建設技術審査証明事業

（砂防技術）

概　要　書

横ビーム式HBO型堰堤

建設技術審査証明書

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（依頼者）

共生機構株式会社　　　　　　所在地　東京都新宿区新宿1丁目23番1号

株式会社　アミーソリューションズ　所在地　東京都新宿区新宿1丁目23番1号

建設技術書査証明協議会　会員

財団法人砂防・地すべり技術センター

（STC）

横ビーム式EBO塑堰堤は、既成のハイブリッドバットレス（EB）型オープン堰堤のバットレス径間を広くとり、その間に着脱

式の横ビームを配置することによって、従来のHB型オープン堰堤における対象礫径が小さくなるとバットレス径間も狭くなり

すぎるという課題を解消し、横ビーム間隔を調整できることによるスリット機能の高度化等を実現させた閉塞塑の透過塑砂

防えん填である。

横ビーム式HBO型堰堤の構造図

横ビーム式HBO型

横ビーム式EBO型堰堤の構想フロー

●横ビーム式HBO型堰堤は鉄骨コンクリート構造（バットレス）と鋼管構造（横ビーム）の複合構造であり、既存の鋼製透過塑え

ん堤と同等の土石流捕捉効果を持つ。

●着脱式横ビームにより既成の透過型えん堤では無理であったスリット幅の調整など、スリット機能の高度化を図れる。

●除石の際、横ビームを取り外すと、バットレス径間を通り下流からのアクセスが可能となる。

●除石によって透過型機能を回復させて複数回の土石流を捕捉するようなところでは、万一横ビームの耐力が不足した場合

に、横ビームを容易に取り替えることができる。

（1）土石流の捕捉機能

水理模型実験を行ったところ、以下の結果となった。

N o ． 流 れ の えん 鍵レ d 9 5 b 2 ／d 9 5 b l ／d 9 5 b 3 ／d掛）

閉 塞 牢 土 砂 捕 捉 儲 考 ：

形 態 タイプ （％ ） 率 （％ ） 爽 験 の 目的 等

1 土 石 沌 縦 ス リット 1．5 9 8 8 5

2

土 石 流 横 ビー ム

4．0 1．5 1．5 6 9 6 1

横 ビー ム 間隔 に3 4．0 1．2 5 1．5 8 7 7 3

4 4 －0 1．0 1，5 1〔旧 8 1 よる土 砂 捕 捉 横

5 4．0 1．0 1．2 5 1 〔旧 8 8能 の 把 捉

6 4．0 ユ．0 ユ．0 9 5 9 3

7 土 石 流 最 下 流 4．0 ユ．0 1．0 0 5 田 9 8

補 助 離 村 によ

る土 砂 捕 捉 効

果 の確 認

8掃 流 叔 下 洗

4 ．0 0．弘 ◆ 0ぷ ● 1．0 7 3 9 8 押 流 砂 対 象 の

9 4 ．0 0．8 8◆ 0．8 8－ 0 ．5 き4 9 7 実 験

注）L：縦スリットの帽、bl：最下段横ビームの設置位置、

b2：2段目より上の横ビームの鈍間隔、b3：補助縦材の間胸0．88’は1．0×dさ0の倍

（2）横ビーム支承部の着脱構造と安定性

横ビーム支承部の着脱構造は、構造図によって確

認し、安定性については、安定計算を行い、債ビーム

支承部において想定されるせん断、曲げ、引張等に対

して十分な耐力を有していることを確認した。

（3）パットレス構造体の強度と安定性

バットレス構造体の強度と安定性を、以下の項目に

ついての構造安定計算書により確認した。

①バットレス底面、および鋼材下端面での滑動（せん断）

に対する安定

②上流端材の引抜きに対する安定

③下流端コングノート圧縮に対する安定

④天端部（スラブ下端位置）でのせん断に対する安定

⑤流体力の偏心力による柱材の曲げに対する安定

実験状況

①パフトレス底面の滑動（せん断）に対する安定

（正面）

（む天端部でのせん断に対する安定

②上流端の引抜に対する安定　　　　　⑤偏心力による偉材の曲げに対する安定

（平面）

（∋下流端コン州－ト圧縮に対する安定－r－－－

偏心力

（流体力）

バッルス中央高に作用

（1）土石流の捕捉権能

土石流の捕捉機能については、水理模型実験報告書の照査により、既成の閉塞型の鋼製透過型砂防えん堤と同等レベ

ルの土石流捕捉機能を有すると認められる。

（2）横ビーム支承部の着脱構造と安定性

横ビーム支承部の構造安定性については、構造計算書の照査により土石流衝撃力に対しても十分な抵抗性を有すると認

められる。また、横ビームについても、構造図の照査により着脱操作が確実に行われると認められる。

（3）パットレス構造体の強度と安定性

バットレス構造体については、構造図および構造安定計算書の照査により、従来のⅢB型オープン堰堤と同等レベルの強度、

安定性を有するものと認められる。