アルテラの「soc fpga」ファミリ...16 arm partners success arm partners success 17...

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16 ARM PARTNERS SUCCESS FPGA Hard Processor System (HPS) ARM ® Cortex™-A9 NEON™/FPU L1 Cache HPS I/O HPS L2 Cache USB OTG (x2) (1) 64 KB RAM DMA Shared Multiport DDR SDRAM Controller (2) JTAG Debug/Trace (1) QSPI Flash Controller NANDFlash (1) (2) SD/SDIO/ MMC (1) I 2 C (x2) CAN (x2) GPIO SPI (x2) Timers (x11) HPS to FPGA FPGA to HPS FPGA Configuration UART (x2) Ethernet (x2) (1) ARM Cortex-A9 NEON/FPU L1 Cache Single- or Dual-Core Processor Hard PCIe* *Optional Configuration (1) Integrated DMA (2) Integrated ECC Hard Memory Controller* Transceivers* 図2:SoC FPGAハード・プロセッサ・システム(HPS) Altera の ARM ベース SoC FPGA SoC FPGA ARM + Altera = SoC FPGAs 28-nm FPGA ARMプロセッサ・システム デュアルコア ARM Cortex-A9 MPCore プロセッサ ハッド メモリ コントローラ ペリフェラル 図1:ARM Cortex-A9 MPCore プロセッサと FPGA を統合したアルテラの「SoC FPGA」 テクニカル・ノート Technical NOTE ARM Cortex TM -A9 MPCore TM プロセッサと FPGA ファブリックとをワンチップに統合 「自社製品に最適なペリフェラルやアクセラレータエンジンを組み合わ せて専用のSoC(システムオンチップ)を開発したいが、開発費や開発 期間を考えると手が出ない。やむなく汎用マイコンや汎用ペリフェラ ルで対応している。」 そんな悩みを抱えるお客様のニーズにお応えするのがアルテラの「SoC FPGA」ファミリです。 「SoC FPGA」は、 デ ュ ア ル コ ア の ARM Cortex-A9 MPCore プロ セッサと、ロジック回路をフレキシブルにプログラミングできる FPGA (フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)ファブリックとを ワンチップに統合したアルテラ独自のデバイスです。ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサが載ったお客様専用のSoCを、従来のSoCに比 べて、はるかに低コストかつ短期間で開発することができます。いわ ば「マイSoC」あるいは「マイARM」を手軽に実現できるデバイスが アルテラの「SoC FPGA」です。 ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサ上で動作するソフトウェアと FPGA上にコンフィギュレーションされたハードウェアロジックと の組み合わせで機能を実現できるため、システムアーキテクチャから 実装への落とし込みのフレキシビリティがきわめて高いのが特徴です。 また、従来のSoCとは違って、ソフトウェアとハードウェアのパー ティショニング(機能分担)の変更も容易なほか、万が一バグが発生し た場合でも再製(リスピン)コストを必要とせずにロジックを速やかに 修正することができます。 高度な画像処理や画像認識、ワイヤレスを含むネットワーク処理、信 号処理、メカトロニクス制御、自動車の安全支援機能制御など、さま ざまな応用に適したアルテラの「SoC FPGA」。お客様のアイディア から無限の可能性を引き出します。 ローコストの小規模 SoC から高性能な中規模 SoC まで幅広くラインアップを展開 アルテラの「SoC FPGA」ファミリを構成するのが、比較的小規模な SoC を対象としたローエンドの「Cyclone ® V SoC FPGA」シリーズ と、中規模から大規模なSoCを対象としたミッドレンジの「Arria ® V SoC FPGA」シリーズで、いずれも最先端の28nmLPプロセスノー ドを採用しています。 すべてのデバイスは800MHz動作のデュアルコア構成のARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサとFPGAファブリックとを中心に構 成され、そのほかに、高速な外部インターコネクトを実現する最高 10Gbps の差動トランシーバ、PCI Express ® Gen2コントローラ、 ECC 機能付き DDR2/DDR3/mobile DDR/LPDDR2 対応メモリコン トローラ、内蔵RAM、可変精度DSPブロックなどがあらかじめ組み 込まれていて、FPGAをプログラミングすることで、これら機能をフ レキシブルに活用できるようになっています。(もっともローコストな 「Cyclone V SE SoC FPGA」は一部仕様が異なります) FPGAのロジック規模を表すロジックエレメント(LE)は、SoC FPGA の場合、約25,000LEから約46万LEまでをカバーし、さまざまな 規模のシステムをワンチップに統合可能です。汎用のディスクリート 部品で構成する場合にくらべて、システム性能の大幅な向上、マイコン 部品やペリフェラル部品の統合による省スペース化、28nmLPプロセ スによるローパワー化、および BOM コストの低減などのメリットが得 られます。 お客様の最終製品の競争力を高めるアルテラの「SoC FPGA」ファミ リをぜひご検討ください。 お客様のアイディアから無限の可能性を引き出す アルテラの「SoC FPGA」ファミリ

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Page 1: アルテラの「SoC FPGA」ファミリ...16 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 17 図3:パソコン上で「SoC FPGA」の動作をシミュレートできる「SoC FPGA

16 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 17

FPGA

Hard Processor System (HPS)

ARM® Cortex™-A9NEON™/FPU

L1 Cache

HPS I/O

HPS

L2 Cache

USB OTG(x2) (1)

64 KB RAM

DMA

Shared Multiport DDRSDRAM Controller (2)

JTAGDebug/Trace (1)

QSPI FlashController

NANDFlash(1) (2)

SD/SDIO/MMC (1)

I2C(x2)

CAN(x2)

GPIO

SPI(x2)

Timers(x11)

HPS toFPGA

FPGA toHPS

FPGAConfiguration

UART(x2)

Ethernet(x2) (1)

ARM Cortex-A9NEON/FPUL1 Cache

Single- or Dual-Core Processor

Hard PCIe*

*Optional Configuration (1) Integrated DMA (2) Integrated ECC

Hard MemoryController*

Transceivers*

図2:SoC FPGAハード・プロセッサ・システム(HPS)

AlteraのARMベース SoC FPGA

SoC FPGA

ARM + Altera = SoC FPGAs

28-nm FPGAARMプロセッサ・システム

デュアルコア ARM Cortex-A9MPCore プロセッサ

ハッドメモリ

コントローラペリフェラル

図1:ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサとFPGAを統合したアルテラの「SoC FPGA」

テクニカル・ノート

Technical NOTE

ARM CortexTM-A9 MPCoreTM プロセッサとFPGAファブリックとをワンチップに統合

「自社製品に最適なペリフェラルやアクセラレータエンジンを組み合わせて専用のSoC(システムオンチップ)を開発したいが、開発費や開発期間を考えると手が出ない。やむなく汎用マイコンや汎用ペリフェラルで対応している。」

そんな悩みを抱えるお客様のニーズにお応えするのがアルテラの「SoC FPGA」ファミリです。

「SoC FPGA」は、デュアルコアのARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサと、ロジック回路をフレキシブルにプログラミングできるFPGA

(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)ファブリックとをワンチップに統合したアルテラ独自のデバイスです。ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサが載ったお客様専用のSoCを、従来のSoCに比べて、はるかに低コストかつ短期間で開発することができます。いわば「マイSoC」あるいは「マイARM」を手軽に実現できるデバイスがアルテラの「SoC FPGA」です。

ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサ上で動作するソフトウェアとFPGA上にコンフィギュレーションされたハードウェアロジックとの組み合わせで機能を実現できるため、システムアーキテクチャから実装への落とし込みのフレキシビリティがきわめて高いのが特徴です。また、従来のSoCとは違って、ソフトウェアとハードウェアのパーティショニング(機能分担)の変更も容易なほか、万が一バグが発生した場合でも再製(リスピン)コストを必要とせずにロジックを速やかに修正することができます。

高度な画像処理や画像認識、ワイヤレスを含むネットワーク処理、信号処理、メカトロニクス制御、自動車の安全支援機能制御など、さまざまな応用に適したアルテラの「SoC FPGA」。お客様のアイディアから無限の可能性を引き出します。

ローコストの小規模SoCから高性能な中規模SoCまで幅広くラインアップを展開

アルテラの「SoC FPGA」ファミリを構成するのが、比較的小規模な

SoCを対象としたローエンドの「Cyclone® V SoC FPGA」シリーズ

と、中規模から大規模なSoCを対象としたミッドレンジの「Arria® V

SoC FPGA」シリーズで、いずれも最先端の28nmLPプロセスノー

ドを採用しています。

すべてのデバイスは800MHz 動作のデュアルコア構成のARM

Cortex-A9 MPCoreプロセッサとFPGAファブリックとを中心に構

成され、そのほかに、高速な外部インターコネクトを実現する最高

10Gbpsの差動トランシーバ、PCI Express® Gen2コントローラ、

ECC機能付きDDR2/DDR3/mobile DDR/LPDDR2対応メモリコン

トローラ、内蔵RAM、可変精度DSPブロックなどがあらかじめ組み

込まれていて、FPGAをプログラミングすることで、これら機能をフ

レキシブルに活用できるようになっています。(もっともローコストな

「Cyclone V SE SoC FPGA」は一部仕様が異なります)

FPGAのロジック規模を表すロジックエレメント(LE)は、SoC FPGA

の場合、約25,000LEから約46万LEまでをカバーし、さまざまな

規模のシステムをワンチップに統合可能です。汎用のディスクリート

部品で構成する場合にくらべて、システム性能の大幅な向上、マイコン

部品やペリフェラル部品の統合による省スペース化、28nmLPプロセ

スによるローパワー化、およびBOMコストの低減などのメリットが得

られます。

お客様の最終製品の競争力を高めるアルテラの「SoC FPGA」ファミ

リをぜひご検討ください。

お客様のアイディアから無限の可能性を引き出す

アルテラの「SoC FPGA」ファミリ

Page 2: アルテラの「SoC FPGA」ファミリ...16 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 17 図3:パソコン上で「SoC FPGA」の動作をシミュレートできる「SoC FPGA

16 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 17

図4:「SoC FPGA Virtual Target」画面の一例図3:パソコン上で「SoC FPGA」の動作をシミュレートできる「SoC FPGA Virtual Target」

日本アルテラ株式会社

ソフトとハードの協調設計を実現するバーチャルなシミュレーション環境

SoCを使ったシステムの開発で鍵を握るのがソフトウェアとハードウェアの協調設計および協調検証です。

従来のSoCの開発では、サンプルチップが完成し試作基板の動作がある程度確認されてからソフトウェアチームに基板が引き渡されるため、実機を用いたソフトウェアの検証の着手がどうしても遅くなってしまうという問題がありました。ハードウェア開発とソフトウェア開発がいわば「シリアル」処理となり、開発期間が長びいてしまうことも珍しくありません。

このような課題に対しアルテラは、お客様が「SoC FPGA」をスムーズに開発できるように、「SoC FPGA Virtual Target(バーチャル・ターゲット)」と呼ぶ新たな開発環境を提供します。

お客様のパソコン上に「Cyclone V SoC FPGA」または「Arria V SoC FPGA」デバイスに搭載されるARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサと、DDRメモリ、フラッシュメモリ、各種ペリフェラルなどを仮想的に再現。これらの仮想ハードウェアをシミュレータとして用いることで、ハードウェアの完成を待たずに、アルテラのSoC FPGAに実装されたプロセッサと全てのペリフェラルとバイナリ/レジスタコンパチなソフトウェアの開発に速やかに着手できるようになりました。

「SoC FPGA Virtual Target」は実績のあるSynopsys社のバーチャル・プロトタイピング・テクノロジをベースにしており、付属するLinuxカーネルを数十秒でブートできるなど、ソフトウェア開発に充分な機能と性能を備えています。またアルテラでは、VxWorksを対象としたボードサポートパッケージの提供も予定しています。

FPGAファブリックとの連携動作にも対応

「SoC FPGA Virtual Target」の特徴のひとつがFPGAロジックとの連携動作です。ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサシミュレータと、FPGAファブリック上のユーザーハードウェアロジックとの連携動作を実現する、いわゆるハードウェア・イン・ザ・ループ・シミュレーション(HILS)と同じ仕組みを用いた「FPGAイン・ザ・ループ」拡張オプションを用意。ソフトウェアとハードウェアの開発と検証を「パラレル」に進められるため、開発期間の大幅な短縮と検証品質の向上が図れます。

ARMコミュニティによって築かれた豊富なARMエコシステムとも互換 性 が あ り、GNUツ ー ル、ARM RealView® Development Suite

(RVDS)、ARM Development Studio 5(DS-5TM)、Lauterbach TRACE32デバッガ、Wind River Workbenchといったおなじみのツールも使えます。

アルテラではこのほかに、FPGAロジックの設計ツールとして実績のある開発環境「Quartus® II」や、IPやサブシステムを簡単に統合できるシステム統合ツール「Qsys」などを提供するとともに、アーキテクチャレベルでハードウェアとソフトウェアとをシームレスに開発できる「OpenCLTM」への対応も進めています。

お問い合わせ先

日本アルテラ株式会社〒163-1332 東京都新宿区西新宿 6-5-1 新宿アイランドタワー32階 私書箱 1594 号

TEL:03-3340-9480 FAX:03-3340-9487Web:http://www.altera.co.jp E-mail:[email protected]