、一つの物理サーバーを複数のサーバーに

見せることで仮想化が実現されています。

■仮想化技術っておいしいの？

こ の は の 独 り 言

ホストOS（物理サーバーのOS）

ハイパーバイザー （仮想化ソフト：KVM, Xen, etc...）

ゲストOS

アプリ

ユーザーB

ゲストOS

アプリ

ユーザーA

ゲストOS

アプリ

ユーザーC

ハードウェア

アプリケーション

ユーザー

ハードウェア

OS

用 語 ガ イ ド

標準で用意されているインストールイメージ

CentOS

Fedora

Scientific Linux

Debian

Ubuntu

Arch Linux

CoreOS

FreeBSD

Windows Server

Ⅱ. ConoHaの特長

　ConoHaは仮想化されたサーバーを提供するものですが、非常にパフォーマンスが高いことが何より特長です。ConoHaでは「準仮想化※2」という方式を採用することで仮想化技術を使う際に生じるオーバーヘッド※3を極力抑えています。また、仮想化技術には「KVM※4」を採用し、準仮想化だけではなく完全仮想化※5もサポートしているため、使いたいOSが準仮想化に対応していなかったとしても、ConoHaならご利用のOSに合わせた最適のパフォーマンスを発揮することができます。

※2※3※4※5

準仮想化…仮想化環境のOSに修正を加えて実現する方式。完全仮想化よりパフォーマンスに優れている。オーバーヘッド…この場合、サーバーを仮想化したことによる性能劣化を指す。通常は数%程度。KVM…Linuxカーネルに標準搭載されている仮想化基盤。完全仮想化…ハードウェアを完全にエミュレートすることで仮想化を実現する方式。

仮想サーバーの高い基本性能1

　ConoHaは、「ユーザーごとに完全に独立した環境を提供できる」というVPSの特長を生かして、OSを自由にインストールすることができます。あらかじめ用意されているテンプレートイメージのOSはCentOSとWindows Serverですが、それ以外に主要なLinuxディストリビューション、FreeBSDなどをご用意しています。

　また、ISOイメージをアップロードすることができるため、上記以外のお好きなOSをインストールすることも可能です。

選べるOS2

　ホスティングサービスについておさらいしてきましたが、いかがでしたか？自分が今やりたい事や出来る事と各サーバーの特長をしっかり照らし合せて選択することが重要だということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。　例えば、ConoHaは「VPS」を提供するサービスですので、「共用サーバーではスペック不足」「リソース共有に不安がある」、しかし「専用サーバーは高価で手を出せない」といった条件の方にはピッタリですね。　次の章からは、「共用サーバー並みの低価格で専用サーバーに匹敵する機能」を持つVPS「ConoHa」の魅力についてお話していきましょう！

利用用途に合った選択を4

おっちゃん別に

営業してるわけやないで(́ _ゝ )`

用 語 ガ イ ド

どんどんいくで～(≧ω≦)

　ConoHaにはVPSの情報をまるまるバックアップできる「スナップショット」という機能があります。わずか数分でバックアップを取得することができ、回数も無制限です。　また、OSの過去のバージョンなどもそのまま保存されるため、スナップショットがあれば、いつでも好きなバックアップ時期に戻すこと（ロールバック）ができます。

スナップショット3

　ローカルネットワークとは、ユーザー専用のネットワークセグメントを用意し、VPS同士を接続することができる機能です。　通常VPSはインターネット側に接続されていますが、それとは別のネットワークセグメントを使うことができます。これにより、WebサーバーとDBサーバーの分離や、ロードバランサー※６とバックエンドサーバー※7の分離といった、高い可用性や安全性を求められるシステムをVPSで構築することができます。　ローカルネットワークの帯域は、ベストエフォート※8ではあるものの１Gbpsであるため、高速な通信が可能です。また、2セグメントまで作成することができるため、ConoHa上で複数のシステムを運用する場合に、別々のローカルネットワークを組むことができます。

ローカルネットワーク4

　コントロールパネルからDNSの逆引き設定を行えます。メールサーバーなどを運用される場合に有用な機能です。

DNS逆引き設定5

　ConoHaでは1つのVPSに1つの固定IPv4アドレスが割り当てられます。VPSを削除するまで、OS再インストールや停止、再起動をしてもアドレスは変わりません。

固定IPv4アドレス6

　初期状態では1つのVPSに1つのIPv4アドレスが割り当てられますが、追加で割り当てるオプションサービスをご用意しています。IPベースのバーチャルホスト※9を作る場合や、1つのVPSで複数のSSLサイトを運用する場合に有用です。

追加IPv4アドレス7

※6※7※8※9

ロードバランサー…処理を複数のリソースに配分し、一台あたりの負荷を押さえる仕組み。バックエンドサーバー…複数のサーバーで構成されるシステムにおいて、外部（インターネットなど）に直接接続されていないサーバーを指す。ベストエフォート…スペック上の性能に対する保証を行わないこと。「最大限の努力をする」の意味。IPベースのバーチャルホスト…一つのWebサーバーで複数のサイトを運用する際、その区別にIPアドレスを使う方式

インターネット WEBサーバー DBサーバー

ローカルネットワーク

Private 192.168 .0 .0/24Public 157.7.0 .0/16 など

グローバルネットワーク

ConoHaのVPS

VPS 1グローバルIP 157.7.*.*

ローカルIP 192.168 .0 .11

VPS 2グローバルIP -

ローカルIP 192.168 .0 .12

バックエンドサーバー

グローバルネットワークに直接接続されていないサーバー

VPS同士を接続

用 語 ガ イ ド

おっちゃん別に

営業してるわけやないで(́ _ゝ )`

　IPv6アドレスでの通信に対応しており、1つのVPSに対し17個のIPv6アドレスが利用できます。同時にIPv4アドレスもお使いいただけるので、IPv4/IPv6のデュアルスタック構成※10を作ることが可能です。

　ConoHaのコントロールパネルは、細部にまでこだわり抜いて開発されています。多数の仮想マシンを一元管理できるのはもちろん、ConoHaの豊富な機能をシンプルにまとめて、わかりやすく使いやすいインターフェイスを目指しました。

IPv6アドレス8

コントロールパネル9

　例えば、最も多く使われている「コンソール」の機能をご覧ください。コンソールは仮想マシンのディスプレイ、マウス、キーボード入出力に接続して、コントロールパネル上から仮想マシンをコントロールできる機能です。以下ではConoHaのコントロールパネル内で、仮想マシンのWindows Server 2012を操作しています。

※10 デュアルスタック構成…１つのサーバー上でIPv4とIPv6両方の通信を可能にする技術。

用 語 ガ イ ド （￣^ ￣） ﾄ゙ﾔｯ!

どんどんいくで～(≧ω≦)

　「ストレージ」という名前からもデータを保存するストレージサービスの一種ですが、API※11を経由してウェブ上のどこからでもデータを保存、取得することができると言う特長があります。 また、一般的なストレージのようにフォルダーやファイルといった構造が存在せず、データをすべて「オブジェクト」としてフラットな構造で保存する仕組みになっています。　少し難しい話になってしまいましたが、こういった特長から、画像、動画、バックアップ、ログデータ、仮想マシンイメージのような、データサイズが大きく容量の増加が読みにくい情報を保存するのに向いています。　しかも、オブジェクトストレージは容量無制限のサービスです。つまりいくらでもデータ（オブジェクト）を入れることができ、使用している容量によって料金が決まります。それでもVPSに大容量のデータを保存するより、容量あたりの単価はずっと安くなります。なお、ConoHaのオブジェクトストレージは転送量に対しては課金されないため、安心してデータのアップロード、ダウンロードができます

オブジェクトストレージ10

Ⅲ. ご利用料金とお支払い

VPSご利用料金1

　ConoHaの利用料金は非常にシンプルです。初期費用なしで安心の月額固定

料金で後払い。トラフィックやリクエスト回数による従量課金は一切ありません。

しかも、サービスを追加・削除した月の料金は日割りでの計算になります。1日

だけ使った場合は1日分のご利用料金です。使った分だけ最小限のコストで利用

でき、クラウドのようにリーズナブルです。

メモリ

1GB

2GB

4GB

8GB

16GB

CPUコア数

スペック 一月あたりの料金

2コア

3コア

4コア

6コア

10コア

ストレージ

100GB

200GB

400GB

800GB

1TB

標準プラン利 用 例

個人用途／開発テスト環境／低トラフィックWebサイト

一般的なWebサイト運用／WordPress ／小規模データベース

Webアプリケーション運用(PHP, Ruby, Java, Node.jsなど) ／中規模データベース／NoSQL ／ Docker, LXC

高トラフィックWebサイト／大規模データベース／WindowsServer運用／memcachedなどのキャッシュサーバー

大規模Webアプリケーション／大規模データベース／数値計算処理／Hadoop, MapReduce

930円

1,400円

3,780円

7,590円

15,400円

Windowsプラン

1,930円

3,700円

5,780円

9,590円

17,400円

※11 API…OSやサービスなどを利用する際、お互いのやりとりの仕様を定めたもの。

※金額はすべて税抜きです。

用 語 ガ イ ド

　ConoHaのお支払い方法は、クレジットカードの他に「ConoHaチャージ」をご用意しています。これはあらかじめ一定金額をチャージ(ご入金)するだけで、そのチャージ金額から決済ができるというサービスです。ConoHaチャージが現在対応しているチャージ方法は以下の通りです。

ConoHaチャージ3

その他ご利用料金2

※銀行振込、コンビニエンスストア払いでの手数料はお客様負担です。

★1…2、4、8、16個単位でお申込みいただけます。★2…REST API経由でご利用いただける容量無制限のファイル保存サービスです。　　　使った容量の最大値で料金が決まります。また、最大使用量は日ごとに計算され、日割りが適用されます。

クレジットカード デビットカード 銀行振込 コンビニエンスストア払い

　ConoHaではイベントなどでクーポンを配布することがあり、印刷されている「クーポンコード」をConoHaのコントロールパネルから登録すると、その金額分ConoHaのサービスを使うことができます。クーポンは、VPS でも追加IPアドレスでもオブジェクトストレージでも、どのサービスにも適用できます。　ConoHaはこれまでご説明したように非常に多くの機能・特長を持っています。この冊子のようにサービスの良さを解説するのはもちろんですが、それだけでなくサービスを実際に体験していただくことによって、よりサービスの良さを実感していただけると考えています。

いくらサービスが良くできていても、それが本当に個々のニーズに合うかどうか、それは利用者の方にしっかり判断していただく必要がありますからね。　クーポンは、左メニューの[アカウント]から【クーポン】を選ぶと登録が行えます。クーポンがお手元にある方は、是非登録してください。もったいないですよ！

ConoHaクーポン4

サ ー ビ ス 一 月 当 た り の 料 金

追加IPアドレス

オブジェクトストレージ

200円／ 1 IPアドレス

450円／ 100GB

★1

★2

♪表面のクーポンコードを

　入力するだけやで(･ω･)ﾉ

見たってや〜（・ω・）ｙ

Ⅳ. ConoHaブログ　ConoHaのWebサイトには「ブログ」があります。「技術ブログ」と「このは通信室」の二つがあり、前者はConoHaのイベントやイメージキャラクターである「美雲このは」に関連するテーマを扱い、後者はVPSの便利な使い方や最新の技術をわかりやすく解説しています。

ConoHaをご利用の方はもちろん、これからConoHaを始めてみたいという方も必見です。

Ⅴ. 美雲このは　「美雲このは」はConoHaのイメージキャラクターです。

Ⅵ. VPSはもっと速く、大きく、自由に　ConoHaは、高性能・高機能なクラウド環境をもっともリーズナブルに提供します。従来のVPSのイメージをくつがえす「ローカルネットワーク」や「コンソール」、「ISOイメージアップロード」などの機能により、かつてオンプレミス※12や高価なクラウドでしか実現できなかった自由で柔軟なシステム構成を体験できます。小規模～中規模のWebサイトやサービス、開発環境はもちろん台数無制限の複数台構成にも対応しているため、大規模システムにも安心してお使いいただけます。これを機に、是非ConoHaをお試しいただければと思います。

こんにちは！わたし、このはは座敷童子一族の末裔。

北関東・栃木の由緒正しい某神社で暮らしていたんだけど、

12歳になって修行で東京に出てきました。

そこで行きついた「ConoHa」のデーターセンターで

「みんなのデーターを守る“電子の座敷童子”になる！」

と心を決め、ConoHaの応援団長に就任。

日々 ITの鍛錬にはげんでいます！

皆さん、応援よろしくね！

名前：美雲このは （みくもこのは）

年齢：人間でいうところの13歳くらい？

身長：150cm＋α

体重：ひみつ

長所：勉強熱心。わりと機転がきく

短所：いじわると勘違いされる振る舞いをしがち

好きなもの：ひみつだけど鉄道、アニメ、ミリタリー

※12 オンプレミス…システムなどを自身が管理する施設内で運用すること。社内システムなどがこれに当たる。

用 語 ガ イ ド

2015年2月7日 初版発行

編集：ConoHaの中の人たち

発行者：児玉公宏

発行所：GMOインターネット株式会社

住所：東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー

TEL: 03-6702-0428

「ConoHaの薄い本！」Vol.0 クラウド？VPS？ConoHaがわかるはじめの一歩