スコッチエールとスコティッシュエール。 混同する? 双子の...

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スコッチエール ウイスキーじゃない! ビー スコッ スコットランドのエディンバラで生まれた、スコッチエール。ほかのエールと比べて低温で発酵させて造られてい ます。アルコール度数が高く、モルトの存在感が特徴的です。もともと、強いビールを好むベルギーへの輸出用 に開発されたスタイルで、ベルギーでは「スコッチ」というと、ウイスキーではなくこのエールを指すといいます。 分類 :エール系 発酵方法 :上面発酵 発祥国 :イギリス ビールの色 スコットランドにぴったりのビール?  カラメル風味、ほんのり甘いモルトの香り! ホップの風味は弱く、モルトの存在を強く感じるスコッチ エールやスコティッシュエール。かつて、スコットランドでは ホップが自生しておらず、輸入に頼り高級品であったために ホップを抑えて造られた、ともいわれています。そのためモル トが特徴的に表れ、カラメルのような甘みが感じられます。 濃厚なモルトの香りが際立ち、ひと口飲むと寒いスコットラ ンドが思い浮かぶようなビールです。 コッチエールとスコティッシュエール。 混同する? 双子のようなビール。 スコッチエールとは別に、国内で多く飲まれている「スコティッ シュエール」というスタイルがあります。スコッチエールよりも アルコール度数は低く、度数ごとにそれぞれ60、70、80シリン グなどと分類されます。 「シリング」は貨幣の古い単位ですが、 昔はアルコール度数やモルトの使用量によって値段が違って いたために、そのまま呼び名として使われるようになったとい われています。強いエールほど値段が高かったので、スコッチ エールは「90シリングビール」とも呼ばれています。

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Post on 29-Sep-2020

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スコッチエール

ウイスキーじゃない! ビールの「スコッチ」

スコットランドのエディンバラで生まれた、スコッチエール。ほかのエールと比べて低温で発酵させて造られています。アルコール度数が高く、モルトの存在感が特徴的です。もともと、強いビールを好むベルギーへの輸出用に開発されたスタイルで、ベルギーでは「スコッチ」というと、ウイスキーではなくこのエールを指すといいます。

分類 :エール系 発酵方法 :上面発酵 発祥国 :イギリス ビールの色

スコットランドにぴったりのビール? カラメル風味、ほんのり甘いモルトの香り!

ホップの風味は弱く、モルトの存在を強く感じるスコッチエールやスコティッシュエール。かつて、スコットランドではホップが自生しておらず、輸入に頼り高級品であったためにホップを抑えて造られた、ともいわれています。そのためモルトが特徴的に表れ、カラメルのような甘みが感じられます。濃厚なモルトの香りが際立ち、ひと口飲むと寒いスコットランドが思い浮かぶようなビールです。

スコッチエールとスコティッシュエール。混同する? 双子のようなビール。

スコッチエールとは別に、国内で多く飲まれている「スコティッシュエール」というスタイルがあります。スコッチエールよりもアルコール度数は低く、度数ごとにそれぞれ60、70、80シリングなどと分類されます。「シリング」は貨幣の古い単位ですが、昔はアルコール度数やモルトの使用量によって値段が違っていたために、そのまま呼び名として使われるようになったといわれています。強いエールほど値段が高かったので、スコッチエールは「90シリングビール」とも呼ばれています。